2018年10月13日

体育の日でした。

「最近の子供は...。」

「ちょっと転んだだけで、骨を折ったり、大けがに。」

よく耳にしますよね。

実際のところは、どうなのでしょうか?

ここ20年、子供の体力テストの平均点は上がり続けているのです。

走るのも、柔軟性も、反復横跳びも。

一方、ボール投げと、握力は苦手のようです。

野球離れの影響が、はっきりと出ていますが、体力全体は向上傾向にあるのです。

つまり、最近の子供は!と言うのは、体力テストの点数を見ると、妄想と言わざるを得ません。












 では、なぜ、「最近の子供は、、。」と嘆く大人が多いのでしょうか。

一つ考えられるのは、実際に事故が起きていること。

ただし、これは件数では測れないと思われます。

なぜならば、昔の親の方が寛容で、多少のケガは当たり前。

男の子なら、ひざや、ひじにカサブタの一つや二つは、常に。

いちいち、親も気にしないし、子供も報告していなかったケースも多いでしょう。

私や、私の周りは実際にそうでしたよ。

今は、子供の人数が減って、1人の子供に手をかけて育てているせいか、親のチェックが厳しい。

先生も、細かく報告することを求められています。

では、重症度はどうなのでしょう。

これは、データを持っていないので、不明です。

コケて手をつけない子供、転んだだけで骨を折ってしまった子供が増えているのでしょうか。

数十年前と比べて、骨折、ヒビ、脱臼といったケガは増えている印象はあります。

でも、あくまで印象です。











 間違いなく言えること。

それは、外で、友達と遊ぶ時間は、減っています。

私は小学校のすぐそばに住んでいます。

放課後に校庭で遊んでいる子供は、学童クラブの子供を時折見る程度。

ガランとして、シーンとした校庭は、私にとっては異様です。

公園、道路。

場所を変えて考えるどうでしょう。

これも、危ない、迷惑、近所の住民(老人が多いですね)のクレームのため、使えていない。

そして、習い事。

都市に行けば行くほど、習い事に行ってますよね。

しかも、複数。

たくさんの子供同士が一緒に遊ぶためには、スケジュール調整が難しいのです。

時間も、空間も、友達もいない。

ガランとした校庭や公園。

たまに見かけても、少人数の子供が、公園の片隅で、座り込んでゲーム機で遊んでいる。

「最近の子供は!」言いたくなるのではないでしょうか。












 習い事で身に付けた、技能。

フットボールなら、スクールで身に付けた技術や能力。

専門的な技能は高い。

でも、子供に身に付けて欲しい体力は、そこではないのです。

小学生のうちは、様々な動きをして、よりたくさんの神経を刺激して欲しい。

そうして、全ての運動のベースとなる力を身に付けて欲しい。

でもそれは、習い事の指導では、なかなか身に付かない。

出来れば、昔の遊びを通じて、体力を身に付ける方向に進んで欲しいです。

高いところから飛び降りる、木に登る、ドロケイ、ケンケンパ、馬飛び、缶蹴り、様々な鬼ごっこ。

お気に入りは在ったとしても、日替わりでこれらの遊びをしていく。

かなり複雑な動きを身に付けることが出来る。

その子供たちが、大きくになるにつれて専門的な技能を習得する、筋力をつけ力強さを身に付ける。

様々なスポーツで、いい選手に育ちそうです。















 ちなみに、小学校入学前の外遊びの回数と、10歳時の新体力テストの点数には明確に相関関係があるそうです。

1回60分以上を目安として、週に何回外遊びをしているかどうか。

その子供が10歳になった時の、新体力テストの点数との関係はどうなのか?

それによると、遊ぶ回数が多ければ多いほど、新体力テストの点数が高いということが分かっているのです。

この事実を、昨年スポーツ庁が発表していました。

幼児期の6歳までに、神経系の8割が発達している。

だからこそ、幼児期の外遊びが大切なのだと。














 そして、高齢者の体力が過去最高だそうです。

65歳、70歳と言っても、お若いですよね。

今の、その世代は昔の貯金が大きい。

子供の頃は、様々な外遊びを繰り返している。

これに加え、今、運動をする余裕がある。

仕事がひと段落して、時間が生まれました。

運動をする時間もあり、友人もいる。

スポーツの力を高める条件を、最も有しているのが、今の65歳以上の世代なのです。













 このことが、全て物語っていますよね。

体力の低下を防ぎ、スポーツを楽しむためには何が必要なのか。

・定期的に運動をする

・運動する場所を手に入れる

・仲間と共に運動する

いかにして、この3つの環境を整えるのかが大切と言えますね。

posted by プロコーチ at 01:44| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月06日

ブラジルの教え...2(ひらめきを待つ指導)

 クルゼイロの指導。

今年も、間近で体験しました。

ブラジル人コーチの指導と、日本人コーチの指導を比べる。

もちろん人それぞれなので、一概には言い切れません。

私のつたないながらも、20年を過ぎた指導キャリアの中での比較を書かせてもらいます。









 日本人コーチの方が、丁寧です。

1から10まで、丁寧に伝えていきます。

答えを先に言ってしまうコーチ、答えを伝えずに待っているコーチ、そのミックスタイプ。

いずれにしても、予定したトレーニングを、1から10まで伝えていく。

予定したものを指導できなければ、後悔し失敗だと思うのかもしれません。

この情熱は、素晴らしいと思います。

その指導を受けて育つ日本の選手たち。

細かいボール扱いや、グループで行動する力の平均値は、とても高いものがあります。

ぎこちないプレーヤー。

明らかにさぼって、自分のことしかしないプレーヤー。

ブラジルと比べると、圧倒的に少ないと思います。











 ブラジル人コーチも、もちろん準備をしてトレーニングに臨みます。

クルゼイロのコーチ陣は、エリート集団なので、その準備は周到です。

ところが、どれだけ準備をしても、準備通りにトレーニングが進まないことが、多々あります。

その日の選手の反応、パフォーマンス、コンディションによって、トレーニングが変わります。

準備していないトレーニングが出てくることも、珍しくありません。

臨機応変。

その言葉が似あう指導です。

思い付きや、適当ではなく、選手をじっくり観察。

そして、コーチの引き出しの中身が豊富だから、変化も的確です。

クリエイティブな選手な下では、クリエイティブな選手が育ちますね。












 もう一つは、ブラジル人コーチの方が、我慢強い印象です。

意外でしょうか?

トレーニングに上手く入れていない選手がいても、待つ。

選手がトレーニングを理解できているのか微妙でも、待つ。

ヒントや、応援の声は出すも、基本、待つ。

何を?

選手が「ピン!」と成功する瞬間をです。









 この夏、成功する瞬間を、目の当たりにしました。

鬼ごっこのようなメニュー。

ドリブルをしながら、鬼がいる場所をかいくぐって、次の場所に移動する。

関所破りのイメージでしょうか。

参加していた選手の中でも、一番背が低く、年齢も下の選手。

何度もすぐに捕まって、失敗していました。

それでも応援してもらえるので、繰り返しチャレンジしていました。

これだけでも、素晴らしいことですよね。












 「ピン!」と来たのは、その次のチャレンジ時でした。

鬼に追い詰められて、ヤバイかな〜と思いながら、私も観ていました。

すると、突然、ボールを浮かして、鬼の頭を超えて突破していったのです。

ブラジル人の大好きなシャペウ。

これを、今まで捕まり続けた、小さい選手が成功させたのです。

しかも、その場で、自分で即興で考えて、実行させました。

みんな、歓声を上げて、コーチは拍手。












 ひらめきを待つ。

成功の瞬間を待つ。

準備をしながら、待つ。

いい勉強をさせてもらいました。
posted by プロコーチ at 01:43| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月29日

ブラジルの教え…1(教訓)

 今年も、ブラジルのクラブとお仕事させてもらいました。

育成に力をいれ、結果を出している、名門クラブ「クルゼイロEC」。

こちらからアドリアーノコーチを招き、日本の子供たちを指導。

三重、東京、埼玉、茨城など各地に行かせてもらいました。

小学生〜高校生、幅広い年代を対象に指導。

そこで、様々な気付きを得たので、ご紹介します。







 茨城県の水戸でのクリニック。

選手権を目指している高校サッカー部でトレーニング。

の予定でした。

残念ながら、突然の雷雨に襲われてしまいました。

雨雲が通り過ぎるのを待っていたのですが、残念ながらいっこうにおさまりません。

施設側から使用禁止のお達しが出てしまいました。

急きょ、ロッカールームで、講義に変更。

選手たちから、様々な質問に答えながら、講義は進みます。

育成施設について、同世代の選手たちの様子などの話が興味深かったようです。









 講義も終盤に差し掛かりました。

そこで、トレーニングに対する心構えの話になりました。

トレーニングをどのくらいするのか?と言う話から、発展しました。

「トレーニングは試合の様に、トレーニングすること。」

皆が、やはりそうかとうなづいていると、さらに続きがありました。

「トレーニングは試合の様に、試合は戦争だと思ってプレーすること。」











 少し危険な表現かもしれませんね。

でも、自分の人生をかけてプレーしているのがブラジル人。

自分だけでなく、家族の人生も背負っている選手も多いです。

その選手は、笑って試合をすることなどありえない。

この試合に負けると、フットボール人生が死んでしまう。

そのためには目の前の選手に、何が何でも勝つ!

ブラジルだからこそ、この表現。










 実は、一番響いていたのが、サッカー部の監督さん。

名門の高校サッカー部から、プロ選手としても活躍していた元選手なのです。

彼の周囲は、このような環境に近かったようです。

トレーニングは本当に激しく、試合はさらに激しく。

残念ながら今の子供たちは、最初は少しキョトンとした様子でした。

でも、監督さんの返答や態度を見て、深く納得していました。

話を聞いた選手たちの人生を変える言葉になれば、いいですよね。


posted by プロコーチ at 01:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

さあ、検証しよう。

「守備の発達している国は?」

「守備が堅く、得点を奪いにくいリーグは?」

この質問をされると、多くの人が、同じ答えを出すのではないでしょうか。

イタリア!

私も、そのように答えるでしょう。






 イタリアの監督経験者が、次のように書いてある文章を読んだことがあります。

「セリエAは守備的だから、なかなかゴールが生まれない。」

「他国で得点を量産した選手も、イタリアに来ればゴール数は減る。」

一度や、二度ではありません。

あのアンチェロッティ監督も、同じように語っていました。

イタリアのクラブが、守るぞ!と決めた時に守る集中力。

ゴールにカギをかける、カテナチオを称される守備。









 この考えは、一般にも浸透しているようです。

クリスティアーノ・ロナウドがユベントスに加入しました。

彼は、スペイン時代と同じように活躍出来るのか?

それとも、ゴール数は減ってしまうのか?

一般のファンに取ったアンケートの結果が発表されていました。

それによると、62%がゴール数は減ると答えています。

セリエAにおける守備の堅さは、一般にも当然のように浸透していますね。









「セリエAは守備的である」と言うのは、本当かもしれません。

ただし、「ゴールがなかなか決まらないリーグ」というのは、ハッキリ言って違います。

書籍のデータによると、セリエは一試合あたりのゴール数が2.6となってます。

これは2.5前後のイングランドプレミアリーグやリーガエスパニョーラと大差ありません。

ブンデスリーガは2.8、オランダのエールディビジが3.0、フランスリーグアンが2.3。

ちなみに日本のJ1が約2.5となっていました。

エールディビジやブンデスリーガよりはゴールは少ないと言う程度です。

取り立てて、セリエAがゴールが少ない!という差異は生まれていません。












 リーグはそうだが、個人はどうなのでしょうか?

スペインとイタリアの両リーグで活躍したFW。

少し前ですが、元ブラジル代表のロナウド。

彼は改めて見てみると、スゴイ選手ですね。

ブラジルのクルゼイロから、ヨーロッパへ。

スペインでは、バルサにレアル。

イタリアでは、インテルにミラン。

こんなライバルクラブ同士で移籍しても、文句を言われないどころか、未だに尊敬されている。

大けがの影響で、プレースタイルは変化しましたが、どのクラブでもゴールを積み重ねました。

ブラジル、オランダ、イタリア、スペインの各リーグで計245ゴール。

0.72試合に1得点の割合です。

年間30試合強として、コンスタントに20ゴールを超える。

まさに怪物、フェノメノ。

スペインでは0.71試合で1ゴール、イタリアでは0.68試合で1ゴール。

差は、ここでも見られません。













 現代に目を移すと、イグアインですね。

アルゼンチンから、スペインのレアル、そしてイタリアへ。

イタリアでは、ナポリ、ユーべ、そしてミランへ。

コンスタントに活躍を続けています。

彼は0.56試合に1ゴールの割合で、点を取っています。

年間に15〜18ゴールくらいでしょうか。

彼のスペイン時代は、自身の平均通り0.56試合で1ゴール。

2013年からのイタリアでの生活はどうでしょうか?

0.62試合で1ゴールとあまり変わりません。

少し、スペイン時代よりも、ゴールが増えているくらいです。












 イタリアに来ると、ゴール数が減る。

これは、古い言い伝えに過ぎない?

もはや迷信?!

さあ、現代の世界トップオブトップの選手が、イタリアでも断トツNo.1のクラブに加入しました。

ゴールが減る要素は、ケガ以外には考えられないはずです。

さあ、クリスティアーノ・ロナウドの活躍に期待しましょう。

そして、今シーズン終わった時のゴール数を見てみようではありませんか。

posted by プロコーチ at 00:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月11日

日本の力

 21対1が、12対11になりました。 

これが、20年の進化の証拠になりますでしょうか。







 2018年ロシアワールドカップでは、日本代表が世界に認められたようです。

元々の評価が低かっただけ?なのかもしれませんが。

グループリーグを突破。

ベルギー戦で2点先制し、強豪チームをあと少しのところまで追い詰めました。








 日本が人気だった理由。

パスをつなぎながら、攻撃的に試合を進めていくこと。

イエローやレッドになる、汚いファールが無いところ。

観ていて清々しさでも、感じてくれているのでしょうね。

でも、評価してくれている人々の本心は、どうなのでしょうか。

もし、自分たちの国が、ワールドカップであのような試合の進め方をしたら?

「よくやった!」というのでしょうか。

それとも、「子供のような試合をするなんて、、。」と落胆していしまうのでしょうか。

渡しには、他人事だから、日本代表に対して高い評価をくれているだけのように感じます。

フットボールの世界で生き残る、勝負に勝つということは、どういうことなのか。

考えさせられる、ベルギー戦でしたね。










 日本の育成。

大きな特徴がありますよね。

それは、多様性です。

その多様性があるから、敗者復活が生まれている。

いろんなタイプの選手が、育ってきているといえるでしょう。

敗者復活ともいえる、道をたどった選手。

昌子、長友、本田。

彼らは、育成のエリートのレールから、一度こぼれてしまった。

でも、そこから這い上がり、世界を相手に戦うところまでたどり着いている。

その一方、槙野、W酒井、原口、山口、宇佐美などは、王道を歩みつづけていると言えます。

Jクラブの育成下部で育ち、トップデビュー。

プロとして、経験を重ね、代表選手として戦っている。

そうかと思えば、高体連から来ている選手、大学を経由している選手。

街クラブで育った、香川のような存在もいます。

本当に多種多様ですね。












 多様性があるから、指導者が変わっても対応が出来ているのかもしれません。

ヨーロッパの監督、ブラジルの監督、そして日本人。

今回の大会では、突然の監督交代。

それでも、順応できた選手たち。

日本の育成は、世界のトップに比べて、異なる部分が多く残ります。

もっともっと、キャッチアップする必要性は、あると思います。

でも、日本の育成の良さのようなものも、見えてきている。

全てものまねをするのでなく、日本的な良さも残していく。

そのバランスが、重要なポイントになってきそうです。












 21対1が、12対11になった。

これは、代表選手の比率。

高体連出身選手対クラブ出身選手の比率です。

98年のフランスワールドカップでは、22人中21人が高体連出身。

それが、18対5、18対5、19対4、と来て、前回大会は13対10までに。

クラブ出身選手が増えたのですが、試合に出ていた選手のほとんどが、高体連出身選手でした。

今回は、ほぼ同数。

試合に出ていた選手で考えても、そこまでの差はありません。

この20年での、選手が育ってくるルートも大きく変化しました。

それでも、全てがクラブ出身選手にはなっていない。

高体連の歴史や、指導者の皆さんの努力の積み重ねが、多様性を支えているのでしょう。











 これからも、Jリーグには、様々なルートから育った選手が活躍していくでしょう。

そして、代表選手も。

監督が誰になっても、対応できる選手が出てくるでしょう。

これは、大きな日本の力ですね。







 
posted by プロコーチ at 01:39| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月03日

これからもダイブして欲しい

 ワールドカップが終わり、何となく力が抜けています。

そろそろ戻って来ないと。

それだけ、4年に1度の祭典には、力があるのでしょうね。









 大会を振り返ると、多くのサプライズがありました。

優勝候補に挙げられた国々の不甲斐なさ、、。

スペイン、ドイツの敗退は、あまりに早すぎました。

そして、南米勢の不振。

ヨーロッパ開催では、力を発揮できませんね。

と言うよりも、ヨーロッパ開催だと、ヨーロッパがいつも以上の力を出してくる。

すると、チーム力の高さで、南米勢がかなわないように見えました。










 エムバペの活躍。

スピード、テクニック、アイデア。

そして何より、あの若さ。

ペレが、17歳でワールドカップを獲得した大会を思い起こさせてくれます。

スウェーデン大会で、ペレが母国ブラジルに初優勝をもたらしました。

ペレは17歳にして、大会で6得点。

エムバペは、同じく優勝したものの4得点。

今後はどうなるのでしょうね。

これは、前にも書きましたが、彼の活躍。

フランスというチームの好調のおかげが大きいです。

センターラインと言う軸が、パシッと決まっている。

ヨリス、バラン、ウミティティ、カンテ、グリーズマン、ジルー。

不動のメンバーが、安定のパフォーマンスをしてくれる。

だから、枝となる選手は、伸び伸びとプレーできていた。

エムバペも、すごいシュートを決めたパバールも。

今回は、ポグバも枝でしたね。

エムバペの真価が問われるのは、自分が幹になった時。

チームを勝たせ、自分も力を発揮できるのかどうか。

その時に初めて、彼の評価が決まるのだと思います。












 私としては、ブラジルが早期に負けたのが残念でたまりません。

ベルギーのシステムチェンジに対応出来なかったのが敗因。

などと、解説も耳にします。

それは、半分しか当たっていない。

敗退の最大の原因は、カゼミロの不在。

中盤の守備を一手に担っていたカゼミロ。

彼が、ファールトラブルで欠場したことが、ベルギー戦の敗因。

彼がいれば、ベルギーが奇策に打ってきていたとしても、対処していたでしょう。

代わりに出場したフェルナンジーニョは、とてもいい選手です。

でも、ブラジルの組織、特に中盤の組織。

これは、カゼミロがいてこそ、成り立つ組織になっていた。

その当人が不在では、誰であっても、代わりは務まらない。

この、特定の人に依存した組織の構築が、南米の組織の特徴であります。

強みを発揮することもあれば、弱さを露呈することもある。

弱さを発揮してしまったのが、今回のベスト8でのベルギー戦ですね。













 ネイマールがシミュレーションしているのではないか?

ネイマールのダイブが、見るに堪えない。

ネイマールチャレンジなる言葉も生まれたようです。

このような批判が、かなり話題になりました。

イングランドなどでは特に、芝に寝そべる行為は、みっともないとされている。

そのように聞いたこともあります。

だから、あのようにファール欲しさに転がっている。

ダイバーのように飛び込んでいる選手。

フェアプレーではない。








 知ったような顔で、ネイマールが転んで、痛がっている姿を批判する人々。

その人たちは、本気で削られたことがあるのでしょうかね。

ネイマールは、自分から転びに行ってはいませんよ。

彼のスピードあふれるドリブル、変幻自在でどこに、いつ行くか分からないドリブル。

それを止めるために、足ごと削りに行っている。

腕を振り回して、服をつかみ、体を抱えている。

ネイマールは、大きな選手ではありません。

175センチ68キロ。

軽い選手がスピードに乗っている時に削られる、無理やり止められる。

そこで耐えると、大きな衝撃が本人の体を襲います。

彼は、小さい頃から、削られ続けているでしょう。

ブラジルのDFは、足の骨ごと刈り取ってくる選手も多いです。

それを避けるために、柳のように、忍者のように受け流す必要があります。

踏ん張ると、大ケガにつながります。

わざと飛んでいるように見えるのも、負傷を避けるために飛んでいる部分も大きいはずです。












 文句を言うなら、ファールで止めようとするDFに、まず言うべきではないでしょうか。

そして彼は、4年前に選手生命の危機に遭っていることを忘れてはならない。

コロンビアのスニガに、飛び膝蹴りを故意に入れられた。

背骨を折る大けがで、ワールドカップを棒に振ったネイマール。

もう怪我をしたくない!

心の叫びが、彼の痛がり方から、聞こえてくるような気もします。

もし、ネイマールが直すとするなら、飛んだ後、痛くない時は、速やかに立ち上がることですね。













 私はこれからも、ネイマールにはダイブして欲しい。

これからも、果敢なドリブル突破を見せ続けて欲しい。

そして、二度と大きなケガを負わされて欲しくない。

だから、批判にめげずに。遠慮なく飛んでください。

何もない時は、サッと立ち上がることも、覚えてください。
posted by プロコーチ at 23:20| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月14日

体格を比べてみると

 日本がベスト16の壁を超えるためには、何が必要なのでしょうか?

よく言われているのは、ハイレベルでの経験が足りない。

それは間違いない。

ベスト4、決勝に残っているチーム。

チャンピオンズリーグで活躍するようなクラブに在籍している選手が、多数います。

フランスなら、トッテナム、パリSG,マンチェスターシティ、

バルセロナ、レアルマドリー、アトレチコマドリー、チェルシー、ユベントス、、、。

クロアチアなら、バルセロナ、レアルマドリー、アトレチコマドリー、

インテル、ユベントス、リバプール、モナコ、。



日本代表も、海外組が増えています。

今回のレギュラー格なら、昌子以外は、全員が海外のクラブに所属。

ですが、チャンピオンズリーグと言うと、まだまだ少数派。

もう一つ、上位に位置するクラブにステップアップしていく。

そして、そこで活躍を続けることが、一つ重要かと思われます。












 まだまだ経験が足りない。

他には、何が足りないのか?

全部?

そう言ってしまうと、身も蓋もないので、少し仮説を立てて考えてみました。

日本の選手は、体重が軽いのではないか?

日本代表の選手を観ていると、あることに気が付きます。

選手一人一人が、スリムでシュッとしていることです。

身長が同じくらいでも、分厚さに違いを感じます。












 そこで、ベスト8に進出したチーム全ての身長と体重を計算。

そこから、BMIの値を算出してみました。

一応説明すると、肥満度を測る、体格の指数です。

体重(キログラム)を身長(メートル)×身長(メートル)で割る。

身長170センチ、体重60キロだとすると、

60÷(1.7×1.7)=20.7になります。

世界保健機構、WHOは、下記の様に分類します。

痩せぎみ 17.00以上、18.49以下
普通体重 18.50以上、24.99以下
前肥満 25.00以上、29.99以下


日本代表の体格と、ベスト8に進出したチームの体格とを比べてみました。

身長は、日本が最下位。(178.8センチ)

体重も、日本が最下位。(71.8キロ)

BMIの値も日本が最下位タイ。(BMI=22.4)





 ちなみに身長が高いのは、予想通りスウェーデン、ベルギー、そしてクロアチア。

体重が重いのは、フランス、クロアチア、ベルギー。

そして、BMIの値が大きかったのは、フランス(24.9で1番)、ブラジル。

日本とフランスの体重の差は、8キロ。

ボクシングの階級なら、ライトヘビーとミドル級と、2階級の違いがありました。

柔道なら、軽中量級と軽量級と、1階級の差です。

つまり、コンタクトして戦う部分で、最初からマイナスのハンデを背負って試合をしているのです。

ベスト8で一番軽いイングランドと日本を比べても、3キロ以上の体重差がありました。













 ハリルホジッチ前監督は、体脂肪について、繰り返し警鐘を鳴らしていたそうですね。

世界で戦う選手で、体脂肪が10%を超えることはあり得ない。

代表を招集するたびに、体脂肪をチェック。

それでも平気で10%を超えてくる選手が複数いたそうです。

国内組の方が、その割合が多かったとも、記事に出ていました。

体重を増やすだけなら、デブになればいい。

BMIの値は、簡単に大きくなりますよ。

つまり、体重を増やすだけでなく、脂肪を除いた体重を増やしたい。











 筋肉を増やして、走れて戦える体になること。

ぶつかり合いで、最低限の強さを持つこと。

ベスト16の壁を超えるための一つのカギになるのではないでしょうか。

170センチなら70〜72キロにしたい。(現状65キロ)…日本人の平均身長くらい。

178センチなら76〜78キロに。(現状72キロ)…日本代表の平均身長。

182センチあったら80〜82キロ。(現状は75キロ)

体脂肪10%以下をキープしながら、体重を増やせるかどうかですね。



posted by プロコーチ at 02:45| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月11日

なんとなくミシャが

 ロシアワールドカップも、準決勝に入ります。

この幸せなお祭りも、残り4試合。

もっともっと、観ていたいです。

これだけ連日、フットボールの試合を放映している。

そして、テレビや新聞でたっぷりと取り上げている。

ハイライト番組に、ニュースでの特集など、子供や一般な人の目に触れる。

大きなことです。

ここまでとは言わなくても、日常のリーグ戦も、もっと目に触れるようになれば。

日本のフットボールに対する価値や意識も変わるでしょうね。











 残った4チームで最も力があるのは、フランスだと考えています。

ヨリス、バラン、カンテ、グリーズマンにジルー。

センターラインが、バシッと決まっている。

これが大きいです。

その軸があるから、ポグバ、エムバペが活きてくる。

センターラインが崩れたチームは、敗退しています。

いくら世界トップトップのタレントを擁していてもです。

アルゼンチン、ブラジル、ポルトガル。

メッシ、ネイマール、ロナウドに頼って試合を進めるだけでは勝てない。

フランスは、センターラインが背骨のように、堅い。

エムバペが、今大会、大ブレイクしたのは、チーム状況の良さに助けられています。

すごい力も、チームがあってこそ。

個人の組織のバランスを高い位置で保っているのが、フランス。

優勝に一番近いチームなのでしょうね。












 でも、私が気になるのは、イングランドです。

これが、攻撃時の基本的な配置です。

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モスクワのスタジアムで、イングランドの試合を観ました。

興味深い戦術を採用していました。

日本の皆さんには、こう言えば伝わると思います。

「ミシャ、ペトロビッチ監督の戦い方に似ているよ。」

広島、浦和、そして札幌と結果を出し続けている、ミシャ。

オシムさんの元アシスタントコーチであることも、知られています。

彼は、守備時は5バック(3センターバックと両サイド)プラス、中盤4枚の9枚でブロックを形成。

攻撃時は、ボランチが1人最終ラインに落ちて、DFラインを4枚に。

中盤は1枚だけで、前線に5枚の選手を並べる。

こうやって、攻守でシステムを変えるように見えるので、可変式のシステムと呼ばれていますよね。












 イングランド、ちなみに登録上は、GK1−DF3−MF5−FW2。

最終ラインにセンターバックが3枚いるのは同じです。

が似ているのは、この可変式システムの部分ではありません。

枚数の問題でもありません。



似ているのは、前後をあえて分断させているところです。

GKのピックフォードと3枚のセンターバックで最終ラインを形成。

センターバックも大きく開いて、ビルドアップに積極的に関わります。

中盤は、ヘンダーソン一人だけ。

残る6枚は最前線に入ります。
(FW2、中央のMF2、サイドのMF2)

これは、上から観ると、本当によく分かります。

こんなに中盤の中央に人を配していないチームは、珍しいです。

日本なら最低でも2枚、3枚4枚と中盤の中央に、人が入ってきますよね。











 そして、イングランドの対戦チームは、毎回混乱しています。

最前線の選手をフリーにすることは出来ない。

ゾーンで守備システムを敷いて、試合をしていたとしても。

自陣ゴール前近くの中央で、放置しておくわけにはいかない。

ゾーンを崩して、最終ラインに人がたくさんいる状態になってしまう。

イングランドに合わせてしまっているのです。

後ろに人が多いということは、中盤に人がいないということ。

イングランドは、わざと中盤に人がいないように、選手を動かしている。











 この状況を作っておいて、前線の選手が中盤に下がって、ボールを受ける。

ケインが受けた時は、周りが信頼して動いているのも、良く伝わりました。

中盤で比較的楽に、ボールを受けて、展開している。

さらには、最終ラインの3枚が積極的にボールを前に持ち出す。

我慢できない相手選手が、プレッシャーに来ると、バシッと縦パス。

どこから組み立てるにしても、やりたいようにやっている。

イングランドが常に、先手先手で、ゲームを運んでいました。










 
 中盤を1人で任されているヘンダーソン。

カンテやカゼミロのようにボールを刈り取り続けるわけではない。

モドリッチのように、組み立ての中心に君臨しているわけでもない。

黙々と、バランスを取り続け、穴を埋め続けている。

最高の労働者と言えますね。

まさにイングランド躍進の陰の立役者と言えるでしょう。












 このイングランドのスタイルが、どうなるのか?

あえて前後分断させた、ミシャと似ています。

優勝できるかどうかは別にして、気になるチームです。


posted by プロコーチ at 00:35| Comment(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月07日

どちらから始めるか?

 WーUPの見どころは、たくさんあります。

どれくらいの長さするのか?

何に重きを置くのか?

限られた時間の中で、取捨選択。

この取捨選択こそが、監督の腕の見せ所。

実際には、現場に監督は出てこずに、コーチが担当していますが。

例えば、ブラジルは、あまりピッチでたっぷりするイメージはありません。

スタジアム内にある、室内のスペースで体を動かしておく。

狭くても、そのスペースでボールを使うメニューも実施します。

「試合に向けて真面目やってるの?」と思うかもしれませんが、実はこっそりと。











 例えば、21時キックオフなら、選手たちが出てくるのが、20時15分。

大体、どのチームもキックオフの45分前くらいですね。

それより前に出てくるのが、GKチーム。

GKコーチと、3人のGKが一番にピッチに入場します。

ペナルティエリア内を、ジョッグ。

腕を回したり、サイドステップ、バックステップなど、体をほぐします。











 その後、何を始めるのか?

ここで、2タイプに分かれます。

昔ながらのやり方は、軽いキャッチボール。

正しい構えから、キャッチング。

投げてもらったボールをキャッチ。

軽く蹴ってもらったボールをキャッチ。

キックするボールを徐々に強くしていく。。

そして、コースも狙ってシュートストップ、クロスボールの対応など。

GKとしてのスペシャルなトレーニングを続けていく。











 もう一つのやり方は、足でのプレーから始める。

対面で短いボールをコントロール、パス。

浮き球を足で処理する。

胸でコントロールして、パス。

など、手を使わずにボールを処理するトレーニングから始めるチームも増えてきています。

そして、その時間も、少しずつ長くなっている印象があります。









 イングランドのGKのアップ。

彼らが足でのトレーニングに割く時間が、一番長かったです。

イングランドは、長いボールを蹴飛ばす印象があるかと思いますが、それは一昔前。

GKコーチと、2人の控えGKが、トレーニングパートナーです。

彼らが取り組んでいたのが、コントロールして角度を変える。

そして、正確なパス。

10Mほどの距離から、少しずつ距離を伸ばしていきます。

最後は50Mまで距離を伸ばしました。

距離が長くなると、パスもブレていきます。

何度も繰り返すうちに、キックの精度が上がり、コントロールが正確になっていきます。

この時間で、彼らが上達しているのではありません。

元々持っているものを、チューニングして使える状態に持っていっているイメージ。












 試合でも、GKも活用しながら、後方からビルドアップ。

GK、3人のセンターバック、アンカーの1人。

5人が、ユニットを組んで、パスを回して、組み立てます。

そして特徴的なのが、センターバックがボールを保持した時に、センターバック同士が斜め後ろに入らないこと。

ほぼ、横一直線に並んだままで、組み立てます。

相手FWが前からプレッシャーをかけてきたら、危ないようにも感じます。

でも、ここで積極的にGKを使います。

後ろで待つGKをボールサーバーの様に使うのです。

センターバック同士の中途半端な横パスを奪われると、一気に失点の大ピンチ。

そうならないように、お互い斜め後ろに入って、助け合うのが、旧来のやり方。

でも彼らは、斜め後ろに入って助けようとしない。

後ろはGKに完全に任せる。

その分、一つ前で出て行ったり、サイドに開く。

前進するための、積極的なポジションを取るのです。











 試合でも、5人でのユニットが、機能していました。

その最後方でカギとなるのが、GKピックフォードでした。

相手をドリブルでかわすようなトリッキーなプレーをするわけではありません。

彼が、正確にコントロール、そして精度の高いキックを繰り返す。

この約束を遂行するための、イングランドGK陣のアップだったのです。

試合でも、何度もパス&サポート。

様々な正確なパスを、手堅く通していきます。

センターバックも、何度も後ろにパス。

彼らのピックフォードへの信頼を感じます。

GKを活用することで、数的有利を作る。

現代のGKに求められている、大切なプレーの一つですよね。












 私がブラジルで観たリーグ戦でも、同じ光景がありました。

クルゼイロのGKのW-UP。

とことん、足を使ったプレーを繰り返していました。

グラウンダーだけでなく、浮き球の処理も、確認。

本当に長い時間を、足でのプレーにあてていました。

アップに費やした時間は、手を使ったプレーよりも、足でのプレーの方が長かったのです。

パスをつないで試合を作るスタイルのクルゼイロ。

GKも、もちろんフィールドプレーヤーレベルの足元が求められる。












 このように、何を、どのように、どれだけ時間を使っているのか?

それは、フィールドプレーヤーはもちろん、GKもです。

チームとして、何をしていきたいのか?

各プレーヤーに、どのような役割を持たせるのか?

我々は、試合前のミーティングを聞くことが出来ません。

でも、アップに大きなヒントがあります。

試合1時間前から始まっている戦いにも、注目してください。

posted by プロコーチ at 01:14| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月04日

ファルカオに学びたい。

 コロンビア対イングランドを観戦。

試合前から、両サポーターが熱く盛り上げています。

イングランドサポーターは、今回少な目。

ドイツワールドカップで、街を占拠するかのような勢いは、全くありませんでした。

コロンビアは、人も多く、熱量も高い。

チームに期待しているからでしょうね。

コロンビア人は、どこから現れたのか?

ちょっと聞いたら、ヨーロッパに出稼ぎの人と、母国からはるばる来ている人とが混在でした。





 この試合、つい、コロンビアを見てしまう。

南米好きもあります。

そして、日本と同じグループだったことも気になります。

このチーム、ハメスロドリゲスがいないと、凡庸ですね。

怖さがない。

中盤がない。

意外性もない。

高さで圧倒的に負けている前線に、高いボールを入れる。

跳ね返される。

見てて、ガッカリするシーンが何度も繰り返されます。

サイドのモジカ、クアドラードの仕掛けからのクロス。

こちらの方が、可能性高そうです。

でも、中がファルカオ一人では、厳しい戦いです。











 そのファルカオ。

スタジアムで見ると、そのスゴさがよく分かります。

身長が、177センチとあるのですが、175もないくらい?

イングランドのセンターバックは、180後半に、190超え。

中盤の組み立てが出来ない、コロンビア。

ファルカオさんお願いします。

と言わんばかりの縦パスが入り続けます。

浮き玉は、さすがに厳しいファルカオ。

でも、グラウンダーのボールは、ほぼ収めてくれます。

1タッチで逃げず、足元でボールキープ。

仲間のために、時間を作ってあげます。

我らが大迫のあのポストプレー。

これを、さらに高めたと言えば、伝わりやすいでしょうか。







 しかもファルカオは、サイドや、中盤に逃げていかない。

背中からの圧力が強いと、それを嫌うように逃れて行きます。

ファルカオは、最もプレッシャーの厳しい、中央の高い位置。

ここで、ボールを収めてくれる。

周りの選手は、本当に助かっているでしょうね。

ここにハメスが絡んで、そしてサイドが駆け抜けて!

本当は、そういうイメージだったのでしょう。









 このポストプレー。

南米の選手が、得意としています。

日本だと、相手に触られる前に、動きながらボールを受ける。

相手DFから遠ざかりながら、ボールを受けようとするのではないでしょうか。

だから、サイドに流れたり、中盤に落ちてくる。

でも彼らは、相手DFにあえて近づいて、体を引っ付ける。

低い体勢で、当たり負けない準備。

そして、ボールを受ける寸前に、相手にわざと近づく。

近づくタイミングがいいですね。

相手がボールや、周りを見た瞬間。

相手DFの目線を、よく観察して動き出していました。

いいタイミングで、先に背中や、お尻をぶつけていく。

ボールにはあえて近づかずに、相手から離れない。

背中やお尻を押し付け続け、ボールをコントロール。









 体のぶつけ方も、技術である。

日本でも、コンタクトスキルと呼んでいます。

重要性が少しずつ浸透しているのでしょうか。

でも、あまり見ませんよね。

体で負ける外国人選手には、ぶつかる前に?

ファルカオは、身長、体重では、何階級も下ですよ。

日本にいても、体だと、目立たないサイズです。

ルカクやフェライニのような巨人ではありません。

それでも彼は、体を張り続けました。

空中戦も勝つことは少なかったですが、挑んでいました。

体を使うためには、あの精神力も必要でしょうね。









 日本人らしい技術は、もちろん大事。

いつも体をぶつけ合っていては、消耗してしまう。

でも、ファルカオが見せてくれた体の使い方。

コンタクトスキル。

人がいるなかで、どのように力を発揮するのか?

これも磨いていきたいです。
posted by プロコーチ at 18:41| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする