2006年06月21日

世界との距離

 野球は、攻守がはっきりと分かれていますよね。
1回の表は、Aチームの攻撃なら、1回の裏はBチームの攻撃。
一方、サッカーやフットサル、バスケットボールにアイスホッケー。
これらの競技の共通点は、攻守の時間が定まっていない特徴があります。
守備をしていたかと思うと、すぐに攻撃の瞬間が訪れる。
この展開の速さが、観る人を魅了する一つの要因になっている。
そうとも言えるのではないでしょうか。
つまり、攻撃をしているときでも、守備におけるリスクを考える。
守備をしながらでも、攻撃に向かう意識を高めておく。
こういった準備が必要になってくるスポーツです。

ちなみに、コーチは実際のプレーを、次のように観察・分類・整理する能力も必要です。
・攻撃
・守備
・攻撃から守備への切り替え
・守備から攻撃への切り替え
・FK、CK、スローイン
味方チーム、相手チームがどこに問題を抱えているのか?どこが強みなのか?
それぞれの瞬間に分けて考えることが出来れば、
試合を更に深く見ることが可能ではないでしょうか。

 ワールドカップもグループリーグが大詰めを迎えています。
世界のトップクラスの技術・戦術のせめぎ合い。
この再確認をまとめて出来る時間は、私にとって本当に貴重なものです。

世界のスタンダードを一つ紹介します。
DFがクリアをして拍手されている国は、日本くらいです。
パスをつなげれそうな時にDFがクリアをしてしまう。
他の国では、ブーイングが起きてしまいます。
「今のはクリアしたら、もったいないよ」
「クリアをせずにパスにすれば、攻撃に切り替えられたのに」
と言う意味を込めてのブーイングです。
相手FWと並走しながらも、味方にパスをする。
空中で競り合いながらも、バックステップを踏みながらも、パスにする。
これが、当たり前のように行われています。
DFが単にクリアにするか、味方につなげる事が出来るかで、次のプレーが大きく変わってきます。
攻め続けられるのか?!、反撃に出れるのか!!
ただ、守るだけでなく、攻めることを意識しながらのプレーです。

つまり、日本の守備にはクリアの部分に課題があると感じています。
特に、ヘディングの技術に大きな課題を持っています。
ヘディングが飛ばない。
体勢が悪いと頭に当てるだけになってしまう。
味方へのパスにならない。
身長が低く、身体の線が細い、日本人。
ヘディング、更には競り合ってのヘディングには大きなハンディキャップを抱えています。
クロアチア戦でのDFライン4人の平均身長は、179センチ。
一方のクロアチアDFライン3人の平均身長は、185センチ。
体重差にいたっては、10キロもあります。

ただ、こんなデータも紹介しておきます。
パラグアイのDFラインの平均身長は179センチ。
メキシコにいたっては、176センチしかありません。
それでも彼らが、ヘディングの技術が劣る。
ヘディングの競り合いに負け続けているわけではありません。
しっかりと、味方にパスをつなげるヘディングをしてます。
最低でも、相手にフリーでヘディングをさせたりはしません。
彼らは、どういった工夫をしているのでしょうか。
日本対ブラジル戦での日本DF陣は、どういったプレーを見せてくれるのでしょうか。
単にクリアを繰り返すのか。
頭に当てるだけのヘディングを繰り返すのか。
ここに世界との距離が見えてくるかもしれません。
posted by プロコーチ at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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