2009年11月06日

自分にはね返ってくる

 ナビスコカップ決勝後のセレモニーで、事件が起こりました。

試合に敗れた、川崎フロンターレの選手たちの態度が、問題のようです。

準優勝のメダルを外す選手たち。

ガムをかむ選手、握手を拒む選手。



 

 Jリーグのトップである、鬼武チェアマンの発言が契機となり、一気に問題化しました。

「許せない態度。負けたのは己の責任。」

「すべての人に対して失礼。賞金を返してほしいくらいだ。」

かなり強く怒りを表しています。

その結果、チームとしても、個人としても、厳しい制裁を受けてしまいます。



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 この問題を、観点を変えて考えてみます。

スポーツマンの成長、フットボーラーの成長というものです。




 スポーツマンにとって、メンタルの強さは、必要不可欠なものです。

心のコンディショニングを整えることが、好パフォーマンスにつながる。

過度の緊張や、気の緩みで、試合中に失敗をしてしまう経験は、誰もがあるはずです。




 つまり、トレーニングを積み重ね、試合の経験をしていくだけでは、一流にはなれない。

スポーツマンとして成長していくためには、メンタル面に目を向ける必要があるのです。

メンタルの成長と、スポーツマンとしての成長は深い相関関係にあります。






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 ミラーイメージの法則という考え方があります。

ここでのミラーは、鏡のミラーです。

メンタルと、鏡との関係とは?





 一流の選手ほど、相手に敬意をはらっています。

当然のように、ライバルにも賞賛の言葉を送ります。

「彼の能力は素晴らしい。」

「ライバルとの競い合いがあったからこそ、自分が成長できた。」

こんな言葉を耳にしませんか?

彼らは、キレイ事で口にしているのではありません。

意識はしているかもしれませんが、本心からの言葉です。




 相手に対する言動は、それがそのまま自分に返ってくる。

「失敗してしまえ!」

「お前なんか、大したことない!」

マイナスの言葉を口にすれば、自分のメンタルの状態はマイナスになります。

プラスの言葉や思いなら、それは自分にとってもプラスになるのです。

自分のメンタルの状態、セルフイメージが大きくも、小さくもなるのです。

まるで、鏡に向かっているかのように。

これが、ミラーイメージの法則と名付けられているものです。




 日本でも同じ考えが昔からあります。

言葉には力がある。

言葉は、言霊である。

いい言葉を口にするか、悪い言葉を口にするのか。





 これらのことは、セルフイメージのある特徴から来るものです。

セルフイメージは、自分も相手も区別がつかないのです。

負のミラーイメージによって、セルフイメージが小さくなってしまう。

それは、メンタルの状態が悪いことを表します。

つまり、スポーツマンとして退化してしまうことなのです。

相手と共に、自分自身も成長していく、いいイメージ。







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 FC東京、川崎フロンターレ、どちらが勝ってもおかしくない白熱した試合でした。

90分間、ピッチの中で、両者共に熱く戦っていました。

スタンドの観客、テレビを観た視聴者も、満足する内容だったことでしょう。

あのゴールが入っていたら、あのプレーが成功すれば。

ほんの紙一重の差だったはずです。

カップ戦のファイナルに相応しい試合内容でした。




 セレモニーでの川崎の選手たちの行動を考えてみます。

後、ほんの一歩でタイトルに届かない、悔しい気持ちは分かります。

今回の試合に勝利した、対戦相手に対する敬意をはらえていたでしょうか?

相手を、最大限に称え、祝う気持ちを伝えれていたのか?




 残念ながら、セルフイメージを大きくするチャンスは逃してしまったようです。

自分の言葉や行動は、自分にはね返って来てしまうのですから。
posted by プロコーチ at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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