2013年05月31日

間でしか受けれない

 日本対ブルガリアの親善試合で、参考になるシーンが何度もありました。

ブルガリアの選手といえば、ストイチコフ、コスタディノフ、バラコフ。

彼らが活躍した、94年のワールドカップが懐かしい思い出です。

その後は、プレミアリーグで活躍する、ベルバトフ。

何人か選手は思い浮かびますが、代表チームの成績は、最近低迷気味。

94年のベスト4を頂点に下降しています。

98年のワールドカップや、1996・2000のユーロではグループリーグで敗退。

その後は、本大会にも参加できず、ヨーロッパ予選で敗退を繰り返しています。









 華々しい活躍が近年聞こえて来ないため、簡単に考えていた部分もあるのではないでしょうか。

ブルガリア代表チームは、好チームでした。

真面目に、試合に取り組んでいました。

海外からくるチームは、代表とは名前ばかりの、代表歴の浅い選手の集まり。

はたまた、観光気分で試合に来て、コンディションが低い。

後半に入ったら、バッタリと足が止まって、ゆるい試合をして帰国していく。

そんな、志の低いチームとは対極にある。

高いモチベーションを持って、試合に臨んでくれたことが感じられます。

親善試合の相手としては、数年前のチリ代表に匹敵する、好チームでした。








 しかも、一人一人の基礎技術、個人戦術の能力が高さがあります。

攻撃の選手のボールの受け方が素晴らしい。

縦パスを受けるときの体の使い方が、抜群でした。

縦パスの受け方として、人と人との間で受ける方法が、多く見られています。

バルサの選手が、その典型です。

ゾーンの切れ目を探しながら、間に入り込んでボールを受ける。

狭くても、足元に強いパスを要求し、ボールを受けるのです。

これは一つ、素晴らしい受け方です。









 ブルガリアの選手が見せたのは、これではありません。

ボールを受ける寸前に、日本のDFを背負って、ボールを要求する。

それまでは、少しだけずれた位置にいて、受けるその寸前に、体を入れます。

この時、自分からガシッと背中をぶつけて、相手の出足を防ぎます。

両手を拡げ、腰を落として、背中やお尻で相手を受け止めます。

自分から!というのが、ミソですね。

体をぶつける方法、コンタクトスキルが、非常に高いのです。









 2M近い大柄な選手がしているのではありません。

170センチ台の選手が、このコンタクトプレーをいとわないのです。

背中でガッシリ受け止めて、味方にボールを落とす。

高い位置に基点を作って、チャンスにつなげている。

古典的とも言える、ターゲットマンのプレーです。

古典的ではあるが有効なプレー。

実際に、このプレーから何度か、シュートシーンを演出しています。








 日本の選手は、ポジショニングや、フリーランニングを駆使して、ボールを受けています。

考えながら、ポジションが取れる。

中強度のランニングを、長い時間続けられる。

日本人の武器と言えるでしょう。

でも、本当に狭い局面では、人との間も、走り回るスペースも減少していきます。

そうなったら、ボールを受けることすら厳しくなってしまう。

タイミングを合わせ、瞬間的に走り込んでボールを受け、それを繰り返す。

日本人のよさかも知れませんが、これだけではない、ボールの受ける方法。

間で受けようとしても、間が小さく小さくなってしまう。

すると、ボールの動きはノッキングを起こし、相手の守備陣形は崩れない。











 背中で相手を受け止めて、ボールを受ける。

腰を落とし、腕を広げる。

背中やお尻を、相手にグイグイ押し付け、コンタクトしていく。

このように体を張って、縦パスを受ける。

古典的かもしれませんが、かなり有効だということを再認識しました。
posted by プロコーチ at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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