2014年04月30日

攻撃のタレントを育てる秘訣

『正解は無い』

ブラジルのクラブと仕事をさせてもらいました。

育成では、ブラジル国内でも指折りのクラブ。

本体のコーチが来日してくれ、2週間共に一つのプロジェクトに取り組みました。

その時の体験をお話しします。






 最初の数日は、コミュニケーションに時間が掛かりました。

優秀な通訳が付いてくれるのですが、なかなか進みません。

警戒しているわけではないでしょうが、上手く行かないのです。

特に、メニューの打ち合わせ。

設定は?ルールは?意図は?発展は?

話してくれる内容は分かるのですが、全てを受け入れるわけには行かない。

日本人の子供たちが、楽しみ、満足し、いい方向に変化する。

そのためには、どうすればいいのか?

とにかく、試行錯誤が続きました。








 毎日続いた打ち合わせで、とても印象的なことが幾つもありました。

ブラジルの育成の真髄に迫った?そんな気がする出来事です。

攻撃のトレーニング。

設定は、こと細かく決められます。

ルールや、発展内容も、留意点も決まります。

そして、私が質問しました。

『どのような攻撃が見られたら、意図通りなのですか?』

返ってくる答えは、いつも同じです。

『う〜ん、正解は無いよ』

とは言え、彼らブラジル人コーチの頭には明確なビジョンがあるのでは?

しつこく、食い下がりました。

『あえて言うと、、、。』

『でもな、それではない方法で攻撃しても、構わないんだ』

『それが全てではないぞ』








 どんどん話していくと、彼らはいつも言いました。

選手が出す、攻撃のアイデアを大切にしたいんだ!

我々が決めつけた方法以外にも、面白いアイデアがあるはず。

だから、それを大切にしたい。

型にハメた通りに、選手を動かす。

選手をロボットのように言いなりにさせ、判断すら奪ってしまう。

そのような指導の、全く対極にあると言えます。









 ブラジルからは、驚くような、攻撃のタレントが輩出されています。

この方法が最善だ!という指導を受けた選手では、到底浮かばないアイデア。

見ている我々を楽しませてくれる、最高のタレントです。

選手の平均値を高めるには、ブラジル式の指導はあてはまらないかもしれない。

このやり方で、伸びない芽もたくさんあるでしょう。

でも、攻撃のタレントが育つためにはどうすればいいのか?!

自分の日々の指導を考えさせてくれる、やり取りでした。

フットボールの指導は、簡単ではありませんね。
posted by プロコーチ at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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