2008年10月17日

提言…合同トレーニングキャンプ

 フットサルの公式コートサイズは、ご存知のように20M×40Mです。
同じようなサイズのボックスがサッカーのピッチにもあります。
よく言われていることなので、ご存知の方も多いですよね。

 そう、ペナルティボックスの大きさに近いのです。
16.5M×40.32(16.5+7.32+16.5)M。
つまり、フットサルではボールを持った瞬間が、サッカーのペナルティボックス内。

 狭いスペース。
時間も、空間も余裕がない状況が当たり前。
この中で何が出来るのか?
その中でも、相手を意図的に崩す。

 ドリブルは大きな武器。
ただ、それだけでは相手を崩すことが出来ない。
ペナルティボックス内で、3人抜いてシュート。
よっぽど相手DFとの間に力の差がある。
もしくは伝説に残るほどのスーパープレーのどちらかですよね。


 だからこそ、フットサルの世界では、攻撃に様々な工夫を加えるのです。
特に、ボールの無いところでの走りには様々な種類があります。
パスを受けるための動きに、特有の名前をつけています。
パラ・エル・ガット・ケブラにヘドンド・・・。

 さらに、それらを組み合わせて、攻撃のパターンを組んでプレーをする。
トップレベルだと、多くのパターンを瞬時にその場で使い分けます。
もちろん、相手の動きを観察。
その場に最もあったパターンに変化させていくのです。

 これがはまった時には、対戦相手のマークを完全に振り切っています。
完全にフリーでゴール前でシュートを決めてしまいます。
速攻でもないのに、人数も足りているはずなのにです。

 時間も空間も余裕が無い状況でいかに崩すか?!
これを追求した結果と言えます。
まさに、必要は発明の母。


 サッカーの南アフリカワールドカップに向けての最終予選。
ホームで1対1の残念な結果に終わりました。
岡田監督は、強気なコメントを残しています。

 私自身は、試合の内容も、評価出来ないと考えています。
守備においては、意図してボールを奪っているシーンが少ないこと。
ボールを奪いに行っては、外される。
ここに、チームとしての熟成度の低さが表れているのです。

 さらに、攻撃。
GK、最終ラインの不安定なパス回し。
ストロングポイントであるはずの中盤ゾーンでも細かなミスが多い。
ちょっとした、ボールのズレ、タイミングのズレ。
その積み重ねで、弱気になってしまっているのでしょうか?
少ないタッチで、あっという間にゴール前に!!
得意な形が少なかったのは残念。

 何よりも、相手のゴール前に近づけば、近づくほど落ち着きが無くなっている。
一番、落ち着か無くてはならない場所での、焦り。
ますます、意図して崩せない。

 岡田監督は、対策としてクロスボールのトレーニングをさせたようですね。
サイドから、どこにボールを入れるのか?
そこにどのようにタイミングを合わせて、飛び込んでくるのか?
幾つか惜しいシーンは作っていましたよね。
さらに、同点に追いついたゴールシーンは、トレーニングの成果!
コーチとしては、嬉しい瞬間ですよね。

 とは言え、クロスボールしかゴールへのアプローチはないのでしょうか
ペナルティエリア付近、しかもゴール正面。
ここで、サイドにパスを振る。
ミドルシュートを打つ。
これしか発想が見られない・・・。
クロスからの攻撃を封じられたら、どのようにオープンプレーで点を取るのでしょうか。


 そこで、こんな考えはどうでしょうか?
フットサルの日本代表と、サッカーの日本代表とが合同でトレーニングキャンプを張る。
そして、真剣にフットサルをするのです。

 フットサルの代表にとっては、強い当たりの選手とのトレーニングの場。
日本には、大型の選手が少ない。
海外に出ると、身体が大きな選手。
小さくても胸板が分厚く、体幹が太い選手はゴロゴロしています。

 そんな相手が、思いっきりぶつかってくる環境は、残念ながら日本フットサル界には無い。
今回のワールドカップでの戸惑い。
普段の環境が物語っています。

 中澤やトゥーリオ、寺田、今野に稲本。
彼らの寄せから、ボールを守り、崩していく。
国内にいて、海外の環境が得られるのです。


 サッカーの代表にとってもゴール前での崩し。
このインスピレーションが得られるはずです。
パスを出して、どう走るのか?
狭い場所でも相手のマークを外す走り。

 裏にスペースがある中では、いい崩しを見せてくれます。
ところが、相手DFに引きこまれてしまった。
遅攻で、相手守備の陣形が整った。
もう、裏にスペースが無い。
そこで何が出来るのか?

 その状態が当たり前の集団とのプレー。
フットサルの動きを身につける、いい機会です。
目の前にいい教材があるのです。


 この提言の実現度はどれくらいなのでしょうか?
残念ながら、かなり低い。
おそらく、そんな発想すらないのでしょう。

 お互いによく言います。
「サッカーとフットサルとは違う」
指導の現場や、草の根でも、実際に私も耳にしています。
同じフットボールファミリーなのに、寂しさすら感じませんか?

 トップレベルであっても、足りないものは足りないのです。
縦割りの縄張り感覚は必要ないはず。
いいところを取り入れる柔軟性は無いのでしょうか?
すぐ隣に、いい環境があるのですが・・・。

 どちらの代表も、目指すは世界のトップですよね。
この交流が、お互いの足りない部分を気づかせる。
そんな1つのきっかけになって欲しい。
いい刺激になるのは間違いないですよね。


posted by フットボールコーチ at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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