2017年06月23日

何を成し遂げたのか?

 藤井 聡太

公式戦出場と公式戦勝利の史上最年少記録を更新。

そして、そのまま連勝記録を積み重ねました。

連勝記録で歴代1位タイの記録保持者。

さらに、プロ公式戦からの連勝記録で歴代単独1位。

天才棋士現る!!

連日マスコミに取り上げられていますね。








 





 清宮幸太郎

小学生の頃から、注目される、大柄のスラッガー。

早稲田実業高校で甲子園でも活躍。

高校通算、100本越えのホームランを打っています。

間違いなくプロで活躍する!

逸材として注目されています。

彼が出場する試合は、観客が増え、マスコミが押し掛けます。









 久保建英

バルサキャンプで認められ、そのままスペインへ。

バルサのカンテラに加入。

クラブのルール違反があり、日本に帰国。

FC東京の育成下部から、プロ契約を勝ち取る。

J3の試合に出場し、最年少記録を塗り替える。

日本のメッシと呼ばれ、将来の日本代表候補として嘱望されています。

こちらも、マスコミに繰り返し取り上げられ、取材規制されるほど。

久保フィーバーは、本当にすごいです。








 ここで、考えなくてはならないこと。

では、彼ら3人は、実際に何を成し遂げ、何を勝ち得たのでしょうか?

継続的に活躍しているのか?

手にしたタイトルは?

まるで彼らは、世界一に何度も成ったかのような取り上げられ方をされています。

実際は、数年後の将来に、活躍する確率が高い。

ただそれだけの、10代の少年たちです。








 この勘違いは、なぜ、どこから起きてしまっているのか。

我々の世代では起こりえなかった、何かを成し遂げてくれる期待。

昔憧れた選手の起こした奇跡の再現をしてくれると、夢を託している。

きっと、すごいことを成し遂げてくれるに違いない!!

我々は、彼らの輝かしい将来に、まぶしさを感じている。

その期待や夢は、多くの場合、裏切られていることも忘れて。










 今までに、天才少年と呼ばれていた選手は、たくさんいますよね。

久保建英の前の、Jリーグ最年少ゴールを決めたのは?

森本貴幸。

まだまだ現役で頑張っていますが、10数年前に期待された輝きでしょうか。


アトレティコマドリーのカンテラで戦っていた日本人選手もいますよね。

玉乃 淳。

ベルディのジュニアユースから才能が認められ、スペインへ。

3シーズンをスペインで過ごし、日本に復帰。

数年プロでプレーしましたが、大きなインパクトを残せていません。

引退してからの解説の方が、インパクトを残しているのかもしれません。


海外でも、同じような例はたくさんあります。

フレディー・アドゥー。

14歳でアメリカでプロ契約。

当時は、本当に騒がれていましたね。

デビューして数年は、将来メガクラブでの活躍が噂されていましたが、、。

まだ28歳ですが、全く話を聞かなくなりましたね。











 将来を期待し、想像を膨らませるのは、楽しいかもしれない。

でも、冷静に、判断する目を無くしてはならない。

そして、彼らが何かを成し遂げた時に、公平に、惜しまない賞賛を!
posted by プロコーチ at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月16日

シュート決めろよ!

「シュート決めろよ!」

試合やトレーニングで、選手がシュートを外しました。

すると、その選手に向かって、コーチが大声で怒鳴ります。

失敗したプレーをあげつらって、声を出す。

これで、いったい何が変わるというのでしょうかね。









 コーチの指導の失敗例の、最たるもの。

目の前の現象に対して、結果に対して、コーチングする。

それは、もはや、コーチングと呼べるものではない。

我々は、その結果がなぜ起きたのか?

プレーを一つ、二つ、三つとさかのぼって、考える必要がある。

そうすると、そこに、原因が浮かび上がってくる。

失敗には、理由がある。

目の前の現象を追いかけるだけでは、深い理解につながらないのです。

当然ですよね。









 イランで開催された、アジア最終予選。

イラク戦での失点シーン。

吉田、川島が、一部で戦犯扱いされています。

二人のミスで、、

特に、吉田でしょうか?!

「クリアしろよ!」









 その考えは、先ほどのコーチの失敗と同じ。

今野、遠藤、本田、長友、庄司、吉田、酒井、川島。

少なくとも、これだけの選手がミスをしています。

何度も、この失点シーンを確認してみてください。

特に、プレーを、いくつも、さかのぼって!

そうすることで、そこに、いくつもの原因が浮かび上がってくる。








 このように考えることが出来るかどうかで、フットボールの理解が深まるかどうかが決まります。


クリアしろよ、それだけではね、、、、。







posted by プロコーチ at 08:05| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

まねしたわけでは無いでしょうが、、。

 チャンピオンズリーグの決勝戦。

予想外の大差になりましたね。

前半は同点で折り返したのですが、終わってみれば。







 レアルマドリードと、ユベントスとの間には、そこまでの差はなかったと思います。

決めるべき選手が決めたチームが勝利。

決めるべき選手を抑えられたチームが敗れてしまった。

みんなが、クリスチャーノロナウドに点を取らせるために動いていたように見えます。

FWのパートナーの二人からは、得点のニオイがしなかった。

でも、仕事はバッチリ。

ボールを前線で受けて、ためを作ったベンゼマ。

自由にピッチ上を動いて、攻撃のアクセントとなり続けたイスコ。

そして、この3人は、ペナルティエリアの幅を中心に動いていました。

3トップとは言えども、オランダのようにウイングが、サイドに張り出しているわけではない。

サイドに張り出して、両幅を大きく使って、中央を開ける意図は無かったようです。








 その仕事は、両サイドバックのカルバハルとマルセロが担っていました。

本当に高い位置まで進出して、攻撃に関与していました。

サイドバックという名前が相応しくないのです。

3トップが中央に、両サイドバックがサイドを高く。

この5人が、前線の攻撃を担当。

中からも、外からも、相手のゴールに迫って行きます。

それを支えるのが、中盤の3枚。

クロースとモドリッチの2人は、本当に賢くプレーします。

余計なプレーはしないので、ボールを奪われることが少ない。

右から左、左から右にボールを散らす。

前のスペースにボールを持ち出す。

派手ではないのですが、効いている選手でした。

カゼミロだけが、違う役割を持たされています。

ジダンが選手時代の、マケレレ役です。

相手を潰し、スペースを埋める。

前掛かりになるチームの中央を一人で守る、とてつもなく大きな役割。

チェルシーのカンテ、レアルのカゼミロ。

強いチームには、彼らのような超一流の汚れ役がいるのですね。

そして、GKのナバスと、CBのセルヒオラモスとバラン。

攻撃に偏ったチームの中で、大変な仕事量だったでしょうが、見事に守り切りました。

センターバックの2人が、カウンターアタックをさせない、最初のつぶしは、特に有効でした。

あれだけ広い範囲を守る機動力は、お見事。









 話は変わって、日本代表。

最終予選を控えた、対シリア戦を観ていると、気付きました。

ハリルホジッチ監督が、またも、新たな取り組みを見せているのです。

それは、今回のレアルマドリードと同じデザインを、ピッチに施している。

前回の1-4-1-4-1と並びだけは、似ています。

が、選手個々の持っている役割が違います。

相手を押し込んで、ボールも持ちながら試合を進める。

前線の5人(中央の3人プラス、両サイドの2人)

中盤の3人((組み立て役2人プラス、つぶし役の1人)

センターバックの2人とGK。

レアルマドリードのあれを、そのまま当てはめたかのようです。








 アジアでの戦い方を考えているのでしょう。

こちらがボールを持って、試合を進める。

相手は日本を警戒して、引き気味に来る。

その相手を崩すための、システムでしょう。

ハリルホジッチ監督は、指導力がない。

守備を固めて、奪ったら縦に速い攻撃しかできない。

そのように考えているなら、それは大きな間違いですね。

強いチームを相手にした時に、守備を固めて、奪ったら速い攻撃。

アウェイのオーストラリア戦で見せた、絶対にロースコアに持ち込む、負けない戦い方。

そして今回の、レアルマドリード型。

監督は、様々な状況に合わせて、戦い方を変化させて対応できるチーム力を高めようとしている。

本番に強いチーム作りを続けているのを感じますね。










 最終予選のイラク戦は、どの戦いを持ってくるのでしょう?

勝ち点3を取りにくるなら、今回のレアルマドリード型を出してくるのでしょう。

それとも、リスクを減らすために、まずは守備から入るのか?

試合開始のホイッスルが楽しみですね。
posted by プロコーチ at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

レフェリーからの質問

 今年も、社会人リーグを戦っています。

4試合を戦い、2勝2敗。

この試合で、今年の流れが決まる?!

大事な試合でした。

人数の関係もあり、ベンチスタート。

ベンチに座っている分、対戦相手をじっくり分析。

普段出ている試合に出ないのは、じれったいものですね。









対戦相手は、とにかく守備から入るチームでした。

ハーフウェーラインを挟んで、25Mくらいにブロックを形成。

コンパクトな組織を維持するための努力を、続けていました。

DFラインはラインコントロールをコマめに続けている。

こちらが中盤を作ろうとすると、複数で囲い込み、自由を奪う。

FWに縦パスを入れても、プレスバックで、挟んでくる。

サイドにボールを回しても、スライドで対応し、スペースを与えてくれない。

あまり攻めてこないので、失点しそうにはないのですが、得点の匂いもありません。


そして、相手のDFラインにある特徴がありました。

サイドバックは、サイドを上下する。

あまり、中央には絞ってこない。

センターバックの二人は、機動力があり、カバーリングに力を発揮する。









 私は、ある作戦を立てました。

相手のサイドバックの裏を狙う。

最終ラインからでも、長いボールをサイドに入れていく。

サイドバックの裏のスペースを突ければ、相手のセンターバックがカバーリングにくる。

すると、DFラインは下がっていく。

相手を下げさせ、間延びさせる。

しかも、サイドバックは、そのまま下がるだけなので、中央のスペースがポッカリ。

間延びさせておいて、攻め込んで行く。

さらに、ドリブルを出来る選手をサイドに置いて、サイドバックを足止めする。










 狙い通り、相手はコンパクトな状態を保持することができなくなりました。

チャンスをたくさん作り、2得点。

試合が狙った通りに動き出しました。

もっと点を取れたと思いますが、2点どまり。

残念ながら、こちらも2失点。

オフサイド?を認められず1失点、神様コースのロングシュートで1失点。

2対2で、タイムアップの笛です。

引き分けで勝ち点1を獲得しましたが、勝ち点2を失った気持ちです。

しかも、PKを私が外してしまって、、、。








 試合終了後、レフェリーが私の方に歩み寄ってきました。

ニコニコと笑いながら、話しかけて来たのです。

顔見知りとは言え、試合直後に話にわざわざ来るのは、珍しい。

「後半、何をしたの?試合の展開が全く変わったように感じている。」

「あまりに展開が変わったから、レフェリングが難しかったよ。」

私は、正直に、後半の作戦を伝えました。

相手のコンパクトな状態を壊すために、サイドバックの裏を狙ったこと。

サイドでドリブルを使わせたこと。

意図的に、コンパクトな状況を崩したかったことを伝えたのです。

「前半0対0だったから、そのまま行くかと思っていたけど、そんな考え方もあるんだね。」

「いやー、勉強になったよ。」

だそうです。

彼は2級のレフェリーで、プロの2軍の試合などの高いレベルの試合も含め、様々な試合を吹いています。

でも、ここまで、前後半で試合の意図を変えてくることは珍しかったようです。








レフェリーが戸惑うくらいですから、対戦相手も困っていました。

ちなみに、自チームにも、いた?かもしれません。

試合の中で、チーム全体が駆け引きをしながら、試合を進めていく。

自分たちがやりたいことをやり続けるだけでなく。

ボールを扱うこと、局面で相手とやり合うことも、もちろん楽しいです。

でも、こういった部分も、フットボールの楽しみの一つですよね。










 これで、2勝2敗1分け。

完全に、中位ですね。

次節こそ!勝利を。
posted by プロコーチ at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする