2009年03月10日

自分の空間を作り上げる。

 フリーキックを決めるためには、どうすればよいのか?

まず思いつくのは、技術の向上です。


 フリーキックの名手でもあった、ジーコ。

彼は、チームの全体練習後、毎日居残りトレーニングをしていたそうです。

約30分間、毎日毎日蹴りこんでいた。

それは、30歳前後まで続けたようです。

その努力が実り、フリーキックで重要な得点を挙げ続けたのでしょう。


 では、トレーニングでいいボールを蹴れるようになった。

実際の試合の場面ではどうでしょうか?

全員が、試合で決めれるようになるわけではありませんよね。

現代の名手が、そのヒントを語ってくれていました。


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 ジーコは、こう語っていました。

(どうすれば、フリーキックを成功させることが出来るのか?)

「繰り替えしのトレーニング」

さらに、こうも話しています。

「1日に100回のトレーニングがあるから、試合で1回成功できる。」


 トレーニングの積み重ねが、自信を生み出してくれる。

だから、試合で落ち着いて、自分の技術を発揮することが出来る。

トレーニングの虫であった、ジーコらしい考え方です。

怪我に苦しみながらも、長い現役生活を送れたのは、ここですよね。

トレーニングに裏打ちされた、確かな技術と強いメンタル。





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 では、試合の時は、どうすればいいのか?

これを現代のFKの名手、クリスティアーノ・ロナウドがテレビで語っていましたよ。


 秘訣は、あの独特の行動にありました。

彼のFKと言えば、助走前の行動が有名ですよね。

「数歩下がって、足をパーに開いて構える。」

間をとって、大きく呼吸する。

おもむろに走りこんで、シュート!


 この行動で、彼は集中力を高めているそうです。

そして、気持ちを一定にし、リラックスをする。

足を開いたら、イメージを膨らませるそうです。

それは、蹴ったボールのイメージ。

美しい曲線で、GKが取れない弾道をイメージするのです。


 彼は、毎回この儀式ともいえる行動をとっていますよね。

何も、格好をつけるためにしている!?わけではないのです。

メンタルトレーニングでも実証されている方法です。

「ルーティーン」と呼ばれています。

同じ儀式を行なう事で、自分自身の機嫌をとっていくのです。





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 ロナウド選手のプレーを、2008年のユーロで、実際に観てきました。

その時に、印象的だったことを思い出しました。

試合前のアップ中です。

キックの感触を、ゴールに向かって蹴りながら、確認しているようでした。


 すぐに、FKの確認をしていることが解りました。

その時から、足を開いて構えているのです。

試合のときと、全く同じ方法でした。

このように、自分の空間を作り上げる。

自分のベストのパフォーマンスを引き出すためのロナウド選手の工夫なのでしょう。






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 種目は違いますが、野球のイチロー選手。

彼の打席に入るための行動は、まさにこれですよね。

股関節のストレッチをしたり、バットを立てて構えたり。

さらには、打席に向かう、その歩数まで決まっているそうですよ。


「なんでこんな細かい事まできにしなきゃいけないんだって、ホント嫌になることもあります。」

「自分が勝手にやっているんですけどね。」

「したくないんだけれど、やっぱりやっとかなきゃというのはある。」

イチロー選手は、ルーティーンに対して、このように答えています。






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 ジーコ氏も、ロナウド選手も、もちろんイチロー選手も、トレーニングを重ねている。

人の数倍もしているのでしょうね。

だからこそ、あんな圧倒的な技術を発揮し、超一流と呼ばれているのです。


 試合で活躍するためには、メンタルのレベルも高くなくてはならない。

自分でコントロールするための工夫が必要です。

その一つが、この「ルーティーン」と言えます。

トレーニングに、試合での経験だけでは補えない部分。

おざなりにすることは出来ません。






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 私が、最も尊敬しているプレーヤーがいます。

彼の言葉も、一つのヒントになると思いますのでご紹介します。

「トレーニングでは一番ヘタだと思って、トレーニングしていた。

 試合では、自分が一番だと思って、プレーしていた。」

フランコ・バレージ
(元イタリア代表、20年もの現役時代、ACミランのみに所属、
 彼の背番号6はクラブで初めての永久欠番)
posted by プロコーチ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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