2017年04月28日

まだ見つかっていない

 チャンピオンズリーグでユベントスが勝ち抜けました。

世界最強とも思われていた攻撃陣を完璧に抑え込んだ。

パスは回させても、怖いところには入れない。

ドリブラーが持った瞬間、複数で囲みこむ。

特に2NDレグは、狙ってロースコアの試合に持ち込んだ。

終わってみれば、0対0。









 昨年の秋に、私が受講した指導者講習会。

そこで聞いた話が、頭に浮かびます。

UEFAのテクニカルスタディグループ。

世界最先端の指導者集団が、ヨーロッパ選手権を分析した結果についての話が出ました。

分析した一人が、その場に来ていました。

「今回のトレンドの一つに、深い位置に引いて、人数をかけて守備をするというものがある。」

「優勝したポルトガル、さらにイタリア、ウェールズは

 3バックから、両サイドを下げ、さらに中盤も下がる。
 
 躍進したアイスランドも、形は違えど、守備に人数を割いていた。」

現地で私も観戦しましたが、攻撃的なチームが次々と敗北していきました。

そして、その次の言葉が印象的でした。

「このような守備を打開する方法は、各国共に、見つかっていない」








 今回のユベントスの勝利は、その流れをくむものですね。

あれだけ高いレベルの選手たちが、全員で、割り切って守備に回る。

その時の、有効な打開策は、正直無いのかもしれない。

そこを打ち破ろうとするから、さらにフットボールは進化するのでしょうが、、、。
posted by プロコーチ at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっと一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月25日

遊ばれるな!

「遊ばれている。」

先日、あるトレーニングマッチを見学させてもらいました。

ジュニアユースですね。

他県ではありますが、県1部リーグ同士の試合。

ボールを空に蹴とばすシーンは、ほぼありません。

双方ともに、後ろから丁寧にビルドアップをしようとしていました。

観戦していて、好感の持てる試合でした。








 さらに付け加えると、ボールを持っていない部分。

多くの選手が、ボールを受ける、マークを外すための動きを行っています。

当たり前のことなのですが、ボールを持って初めて、プレーが始まる選手も少なくない。

それが、いまの育成年代の試合で、しばしば起こっています。

この試合は、そうではありませんでした。

ドリブルだけでなく、パスも有効に使いながら、攻撃の形ができていく。

見ていて、なかなか面白い試合でした。









 片方のチームの監督さんが、私の知人だったため、ご挨拶。

少し、話をさせてもらいました。

…どうですか?良くなって来てるのではないですか?

すると、少し渋い表情。

「まだまだですね。」

そして、さらに言葉が続きます。

「まだまだ、ボールに遊ばれている。」

「あれでは、自分のやりたいプレーは出来ていないよ。」










 もう少し聞いてみました。

…彼らはリフティング、すごく上手ですよね。だったら、ファーストタッチはミスしないでしょう?

(ちなみに、全員が最低でも数百回できるでしょう。)

「それが、実は全然だめで。」

「この前、二人組でリフティングのパスをさせたら、続かないんですよ。」

…チョンチョンばかりするからですかね?

「それもあるね、だから、コントロールできる幅が狭い。」

…サッカーバレー、苦手そうですね?

「そうね・・・。」

何のために、頑張ってリフティングを出来るようにしたのでしょう。

試合で使えない、リフティングの回数を伸ばすためだけのリフティングなのか?











「ボールに遊ばれている。」

刺激的なキーワードです。

ボールを止める、蹴る、運ぶ。

特に、止める、運ぶの部分でした。

意のままにボールを扱えていない。

ボールコントロールにミスが出てしまう。

だから、ボールの後を追って、自分がアクションしなければならなくっている。

理想とするのは、ボールを一発で思った場所にコントロール。

そして、常に体に吸い付いているように、ボールを運んで、移動していく。









 ジュニアユースになると、より戦術的な部分の向上が求められます。

では、戦術的行動を、見事に遂行するためには?

賢さ、見ることが、もちろん必要です。

その賢さ、見ることに加えて、ボールを思ったように扱う能力が求められます。

車の両輪のように、どちらかが欠けても、進まない。

それは、チームもそうですが、個人もそうですよね。








「ボールを意のままに!ボールに遊ばれるな!」





posted by プロコーチ at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

揃える意味

 とある高校のサッカー部にお邪魔しました。

指導者仲間が指導している高校です。

一人ひとり、人懐っこくて、ひたむきな選手たち。

ぐんぐん吸収してくれます。

まさに、乾いたスポンジのようです。

まだ、3〜4回ほど指導していませんが、明らかな変化が見られます。

育成年代の選手の変化は、指導するこちらが、驚かされます。








 つい、先日も、指導。

頭も、体にも、心にも刺激をいれて、変化を促しました。

最初は、ただただ頑張るだけだった選手。

2時間後には、ここが頑張りどころ!と表現し始めました。

今、何をすべきか?

この後、どうなりそうか?

そして、自分たちで声を掛け合い、積極的にプレーする。









 実は、トレーニング前に、気づいたことがありました。

それは、部室に併設されているトイレでのこと。

土足厳禁、の張り紙がありました。

少し観察していると、スパイクのまま入る選手は、一人もいません。

入り口で靴を脱いで、みな、トイレに入って行きます。

私もシューズを脱いで、トイレに入りました。

きれいに掃除された、使いやすいトイレでした。










 ただ、サンダルが5つほど設置されていました。

スリッパ代わりでしょうね。

このサンダルが、いろんな向き、左右バラバラ。

右足はこっち、なのに左足は向こう。

整理されていませんでした。

数十分後に、もう一度、トイレの入り口を確認すると、、。

状況は変わっていませんでした。










 最近、バッグや水筒などを、ピシッと揃えている光景を目にします。

あまりにも、必要以上?に揃っていることも多々ありますね。

度を超えたものは、揃えることが目的化されているようで、私はあまり好きではありませんが。

これは、自分のためですよね。

人の目は意識しているでしょうが、自分のための部分を感じてしまいます。

よそ様の邪魔にならないように、荷物をまとめていれば、十分ですよね。










 トイレのスリッパを並べることは、違います。

自分のためではなく、人のためです。

トイレを出る時に、スリッパを並べて置く。

そうすれば、次に使う人が気持ちよく、スムーズにトイレを使えるでしょう。

自分が出ていく流れで、スリッパを置いたら、次の人は使いにくいですよね。

一人一人、全員が、この気持ちを持てば、常にトイレのスリッパは揃っているでしょうね。









 フットボールに限らず、全ての集団スポーツで言えるでしょう。

次の人のために、自分が何をするか?

それを考え、気を配れる集団は強いでしょうね。

トイレのスリッパを揃えれるようになっても、そのチームが強くなれるかどうかは、分かりません。

でも、強いチームのトイレではどうでしょうか。

高い確率で、そこのスリッパは、揃っているでしょうね。


posted by プロコーチ at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月04日

サイドバックのエラー(図示)

エラーその1

センターバックの前に、出て行ってしまう。


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白い丸が、左サイドバック。

星印の選手がボールを受ける。

本来、2の位置は左センターバックが当たるべき位置。

それなのに、左サイドバックが勢いのままに当たりにいってしまう。

左サイドバックの担当は、1のはずです。









エラーその2

自分のラインを無視して、一つ高い位置に出ていく


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〇       


     ★
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本来左サイドバックは、センターバックとお互いカバーしあえるポジショニングを取るべき。

それなのに、勝手に一つ前に行ってしまう。

自分のサイドのマークに固執し過ぎているのか。

ゾーンDFの意識が弱いのか。

本来は、1の位置で、センターバックのカバーをしてほしい。

抜かれてからカバーリングでなく、予め、カバーリングできるポジションに入ってあげる。

間違っても、自分のマークしたい選手のそばにいればOKではないはず。







 分かりにくいかもしれませんが、図にしてみました。

前回の文章と合わせて、確認してみてください。

http://futebol.seesaa.net/article/448706460.html

理解が深まるのではないでしょうか?
posted by プロコーチ at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

サイドバックの守備

 サイドバックを軽視してはならない。

理解の低い選手、守備ができない選手が回されてはいないか。

もちろん、チームの背骨は大切。

センターバック、中央のMF。

監督としては、ここに、信頼できる選手を置きたくなる。

選手同士も、同じような気持ちを持つのは、当然でしょう。

だからと言って、サイドバックは後回し?










 特に、ピンチに、サイドバックのエラーが絡んでいることが多々あります。

実際に崩されているのは、ゴール前。

でも、そのキッカケとなるエラーは、サイドバックのところで起きてはいないか。

これらの話は、ゾーンDFを取り入れている守備システムにおいての話です。









 例えば、サイドバックが、センターバックの前の相手に当たりに行く。

サイドバックとセンターバックが交差してしまっている。

すると、自分が本来いるべきスペースをがら空きにしてしまう。

ボールを中央で奪いきれず、そのサイドバックがいないスペースに展開される。


UAE戦、前半11分。

長友が、このエラーからピンチを作りかけてしまう。

ぎりぎり、長友が戻って間に合い、事なきを得ました。

同じく前半19分。

またもや長友が、ファールをしたシーン。

ゾーンDFの鉄則をまるで無視しているかのようです。

同じようなプレーは、タイ戦の後半4分にもありました。

またもや、長友です。

それをカバーするために原口が70Mもスプリントして、自陣に戻ってスライディング。

これだけ本来は走る必要のないスプリントをしては、攻撃の時にパワーが残らないのでは?

タイ戦の後半32分。

酒井が吉田の前に出てきて守備をしています。

真ん中で、しかも下がっていった選手にぴったりとマーク。

酒井がいるべき場所は、ポッカリと空いています。

パスがそこから、中央、酒井がいた右サイドとつながれ、そしてシュート。

弱弱しいシュートだったので助かりましたが、完全に崩されたシーンです。








 もう一つのよくあるエラー。

この約束事を守らないために、発生します。

自分の守るサイドに、相手が二人いる。

その場合は、より高い位置(自分たちの守るゴールに近い)にいる相手をマークする。

つい、一つ前の選手に、あたりに行ってしまう。

サイドでは、強く当たりたい!という気持ちが先行してしまうのでしょうか。


同じくUAE戦の久保の先取点。

これは、UAEの14番の左サイドバック。

彼が、一つ前にいた、酒井宏樹に釣られてしまったために、久保をフリーにしてしまった。

さらに前半19分の川島が1対1を止めたシーン。

これは、長友が、何故かサイドの一つ向こうの選手をマークしている。

そして、中央にボールが来た。

センターバックの森重が奪いきれない。

カバーをすべき長友は、全力でダッシュしながら戻るも、間に合わない。

そのスペースに決定的なパスを通されてしまい、この1対1になってしまった。

まさに、崩されたのは中央ですが、サイドバックのエラーがきっかけになってしまっている。







 この2種類のエラーが起こっている要因はなんなのでしょうか。

それが、人に付くことを重視しているシステムを、チームが導入しているからなのか?

自分がマークする担当を決めているなら、相手のポジションにに引っ張られてしまうでしょう。

フリーランニングにそのままついて行くでしょうからね。

もしそうであるなら、お互いがカバーしあうポジショニングを取っていかなければならない。

それとも、個人戦術のミスから起こる、選手個人の問題なのか?

日本代表の選手が、そのようなミスを起こしているとは、あまり考えたくない。






 いくら、センターバックやGKに素晴らしい選手がいるとしても。

サイドバックがエラーを起こしてしまっては、カバーするにも限界があります。

サイドアタッカーとの1対1に強いことは、とても大切です。

そして、タイミング良くオーバーラップしたり、攻撃の組み立てに関わることも大切。

でも、この二つのエラーを起こしていては、せっかくの良いプレーも霞んでしまう。

もっと、自分のスペースをどのように管理するのかを考えたい。

UAE戦でも、タイ戦でも、同じ種類のエラーが、頻発しています。

相手のミス、技術の低さで、失点をしていない。

これでは、ヨーロッパや南米の強豪を迎えた時に、何とも不安です。

もう一度、そのシーンをチェックしてみてください。
posted by プロコーチ at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする