2012年05月25日

外しか使えない

 ボールをポゼッションしながら、前進し、チャンスを狙う。

不確実なロングボールに頼るのではなく。

適当にボールを蹴って、体をぶつけ合うことに、快感を覚える。

守備を固めて、カウンターで一瞬の隙を狙う。

それらは、おそらく我々が好きなスタイルではないでしょう。








 パスをつなぎ、ドリブルでボールを運ぶ。

相手陣形の穴を探し、穴を作り出し。

日本が目指すのは、このスタイルのはずです。

日本代表の試合を観ていると、このスタイルは継続されています。

監督が代わっても、ボールをつなぐことは変わらない。

日本に、ボールをつなぎながら、崩し、ゴールを狙うスタイルが定着してきたのでしょうか。








 ただ、大切な部分が、まだ出来ていないようです。

そして、短いパスをつないでいる位置が低い、という現象が起こっています。

DFラインと中盤の低い位置とではボールは回る。

そこから先には、なかなか進めない。

後ろで回して、中盤につける、また、後ろに返して、サイドを変える。

時に、無理やり突破を図り、つぶされてしまう。

この繰り返しです。







 高い位置にボールを運べているシーンも、もちろんあります。

その多くは、外経由で、サイドの高い位置に運んでいます。

相手DF、MFのラインは崩れていないため、簡単に応対されてしまいます。

クロスは上がるのですが、弾き返されてしまう。

クロスの精度が低いだけが、原因ではない。

相手のDFを振り回せていないから、楽に対応されてしまっているのです。








 この原因は、相手の中盤MFのラインと、最終ラインとの間に入れていないこと。

ここにボールが入ることができれば、相手の応対は変わってきます。

一度中に、集結しなければならないのです。

そこから、外にボールを出せば、さらなる対応が必要です。

今度はサイドにスライド、もしくはラインアップをする。

個々にボールが入れば、相手はピンチになる!?と警戒を強めます。

この、一度、中に集結させ、ボールホルダーに意識を集中させること。

これで、相手を疲弊させ、応対を遅れさせる、マークを外すことが可能になる。

すると、ポゼッションしながらゴールに迫ることも、数多く出来るでしょう。








 今の代表には、中でボールを受ける、ピボットが不足している。

この受けるプレーが最も上手いのは、香川選手でしょうか。

その香川選手を、センターの位置で使わないのは、もったいない気がします。

そして、中のピボットに、ボールをつけるタイミングが合わせれない出し手が多い。

このプレーは、一撃必殺のプレーではない。

一度出来たからではなく、何度も何度も繰り返す。

無理なら戻して、やり直す。

可能なら、「ターン!」して前方向に進んでいく。

真綿で相手の首を絞め殺すように、じわじわと相手の足を奪っていく。

このプレーの次に、大きなチャンスが生まれることも多い。

外経由だけでなく、中を使いながら、ボールを運びたい。
posted by プロコーチ at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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