2012年03月27日

イニシアチブを取れ!

 順番の回ってこないスポーツ。

打順があり、必ず自分の出番があるスポーツではない。

サッカー・フットサルでは、自分の存在や価値を、認識してもらわないと!

そうでなくては、ボール(順番)が来ない。

さらに、自分が何をしたいか!を周りにしってもらう必要がある。

自分が活躍するためには、得意なプレーをしってもらわなくては。

ウィークポイントで勝負をしてしまい、価値を下げるのか?

それとも、ストロングポイントを見せつけて、認めさせるのか?

これが、フットボールというスポーツで求められる資質。








 この春も、子供向けの面白いクリニックが開催されています。

ボカジャパンが開催する、スキルアップクリニックです。

これは、日本にボカジュニオルズの育成コーチを招き、指導を行うというもの。

スクールコーチなどではなく、育成のプロとして実績を残しているコーチです。

昨夏も、見学させてもらいましたが、とても興味深いものでした。

コンセプトが、「日本人の子供が特に不足している点を取り上げて指導する」

日本の子供たちに足りない部分を、アルゼンチンの指導者がピックアップする。

我々とは、違った切り取り方をするのが、また面白いところです。









 今回、2日目のテーマが、「イニシアチブをとれ!」

状況に合わせるだけではなく、自分に有利な状況を作り出すのも大切、とのこと。

ボールコントロール、体の使い方、ボールの蹴り方。

カリキュラムは、どんどん進んでいきます。

日本でもおなじみのメニューもあれば、そうでないものも。

やはり、根っこになる部分が違えば、モノの見方も違うようです。

それが、私が見学に行く大きな理由でもあります。









 クリニック中に、小さな事件がありました。

ファーストタッチのトレーニング。

コーチが説明し、デモンストレーションをしました。

そのデモは、アシスタントの日本人コーチが行ないました。

相手DFのプレッシャーによって、様々なコントロールがある。

4種類に分けて、説明がありました。








 そして、コーチが質問します。

「今の分かった人?!、手を挙げてごらん。」

20人を超える人数の子供たちが参加しています。

誰一人、手が挙がりません。

さらには、全員が、うつむいてしまいました。

アルゼンチンのコーチが、目を合わせようとしても目をそむけてしまいます。

それどころか、当てられないように、影に隠れる子供すらいました。









 他のスタッフが、冗談交じりに言いました。

「ほら手を挙げて、イニシアチブをとらないと!、主導権を握らないと!」

(当日のテーマが、イニシアチブを取れ!です・・・。)

それでも、誰一人、手を挙げようとはしませんでした。

スタッフの冗談も伝わらず、変な間が生まれてしまう始末です。









 そのボールコントロールは、難しいものではありませんでした。

証拠に、直後のトレーニングでは、ほとんどの子供たちが出来ていたからです。

つまり子供たちは、分かっていても手を挙げなかった。

仮に、分かっていないなら、分かっていない、と言えたはずです。

お互いあまり知らない間柄だったので、けん制しあったのでしょうか。

目立つことを恐れたのでしょうか。

これが、自分の学校、自分のチーム、家だったらどうなのでしょう。

同じ結果だった?!とは思えません。

子供たちは、誰も手を挙げないので、空気を読んだのでしょう。










 空気を読む。

日本人の良いところでもあります。

人の気持ちを慮らず、気持ちを踏みにじる人間は、尊敬できません。

その一方で、日本人の短所にもなり得る部分ではないでしょうか。

少なくとも、ピッチの上では、空気を読んで意見を控える余裕はない。

状況が、刻一刻と変わり続けるスポーツ。

順番待ちをしていても、順番が回ってこない。

それどころか、順番を飛ばされてしまうこともあるでしょう。

空気を読むのは、相手の意思を想像することに使うべきだと、私は考えます。

日本人選手が、イニシアチブを取れる日は、来るのでしょうか?
posted by プロコーチ at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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