2019年05月18日

5から29に。

 5月15日。

この日付は、特別な意味を持ちますね。

私たちの世代は、特にサッカー部なら、全員が観ていたあの試合。

キラキラ光ったスタジアム、緑の芝、大勢の観客。

私たちが観ていたものとは、全く別物の試合でした。

日本でも、プロのリーグが出来る。

想像すらしていなかった、きらびやかなものでした。









 日本でサッカーのプロと言えば、奥寺さんと木村和司さん。

でもそれは、特別枠。

子供の頃は、少年団と部活でプレーし、トップもアマチュア。

サッカーで飯を食うのは、部活の顧問である学校の先生くらい。

国際試合では、アジアでも勝てない。

観ていても、全く面白くない。

ボールが右に左に飛び交う、「パチンコサッカー」

そして、ゴール前にボールが、シュートは「宇宙開発」

空に向かって、ボールは大きく飛んでいきました。













 中学生の時でしょうか、地元にあったJSL2部のチームを観に行きました。

スタンドはガラガラ、選手の家族と会社の同僚がパラパラ。

「いいよ、入りな」ゲートの係員に、入場料をタダにしてもらいました。

ちなみに、今、その試合はプラチナチケット化しています。

世界的スターがいる、あのクラブの前身のチームです。

違う日には、JSLカップを観に行きました。

現在なら、ナビスコカップ?にあたるのでしょう。

今でも、実家には入場券はあるのでしょうか?

読売クラブ対松下電器の試合の入場料は、500円でした。












 それが、プロリーグである、Jリーグが生まれました。

当時は、10クラブ。

2019年シーズンは、55クラブ。

J1…18クラブ
J2…22クラブ
J3…15クラブ(U23の3クラブを加え18)

26年かけて、全国の様々な都市に、プロクラブが生まれました。

残念ながら、無くなってしまったクラブもありますが、着実に増えてきています。

47都道府県で10都市だったものが、5倍に。

希少価値は失われ、プレミアムな感じはありません。

それよりも、プロサッカーが日常にあることが、幸せですね。

週末に試合を観たくても、5試合しかなかったのが、1993年。

でも2019年では、29試合もあるのです。

一部の特権階級でなく、一般市民が、気軽にレベルの高い試合を楽しむことが出来る。

わが地域のクラブを応援することが出来る。

多くの方の努力が、形になっていますね。















 次の25年で、何が出来るでしょうか?

Jリーグが出来た当時は、ワールドカップ未出場だった、日本代表。

1998年以降、6大会連続で出場を続けている。

ベスト16にも、3回進出している。

この成績を、さらに躍進してもらいたいですね。

そのベースとなるのは、日常であるJリーグ。

高いレベルの日常が、さらに高いレベルの非日常を生み出す。






 プロ選手や、元プロ選手の待遇はどうでしょうか?

J3のクラブでは、潤沢な資金があるわけではない。

給与未払いの騒動も起きてしまっています。

アルバイトをしながらプレーする選手がいる、との報道もありました。

現役時代ですらそうなのです。

平均引退年齢は、25歳前後と言われています。

引退後の生活、セカンドキャリアも楽なものではありません。

サッカーが全ての若者が、ポンと世間に放り出されて、何が出来るのでしょうか。

サッカーを辞めてからの方が、生活は長いのです。

新たに、生活設計を立てるのは、楽ではありませんよね。

サッカー選手は、小学生のなりたい、人気の職業であり、憧れです。

憧れであり続けるためには、選手やスタッフが、幸せでないとなりませんね。















 試合を構成する要素は、選手だけではありません。

レフェリー、指導者、試合を運営するスタッフ、サポーター。

それら全てのレベルが高まり、グッドゲームが行われる。

例えば、リバプール対バルセロナのチャンピオンズリーグ準決勝の2ndレグ。

大量得点を求められた、リバプール。

スタジアムとサポーターが、異様な最高の雰囲気を作り出しました。

リバプール以外の選手は、あの雰囲気で通常のプレーをすることは、出来るのでしょうか・・。

そして、ボールボーイ。

なんとも、ボールが出た後の配球が速かったこと。

ボール出しのトレーニングを普段積んでいるのでは?と思わせる能力の高さ。

あの配球の速さが、リバプールのハイテンポの試合運びを支えました。

それら全てが、フットボールの母国イングランドの力です。












 日本では、今、1993年から26年の歴史を積み重ねました。

当時小学生だった子供が、今や社会人で、パパ・ママ世代。

親に連れてもらっていったスタジアムに、今度は自分が連れて行く番です。

社会人だったサポーターは、もうすぐおじいちゃん・おばあちゃん世代。

サッカーやフットサルを始めた孫と、一緒に試合を観て、盛り上がるのです。

もう少しで、親子3世代が、サッカーを介して会話が弾む光景が、当たり前になってきます。

南米や、ヨーロッパなら当たり前の光景が、日本にも広がる

そうなったら、日本はようやくサッカーの国になれるでしょう。

この大切な日常が、いつまでも続くように、我々も小さいながらも努力を続けていきましょう。






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2019年04月20日

ドッヂボールが出来ない


 私が週に1度指導している、フットサルスクール。

今日、普段とは全く違う内容でトレーニングをしました。

トレーニングの半分を、ドッヂボールの時間に充てたのです。

ボールを投げる、捕る。

ルールの確認。

そして、戦略的に試合を進めること。

W-UPでボールを投げる動作をさせたのですが、全く出来ていなかったため、急きょ取り組みました。

聞くと、ドッヂボールをする回数が、少ないようです。

体育で少し、昼休みにたまに、。

私の小学生時代は、給食を急いで食べて校庭に飛び出して、スペースを確保に必死だった思い出なのですが。

30年以上経つと、小学生の流行は、変わりますよね。
















 私のスクールでは、いつも、小学生が、楽しそうにボールを追いかけています。

この時期に技術を身に付けさせること、技術の重要性を理解させることは、とても大切です。

ですが、その前に、もっと大切なことがあると考えて指導を続けています。

靴を揃える、荷物を整理整頓する、自分で準備・片付けをする。

床は、分担しながら雑巾がけ。

それが出来ていないと、トレーニングが始まりません。

小学校低学年の子供でも、自分で靴を揃えれるようになってきます。

失敗も、数回に1回はありますが、、、。












 それが終われば、技術のトレーニング?

ではありません。

ボールを思うままに扱うことは大切です。

でもそのような専門的な技能を身に付ける前提になるのは、ベーシックな体の動かし方を出来るかどうか。

これがキーになると考えています。

立つ、走る、止まる、曲がる、飛ぶ、投げる、捕る、受け身などがそのベーシックな部分にあたります。

様々なステップワークも、ここに入ってきます。

つまり、自分の体を理解すること。

意のままに体を動かせることが出来るなら、フットサル・サッカーの専門的な技能の習得も早まるはずです。

鬼ごっこ、馬飛び、缶蹴り、昔遊びに代表されるような動き。

30年、40年前までは、どこでも当たり前のように目にした光景です。

つまり、毎日、コーディネーショントレーニングが自然と実施されていた。

でも、今は、そのような光景は、極端に減ってしまいました。












 現に、毎年、文部科学省が行う新体力テスト。

子供の体力のピークは、昭和50年〜60年。

それ以降は、毎年低下傾向が続いてしまっています。

特に、低下傾向が顕著なのが、ボール投げです。

小学生はがソフトボール投げ、中学生はハンドボール投げを実施します。

子どもの体力水準がピークだった1985年度と今回の平均値を比べます。

小5男子が29・94メートル→22・52メートル、同女子が17・60メートル→13・93メートル。

中2男子が22・10メートル→20・51メートル、同女子が15・36メートル→12・88メートル。

明らかに下がってしまっています。












 理由は、なんでしょうか?

考えられることは、我々のスポーツである、フットボール(サッカー・フットサル)が人気になったこと。

野球人気の低下の余波が、子供たちの記録にはっきりと表れている。

ドッヂボールが昼休みに流行っていないことも、その理由ではないかと推察されます。

とにかく子供たちは、ボールを投げるという動作を、身に付ける機会が減っているのです。

その根拠は、なんとなくのイメージではありません。

新体力テストの記録の中身を見ると、二極化が進んでいるのです。

つまり運動をするグループの点数は、ハッキリと、運動をしないグループを上回っている。

部活を始めとする運動習慣の有無が、記録の良し悪しを左右している。

ボール投げの点数が低いということは、ボールを投げる動作をしている人間が少ないことを意味していますよね。













 ボールを蹴るのは、足だけではありませんよね。

腕も、体も、顔の向きも、軸足も。

ボールにパワーを伝えるように、全てが連動されていることが重要ですよね。

ボールを投げるのも、腕や、指先だけではない。

のですが、腕だけを振り回してボールを投げる子供たち。

ボールをつかめない(握力が無いと同時に、手が小さい)ので、投げる動作の途中で、ボールがこぼれてしまう。

うーん。

本当に、ボールを投げ慣れていません。

ボールの持ち方、軸の作り方、反対の手の使い方に、リズム。

少しずつではありますが、形になりましたが。













 そして、いよいよドッヂボールの試合。

これも、大変でした。

1人1人がバラバラで、投げ合うだけ。

外野と連携しながら、相手を追い込んでいく。

どこで相手にぶつけるのか?

外野に何人配置して、誰を残しておくか?

全く、考えが及ばないようです。

少しだけ、デモを見せました。

外野と内野で連携しながら、ポジションを取りながら、試合を進める。

子供たちは、すぐに真似を始めました。

徐々に、戦略的に試合を進めていきます。

ボールの勢いが弱いので、ダイナミックな試合運びにはなりません。

それでも、子供たちなりに楽しみながら、熱く戦っていました。















 ドッヂボールをしても、フットサルはうまくならないでしょう。

直接的な因果関係は、見つけづらい。

ですが、ボールを投げる動作、捕る動作の習得。

ひらりとドッヂングする動作。

そして、集団で試合を進める重要性。

これらを持つことは、今後の彼ら(彼女)にとって、マイナスにはなりませんよね。

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2019年04月13日

トップレベルも学んでいる。

 今年も、ブラジルのクラブとお仕事をさせていただきました。

選手育成に力を注ぐクラブ、クルゼイロECです。

彼らとのお付き合いも、早くも6年。

多くの事を学ばせてもらっています。

ブラジルが一番すごい。

日本が遅れている。

そんなことを言うつもりは、全くありません。

日本と違う価値観を持ち、日本よりもシビアな競争の世界で生きている国。

サッカーの国と、自分たちを呼ぶ国。

それがブラジルです。













 何十年も、選手を育てようと取り組んでいます。

10年に1人、いや世界でもトップの素晴らしいタレントを見つけ、その良さを伸ばす育成があります。

優れた選手を、プロで戦えるレベルまで引き上げる育成もあります。

ブラジルの育成と言っても、一つではありません。

クラブの置かれている状況や、クラブの持つ哲学、トップクラブとの関係。

それらによって、大きく違います。

ですから、ブラジルの育成とはこれだ!と言い切ることは、少なくとも私には出来ません。

例えば、ブラジルや南米は、利き足にこだわった指導をしている!

このような意見を聞いたことはありませんか?

それは、その意見を語る方が、そのように感じたのでしょうね。

でも、それには賛同できません。

利き足だけに頼らない指導をしている南米のクラブを目の前で、いくつも目にしているからです。














 一つ言えることは、ブラジルも大きく変わっているということ。

特にブラジルワールドカップでの、惨敗は、彼らに大きなものを突き付けたのではないでしょうか。

最初に、我々が、クルゼイロECとお仕事をしたのが、2014年の3月。

当時、と言っても、たかが5年前です。

かなりトレーニングに変化が見られます。

ブラジル本国のピッチ上での用具にも変化が見られます。

世界の流れを、彼らも強く感じて、学んでいるのです。

育成の選手にも、トレーニング中に、GPSをつけさせます。

そして、心拍数もとっています。

選手に、自分の状態を、自己申告させる試みもしています。

選手の負荷を、様々な角度からコントロールしようとしているのです。

名伯楽のコーチの目に頼るだけの指導ではありません。













 それは、メニューにも現れています。

ブラジルは、昔からいわゆるドリルのメニューを多くさせていました。

アナリティックなトレーニング。

繰り返し、繰り返し。

動作を繰り返すことで、選手の技術の習得を目指す。

サッカー観は、国全体として保有しているので、技術と規律があれば良かった?

とにかく、意外と、地味なドリルトレーニングが定番メニューでありました。














 ところが今回、彼らのメニューからドリルがほとんど消えていました。

総合的なトレーニングが、中心です。

ドリルのメニューは、ほんの僅か。

そのドリルも、工夫されたもので、完全なドリル、アナリティックなトレーニングとは言い難いものでした。

彼らにその意図を確認しました。

「世界のトレーニングは、ヨーロッパも、ブラジルも、そして日本も大差ないはずだ。」

「世界は進化しているだろう?」

実績もあり、結果も出しているクラブでも、たくさん勉強して、少しずつ変化をしようとしている。

当然のことなのでしょうが、改めて知ると、ショックを感じました。














 続いて、教えてくれました。

「でも、ヨーロッパと全く同じことはしない。」

「ブラジルの良さは、残していきたいんだ。」

「ドリブルでフェイントを入れて突破していく選手は、ブラジルでも減っている。」

世界から学びながら、自分たちの良さを残そうとする。

一つの理想の形を見せてもらいました。

ここで、彼らから学んだことを、少しずつご紹介していきます。



posted by プロコーチ at 03:06| Comment(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月15日

ユーチューバーになりたい。

 「ユーチューバーになりたい。」

数年前、博多華丸大吉の漫才でありました。

認知はされているけど、まだまだ、ポピュラーになりきっていない。

観客側をグッと引き寄せるための、つかみの言葉で使われていました。

ユーチューブを観ることは、当たり前になりましたね。

小学生、中学生が当たり前のように、パッドやスマホを用いて楽しんでいます。

テレビの人気タレントやアイドルよりも、人気ユーチューバー!

そんな時代が、目の前に来ています。











 小学生のなりたい職業ランキング。

昔は、プロ野球選手。

ここのところは、プロサッカー選手でしたね。

そして、ついに、ユーチューバーが小学高学年で1位になりました。

様々な会社が発表しているので、一概には言い切れませんが。

子供たちに大人気の職業で、憧れの存在であることは間違いありません。

アスリートでなく、テレビタレントでなく、社長でも博士でもなく。

ユーチューバー。

それが、今の世相なのです。

面白いこと、興味を引くこと、楽しいこと。

楽しそうに仕事をしている姿が、目に映ります。

そして、稼ぎもよくて、お金持ちにもなれそう。

彼らは、子供たちのハートをつかんで離しません。













 同じことが、昨年の後半に起こりました。

ダパンプのUSA。

「カーモンベイビー、アメリカ。」

最初は、若者を中心に、ださかっこいいと言う評価で、広がりましたね。

未だに、耳にします。

何とも長い流行です。

そして今や、社会現象。

知らない人の方が、珍しいですよね。

近所の2・3歳の子供まで、舌足らずに歌っています。

彼らも、子供たちの心をつかみました。














 ユーチューバーにUSA。

子供たちは、楽しいことが大好きなのですね。

「将来、役に立つぞ。」

「君たちのためだから。」

100の言葉を重ねても、楽しさには勝てませんね。

子供たちの心を動かすには、自然と楽しめるものでなければならない。

遊びの中で、学びが自然にある。

でも、学びが先に出てしまうと、それは子供たちにばれてしまう。

子供たちが、自ら、まねして動きたくなる。

感情を揺さぶり、心を動かす。

そんなトレーニングやコーチングが、彼らにはピッタリなのでしょうね。

posted by プロコーチ at 01:51| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月01日

体の向き

 私は、学生時代にアルバイトをしていました。

塾講師のアルバイトです。

最近はやりの、個別指導タイプではありません。

そもそも当時は、そのようなものは無かったですよね。

数十人の子供たちの前で、授業をするタイプの塾。

中学3年生に週2回、3年強、塾講師のアルバイトを続けました。

この時の経験が、今の、フットボールのコーチとしての指導に役立っています。










 その地域では、トップクラスの大手の塾。

全校合わせて、8000人ほど、生徒さんが在籍。

講師のレベルを高めるために、研修がたくさんありました。

模擬授業と呼ばれ、先輩の講師を前に授業をするのです。

我々コーチの世界でいう指導実践です。

この模擬授業は、当時つらかったです。

指導内容はもちろん、板書の内容、声のトーン、目の配り方、話すテンポ。

指摘される点は、多岐にわたりました。

知らないことばかり。

私が受けていた授業で、学校のたくさんの先生は、そのようなことを気にしていなかったのではないか。













 例えば、板書をする時の姿勢、体の向き。

小、中、高、大学。

全ての先生は、黒板に正対して、文字を書いていきます。

字を書くのですから、書く場所に向かって、体を正対させるものでしょう。

そして、文字を書きながら、授業を行う先生も数多くいますよね。

全ての時間とは言わないまでも、黒板に向かって話している時間は、少なからずあるはずです。

でも、これは、私が在籍していた塾の講師は、タブーとされていました。

「体を開いて、板書をしろ。」

黒板(ホワイトボードでしたが、、。)に体を向けず、生徒に体を向ける。

そのままの体勢で、腕を伸ばしてペンを持つ。

そして、生徒に顔を向け、目を合わせながら、文字を書くのです。

この体勢で、文字を書くのは、本当に難しい。

慣れないと、文字があっちゃこっちゃ向いて、読めない。

汚い板書は、もちろん許されません。

生徒の集中力を切らさないため、生徒の反応や行動を見逃さないため。













 この研修を通して学びました。

黒板の前で、言いたいこと、伝えたいことを一方的に言うのは、講師として失格である。

誰に向かって話をするのか?

誰に伝えて、誰に理解して欲しいのか?

その対象は、黒板でもないし、テキストでもありませんよね。

それならば、どこを向いて、どこに目を配るのかが大切。

学生時代に、このことを学べた経験は、本当に貴重なものでした。

そうやって考えると、学校の先生の授業が、高慢な態度にすら感じられてしまいます。

俺が話しているのだから、聞け、理解しろ。

分からない方に問題がある!とでも言っているかのようです。

伝え方に問題があるとは、想像していないのかもしれません。














 先日、小学校中学年の授業参観を、見学してきました。

内容は、学習発表会。

子供たちは、調べてきた内容をまとめ、発表します。

写真を大きくカラーコピーしてもらい、黒板に貼り付けます。

一人一人が、友達や、保護者の前で、発表していくのです。

黒板や、書いてきた原稿に向かって話し続けます。

2人を除いた、数十人の児童が、全く顔を上げません。

それでも、聞いている先生は、満足そうな表情をしながら、児童の発表を聞いていました。

10歳前後の子供なら、これで精一杯なのでしょうか?













 

 授業の最後に先生が子供たちに話しかけました。

「よく調べて発表できましたね。時間もピッタリで素晴らしいです。」

先生は、正しい内容を、正しく読み上げることを求めていた。

そして、時間通りに、進行させることを第一に考えていた。


例えば、次のような声掛けはどうでしょう。

「みなさんに、調べたことは伝わったかな?」

「お互い、新しい発見はあったかな?」

このような声掛けを、練習の時からしていたら、どうだったでしょうか。

子供たちも、伝わっていない!もっと伝えたい!という気持ちに少しでもなっていたかもしれません。

そうすれば、黒板に向かって、原稿を読み上げるだけの発表は減っていたでしょう。













 コミュニケーション能力。

プレゼンテーション能力。

子供のころから、少しずつ積み上げることも出来ますよね。

人前で表現する、自分の考えを伝える。

フットボールのプレーに、直結します。

我々がしている競技は、集団スポーツですから。
posted by プロコーチ at 23:31| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月23日

2019年シーズン開幕

 我々に、Jリーグが戻ってきます。

今年も開幕ですね。

日々、フットボールが近くにある日常に、感謝したいです。

1993年の初年度には10チームしかなかった、プロクラブ。

それが、J1からJ3まで合わせて、55クラブにまで増えた。

さらに、J加入を目指すクラブも、まだまだあります。

本当に、プレーをする、試合を観るというのが日常になってきましたね。












 今年の2019年シーズンには、大きな特徴があるでしょう。

それは、ワールドカップ直後のリーグ戦であるということ。

2018ロシアワールドカップの影響が、ここ日本でのリーグ戦にも影響を与えるはずです。




・選手のコンディション

ワールドカップに出場していた選手のコンディションが上がってこない。

各国では、オフシーズンにワールドカップが開催されます。

すると、体や心を休ませ、いわば充電する時間が失われる。

気持ちはやる気が高まっていても、体がついてこない。

もしくは、ワールドカップで燃え尽きたようになってしまい、スイッチが入らない。

代表選手のパフォーマンスが上がってこない。

ケガも増えるでしょう。

代表選手を多く抱えるクラブほど、苦労が増えてしまいます。

今年だと、顕著な例は、レアルマドリーですね。

ネイマールにカゼミロ、ウミティティ、大迫。

日本の場合は、さらにアジアカップもありました。

でも、国内組は少数派なので、どこまで影響があるのでしょうか。












・大きな大会の影響

ワールドカップで、どのような試合運びがトレンドだったのか?

ワールドカップでトレンドとなったものが、各国に影響を与えます。

2010年南アフリカワールドカップ。

スペインがポゼッションを武器に、優勝を飾りました。

2014年ブラジルワールドカップ。

ドイツが、さらにそれを進化させたような、スピーディーな試合運びを見せてくれました。

ボールをポゼッションするのは当たり前で、ゴールをいかに目指すのか?

この2大会、クラブシーンのトレンドで、世界の風向きは決まった感がありました。








 ただし、世界のフットボールシーンは、繰り返されます。

攻撃的な戦いがトレンドになれば、それに対抗しようとする。

守備を固めて、カウンター。

ボールを持たせておいて、奪ってからを早く。

その手法が、引いて守る方法もあれば、高い位置からプレスをかける方法もある。

守備重視のトレンドは、1990年のイタリア大会、1994年のアメリカ大会がそうでしたね。

当時は、イタリアセリエAが、最高峰と呼ばれていました。

ACミランの戦いを模倣するチーム、代表チームがたくさんありましたね。

そうすると、今度は、それを打ち破る攻撃を志向するチームが、たくさん出てくる。









 2018年は、どうだったのか?

打倒ポゼッションスタイルが、浸透した大会と言えるのではないでしょうか。

優れた身体能力と、高い戦術理解度をベースに守備組織を作る。

そのベースをもって、試合を進めていく。

一人一人の選手のプレーする強度が、異様に高い。

優勝したフランスを始め、躍進したクロアチアやロシアなどは、そうでしたね。

その一方で、その戦い方に敗れたのが、ドイツとスペイン。

前大会の王者と、前々大会の王者が、早々と敗れていく。

ボールを持っていても、有利に試合を進めることが出来ない。

それを、世界に示してしまった大会でした。

そう考えると、ハリルホジッチ前監督の目指した方向性は、間違っていなかったようですね。

やはり、世界基準を分かっている指導者だったのですね。







 

 そのトレンドを受けた、2019年各国のリーグ戦。

守備に重きを置き、プレーの強度を高める。

代表選手を多く抱えるクラブは、苦しんでいる。

このハッキリとした傾向が見られます。

我らがJリーグは、どのような傾向を示すのでしょうか?

スペイン人、スペインのクラブで指導していた監督が増えました。

8年前のトレンドを追いかけている?のでしょうか。

楽しみに、1年を見守りたいですね。






 
posted by プロコーチ at 07:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月15日

ルールについて

 フットボールを指導し、プレーし、楽しむ者としての最低限のたしなみ。

それは、ルールを正しく理解しておくこと。

ルールの理解が不正確だと、損してしまうこともあります。

完璧!は無理だとしても、正しく理解しようとし続けることは、大切です。











 ハンド。

ボールを意図的に手または腕で扱うこと。

ポイントは2つ。

1つ目。

手や腕からボールに当たったか?

それとも、ボールが手や腕に当たったのか?

意図的と言うことは、もちろん、手や腕からボールに当たっている。

2つ目。

手や腕の位置が自然な位置にあるのかどうか。

手や腕を振り上げたり、横に広げるのは不自然。

体を大きく見せようと広げるのも、不自然。

つまり、自然な位置にあって、ボールが腕にぶつかっていったのは、ハンドではない。












 はずでした。

明日から始まる2019シーズン。

その前に、JFAが報道陣に向けて、判定基準を示した場所でも、同じ説明がなされました。

そうですよね。

私たちが、現状捉えている通りです。









 でも、アジアカップを思い出してください。

吉田麻也が、2つのVARでやられてしまいました。

ゴールの取り消し、PKの献上。

ジャンプしてヘディングをする時に、腕は広がりますよ。

バランスを取りたいし、飛び上がる時の自然な動作として腕は使います。

走り高跳び、バレーボールのスパイク。

直立でジャンプなどあり得ません。

でも、吉田麻也は、ハンドを取られました。





 日本がもらったPKもありましたね。

スライディングをしながら、腕が、斜め下に伸ばされていた。

これは、受け身の意味もあったでしょう。

その腕にボールが当たり、PK。

腕の位置は、自然ですし、ボールからぶつかって来ているようにしか見えません。

同じようなPKは、バルサのピケも取られていました。

その後、ヨーロッパのリーグ戦を観ていても、何度かありました。

腕の位置や、意図など、関係ないかようです。

とにかく、手や腕に当たれば、ハンド。

ハンドを取られた選手も、異議や申し立てを強くしていません。

当たったら、ハンドを取られるという、そんな感覚なのでしょう。

日本の基準は、今後どうなるのでしょう?

















 オフサイド。

3年前でしょうか。

オフサイドの解釈で、選手としては大きな変更がありました。

守備選手が「意図的にプレーした」ら、オフサイドポジションの攻撃選手がいてボールが渡ったても、オフサイドにはならない。

DFがヘディングでクリアしようとして、後ろにそらしてしまった。

そうしたら、オフサイドポジションにいた選手のもとにわたっても、オフサイドではないのです。

このルールは、あまり浸透していませんね。

オフサイドポジションにいても、プレーに関与しなければオフサイドではない。

こちらは、ようやく浸透してきていますね。

でも、まだまだ、オフサイドポジションの選手が走ったから、動いたから、オフサイド!という選手は、目にします、、、。














 先日、私がプレーしている社会人チーム。

前年ながら、今年から2部に落ちてしまいました。

開幕戦。

真面目に頑張る対戦相手に、苦戦していました。

1対1で、後半も残り10分。

我々の攻撃。

中盤からスルーパスが出ました。

受け手は、明らかにオフサイドポジション。

数Mは出てしまっていました。

相手DFラインの選手が、足を伸ばしてボールをカットしようとしましたが、少しだけ当たって、ボールはそのまま背後に。

ボールを拾ったオフサイドの味方が、GKを外してシュート!ゴーール!!

ですが、副審がバサッと旗を上げました。

味方は諦め、相手選手は安堵していました。











 私は、キャプテンとして、主審に大声で確認を求めました。

「今、DFが意図的にプレーをして、足にハッキリ当たってます。」

「副審に確認してください。」

それを聞いた対戦相手は、私を馬鹿にするような目でみました。

さらには、(お前ルールも知らないの?!)数人が私に向かって、小ばかにするように言ってきました。

主審と、副審の協議の結果、当然、ゴールが認められました。

それが、現在のオフサイドの解釈ですから。

収まりがつかないのが、対戦相手。

(なんでだよ!)(オフサイドの選手がプレーしただろ!)罵声を上げています。

そして、抗議の意味なのか、キックオフでの再開をしばらく拒んでいました。

もちろん判定は変わることなどありませんでした。

このゴールが決勝点となり、我々のチームは、開幕戦を勝利で飾ることが出来ました。














 ルールを正しく理解しておくと、いいことあるな。


ここまでハッキリと得することも、なかなかないでしょうが、正しく知っておくべきですね。

毎年のように、ルールや、解釈が変わっていきます。

未だに、数10年前のルールを、平気で信じている選手やファンもいます。

追いかけ続けるのは、大変ですが、学び続けなければなりませんね。


posted by プロコーチ at 14:15| Comment(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月31日

日本を倒すためには。

 アジアカップの決勝戦を控えて。

もし、自分が対戦相手として日本と勝負する立場なら、どのように戦うのか?

手持ちのコマ、自分たちのプレーモデル、戦術理解度によるので、あくまでも妄想の世界で。









 日本の弱点は、幾つかあります。

まずは、GKとDFラインでのビルドアップ。

一番高い位置で、プレッシャーをかけることは、考えるでしょう。

DFラインにプレッシャーをかける。

GKにバックパスをさせて、さらに追いかける。

前から後ろまでがつながって、さらにラインを上げる。

苦し紛れに中盤の中央や、センターバックにいれた瞬間、狩る。

奪って、ゴールまでシンプルに目指す、ショートカウンター発動です。








 次に、日本の中盤の守備は、整備されていません。

特に、ハーフウェーラインを挟んだゾーンにおいては。

人に付いて行き過ぎる。

だから、サウジのスペースを空けて、次が入る。

この連続(エスパシオリブレ)に、後手に回り続けました。

それを繰り返すと、かなり高い位置で、ボールを握り続けることが出来るでしょう。









 日本守備陣を押し込んでおいて、ゴール前にボールを送り込む。

サイドからのクロスは、高いボールは良くないですね。

最終ラインとGKの間に、低くて速いボール。

もしくは、深くまでえぐってから、マイナス方向にプルのクロスを、最終ラインとMFラインの間に。

これを繰り返せば、何度も、フリーになれる瞬間が生まれるはずです。

高いボールをセンターバックに競らすのは、避けるべきです。

吉田、富安の2センターバックに競り合いを挑むのは、勝算が低いですね。









 守備は、とにかく大迫をつぶすこと。

日本は、大迫にボールが入るかどうか、それが生命線。

中盤の選手が躍動するかどうかも、それ次第。

2000年前半のチェコ代表のコラーの役割ですね。

ロシツキーやネドベドが輝いたのも、体を張ってポストプレーをしてくれる巨漢選手コラーがいたから。

大迫の後ろからマークを厳しくするのは、当然。

さらに、そもそも縦パスを入れさせないようにしたい。

ボールと大迫との間に、みんなが立ち続ける意識が欲しいです。

それが出来ないのなら、大迫の前にポジションを取る選手を置く。

中盤の底に、フォアリベロと言うか、アンカーと言うか。

フットサルでピヴォ当てをさせないように、ピヴォの前に立ってマークをする方法があります。

相手の背中側ではなく、前や横に立ってマークをする選手。














 逆転の発想で考えてみました。

日本がやられるとしたら、こう言ったところからではないでしょうか?

もちろん、日本が気持ちよく優勝することを信じて、応援しています。

割り当てられたレフェリーが心配です。

前回の日本戦では、正当なチャージも、笛を吹いていた印象です。

試合を荒れさせたくないのは、分かるのですが、、。

日本の選手は賢いので、アジャストしてくるのを信じたいですね。
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2019年01月18日

ボックス内の仕事人

 20年も日本のフットボールシーンで活躍した選手が、引退しました。

中澤佑二、楢崎正剛。

代表でもクラブでも、活躍し、周りにいい影響を与え続けたと思います。

彼らの活躍そのものが、日本フットボール界、躍進の歴史とも言えますね。










 2人が引退するのは、年齢、コンディションもあるでしょう。

でも、今すぐ引退しなければならない状態ではなかったようですね。

クラブから、来年の契約、他クラブからの打診もあったと、記事にありました。

それだけ、彼らのプレーや、存在意義は認められているのでしょう。

まだまだ、活躍する姿を観たかったのですが、残念です。










 引退理由の一つが、似ていました。

所属クラブでの活躍の場を失ってしまったこと。

今まで、試合に出続けていたのに、突然、ベンチ、ベンチ外を命じられた。

それは、フットボールそのものの進化が、原因でしょう。

「いいチームは、一番後ろ(GKやDF)から攻撃を始め、一番前(FW)から守備を始める。」

前線の選手は、点を奪うだけ。

後ろの選手は、ゴールを守り、ボールを奪うだけ。

それでは、昔のフットボールスタイルだよ。

チーム全員が、たくさんのタスクを持ち、攻撃も守備も、免除される選手はいない。

それが、近代フットボールの流れであることは、間違いありません。












 
 1990年前後に、バルセロナの監督を務めた、ヨハンクライフ。

スペインリーグを4連覇するなど、ドリームチームと呼ばれたチームを作り上げました。

今につながる、様々な革新をもたらしたことでも知られています。

グアルディオラがチームの中心で、ボールをさばき続けていた。

ボールを受けては出して、それを繰り返す。

全く目立たないので、ロマーリオやクーマン、ラウドルップにストイチコフにサリナスに目が行きます。

でも、ポゼッションなる言葉すら、ほぼ使われなかった、あの時代。

今でいう、ブスケッツや、アルトゥールの仕事の重要性を、見出していた。

さらに、GK。

代表のGKがいたのですが、違う選手を用いようとしていました。

ボールを足で受けて、配球する能力に長けた選手を試していたのです。

当時は、バックパスを、GKが手で拾い上げることすら許されていた時代。

それなのに、一番後ろに、パスの配球役を置こうとしていたのが、クライフ。

この試みは、あまりうまく行かなかったのですが、今思えば、先を見る目はまさに慧眼ですね。

オシム監督も、同じことを求めていましたね。

その時も、まだまだポピュラーではなかったと、覚えています。












 2019年の今では、GKが足でプレーするのは当然です。

ノイアー、テアシュテーゲン、クルトワ、日本なら西川。

足でのプレーで、チームに貢献するGK像が、定着してきましたね。

バックパスは、当然、手を使えない。

でも、後ろでプラス一枚を作るために、GKがビルドアップに積極的に関わる。

私がブラジルリーグの試合を観戦した際も、ロシアワールドカップを観戦した際も同じでした。

試合前のアップで、足を使うトレーニングの比重が高まっています。

足のプレーから始めるチームが、半数を超えている印象です。

いつもなら、体をほぐして、準備が出来たらキャッチボールでした。

今は、ボールを扱い始めるならば、まずは足から。

グラウンダーだけでなく、浮き球の処理、1タッチ、2タッチ。

正面、角度を変えて、さらには近い距離に遠い距離。

とにかく、足でのプレーをたくさん求められるのが、現代のGK像と言えますね。





 









 それは、センターバックも同じでしょう。

ボックス内で、ヘディングで弾き返す。

1対1で、相手を制圧する。

DFラインを統率、カバーリングもこなす。

これだけでは、足りないのが、現代のCB像でもありますね。

攻撃においては、ビルドアップの中核としてのプレーを求める。

バックバスを、ボカーンと蹴り返す。

とりあえず、長いボールを、FW目掛けて蹴り入れる。

このプレーだけでは、当然物足りない。

高い戦術眼と、左右の足での技術。

まるで、中盤の選手のような、組み立ての能力が求められるようになりました。















 中澤と楢崎。

彼らは、ボックス内の仕事人ともいえる存在ではないでしょうか。

シュートを止める、はじく。

1対1で相手をシャットアウトする。

ロングボールやクロスに対して、制空権を制圧する。

体を泥まみれにしても、味方のために体を張り続ける。

そうして、チームに勝利やタイトルをもたらしてきたのが、この二人です。

ところが、この能力は、必要のない過去のものとなった?

それは、違うと思います。

ボックスの中で、相手に勝つ!

ボックスの中で、違いを出す!

これは、ずっと求められる能力です。

我々のプレーする、このフットボール。

その勝利の条件が、相手より得点を奪い、相手よりも少ない失点であること。

これが変わらない限り、2人の有した能力は、求められ続けるものだと、私は考えます。

それをベースとして、組み立てに必要な能力を求める。

それが、未来のCB像であり、GK像になるのでしょう。















 ボックス内の仕事人は、今後も求められる。

素晴らしいお手本のお二人、長年ありがとうございました。











 
posted by プロコーチ at 18:19| Comment(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月04日

レジェンドの印象深いゴール

 また一人、偉大な選手がユニフォームを脱ぎます。

鹿島アントラーズ一筋、小笠原満。

代表でも、クラブでもチームに貢献し続けてきた、名選手。

当初は、技術の高い好選手のイメージでした。

イタリアセリエAに挑戦し、帰国してからは、激しさ、ボールを奪い取る能力に磨きがかかっていました。

賢い選手であっただけでなく、感受性も高かったのでしょう。

世界では、これくらい行かなければ、生き残っていけない!

彼の帰国後のプレーからは、そんな強い意思を感じました。









 引退会見で印象深いゴールは?と聞かれた、小笠原。

勝負強い彼。

印象的なゴールも、いくつもあります。

中でも、チャンピオンシップのジュビロ磐田戦で、延長にVゴールとなる直接FKからのゴール。

優勝を決めるゴールでした。


代表でも活躍しました。

親善試合とは言え、ハーフウェー付近から、50M強のロングシュートもありました。

2005年のアジア最終予選、苦しんだアウェイのバーレーン戦で決めたゴール。

素晴らしいコンビネーションから、落ち着いてゴールもありました。










 でも彼が選んだのは、そのいずれもでもありませんでしたね。


「ゴールではないんですが、一番残っているシーン。

ナビスコ杯決勝でのPK戦。

自分がキーパーに止められてしまって優勝を逃した。

「あのキックの感触は今も残っている。弱くて中途半端なキックになってしまった。

そのときのインサイドキックが印象深くて。

1つのキックで試合に勝つこともあれば、負けることもあると知ったし、

インサイドキックを狙ったところに蹴る大切さをすごく感じました」










 そして、直後にジーコ氏からかけられた言葉があったと明かした。

「PK戦っていうのは、運じゃなくて、

120分戦い抜いてボロボロの足の状態でも狙ったところに蹴らないといけない。

そのためにも練習でインサイドキック1つも真剣にやれ!」





PK戦は運だ。

コイントスのようなものだ。

PK戦など止めて、違う方式にすべきだ。

様々なネガティブな意見も聞かれます。

オシムさんは、PK戦を観たくないと言って、席を立ってしまうようですし、、。

でも、PK戦に対して、ここまで強く教えを伝えてくれる師の存在。

ジーコの教えが、小笠原の頭の、体の、心の奥底まで刻み込まれているのでしょう。



 小笠原は、なおも語りました。

「ジーコには

『このチームはつねにタイトルを取り続けなきゃいけない』と言われ続けた。

『24時間サッカーのことを考え、練習を100%でやり、それを試合につなげ、勝利を目指せ』と。

『勝負にこだわり、勝利から逆算してサッカーを考えることの重要性』を植え付けてくれた」












 彼が、得た全てを、次の世代に継承してほしいですね。

こういうリレーが、日本フットボールの歴史になっていくのでしょう。

指導者になり、現場に帰ってきてくれるのでしょうか?


でも、今は「長年お疲れさまでした。ありがとうございます」とお伝えしたいものです。

posted by プロコーチ at 12:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする