2022年12月05日

お手本となる好チームとの対決

クロアチアのスタイル。

それは決まったものがないのがスタイルとでも言うでしょうか。

チームとして特筆すべき他との差異も無ければ、目立ってしまう弱点もありません。

当たり前のことを当たり前にプレーする。

しかも、かなりのハイレベルで。

全ての基準が高いのです。

日本にとってもお手本になるようなチームです。





  しかも、彼らは勝負にこだわり、粘り強く、集団で戦い続けます。

後半になってもメンタルは壊れず、最後の最後まで戦い続けます。

前回のロシアW杯。

決勝トーナメントの1回戦から3試合連続で延長戦の120分を(内2試合はPK戦)戦いました。

疲れが蓄積し、足が止まって不利なのでは?との予想も当たりません。

彼らは最後の最後までハードワークを続けました。

まるで今大会の日本代表のようではありませんか。

ドイツやスペインのように後半になったら足が止まり、圧力が弱まることは期待できません。

日本得意の後半勝負!後半になれば勝機が来るとは思えないのです。







クロアチア。

彼らの戦いはオーソドックスです。

攻撃においては、1−4−3(中盤は逆三角形)−3のシステムがベースになります。

両サイドバックも攻撃に積極的に関わります。

ボール保持の局面では、1−2−3−2−3に見えるでしょう。

中盤の三人に素晴らしいタレントが並びます。

メガクラブで主力を張る、コバチッチ(チェルシー)、ブロゾビッチ(インテル)、モドリッチ(レアル・マドリード)。

彼らが流動的にポジションを変えながら基点となり組み立てる。

サイドにボールが展開されたら、サイドバックがスピードに乗ってオーバーラップ。

サイドを崩し切ってマイナスのクロスをPKマークに入れるのが、最も狙っている形だと思われます。








 守備においては、3つの陣形を使い分けながら、試合を進めます。

ミドルサードでは、1−4−1−4−1。

両サイドのウイングが中盤に入り、どっしりと構える。

後ろが少し重たいので、ボールを奪う位置が低くなりがちですが、相手の中盤にスペースを与えないことを重要視しているのでしょう。

これをベースにしながら、前に奪いにいく時は、システムを崩します。

前から順番にマンツーマンで相手を捕まえに行きます。

ここで選手の並びは重要視していません。

とにかく相手を捕まえて、ボール狩りに行くのです。

一方、相手に攻められた時は、中盤のセンターの1人が最終ラインに落ちます。

(サイドバックとセンターバックとの間に)そして1−5−4−1に変形。

サイドのスペースで相手をフリーにさせない。

そして中央にセンターバックを残して空中戦を制する。

これが目的。

自分たちのタイミングで、ボールに対して後ろから前に強く寄せてボールを奪う。







 攻守において5つのシステムを使い分ける彼ら。

これは特別方法ではありません。

攻守における彼らの設計図は、あまりにオーソドックス。

教科書に書いてあるような、現代のヨーロッパでは有名であり、たくさんのクラブが実践している内容です。

ヨーロッパで活躍する選手の多い日本代表にとっても、全く珍しくないはずです。

ただし、一つ一つの精度や、強度が高いのです。

彼らの実践している基準の高さは、見ていて勉強になりますね。







では、そんな彼らと、どのように戦い、勝利に向かっていくのか?

守備においては、森保監督は、1−5−4−1のサンフレッチェ型を用意しているのでしょうか。

相手は3トップ。中央に1枚、両サイドにアタッカー。

最後尾を3バックにすると、中央のCBが2枚余ってダブついてしまう。

相手のサイドアタッカーをウイングバックがマークします。

すると相手SBのオーバーラップをマークするのはシャドーの選手。

少し相手が攻めてくると9枚が後ろにへばりつく。

後ろが不必要に重たく、相手ゴールが遠くなりやすいです。







 私が今回お薦めするのは、1−4−2−3-1です。

このシステムの方が、相手と噛み合い、効率の良い守備ができるからです。

4バックならセンターバックの2人でどちらかがセンターフォワードをマーク、もう1人がカバー。

両ウイングをサイドバックでマーク。

相手のインサイドハーフをボランチ2枚でマーク。

ボランチはトップ下が見る。

相手のサイドバックのオーバーラップはサイドアタッカーがケア。

というように、一人一人の担当が分かりやすく、責任がはっきりします。

そして人につく守備をする傾向がある日本は、すんなりとこのプランを遂行できます。

相手の長所を押さえる傾向のある森保監督は、この方法がプランにあるのではないでしょうか。








  攻撃でポイントとなるのは、横、斜めです。

直線的な動き、縦パスは、通用しない。

クロアチアの守備陣は、後ろから前にガツンと奪いにいく、ボールを弾き返すのを得意としています。

その一方、横の動きに対する対応は脆さがあります。

ボールを保持したら横に揺さぶる。

サイドチェンジや、フェイントからのカットインは特に有効だと思います。

とはいえ浅い位置からの単純なクロスは全く通用しないでしょう。

横に揺さぶりたいですね。







相手の攻撃の特徴として、攻撃になったら幅を作るためにサイドの選手が拡がる。

かつ中盤の3選手が流動的にポジションを変えながら攻める、というものがあります。

ボールを高い位置で奪ってからのカウンターアタックは、とても有効です。

奪った瞬間、たくさんのスペースを相手に渡してしまうのがクロアチア。

そして、能力の高い中盤の3選手だからこそ、良くない状況でも自信満々にボールを保持している。

ここに日本のプレッシングで奪うチャンスが必ずあるはずです。

何度外されても諦めずに複数で囲んでボールを奪い、素早いカウンターアタックは有効です。







 もう一つの得点の匂いは、GKです。

相手GKのリバコビッチ。

ビッグセーブもありシュートストップに力を発揮します。

ですが、彼はニアサイドを守ろうとする意識が少し強すぎる。

そしてサイドにボールがあるときは、そのポジショニングや飛び出しが命取りになる。

GKを超えてファーサイドにボールを送り込む。簡単に被ってしまうことがあるでしょう。

スペイン戦の三苫の折り返しに田中が飛び込んだ、あのイメージです。






 クロアチアはタレントも優れていて、チームとしての成熟度も高い。

日本代表とクロアチア代表を比べると、クロアチアの方が身長で5センチ高く体重で3キロ重い。

まるで1学年上の選手と試合をするくらいの体格の差があります。

その大柄な彼らが集団として機能し、諦めずに戦い抜くメンタルもある。

本当に難敵です。

ですが、グループリーグを通して同じ選手がプレーを続けている。

そして選手の高齢化も進んでいる。

一方、我々日本代表は、ターンオーバーも駆使し、多くの選手が試合に出ている。

つまり、相手よりもフレッシュな選手が多い。

そして暑さにも慣れていて、我慢強い国民性は夕方の暑さも吹き飛ばすはず。

コンディションの良さでは日本に歩があるでしょう。

試合展開としては、我慢比べをしながら、延長戦まで持ち込み勝利を目指すのが、得策かな?と思います。

さあ、歴史の証人になるべく応援しましょう。
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2022年12月04日

クロアチアを知る(モドリッチ)

 見事に決勝トーナメントに進出を決めた、日本代表。

ベスト16の対戦相手はクロアチアに決定。

我々にとっても馴染みのある相手ですね。

前回のロシアW杯では、見事ファイナリストに。

人口わずか400万人ながら、フットボール強国として名をはせています。

旧ユーゴスラビア時代は東欧のブラジルと呼ばれ、テクニックの高い選手が出てくる地域でもありますね。







 近年のクロアチアと言えば、モドリッチがあまりも有名。

レアル・マドリードで10年も活躍。

2018年のロシアW杯ではMVPに、同年には世界一の選手としてバロンドールも獲得しました。

名実ともに、世界でもトップオブトップのプレーヤー。





 実は、JFAも公式に、ではありませんが、日本人選手の目標とする選手の好例として示しています。

どの部分を評価し、日本人の目標とする姿としているのでしょうか?
  
一つは、パワーやスピードに頼っていないこと。

モドリッチは、172センチ66キロ。

Jリーガーの中に入っても、小柄で細身ですね。

10代の時には、あまりにも華奢なために、セレクションを落とされたこともある。

恵まれた体格を生まれ持った訳ではない。

その選手が、どのようにプレーをしているのか?




彼の特長は、高いテクニックを発揮し、判断も早い。

しかも、足元にボールを止めて、時間を作る、そこから仕掛けるのは彼のスタイルではありません。

そのようなプレーだと、相手DFとのぶつかり合いが増え、相手に潰される危険が増してしまいます。

だから、止まらずにボールを受けて、動きながらボールをコントロールし、動きながらパス・シュート。

すぐさま一歩目から走り、繰り返しボールに関わる。

動きながらテクニックを発揮し、ボールを受けるためのサポートも優れている。

まさに日本の目指す姿そのもの。

このテクニックは、彼がユース世代に所属していたディナモザグレブのスタイルとのこと。

ファーストコントロールを足元に止めると、プレーが遅くなってしまう。

トップレベルの試合では許されない。

だから、ファーストコントロールで斜めに動かして、相手のプレッシャーを受けず、次のプレーに向かう。

モドリッチは、この教えを忠実に守り続けているのです。

ディナモザグレブは、未来を予測しながら、今の選手を育ているとのこと。

だから、現代フットボールに適合した選手を育て続けれているのでしょうね。









そして、守備においても、自らボールに寄せて奪う。

仲間のためにスペースを埋めながら、危険なエリアをカバーリングもする。

守備時においても、免除されるのでなく、常に積極的に関わっている。

体の大きくない選手が、どのようにプレーすればいいのか?その答えが彼には詰まっているのです。

だからこそ、JFAがモドリッチを目標にすべき選手であると考えているのでしょう。






 日本の子どもたちが目指すべき選手であるモドリッチ。

彼が中盤に君臨する強国クロアチア。

どのような試合になるのかが本当に楽しみです。
posted by プロコーチ at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月01日

おすすめはガスペリーニ、ビエルサ、ミシャ

 いよいよ決戦のスペイン戦。

なんとしても、勝ち点1以上を奪わなくてはならない。







 超強豪スペイン相手に、どのような試合をすれば良いのでしょうか。

そのためにスペインの指導、戦術を少しだけお勉強。

3つほど戦術のコンセプトを知れば、彼らの闘い方が見えてきます。

・デスマルケ(相手のマークを外すアクション)

・エントレリネアス(ライン間の意味、そこから相手のラインとラインの間を活用すること)

まずは、この2つは常時繰り返されています。

これ無くして、スペインのサッカーは成り立たないと言っても過言ではないでしょう。

マークを外してボールを受ける、人と人との間で受ける・受けようとする。

このふたつのアクションを活用しながら、ボールを保持し、相手の穴を作り出し、ゴールを目指しています。









 ただ、これだけだど、整備された守備組織は崩せないことも出てきます。

相手が、集結し、バランスを取り続け、集中してマークを続けている状態です。

その時に大切になるのがもう一つのコンセプト、

・エスパシオリブレ(自由なスペースの意味、実際にはスペースを作り、代わりに他の選手に活用させるアクション)

ポジションチェンジまでは行かないのですが、動きを増やし、流動性を高めるのです。

ドイツに先取点を奪われた時の、PKを与えたシーンがイメージしやすいでしょう。

あの時は、サイドの選手が中に入って相手のマーク(酒井宏樹)きて、外にスペースを創出。

空いたスペースに後ろから選手が飛び出してきました。

絵に書いたようなエスパシオリブレの成功例です。











 これらのアクションを繰り返す、スペイン。

どのように対抗すれば良いのでしょうか。

おそらく考えられるのは、1−9(5−4)−1の布陣を敷いて、人海戦術で守ること。

サンフレッチェスタイルですね。

元サンフレッチェのミキッチも、俺たちのやり方だ!と語っていたとか。

ドイツ戦の成功体験があるので、最初からか、途中から採用することは十分にありそうです。

これも一つの方法だど思います。

ここから点を奪うには、サイドアタッカー(ミキッチ、柏)の躍動と、2シャドー(ウタカや柴崎、ドゥグラス)の飛び出し。

この辺りがポイントになりそうです。













 でも私のおすすめは、これではありません。

ガスペリーニ、ビエルサと書けば、勘のいい方ならピンと来ますね。

オールコートマンツーマン、もしくはマンツーマン主体の守備システムの構築です。

森保監督の師匠とも言える、ミシャ監督。

彼が、近年、川崎フロンターレや横浜マリノス対策で用いています。

ボールや人が流動的に動いても、目の前の選手についていく。

そうすれば、エントレリネアスも、エスパシオリブレも無効化できます。

そもそもスペースもライン間も無くしてしまうからです。

相手のミスを誘い、ボールを刈り取り、背後に飛び出してゴールを目指す。

ジェフ、代表のオシムさんも、このやり方をよく採用していましたね。

ダイナミックで躍動的で、見ている人を魅了してくれました。

戦力的に下回るチームの選択肢としては、いまだに有効だと思います。








 ただ、マンツーマンでついていくときに、デスマルケには注意しなくてはならない。

1人マークを外されると、全部が狂ってしまうのがこのやり方。

ドリブル突破も同じ理由で許してはなりません。

おそらくこのやり方は採用しないでしょうが、このようなアイデアもあることを知ってほしい。

急に採用するのは、リスクが高すぎるからです。

この提案は私の個人的な趣向でしょう。








 ただ一つだけ知ってて欲しいこと。

ご自分が体験した方法だけが、サッカーの全てではないということ。

世界には様々なサッカーが存在します。

様々なサッカーを知ることで、豊かになれると思います。

そのためにも、ワールドカップをたっぷり楽しんでください。
posted by プロコーチ at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ズレを活かすか、ズラさないか

 コスタリカ戦は残念な結果に終わってしまいました。

そして、内容も凡戦でした。

負けてしまったのは、もちろん予定外。

ただし、内容が凡戦だったのは、森保監督のイメージ通り。






 試合の開始は、私の予想?願望?であった、川崎フロンターレカラーの強いものでした。

田中碧こそいないものの。

システムもテレビの表記こそ1−4−2−3−1でしたが、実際は中盤に鎌田が入る時間も長く1−4−3−3とも言えるもの。

ボールを保持しながら、相手を動かし、崩す試合をするように見えました。

が、鎌田のポジショニングと、上田綺世のボールのターゲットとしての役割がうまく、はまらない。

相手の組織力がそれほど高くないので、チャンスにはなりかけますが、決定的な形にならない。

そうこうしている内に、相手が5バックに変更。

私は、これはチャンス!と思いました。

そのほうが中盤にスペースが生まれるので、よりボールを保持してサイドを崩し切る機会が増えるのでは?

相手と噛み合わずに、フリーになる選手も出てくる。

そこを基点にすれば、どんどんズレが生まれ、相手の対応が後手になるはず!









 でも、その希望はすぐに無くなりました。

それは、日本代表も、相手に合わせるように、5バックにシステムチェンジを。

相手の動きに対して、ズレを作らずに対応する方法を選んだのです。

確かにこうすれば、相手の動きを抑えることが楽になるでしょう。

誰が、誰に付くのかがお互いに明確になりますからね。

しかも日本代表はポジションチェンジや、スペースを作って侵入するプレーも少ない。

結果として、ピンチにはならないけど、チャンスも作れない。

時間が過ぎていく、クローズドな展開になりました。

三苫や伊東が仕掛けれる状態でボールを持てないのも、残念ながら分かっていたのでしょう。








 ズレは無くなり(意図的に)、時間が過ぎていきました。

0−0でも構わない。

いい形ができれば、1点くらい取れるかも?

ただし、ピンチは作らないぞ。

ですので、あの盛り上がりに欠ける内容はプラン通り。

ただ一つの誤算は、ミスから失点しまったことなのでしょう。

監督として、その判断はあり得るものだと思います。












 さて、グループリーグ最終戦、スペイン戦。

私たちは幸せだと思います。

スペインも有利とはいえ、グループリーグの突破を決めていない。

コンディションも上がってきているスペインと、本気の勝負がワールドカップで出来るのです。

日本サッカー界においても、宝物のような時間です。

偉大なる目標の一つであり、調子も良い国と真剣勝負ができるのですからね。

1瞬、1秒も目を離さずに、歴史の証人になりましょう。
posted by プロコーチ at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月27日

オーストラリア戦にヒントあり

 コスタリカ代表をどのように攻略するのか?

コスタリカと言えば、堅守速攻。

粘り強い守備からカウンターやセットプレーでゴールを目指す。

このイメージは、2014年ブラジルワールドカップでの成功からでしょう。

当時、私も現地でコスタリカの試合を観戦しました。



ポイントは5バック。

統率の取れた5バックが、見事にラインコントロールしながら、守備を行う。

4枚のDFラインでさえ、ズレが生じるものなのに、5枚でスムーズな上下動。

(2002年のトルシエ監督はラインコントロールを極めるために3人でしたよね)

中盤の選手も献身的に上下動を繰り返し、チームとして組織していました。

「リコー、リコー」とサポーターの声援を受けて、最後までは走りぬきました。

ギリシャを倒し、ベスト8を勝ち取った瞬間、ピッチの全員とスタンドとが一つのチームでした。







 それは、8年前のイメージです。

4年前のロシア大会の時も、堅守と呼ぶには疑問な守備組織でした。

そして、今回のカタールワールドカップ。

8年前の面影は、ほぼありません。

ケイラー・ナバスが守護神であることは変わりませんが、守備組織は違います。

これはスペインに負けたから、というわけではありません。





 本大会前の最終予選、プレーオフ。

そして、あの0-7のスペイン戦。

彼らは4バックがメインのシステム、1-4-4-2。

ゾーンディフェンスで相手を網にかける方法と、前からハメにくる方法を使い分けようとします。

ただし、これは時間の経過とともに、崩れていきます。

勝手に人についていく選手、ゾーンを守る選手、ポジショニングをサボる選手。

崩れた立ち位置なのですが、無理やり、ボールに人に寄せていきます。

後手に回ることもしばしば。

それでも予選で失点が少ないのは、ナバスが守護神だから。

そして相手が勝手にミスをしてくれているから。

結果的に失点が少ないだけなのです。

スペイン戦では前半途中から、4バックを諦め、5バックに変更し、なんとかスペースを埋めて対応。

しようとしましたね。

でも、組織が無いので、本物の攻撃を止めることは出来ない。









 では、我々日本代表は、このコスタリカをどのように攻略し、勝利を収めればよいのか?

ヒントは、最終予選のオーストラリア戦ではないでしょうか。

アウェーでの厳しい試合でしたが、三苫の2ゴールで、本大会出場を決めたあの試合。

日本代表(1-4-3-3)
権田
山根、吉田、板倉、長友(63分 中山)
遠藤、守田、田中碧(84分 原口)
伊東、浅野(63分 上田)、南野拓実(84分 三笘)

メンバーに川崎フロンターレ派閥が5人もいます。

この時のシステム、人選を持ち込むのはどうでしょうか。

彼らは相手が引くのも、ゾーンを組むのも、ボールに食いつくのも慣れている。

攻撃の局面においては、素晴らしく力を発揮してくれるはずです。

(守備の時間が長くなってしまう試合では、残念ながら不向き。)

ボールを動かしながら、相手を外し、いなし、動かして、じわじわと足を弱らせる。

そして、空いてきた隙間を崩し、ゴールを陥れる。

先取点も田中からのパスを山根と守田がワンツー、最後に三苫が飛び込んでゴール。

このゴールの形こそが、狙うべき形。






 コスタリカを崩すためには?

守備組織が強固ではないとはいえ、アジアレベルではありません。

中央突破や、サイドからの簡単なクロスが入るとは思えない。

(スペインは何度も中央を崩し、ゴールも決めましたが、彼らは参考にはならない)

コスタリカの守備の弱点、それはゴールを背にしながら前向きに守備が出来ない時。

相手に深い位置まで侵入される、そしてマイナスに戻すようなクロスへの対応は苦手。

DFラインはただただ下がるでしょう。

MFラインはマークを見失う。

深い位置から、PKのマーク辺りにグラウンダーのプルのクロスを送りこみたい。

ここからシュートを打てば、さすがのナバスの牙城も崩せるでしょう。










 そして、もう一つのコスタリカの弱点。

クイックリスタートへの反応です。

接触プレーで倒れると、座り込んでレフェリーに対してファールのアピール。

時計が進むと、その傾向は強くなります。

相手を倒してしまったときに、俺は何もしていないよアピールもしてくる傾向。

日本代表は、賢くたくましくプレーすれば、チャンスがあるでしょう。

相手の反則の瞬間に、さっとクイックリスタート。

ファールのアピールがあっても、笛が鳴るまでプレーを止めない。

相手のリズムでなく、自分たちのリズムを崩さないことでしょう。










 コスタリカは、乗ってくると止めるのが難しい。

セットプレーやカウンターで、先取点を与え、相手のリズムになってしまえば、敗れる可能性も十分にあるでしょう。

日本がドイツ戦で見せてくれた、一体感を持ち、粘り強い戦いをすれば、勝てる可能性は高い。

勝利を信じて、カタールに声援を届けましょう!!

posted by プロコーチ at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月25日

ドイツ戦の前半。

 歓喜の日本対ドイツ戦

日本は2つの守備プランを用意していました。

あまりにも当たり前ですが、高い位置での守備と押し込まれた時の守備。

それがうまく行かなかった理由は、次のように考えられます。




まずは、高い位置での守備。

相手の布陣を4バック+2CMFと読む。

2センターバックには、1トップ前田とトップ下の鎌田を横並びにして当てる。

両サイドバックには、久保と伊東の両サイドハーフが当たる。

CMF(セントラルMF)には遠藤と田中蒼が当たる。

マンツーマンとは言わないものの、責任をはっきりさせて、同数で守備。

狙いとしては、奪うというよりも前進させたくない?

もちろん奪って速い攻撃はイメージしているでしょうが、簡単に前に進ませないことを優先したようにみえました。




 これが上手くいかなかった理由は、ドイツが左肩上がりの変則の4バックだったから。

そして、空けておいたスペースを中盤の選手が活用したから。

右サイドバックは上がらずに、センターバックのように振る舞う。

逆サイドの左のサイドバックは、左サイドハーフのように。

そして、変則的にポジションを取ることにより、

空いた右サイドバックがいるであろうポジションにミュラーが、入ってくる。

ミュラーがズレを作ると、周りが連動して、ボールを受けに来る。

一番抑えたい、キミッヒやギュンドアンの中央すらもフリーになってしまう。

全くと言っていいほど、プラン通りにはハマりませんでした。












 もう一つのプランは押し込まれた時のプランです。

まずは、4バックが中央を固める。

その前にボランチの2人が立ち、ブロックを形成する。

相手のサイドバックが上がってきたら、サイドハーフが下がって対応する。

前線の2人は、相手のCMFを監視する。

まあ、定石通りの方法でしょうか。




これが破綻してしまったのは、守備陣の人への意識が強すぎたことではないか?

ゾーンのように配置はするものの、人の動きに付いていっていました。

これは指示によるものだと考えられます。

相手のレベルが低く、出し手と受け手の関係だけでサッカーをするチームには有効です。

ただ、3人目の動きや、スペースを作りスペースに入ってくるような動きには弱い。

ポジションチェンジをする相手にも、釣られてしまいますね。

人への意識が強く、後手に回ってしまった。

PKを与えたシーンは典型でしょう。

正しくゾーンDFで守っていれば、あの位置に、あのタイミングで人がいないことは考えにくいです。









高い位置での守備、低い位置での守備。

どちらも、上手く機能していませんでした。

この状態で、前半のうちは2失点目をしなかったことが、大きな勝因と言えるでしょう。

全員での気迫こもったボールへの執着心ですね。

ただ、これをどこまで計算していたのかは、私には分かりません。


後半は、1-9(5-4)-1に変更し、勝利したのはご存知の通り。

良い守備が、良い攻撃を生み出していましたね。


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2022年11月22日

1-9(5-4)-1かな?

 カタールワールドカップが開幕しました。

熱戦が続いています。

アジア勢などの欧州・南米以外が苦労しているようです。

特にヨーロッパがシーズン中の大会。

例年なら、長く厳しい戦いを終えた選手たちは疲弊しきっている。

ところが今大会は違います。

ヨーロッパのトップリーグで活躍している選手がそのまま活躍しそうです。







 そう考えると、日本が相対する、ドイツ、スペインというのはアンラッキーでしょうか?

グループリーグの3試合。

一番可能性が高いのは、ドイツ戦だと思います。

それは、ドイツが優勝候補であるからです。

ドイツは当然決勝戦まで意識して、準備を進めているでしょう。

決勝戦は12月18日。

約1か月も先です。

こんなにトップコンディションを維持できない。

優勝候補の国々は、ベスト8の12月10日前後に照準を合わせているはず。

日本と対戦する11月23日は、まだまだピークとは言い難いコンディションでしょう。

ここに日本が付け入るスキがあると思われます。









 そして、日本代表のメンバーを見た時に、森保監督はどのような試合展開を意識しているのか?

勝手に、これを想像してみました。

ヒントは、広島時代の戦い方。

3バックの両脇を下げて、5バックにし、両サイドのスペースを埋めてしまう。

中盤もボランチ2枚に加えて、シャドーの2枚も下がる。

そして、9人で(5-4)のブロックを形成。

低い位置で粘り強く守る。

相手を引き込んで、カウンターアタックでゴールを目指す。

失点の少ない、計算できる戦い方で、広島時代は優勝を重ねましたよね。








 大会前に相手チームをスカウティング。

ボールを保持して、コンビネーションでゴールに迫る方法は成り立たない。

それなら、守備と守備から攻撃の2局面が戦いのカギを握ると考えたのでしょう。

つまり、相手を引き込み、低い位置でボールを奪い、相手の背後にスプリントしてカウンターアタック。

そのために、長い距離をスプリント出来るアタッカーを選んでいます。

大迫でなく、原口でなく、浅野や前田に伊東。

そして、3バック出来るようにCBの人材も豊富。

長いボール一発でゴールに迫れる、柴崎も残しています。

1-9(5-4)-1。

昨年の欧州王者チェルシーが、引きこもる時の戦い方がイメージしやすいでしょうか。







 この戦い方で勝つ、もしくは引き分けで勝ち点を得るためには、絶対条件があります。

それは、先取点を与えないこと。

出来るだけ0-0の時間を長くすることです。

全員が体を張って、守備をする。

もちろんGKのビッグセーブも欠かせない。

そうすれば、勝ち点獲得も見えて来そうです。





 つまらない戦い方なので、選手から不平不満の声が上がるかも?知れません。

ベンチ・スタッフも含め一体となり戦う必要もあるでしょうね。

試合中にベンチが映し出されます。

ベンチの姿が、一つの目安になります。

その時に、「お!ベンチも戦っているな!」と感じるのか?

それとも、「?」ベンチに座り込んで談笑している選手が一人でもいたら厳しい。

引いて守るのは、難しい。

レベルが高い相手だと尚更です。

スペース無くても、こじ開けてくるのが、トップオブトップの国々。

大量失点での敗退も十分が考えられます。









 ご存知のように、W杯は初戦が大切。

日本代表も、初戦を引き分け以上ならば、グループリーグを突破しています。

2002年日韓引き分け、2010年南アフリカ勝利、2018年モスクワ勝利。

一方、初戦で敗れた年は、必ず敗退しています。

1998年フランス、2006年ドイツ、2014年ブラジル。

初戦で勝ち点1をなんとかもぎ取りたいのです。

我々、サポーター、JFAファミリーも一体となって戦いたいですね。

posted by プロコーチ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月01日

代表メンバー26人を選ぶ

 カタールW杯に向けた、日本代表メンバーがもうすぐ発表されます。

どのようなメンバーが選ばれるのでしょうか。

ブラジルでは国民の数だけ代表監督がいる、と言われるくらいに全員がフットボールに対して意見を持っています。

日本でも、徐々に一人一人が意見を発信するようになってきていますね。

ネットやSNSが当たり前になったのも、それを助けているとは思います。






 誰が選ばれるのでしょうか?

ここで考えなくてはならないのは、W杯はオールスター戦ではないということです。

エキシビションマッチであるオールスター。

フットボールではあまりありませんが、野球やバスケでは一般的ですね。

これは興行ですので、人気のある選手や、華がある選手が多く呼ばれます。

ファン投票も実施されますよね。

多くの人の関心を集め、興業として成功させるためには、当然だと思います。

でもW杯は、オールスター戦ではありませんよね。

そこを勘違いしてはならないのですが、ついつい混同しがちです。








 では、代表メンバーに必要な選手とは?

レギュラー格と言えるコアなメンバーが15人前後いると思います。

これは、今の森保監督の選手起用を見ていれば、富安、吉田、遠藤、鎌田、伊東選手、、、。

そこに誰を加えていくのか?

それは役割で考えるといいと思います。

・複数のポジションが出来る、困った時要員

・パワープレーなど特殊な戦い方をする要員

・チームに勢いをもたらす、今、勢いのある要員

・試合にはほぼ出ないものの、1ヶ月の長い期間、チームの雰囲気を整える要員

・4年後8年後を踏まえ、大舞台を経験させたい要員

これらを踏まえて、考えていく必要があります。







例えば、過去の成功例や失敗例で考えます。


控えの選手として重宝されるのは、複数のポジションが出来る選手。

控えではないですが、CBもSBもハイレベルでこなす富安選手は、監督としてはありがたいでしょうね。

ボランチもリベロも出来る長谷部選手。

左右のサイドバックが出来る、長友選手。

賢く組織のために動ける明神選手もいましたね。

今の代表なら、旗手、中山雄太選手なども、複数ポジションを高いレベルで務めれますね。

限られた人数しか呼べない大会では、このような選手の価値は、一段と高まります。






 今、勢いのある選手は?

得点を量産している選手。何をやっても上手くいく感覚のある選手。

選手も人間ですから、当然、好不調の波があります。

説明ができないくらい、好調な時期というものがあります。

今なら、鎌田、久保、横浜FCの小川選手でしょうか。

1990年のイタリア代表のスキラッチ選手は、勢いを評価され代表入り。

ギリギリ選ばれたサブの扱いから、一気に大会得点王まで登り詰めました。







 2014年のブラジルW杯。

この時は、パワープレーをする準備ができていませんでした。

ハーフナーマイク、豊田陽平選手という適任の選手がいたのですが、最後に外してしまいました。

そして、大会本番では、劣勢の場面でパワープレーをする場面が出てきます。

ここでCBの吉田麻也選手に急にその役割を与えます。

あの瞬間、あー、どちらかがいれば違う結果になっていたかも!と考えたサポーターも多かったのではないでしょうか。

同じようなに特殊な役割としては、得点を狙うスーパーサブ。

試合を終わらせるための守備職人、流れを変えれるドリブラー、などが考えられますね。




2002年のワールドカップ。

出場機会のなかった、2人のベテラン選手、秋田、中山選手。

彼らがチームを盛り上げ、励まし、叱咤激励し、落ち着かせていました。

2人のベテランが、自分の役割を理解し全うすることで、自国開催のプレッシャーに打ち克つ集団にしていきました。

1998年では第3GKの小島選手でしょう。

逆に、2006年のドイツ大会では、その役割を果たしていた三浦淳選手を外しました。

伝え聞くところでは、大会期間中のチームは空中分解していたとのこと。

ここにいい兄貴分である三浦淳選手がいれば、変わっていたのかも知れませんね。




 未来のための投資。

ブラジル代表は過去に、ロナウドやカカー選手を10代で大会メンバーに入れました。

仮に出番が無くても、この舞台を経験させておきたい。

そうすると彼らが、将来活躍するための大きな経験値となる。

大切な一枠を使ったとしても、それだけの価値がある!と認めれば、それもありかと思います。

未来への投資ですね。

1998年のフランス大会の小野選手は、この枠だったかと、勝手に考えています。









 さて、もうすぐ26人の発表です。

誰が選ばれるのでしょうね。

少しこのような視点で見てくださればと思います。

じっくりと見守りましょう。
posted by プロコーチ at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月22日

高校選手権決勝から

 少し前になりますが、高校選手権の決勝を観戦することが出来ました。

毎年のように観戦していましたが、昨年はご存知のように観戦出来ませんでした。

(今もかんせんと入れて変換しようとすると観戦ではなく、感染と出てきてしまいます。。。)

高校選手権は、単なるサッカーファンというよりも、選手権と言うものそのものを大切にしたい。

そんな気持ちが随所から伝わってきました。

新国立のスタンドは、4万人を超える大観衆でしたが、静寂に包まれていました。

ボソボソという話し声は聞こえても、歓声は上がりません。

良いプレーヤ、応援のための拍手だけが響き渡ります。

静寂の中で選手の声や、ボールを蹴る音、体のぶつかり合う音が聞こえてくる空間。

以前に観戦に行ったブラインドサッカーを思い出しました。








 試合は、青森山田高校が、大津高校を圧倒し、優勝しました。

内容以上の差を感じました。

何よりも、大津高校の良さが全く出てこない。

パスを受けるためのアクションが皆無。

サポートポジションについたり、マークを外す、体の向きを作り続ける。

そんな動きがあまりにも少ない。

大津の選手たちが、臆病に見えてしまいました。

それくらい、青森山田のプレッシャーが強かったのでしょう。

スタンドから観ていても、その差は歴然。

50/50のボールは常に青森山田のもの。

いつも、ボールに対して先に動き、体をぶつけ、積極的にボールに向かう。

多少不利な体勢からでも、体を捻じ込んでマイボールにしてしまうのです。

その迫力!

大津は、青森山田の起こす、大きな渦に巻き込まれているかのようでした。








 この試合を観ていて、少し昔の高校選手権の決勝戦を思い出しました。

2008年の86回大会。

流通経済大附属柏対藤枝東の決勝戦。

この試合を旧国立で観戦していました。

古豪である藤枝東の応援団のバスが、大挙して押しよせ、国立は満員。

立見が出るほどの大賑わいでした。

私も仲間と国立に行ったのですが、席が無く、立ったまま観戦していたのが懐かしいです。

藤枝東の古豪復活を期待する空気がスタンドにはありました。

試合が始まると、流経柏の中盤へのプレスと激しいマークが印象的。

藤枝東の中盤は、のちにエスパルスで活躍する河井陽介が何もさせてもらえない。

パスが全く繋がらない。

寄せられてはミス、パスを出した先で失うことが繰り返されていました。

まさに流経柏が、藤枝東を大きな渦の中に巻き込んでしまったのです。

ちなみに、高校3冠を勝ち取った流経柏には、同じくエスパルスなどで活躍している大前元紀がいました。








 時代や、スタジアムが変わっても、高校選手権は引き継がれている。

それが源になり、100回の歴史を刻んだのでしょう。

次の冬も、さらにその次も、選手権が続いていますように。

第150回大会の観戦に行きたいものです!
posted by プロコーチ at 01:40| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月07日

運が悪い?

 全国高校サッカー選手権大会。

ベスト4が出そろいました。

短期間の集中開催。

1発勝負のトーナメント。

そのせいで、試合内容がつまらなくなっている!等の批判もあがります。

でもそれ以上に、サッカーを日本中に広め続けている功績は、他に代えがたい。

コンテンツがあふれる現在でも、テレビで全国放送され、ニュースでもたくさん流れている。

この影響力は、とてつもなく大きいですね。





 
 ベスト8の注目カード、関東第一VS静岡学園。

PK戦まで持ち込まれる、熱い試合となりました。

結果はご存知の通り、関東第一が勝利し、国立への切符を勝ち取りました。

J内定者を揃える静岡学園が敗れる!

さも、波乱のように伝えられています。

PK戦の内容を見ると、PK戦に入った時点で関東第一の方が勝率が高いように感じました。

それは、試合の展開で、最後に関東第一が同点に追いついて、勝利への流れがあったのでは?

という話とは別の話です。


関東第一
1人目…6秒
2人目...2.5秒 >交代出場選手
3人目…15秒(失敗)
4人目…6秒
5人目…9秒

静岡学園
1人目…1秒
2人目...1秒(失敗)
3人目…1秒(失敗)
4人目…2秒
5人目…1秒

この数字は、それぞれ、ホイッスルが鳴って、キックのために始動するまでの時間です。

ルール上、毎回毎回、キッカーとGKとが準備が出来たら、レフェリーがホイッスルを鳴らします。

そのホイッスルが始まりの合図です。







 関東第一の選手は、2人目を除いて6秒以上経ってから、助走を開始しています。

これは、何のためでしょうか?

それは、選手のメンタルの状態を整える時間を作るためだと考えられます。

大観衆の前で、テレビ中継の中、平常心を保つのは、とても難しいものです。

PKの距離、11Mをフリーで蹴るのは、簡単です。

でも、PK戦となれば、急に難しくなります。

それは、様々なプレッシャーとの戦いです。

6秒はこのプレッシャーの中でも、技術を発揮するための時間。








おそらく、関東第一の選手は、前もって、トレーニング中から取り組んでいる。

ホイッスルが鳴って、数秒の時間が経ってから、助走を始めるように。

それを本番でも同じようにしたのではないでしょうか。

そうすることで、心理的に適度なプレッシャーの中で、キックに臨めた。

良い準備が、良い結果を導いた。

トーナメント戦なら、PK戦は当然考えなくてはなりませんからね。

PK戦は運に頼るゲームでは無いということです。
posted by プロコーチ at 17:08| Comment(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする