2018年12月07日

競技規則をもう一度

 指導者たるもの、ルールを正確に把握することが求められますね。





 つい先日、思い知らされる出来事が起こりました。

私が長年指導させてもらっているチーム。

大切な公式戦がありました。

昨年昇格したばかりのリーグでしたが、戦績が思わしくありません。

残念ながら降格争いの真っただ中。

どうしても勝ちたい試合でした。








 ところが、ミスからカウンターをくらって、先取点を与えてしまいました。

前半残り10分で0-1。

内容自体は悪くないので、少なくとも、このまま前半を終えたいところでした。

ここで、またもや失点の危機。

ゴール前までボールを運ばれ、シュート。

こぼれ球を詰められて、ゴール。

副審もゴールを認めるアクションを起こしました。

私は、その前のプレーで明らかなオフサイドがあったと認識していました。

副審にも、主審にも、大きな声でそれを伝えました。

2人が少し言葉を交わします。

すぐに、ゴールを認める判定が下りました。














 あり得ない。

なぜならば、私が認識している事象と、審判の2人が認識している事象が同じでした。

それなのに、ノットオフサイドとして、ゴールが認められてしまった。

私が、見間違い、見落としをしてしまっていたのなら、こちらに非があります。

お騒がせして、すみません。

見えているものが同じなのに、下す判定が異なっている。

いくら抗議しても、認められることはありませんでした。

我々のキックオフで試合が再開されました。

そして、試合は、後半の猛攻も実らず、我々敗北に終わりました。














 試合後、競技規則をめくり、確認しました。

そして、旧知の2級審判員の方に電話をして、ルールの確認をお願いしました。

するとやはり、あのプレーはオフサイドである。

試合後、再び、審判の下に話に行きました。

話していくと、レフェリーサイドの、ルールの理解が誤っていたことが判明したのです。

だからと言って、もう、判定は覆りません。

運営本部に訴えることも、しません。

私の話を、勇気を持って聞く耳を持ってくれた審判には、敬意を表したいと思います。














 私自身、オフサイドのこの解釈についての理解が、あやふやな部分があったのです。

理解はしていたのですが、8割ほどの自信しかなかったのです。

もし自分が、10割の自信を持って、講義することが出来ていたら。

あの失点は、無かったかもしれない。

オフサイドに関する競技規則が、毎年のように、少しずつとは言え変更されている。

指導の現場に立つのなら、ルールを正しく理解し、本質をつかんでおくこと。

自分の不勉強のせいで、頑張っている選手の力になれなかった。

本当に悔しい試合になってしまいました。

反省ですね。

競技規則スタンダードを見返さないと。
posted by プロコーチ at 18:15| Comment(0) | 覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月30日

上達するために。

 少し不思議に思っていることがあります。

野球の世界では、物凄く強調されていることがあります。

「道具を大切にすること。」

それは、我々フットボールの世界では、それほど強調されていない。

もちろん種目の違いはあるでしょう。

ボール一つあれば、成り立ってしまうフットボール。

一方、ボールに加えて、バットにグローブ。

他にも多くの道具がないと成り立たないスポーツであることもあるのかもしれない。












 イチローは、道具を大切にしている。

グローブ、スパイク、そしてバット。

三振したり、フォアボールを選んだ後、バットを地面に、そっと置く。

「作ってくれた人の気持ちを考えると、投げたりたたきつけることは出来ない」とのこと。

「プロとして道具を大切に扱うのは、当然のこと」だそうです。

上手くなりたいなら、これが一番とも言っています。








 ゴジラと呼ばれた松井。

彼も、道具を大切にしていた。

ニューヨークヤンキースの監督は、「彼ほど道具に対して敬意をはらっている選手はいない」

とも言っています。

野球教室で上達の秘訣を聞かれたら。

「道具を大切にすること、道具の手入れを自分ですること」と答えています。











 さて、我々はどうでしょうか?

道具を、大切に扱って、自分で丁寧に手入れをしているでしょうか?

そして、それをトッププレーヤーが、子供たちに強く伝えてようとしているでしょうか。

少なからずあるでしょうが、野球界ほどの強いインパクトを与えてはいない。

よく使いこまれたけど、ピカピカに磨かれているスパイク。

そんな子供や選手を見ると、嬉しくなります。

そして、「この選手は信頼できる。」そう思えます。





元日本代表の北澤氏。

彼が、子供たちの前で、次のようなエピソードを紹介したようです。

ロシアワールドカップ。
代表の練習を見にいったのですが、
練習後に必ずスパイクの裏まで洗ってきれいにしていた選手がひとりだけいました。
それはセレッソの山口蛍選手です。
Jリーガーになると、各クラブに用具係がいます。
その用具係に使用後のスパイクを渡す選手が大半です。
それでもスパイクを磨いていたので、彼に『どうして?』と聞いた。
『選手として一番大事なものはスパイクだと思いますし、ボールが接触する場所。そこに思いを込めることがすごく大事だと思います』
と教えてくれました。
いいプレーが出来るように。
ケガをしないように。
そういう思いを込めて、スパイクを手入れしていく。
それでもダメな時もあるけど、気持ちを入れていくことは大事なことだと思う。
そういうことは見習っていったほうがいいと思いますよ。

湘南の梅崎選手も、シューズの手入れの重要性を語っていました。











 30年前になりますが、ホペイロ(用具係)の存在、その意義、導入を訴えていた選手がいました。

ラモスと三浦カズ選手です。

ブラジルは、自分で洗濯や、用具の手入れはしない。

ホペイロと呼ばれる、プロの用具係がいる。

日本も、見習うべきだ。

ホペイロと言う言葉は、当時の私には新鮮でした。

ラモスがスパイクの手入れをしていて手をケガをして、試合に出れなかったことが。

やはり、ホペイロは必要なのではないか。

今も、ブラジルにはホペイロがいます。

育成施設にも、ホペイロがいて、用具管理を受け持っています。

彼らは、プライドを持って、用具の管理をしています。

クラブにとって、自分の仕事は、必要なのだ。

口にはしませんが、そのような強いプライドをいつも感じます。















 ホペイロや親に任せず、スパイクなどのシューズの手入れをする。

物を大切に使うという意識が育ちます。

人間として成長する、一つの要素になると言えます。

フットボール的に考えても、メリットがあります。

家に帰って手入れをする。

何度もしていると、それほど難しい作業ではありません。

すると、他のことを考える余裕が生まれます。

その日のプレーを思い出すでしょう。

あのプレーは良かった、あれはもっと違う方法、などなど。

1人反省会、1人祝勝会を開くことが出来ますよね。












 前回着たユニフォームを洗わずに、汚れたままで、もう一度使う。

汗をかいたままのインナーをもう一度着用する。

中々、見ない光景です。

そんなことはなくても、汚れたままのシューズでプレーしている選手はたくさん見ます。

でも、シャツやパンツは、キレイなのにね。

上達したいなら、自分でシューズの手入れをすること。

道具に感謝し、自分の体に触れるものにもっと関心を持つこと。

こんなことを言う私は、古い人間なのでしょうね。
posted by プロコーチ at 23:31| Comment(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月10日

誰に話しているのか?

 私は、サッカー・フットサルを始めたばかりの人間に指導をする機会が、とても多いです。

それは、子供の場合もあれば、大人の場合も。










 まず、大人の場合で考えます。

フットボールのコーチ同士なら、分かって当然の用語が多数あります。

その言葉を用いることで、コーチ同士のスムーズなコミュニケーションを助けてくれます。

専門用語。

どんどん、新しい用語、流行言葉のような用語も、出てきますね。

勉強を怠ると、すぐに置いていかれてしまう。

専門用語の方が、端的に、言いたいことを伝えれる場合が多いのでしょうか。

用語を理解していれば、その周りの情景も浮かんできますよね。

その後の会話が、とんとんと運びます。

その用語に対する解釈や、支持不支持を知れば、サッカー感も知り得る助けになります。












 選手は、その言葉を知らないこともたくさんあるでしょう。

たとえ、何年もプレーしている選手であっても、知らない用語はたくさんあります。

それが、初心者ならどうでしょうか?

スムーズなコミュニケーションを助けるどころか、足かせになってしまう。

まるで、知らない国の単語を用いて話しかけられた時のように。

その単語を使われた側の脳みそは「???????」

会話の中で、「???」が生まれたら、それ以降の内容は、まるで入ってこないでしょうね。

私も、今年、ロシアに行って、本当に困りました。

英語を使える若者はまだしも、全く英語を使えない現地の方とは、会話が成り立ちません。

それは、しょうがないですよね。

お互い、何を話しているのかを、分からない者同士なのですから。

私の指導での大切なポイントは、選手の言葉のレベルを的確につかむことにあるのです。
















 大人と大人のコミュニケーションですら、こうなのです。

これが、大人対小学生ならどうでしょうか?

大人なら、今までの経験から、何となく類推することが出来る場合もあるかもしれません。

他の場所で、同じような言葉を聞いていたかもしれません。

語彙レベルが、大人に達していない子どもたち。

フットボールの専門用語はもちろん、日本語そのものの知識も浅いでしょう。

指導者なら当然理解している言葉。

大人なら分かるであろう言葉。

そのいずれも、子供たちにとっては、「???????」ですよね。















 もう、7・8年前になりますが、こんなことを目撃しました。

夏休みに、スペイン系のクラブが、サマーキャンプを開催しました。

本国からコーチが来日し、そのクラブのメソッドで、日本の小学生に指導をしてくれます。

もちろん、スペイン人コーチは、日本語を話せません。

日本人の通訳が、コーチの言葉を訳して伝えてくれていました。

私は、低学年のグループを見学していました。

暑さのせいか、子供たちが、コーチの指示通りのプレーに取り組んでいませんでした。

そして、単純なミスを、何度か繰り返してしまいました。

「集中できていないよ!」「集中しよう!」

通訳が大声で、コーチの指示を訳しました。

ところが、子供たちのプレーは、一向に変わりません。

コーチは、さらに大声で情熱的に指示を出します。

通訳も続きます。「集中だ!」

子供たちは、コーチの顔色をうかがって、こじんまりと、そつなくプレーして、そのセッションを終えました。
















 子供たちは、真面目に取り組んでいました。

憧れのクラブのコーチの指導ですから、必死に取り組もうとしていました。

残念なことに、彼らはスペイン語は分かりません。

ごくごく簡単な言葉を除いて。

そして、日本語であっても、大人の言葉は使えません。

彼らは、「集中」という日本語も知らなったのです。

6歳〜8歳の小学生ですから、知らない子どもがいても、おかしくありません。

でも、コーチも通訳も、そこに気が付いていませんでした。

大人の言葉で、いくら指示を繰り返しても、子供の耳には入ってこない。

いくらコーチや通訳が頑張っても、子供の心を動かすことは出来ません。














 では、どのような言葉が必要だったのでしょうか?

「コーチの話、聞こえた?」

「やってみよう!」

「失敗してもいいよ。」

(出来ている選手に)「そう!そのプレーだ!」

「集まろう、もう一度話すよ。」

「一度、水を飲もう。」

他にも、いい案は、もっとあると思います。

条件は、目の前の子供たちが、分かる言葉であること。















 コーチの大きな武器である、言葉。

いつ、何を、どのように用いるのか?

簡潔であること。

明確であること。

それだけでなく、対象である選手の言語レベルに合っていること。

ここを外してしまうと、その武器は、武器にもならない。

我々の、永遠の課題の一つですね。

「誰に話していますか?」
posted by プロコーチ at 02:33| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月27日

何を見るのか?

 学校の先生や、塾の講師。

そして、我々フットボールのコーチ。

共通しているのは、準備をして日々の指導に向かっていること。

年間のスケジュールから、中期の目標に落とし込む。

それをさらに、当日のトレーニングに落とし込む。

その日の獲得させるべきキーファクターを定め、メニューを選択する。

選手の能力、年齢などで、設定するサイズなどを調整していく。

もし、複数のコーチでトレーニングに臨むならば、ミーティングをして共有していく。

90分、120分のトレーニングでも、それ以上の準備をしているコーチや先生も多いでしょう。











 それは、指導案に現れます。

トレーニング内容を紙に書いて、準備をしています。

メニュー、進め方、キーファクター。

設定のサイズなどの詳細も書かれているでしょう。

紙そのものというよりも、書くという作業が大事だと思っています。

いわゆる、推敲です。

書く作業を進めながら、何度もシミュレーションする。

選手の姿を思い浮かべながら。













 トレーニングが始まると、どうしましょうか。

選手が、どのように反応するかは、やってみないと分かりません。

いくら付き合いの長い選手といっても。

用意した設定のサイズがちょうどいいか、大きいか、小さいか?

トレーニングのレベルは?

微調整が必要なこともよくあります。

そんな時は、こっそりとマーカーやコーンの位置を動かして、調整します。

一度止めて、説明をし直すべき?それともトレーニングをバッサリやめるべき?

それは、指導案をいくら見ても、答えは書いてません。

目の前の選手が、どう感じているか?どう反応しているか?











 準備を頑張れば、頑張るほど、予定通りに進めたくなってしまいます。

それは、本当に選手のためになっているのでしょうか?

選手がいい方向に変化することこそが、トレーニングの目的のはずです。

大切なのは、用意した紙ではなく、選手の向上。

準備した指導案を破り捨てる勇気が、我々には問われています。


posted by プロコーチ at 01:49| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月20日

ブラジルの教え...3(指導の秘訣)

平凡な教師は、ただ話す。

よい教師は、説明する。

優秀な教師は、自らやってみせる。

しかし偉大な教師は、子どもの心に火をつける。


ウィリアム・アーサー・ウォード(教育学者)





 教育の界隈では、有名な名言です。

コーチたるものも、常にこうありたいものです。

理想は良く、優秀で、偉大なコーチでしょうか。

デモを見せ、説明する。

声をかけ、ほめることも必要でしょう。

そして、選手の心に火をつけることが出来れば!

間違いなく、選手は成長するはずです。

しかも、劇的な変化を見せることすらあるでしょうね。













 クルゼイロのコーチ陣。

彼らの指導を、間近で見て感じます。

プレーする選手が、イキイキとしている。

でも、トレーニングの内容を見ていると、地味なものも多々あります。

基礎技術の重要性を伝えたい思い。

これが、彼らにはあるからです。

例えば、二人で向かい合ってボールを止める、蹴る、運ぶ。

日本でも昔から見られるトレーニングです。

最近の流行ではありませんよね。

でも、彼らは、実施します。

つまらない!と思われても仕方ないトレーニングです。












 もちろん、それだけでは終わりません。

内容は、次々変わり、テンポがいいです。

そこから、どんどん発展し、試合に近づいていく。

何よりも、競争を求めていく。

自分がうまく行けばOKだけではない。

試合で活躍するために、選手として勝ち残っていくためには?

競争が大事だと、彼らは考えています。

だから、日々のトレーニングの中でも、競争を求めます。

勝ち負けをハッキリ決めるのも、その一つです。

DFをつけてプレーをするのも、そうですよね。

とにかく、競争を促す。

でも、苦しく厳しい競争でなく、笑顔も出るような雰囲気での競争です。












 この空気を、言葉にお伝えするのは、少し難しいです。

子供たちは、イキイキと、はつらつとプレーします。

そうすると、たった2時間で変化を見せる選手が、たくさん出てきます。

今まで出来なかったこと、やろうとしなかったことにも、積極的に取り組みだす。














 普段、押さえつけられている選手。

自然と空気を読んでいる選手。

子供と言えども、現代の日本の子供たちは、なかなか大変みたいです。

心を開放し、心に火をつけてあげたい。

posted by プロコーチ at 23:55| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月13日

体育の日でした。

「最近の子供は...。」

「ちょっと転んだだけで、骨を折ったり、大けがに。」

よく耳にしますよね。

実際のところは、どうなのでしょうか?

ここ20年、子供の体力テストの平均点は上がり続けているのです。

走るのも、柔軟性も、反復横跳びも。

一方、ボール投げと、握力は苦手のようです。

野球離れの影響が、はっきりと出ていますが、体力全体は向上傾向にあるのです。

つまり、最近の子供は!と言うのは、体力テストの点数を見ると、妄想と言わざるを得ません。












 では、なぜ、「最近の子供は、、。」と嘆く大人が多いのでしょうか。

一つ考えられるのは、実際に事故が起きていること。

ただし、これは件数では測れないと思われます。

なぜならば、昔の親の方が寛容で、多少のケガは当たり前。

男の子なら、ひざや、ひじにカサブタの一つや二つは、常に。

いちいち、親も気にしないし、子供も報告していなかったケースも多いでしょう。

私や、私の周りは実際にそうでしたよ。

今は、子供の人数が減って、1人の子供に手をかけて育てているせいか、親のチェックが厳しい。

先生も、細かく報告することを求められています。

では、重症度はどうなのでしょう。

これは、データを持っていないので、不明です。

コケて手をつけない子供、転んだだけで骨を折ってしまった子供が増えているのでしょうか。

数十年前と比べて、骨折、ヒビ、脱臼といったケガは増えている印象はあります。

でも、あくまで印象です。











 間違いなく言えること。

それは、外で、友達と遊ぶ時間は、減っています。

私は小学校のすぐそばに住んでいます。

放課後に校庭で遊んでいる子供は、学童クラブの子供を時折見る程度。

ガランとして、シーンとした校庭は、私にとっては異様です。

公園、道路。

場所を変えて考えるどうでしょう。

これも、危ない、迷惑、近所の住民(老人が多いですね)のクレームのため、使えていない。

そして、習い事。

都市に行けば行くほど、習い事に行ってますよね。

しかも、複数。

たくさんの子供同士が一緒に遊ぶためには、スケジュール調整が難しいのです。

時間も、空間も、友達もいない。

ガランとした校庭や公園。

たまに見かけても、少人数の子供が、公園の片隅で、座り込んでゲーム機で遊んでいる。

「最近の子供は!」言いたくなるのではないでしょうか。












 習い事で身に付けた、技能。

フットボールなら、スクールで身に付けた技術や能力。

専門的な技能は高い。

でも、子供に身に付けて欲しい体力は、そこではないのです。

小学生のうちは、様々な動きをして、よりたくさんの神経を刺激して欲しい。

そうして、全ての運動のベースとなる力を身に付けて欲しい。

でもそれは、習い事の指導では、なかなか身に付かない。

出来れば、昔の遊びを通じて、体力を身に付ける方向に進んで欲しいです。

高いところから飛び降りる、木に登る、ドロケイ、ケンケンパ、馬飛び、缶蹴り、様々な鬼ごっこ。

お気に入りは在ったとしても、日替わりでこれらの遊びをしていく。

かなり複雑な動きを身に付けることが出来る。

その子供たちが、大きくになるにつれて専門的な技能を習得する、筋力をつけ力強さを身に付ける。

様々なスポーツで、いい選手に育ちそうです。















 ちなみに、小学校入学前の外遊びの回数と、10歳時の新体力テストの点数には明確に相関関係があるそうです。

1回60分以上を目安として、週に何回外遊びをしているかどうか。

その子供が10歳になった時の、新体力テストの点数との関係はどうなのか?

それによると、遊ぶ回数が多ければ多いほど、新体力テストの点数が高いということが分かっているのです。

この事実を、昨年スポーツ庁が発表していました。

幼児期の6歳までに、神経系の8割が発達している。

だからこそ、幼児期の外遊びが大切なのだと。














 そして、高齢者の体力が過去最高だそうです。

65歳、70歳と言っても、お若いですよね。

今の、その世代は昔の貯金が大きい。

子供の頃は、様々な外遊びを繰り返している。

これに加え、今、運動をする余裕がある。

仕事がひと段落して、時間が生まれました。

運動をする時間もあり、友人もいる。

スポーツの力を高める条件を、最も有しているのが、今の65歳以上の世代なのです。













 このことが、全て物語っていますよね。

体力の低下を防ぎ、スポーツを楽しむためには何が必要なのか。

・定期的に運動をする

・運動する場所を手に入れる

・仲間と共に運動する

いかにして、この3つの環境を整えるのかが大切と言えますね。

posted by プロコーチ at 01:44| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月06日

ブラジルの教え...2(ひらめきを待つ指導)

 クルゼイロの指導。

今年も、間近で体験しました。

ブラジル人コーチの指導と、日本人コーチの指導を比べる。

もちろん人それぞれなので、一概には言い切れません。

私のつたないながらも、20年を過ぎた指導キャリアの中での比較を書かせてもらいます。









 日本人コーチの方が、丁寧です。

1から10まで、丁寧に伝えていきます。

答えを先に言ってしまうコーチ、答えを伝えずに待っているコーチ、そのミックスタイプ。

いずれにしても、予定したトレーニングを、1から10まで伝えていく。

予定したものを指導できなければ、後悔し失敗だと思うのかもしれません。

この情熱は、素晴らしいと思います。

その指導を受けて育つ日本の選手たち。

細かいボール扱いや、グループで行動する力の平均値は、とても高いものがあります。

ぎこちないプレーヤー。

明らかにさぼって、自分のことしかしないプレーヤー。

ブラジルと比べると、圧倒的に少ないと思います。











 ブラジル人コーチも、もちろん準備をしてトレーニングに臨みます。

クルゼイロのコーチ陣は、エリート集団なので、その準備は周到です。

ところが、どれだけ準備をしても、準備通りにトレーニングが進まないことが、多々あります。

その日の選手の反応、パフォーマンス、コンディションによって、トレーニングが変わります。

準備していないトレーニングが出てくることも、珍しくありません。

臨機応変。

その言葉が似あう指導です。

思い付きや、適当ではなく、選手をじっくり観察。

そして、コーチの引き出しの中身が豊富だから、変化も的確です。

クリエイティブな選手な下では、クリエイティブな選手が育ちますね。












 もう一つは、ブラジル人コーチの方が、我慢強い印象です。

意外でしょうか?

トレーニングに上手く入れていない選手がいても、待つ。

選手がトレーニングを理解できているのか微妙でも、待つ。

ヒントや、応援の声は出すも、基本、待つ。

何を?

選手が「ピン!」と成功する瞬間をです。









 この夏、成功する瞬間を、目の当たりにしました。

鬼ごっこのようなメニュー。

ドリブルをしながら、鬼がいる場所をかいくぐって、次の場所に移動する。

関所破りのイメージでしょうか。

参加していた選手の中でも、一番背が低く、年齢も下の選手。

何度もすぐに捕まって、失敗していました。

それでも応援してもらえるので、繰り返しチャレンジしていました。

これだけでも、素晴らしいことですよね。












 「ピン!」と来たのは、その次のチャレンジ時でした。

鬼に追い詰められて、ヤバイかな〜と思いながら、私も観ていました。

すると、突然、ボールを浮かして、鬼の頭を超えて突破していったのです。

ブラジル人の大好きなシャペウ。

これを、今まで捕まり続けた、小さい選手が成功させたのです。

しかも、その場で、自分で即興で考えて、実行させました。

みんな、歓声を上げて、コーチは拍手。












 ひらめきを待つ。

成功の瞬間を待つ。

準備をしながら、待つ。

いい勉強をさせてもらいました。
posted by プロコーチ at 01:43| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月29日

ブラジルの教え…1(教訓)

 今年も、ブラジルのクラブとお仕事させてもらいました。

育成に力をいれ、結果を出している、名門クラブ「クルゼイロEC」。

こちらからアドリアーノコーチを招き、日本の子供たちを指導。

三重、東京、埼玉、茨城など各地に行かせてもらいました。

小学生〜高校生、幅広い年代を対象に指導。

そこで、様々な気付きを得たので、ご紹介します。







 茨城県の水戸でのクリニック。

選手権を目指している高校サッカー部でトレーニング。

の予定でした。

残念ながら、突然の雷雨に襲われてしまいました。

雨雲が通り過ぎるのを待っていたのですが、残念ながらいっこうにおさまりません。

施設側から使用禁止のお達しが出てしまいました。

急きょ、ロッカールームで、講義に変更。

選手たちから、様々な質問に答えながら、講義は進みます。

育成施設について、同世代の選手たちの様子などの話が興味深かったようです。









 講義も終盤に差し掛かりました。

そこで、トレーニングに対する心構えの話になりました。

トレーニングをどのくらいするのか?と言う話から、発展しました。

「トレーニングは試合の様に、トレーニングすること。」

皆が、やはりそうかとうなづいていると、さらに続きがありました。

「トレーニングは試合の様に、試合は戦争だと思ってプレーすること。」











 少し危険な表現かもしれませんね。

でも、自分の人生をかけてプレーしているのがブラジル人。

自分だけでなく、家族の人生も背負っている選手も多いです。

その選手は、笑って試合をすることなどありえない。

この試合に負けると、フットボール人生が死んでしまう。

そのためには目の前の選手に、何が何でも勝つ!

ブラジルだからこそ、この表現。










 実は、一番響いていたのが、サッカー部の監督さん。

名門の高校サッカー部から、プロ選手としても活躍していた元選手なのです。

彼の周囲は、このような環境に近かったようです。

トレーニングは本当に激しく、試合はさらに激しく。

残念ながら今の子供たちは、最初は少しキョトンとした様子でした。

でも、監督さんの返答や態度を見て、深く納得していました。

話を聞いた選手たちの人生を変える言葉になれば、いいですよね。


posted by プロコーチ at 01:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

さあ、検証しよう。

「守備の発達している国は?」

「守備が堅く、得点を奪いにくいリーグは?」

この質問をされると、多くの人が、同じ答えを出すのではないでしょうか。

イタリア!

私も、そのように答えるでしょう。






 イタリアの監督経験者が、次のように書いてある文章を読んだことがあります。

「セリエAは守備的だから、なかなかゴールが生まれない。」

「他国で得点を量産した選手も、イタリアに来ればゴール数は減る。」

一度や、二度ではありません。

あのアンチェロッティ監督も、同じように語っていました。

イタリアのクラブが、守るぞ!と決めた時に守る集中力。

ゴールにカギをかける、カテナチオを称される守備。









 この考えは、一般にも浸透しているようです。

クリスティアーノ・ロナウドがユベントスに加入しました。

彼は、スペイン時代と同じように活躍出来るのか?

それとも、ゴール数は減ってしまうのか?

一般のファンに取ったアンケートの結果が発表されていました。

それによると、62%がゴール数は減ると答えています。

セリエAにおける守備の堅さは、一般にも当然のように浸透していますね。









「セリエAは守備的である」と言うのは、本当かもしれません。

ただし、「ゴールがなかなか決まらないリーグ」というのは、ハッキリ言って違います。

書籍のデータによると、セリエは一試合あたりのゴール数が2.6となってます。

これは2.5前後のイングランドプレミアリーグやリーガエスパニョーラと大差ありません。

ブンデスリーガは2.8、オランダのエールディビジが3.0、フランスリーグアンが2.3。

ちなみに日本のJ1が約2.5となっていました。

エールディビジやブンデスリーガよりはゴールは少ないと言う程度です。

取り立てて、セリエAがゴールが少ない!という差異は生まれていません。












 リーグはそうだが、個人はどうなのでしょうか?

スペインとイタリアの両リーグで活躍したFW。

少し前ですが、元ブラジル代表のロナウド。

彼は改めて見てみると、スゴイ選手ですね。

ブラジルのクルゼイロから、ヨーロッパへ。

スペインでは、バルサにレアル。

イタリアでは、インテルにミラン。

こんなライバルクラブ同士で移籍しても、文句を言われないどころか、未だに尊敬されている。

大けがの影響で、プレースタイルは変化しましたが、どのクラブでもゴールを積み重ねました。

ブラジル、オランダ、イタリア、スペインの各リーグで計245ゴール。

0.72試合に1得点の割合です。

年間30試合強として、コンスタントに20ゴールを超える。

まさに怪物、フェノメノ。

スペインでは0.71試合で1ゴール、イタリアでは0.68試合で1ゴール。

差は、ここでも見られません。













 現代に目を移すと、イグアインですね。

アルゼンチンから、スペインのレアル、そしてイタリアへ。

イタリアでは、ナポリ、ユーべ、そしてミランへ。

コンスタントに活躍を続けています。

彼は0.56試合に1ゴールの割合で、点を取っています。

年間に15〜18ゴールくらいでしょうか。

彼のスペイン時代は、自身の平均通り0.56試合で1ゴール。

2013年からのイタリアでの生活はどうでしょうか?

0.62試合で1ゴールとあまり変わりません。

少し、スペイン時代よりも、ゴールが増えているくらいです。












 イタリアに来ると、ゴール数が減る。

これは、古い言い伝えに過ぎない?

もはや迷信?!

さあ、現代の世界トップオブトップの選手が、イタリアでも断トツNo.1のクラブに加入しました。

ゴールが減る要素は、ケガ以外には考えられないはずです。

さあ、クリスティアーノ・ロナウドの活躍に期待しましょう。

そして、今シーズン終わった時のゴール数を見てみようではありませんか。

posted by プロコーチ at 00:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月11日

日本の力

 21対1が、12対11になりました。 

これが、20年の進化の証拠になりますでしょうか。







 2018年ロシアワールドカップでは、日本代表が世界に認められたようです。

元々の評価が低かっただけ?なのかもしれませんが。

グループリーグを突破。

ベルギー戦で2点先制し、強豪チームをあと少しのところまで追い詰めました。








 日本が人気だった理由。

パスをつなぎながら、攻撃的に試合を進めていくこと。

イエローやレッドになる、汚いファールが無いところ。

観ていて清々しさでも、感じてくれているのでしょうね。

でも、評価してくれている人々の本心は、どうなのでしょうか。

もし、自分たちの国が、ワールドカップであのような試合の進め方をしたら?

「よくやった!」というのでしょうか。

それとも、「子供のような試合をするなんて、、。」と落胆していしまうのでしょうか。

渡しには、他人事だから、日本代表に対して高い評価をくれているだけのように感じます。

フットボールの世界で生き残る、勝負に勝つということは、どういうことなのか。

考えさせられる、ベルギー戦でしたね。










 日本の育成。

大きな特徴がありますよね。

それは、多様性です。

その多様性があるから、敗者復活が生まれている。

いろんなタイプの選手が、育ってきているといえるでしょう。

敗者復活ともいえる、道をたどった選手。

昌子、長友、本田。

彼らは、育成のエリートのレールから、一度こぼれてしまった。

でも、そこから這い上がり、世界を相手に戦うところまでたどり着いている。

その一方、槙野、W酒井、原口、山口、宇佐美などは、王道を歩みつづけていると言えます。

Jクラブの育成下部で育ち、トップデビュー。

プロとして、経験を重ね、代表選手として戦っている。

そうかと思えば、高体連から来ている選手、大学を経由している選手。

街クラブで育った、香川のような存在もいます。

本当に多種多様ですね。












 多様性があるから、指導者が変わっても対応が出来ているのかもしれません。

ヨーロッパの監督、ブラジルの監督、そして日本人。

今回の大会では、突然の監督交代。

それでも、順応できた選手たち。

日本の育成は、世界のトップに比べて、異なる部分が多く残ります。

もっともっと、キャッチアップする必要性は、あると思います。

でも、日本の育成の良さのようなものも、見えてきている。

全てものまねをするのでなく、日本的な良さも残していく。

そのバランスが、重要なポイントになってきそうです。












 21対1が、12対11になった。

これは、代表選手の比率。

高体連出身選手対クラブ出身選手の比率です。

98年のフランスワールドカップでは、22人中21人が高体連出身。

それが、18対5、18対5、19対4、と来て、前回大会は13対10までに。

クラブ出身選手が増えたのですが、試合に出ていた選手のほとんどが、高体連出身選手でした。

今回は、ほぼ同数。

試合に出ていた選手で考えても、そこまでの差はありません。

この20年での、選手が育ってくるルートも大きく変化しました。

それでも、全てがクラブ出身選手にはなっていない。

高体連の歴史や、指導者の皆さんの努力の積み重ねが、多様性を支えているのでしょう。











 これからも、Jリーグには、様々なルートから育った選手が活躍していくでしょう。

そして、代表選手も。

監督が誰になっても、対応できる選手が出てくるでしょう。

これは、大きな日本の力ですね。







 
posted by プロコーチ at 01:39| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする