この数字が日本サッカー界、最大の武器なのかも知れない。
U12年代から、U15、U18とずっとプロクラブの下部組織で育った選手の人数です。
街クラブ、少年団、中体連、高体連、大学サッカー。
これらを複雑に組み合わせて、プロの世界までたどり着いているのです。
実は、世界的に見ても、特殊な状態です。
Jクラブの下部組織から、一度、追い出されてから復活している。
セレクションを落とされた経験があり、他を経由して、プロになる。
プロの世界にたどり着くまでに、実に多様な道のりがあります。
多様な道を辿っていることが、力にもなっています。
今回のワールドカップのクロアチア戦。
PK戦で決めたのは、高体連出身の浅野選手。
ユース出身の吉田、三苫、南野選手はユース出身。
2010年南アフリカ大会。
ここでもベスト16のパラグアイ戦はPK戦でした。
PKを決めた、本田、長谷部、遠藤選手は、いずれも高体連出身。
外した駒野選手は、ユース出身。
これは、単なる偶然でしょうか?
一発勝負のトーナメント戦の経験、高体連特有のトレーニングの経験がプラスに作用したのでしょうか。
Jリーグが発足したのが、1993年。
今回の代表選手は、物心ついた時には、J下部のチームがあった。
それでも、エリートコースを通り続けた選手だけになっていない。
逆に、9歳10歳の頃から、ずっとJ下部に所属しながらも、プロ選手になれずにサッカーを終えた選手が多数。
これを見れば、意図的に、ずっとJ下部にいない方が良いのでは?
と疑ってしまう現状があります。
でも、それは、エリートコースの指導者が悪いのではないのです。
多くの指導者やスタッフの支えで成り立っている、様々なチームに素晴らしい価値があることを意味しています。
少年団などのボランティアクラブ、教育機関でありながら選手を育てている学校。
ここを含めた競争が、日本の力になっているのでしょう。
今年も一年ありがとうございました。
ワールドカップが終わっても、少しずつアップしていきます。
来年もよろしくお願いします。
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