2015年04月25日

壁の作り方

 先日、社会人リーグの試合がありました。

コンディションが整わず、戦力もまばら、、。

しかも対戦相手は、昨年度2位で、ここまで全勝。

前節は、いい試合が出来たので、いい流れになりつつあったのですが。










 この試合で、気づいたことがあります。

それは、セットプレー時の壁の作り方です。

フリーキックを考える時に、フリーキックの状態を分類する必要があります。

もちろん、攻撃なのか、守備なのかは当然。

次に考える重要な分類があります。

それは、直接ゴールを狙えるか、直接ゴールを狙えないのか?

今回のセットプレーは、相手ボールのセットプレー。

しかもゴールほぼ正面右寄り、25M。

相手からしてみれば、絶好の位置でのフリーキックです。








 GKが壁の指示を出します。

「5枚」

このような指示があると、壁はニアをつぶそうとしますよね。

ゴールから近い側に低く速いボールを蹴られると、GKは間に合わない。

だから、ニアの低いシュートコースを、DFの壁で隠してしまう。

GKは壁とは逆側に、少しポジションをずらします。

この時、GKとDFとで役割を分担し、信じ合うことが重要です。

壁側はDF,逆のファーサイドがGK。

壁の上をまいて落としてくるようなボールを決められたら、相手をほめる。

これが、直接ゴールを狙えるFKでの守備の基本です。

さらに、壁の脇から、ボールにプレッシャーをかけるべく、ダッシュの備えもさせていました。









 一つ、これに加えて発見がありました。

万全の備えをしたはずなのですが、前述のFKを決められてしまいました。

そのシュートは、ファーに低空飛行のシュートを少しカーブさせながらの軌道。

GKが伸ばした腕の外から入ってくるような軌道は、難しいものです。

そして、この日、グラウンドが少しスリッピーでした。

これを利用した、素晴らしいシュートだったのです。

われらがGKも反応したのですが、ボールはサイドネットに突き刺さりました。









 シュートを決められたのですが、その瞬間気づくことがありました。

「ファーサイドを完全にGKに任せるだけではない。」 

壁は通常ニアサイドのポスト側から並びます。

ニアポストとボールとの延長線上に一番端の選手が立たせる。

もしくは、ニアポストの延長線上のもう一人外側に立たせる人もいます。

どちらにせよ、ニア側です。

ところが、ファーサイドのシュートコースに一人立たせるのです。

そうすると、どのような効果があるのか?

相手フリーキッカーは、ファーに低くて速いシュートを打てなくなるのです。

ファーに高い弾道なら、GKの止めてくれる確率は上がりますよね。(ゴールへの到達時間が長い)





 





 たまたま、この試合の後半に、同じようなシーンがありました。

直接ゴールを狙える位置で、相手ボールのフリーキック。

キッカーは、先ほどゴールを決めた同じ選手。

GKと連携しながら、ニアに壁を立たせます。

GKがややファーに構える。

そして、自分で、ファーサイドのシュートコースを隠す位置に立ちました。

すると、相手はコースを消されて困ったのか、困惑した表情を一瞬浮かべた?

今度は、壁の上を狙ったシュートを打ちましたが、バーの上を超えていきました。










 たった一人、ファーのシュートコースを隠すだけ。

この単純な発見ですが、意外と有効かもしれません。

もちろん、利き足に合わせて、カーブすることも考慮に入れるべきです。

一度、このイレギュラーともいえる壁を試してみてはどうでしょうか。
posted by プロコーチ at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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