2017年07月07日

ミスリードの原因は?

 少し前に、都道府県のトレセンのトレーニングを見てきました。

U15ですね。

間違いなく、日本でも有数のレベルの高さ。

ここから将来の代表選手が出てもおかしくない。

選手たちは、礼儀正しい子ばかり。

あいさつ、片付け、瞬間瞬間のふるまい。

いい意味で、よく躾けられた選手の集団でした。








 選手は、コーチの言葉を懸命に消化しようとしていました。

何か言われると、それを漏らさずに聞く。

コーチが求めているプレーを、いち早く表現しよう。

自分のしたいプレーよりも、コーチの求めるであろうプレーを。

やる気がみなぎって、いい空気を作っていました。

コーチとしては、あれだけ規律のある集団は、指導しやすいでしょうね。










 ただしそこから、少し残念な流れになりました。

守備についてです。

コーチはとにかく、球際を厳しく。

ボールに厳しく行くことを求め続けました。

「状況を見て、予測して」とは言いますが、この状況とはなにか?

コーチの頭の中は違ったかもしれませんが、選手たちはボールに行けるかどうか。

それが、最優先事項として、頭にあったでしょう。

なぜなら、ボールに寄せて奪えたらOK、ボールに行けなかったらダメ、という空気ですから。

すると、マンツーマンで、初めからマークをし続けるのです。

2対2でも、3対3になっても。










 そして、最後の締めくくりは、ゲームです。

5対5(4対4プラスGK)をハーフコートより、少し狭めの設定で行います。

この流れでゲームをすると、もちろん。

全ての局面でボールにプレッシャーをかけようとします。

DFが深い位置で持っても、GKに返しても。

全てのボールに、全選手が食いつき続けます。

1枚はがされると、カバーする選手は、間に合いません。

人についていくので、中央のスペースを明け渡しても、気が付いていません。

何度も、簡単な縦パスを通されてしまいます。









 コーチは、「人だけでなく、スペースも見ないと!」

大きい声でコーチングしますが、一度壊れた組織は、再構築されません。

それまでの1時間強をかけて、マンツーマンをベースとした守備をしていた選手。

もちろん、マンツーマンと言えども、危険なスペースを抑えておくのは、当然。

それを理解できていない選手たちは、未熟だったかもしれません。

人に行け!と言われても、危険なスペースを察知する。

ゴールを守るためには、当然なはずですが、、、。










 コーチは、選手の頭の中をのぞいているのか?

自分が伝えたいことばかりを、一方通行で伝えている指導はどうでしょう。

そのコーチのトレーニングセッションは、当たり外れが激しいはずです。

選手の共感を得られない可能性が、出てきます。

選手は、思うでしょう。

「言ってることは分かるけど、今はちょっと違うかも?!」

「それはそうだけど、何か違和感があるなあ。」

コーチングの最中、プレーをしているとき、そして、トレーニング終了後に振り返りながら。

選手の信頼を得ることは、難しい。











 選手をもっと見て、何が起きて、何を感じているのかを、理解したい。

頭の中までのぞけるくらいの、観察眼。

そうすれば、ミスリードは起こらないのではないでしょうか。
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2017年06月23日

何を成し遂げたのか?

 藤井 聡太

公式戦出場と公式戦勝利の史上最年少記録を更新。

そして、そのまま連勝記録を積み重ねました。

連勝記録で歴代1位タイの記録保持者。

さらに、プロ公式戦からの連勝記録で歴代単独1位。

天才棋士現る!!

連日マスコミに取り上げられていますね。








 





 清宮幸太郎

小学生の頃から、注目される、大柄のスラッガー。

早稲田実業高校で甲子園でも活躍。

高校通算、100本越えのホームランを打っています。

間違いなくプロで活躍する!

逸材として注目されています。

彼が出場する試合は、観客が増え、マスコミが押し掛けます。









 久保建英

バルサキャンプで認められ、そのままスペインへ。

バルサのカンテラに加入。

クラブのルール違反があり、日本に帰国。

FC東京の育成下部から、プロ契約を勝ち取る。

J3の試合に出場し、最年少記録を塗り替える。

日本のメッシと呼ばれ、将来の日本代表候補として嘱望されています。

こちらも、マスコミに繰り返し取り上げられ、取材規制されるほど。

久保フィーバーは、本当にすごいです。








 ここで、考えなくてはならないこと。

では、彼ら3人は、実際に何を成し遂げ、何を勝ち得たのでしょうか?

継続的に活躍しているのか?

手にしたタイトルは?

まるで彼らは、世界一に何度も成ったかのような取り上げられ方をされています。

実際は、数年後の将来に、活躍する確率が高い。

ただそれだけの、10代の少年たちです。








 この勘違いは、なぜ、どこから起きてしまっているのか。

我々の世代では起こりえなかった、何かを成し遂げてくれる期待。

昔憧れた選手の起こした奇跡の再現をしてくれると、夢を託している。

きっと、すごいことを成し遂げてくれるに違いない!!

我々は、彼らの輝かしい将来に、まぶしさを感じている。

その期待や夢は、多くの場合、裏切られていることも忘れて。










 今までに、天才少年と呼ばれていた選手は、たくさんいますよね。

久保建英の前の、Jリーグ最年少ゴールを決めたのは?

森本貴幸。

まだまだ現役で頑張っていますが、10数年前に期待された輝きでしょうか。


アトレティコマドリーのカンテラで戦っていた日本人選手もいますよね。

玉乃 淳。

ベルディのジュニアユースから才能が認められ、スペインへ。

3シーズンをスペインで過ごし、日本に復帰。

数年プロでプレーしましたが、大きなインパクトを残せていません。

引退してからの解説の方が、インパクトを残しているのかもしれません。


海外でも、同じような例はたくさんあります。

フレディー・アドゥー。

14歳でアメリカでプロ契約。

当時は、本当に騒がれていましたね。

デビューして数年は、将来メガクラブでの活躍が噂されていましたが、、。

まだ28歳ですが、全く話を聞かなくなりましたね。











 将来を期待し、想像を膨らませるのは、楽しいかもしれない。

でも、冷静に、判断する目を無くしてはならない。

そして、彼らが何かを成し遂げた時に、公平に、惜しまない賞賛を!
posted by プロコーチ at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月16日

シュート決めろよ!

「シュート決めろよ!」

試合やトレーニングで、選手がシュートを外しました。

すると、その選手に向かって、コーチが大声で怒鳴ります。

失敗したプレーをあげつらって、声を出す。

これで、いったい何が変わるというのでしょうかね。









 コーチの指導の失敗例の、最たるもの。

目の前の現象に対して、結果に対して、コーチングする。

それは、もはや、コーチングと呼べるものではない。

我々は、その結果がなぜ起きたのか?

プレーを一つ、二つ、三つとさかのぼって、考える必要がある。

そうすると、そこに、原因が浮かび上がってくる。

失敗には、理由がある。

目の前の現象を追いかけるだけでは、深い理解につながらないのです。

当然ですよね。









 イランで開催された、アジア最終予選。

イラク戦での失点シーン。

吉田、川島が、一部で戦犯扱いされています。

二人のミスで、、

特に、吉田でしょうか?!

「クリアしろよ!」









 その考えは、先ほどのコーチの失敗と同じ。

今野、遠藤、本田、長友、庄司、吉田、酒井、川島。

少なくとも、これだけの選手がミスをしています。

何度も、この失点シーンを確認してみてください。

特に、プレーを、いくつも、さかのぼって!

そうすることで、そこに、いくつもの原因が浮かび上がってくる。








 このように考えることが出来るかどうかで、フットボールの理解が深まるかどうかが決まります。


クリアしろよ、それだけではね、、、、。







posted by プロコーチ at 08:05| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

まねしたわけでは無いでしょうが、、。

 チャンピオンズリーグの決勝戦。

予想外の大差になりましたね。

前半は同点で折り返したのですが、終わってみれば。







 レアルマドリードと、ユベントスとの間には、そこまでの差はなかったと思います。

決めるべき選手が決めたチームが勝利。

決めるべき選手を抑えられたチームが敗れてしまった。

みんなが、クリスチャーノロナウドに点を取らせるために動いていたように見えます。

FWのパートナーの二人からは、得点のニオイがしなかった。

でも、仕事はバッチリ。

ボールを前線で受けて、ためを作ったベンゼマ。

自由にピッチ上を動いて、攻撃のアクセントとなり続けたイスコ。

そして、この3人は、ペナルティエリアの幅を中心に動いていました。

3トップとは言えども、オランダのようにウイングが、サイドに張り出しているわけではない。

サイドに張り出して、両幅を大きく使って、中央を開ける意図は無かったようです。








 その仕事は、両サイドバックのカルバハルとマルセロが担っていました。

本当に高い位置まで進出して、攻撃に関与していました。

サイドバックという名前が相応しくないのです。

3トップが中央に、両サイドバックがサイドを高く。

この5人が、前線の攻撃を担当。

中からも、外からも、相手のゴールに迫って行きます。

それを支えるのが、中盤の3枚。

クロースとモドリッチの2人は、本当に賢くプレーします。

余計なプレーはしないので、ボールを奪われることが少ない。

右から左、左から右にボールを散らす。

前のスペースにボールを持ち出す。

派手ではないのですが、効いている選手でした。

カゼミロだけが、違う役割を持たされています。

ジダンが選手時代の、マケレレ役です。

相手を潰し、スペースを埋める。

前掛かりになるチームの中央を一人で守る、とてつもなく大きな役割。

チェルシーのカンテ、レアルのカゼミロ。

強いチームには、彼らのような超一流の汚れ役がいるのですね。

そして、GKのナバスと、CBのセルヒオラモスとバラン。

攻撃に偏ったチームの中で、大変な仕事量だったでしょうが、見事に守り切りました。

センターバックの2人が、カウンターアタックをさせない、最初のつぶしは、特に有効でした。

あれだけ広い範囲を守る機動力は、お見事。









 話は変わって、日本代表。

最終予選を控えた、対シリア戦を観ていると、気付きました。

ハリルホジッチ監督が、またも、新たな取り組みを見せているのです。

それは、今回のレアルマドリードと同じデザインを、ピッチに施している。

前回の1-4-1-4-1と並びだけは、似ています。

が、選手個々の持っている役割が違います。

相手を押し込んで、ボールも持ちながら試合を進める。

前線の5人(中央の3人プラス、両サイドの2人)

中盤の3人((組み立て役2人プラス、つぶし役の1人)

センターバックの2人とGK。

レアルマドリードのあれを、そのまま当てはめたかのようです。








 アジアでの戦い方を考えているのでしょう。

こちらがボールを持って、試合を進める。

相手は日本を警戒して、引き気味に来る。

その相手を崩すための、システムでしょう。

ハリルホジッチ監督は、指導力がない。

守備を固めて、奪ったら縦に速い攻撃しかできない。

そのように考えているなら、それは大きな間違いですね。

強いチームを相手にした時に、守備を固めて、奪ったら速い攻撃。

アウェイのオーストラリア戦で見せた、絶対にロースコアに持ち込む、負けない戦い方。

そして今回の、レアルマドリード型。

監督は、様々な状況に合わせて、戦い方を変化させて対応できるチーム力を高めようとしている。

本番に強いチーム作りを続けているのを感じますね。










 最終予選のイラク戦は、どの戦いを持ってくるのでしょう?

勝ち点3を取りにくるなら、今回のレアルマドリード型を出してくるのでしょう。

それとも、リスクを減らすために、まずは守備から入るのか?

試合開始のホイッスルが楽しみですね。
posted by プロコーチ at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

レフェリーからの質問

 今年も、社会人リーグを戦っています。

4試合を戦い、2勝2敗。

この試合で、今年の流れが決まる?!

大事な試合でした。

人数の関係もあり、ベンチスタート。

ベンチに座っている分、対戦相手をじっくり分析。

普段出ている試合に出ないのは、じれったいものですね。









対戦相手は、とにかく守備から入るチームでした。

ハーフウェーラインを挟んで、25Mくらいにブロックを形成。

コンパクトな組織を維持するための努力を、続けていました。

DFラインはラインコントロールをコマめに続けている。

こちらが中盤を作ろうとすると、複数で囲い込み、自由を奪う。

FWに縦パスを入れても、プレスバックで、挟んでくる。

サイドにボールを回しても、スライドで対応し、スペースを与えてくれない。

あまり攻めてこないので、失点しそうにはないのですが、得点の匂いもありません。


そして、相手のDFラインにある特徴がありました。

サイドバックは、サイドを上下する。

あまり、中央には絞ってこない。

センターバックの二人は、機動力があり、カバーリングに力を発揮する。









 私は、ある作戦を立てました。

相手のサイドバックの裏を狙う。

最終ラインからでも、長いボールをサイドに入れていく。

サイドバックの裏のスペースを突ければ、相手のセンターバックがカバーリングにくる。

すると、DFラインは下がっていく。

相手を下げさせ、間延びさせる。

しかも、サイドバックは、そのまま下がるだけなので、中央のスペースがポッカリ。

間延びさせておいて、攻め込んで行く。

さらに、ドリブルを出来る選手をサイドに置いて、サイドバックを足止めする。










 狙い通り、相手はコンパクトな状態を保持することができなくなりました。

チャンスをたくさん作り、2得点。

試合が狙った通りに動き出しました。

もっと点を取れたと思いますが、2点どまり。

残念ながら、こちらも2失点。

オフサイド?を認められず1失点、神様コースのロングシュートで1失点。

2対2で、タイムアップの笛です。

引き分けで勝ち点1を獲得しましたが、勝ち点2を失った気持ちです。

しかも、PKを私が外してしまって、、、。








 試合終了後、レフェリーが私の方に歩み寄ってきました。

ニコニコと笑いながら、話しかけて来たのです。

顔見知りとは言え、試合直後に話にわざわざ来るのは、珍しい。

「後半、何をしたの?試合の展開が全く変わったように感じている。」

「あまりに展開が変わったから、レフェリングが難しかったよ。」

私は、正直に、後半の作戦を伝えました。

相手のコンパクトな状態を壊すために、サイドバックの裏を狙ったこと。

サイドでドリブルを使わせたこと。

意図的に、コンパクトな状況を崩したかったことを伝えたのです。

「前半0対0だったから、そのまま行くかと思っていたけど、そんな考え方もあるんだね。」

「いやー、勉強になったよ。」

だそうです。

彼は2級のレフェリーで、プロの2軍の試合などの高いレベルの試合も含め、様々な試合を吹いています。

でも、ここまで、前後半で試合の意図を変えてくることは珍しかったようです。








レフェリーが戸惑うくらいですから、対戦相手も困っていました。

ちなみに、自チームにも、いた?かもしれません。

試合の中で、チーム全体が駆け引きをしながら、試合を進めていく。

自分たちがやりたいことをやり続けるだけでなく。

ボールを扱うこと、局面で相手とやり合うことも、もちろん楽しいです。

でも、こういった部分も、フットボールの楽しみの一つですよね。










 これで、2勝2敗1分け。

完全に、中位ですね。

次節こそ!勝利を。
posted by プロコーチ at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月19日

毎年のお願い

 5月も半ばに入りました。

少しずつ、暑い日が増えてきましたね。

30度を超えると、真夏日。

真夏日?

それくらい、5月、6月でも、すぐ上がりますよね。

そうなると、熱中症の足音が忍び寄ってきます。








 特にこの季節は、体の準備が出来ていない。

暑熱順化。

人間は、環境に適応できる生き物です。

暑い夏に、体が対応できているかどうか?

そうは言っても、すぐには難しいですよね。

分かりやすいのは、汗。

汗を、全身で、かけているか。

さらさらの汗が、出ているか?

じっとり、玉のよう汗では、まだ準備が出来ていない。








 一度、環境省のweb、「熱中症予防情報サイト」をご覧ください。

必要な情報、知っておくべき情報が多数出ています。

http://www.wbgt.env.go.jp/doc_prevention.php

いくつか大切な部分を抜き出して、ご紹介。






「環境」「からだ」「行動」

によって、熱中症が引き起こされるとのことです。

「環境」

気温が高い、日差しが強い。

それだけでなく、風が弱い、締め切った場所。

つまり、屋内でも起こりうるのです。

急に気温が上がった日も、要注意と書かれています。



「からだ」

老人や、乳幼児は、体温調節が苦手です。

とは言え、成人の健康な人間でも、注意が必要です。

寝不足や、二日酔いといった状態は、危険ですよ。





「行動」

激しい筋肉を使った運動。

屋外での長時間の活動。

我々のフットボールは、間違いなく、当てはまります。



…体温の上昇と調整機能のバランスが崩れると、どんどん身体に熱が溜まってしまいます。
 このような状態が熱中症です。



難しいことは、考えなくてもいいと思います。

熱中症は、危険である。

準備をして、水分・塩分補給をしながら、プレーする。

そして、無理をしない!

夏も、フットボールを楽しむために、対策を万全にしてください。





 
posted by プロコーチ at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月17日

ありがたい日常

 5月15日。

我々にとっては、特別な意味をもつ日付ですよね。

1993年5月15日。

Jリーグが誕生しました。

国立競技場で、ベルディ対マリノス。

当時は、クラシコともいえる、最高の対決。

読売対日産の試合は、いつも熱い試合でした。

他のカードとはレベルの違う、見ごたえのある試合が繰り返されていたのが懐かしい。










 24年を経て、時代は変わりましたね。

10チームで始まったJリーグ。

それが今や、J1、J2、J3まであります。

それぞれ18、22、14クラブあり、計54クラブまで増えました。

単純に考えると、プロ選手が5倍に。

ベルディは、J2。

マリノスは、フリューゲルスを吸収・合併。

そもそも、国立競技場は、今、更地になっています。

唯一変わらないのは、三浦カズ選手が、いまだに現役であることくらいでしょうか。









 当時、Jリーグはお祭り状態でした。

テレビや新聞、雑誌などで、毎日取り上げられていました。

まったく興味を持っていなかった人まで、サッカーについて話していました。

このチームが好きだ、あの選手が上手い、誰々がカッコいい、などなど。

サッカー部だった私に、「オフサイドが分からないから教えて。」

様々な場所で、何度も何度も質問されました。

異常なほどの盛り上がり。

5月15日は、誰もが待ちに待った、特別な日でした。









 2017年の5月15日。

淡々と、その日を迎えました。

特別なセレモニーがあったのか?

それすらも、分かりません。

Jリーグは、もう古臭い過去のものなのでしょうか?

そうではありませんよね。

ブームは無くても、皆さんに日常に結びついてきています。

1993年は、330万人の人がスタジアムに訪れました。

では、現在は?

2016年で550万人を超えています。

Jリーグが全国に増えてくれたおかげで、多くの人が試合を見れるようになっています。










 フットボールは、プロ選手のためだけのものではありません。

各クラブは、下部組織を持っています。

そして、スクールも運営しています。

幼いころから、ボールを蹴る環境が、たくさんあります。

そして、シニア向けのサービスも増えてきています。

歩き出して、ずーーっと、ボールを蹴り続けることが可能な日常が増えてきている。









 1993年5月15日。

もちろん、それ以前にもコツコツと積み上げておられた方の力は、偉大です。

その方々の奮闘なくして、Jリーグは立ち上がらなかった。

クラマーさんは、日本を去る際に、全国リーグの必要性を提言されています。

東京オリンピックの直後ですから、1964年。

Jリーグが始まる、30年前の話です。

今の日本をご覧になったら、どんなアドバイスをくださるのでしょうね。





 私は、日々、ボールを蹴ることができる、指導をできる喜びを感じています。

5月15日は、まだまだ特別な日付です。
posted by プロコーチ at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月14日

我々の競技は

 浦和レッズの森脇。

川崎フロンターレのサポーター。

浦和レッズのサポーター。

悲しいというか、寂しくなるトラブルが起こっています。







 我々の競技、フットボールは、人間の戦いだと思っています。

プレーを見れば、その人の人間性が見えてくる。

何日過ごしても分からない内面的なことも、1試合戦えば、浮かんできます。

ミスを人のせいにする人間を信用することは出来ない。

仲間のために走れる、戦える選手は、信頼できる人間。

自分の得意な部分を、いつでも発揮できる選手は、ピンチすらも楽しめる人間。

サポーターも同じでしょう。

自分たちのことだけを考えるのか?それとも相手も尊重できるのか?









 私自身、熱くなる選手です。

熱すぎて、激しくプレーしすぎた失敗もたくさんあります。

対戦相手や、観ていた人間を不快にさせたことも、多々あるのでしょう。

常に反省しながら、より良い方向に進んでいきたいものです。









「フットボールは子供を大人にし、大人を紳士にしてくれる。」

デトマール・クラマーさんの言葉です。

少しは紳士に近づけているのでしょうか?

真剣に向き合い続ければ、道のりは遠いですが、近づけますよね。
posted by プロコーチ at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月05日

受け入れられますか?

 世界でも最注目の試合の一つ。

リーガエスパニョーラ、レアルマドリード対バルセロナ。

このクラシコで、劇的なゴールが決まりました。

このゴールは、とても素晴らしいもので、心技体のすべてが揃ったものでした。

特に、90分を過ぎてからの時間に、あれだけのスプリントを見せたバルサ。

ゴール前に7人もの選手が、5〜80Mを駆け抜けて、殺到していました。

一方のレアルは、5人しか戻れていない。

メッシの決定力がすごい!の一言では片づけられないゴールですね。







 試合後に、クリスチャーノロナウドのつぶやきが、少し話題になりました。

以下、引用です。

後半アディショナルタイムの92分、バルセロナのDFセルジ・ロベルトは前方の広大なスペースを見るなり中央突破を試みた。これが最終的には決勝点の起点となるプレーとなった。

 ファウルもオフサイドもなく、文句のつけようのない崩しからの得点であったが、これに不服だったC・ロナウドはやりきれない態度で「ファウルしろよ」とつぶやいた。スタンドで観戦していたマドリーファンの人たちも同じように不満を露にし、最終的にはS・ロベルトと対峙したDFマルセロがファウルをしてでも止めなかったことを非難されたようだ。

 一方マルセロ自身も「S・ロベルトを止められなかった責任は僕にある」とコメントした後、「もしあそこでファウルをしていたらゴールは決まっていなかっただろうと」と振り返り、失点を避けるための最後の手段としてファウルすべきだったことを認めた。

引用…フットボールチャンネル







 戦術的なファールをしろ、ということですね。。

プロフェッショナルファールなどと呼ぶこともあります。

ファールと分かってて、あえてファールをする。

チームに利益をもたらすために、自分が犠牲になる。

野球の犠牲バントと違うのは、相手に危害を加えてしまうこと。

野球は、アウトカウントが一つ増えるだけですから、違いますね。










 1990年のワールドカップ、イタリア大会。

決勝トーナメント1回戦で、ブラジル対アルゼンチンの好カードがありました。

前回優勝のマラドーナ率いるアルゼンチン。

優勝から遠ざかり、王国の復権を目指すブラジル。

熱い戦いが予想されますよね。

ただ、ブラジルが一方的に攻め込み続けます。

ところが、攻めても攻めても、ゴールが遠い。

DF,GKにぶつける、ポスト、バーに嫌われる。

すると、マラドーナが輝きを見せます。

ハーフウェーライン辺りから、ドリブルで、仕掛けていきます。

スルスルと、ゴールに迫って行きました。

DFを4人全員引き付けた瞬間、FWのカニーヒアにラストパス。

確か、右足での股抜きパス。

先制点がアルゼンチンに生まれました。



 事件は、その後に生まれました。

どうしても1点を返したいブラジル。

ところが、裏に抜け出され、ピンチに。

ブラジルのセンターバックのリカルド・ゴメス。

キャプテンの彼が、真後ろから、あからさまに、相手の足を引っかけました。

アッ!やってしまった!と思いました。

審判が寄ってきてレッドカードを高々と提示しました。

リカルド・ゴメスは、抗議することなく、受け入れました。

そして、サッとピッチの外に向かって歩き出しました。

俺は、退場になると分かっていて、反則をしたのだ。

PKにもならないようにしたので、失点はしないだろう。

0対1なら、まだブラジルは死なない。

結果、試合は、0対1で終わりました。

27年も前の出来事ですが、未だに、忘れられません。

あの背中で語る、後ろ姿。

自分が初めて認識した、プロフェッショナルファールでした。











 フェアプレーの精神とは真逆にあります。

戦術的に反則をすること。

自分の意志でプロフェッショナルファールをすること。

どうでしょうか?

ワールドカップでの勝利をつかむため。

永遠のライバルを倒すため。

受け入れることは出来ますか?

日本では、あまり堂々とは語られないテーマですよね。

もっと話し合うことが、日本のフットボールの理解を深めるキッカケになるかもしれません。

それくらい、大きなテーマだと思います。
posted by プロコーチ at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月28日

まだ見つかっていない

 チャンピオンズリーグでユベントスが勝ち抜けました。

世界最強とも思われていた攻撃陣を完璧に抑え込んだ。

パスは回させても、怖いところには入れない。

ドリブラーが持った瞬間、複数で囲みこむ。

特に2NDレグは、狙ってロースコアの試合に持ち込んだ。

終わってみれば、0対0。









 昨年の秋に、私が受講した指導者講習会。

そこで聞いた話が、頭に浮かびます。

UEFAのテクニカルスタディグループ。

世界最先端の指導者集団が、ヨーロッパ選手権を分析した結果についての話が出ました。

分析した一人が、その場に来ていました。

「今回のトレンドの一つに、深い位置に引いて、人数をかけて守備をするというものがある。」

「優勝したポルトガル、さらにイタリア、ウェールズは

 3バックから、両サイドを下げ、さらに中盤も下がる。
 
 躍進したアイスランドも、形は違えど、守備に人数を割いていた。」

現地で私も観戦しましたが、攻撃的なチームが次々と敗北していきました。

そして、その次の言葉が印象的でした。

「このような守備を打開する方法は、各国共に、見つかっていない」








 今回のユベントスの勝利は、その流れをくむものですね。

あれだけ高いレベルの選手たちが、全員で、割り切って守備に回る。

その時の、有効な打開策は、正直無いのかもしれない。

そこを打ち破ろうとするから、さらにフットボールは進化するのでしょうが、、、。
posted by プロコーチ at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっと一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする