2014年10月16日

選手生命の危機でした

香川真司、脳震とうで代表から途中離脱…引用エルゴラッソ(2014年10月13日号)

怖いニュースが出ていました。

怖いという理由、は2つの面からです。









 一つめは、香川選手のキャリアについてです。

ジャマイカ代表との試合で、前半の終わり間際に接触。

鼻からアゴにかけて、相手の肘が入って、強打したように見えます。

テレビ画面越しには分からなかったのですが、かなり強く打っていたようです。

…試合後に脳震とうの症状を訴え、新潟県内の病院に直行。

8月下旬にも前所属のマンチェスターユナイテッドでの試合で同様の症状を経験しているため、

大事を取る形で今回の代表から途中離脱することになった。

試合後のインタビューにも答えていたが、ロッカールームに戻った後、

「頭がクラクラする」と症状を訴え、今回は残念ながら1試合のみのプレーとなってしまった。








 それほど重篤ではないが、大事をとったように、伝えられています。

ところが、非常に危険な状況だった。

正しく言うと、非常に危険な状態になる爆弾を抱えたまま、プレーを続けたと言えます。

試合後に頭がクラクラするという症状が出たということは、何を意味するか。

前半の時点で既に、脳震とうが起きていたことを意味します。

(脳震とう後症候群}頭痛、めまい、記憶障害などが後から起きる。

しかも、なぜこんな症状が出るのか分かっていないのが、不気味だ。

JFA医学学会・脳神経外科のドクターが、講義で話されていました。








 脳震とうが起きていた状態で、ほぼ丸々1試合プレーを続けた。

ここで、我々が知っておくべきことがあります。

セカンドインパクトシンドローム。

脳震とうの症状が残っているうちに、再び打撃を受けるとどうなるか。

脳に、破滅的なダメージを生じることあるのです。

ボクシング、アメリカンフットボールはもちろん、我々のサッカーでも死亡例が報告されている。

香川選手に、もう一度、頭に強く打撃があったらどうなっていたのでしょうか?

想像するだけで、ゾッとします。








 もう一つの問題は、この脳震とうの問題を、選手が知らないことです。

命よりも、大切なものはありません。

脳震とうを、ピッチ上で共にいる仲間が起こしたことを知っていたら、どうすべきか?

正しい知識があったなら、プレーを続けさせようとは思わないはずです。

そして、もちろん本人も。










 脳震とうは、恐ろしいものであるという認識が選手の間にないのではないか。

このことが、最も恐ろしいことかも知れません。

周りも、本人も気がつかない間に、選手生命の危機が訪れ、静かに去っていたのです。


posted by プロコーチ at 03:30| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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