2009年04月03日

最後の一歩は、自分一人で

「なぜ、ミドルシュートを打たないのでしょうね?」

「届かないわけではないのに、どうして狙わないのかね?」

ここ数日、この質問をたくさん受けました。

様々な理由が考えられます。



 最終的には、心の部分に帰結する、私はそう考えます。

自分自身で、決断し実行する。

その責任を負う。

ここから避けているのではないか。



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 本当に、何度も質問を受けたのです。

私自身も、疑問に思っています。

なぜ、日本代表チームは、ミドルシュートを打たないのか?



 前回の試合(オーストラリア戦)の後も、選手が口々に語っていました。

今回の試合の後もそうですよね。

「もっとゴールの意識を持てばよかった」

「ミドルシュートを打つべきだ」


 
 選手たち自身も、気づいているのです。

ミドルシュートの重要性を。

そして、それが足りていないことも。





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 前にも同じことを書きました。

代表選手レベルで、ミドルシュートを打つ技術力が無い。

そんなことは、ありえない。



 30M、40Mなら地を這うようなシュートを何本でも打てるでしょう。

外から巻いたり、上から落としたりでも自在でしょう。

ミドルシュートを打つことは、技術の面では、問題ないはずです。

日本代表クラスの選手であれば!





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 こんな経験ありませんか?

遊びで、ミニゲームをしていた。

フットサルをしていた、でも構いません。

パッとコースが空いた瞬間、遠目からシュートを打った。

その瞬間、寒々とした空気に包まれる。

ゴールが決まったにもかかわらずです。



 周囲(自分の時も!?)は心の中で、次のように思っているのでしょうね。

「シュートか・・・。もっと、つなげよ。」

「崩さずにシュート打っても、つまんない。」

シュートが決まっても、これですからね。

外した時の心象は、さらに悪いものです。

 

 おそらく我々は、パスを回すのが好き。

パスを回して崩すのは、もっと好き。

フットボールに対して、そういう価値観を持ち合わせているのが多数派だと考えられます。

だから、低い位置からロングキックを蹴り続けるチームの評価されないのでしょう。





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 遊びのミニゲームやフットサルなら、それでもいいでしょう。

(ブラジル人なら、遊びだろうが徹底的に勝利を目指すのが、一般的ですが・・・。)

ただ、もし勝ちにこだわるのなら?

勝利するために、最も有効な方法を選ぶべきではないでょしうか。

たとえ、パスを優先するチームの中であっても。



 そして、その決断に対して、自分で責任を負う覚悟を持って欲しい。

もし、なぜパスしなかったんだ?と問いただされたとしも。

「俺は、あそこでは、シュートを打つべきだと考えたんだ」

「パスよりも、シュートの方が、よりゴールに近いと決断した」

自信を持って、こう答えていくメンタリティが欲しいのです。



 もしかして、責任逃れをしようとしている?

パスをつないでおけば、文句は言われないだろう。

そんな、後ろ向きのメンタリティで、戦っていけるのでしょうか。

誰かがシュートを打ってくれるのを待ち続けるのでしょうか。




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 ある詩を、ご紹介します。

 「地上には  大小の道がたくさん通じている。

 しかし、みな目指すところは同じだ。

 馬で行くことも  車で行くことも

 二人で行くことも  三人で行くこともできる。

 
 だが、最後の一歩は  自分一人で歩かねばならない。

 だから、どんな辛いことでも  

 一人でするということに勝る  知恵もなければ 能力もない。」


 ヘルマン・ヘッセの詩集にある「独り」という詩です。

彼は、ドイツに生まれた小説家であり、詩人であります。



 最後の一歩を歩く、その覚悟を持ってプレーする。

自分のプレーに責任を持って、プレーする。

有効なミドルシュートの源泉は、このメンタリティから生まれるのか。
posted by プロコーチ at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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