2017年04月20日

揃える意味

 とある高校のサッカー部にお邪魔しました。

指導者仲間が指導している高校です。

一人ひとり、人懐っこくて、ひたむきな選手たち。

ぐんぐん吸収してくれます。

まさに、乾いたスポンジのようです。

まだ、3〜4回ほど指導していませんが、明らかな変化が見られます。

育成年代の選手の変化は、指導するこちらが、驚かされます。








 つい、先日も、指導。

頭も、体にも、心にも刺激をいれて、変化を促しました。

最初は、ただただ頑張るだけだった選手。

2時間後には、ここが頑張りどころ!と表現し始めました。

今、何をすべきか?

この後、どうなりそうか?

そして、自分たちで声を掛け合い、積極的にプレーする。









 実は、トレーニング前に、気づいたことがありました。

それは、部室に併設されているトイレでのこと。

土足厳禁、の張り紙がありました。

少し観察していると、スパイクのまま入る選手は、一人もいません。

入り口で靴を脱いで、みな、トイレに入って行きます。

私もシューズを脱いで、トイレに入りました。

きれいに掃除された、使いやすいトイレでした。










 ただ、サンダルが5つほど設置されていました。

スリッパ代わりでしょうね。

このサンダルが、いろんな向き、左右バラバラ。

右足はこっち、なのに左足は向こう。

整理されていませんでした。

数十分後に、もう一度、トイレの入り口を確認すると、、。

状況は変わっていませんでした。










 最近、バッグや水筒などを、ピシッと揃えている光景を目にします。

あまりにも、必要以上?に揃っていることも多々ありますね。

度を超えたものは、揃えることが目的化されているようで、私はあまり好きではありませんが。

これは、自分のためですよね。

人の目は意識しているでしょうが、自分のための部分を感じてしまいます。

よそ様の邪魔にならないように、荷物をまとめていれば、十分ですよね。










 トイレのスリッパを並べることは、違います。

自分のためではなく、人のためです。

トイレを出る時に、スリッパを並べて置く。

そうすれば、次に使う人が気持ちよく、スムーズにトイレを使えるでしょう。

自分が出ていく流れで、スリッパを置いたら、次の人は使いにくいですよね。

一人一人、全員が、この気持ちを持てば、常にトイレのスリッパは揃っているでしょうね。









 フットボールに限らず、全ての集団スポーツで言えるでしょう。

次の人のために、自分が何をするか?

それを考え、気を配れる集団は強いでしょうね。

トイレのスリッパを揃えれるようになっても、そのチームが強くなれるかどうかは、分かりません。

でも、強いチームのトイレではどうでしょうか。

高い確率で、そこのスリッパは、揃っているでしょうね。


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2017年04月04日

サイドバックのエラー(図示)

エラーその1

センターバックの前に、出て行ってしまう。


 1   2    3    4    
     ★
     ・

 ○             ●
     ●    ●     


白い丸が、左サイドバック。

星印の選手がボールを受ける。

本来、2の位置は左センターバックが当たるべき位置。

それなのに、左サイドバックが勢いのままに当たりにいってしまう。

左サイドバックの担当は、1のはずです。









エラーその2

自分のラインを無視して、一つ高い位置に出ていく


      ●
★       ★
〇       


     ★
     ・
     ●
               
  1     ●   ●     


本来左サイドバックは、センターバックとお互いカバーしあえるポジショニングを取るべき。

それなのに、勝手に一つ前に行ってしまう。

自分のサイドのマークに固執し過ぎているのか。

ゾーンDFの意識が弱いのか。

本来は、1の位置で、センターバックのカバーをしてほしい。

抜かれてからカバーリングでなく、予め、カバーリングできるポジションに入ってあげる。

間違っても、自分のマークしたい選手のそばにいればOKではないはず。







 分かりにくいかもしれませんが、図にしてみました。

前回の文章と合わせて、確認してみてください。

http://futebol.seesaa.net/article/448706460.html

理解が深まるのではないでしょうか?
posted by プロコーチ at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

サイドバックの守備

 サイドバックを軽視してはならない。

理解の低い選手、守備ができない選手が回されてはいないか。

もちろん、チームの背骨は大切。

センターバック、中央のMF。

監督としては、ここに、信頼できる選手を置きたくなる。

選手同士も、同じような気持ちを持つのは、当然でしょう。

だからと言って、サイドバックは後回し?










 特に、ピンチに、サイドバックのエラーが絡んでいることが多々あります。

実際に崩されているのは、ゴール前。

でも、そのキッカケとなるエラーは、サイドバックのところで起きてはいないか。

これらの話は、ゾーンDFを取り入れている守備システムにおいての話です。









 例えば、サイドバックが、センターバックの前の相手に当たりに行く。

サイドバックとセンターバックが交差してしまっている。

すると、自分が本来いるべきスペースをがら空きにしてしまう。

ボールを中央で奪いきれず、そのサイドバックがいないスペースに展開される。


UAE戦、前半11分。

長友が、このエラーからピンチを作りかけてしまう。

ぎりぎり、長友が戻って間に合い、事なきを得ました。

同じく前半19分。

またもや長友が、ファールをしたシーン。

ゾーンDFの鉄則をまるで無視しているかのようです。

同じようなプレーは、タイ戦の後半4分にもありました。

またもや、長友です。

それをカバーするために原口が70Mもスプリントして、自陣に戻ってスライディング。

これだけ本来は走る必要のないスプリントをしては、攻撃の時にパワーが残らないのでは?

タイ戦の後半32分。

酒井が吉田の前に出てきて守備をしています。

真ん中で、しかも下がっていった選手にぴったりとマーク。

酒井がいるべき場所は、ポッカリと空いています。

パスがそこから、中央、酒井がいた右サイドとつながれ、そしてシュート。

弱弱しいシュートだったので助かりましたが、完全に崩されたシーンです。








 もう一つのよくあるエラー。

この約束事を守らないために、発生します。

自分の守るサイドに、相手が二人いる。

その場合は、より高い位置(自分たちの守るゴールに近い)にいる相手をマークする。

つい、一つ前の選手に、あたりに行ってしまう。

サイドでは、強く当たりたい!という気持ちが先行してしまうのでしょうか。


同じくUAE戦の久保の先取点。

これは、UAEの14番の左サイドバック。

彼が、一つ前にいた、酒井宏樹に釣られてしまったために、久保をフリーにしてしまった。

さらに前半19分の川島が1対1を止めたシーン。

これは、長友が、何故かサイドの一つ向こうの選手をマークしている。

そして、中央にボールが来た。

センターバックの森重が奪いきれない。

カバーをすべき長友は、全力でダッシュしながら戻るも、間に合わない。

そのスペースに決定的なパスを通されてしまい、この1対1になってしまった。

まさに、崩されたのは中央ですが、サイドバックのエラーがきっかけになってしまっている。







 この2種類のエラーが起こっている要因はなんなのでしょうか。

それが、人に付くことを重視しているシステムを、チームが導入しているからなのか?

自分がマークする担当を決めているなら、相手のポジションにに引っ張られてしまうでしょう。

フリーランニングにそのままついて行くでしょうからね。

もしそうであるなら、お互いがカバーしあうポジショニングを取っていかなければならない。

それとも、個人戦術のミスから起こる、選手個人の問題なのか?

日本代表の選手が、そのようなミスを起こしているとは、あまり考えたくない。






 いくら、センターバックやGKに素晴らしい選手がいるとしても。

サイドバックがエラーを起こしてしまっては、カバーするにも限界があります。

サイドアタッカーとの1対1に強いことは、とても大切です。

そして、タイミング良くオーバーラップしたり、攻撃の組み立てに関わることも大切。

でも、この二つのエラーを起こしていては、せっかくの良いプレーも霞んでしまう。

もっと、自分のスペースをどのように管理するのかを考えたい。

UAE戦でも、タイ戦でも、同じ種類のエラーが、頻発しています。

相手のミス、技術の低さで、失点をしていない。

これでは、ヨーロッパや南米の強豪を迎えた時に、何とも不安です。

もう一度、そのシーンをチェックしてみてください。
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2017年03月25日

守備の約束が変わった?

 ワールドカップアジア最終予選で、日本が地力を発揮してくれました。

キャプテンの長谷部不在で、心配していました。

そのような心配を吹き飛ばしてくれる、気持ちのいい勝利。

しかも、AWAYの戦いでの快勝!

これは、チームに勢いをもたらしてくれそうです。









 気になる変更点が2点。

GK1
DF4
アンカー1
MF4
FW1

1-4-1-4-1のシステムを導入。

中盤の形、役割が普段とは異なりましたね。

中盤に逆三角形の形を作り、攻守の軸にする。

今回は、山口蛍を底に、今野、香川が前に。

これが、UAE対策だったのか?

長谷部不在を乗り切るための、窮余の策だったのか?

いずれにしても、新たな形の一つとして、ハリルホジッチ監督は手ごたえを持ったでしょう。










 中盤は、それぞれ、異なる役割を持った3人。

山口が、DFラインの危険なスペースや、人をつぶすフォアリベロと呼ばれるもの。

香川が、前と中盤とを、上手く捕まらないように、中途半端な位置を取りながら、つなぎ役。

今野は、山口が動いた後、前にスペースが空いた穴埋め、など賢くプレー。

点を取っていなければ、目立たない、本当にシンプルに黒子的なプレーを続けてくれました。

長谷部が復帰したら、どの役割をはたすのでしょうか?

彼が復帰してからの、組み合わせは、一つ注目です。










 もっと、大きな変更は、守備の約束事。

今までは、ゾーンDFをベースに、守備組織を構築していたはずです。

受け渡しをしながら、守備を行う。

ボールの位置に合わせて、自分のポジションを決める。

そして、自分の位置に入ってきた相手を捕まえていく。

どこまでも、すっぽんのようについていく守備は、原則行わない。

あまり洗練された組織だとは思いませんが、ゾーンDFだったはずでした。









 ところが、今回のUAE戦。

もっと、人を強く意識した守備を続けていました。

マークする相手を決めると、一つの攻撃の流れがある間は、マークを受け渡さない。

相手のフリーランニングに合わせて、付いて行っている。

それぞれの役割を、より明確に整理し、フリーの選手を作らない。

UAEは、一人ひとりの技術がしっかりしている。

ボールを簡単に取られないのですが、受けてから離すまで、少し遅い。

つまり、そこまで速いコンビネーションで崩していくタイプではない。

そして、一つの攻撃に、3人目、4人目と絡んで崩す回数も少ない。

と考えると、今回の守備システムがハマりやすかったのかもしれません。







 もちろん、デメリットもあります。

見ていると、相手に付いて行っているので、DF同士のバランスは悪くなってしまっている。

スペース、ギャップを作ってしまっている。

ドリブルで一枚はがされる。

長い距離を走って、攻撃に絡んでくる選手が現れる。

そのような局面を作られると、一気に後手に回ってしまう。










 海外でも人に重きを置いた守備方法を目にすることが、しばしばあります。

シメオネのアトレチコマドリーや、サンパオリのセビージャなど。
 
ユベントスも完全なるゾーンDFではありませんね。

鹿島アントラーズがクラブワールドカップで見せてくれた守備が、イメージしやすいかもしれません。

ここに挙げたチームは、よく見るとそれぞれは異なっているのです。

人へのマークを強く意識している守備の方法を採用しているチームとして挙げました。











 こう考えると、今までと、異なるシステムに、守備システムの採用。

ハリルホジッチ監督は目の前の危機に対する、適応能力に長けているのかも。

そして、それを選手たちに短期間で授けて、実行させる。

なんとも、能力の高い指導者ですね。

危機を乗り切ったことで、チーム力が高まったようです。
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2017年03月22日

国内リーグが表すもの。

 日本代表が、思わぬ?躍進を遂げました。

フットボールではなく、野球の話です。

WBC、ワールドベースボールクラシック。

我々で言う、ワールドカップでしょうか。

過去、2大会で世界一になっている、われらが日本代表。









 

 ですが、今大会は、過去最弱と陰口を叩かれていた。

代表に選出したかったはずの、メジャーリーガーを招集することができなかったからです。

能力が高く、経験値も高い、攻守共に中心になるはずだった選手たち。

彼ら無しでの戦いは、苦戦が予想されていました。

ところが、蓋を開けてみれば、無敗で準決勝に進出。

過去にない、素晴らしい戦績でした。

準決勝で、初優勝を真剣に狙う米国に1対2で惜敗。

敗れはしましたが、その戦いぶりは、最弱チームではありませんでした。

日本野球の底力を、世界に見せつけてくれたのではないでしょうか。










 それは、日本のプロ野球、国内リーグのレベルの高さを表したとも言えます。

日本人にとっての日常である、国内リーグ。

日本の子供たちが、ここを目指し、トレーニングに励む。

社会が、野球に関心を払い、マスコミも取り上げる。

昔に比べると、野球人口の減少が叫ばれていますが、まだまだ日本は野球国。

80年を超える、プロリーグの積み重ねは、かけがえのない財産ですね。

野球少年の親、祖父も、さらにその上もですから。

Jリーグは、まだまだ20数年。

もっともっと、ですね。










 その中でも、いくつかの問題点も同時に見えたのではないでしょうか。

もちろん、選ばれた選手たちは、素晴らしい活躍を見せました。

海外組をいかに招集するか、そして融合させるのか。

さらに、最後まで苦労していたのが、クローザーと呼ばれる、抑えの切り札。

試合を締めくくる投手が、決まらなかった。

そして、長打を打てる選手の不在。

中田、筒香両選手に代わる選手が、いなかったのではないか。

彼らが不動の存在になりすぎた。

調子が悪くなっても、頼らざるを得ないのが、現状だったように感じます。

その二つの役割は、助っ人と呼ばれる外国人が活躍しているポジション。

外国人に任せているが故の、代表での苦しみ。










 サッカー日本代表。

まったく同じ課題を抱えています。

海外組のコンディション不良が、チームの調子そのものになってしまう。

試合に出れていない選手たち。

国内では、抜群の力を発揮したから、海外のクラブに認められた。

ところが、海外では出場時間が限られてしまっている。

ここ最近だと、川島、長友、宇佐美、本田。

帰国しましたが、清武。

香川、吉田も苦しい時期がありました。










 国内で、助っ人外国人に任せているポジション。

点を取るポジションですね。

得点ランキングの上位を占めるのは、ブラジル人を始めとする外国人選手。

日本人のアタッカーも活躍していますが、得点となると、彼らに頼る傾向がいまだに強い。

もう一つは、GKにも外国人が増えてきている。

韓国の代表クラスが、日本に揃っている。

さらには、ヨーロッパからも。

この二つのポジションにおいて、代表でも苦労することが出てくるのではないか?

今は良くても、数年後には、どうなっているのかが心配になります。










 WBCの日本代表が、改めて教えてくれたこと。

それは、国内リーグを充実させ続けること。

それが、代表チームの強化につながる。

この盛り上がりが、また国内リーグに還元される。

まずは、足元を固めなくてはならないのです。
posted by プロコーチ at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月17日

ラインを越える

 ボールポゼッションをする。

DFとDFとの間でボールを受ける。
(ライン間で受ける)

ワンタッチで相手を外す。

次のプレーがスムーズになる位置に、ボールを方向づけする。

相手の重心の逆を取る。

狙った仲間の足に、パスを出す。

これら全て、試合で大切なこと。

このようなことが出来るか出来ないかで、プレーの質が決まってきますね。









 抜け落ちていること。

それは、最終ラインを突破するということ。

最終ラインを突破、ラインを越える方法は3つしかない。

様々なバリエーションはあるものの、この3つに大別できます。

・ドリブル突破

・スルーパス

・ワンツー(壁パス)

ゴールに迫れないなら、この3つのどれか、もしくは全てが足りていないのではないでしょうか。









 

 特に、ボールから遠ざかるように、相手のマークを外すアクション。

スイーパーが、ほぼ絶滅した現代フットボールにおいては、とても有効なアクションです。

そしてその動きを見逃さない出し手のパス。

走り出したスペースにパスを出す。

仲間の未来に、走り出した仲間のスピードを落とさないように、一歩先にパス。

いわゆるスルーパスなのですが、もっと狙っていいと感じています。

ボールを失わないことを考えすぎて、スルーパスでの突破が減っているのではないか。









 実に多くの得点が、この形から生まれています。

クラブワールドカップで、来日したレアルマドリード。

クリスチャーノロナウドもベンゼマも、この動きが本当に素晴らしいですね。

予備動作は小さいのですが、スッとラインを越えてボールを受けています。

仲間がボールを出せる瞬間。

そして、相手DFがマークを見失いそうな瞬間。

その2つをピタッと合わせている。

どちらかだけでも、上手くいかない。

味方の都合も、相手の状況も、よく見てアクションを起こしている。










 この動き。

是非、身につけたい動き。

このタイミングのパス。

見逃したくないタイミング、スペース。

スタジアムやテレビでも、ボールばかりを目で追っていては、見逃してしまう。

一つ先、二つ先を予測する癖を身につけたい。


posted by プロコーチ at 01:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

真っ当なら、5対2か6対2。

 バルサが歴史的な、大逆転劇をおさめました。

UEFAチャンピオンズリーグ、ベスト16.

1stレグでは、4対0の惨敗。

内容も悪く、このまま敗退が予想されていました。

過去の歴史を紐解いても、4点差をひっくり返した例は無いらしく、、、。

パリサンジェルマンのベスト8進出は、決まったもの。

バルサの逆転を考えていたのは、関係者と熱狂的なサポーターだけだったでしょう。










 試合は、アディショナルタイムで決勝ゴールが決まる、なんとも劇的なもの。

観ている側からすれば、なんともドラマチックな展開でしたよね。

テレビで観ていた我々は、歴史の生き証人になれたわけです。

DFを1枚削り、中盤を分厚くする。

しかも最終ラインも、相手陣内に全員が常に入っている。

あり得ないくらいの、攻撃的な布陣で、試合を進める。

カウンターアタックは怖くないのでしょうか?

怖かったと思いますが、そんなことは言ってられないのでしょう。







 それにしても、パリサンジェルマンの選手はだらしない。

もっと、落ち着いて時間を使いながら、試合を進めていく。

ちんたら、ちんたら、見てててつまらない試合に持ち込むことは出来たのではないか?

あちらこちらで、選手が痛み出して、ピッチに倒れこむ。

何かあったら、すぐにレフェリーを囲むように、抗議をする。

相手をイラつかせるような態度や、プレーを繰り返す。

南米では、ただ勝利をつかむだけに、試合をすることは、当たり前にあります。

ディマリアに、マルキーニョス、そして何よりチアゴシウバ。

彼らなら、泥仕合に持ち込むことも出来たはず。

なぜあんなに、不安げな表情で試合をするのか?

彼らには、不敵な顔で、試合を終わらせて欲しかった。










 私が不思議なのは、バルサが絶賛されすぎていること。

本当に、この試合のバルサはすごかった。

勝利への意欲も、勝利を信じるメンタルも、サポーターの雰囲気も。

全てのカンプノウを取り巻く雰囲気が、勝利を後押ししていました。

最も、彼らの勝利を後押ししたのが、ドイツ人主審アイテキン氏でした。






 バルサがもらったPKは2つ。

ネイマールが転ばされたのは、間違いなくPKでしょう。

スアレスが倒れたのは、どうでしょうか?

ルールを考えると、腕の不正使用のホールディング。

行為そのものが反則なので、チャージのように程度で、反則かどうか決まるものではない。

それでも、この日の基準で考えるなら、あれは、PKでは無かった。

スアレスの過剰な、恥知らずな演技に騙されたのでしょうか?

67分のシミュレーションでイエローをもらったプレーとの違いが、私には分からない。

1枚イエローカードをもらっているのに、また、わざと倒れるスアレスの根性の勝利ですか?







 パリサンジェルマンがもらうはずだったPKも、2つ?。

1つは、マスチェラーノのスライディング時のハンド。

はっきりと、腕に当たって、方向が変わりました。

ボールの方から腕に当たっている、不自然に腕を広げていない。

2つの理由から、ハンドでなくていいのです。

でももし、逆に腕に当たったのが、パリサンジェルマンのDFの腕ならどうだったでしょうね。

もう一つは、同じくマスチェラーノの反則。

同胞のディ・マリアに対する真後ろからの、スライディングタックル。

カウンターアタックで抜け出したディマリアが、GKと1対1に。

シュートを打つ寸前に、追いかけていたマスチェラーノが、真後ろから迷いなく足を削りました。

得点機会の損失で、一発レッドが出る?!と思いました。

結果は、PKも無ければ、カードも無い。

あんなタックルが許されるならば、DFは楽ですよね。








 ネイマールのプレーは凄かった。

特に、80分を過ぎてからの彼は、神がかっていました。

バルサの選手の頑張りも、本当に素晴らしかった。

でも、パリサンジェルマン寄りの主審なら、4対3だったかもしれない。

今回の2NDレグは、5対2、せいぜい6対2でバルサ勝利が相応しい。

この試合には勝利したもののの、残念ながら、美しく敗れ去った。

それが、真っ当な結末ではなかったでしょうか。
posted by プロコーチ at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月10日

ちょっと嬉しい時。

 指導の世界に足を踏み入れて、20数年。

少しずつ、進歩できているのでしょうか?

自分のことは、正直分かりません。

どんな環境でも、人前で指導することに、迷いや尻込みをすることはない。

今までの経験がそうさせてくれるのでしょうか。

それでけでも、少しは進歩しているのでしょう。










 自分の指導について、考えてみると。

毎日毎日、指導を続けている環境にいること。

サッカー、フットサル、大人、育成世代、女性。

様々なカテゴリーの、様々なレベルのプレーヤーを見ている。

このことは、本当にありがたいことです。

日々、失敗と成功とを繰り返しながら、歩き続けています。









 その中で、数年に一度、嬉しい時があります。

それは、トレーニングについて。

最初は、模倣からでした。

まずは、今までに自分が体験したトレーニングを、同じようにする。

次に、自分が学んだトレーニング。

書籍や雑誌で目にしたトレーニング。

今は、動画やDVDもありますね。

講習会で学んだトレーニングも、よく使わせてもらいます。

もちろんそのままでは使えない。

目の前の対象に合わせて、アレンジしなくては使えません。

そのアレンジする能力は、身についたと思っています。










 私が嬉しいのは、アレンジが「はまった」瞬間。

では、ありません。

自分が、全くオリジナルで編み出したトレーニングがあります。

それが、素晴らしい指導者の方が、使っているトレーニングと、たまたま同じ。

もしくは、似通っていることが、稀にあるのです。

それが、私のちょっと嬉しい時です。

例えば、高校生の時に、自分で考えたトレーニング。

攻守、守攻の切り替えのトレーニングでした。

そのトレーニングを、オシムさんが、ほぼ同じトレーニングをしていると知った時。











 最近もありました。

国学院久我山を強豪校に育て上げた、リジェファコーチ。

彼の新刊を読んでいました。

すると、基本となるトレーニングがある。

そのトレーニングを、実際に良く実施していると記載がありました。

実は、同じトレーニングを、中学時代に毎日のようにやっていました。

朝の自主練で、仲間と3人揃えば、そのトレーニングばかりしていました。

その時は、難しいことは、あまり考えていませんでした。

今思えば、役に立っていたのでしょう。

このトレーニングは、しんどいけど、楽しくコンビネーションを高めれる。

かつ、プレッシャーを感じながら、ボールを扱い、フリーになる動きも学べました。

自分たちで考えたトレーニングを、魅力的な試合をする、国学院久我山がしている。











 目の前のことを真剣に考え抜く。

そうすれば、苦しみながらも、解決策にたどり着けるのでしょうか。

これからも、目の前の選手を、じっくりと観察したいと思います。

ご褒美のように、ちょっと嬉しい時が来るかもしれませんよね。
posted by プロコーチ at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

どちらが先か?

 最近、すこし流行っている言葉があります。

「鶏が先か、卵が先か。」

当事者としては、悩ましい問題でしょう。







 ボールを自由に扱う。

ボールハンドリング。

止める、蹴る、運ぶ、ヘディング。

ここを先に高まることで、プレーの幅が広がる。






 一方で、戦術的理解がないと、何も始まらない。

そういう考え方もあるのではないか。

見えている、分かっているからこそ。

ボールを扱えるだけで、何をどうすればいいのか分かっていないと、困るだろう?!








 どちらが正解か分からない。

そもそも、正解があるのかどうかすら分からない。

もちろん、どちらかだけ!ということはあり得ない。

鶏と卵、どっちなのでしょうね。
posted by プロコーチ at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっと一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

さらなる進化を

三浦知良選手。

不断の努力を重ね、50歳の今になっても、プロ選手としてピッチに立ちます。







 元々は、ウイングの選手としてブラジルで活躍していました。

タッチライン際でボールを受け、サイドバックと対峙する。

1対1という局面を制して、クロスを上げる。

そこで、得意のまたぎフェイント「ペダラーダ」を磨き上げました。

サイドをえぐって、そのままゴールへ。

中央にスプリントして、逆サイドのボールに合わせる。

ゴールはもちろん目指していましたが、主戦場はタッチライン際でした。








 日本に帰って、数年は、ドリブラー、チャンスメーカーとして輝いていたのでは。

徐々に、得点感覚を研ぎ澄まし、大事な時にゴールを奪うストライカーに変身していきました。

大舞台では、チームが窮地の時には、カズのゴールが救ってくれる。

90年台は、誰もが思っていたのではないでしょうか。

文章にするのはたやすいのですが、プレースタイルを変更するのは難しいことです。

それは、自分が認められた歴史そのものを変えることを意味します。

勇気と努力と、勉強する心。








 そのカズ選手にも、欠点があります。

それは、ランニングスピード。

ランニングフォームそのものに欠点があるのです。

走るときに力を入れすぎている。

脚が後ろに流れて、地面をかくように走っている。

自分の発揮した力が、前に進む力に、上手く変換できていない走り方。

足が速くないことは、本人も自覚しています。

ただし、あまり、足が速くない印象は持たれていないはずです。









 オフト監督時代のインタビューでは、このように答えていました。

「代表チームのメンバーを、監督がランニングスピードでグループ分けした時、

 オフト監督は、俺を足が一番速いグループに入れた。」

本当は速くないのに、速く見せれた!と得意げに話していました。

ドリブルでのスピードや、一瞬のキレに惑わされたのでしょうか。

オフト監督は、カズ選手を足が速いグループに入れてしまった。

実際にタイムを取ると、遅いグループだったはずです。







 


 さらにそこから、カズ選手は進化を続けています。

今年のシーズン前のキャンプ。

いつも、テレビで紹介されているので、楽しみに見ていました。

すると、ある変化に気づきました。

それは、ダッシュをする時のフォーム。

体の軸は安定し、左右のブレが少ない。

そして、スムーズに体重移動を繰り返している。

後ろの足の膝が、スムーズに前の膝を追い越している。

足は後ろに流れずに、前に前に、進んでいるのです。

ランニングフォームを矯正しています。

ただ、試合になると、まだ、今までの癖が抜けきらないようにも見えました。






 



 50歳になっても、さらなる進化を目指している。

全てのフットボールプレーヤーが、見習うべき姿ではないでしょうか。

一緒に時間を過ごしているチームメイトは、幸せですね。

最高のお手本が、常にそばにいるのですから。

クラブが彼と契約を続けている理由の一つは、ここにあるでしょう。
posted by プロコーチ at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする