2012年04月13日

何のためにラインコントロールをするのか

 オフサイドに関するルールは、攻撃側有利に変更され続けています。

「オフサイドポジションにいること自体は、反則ではない。」

サッカー競技規則のオフサイドの項は、この文言で始まります。

「ボールが味方競技者によって触れられるか

 プレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、

 次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっていると

 主審が判断した場合にのみ罰せられる。」

このように、規則は続いています。

そして、
 
「プレーに干渉する。

  または、相手競技者に干渉する。

  または、その位置にいることによって利益を得る。」








 ギリギリまで、オフサイドかどうかは分からない。

明らかなオフサイドポジションにいたとしても、オフサイドではないから。

オフサイドポジションにいる選手が、どのように振舞うか?

さらには、戦略的にオフサイドポジションを活用する選手やチームもいます。

オフサイド!?と思い込んで、一瞬止まったら最後、NOT OFFSIDEかもしれず…。

守備側にとって、オフサイドは助けにもなれば、毒にもなる。








 オフサイドトラップを、守備の戦略として用いることは、危険です。

オフサイドのルールが、攻撃側有利に傾いているからです。

さらには、副審を100%信じることも出来ない。

人間ですから、見誤ることも、どうしても起こり得る。

オフサイドを取り巻く状況は、守備側に不利になっています。

その状況の中でも、オフサイドのルールを活用することは、重要です。

オフサイドトラップではなく、オフサイドを意識して守備を行う。









 それは、DFラインのコントロール。

ボールの動きに合わせて、DFラインを上げ下げする。

バックパスが出れば、ラインを上げる。(UP)

味方が大きなクリアをすれば、ラインを上げる。

横パスや、ゴールに背を向けるようなボールキープ時でも、上げるチャンス。

その逆に、縦パスが出るタイミングでは、その前にラインを下げる。(down)

浮き球を相手が前向きに処理しようとしている時も、要注意でしょうか。









 なんのために、DFラインをコントロールするのか?

一番の目標は、相手攻撃陣の選択肢を狭めること。

ただ、オフサイドトラップのためにラインを上げる(止める)のではなく。

DFラインをコントロールしながら押し上げることで、スペースを圧縮することができる。

すると、相手のボールに対するプレッシャーを強めることも出来る。

何よりも、相手FWが、自分のタイミングで飛び出すことが出来なくなる。

動かない、押し上げないDFラインは、コーンと同じ。

相手選手は、自分たちの好きなタイミングで、裏に飛び出すことが可能です。

さらに、押し上げることで、相手選手をゴール前から遠ざける。








 DFのラインコントロールが上手く行っていると、守備は楽になります。

相手チームは、自分たちのタイミングでプレー出来なくなる。

さらに上手く行けば、相手の攻撃は行く場所が無く、困ってプレーをせざるを得ない。

守備側は、適当に蹴られたそのボールを回収するだけ。

ラインコントロールをする最大のメリットは、相手の選択肢を奪えることでしょう。

ずるずる下がると、こういったプレーは難しい。

相手に応対するだけの守備では、DFの醍醐味を味わうことは出来ない。

守りながらも、主導権を握る時間は、DFにとって楽しい時間です。
posted by プロコーチ at 23:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たまたまこのブログに辿り着いて読ませて頂きました。リフレッシュできる内容ばかりで学ばせて頂きました。実は僕も昨年B級を受講しました。(僕は広島コースでしたが)。また今後も読ませて頂き学ばせて頂きます。
Posted by 広島のフットボールコーチM at 2012年04月18日 23:01
そう言っていただいて、Mコーチ恐縮です。

自分自身も、負けないように学び続けて行きます!
Posted by フットボールコーチ at 2012年06月02日 02:37
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