2010年02月02日

1人で準備する

 ある、体操教室を見学してきました。

そこでは、未就園児から受け入れています。

幼稚園年代の、お着替えの様子を見ていると、面白い光景を目にしました。




 自分からは何もせずに、ずっと直立不動の子供たちが何人もいるのです。

優しいお父さんやお母さんや、おばあさんにお任せです。

服を脱がせ、着させる、そしてたたんで、カバンに片付ける。

まるで、等身大の着せ替え人形でも見ているようです。

子供たちは、楽しそうに、友達と話したり、お菓子をほうばっています。





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 仲の良い家族の、ほほえましい光景に映ります。

私は突然、ある映像を思い出し、残念な気持ちになりました。

何年も前のテレビ番組でのことです。

フランス国立サッカー学院(INF)を取り上げていました。

JFAアカデミーのモデルになっていることでも有名な、全寮制のアカデミーです。

アンリ・アネルカなどが、卒業生として活躍しています。





 そこでは、親元を離れた少年たちが、寮生活を送りながら、プロ選手を目指している。

言わば、エリートの集団です。

それでも、グラウンドを離れた姿は、やんちゃな少年たちでした。

ダンスをしたり、カードをしたり、普通の子供たちと変わらないように見えました。





 週末には、親元に帰り、地元のチームで活動しています。

寮から、帰ってきた子供のカバンの中身が変わった。

「一番成長したのは、カバンの中がキレイになったこと」

ある少年の両親が、このことを一番喜んでいました。

ようやく、自立し始めたことを実感したのでしょう。






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 ピッチの上では、自分でプレーします。

誰かが助けてくれることがあるかもしれない。

誰かが助けてくれることが前提になっているチームは、強いのでしょうか?

助け合う必要性のない個人が、チームを組んでいる。

実際には難しいでしょうが、これが理想のひとつのはずです。




 伝説になっているような、常勝軍団が幾つかありました。

そこでは、チームメイト同士が一番のライバル。

トレーニングの時から、激しく削りあうのも当たり前。

口論するのも当たり前。

誰もが、自分に自信を持って、プレーをしている。

その個人が、1つにまとまる時、とてつもない力を発揮する。




 自分で認知する。

自分で判断する。

決断を下し、行動するのも、もちろん自分自身。







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 幼稚園も年長、年中さんになれば、1人で着替えられるはずです。

時間が無いからなのか、親が全てをしてしまっていた!

小さい時から、誰かが何かをしてくれる。

それが当たり前の生活を送っていては、どんな大人に成長するのだろう。






 もし子供に任せると、どうなるのか?

時間が掛かって、遅刻してしまう。

忘れ物をして、困ってしまう。

可愛そうだから、親が手を出してしまうのか。

何のために、体操教室に通っているのでしょう。

もし、「子供のため」と言うのなら、手を出すのをやめて、見守ってあげたらいいのに。






 海外で、国際試合で通用しない。

メンタルが弱い。

大きくなる前に、その前に家庭ですべきことがあったのかもしれない。

せっかくの成長のチャンスを逃している!光景でした。
posted by プロコーチ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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