2008年10月28日

貴重な経験を伝えるレポート

 フットサルの全国リーグ、Fリーグが再開されました。
ワールドカップによる、中断期間を経ての再開です。
一番の見所は、日本代表選手。
世界で経験を踏んだ彼らが、どのような活躍を見せてくれるのか?
私も期待を膨らませて、会場に向かいました。

 
 観戦できた試合は、湘南対浦安。
浦安には、何人もの代表選手がコートで戦っていました。
結果から言うと、彼らのワールドカップでの経験は活かされていました。

 湘南が、意識の高さとチームの団結力をベースに、堅い守備を敷いていました。
新監督を迎えての、新体制の湘南。
明らかにチーム力が向上していました。
ベンチを含めた結束力は、浦安を超えているようにも見えたのです。
未だに未勝利のチームとは思えないパフォーマンスでした。

 試合も、その湘南が先制点を挙げました。
前半を終えても、1対1の同点。
もしかして!?そんな可能性を感じる前半。
しかも、浦安はパスミスにコントロールミスを連発。
主力である代表選手の疲れが出てきたのか、いい出来とは言えませんでした。

 試合は、3対1で浦安が逆転勝利。
結果だけを見ると、優勝候補の浦安の順当な勝利。
が実際は、そうではありませんでした。
不利な展開でも、あせることなく試合を進めていく。
相手の厳しい守備にも、身体をぶつけながらボールを運ぶ。

 特に、代表選手は、ワールドカップでも見られなかったような強さ。
これを随所に感じれました。
おそらく、彼らの中の基準は、ワールドカップでの経験。
対戦したブラジルやロシアのフットサルが判断基準。
4年後の再戦を心に誓って、これからのプレーヤー生活を送るのでしょう。


 では、この貴重な経験は代表選手にしか享受されないのでしょうか?
彼らは、ほんの10数名にしか過ぎません。
それ以外の大多数のプレーヤー。
ここには、衛星放送などで得たものや、想像上のものでしかないのです。

 さらには、我々のようなコーチ。
サッポ監督が得た、知識や経験は彼の頭の中に留まるのでしょうか。
世界のフットサルの潮流や、目指すところとは?


 サッカーの世界には、JFAから、テクニカルレポートというものが発行されています。
ワールドカップなどの大きな国際大会。
これらを現地で細かく調査。
その結果を、様々なデータと共にレポートしてくれるのです。
私の知るところでは、98年のフランスワールドカップからです。

 映像に、資料、各種データがこのレポートに含まれます。
改めて、何度もめくり返すほどの濃い内容なのです。
また、自分の目では気づかなかった視点を与えてくれる。
イメージだけでなく、データで示される価値。
印象に囚われ過ぎていた自分にも気づかされるのです。

 そして、世界のトップがどこを目指しているのかが、浮き彫りになる。
つまり、その比較から、我々に足りないところが見えてくるのです。

 その文章を抜粋してご紹介します。
「大会を振り返り、技術的、戦術的に分析。
 世界のサッカーの動向、そしてその中における日本サッカーの姿を確認する。」
「そこから得られた示唆から、今後の日本サッカーの進むべき方向性。
 代表ばかりでなく、育成、指導者養成、グラスルーツまで含めた
 今後の施策の方向性を見出し、各施策へと落とし込んでいく」
つまり、将来の日本サッカーの海図とも言うべき、大切なレポートなのです。


 今回のフットサルブラジルワールドカップ。
JFAから、テクニカルレポートは報告されるのでしょうか。
海図を持たない船がどこに向かえばいいのか?
一部の人間の頭の中にだけ存在する知識や経験。
それでは、日本フットサル界全体の底上げにはなり得ない。

 これからもフットサルの日本代表が、世界で戦っていくためには!?
一部のコーチと選手だけに留めていては、継続性もさらなる発展も望めない。
posted by フットボールコーチ at 23:26| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分もこの試合だけ観に行きました。
このブログを読ませて頂いて、改めて勉強になります。
Posted by ぱわ〜 at 2008年11月06日 01:32
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