2014年10月11日

健全な競争

 4種(小学生年代)対象のフットサルスクール。

私が指導する、ある選手の話です。

・小学校では陸上部(期間限定)に所属していること。

・市町村の陸上記録会への出場を、100M走の選手で狙っていたこと。

フットボールのことではありませんが、心の中で応援していました。

足が速い彼なので、私も楽しみにしていたのですが、。








「陸上部どうなの?」

記録会が近いようなので、聞いてみました。

すると、いつも明るい彼ですが、沈んだ表情を浮かべます。

ポツポツと、暗い声で答えてくれました。

・選考に漏れ、補欠になった。

・先生に理由を聞いても「補欠だ」以上の答えを聞けなかった。

聞けば、ダントツで学年一番のタイム。

自分より明らかに遅い他の子が、選手として選ばれたらしいのです。








 私は彼に、真剣に伝えました。

「最高の補欠になれ!」

ショックを受けている彼には、少し厳しいかもしれません。

それでも、躊躇することなく、ハッキリと伝えました。

そして、発問しました。

「最高の補欠になるためには、何が必要だと思う?」

「サッカーやフットサルで、ベンチに入っている選手のことを考えてごらん。」










 辛そうな表情を浮かべながらも、彼は真剣に考えてくれました。

・仲間を声で応援すること?

悔しいでしょうが、応援する、と考えつきました。

「それは、とても大事なことだな。大きな声で応援してあげなさい。」

私は、もう一つ大事なことがあると思っていました。

「最高の補欠になるためには、もう一つ必要だと俺は思う。なんだと思う?」

「途中出場する選手は、試合中に何してる?」

・走ったり、ボール蹴って、アップをしてる。

彼は思い出したようです。

「そうだな、UPしてるよね。だから試合に出る選手よりも、真剣にUPをしてみよう。」

彼は分かってくれたようです。

「誰が見ても、「「最高の補欠だ!」」と言われるくらい、バッチリ全力を出してこい!」

私は、彼の背中を、ポンと叩いて押し出しました。









 おそらく彼は、選手で出れると考えていたはずです。

今回は残念な思いをしてしまいました。

少し理不尽な気がします。

でもこのような理不尽とも思える選考は、過去にも例がありますよね。

これが、社会に出て、初めて経験してしまうと、多大なるショックを受けてしまうでしょう。

スポーツでの経験だから、挽回することが出来ますよね。

補欠になって腐ることなく、最高の補欠になるための努力をした。

彼は、もしかすると、記録会に出場するよりも、貴重な経験をしたのかもしれません。









 スポーツを通しての健全な競争は、人を成長させてくれます。

・フットボールは子供を大人に、大人を紳士に育ててくれる。

クラマー氏の、有名な言葉です。

悔しい思いも、嬉しい思いも、全ては成長してくれる糧としたい。

来年の記録会では、きっと駆け抜ける姿を彼は見せてくれるでしょう。
posted by プロコーチ at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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