2017年07月07日

ミスリードの原因は?

 少し前に、都道府県のトレセンのトレーニングを見てきました。

U15ですね。

間違いなく、日本でも有数のレベルの高さ。

ここから将来の代表選手が出てもおかしくない。

選手たちは、礼儀正しい子ばかり。

あいさつ、片付け、瞬間瞬間のふるまい。

いい意味で、よく躾けられた選手の集団でした。








 選手は、コーチの言葉を懸命に消化しようとしていました。

何か言われると、それを漏らさずに聞く。

コーチが求めているプレーを、いち早く表現しよう。

自分のしたいプレーよりも、コーチの求めるであろうプレーを。

やる気がみなぎって、いい空気を作っていました。

コーチとしては、あれだけ規律のある集団は、指導しやすいでしょうね。










 ただしそこから、少し残念な流れになりました。

守備についてです。

コーチはとにかく、球際を厳しく。

ボールに厳しく行くことを求め続けました。

「状況を見て、予測して」とは言いますが、この状況とはなにか?

コーチの頭の中は違ったかもしれませんが、選手たちはボールに行けるかどうか。

それが、最優先事項として、頭にあったでしょう。

なぜなら、ボールに寄せて奪えたらOK、ボールに行けなかったらダメ、という空気ですから。

すると、マンツーマンで、初めからマークをし続けるのです。

2対2でも、3対3になっても。










 そして、最後の締めくくりは、ゲームです。

5対5(4対4プラスGK)をハーフコートより、少し狭めの設定で行います。

この流れでゲームをすると、もちろん。

全ての局面でボールにプレッシャーをかけようとします。

DFが深い位置で持っても、GKに返しても。

全てのボールに、全選手が食いつき続けます。

1枚はがされると、カバーする選手は、間に合いません。

人についていくので、中央のスペースを明け渡しても、気が付いていません。

何度も、簡単な縦パスを通されてしまいます。









 コーチは、「人だけでなく、スペースも見ないと!」

大きい声でコーチングしますが、一度壊れた組織は、再構築されません。

それまでの1時間強をかけて、マンツーマンをベースとした守備をしていた選手。

もちろん、マンツーマンと言えども、危険なスペースを抑えておくのは、当然。

それを理解できていない選手たちは、未熟だったかもしれません。

人に行け!と言われても、危険なスペースを察知する。

ゴールを守るためには、当然なはずですが、、、。










 コーチは、選手の頭の中をのぞいているのか?

自分が伝えたいことばかりを、一方通行で伝えている指導はどうでしょう。

そのコーチのトレーニングセッションは、当たり外れが激しいはずです。

選手の共感を得られない可能性が、出てきます。

選手は、思うでしょう。

「言ってることは分かるけど、今はちょっと違うかも?!」

「それはそうだけど、何か違和感があるなあ。」

コーチングの最中、プレーをしているとき、そして、トレーニング終了後に振り返りながら。

選手の信頼を得ることは、難しい。











 選手をもっと見て、何が起きて、何を感じているのかを、理解したい。

頭の中までのぞけるくらいの、観察眼。

そうすれば、ミスリードは起こらないのではないでしょうか。
posted by プロコーチ at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする