2021年07月22日

アドバンテージを活かして

 東京オリンピックが、開幕しますね。

それに先んじて、男子サッカーの初戦がキックオフされます。

コロナ禍において、開催されることは賛成、反対の両方の意見があると思います。

コロナウイルスの感染症は、まだ収まっておらず、ほぼ無観客での開催になりました。

出来ることなら、たくさんの人に見守られ、応援される東京オリンピックを見たかったですよね。







 男子サッカー競技のU24日本代表チーム。

金メダルも!?と期待が集まっています。

海外組が、ほとんどのメンバーを占め、なおかつ経験豊富なオーバーエイジ組が後ろから支える。

攻守において、バランスの取れたチームだと思います。

唯一、心配されたのが、大迫選手を呼ばなかったFWの人選。

中盤には多彩なメンバーがいますが、FWは2人だけ。

しかも2人とも、相手の背後にスペースがあると、より力を発揮するタイプの前田・上田選手。

押し込まれることを強く想定していたのでしょうか?

逆に相手が引いた時に、切るカードが無い、と心配していました。

でも、林選手も出場できるようになったので、その課題は、ある程度解消されたものと考えられます。













 日本で開催されることで、幾つかのアドバンテージがあるはずでした。

ホームでの大観衆が、苦しい時でも後押ししてくれれば!

この大きな大きなアドバンテージは消失してしまいました。

でも、まだ、アドバンテージは残っています。


まずは、オフでも、オンでもよく知っている環境でプレーできる。

見知らぬ異国で長い時間生活してストレスを受けることはありません。

旅先では、ふとした時に、思わず疲れが出てしまうのは、人間ですから、彼らも同じです。










 そして、何よりもこの暑さ。

日本の夏は、暑く、湿度も高い。

この高温多湿の気候は、選手の足を止めるでしょう。

ユーロで繰り広げられていたような、ハイインテンシティな試合は、あり得ません。

ユーロでも、前半残り10分、後半残り20分になると、いずれも足が止まり始めていました。

そして、選手間の距離が開き、コンパクトではない状況が生まれていました。

例えば、本日のロンドンは、18時の気温27℃、湿度は48%。

日本の東京の18時は、気温30℃、湿度は62%。

足は思ったよりも動かない、コンパクトでない時間が、もっと早く訪れると予想されます。

そうなると、活躍するのは、アジア・アフリカ勢、そして中南米のチームです。

2002年の日韓W杯は、ヨーロッパの強豪が予想よりも早く敗退しました。

日本、韓国、セネガルが躍進し、優勝はブラジルでしたよね。






 


 このアドバンテージを活かして、日本代表が男女ともに大活躍してくれることを信じています。

スタジアムには足を運べませんが、テレビの前から、気持ちを送りたいと思います
posted by プロコーチ at 17:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月17日

3つの要因

 関東では梅雨が明けましたね。

ここ数日、少しずつ寝苦しくなっていっているような。

となると、これから気をつけるべきは熱中症です。

命を落とす危険すらある、熱中症を予防しましょう。

毎年、6万人もの方が救急搬送され、1000人以上もの方がお亡くなりになっている。

皆さんがコロナウイルスの対策をされているように、熱中症対策も万全で行きたいものです。






 環境省の情報によると、熱中症になる3つ要因があるそうです。

・環境(気温が高い、湿度が高い、風が弱い)

・からだ(体温調節が苦手な高齢者や乳幼児、二日酔いに寝不足など)

・行動(激しい運動)

これらの要因で、体が体温調節が出来なくなり、熱中症を引き起こしてしまうのです。

社会人の方が、エアコンの効いた屋内から、急に外に飛び出してプレーする。

寝不足や、深酒の翌日に、激しくプレーする。

自分では平気なつもりでも、体は悲鳴をあげています。








 特に、梅雨明けの今が、要注意の期間だそうです。

長雨で、気温がそれほど高くなかった数日前。

梅雨明けと共に、気温は高まり、湿度は高いまま。

体は、急に対応できません。


「暑熱順化」

暑い季節に体を慣らしていくことです。

体を徐々に、暑い季節に慣らしていきます。

そうすると、汗をかきやすくなり、皮膚の血流が増加していくそうです。

そうして、体から熱を逃して、体温調節の能力が上がっていきます。









 でも、この「暑熱順化」ができるまでの目安は2週間!とのこと。

つまり、まだ皆さんの体は暑い季節に対応できる体にはなっていないのです。

それは、私も同じです。

少なくとも7月いっぱいは、無理なく暑さに慣らして行かなくてはなりませんね。

まずは、前日の夜から、それは始まっています。

当日は、こまめに水分補給をしながら、フットボールの会場に向かう。

もちろん、活動中も、水分、塩分の補給を。

そして何より、無理をしないこと。

体に異変を感じたら、休む勇気を持ってください。





「3つの要因」に目を配りながら、夏を乗り切りましょう!
posted by プロコーチ at 00:15| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月01日

ドーピング

「俺が知っているドーピングは努力だけだ」

 90年代に活躍し、日本でも熱狂的なファンが多数いる、ロベルトバッジョの名言です。
天才的な発想と、それを実現させるテクニック。
大きくない体、スピードも抜群とは言い難い。
怪我にも泣かされた。それでも抜群の決定力を誇り、チームを牽引していました。
栄光も挫折も両方とも知っているバッジョは、イタリア代表のエースとして大活躍していました。
天才的なテクニシャンであった、その彼が、努力だけが自分を高めてくれると言います。

 繰り返し、繰り返しトレーニングすることだけが、プレーヤーとしての能力を高めてくれるのでしょうか?
言い換えれば、それ以外のことは、選手としての能力向上に役立たないのでしょうか?
「サッカーはサッカーをプレーすることのみで上達する」という言葉もあります。
ちなみにこれは、走り込みなどの一昔前のトレーニングを否定する時に用いられる考え方です。



 私は、100%合法なドーピングとも言える、選手を必ず成長させる方法があると考えています。
それは、フットボールを観戦することです。
試合を観ているか観ていないかで、選手の成長スピードや、最終到達点すら変わると思います。
その理由は、どれだけトレーニングしたとしても、どれだけ試合に出場したとしても、
フットボールそのものを理解できるとは言い難いからです。
最近、言語化という言葉をよく耳にします。
言語化する能力は選手・コーチともに必要な能力だと思います。
でもそれは、簡単なことではありません。

 そのような難しいことは言わなくても、OKです。
なんとなく試合というものは、どのように成り立ち、進んでいくのか?
相手選手とどのような駆け引きが行われているのか?
実際に試合で使われているテクニックはどのようなものか?
これらは全て、試合を数多く観ていれば、自然に理解できてくるはずです。
最初は、分かりやすい部分だけで構いません。
例えば、あのトラップうまいな〜。
すごいシュート!あのフェイントしてみたい!と言う目に飛び込んできたプレーを楽しめばいいでしょう。
それを繰り返しみて、コピーするように真似をしようとすることは素晴らしいトレーニングです。

 そしてさらに、そのプレーを5W 1Hで分析してみると、プレーを深く知ることが出来るはずです。
「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」と考えてみてください。
すると、同じ選手で、一見同じようなシチュエーションでも、実行されているプレーが違っていることに気づけるはずです。
ネットやSNSで目にするゴールシーン。それを何度も観て、自分なりに5W 1Hを用い分析してみる。
その繰り返しです。たった数秒のプレーですが、そこには大量の情報があることに気づくでしょう。

 試合を90分観戦していて、全てのプレーをこのように分析するのは大変です。
通して試合を観る時は、そこまでする必要はないと思います。
大量の情報を処理し続けるのは骨が折れる作業です。
まずはシンプルに試合を楽しんで観戦してください。
自然と頭の中に、たくさんのシチュエーションでの成功例や失敗例が飛び込んできているはずです。
それが、自分がプレーしたり、試合に出場する時に助けてくれます。

 一方、自主トレでも、チームトレーニングにしても、ピッチの上だけで頑張っている選手は、ある時から成長が鈍くなります。
育成世代の選手でしたら、歳を重ねれば重ねるほどに厳しくなります。
それは、フットボールそのものを理解できていないから。
厳しい局面において、どのような解決法があるのかの引き出しが少ないからです。


 ロベルトバッジョの名言は、その通りだと思います。
でも彼が生まれ育ったイタリアはカルチョの深く長い文化が根付いている。
試合を観るのが当たり前の環境で育っているのです。
でも我々日本においては、まだまだ試合を観るのが当たり前の環境にはありません。
7月 1日現在、ヨーロッパでも、南米でも、大陸のNo.1を決める大会が開かれています。
ただし、有料チャンネルに加入しないと観れない。
契約してまで観戦を楽しんでいるのは、ごく少数だと言うことが分かりました。
フットボール好き200人ぐらいに聞きましたが、 試聴しているのは1割以下だったのです。
Jリーグを観ているとなれば、もっと増えそうですが、ユーロとコパアメリカは、観ていないが大多数。
それが日本の現状なのです。


 バッジョの名言を日本の現状に合わせて言い換えるならば、
「私が知るドーピングは、努力と観戦だ」となります。
まずは、ゴールシーンからでも構いません。
出来れば大きな画面で楽しんでください。
必ずや、皆さんを成長させてくれるはずでしょう
posted by プロコーチ at 17:45| Comment(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする