2014年11月28日

感覚を研ぎ澄ます

 「あなたは、ボールを見ないで、サッカーができるか。」

刺激的なメッセージが、パンフレットに並びます。

ブラインドサッカー世界選手権2014が代々木で開催されました。

初めての観戦に向かいました。

私の知人が、ブラインドサッカーに携わっていたので、興味はあったのですが。

そして、やはり、この世界でもブラジルは大国でした。






 本当にボールが見えていないのか?

そう感じさせるほど、華麗なボールコントロール。

チームでの約束事が、見事なまでに遂行されている。

ボールから聞こえる鈴の音や、「ボイ!」の掛け声が響くコート。

そこで、わがままにプレーしている選手は、コートの上にいませんでした。

激しいフィジカルコンタクトは、観戦する人間の興奮を誘ってくれます。








 選手は、視覚以外の情報を、全身で集めています。

まずは音。

自分にボールが近づいていると、鈴の音からボールの来るタイミング、場所を感じ取ります。

これが、難しい・・・。

体験コーナーでプレーしてみましたが、なんとなくしか分かりません。

シャカシャカという音が大きくなり、自分に近づいて来ているのが分かる。

ボールが来る場所、タイミングが正確に分からないと、ボールを止めることが出来ない。

これは、何度も何度も繰り返して、修正しないと分からない。









 そして、触覚。

壁が近づいて来ると、腕を伸ばします。

壁までの距離を測っているのです。

壁を有効に利用して、ボールをコントロールしたり、パスをつないだり。

そのために、腕を伸ばして、壁の位置を正確に知る。

このプレーは、タッチライン(サイドライン)際に壁がある、ブラインドサッカーならでは。










 次に紹介する腕の使い方は、我々も有効に使えるもの。

相手DFの「ボイ!」の声を聞いたら、その方向に向かって腕を伸ばします。

腕を伸ばして相手をブロックしながら、ボールをキープする。

自分のプレーエリアを確保するための腕の使い方です。

後ろを向いてボールをキープする時だけ腕を使うのでは、もったいない。

相手が横にいても、前にいても、有効に活用できることを、彼らは教えてくれています。








 彼らは、セットプレーでボールを扱う時に、丁寧に丁寧にボールをセットします。

何度も、何度も手でボールを置き直します。

短い助走の後、踏み込んで強いボールを蹴ります。

なぜ、そのように丁寧にボールをセットするのか?

その理由は推測ですが、分かった気がします。

体験コーナーで私も、目隠しをしてボールを扱いました。

彼らの真似をして、何度も何度も丁寧にボールをセットしてみました。

すると、ボールと自分との関係が分かってくるのです。

一歩だけ後ろに下がって、助走。

ボールの真横に踏み込めさえすれば、キックは可能でした。

キックの時に、どこまで自分とボールとの関係を大事に出来ているのだろうか?

考えさせられました。








 今回の観戦と体験は、私に新たな気付きをくれました。

技術的なことはもちろん、真剣にボールを追いかけている姿。

自分が、どこまで真剣に、フットボールというスポーツに向き合えているのでしょうか?

彼らに負けない情熱を持って、ボールに向かえているのか?
posted by プロコーチ at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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