2013年05月21日

戦術の指導を開始する。

 何歳から戦術の指導をするのか?

コーチ同士での会話でしばしば出てくる話題です。

サッカークリニックなどの指導者向けの専門誌でも、よく取り上げられています。







 小学生の間は、ドリブルだけでいい!!

パスは禁止で試合を行うことも。

マンチェスターユナイテッドで活躍する香川選手。

彼が育った、宮城の街クラブは、そう言ったこだわりを持ったチームのようです。

自信満々にボールを持って、試合を進める選手の育成を目指しているのでしょう。

香川選手は、こういった育成の最たる例と言えるでしょう。







 チャビの世代を始めとして、FCバルセロナで育成に携わったコーチ。

「サッカーサービス」という、指導者の集団を立ち上げて、様々な発信をしています。

それによると9歳が、一つの基準となっているようです。

この年代になると、フットボールに対する理解度が高まってくる。

それ以前のエゴイスティックさが、徐々に少なくなっていく。

「集団」の意識が備わってくる。

状況に合わせ、パスをしようと考え出す年代であり、パスの指導を開始すべきタイミングである。








 実際、どうでしょうか?

先日、教え子の出場する運動会がありました。

高学年リレーの選手になった彼は、得意げな顔をしていました。

ところが、直前に「リレーはどうだ?」と状態を聞いたら、不満げな表情を浮かべます。

「いつもビリだよ。」

「あとちょっとに縮めるけど、抜かせない。」

何でも、彼にバトンを渡す子供が遅いらしいのです。

それ以外の選手は遅くはないのですが、前半のマイナスを取り返せないまま、最下位・・。









 私は、悩みの相談に乗り、秘密の作戦を授けました。

ポイントは、バトンゾーンを活かして、走る距離を調整すること。

遅い選手の走る距離は短く。

速い選手の走る距離は、その分、長く走る。

チームとしての特長を活かす、とも言い換えれるでしょうか。

とてもシンプルな戦略です。

彼はこの作戦を遂行し、成功したそうです。

ビリでバトンを受け取ったのですが、渡した時は、同点1位!

そのままの流れで、リレー自体も、練習の時より順位を上げたようです。








 サッカーサービス社の理論は、日本人にも当てはまる部分があるようです。

9歳〜14歳が、戦術を学び始める年代である。

このように書かれています。

「エゴと集団の中間である年代」

リレーというもう少し単純な競技ではあるものの、戦略的に戦うことが出来る。

個人のエゴだけで進めるのではなく、より良い状況を作るためのアクションを起こせる。










 日本の子供たちは、ボール扱いの巧さは素晴らしい。

だが、個人戦術の理解が低い、フットボール全体の理解が低い。

海外の指導者が、判を押したように語っています。

日本人だから劣っているのではないのかもしれない。

指導を受けていないから知らない・出来ていない。

それだけなのかもしれません。
posted by プロコーチ at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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