2013年04月23日

日陰に入れる、日向に出る

 バルサを相手にするチームは、守備に細心の注意を払う必要があります。






 下がって、ゴール前のスペースを圧縮して、守りやすくする。

モウリーニョ監督が、昔、バルサ対策で成功させた形が有名。

人と人との間に入って、ボールを受けるバルサの攻撃。

ゾーンの切れ目である、中途半端な位置で受ける。

守備組織の構造状欠陥を、見極めて攻撃を繰り返す。

しかも、狭いスペースであっても、全く苦にしないのが、バルサの攻撃陣です。

この攻撃が、どんどん進化している。

だから、引いてゴール前に2台のバスを止めるだけでは、もはや守り切ることが出来ない。









 前から、積極的にプレッシャーをかけていく。

高い位置でボールを奪って、ショートカウンターを狙う。

特に、試合開始20分くらいまでの時間帯は、すさまじい追い込みを見せるチームもある。

ボールを狩る勢いで、プレッシャーを組織で連続して掛ける。

だが、これもまた、簡単ではない。

普通のチームなら、プレッシャーを受けると、ボールを蹴っ飛ばしてしまう。

自陣ではセーフティーにプレーをする原則に従い、リスクを負うことを避ける。

ボールをつなぐことを諦め、相手陣地の奥に向かって、ボールを蹴り返す。

GKまで下げたとしても、半ばアバウトに、やはり蹴ってしまう。

バルサはそれでも、ボールをつなごうとするし、つなげてしまう。

技術も高ければ、その意志も堅い。

中盤のポジションを変化させ、パスの入口を作る。

GKの足元も、フィールドプレーヤー並に高いものがある。

そもそも、猛然とボールを狩る走りは、90分間続かない・・。











 少しでもプレッシャーが緩まれば、バルサの前では練習用の人形に等しいのかもしれない。

バルサの攻撃は、相手の足の届かない、言わば日向に出てくる動きの繰り返し。

ボールと自分との間に、相手DFが入らないように、ピシッとラインを引いていく。

相手の陰に隠れていては、ボールを受けれない。

理想は、ボールを持った選手が、10個のパスのラインを引けるように。

ボールが動くたびに、細かくステップを踏んで、体の向きを変えて。

常に、日向に出て、ボールが受けれる状態を作る選手たち。

本当に、我々も含めて、世界中のいいお手本になってくれています。








 チャンピオンズリーグも準決勝を迎えます。

調子を落としている?バルサが、好調バイエルンで、いつものフットボールが出来るのか?

バイエルンの守備に注目したい。

バイエルンの守備は、もちろんゾーンDFがベース。

だが、ただ場所を守っている、門番のような守備陣ではない。

ボールに対するチェックが、かなり厳しい。

これは、ボールを持っていない人をマークするときから、始まっている。

自分の場所を守りながら、相手攻撃陣の責任を、明確にし続ける。

パスが何百本も通る試合の中でも、マメに、責任の受け渡し、ポジション修正をサボらない。

だから、ボールに対する寄せが速くなる。

すると、さらにオフのマークが楽になる。

守備組織に、好循環が生まれています。

これが機能すると、バルサといえども、相手守備陣の日陰に入ってしまう。

バイエルンは、相手を日陰に入れようと、ボールに寄せ、マークをし、スペースを埋めている。








日向に出る動きVS日陰に入れる守備。

バルサの日向に出て、ボールを受ける動き。

バルサは、メッシという飛び道具が万全ではない。

普段以上に、日向に出る動きの精度を高め、狭い場所でボールを受ける重要性が増してくる。

対するバイエルンの日陰に入れて、相手の選択肢を奪う守備。

バルサのパスのリズムを遅らせることが出来れば、勝機は高まるでしょう。

11人全員が、真の連動を見せようとするはずです。

一人のボールに対するプレッシャーに合わせて、残り10人がポジションを変化させる。

これも、また、いい教材になってくれるはずです。
 
posted by プロコーチ at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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