2020年09月26日

データでは見えてこない。

「サッカー選手が終わったので好きなことを言ってもいいなら、(差が)正直広がったなと思っています。DAZNでパパッとやればCL決勝とJリーグの試合を見られるけど、違う競技だなと思うくらい、僕の中では違いがあります。怒られるかな?こんなこと言ったら」

…内田篤人引退会見より






 世界のトップで戦っていた内田篤人。

彼が言っている内容は、どういう意味なのか?

後日のインタビューで、日本のサッカーについて話していました。

「日本のサッカーはポゼッションをまずして、そこから攻撃」

ヨーロッパは、もっとボールの奪い合い、ゴールへの強い意欲が、まず先にある。

試合の捉え方そのものが違う、という話をしていました。









 日本では、あまり走らずに、試合を進めているのか?

実はそうではありません。

今年度の日程の厳しいJリーグ。

最も走行距離の長いクラブが横浜Fマリノス。

1試合平均で、120キロを超えています。

最も走っていないクラブが川崎フロンターレとヴィッセル神戸。

いずれも110キロ以下。

1人あたり、約1キロも走っていない。

走っていない川崎も神戸もボールを保持しながら試合を進めるタイプのクラブですね。









 ではヨーロッパのビッグクラブはどうなのか?

チャンピオンズリーグ。

マンチェスターシティは、毎年110キロ前後。

バルセロナで、ここ5年は105キロ程度しか走っていない。

日本だと、最下位レベルの走行距離なのです。

あれだけ走ってた印象のる今年のバイエルンミュンヘン

それでも111.6キロにしか過ぎません。

ガンガン走る印象のあるライプツィヒ、アトレチコマドリーも双方共に113キロ。

日本だと、ちょうど真ん中くらいの走行距離でした。









 では、なぜ日本のサッカーは、ヨーロッパと差が広がっていると内田篤人は感じているのか?

リーグ全体が、走って走って試合を進めているのに。

次にスプリント回数を見てみます。

単純に走った距離ではなく、スプリントをした回数。

いわゆるダッシュした回数ですね。

チャンピオンズリーグでの1試合平均だとどれくらいスプリントしているのか。

トップはアヤックスのFWの選手で、62回。

その後56回などと続きます。

日本だと、トップの選手でも、たったの42回しかスプリントしていません。

この差が、一つのヒントになるかもしれません。








 

 内田篤人のプレーしたドイツ。

彼らは1対1の勝敗を、歴史的にとても重要視してきました。

ツヴァイカンプフと言って、その勝率は、毎回発表されるほど。

1対1で戦わない選手は、監督からも同僚の選手からも信頼を得られない。

もちろん、サポーターからも支持されない。

シャルカー(シャルケサポーター)に愛された内田篤人。

もちろん、ツヴァイカンプフでも挑み、勝利したからでしょうね。








 同じく、ヨーロッパで戦っていた、ハリルホジッチ前日本代表監督。

彼は、日本のサッカーに、戦いを持ち込もうとしました。

「デュエル」、1対1の決闘とでもいえばいいのでしょうか。

そして、デュエルで勝利するためには、さらに強度を上げなければ!

そのような方向性を指し示してくれていました。

言葉としては、ツヴァイもデュエルも、2人での戦いを意味していますね。

目の前の相手に、何としても勝て!という意味合いも感じられます。










 違う競技とも言われるほど差が広がった。

その理由として考えれるのが、ゴールへの意欲であり、ボールを奪い取る意欲でしょうか。

ヨーロッパで長年活躍し続けている岡崎慎司。

岡崎がレスター時代に86回(しかも72分で途中交代!)のスプリント回数を記録しています。

ゴールに向かって、相手の背後を取るスプリントを繰り返している。

そして、相手からボールを奪い取るために、激しく追い回している。

その根っこにあるのは、相手からボールを奪うことが守備である。

ゴールを目指すことが、攻撃である。

それは教えられることではなく、脈々と受け継がれているもの。

ゴールへの意欲、ボールを奪う執着心。

ここにアプローチしない限り、日本は差を縮めることは難しいと考えます。
posted by プロコーチ at 00:33| Comment(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月19日

才能とはなにか?

 鹿島アントラーズに所属していた内田篤人選手が現役を引退されました。

最後の試合は、テレビ越しですが、まだまだ出来そうに見えます。

もう何年かはプレーして欲しいと、正直に思います。

「先輩たちがグラウンドでやるべきことをやっていたのを見てきました。(小笠原)満男さん、柳さん(柳沢敦)、(大岩)剛さん、中田浩二さん、僕が入った年は本田(泰人)さんもいましたが、鹿島の選手らしい振る舞い、立ち姿を感じるものがあった。それが僕にはできていないなと。練習中も怪我をしないように少し抑えながら、ゲームでも少し抑えながらというプレーが続く中で、たとえば(永木)亮太とか小泉慶とか土居(聖真)くんとかが練習を100%でやっている中で、その隣に立つのは失礼だなと思うようになった。鹿島の選手としてけじめはつけなきゃいけないなと思った」全力で出来ないのはいけないなと思った」…引退会見より引用

 この価値観が、最多タイトルを保持している鹿島アントラーズの強さなのでしょうね。

鹿島にはジーコが残しているものが、脈々と受け継がれている。

「才能とはチームとチームの勝利のために貢献する、そんなプレーができることだ。」

ジーコの有名な言葉です。







同じくブラジルのクルゼイロのコーチが教えてくれました。

「トレーニングは試合のように、試合は戦争の様にプレーしよう」

ブラジルと言えば、華麗なテクニックが思い浮かぶかもしれません。

でも南米のフットボールは、そんなに美しい部分ばかりではありません。

体を削り合うような、ボールの奪い合い。

やられたら、やり返す。

勝利のためにチームに貢献する選手こそが、価値のある選手。










 内田選手の引退の理由は、チームに貢献できないと感じたからなのでしょうね。

彼の新しい人生も輝かしいものになりますように。


 
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2020年09月05日

復活おめでとうございます!

 先日、中村憲剛選手が、前十字靭帯の断裂から戻ってきました。

10か月ぶりの帰還でした。

交代でピッチに入ると、軽やかに躍動。

そして、見事なゴール!

彼の笑顔が本当に印象的でした。










 膝の前十字靱帯(ACL)損傷(断裂)。

フットボールのプレー中に起こる、大きなケガの一つですね。

運動をする時に膝を支える大きな靱帯である、前十字靭帯。

ジャンプの着地や、ステップや方向転換の瞬間、激しい接触プレーなどで起こるようです。

女子サッカー選手、育成世代で残念ながら多く見られます。

年を重ねたからと言って、起こりにくいという訳ではなく、何歳になっても起こり得る障害です。








 私も、今までに、何度もこの怪我をした現場に居合わせました。

この怪我をする選手は、真面目な頑張り屋さんに多い印象です。

接触プレーにより、壊されることもなくはないのですが、接触していない時に起きています。

膝が体の内側に入る(ニーイン)かつ、体をグッとひねる動作が合わさった時に起こるとも言われます。

つま先が外を向く(トゥーアウト)も良くない体の使い方だそうです。

頑張っている選手が、大けがをしてしまった時は、何とも悔しい気持ちになってしまいます。

コーチである自分自身に出来ることは、もっと何かあったのではないか?

体の動作の改善や、ウォーミングアップの工夫、疲労を見極めるなどでしょうか。











 この怪我から回復し、再びピッチに戻るためには、ほとんどの場合は再建の手術が必要になります。

自分の太ももの裏側の腱を取り、ひざに移植する大手術。

そして、この手術以上に、術後のリハビリにエネルギーを要すると聞きます。

膝が曲がるように、筋力の左右差が無くなるように、動作が戻ってくるように。

そして、専門的な技術である、ボールを扱ったプレー。

プレー中のリアクションの動き。

約1年は、競技復帰にかかっているでしょうか。






 特異な例としては、元アントラーズの小笠原満。

彼はたったの5か月で戻ってきました。

でも、あまり一般的な基準にはならないと思います。

多くの選手が、1年近く。もっとかかる選手。

そして残念ながら、感覚的には、元通りには戻っていないことが多いようです。

外で観ている私たちには分からないのですが、プレーしている本人にとっては違うとのこと。

悔しいですね。


 

 

 



受傷していないなら、ケガをしないことが大切です。

膝が中に入って行かないこと。

パワーポジションから、カカトで着地しないことが一つ大切なようです。

引用…大阪大 小笠原一生助教(スポーツ医工学)





 ケガをしても、仲間は待ってくれています。

フットボールでつながった仲間との絆は壊れません。
posted by プロコーチ at 00:38| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月13日

心の中の火

 全日本フットサル選手権。

2011年3月11日のあの日。

代々木体育館で観戦していました。

府中の試合、浦安の試合を観て、少し休憩。

外に一回出て、昼食をとることにしました。

そこで、大地震が起こったのです。

あれから、9年が経ち、今年の選手権。

今度は、新型コロナウイルスの影響で、中止に。

フットサルにとっても、サッカー界にとっても辛いことです。













 2011年の3月11日。

まだまだ風化しない、大災害です。

たくさんの人々が奮闘して、日常が戻って来ています。

まだまだ、復興の途中ではあります。

思い出すと、3月の半ばは、特に、ボールを蹴ることが考えられない。

自粛、不謹慎、なぜ今?

フットボールをしようとすることが、悪かのような空気も感じました。

でも、その中でも、フットボールの火は消えていませんでした。

チャリティーマッチもありましたね。

Jリーグも戻ってきて、日常の光景が少しずつ戻って来ました。

大人も、子供の、皆が笑ってボールを蹴れる日が戻りました。
















 2020年の3月。

またもや我々は、フットボールを取り上げられました。

今回は自然災害ではありませんが、どうすることも出来ないウイルス。

中国発で、世界中に。

フットボールのトップシーンであるヨーロッパでも拡大してしまいました。

多くのリーグが、日本と同じように、延期してしまいました。

日本も学校が休校になり、部活も停止。

クラブチームも活動停止。

たくさんの少年向けのスクールが、お休みになっていますね。

またもや、ボールを蹴ってはならないような、自粛の空気が広がっています。

今回の新型コロナウイルスが、治まるのはいつになるのでしょうか?

サッカーも、フットサルも、たくさんの大会やリーグが中止になっています。














 フットボールの火を消してしまってはならない。

災害でもウイルスでも、我々の心の中の、フットボールの火は消すことは出来ない。

心の中で、大事に大事に守り続けて行きましょう。

今は、ボールを蹴れない仲間もいるのかもしれない。

テレビで、書籍で、動画で、フットボールに触れておきましょう。

ボールを蹴れる環境にあるならば、体調を管理し、手洗いを徹底し、蹴り続けましょう。

迷惑がかからないように、少しずつフットボールの火を燃やしておきましょう。

ウイルスの恐れが無くなった時には、その火を、もう一度大きく燃え上がらせるために。
posted by プロコーチ at 22:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月22日

今年も始まる

 Jリーグ、2020年シーズンも開幕。

新型ウイルスで大変そうですが、無事に進んでくれるといいですね。

J1、J2、J3と3カテゴリー合わせて、56クラブが所属。

かなり、Jクラブが無い都道府県が減ってきました。

意外と近畿地方にJクラブが無いのは、なぜでしょうね。

フットボールが盛んですし、強豪校がいくつもあるのですが。

身近に、フットボールが週末にある環境が出来ている。

プロリーグが無い時代を知っている人間からすると、今は、本当にうらやましい。










 J3のクラブは、プロと言っても大変なようです。

アマチュアのクラブや、強豪の高校や大学の方が環境面では優れている。

専用の練習場やクラブハウスが無い。

月に10数万円の給与。

借り上げのアパートを寮にして、生活。

それにも満たない選手も珍しくありません。

給与が足りない分は、スポンサーになってくれている企業で働いて稼ぐ。

昔の実業団時代と、変わっていない?

実業団の方が、引退した後の身分が保証されていた分、良かったのかもしれません。











でも、プロリーグでプレーしていると夢があります。

イングランドのプレミアリーグ。

岡崎が所属していたレスターのヴァーディ選手。

彼は、工場で働きながら8部や5部リーグでプレーするアマチュア選手でした。

そこからステップアップして、イングランド代表まで上り詰める。

週給で1000万円を軽く超えるほどの、大出世です。

日本にも、ヴィッセル神戸の藤本も似てますね。

アマチュアのJFLから、どんどんステップアップして、今やJ1のクラブで活躍。

まるで日本のヴァーディ―です。














 観ている側も、自分たちの地域のクラブを応援することが多くなっている印象です。

1993年のJリーグ初年度。

この頃は、強いクラブやスターのいるクラブを応援していることが多かったはずです。

ヴェルディやマリノスと言った強いクラブ。

もしくはジーコの鹿島やリトバルスキーのいるジェフ。

当時から、地元に愛されているクラブもあったでしょうが、多くは無かった印象です。

ヨーロッパや南米では、生まれた時から、応援するクラブが決まっている。

祖父の代から、地元の、どこどこのクラブのサポーター。













 
 日本の課題は、ここにあると思います。

地域密着を目指してはいるのですが。

そろそろ、第2世代に入りつつあるのでしょうか。

初年度から数えると、当時20歳だった若者も、今では50手前。

息子と共に、クラブを応援していますか?

結婚して、子供が生まれて、子供が大きくなってなどの理由で、スタジアムから遠ざかっている。

そもそもフットボールから離れている。

このままでは3世代で、クラブを愛し続ける家族がいないではないか。










 フットボールが文化になることが、永遠の目標のはず。

そのためには、フットボールの素晴らしさを知る我々が、動かなくては。

試合を観て、試合の事を語り、自分もボールを蹴って楽しむ。

子供の試合を応援して、子供は親の試合を観に行く。

家族みんなが、フットボールの話題で、一つになれる。

そんな姿が、当たり前になる日本を夢見ているのですが。

でも、難しいことは、胸に閉まって、今年もJリーグを楽しみましょう。







posted by プロコーチ at 02:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月30日

体を動かす原動力

 高校選手権。

盛り上がりましたね。

運よく、決勝戦をスタンドで観戦するチャンスに恵まれました。

56000人以上の観客が詰めかけました。

スタンドは、ぎっしり。

たくさんの観客に後押しされるように、稀にみる熱い試合になりました。









 反対意見はたくさんあります。

世界的に見ても珍しい。

高校年代のアマチュアが一堂に集まって、短期決戦をする。

しかも全て負ければ終わりのトーナメント戦。

そして、11人の選手の後ろには、100人を超える補欠の選手。

試合数が確保されないこの形式が、どこまで日本のフットボールの育成にプラスになっているのか?

もはやマイナスの部分の方が多いのではないか?










 ピッチ上の選手たちは、勝ち進むごとにたくましく成長していきます。

不安そうな顔つきが、いつしか堂々と。

選手権の優勝を目標に、仲間たちと歯を食いしばり、過ごしてきた3年間。

その思いが、大会の中でさらに大きく強くなっていく。

彼らを見ると、自分一人の力で走っているようには見えないですよね。

試合に出れなかった選手の分も、応援してくれる家族の声も。

全ての想いを自分の力に変えて、さらに走っている。

やはり、体を動かすのは筋肉でも、食事でもなく、メンタル。

心が、体を動かしている。












 人は、自分のためだけでは強くない。

そこに、誰かのために。

仲間と共に。

それが最後の一歩を伸ばす、前に進む原動力になっています。

この部分が足りなかったら、いかに能力が高くても、戦術的に洗練されていても。

ギリギリの勝負には勝ち得ない。

U23の日本代表チームには、この部分が欠けていたように映りました。

能力は高い集団なので、もったいないですね。












 埼スタでの決勝戦。

こんなにも人に感動を与えることができる。

とてつもないエネルギーを放出していた。

今回の激闘を目にした人間は、一生忘れないでしょう。

あの熱い戦いを。

しばらく高校選手権は、大人気コンテンツであり続けそうです。
posted by プロコーチ at 17:05| Comment(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月10日

共通するもの

 選手権。

この季節に選手権と言えば、全国高校サッカー選手権大会ですよね。

98回もの歴史を刻んでいます。

アマチュアの高校年代の大会に、たくさんの観客が詰めかける。

そして、新聞やネットのニュースで取り上げられ、全国でテレビ放送される。

注目度や、観客動員数はJ2の試合すら超えているのではないでしょうか。











 選手権には、問題が浮かんで来ていますが、その影響力は絶大です。

4000もの参加高を有する選手権があるから、この年代の子供たちが、プレーできている。

選手権の引力により、彼らの情熱が引き付けれている。

もちろん、強豪校における、補欠の問題や、トーナメント方式による弊害はあります。

それを差し引いても、選手権には、フットボール文化を盛り上げている貢献度はあまりに高い。

私も、4試合ほど、スタンドで観戦しました。

ピッチからの熱が伝わってきて、心地いいですね。













 試合を観ていて、二つのトレンドを感じました。

・ボールを足元にピタッと止めるボールコンロール(トラップ)が主流。

・相手を遅らせ、スペースを埋める守備が目立つ。

この二つにより、ボールを大切に自らで組み立てながら、失点を減らす試合が成り立っている。

以前のように、運任せに長いボールを、お互い蹴り続ける試合展開が減ったと思います。

昔のように、1人、2人のスターがいれば、躍進できる。

みんなで守って、限られた個人の才能に頼る方法では、勝てなくなってきている。

高校サッカー、日本サッカーの進歩と言えるのではないでしょうか。














 その一方で、その二つのトレンドの弊害も見られます。

まず、ボールを足元に止めることで、スピードアップができない。

一度足元に入れてから、プレーが始まる。

スペースに持ち出すのも、一度足元に止めて、2タッチ目で持ち出す。

そのため、スピードが上がらない。

相手DFの外で回している間はいいのですが、いざ崩しの局面になった時には、どうでしょう。

相手が頑張って対応する時間を与えてしまっている。

なおかつ、パススピードも上がって来ないので、守れてしまいます。













 さらに、もう一つのトレンドである、遅らせる守備。

スペースは埋めているけど、ボールへのチャレンジが弱い。

1stDFが寄せ切ってボールを奪うシーンがとても少ないのです。

守備には行っているが、迫力を感じない。

(唯一、青森山田の強度は別格で、強くチャレンジしていました。)

相手のミスを待っているようにも感じます。

もっと、自分たちで意図的にボールを奪うシーンを見たいです。












 この二つが両チームで起こるのです。

予定調和でゲームが進みます。

スピードを上げないポゼッションと寄せない守備。

「どこでボールを奪いたいの?」

「いつゴールを目指すの?」「どのように崩したいの?」

スタンドで観戦しながら、ぶつぶつ独り言が漏れていました。










 そして、昨日、あることに気が付きました。

その二つのトレンドは、U23の日本代表でも見て取れたのです。

攻撃でボールは持っているが、スピードが上がらない。

相手にとっては、あまり怖くない攻撃だったのではないか。

そして、当たらない守備。

いつまでたっても、ボールに寄せない。

抜かれないこと、スペースを埋めることを優先させている?

選手権との違いは、相手は予定調和ではないこと。

サウジの選手は、多少強引にでも、ゴールに目指してきました。

ズルズルと下がって、何度もピンチを迎えます。

この問題は、高校選手権と共通していました。












 日本国内だけでプレーしている時は、今のままでいいのかもしれません。

でも、今のままでは、成長は止まってしまいそうです。

今のトレンドに上積みするものを、見てみたい。

残るは、準決勝と、決勝。

さて、違うものを見せてくれるのでしょうか。

楽しみに待ちましょう。








 




posted by プロコーチ at 13:05| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月02日

2020年もよろしくお願いいたします。

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

何と言っても今年はオリンピックが東京で開催されます。

日本に世界中からたくさんの人々が訪れてくるでしょう。

今年は、日本中がワンチームでしたが、来年は世界ともワンチームになりたいですね。










 そのオリンピックを契機に、実は大きな変化がありますよね。

「体育の日」が「スポーツの日」に変わるのです。

「体育の日」は1964年の東京オリンピックの開会式の行われた10月10日でした。

そこから、2020年の東京オリンピックからは「スポーツの日」に。

体育は、先生や教官に教わる。

主に学校で、指示に従い、体を鍛える。

楽しむと言うよりは、体を鍛えるための行動でした。

それがスポーツとなると、自発的な行動であり、強制されるものではない。

学校に限らず、地域や仲間と、自らでアクションを起こし、人生を豊かにするもの。

ヨーロッパやブラジルでは、街に総合型のスポーツクラブをたくさん目にしました。

体育は、学校を卒業すると、関りが薄くなってしまう。

でもスポーツなら、生涯を通じて、楽しむことができる。

それが日本でも当たり前になるといいですね。












 同じように、日本では我々のスポーツをサッカーと呼びます。

何しろ、日本サッカー協会ですから。

でも日本サッカー協会はJFA、日本、フットボール、協会のはずです。

世界で考えると、フットボールに近い言葉を使っている国や地域が多いです。

フッボウ、フッチボウ、フスバルなどなど。

サッカーの呼び名は、日本・米国くらいでしょうか。

イタリアのようにカルチョなど独自の呼び方をする国もありますね。

日本は、独自のフットボール文化が進化しているのでしょうか?

それとも取り残されているだけ?

次のワールドカップが開かれる数10年先に、フットボールに呼称が変わるのかもしれません。












 日々のフットボールライフをめいいっぱい楽しむ。

そして、世界とつながり、世界からも学んでいく。

さらに国際交流につながれば、もっと豊かになっていくでしょう。

スポーツもフットボールも世界とつながっている。

それを感じられる一年になりそうです。

そのお手伝いが出来れば、幸せです。

今年も一年、よろしくお願いいたします。



posted by プロコーチ at 01:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月31日

試合で起こった課題から

 今年も、指導者講習会(リフレッシュ講習会)に参加してきました。

ナショナルトレセン女子U14。

この活動を見て、参加して、学んで行きます。

女子のナショナルトレセンから、たくさんのなでしこジャパンのメンバーが巣立っています。

たくさんと言うよりも、ほとんど全員と言っても、過言ではないでしょう。

未来のなでしこ達が、全国から集まって、トレーニングに取り組む。

そのハツラツと、懸命な姿は、観ていて心地いいです。













 なでしこの良さとして、個人個人がハードワークしながらも、グループとして戦っていく。

特定の個人に頼るのではなく、全員がプレーに関わり続ける。

これは世界的に見ても、大きな特長となっています。

では、今年度の取り組みは?

トレーニングそのものは、あまり変化の無いように見えます。

ですが、ナショトレコーチの解説によると、少し変化しているようです。

例えば、「ゴールを奪う」というセッション。

ゴール前のトレーニングです。

いかに、ゴールを目指し、決めるのか?













 グループとして連動し、崩し切る?

その良さは残しながらも、そこに留まっていてはならない。

より、個人としてゴールを決めきる力を育てたい。

ペナルティエリアの外からでも、ミドルシュートを決めれる選手に。

常にゴールを意識して、相手の一瞬のスキをも逃さない。

一つ一つのメニューや、そこでの声がけも、そこを強調するものになっていました。

安易な横パスや、コンビネーションに逃げない。

ドリブル突破も交えながら、積極的にゴールに迫ろう!













 ナショトレの発信は、少しずつ広がっていくはずです。

選手や、コーチ、を通して、浸透していくでしょう。

根気よく続けていき、選手の育成に役立てていきます。

これらの発信は、何を根拠にしているのか?

目の前の選手のために!という取り組みなのですが、根拠はそこではありません。

女子のワールドカップや、年代別の世界大会に、アジアの大会。

ここに、テクニカルスタディグループを派遣しています。

そして、大会を観察し、世界的なトレンド、日本の戦いを分析し、レポートを作成します。

もちろんこれは、男子も女子も同じです。

このレポートをもとにして、指導指針やトレーニングを組み立てて行っています。















 その取り組みは、ずっと続いているものです。

我々も、もっとこのようなアクションをしなければなりませんよね。

様々な大会や試合を観る。

そしてそこから、日々のトレーニングに落とし込む。

目の前の選手の未来を想像しながら。

試合で起こった課題を見る。

それを日々の活動にフィードバックしていく。

当たり前のことを、もう一度丁寧に。

年の最後に、いい勉強をさせてもらいました。

今年も、ありがとうございました
posted by プロコーチ at 15:20| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月13日

運動には公式がある。

 新しい勉強を始めました。

有名な言葉を引用するまでもなく、指導者は勉強し続けることが必要ですからね。

(もちろん選手も、同じく向上心が求められるでしょうから、同じですよね。)

それは、体をスムーズに動かすためのヒントを求めてです。











 運動が得意な人、運動が不得意な人。

その差はどこにあるのか?

子供の頃から、何となく感じていました。

フットボールでも、野球でも、バスケでも、ドッジボールでも。

単純に、走るだけの運動会でも。

活躍している仲間は、カッコいい。

顔ではないですよ。

動きそのものが、躍動感があり、スピーディーであり、軽やかであり。

その一方で、苦手な仲間の動きは、何か、もっさりと言うか。













 もう一つ。

日本の体育会でしばしば見られるブラジル体操が嫌いでした。

「1・2・3、2・2・3」

整然と揃って、威圧的ですらあります。

運動会や、軍隊の行進のようです。

名前こそブラジル体操となっていますが、ブラジル的ではありません。

完全に日本製。

ブラジル風日本体操ですね。










 この2つが、先日の講習会でつながりました。

その講習会とは、音楽に合わせ、リズムに乗って、体を動かしていく。

少し高さのある、線上の障害物を越えて行きます。

ここに、今までの悩みを解決してくれるヒントを求めて、飛び込みました。

そこでの学びは、まさに私が求めていたことでした。

座学で学び、実技で体を動かす。

インストラクター役の先生も話してくれました。

「音楽に乗って体を動かすと、楽しくなりますよ。」

「自然と笑顔が増えてきますよ。」











 そこで、学んだ公式があります。

「運動=形×リズム」

丁寧な体の動作。

ここに日本は、重きを置き過ぎている傾向にある。

もっと、リズムの感度を高めることも必要ですよ。

さあ、リズムの感度を高めて行きましょう。

でも私は、自然と笑顔が出るほどの余裕はありませんでした。

まだまだ、形にとらわれているようです。

もっと、リズムを感じられるように。

今後の指導にも取り入れて行きたいです。
posted by プロコーチ at 12:04| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする