2018年06月09日

注意すべき季節

 環境省のweb、「熱中症予防情報サイト」を見たことありますか?

フットボールプレーヤーとして、ファミリーとして、知っておくべき情報が多数出ています。

http://www.wbgt.env.go.jp/doc_prevention.php

いくつか大切な部分を抜き出して、ご紹介。






「環境」「からだ」「行動」

によって、熱中症が引き起こされるとのことです。

「環境」

気温が高い、日差しが強い。

それだけでなく、風が弱い、締め切った場所。

つまり、屋内でも起こりうるのです。

急に気温が上がった日も、要注意と書かれています。



「からだ」

老人や、乳幼児は、体温調節が苦手です。

とは言え、成人の健康な人間でも、注意が必要です。

寝不足や、二日酔いといった状態は、危険ですよ。





「行動」

激しい筋肉を使った運動。

屋外での長時間の活動。

我々のフットボールは、間違いなく、当てはまります。



…体温の上昇と調整機能のバランスが崩れると、どんどん身体に熱が溜まってしまいます。
 このような状態が熱中症です。






 熱中症が疑われるなら、勇気を持って、その日はプレーを止める決断をしてほしい。

これは、私も知らなかったのですが、効果的な対処法があるようです。

それは、風を送ること。

大きなうちわや、バスタオルなどを用いて、風を送ってあげる。

そうすることで、汗を蒸発させて、体温を下げてあげるのです。

湿度が高く、風が無いと、汗をかいても、その汗が蒸発しないので、体温が下がらない。

頸や鼠径部を冷やすことよりも、断然効果が高いとのデータもあります。

この季節、うちわは必携かもしれませんよ。











 特に、この6月、7月は湿度が高い。

体も、まだ暑さに慣れていない。

要注意の季節が始まりました。



posted by プロコーチ at 02:52| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月31日

12人目からの枠

 日本代表に勢いが感じられないですね。

昨日の試合でさらに、不安が大きくなっているのではないでしょうか。

ここまで来ると、本大会が終わるまでは、信じて応援するしかないです。

今まで積み上げてきた底力を信じましょう。





 今日は、メンバー発表の日です。

誰が選ばれれるのでしょうね。

試合に先発するのは11人です。

本大会では、11人以外の残り12名が大きな役割を果たすはずです。

そこ含めた総力で戦って行きますよね。

少し考えてみましょう。






 秋田、中山枠

2002年のワールドカップでの、二人。

ベテランの力で、チームにいい雰囲気をもたらしていたようです。

ここには、2010年の川口も入るでしょう。

この枠が機能した代表は、いい結果を出しています。







 小野伸二枠。

1998年の時の小野伸二。

未来の日本を担うであろうタレントに、大会を経験させる。

もちろん、その瞬間もチームの力になって欲しい。

加えて、10年先の代表を見据えて、体験させる意図もあるのではないでしょうか。

ブラジルでは、よく使います。

1994年のロナウド、2002年のカカーです。

今回は、堂安や久保がその枠だったかもしれませんが、使われなさそうですね。









 スキラッチ枠。

今まで、代表に定着していない選手。

でも、最後の最後で、チームに勢いをもたらしくれる。

そのシーズン、絶好調で終えた選手。

1990年のイタリア代表スキラッチがその典型でしょうか。

2014年大会の時の大久保も、ここに入るでしょう。

前監督は、ここに中島翔也を考えていたと思われますが、、。










 ボリバレント枠。

限られた選手枠で戦う、本大会。

その時に複数のポジションを出来る選手がいれば、監督は助かります。

酒井高徳は、両サイドバックにボランチの3つ。

遠藤航は、センターバックにボランチ。

このようなタイプの選手は、12番目以降の選手として選ばれやすいでしょう。











 特殊任務役。

相手のスーパースターをマンマークで抑える。

守備固めのための、ヘディング要員。

パワープレーの時の、長身のFW。

使われる時間は短いでしょうが、戦術的なバリエーションが増えますよね。

前回大会では、パワープレーできる選手がいなくて、苦労していたのが思い出されます。

誰が、入ってくるのでしょうか?










 どのような選手がリストに載るのでしょか?

発表が楽しみですね。
posted by プロコーチ at 08:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月19日

あの反則について思う

 我々のフットボールとは同じ名前がついている、アメリカンフットボール。

私も観るのが好きで、しばしばテレビで試合観戦をしています。

世界トップである、アメリカのNFL。

アメリカで、最も超人達の集まるスポーツであり、最も人気を集めるスポーツ。

賢く、体が動き、強い選手が、激しくぶつかり合う。

何人もの日本人選手が挑戦しましたが、まだトップリーグでプレーできていない。

いつの日か、日本人選手が、躍動する姿を見てみたいです。









 

 今、そのアメリカンフットボールが、残念な事件で、注目を集めてしまっています。

大学のトップチーム同士の交流戦での、明らかな反則行為。

しかも、繰り返し何度も。



昔から輝かしい伝統のある、日本を代表する大学。

日本一のチームが、と考えると、何とも表現しがたい気持ちになってしまいます。

私の本職ではない、他競技のことですので、はっきりとは分かりません。

実際に何が起こり、どんな気持ちで、、そもそも何が原因でしょうね。













 戦う気持ち、相手をぶっ潰すくらいの迫力を、絶対に対峙する選手に勝つ。

これくらいの強い気持ちが、常に必要なのは、分かっています。

特に、下手くそな選手は、そこで劣ってしまえば、ピッチ上に立っている意味が見いだせないですから。

自分の存在を示すために、激しくタックルに行く。

俺のエリアは、自由にさせないよ、との気持ちをこめて。

さらには、仲間が意図的に削られたら、そのままにはしておけない。

野球では、仲間が頭にデッドボールを受けたら、ぶつけ返す(バットの後ろにボールを通す)。

試合中、仲間が故意に傷つけられたら、やり返してしまう自分がいると思います。

このような気持ちを、常に持っているので、今回のアメフトタックル事件も、とても考えこみました。














 荒っぽいかもしれない私を、ギリギリのところで留めてくれている、2つの考え方があります。

1つは、エネミーでなく、オポジットであるということ。

試合をする対象は、敵ではなく、相手。

敵DF,敵FWではない。

今は、チームが違うけども、いつか同じチームになるかもしれない。

そもそも、共に、フットボールファミリーの一員である。

だから、敵でなく、相手。

ラグビーで言う、ノーサイドの精神は、同じ意味合いだと思います。












 もう一つは、第18条。

日本サッカー協会の出している、サッカーの競技規則。

第1条から始まって、17条までしかありません。

そこまで、事細かく、文章化されていないのです。

文章だけを読んでいても、ルールを正確に把握し、運用していくことは難しいと思います。

「そこで、大切になってくるのが、18条の考え方だよ。」

この言葉を初めて耳にしたのは、20歳の時の準指導員講習会でのことです。

それは、良識や常識に従って、判断すること。

仮に、競技規則に書かれていないことが起こったとしても、18条を持っていれば、解決できる

18条は、フェアプレイの精神、フェアプレイの行動とも言えると思います。
















 それでも、我々は失敗してしまいますよね。

タイミングが遅れ、完全に足や体だけで、タックルしてしまった。

相手を痛めたり、傷つけてしまった。

できれば、その時すぐに。

無理なら、試合終了後すぐに、相手のところに謝罪に行く。

何よりも、やってしまった本人が分かっています。

それならば、言葉と握手で、謝罪したいです。

あの彼は、その場ですぐに、試合後すぐに、言葉と握手で謝罪をしていないのでしょう。

そうすれば、ここまでの事にはなっていないと思います。














 

 激しく行くことは恐れずに、相手をリスペクトすること。
 
オポジットと、18条。

やり過ぎてしまったら、握手。
posted by プロコーチ at 01:59| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月11日

3種類のコントロールを

 クラシコ。

リーガエスパニョーラも優勝が決まり、消化試合?

いや、このバルセロナ対レアルマドリードの対決、クラシコがありました。

この対決は、優勝の争いよりも、注目度が高いのではないかと。

様々な注目ポイントがありました。

長年、バルセロナをけん引していた、イニエスタ最後のクラシコ。

慣習である、優勝者を称える花道を、レアルの選手たちが作るのかどうか。

そして、何よりも、世界最高峰のレベルの選手たちが、どのような熱い試合を見せてくれるのか。










 

 彼らの技術は、本当に高いですね。

相手DFがいる中でも、ボールを自在に扱う。

止める、運ぶ、蹴る。

当たり前のプレーを、ハイプレッシャーの中でも、大観衆の前でも、崩さない。

フリーの状況だったら、他のクラブの選手や、Jリーグでも差は少ないかもしれない。

隙あらば、足ごとボールを刈り取ってしまう勢いでプレッシャーをかける守備陣。

そのような獣を前にしても、ぶれない技術。

これぞ、本物の技術ですね。

観ていてため息の連続です。













 その中でも、ボールをコントロールする部分。

トラップ、ストップ、ファーストタッチなどと呼べれるプレーです。

彼らが主に使用するのは、コントロールオリエンタード。

これは、足元にボールをピッタリ止めるのではなく。

ボールを動かしながら止めて、次のプレーをスムーズにするもの。

未来に向かって、コントロールするとでも言えばいいのでしょうか。

誰がこのプレーをする?と言うよりも、全員がたくさん使う、このコントロール。

コントロールオリエンタードのおかげで、プレーのスピードが早まる。

止めると蹴る。

止めると運ぶ。

これが一体化していくから。















 コントロールオリエンタードを成功させるポイントはいくつかあります。

もちろん、狙った場所に、ボールの勢いも意図するように、方向付けしなくてはなりません。

インサイド、アウトサイド、足裏、もも、胸、頭でも。

体の全てを使って、次のプレーにつながるコントロールをしていく。

そして、何より、観ておくこと、的確な判断をすること。

ボールを受けて、顔を上げて、どこにボールを運ぶのか?

このように考えていては、いつまでたっても、このコントロールは出来ません。

ボールに触る前に、予め見て、考えておくこと。

DFはどこにいて、スペースはどこにあって、味方はどこにいるのか。

コントロールの瞬間には、それらが分かっていること。

このコントロールオリエンタードは、現代的なコントロールともスペインの指導者は呼んでいます。















 一方で、昔ながらのコントロールも健在でした。

セミパラーダ、パラーダと呼ばれるものです。

その場にピタッと止めるコントロールです。

足裏で止めれば、パラーダ。

それ以外で、足元に止めればセミパラーダ。

一度止めて、顔を上げてからプレーをするので、クラシックなコントロールだと、彼らは言います。

でも、観ていると、そうではありませんでした。

ノーアイデアで、周りを見ずに、取り合えずボールを止めることは、ほぼ無いのです。

時間を作りたい時、プレーのテンポを落としたい時、相手DFをさらに引き付けたい時。

そこには、はっきりとした意図が感じられます。

時間がゆったりと流れていた、昔のフットボール。

そこで用いられたので、クラシックなコントロールと呼ばれる、パラーダとセミパラーダ。

でも、現在の最高峰で使われているのは、現代向けに進化しているようです。













 この3つのコントロールを的確に使い分けているかどうか。

それが、そのまま選手としてのレベルの高さを表している。

クラシコを楽しませてくれた、両チームの選手たち。

彼らは、当たり前のように、さりげなく使い分けていましたね
posted by プロコーチ at 03:01| Comment(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月27日

戦術的記憶

 賢い選手は、チームを助けてくれるし、相手を窮地に追いやることが出来る。

選手を賢くする。

そのためには、このサイクルをどんどん回していけるようにしてあげること。

見て、判断して、決断して、実行(プレー)。










 一方、思い付きでプレーしている選手。

行き当たりばったりを繰り返す選手。

成功もあれば、失敗もあります。

コーチの側からすれば、困ってしまいます。

相手DFがどうなっているか?

スペースは?

味方は?

ボールは?

ゴールは、どこ?

見ているのか、思い込みで決断を下してしまっているのか。











 メモリア タクティカ。

戦術的記憶と呼ばれる、スペイン語です。

そして、戦術コンセプト。

このような局面では、このような解決法がある。

マークを外すアクション、警戒、前進、ポゼッション、継続的サポート、スペースの管理など。

一つ一つのプレーについて、明確な論理がある。

行動が全て説明できる状態とも言えます。

長年の経験や、勘によるものではありません。

コンセプトを知り、試合の状況を記憶していく。

この記憶がたくさん学習していき、選手の頭の中に蓄積させる。

そして、トレーニング。

記憶を自由に引き出し、使えるようにしていくために。

















 フットサル。

昔から、様々なパターンを、頭に覚えこませ、体で表現できるようにしています。

一人のアクション、二人での動き、チーム全体での動き。

まさに、戦術的記憶を大切にしてきています。

弾まない、小さいボールを使う競技という特性を上手く活かしている。

バスケットボールや、ハンドボールにより近いスポーツだと思います。

11人制のサッカーが、ハンドボールやバスケットボールに近づいてきていると言われています。

つまり、ある意味では、一歩先を進んでいるのがフットサルと言えるのかもしれません。













 先日、サッカーの試合をしてきました。

私が毎週のようにお世話になっている、草サッカーです。

草サッカーとは言え、レベルの高い選手が、ゴロゴロしています。

元プロや、クラブユース出身、強豪高校サッカー部出身ななど。

そこに、フットサルの現役選手が参加しました。

かなりの強豪チームのレギュラーの2人。

しかも1人は、現日本代表選手。

若くて、キレのある、しかも賢い選手。













 バイタルエリアで、その1人が前を向いてボールを持ちました。

攻撃選手は3人。

ボールを持った1人に、左前方に1人、右前方に1人。

ゴールを守る選手は、中央に3人。

同数です。

ボールを持った選手に、1人、プレッシャーをかけに来ました。

残る守備の選手は、ボールホルダーをマークする選手をカバーしながら、中央に絞りました。

そこで、面白いフリーランニングを、左前方の選手が仕掛けたのです。

中央に斜めに走りこもうとします、スルーパスをもらうかのように。

このフリーランニングで、DFのブロックは、さらに中央を固めようと絞りを強くしました。

その瞬間に、斜め外に向かって、高速でバックステップを踏みます。

一気に中央のブロックから離れて、斜め前のスペース目掛けて走り出しました。

ボールホルダーは、その瞬間を待ち構えていたかのように、パス。

フリーで受けた選手は、簡単にゴールを決めていました。













 このように書くと長くなるのですが、簡単です。

ジャゴナウ(ポルトガル語でダイアゴナル)を仕掛けた。

相手DFの動き、ボールホルダーへのプレッシャー、ゴールまでのスペース。

状況を見て、ジャゴナウが適切である。

戦術的記憶から引っ張り出したのです。

あまりに見事なジャゴナウだったので、私は2人駆け寄りました。

ゴールを称え、すぐに確認しました。

すると、出し手も受け手も、同じ絵を描いていたことが分かりました。














 戦術的記憶。

選手を賢くする鍵になっています。

フットサルでも、サッカーでもいいのですが、知ることは大切です。

そしてその知識を、適切に引っ張り出し、実行することが出来る。

賢く、試合でチームのためになる選手になり得るでしょうね。
posted by プロコーチ at 03:02| Comment(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月20日

種目が違う?

 今年、大リーグから日本球界に復帰した、上原浩治。

世界最高峰である大リーグでの生存競争を10年間、勝ち抜いてきました。

そして、世界一であるワールドシリーズ制覇も果たしました。

世界を知る選手。

残念ながら今年は契約を取ることが出来ず、日本球界に復帰。

どのような活躍を見せてくれるのでしょうか?











 その彼が、インタビューに答えていました。

フットボールのテレビでしたので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。

「野球とベースボールとは違うスポーツである」

何となく聞いたことのある言葉ですが、肌で感じていた経験者が語る言葉には重みがあります。

「アメリカのベースボールは、一人一人がどんどん振ってくる。」

「日本は、バントなどを駆使して全員で緻密にプレーしている。」

話を聞いていて、野球とベースボールとは、ルールこそ同じですが、価値観が違う。

その価値観の違う選手が集まってプレーをしているので、まるで違う試合が進んでいくことになる。

まるで、種目が違うスポーツであるかのように。













 バリバリのメジャーリーグが助っ人として来日しても、活躍できずに帰っていく選手がいる。

その一方、無名で、大して実績の無い助っ人外国人が、日本では大活躍して歴史に名を残すこともある。

日本の投手は、ある程度の実績を残す可能性が高い。

ところが、日本のトップクラスの野手がアメリカに挑戦しても、鳴かず飛ばずで帰ってくることが多々あります。

ベースボールで活躍するための能力と、野球で活躍するための能力。

同じ部分、似通っている部分もあれば、全く異なる部分もあるのでしょう。

日本では武器になっていたものが、アメリカでは通用しない。

日本でそれほど長所でなかった部分が、実はアメリカでは、物凄く強みになっていることも。

違う種目と見紛うほど、野球とベースボールとは、違いが大きいようです。













 それと同じことは、サッカーとfootballでも言えるようです。

日本で大活躍していた選手が、ヨーロッパに挑戦。

ところが、全く通用せずに、1シーズンも持たずに、日本に帰ってきてしまう。

さほど、日本では活躍していなかった選手が、海外クラブで確固たる地位を築いている。

ブラジルでもヨーロッパでも実績のある選手が、なぜか日本でさほど目立たない。

逆に、日本でだけ活躍できた、無名のブラジル人選手も、たくさんたくさんいます。

ブラジルでは、フットボールではなく、フッチボウですが、、。














 ハリルホジッチ監督は、フットボールの世界の人だったようです。

そして、その価値観の中で、物事を考え続けていたと思われます。

日本のサッカーがどのようなものかには、あまり興味がなかったのでしょう。

彼の考えるフットボールとは?

一人一人が、責任を持って戦う、ボールを奪い、ゴールを目指す。

そのためには、高い強度で、目の前の選手に何としても勝つ!という能力とメンタル。

コースを切って、追い込んで奪うことよりも、自分の力で相手からボールを奪い取る。

コンビネーションに頼るだけでなく、自分がゴールを目指し、相手の背後を狙う。

戦える個人が集まって、それから集団の力を高めていこう。

集団ありきでなく、まず、戦える個人がいなくてはフットボールの世界で結果を残すことは出来ない。

日本的な全員でち密に、犠牲心を持って戦う。

その良さを分かってくれていたのかどうかは、今になっては分かりませんね。

もう少し、サッカーを理解しようという姿勢を見せてくれれば、選手たちの受け取り方も違ったものになったのかもしれない。

フットボールのレベルの高さは分かっていますが、日本サッカーにも良いところもありますよね。











 とは言え、ハリルホジッチ監督の追求していた部分は、我々が、分かっていて目を逸らしていた部分ではないか?

日本らしさ、日本の良さ、日本独自の。

その言葉に、甘えてしまっていた部分に、ハリルホジッチ監督は気づいていた。

日本人選手も、もちろん成長を続けています。

それ以上のスピードで、世界最前線は成長している。

結果として、差が広がっている。

もっと、戦える選手が欲しい!いつも思っていたはずです。

ワールドカップ本大会では、ハリルホジッチ監督の下に、戦える選手が集う。

その選手たちが、犠牲心を持って、ち密に戦術を遂行していく。

私は、そのような空想を、ずっとしていました。















 違う種目ほど、求められることが異なる、サッカーとフットボール。

現代のフットボールの世界で通用する選手とは、どのような選手なのか?

チャンピオンズリーグの準決勝、決勝。

6月から開幕するロシアワールドカップ。

ここを観察すれば、見えてくるものがたくさんあるでしょう。
posted by プロコーチ at 03:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月13日

行け!日本代表

 UEFAチャンピオンズリーグには1人、ヨーロッパリーグには4人。

今シーズンの日本人選手の出場している人数です。

その選手たちは、本当に、戦っていると思います。

世界のトップを目指すクラブにおいて、日々競争を繰り返している。

そこでポジションを勝ち取り、試合に出場する。

簡単なことではありませんよね。

身も心も削るような思いもしながら、その舞台に身を置いている。

その、経験は、選手個人を必ず成長させてくれる。

そして、その力を、代表チームに大いに還元し続けているでしょう。








 この人数。

それは、日本サッカーの現在の実力を、如実に表している。

残念なことに、この人数は、ここ10年以上、大して増えていません。

若干減る傾向にあるかもしれない。

一方、ワールドカップで強豪と言われる代表国。

チャンピオンズリーグに出場している選手だけで、多数を占めることでしょう。

ヨーロッパの強豪はもちろん、ブラジル、アルゼンチンもそうですね。

つまり、この人数の差が、世界における日本の評価であり、実力を表している。











 ハリルホジッチ監督、元監督と書かなければならないですね。

ヨーロッパで戦い、ワールドカップで戦ったコーチ。

そして、チームを分析して、丸裸にするのが武器の一つ。

日本代表は、弱者である。

弱者である我々が、ワールドカップで勝利を勝ち取るためにはどうすべきか?!

日本代表監督に就任した時から、青写真は描いていたに違いない。










 考えていたことは、2つ。

・日本人選手の個の能力を高める。

・高い位置にボールを送り込み、奪われても奪い返してショートカウンターを。


ボール扱いや、集団で行動することに対しては、ある程度の評価はしていたでしょう。

変えたかったのは、外国人選手と戦うために足りない部分。

デュエルと表現した、プレーの強度。

これを表現するためには、フィジカルコンディションも、気持ちの強さも必要になる。

プレーの強度は、かなり高まったと思います。

ヨーロッパで戦う選手だけではありません。

Jリーグも、かなり、バチバチ行くようになってきています。

守備の寄せ、ルーズボールの球際、ボールへの執着心。

ハリルホジッチ監督就任以前と以後では、見るからに違います。

実際にJリーガーの何人の選手も、その旨のコメントを出しています。










 ボールを蹴れ!

この指示は、高校サッカーを見ていると、よくありますよね。

負けたくないチーム、そして力の劣るチームがよく使っています。

中盤を作りながら試合を進めようとすると、ミス。

ミスでなくてもボールを引っかけられて、失って、大ピンチを作ってしまう。

そのミスを回避するために、中盤を省略する。

長いボールを前線のターゲットマン目掛けて、蹴飛ばす。

マイボールにならなくても、そこからカウンターを喰らう危険性は低い。

高い位置に相手を押し込んで、ショートカウンターを狙って、前からプレス。

このコンセプトを続けた恩恵を受けたのが、大迫や原口でしょうね。

ポストプレーに、運動量。

この二人は、輝いていましたし、さらに育てられたでしょう。











 国見、長崎総合の小嶺監督。

もし彼を監督に選んだら、どんなサッカーをするか、分かるでしょうに。

ハリルホジッチを監督に選んだ時点で、分かっていたはず。

優雅に中盤を作りながら試合を進めることは、決してないと。

それぞれの監督には、それぞれの得意なやり方がある。

グアルディオラ、モウリーニョ、クロップ。

どんなチームを作るのか、どんな試合を目指すのか、大枠は、分かりますよね。









 ハリルホジッチ監督の大きな功績の一つに、アンタッチャブルな存在を作らなかったことが言えます。

本田、香川、岡崎、長友、川島。

今まで、代表を支えていた功労者であり、スター選手。

それでも、試合に出ていないなら、代表に呼ばない。

自分の代表で貢献していても、それは同じ。

浅野も井手口も、ポジションを勝ち取った!と誰もが思っていた。

でも、所属クラブで出れなくなると、途端に招集されない。

同じ価値基準を持って、選手を選考する。

23人に入るための競争をしろ!分かりやすくメッセージを発していた。

本田や長友が移籍までして、復活しました。

イタリアの名門クラブ在籍というブランドを捨てても、試合に出るために移籍した。

彼らのパフォーマンスも、明らかに戻ってきていた。

競争とは、協会に直訴することでも、スポンサーを動かすことでもないはずでした。

健全な競争を促して、選手の力を高めることが、ワールドカップでの躍進に欠かせない!

ハリルホジッチ監督の信念だったはずです。









 見たかった。

対戦相手を丸裸にして、相手の長所をつぶし続ける日本代表を。

そして、相手の弱い部分を徹底的に突いて、ゴールを陥れる日本代表を。

選び抜かれた23人。

それは、試合に明確な役割を持った集団だったでしょう。

GKは別にして、毎試合スタメンは異なっていたはず。

そして、ほとんどの選手が試合に出ることになったでしょう。

もしかしたら、例えばポーランド戦の1試合のためだけの選手もいたでしょう。

親善試合やアジア最終予選とは、全く違う戦いを見せてくれただろうに。

前回ブラジル大会で言う、コスタリカやアルジェリア!です。









 自分たちのサッカー、とは全く反対のサッカー。

それを展開して、どうなるかの結末を見たかったです。

通用する可能性もあったでしょうし、全く通用しない可能性もあった。

もし通用しないのなら、育成からやり直す。

20年かかったとしても、新たな日本の戦いを作り上げる。

その見極めをするチャンスを失ってしまった。





 西野新監督は、いい指導者だと思います。

3年間西野監督で、最後だけハリルホジッチ監督の方が、順番的には良さげですがね。

西野監督と言えば、ガンバ大阪。

後ろから中盤を遠藤、宮本、日本人中心に作る。

最後の20Mは、ブラジル人のタレントを存分に活かす。

マグノアウベス、アラウージョ、フェルナンジーニョ。

良かったころのガンバ大阪。

その再現は、難しそうです。

日本代表には、ブラジル人アタッカーがいない。。

それだけで、西野監督の良さが表現される可能性が減ってしまう。










 それでも、日本代表には頑張って欲しい。

納得行かないことも多いですが、少しでもいい試合を見せてほしい。

行け!日本代表。

posted by プロコーチ at 02:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月30日

いい見本

 ウクライナ代表、いいチームでしたね。

超有名選手がいるわけではない。

顔と名前と、プレーが一致する選手が、何人いたことか?







 好チームであったウクライナ代表。

彼らのベースとなるのが、個々の高い能力。

派手なプレーは少ないのですが、とにかく技術が高い。

まるでシュートのようなパススピード。

これは、欧州では当たり前の基準ですね。

速いパスが、仲間をフリーにしてあげることが出来る。

この速いパスが、仲間をフリーにしてあげることが出来る。










 ここに、あえての緩いパスを織り交ぜていけば、もっと、組み立ては面白くなる。

でも、速いパスを通すためのキックが出来ないなら、緩いパスは、ただの殺人パス。

昔、教えてもらった言葉に、ホスピタルパスと言うものがありました。

出しどころが分かっている緩いパス。

このパスは、ボールを受けた味方のところには、相手DFが奪いに来ている。

下手をすれば、乱暴なタックルを受けて、大けがをして、病院送りになってしまうかもしれない。

だから、ホスピタルパス。

ウクライナ代表のパスは、この真逆。

敗れたとは言え、チャンピオンズリーグのベスト16に出ていたシャフタール・ドネツクの選手たち。

世界基準のパスを、身に付けていました。











 そして、その速く強いパスを、ピタッピタッとコントロール。

本当に、止める蹴るが素晴らしい。

ボールをピタッと止められるから、速いパスを出せる。

速いパスを出すから、ボールを止める時間が生まれる。

良い循環です。









 

 だからと言って、パスに逃げる訳ではない。

寄せられても、むやみに蹴らない。

体や腕を上手く使いながら、ボールをキープ。

スペースに上手くボールを運び、持ち出す。

数的優位を作りながら、相手守備組織にほころびを作っていく。

アタッキングサードでは、相手の背後に向かって仕掛けていく。

突破のドリブル、ボール運び、ボールキープ。

これらは、場所、局面に合わせ、間違いのない判断をベースとしています。

柔らかさや、繊細さは、あまり感じられない。

どちらかというと、ボールタッチに硬さすら感じてしまう選手もいました。

ボール扱いだけで言うと、日本人選手の方が、相対的には上ではないでしょうか。

でも、どちらが試合で有効だったかというと、ウクライナ代表ですね。









 サーカスのようなボールコントロールや、見世物のようなリフティング。

そう言ったボール遊びも、出来たら楽しいですよね。

でも、まずは、ウクライナ代表が見せてくれた技術を高めたいものです。

彼らは、フットボールをプレーしていました。

世界で戦うためには何が必要なのかを、身をもって知っている集団。

この集団に、一人の怪物、一人のスーパースターが出てくれば?!

グンと突き抜けて、ワールドカップや、他の国際大会で結果を残すでしょうね。

イブラヒモビッチのいるスウェーデンや、ベイルのいるウェールズを想像してください。

今回、ウクライナがワールドカップに出れなかった。

でも、監督シェフチェンコが選手として活躍していたら、違った結果だったでしょう。

本大会でも決勝トーナメントに出るかもしれません。









 我々は、まず、ウクライナのようなレベルになることが、目標ではないか。

ベースを、コツコツと、育成から積み上げて行く。

そのベースが無い今は、しんどいですね。

ワールドカップで、ベスト16の壁を破り、さらに上に行く可能性は低い。

まずは、あのレベルでの、止める、蹴る、運ぶを身に付けたい。

posted by プロコーチ at 23:07| Comment(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月22日

健全な競争

 健全な組織は、健全な競争が無くてはならない。

競争の無い組織は停滞し、それ以上の成長は望めない。






 ワールドカップを振り返ると、それは分かりやすい。

2002年大会トルシエ監督。

彼は「ラボ」と言って、常に選手を入れ替え、ポジションをいじった。

2010年大会岡田監督。

それまで主軸だった中村俊輔、楢崎を外し、戦い方も変えた。

この2大会は、見事ベスト16に進出。






 2006年大会ジーコ監督。

選手に序列があるように見えた。

海外組が優先された。

2014年大会ザッケローニ監督。

スタメンが決まっており、固定化されていました。

どのチームも、サポーターでもスタメンが分かったのではないでしょうか。

見ている側は、いつものあの選手が出てくるので、分かりやすい。

つまり、チーム内の競争が少なかったと言えます。







 今回の、ハリルホジッチ監督。

ポジションが決まっている!そんな選手は数人しかいませんね。

アンタッチャブルな存在と思えた、本田、岡崎、香川。

彼らでさえも、試合に出れないどころか、メンバーに呼ばれないことも。

一方、調子が良ければ、サッと呼んでもらえる。

当落上の選手や、チャンスを狙っている選手は、やる気がでるでしょうね。

チームに、モチベーションの高い選手がたくさんいる状態になります。

モチベーションの高い選手は、周りに良い影響を与えてくれます。








 中島、原口、森岡、宇佐美、昌司、中村。

彼らの出番が訪れるかもしれない。

モチベーションの高い選手たちが、躍動するのか?

そして、良い化学変化を与えてくれるのか?

楽しみな2試合が始まります。
posted by プロコーチ at 18:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

私の活力

 私の活力となっているもの。

それは、心の中で師と仰ぐ方に少しでも近づこうとすること。

実力も経験も足りない私が、どのようにすれば近づくことが出来るのか?

それは日々の努力でしかないのですが。

その努力が報われない時は、思わず心が折れそうになることも当然あります。







 
 3月8日。

私の尊敬する指導者のお一人である、黒田和生先生の誕生日でした。

1949年生まれの69歳。

皆さんご存知、元滝川第二高校サッカー部監督。

ヴィッセル神戸でも働き、ここ数年は新たなチャレンジとして海も渡っていました。

台湾で、育成のリーダーとなり、さらには代表監督にまで!

生まれ故郷、出身中学、高校が、なんと同じ!

だからと言って、私もいい指導者になれるという訳ではないですね。










 黒田先生の著書「トモニイコウ。」を再読しました。

その中から抜粋して、ご紹介します。


…日本一より優先すべきことがあるという思いで、選手一人ひとりと向かい合ってきたからだ。

 決して負け惜しみではない。高校生に限らず若い世代を指導するうえで最も大事なのは
 
 「サッカーをもっと好きにさせること」である。





…理想とするサッカーは、(中略)「選手がいきいきと躍動するサッカー」


…滝川第二時代、モットーとして「怯まず、驕らず、溌剌と」を掲げた


…勝ち負けよりも大切なことがある。もちろん私も負けてもいいとは一言も言っていない。

 やるからには全力を尽くして勝ちに行く。でなければ試合相手に対して失礼になる。

 (中略)勝利と育成を両立させるためにはどうすればいいか。

 私なりの結論は「グッドゲームの追求」である。

 グッドゲームとは美しく勝つことであり、6つの要素がある。

 意志の力、体調体力、運、技術、戦術、フェアプレー。



…ファーストネームは「人は石垣 人は城」

 セカンドネームは「誰もやっていないことをやりなさい」

 ラストネームは「心に太陽を 唇に太陽を」

 この3つが黒田和生の背骨を作っている




…選手の自主性を重んじる指導を。キャプテンや公式戦のスタメンを部員の投票で決めることにした


…コーチやチームメイトと挨拶はきちんとする。(握手ではじまり、拍手で終わる)

 ふだんの歩き方にも気を配るように。

 はきものを揃えることも厳しく指導する



…滝川第二の監督をしている時、進路問題では、まずBチームの3年生から大学への推薦などを

 優先して済ませ、彼らが後顧の憂いなく練習に取り組めるようにした



…集中力があるかないかを見るには、話をしている時に視線がブレないかをチェックすればいい。

 ふつうに会話していても目が動かない。じっと相手の目を見て話し続ける、そういう子は集中力がある。


…友情は最高の戦術である。


…嫌でもやらなければならないことは、笑顔で、楽しくやりなさい。


…「サッカーは一人ではできない」ということ。メンバーが力を合わさなければ勝利はつかめないし、

 助け合わなければグッドゲームにはならない。それは初回の生き方に通じる。


                   …引用 「トモニイコウ」 著者黒田和生 発行アートヴィレッジ


 書いていると、体の奥から力が湧き出してきました。

師への道をコツコツと、歩き続けよう。




             
posted by プロコーチ at 02:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする