2011年08月19日

スコアボードを見ながら

 フットボールは、メンタルゲームでもあります。

人がプレーするのですから、当然でしょうか。

我々は、メンタルをエネルギーにして、体を動かしています。

精神状態が整っていると、いいパフォーマンスにつながるものです。

その逆の状態も、当然起こります。

先日、そのことを実感する瞬間がありました。








 私たちは、初めて小学生フットサル大会を企画しました。

普段は、成人を対象にしているので、新たな挑戦でした。

新しいことに挑戦するのは、簡単ではありませんね…。

開催したカテゴリーは2つ。

U−11とU−9。

前日までバタバタしていたのですが、何とか募集チームを埋めることが出来ました。

共に尽力してくれた方に、大きな感謝です。








 大会を企画するだけでなく、その大会にチームを参戦させる取り組みもしました。

7回トレーニングをして、大会に向けて、チーム作りを行いました。

1ヵ月半の間で、子供たちは、少しずつまとまって来ていました。

大会では、少しはいいパフォーマンスを発揮できる?!と淡い期待を抱いて試合に臨みました。

我がチームの子供たちは、熱いプレーの連続で、会場を沸かしてくれます。

自分たちよりも、格上に見えるチームに対しても、臆することなくぶつかって行きました。









 U−11チームでは、2試合を終わって、1分け1敗。

初戦は、先取点を取るも、同点に追いつかれる。

2試合目は、ロースコアの我慢の展開でしたが、失点してしまい、0対1で惜敗。


3試合目こそは!!ともう一度結束を確認して、キックオフ。

先に点を取り、3対1でリードしました。

後半になり、子供たちが、残り時間を意識し始めました。

得点差を守りたいのか、腰が引けた戦いになったのです。

今までの良さであった、全員で攻めて、全員で守ることが出来なくなってしまった。

すると、1点を返され、さらに同点ゴールも奪われ。

そのまま試合終了、勝利を逃してしまいました。









 また、もう1つのU−9チーム。

彼らは、初戦から快進撃を続け、3試合を終え、2勝1分け。

優勝も見えてきました。

「次勝ったら、優勝じゃない!?」


すでに優勝した気でいるのか、興奮気味に、子供同士で声を出し合っていました。

迎えた最終4試合目、それまでの勢いがどこにいってしまったのか?

終始リードされる展開。

終盤に盛り返しましたが、2−3で敗れてしまいました。

彼らは見事に大会を制したのですが、悔いの残る最終戦だったはずです。








 U−9/U−11両チーム共に、試合をしているのに、ボールを相手を観ていませんでした。

試合のスコアを気にして、スコアボードを見ながら試合を行っていたかのようです。

1つ1つのプレーに集中し、いいパフォーマンスをする。

そのために、ボールを観て、相手を観て、味方と戦うこと。

そこが抜け落ちてしまった時間は、いいパフォーマンスを発揮することが出来なかったのです。









 テニスなどのスポーツでも、このようなことはあるようです。

テニスをプレーする時は、当然ボールを観ますよね。

でも、実は多くのテニスプレーヤーが、スコアボードを見ながらプレーしているそうなのです。

「あと1ポイントで、ブレイク出来る」とか、「このポイントをを取られたら負ける」

など、ボールを観ることよりも、そちらに意識が持って行かれている。

当然なのですが、本当にスコアボードに目を向けながらボールを打つ人は、いません。

それなのに、まだ決まってもいないポイントのことを考えてプレーしてしまうのです。

今、ここにあるボールに集中して、打つことが何よりも重要なはず。

その積み重ねが、得点の積み重ねとなって表れる。









 話を戻して、U−11チームの最終戦。

残念ながら、試合前から、優勝の可能性は無くなってしまいました。

しかも、対戦相手は、3勝0敗で現在首位のチームです。

私は、試合前に、こう伝えました。

「今までの結果や、スコアボードを見ても、いい試合は出来ない。」

「目の前のプレーに集中して、対面する相手をやっつけるくらいの気持ちで!」

「最後の試合だから、最高のプレーをしよう!」

試合は、点を取っては取られての、派手な撃ち合いになりました。

さすが首位のチームは強く、エースの能力は抜群でした。

我チームの子供たちは、最後の最後までボールに喰らい付いていきます。

結果は、見事6-5で勝利!!

優勝チームに、唯一の黒星を土をつけることが出来たのです。

その時の、子供たちのいい表情は、今でも心に焼きついています。








 点数、時間などの経過を見て、試合をマネジメントする能力は、とても大切なものです。

大局を見て、今、何をすべきかを選手が考えながら試合を行う。

優れた選手・チームの証かもしれません。

ただ、その前に、スコアボードを見ながらは、試合が出来ないこと。

目の前の戦い、ボール、相手をグッと観ることの重要性を忘れてはならない。

何を考えていても、最終的には、意識をそちらに持っていかなくてはならないのです。

子供たちの熱い戦いから、改めて学ばせてもらいました。
posted by プロコーチ at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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