2012年12月04日

勝ちグセ、負けグセ

 今年のJリーグは、サンフレッチェ広島が初優勝を遂げました。

自分たちのスタイルを持つチーム。

自前の選手が躍動するチームの優勝には、価値があると感じられます。

さらに、彼らには、クラブワールドカップの出場権も与えられました。

どのような戦いを見せてくれるか、楽しみです。

伸び伸びと、自分たちのスタイルを、貫いて欲しいですね。





 



 その一方で、降格してしまうチームもあります。

札幌、神戸、大阪。

シーズン当初のプランが壊れたのか、歯車が崩れてしまったのか?

何か、足りないモノがあったことは、間違いないはず。

来シーズン、J2で足りないものを取り戻し、復活出来るのでしょうか。










 降格が決まってすぐ、試合後のインタビュー。

とても、興味深い発言をしていた選手がいました。

ヴィッセル神戸の大久保選手です。

「柏も広島もJ2で勝ち癖をつけてそこが自信になってJ1優勝まで行けたと思う。」

そして、こうも話しました。

「一人ひとり自信を持ってプレーする事が大事だと思います。」

経験が豊富な彼は、チームの空気を感じていたのでしょう。

自信なく、何をしてもうまく行かない。

まるで、負けぐせがついているかのような空気を。







 人間の行動と、心の状態とは、密接な関係があります。

失敗ばかりを繰り返していると、やる気を失ってしまう。

いくら努力をしても、無駄だと、心が学習してしまっているのです。

この状態を「学習性無力感」と呼ぶそうです。

失敗ばかりを繰り返してしまい、それに気づいてしまう。

その原因が自分の至らなさだと考えてしまう。

すると、いくら努力をしたところで、成功しないと考えてしまう。








 アメリカの心理学者である、マーティン・セレグマン。

彼が、面白い実験をしています。

犬に足かせをし、逃げれない状況を作ります。

その状態で、電気ショックをかけ続けます。

すると、最初の頃は、必死に逃げようとしました。

ところが、逃げれないと分かると、逃げようとしなくなるのです。

しかも、足かせを外し、自由にしても、逃げようとしない。

逃げれる状態で電気ショックを与えても、逃げずに電気ショックを受け続ける。

長い間、努力が無駄であることを学習してしまった結果だそうです。

これが、「学習性無力感」です。







 J2に降格したチーム。

勝つことを忘れてしまっているチーム。

そのチームには、この「学習性無力感」が蔓延しているのでしょう。

負けるという電気ショックを受け続けてしまった?

いくら良い試合をしていても、最後には敗れている。

こんなはずではない!

必死に準備をし、試合でも全力で戦っているでしょう。

心がその状態では、パフォーマンスは伴ってこないのではないでしょうか







 ここで、大久保選手の言葉が思い出されます。

「J2で勝ち癖をつけて・・・」

戦う舞台は変わりますが、勝利を重ねること。

そうすることで、心が変わってくるはずです。

「自分たちはダメだ」 ⇒ 「自分たちは強い」

心が変われば、パフォーマンスが変わり、チームが変わるでしょう。

それを、「自己効力感」が高いと言うようです。







 失敗は、成功の元(種)という言葉があります。

失敗だけでは、電気ショックを受け続けた犬になってしまう。

成功を重ね、自分に自信をもつこと。

これも、大切なことのようです。
posted by プロコーチ at 10:51| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/305586133
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック