2013年02月01日

本物をたくさん見る

 私が母に教わったことがあります。

「いいものをたくさん見ること、そうすれば自分の中に基準が出来る」

何度かご紹介した私の母は、40年以上、和食器を中心とした民芸品のお店を開いています。

全国から自分の目利きで仕入れをする。

若手の職人さんに、アドバイスをしながら、育成をする。

先日は長年の貢献が認められ、民芸館の大きな賞を頂いたようです。

その母の教えです。

「何がいいかを難しく考えなくてもいい、(基準があれば)自分の好きだと思うものを選ぶこと」
 
いいものをたくさん見続けることで、目が養われていくとのことです。










 さて話は変わりますが、昨日、テレビでバイオリンの特集をしていました。

千住真理子さんという、著名な演奏家の方が出ていました。

彼女の愛器は1716年製ストラディヴァリウスで、「デュランティ」という名前。

しかも、幻の名器らしく、その価値は数億円だそうです。

番組の中で、彼女が2台のヴァイオリンで演奏してくれました。

一方は10万円のヴァイオリン。

もう一つは、数億円の愛器。

同じ曲を演奏するのですが、私にはどちらがよくて、どちらが悪いのかが分かりません。

違うことは分かるのですが、どちらがいいのか?!

10万円の方が、実は数億円のものだった!と言われても、正直区別がつかない。

恥ずかしながら、私の耳は貧しいものですね、、。










 和食器においては、私の中に、ある程度の基準があります。

安物だな、工業製品だな、職人さんが丁寧に作っているな。

その違いは、ひと目で分かります。

生まれた時から、私は母の選んだ多くの食器に囲まれていました。

民芸館や博物館に他店など、様々な見る機会を与えてもらっていました。

プロの目利きとは言えませんが、自分の好みは言えるレベルになることが出来ました。

でも、ヴァイオリンの好き・嫌い、良い・悪いは分からない。

自分の中に基準が無いのです。

それはもちろん、いいものを繰り返し聴いていないからです。









 フットボールの世界においても、同じことが言えるはずです。

例えば、テクニックを習得させるために。

世界のトップ選手が、どのように行っているのか?

トップオブトップの選手を何人も見る。

一人一人が持つ技術は、もちろんそれぞれ異なっています。

でも、彼らの中に、共通する特長があるのです。

良いものをたくさん見て、テクニックにおいての基準が出来る。










 指導の際には、それを抜き出して、言語化する。

何度も何度も見て、彼らに共通する何かを見つける。

では、目の前の指導対象はどのように、プレーを実行しているか?

自分の中にある基準と比較してみる。

すると、何を伝えればいいのかが、浮かび上がってくる。

そのポイントを伝えれば、選手が変わるきっかけを手に入れることも!










 この基準が、自分の経験則でのみ、築き上げたものなのか。

自分の経験は、もちろん大事。

その基準は、汎用性のあるもの?

まずは、お手本となるべく、いいものをたくさん見て研究すること。

それが、自分の中の基準になっていく。
posted by プロコーチ at 16:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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