2012年03月13日

笛が鳴るまで、

 「笛が鳴るまで、プレーをやめるな!」

何十年も前から、言われ続けている、フットボールの鉄則の一つです。

私も、昔から何度も言われてきましたし、言ってもきました。

反則があった、反則をされた、としてもプレーを止めてはならない。

セルフジャッジをするのではなく、レフェリーの笛が鳴るまでプレーを続けること。

いつでもレフェリーが、正しい?判定を下してくれるとは限らない。

明らかなハンドや、明らかな反則を見逃してしまうこともある。

ましてや、プレーヤーが、自分の価値観で反則を決めてしまうことは、もってのほか。

先人たちが、たくさんの痛い目を見てきたからこそ、この鉄則が受け継がれている。











 昨シーズン、UEFAチャンピオンズリーグでこんな事件がありました。

FCバルセロナ対FCコペンハーゲン戦でのことです。

第2GKのピント選手がバルサのゴールを守っていました。

1対1になりかけたのですが、相手FWセサル・サンティンが突然動きを止めました。

何とピントが主審の笛のような口笛を吹いたのです。

マルティンにオフサイドの反則があったと勘違いさせてプレーを止めさせたのです。

この行為の代償は大きく、2試合の出場停止処分を受けたのです。

このようなことがあるなら、笛が鳴っても、プレーを簡単に止めてはならないのでしょうか。

笛が鳴ってもなおプレーを続けていると、今度は自分が反則になってしまう。

だからこそ、ピントの口笛は、あってはならない行為だったのです。








 先日、指導している選手の紅白戦に、GKで出場しました。

試合に出る準備をほとんどせず、突然出場することになりました。

プレーをするために、集中力を高めておくこと時間も無く、ピッチに立ちました。

試合の中盤に、問題のシーンが起こりました。

中央を相手が攻めてきます。

攻守共に、何人かが密集し、せめぎ合っています。

そして、中央を突破されました。

味方DFが一枚食い下がっていますが、斜め後ろから何とか追いかけているにすぎない。








 次の瞬間、副審がフラッグを、パサッ!と上げました。

オフサイドなのでしょうか、はっきりと旗を高く上げています。

レフェリーは、旗を下げさせるような仕草もとらず、そのまま走っています。

「笛が鳴るのかな」と私は思い、少し集中を緩めてしまいました。

まだ、笛も鳴っていないのに!

相手選手は、味方DFと共に、ゴールにどんどん迫ってきます。

なぜか、笛は鳴りません。

そして、シュートを打たれてしまいました。

私は、構えてもいなく、シュートを決められてしまいました。

レフェリーが「ゴールイン」の声と共に、得点を認める笛を鳴らしました。

あっけないほど簡単に、失点してしまったのです。






 副審はオフサイドの判定。

もちろん最終判断は、主審にあります。

主審が判定を下して始めて、反則となる。

だから、笛が鳴るまで、プレーをやめてはならない。

この、当たり前のはずの鉄則を守れなかった。

勝手に、集中力を落としてしまった。

紅白戦とは言え、明らかな自分のミスで失点しまったのが、悔しい。







 笛が鳴るまで、プレーを止めない!

笛が鳴っても、次の対応を考える。

試合終了までは、集中力を高く維持し続けること!!

当たり前の鉄則が抜け落ちてしまった。

もう一度、心に深く、刻みなおす。
posted by プロコーチ at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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