2015年06月05日

FCバルセロナを倒すために

 ヨーロッパ各国リーグも終わり、今シーズンも佳境を迎えています。

いよいよ、UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦。

FCバルセロナ対ユベントス。

スペイン対イタリアの試合は、盛り上がります。

対極ともいえる、フットボール文化を持つ両国の対戦。

勝負に徹するイタリア、スタイルにこだわるスペイン。

一概に決めつけるのも良くないのですが、彼らの体に染みついたものは簡単には抜けないはずです。









 イタリア・ローマでの監督も経験した、バルサ監督ルイスエンリケ。

イタリアの強さも、脆さも理解しているのでしょうか?

スペイン人のメンタリティはもちろん、イタリア人との仕事の経験。

両方を持ち合わせている、希有な存在。

スペイン・イタリア両国でのプレー経験がある、元監督グアルディオラの成功が思い出されます。

リスクマネジメントをしながら、攻撃していく。

近い距離間でのパスを回しながら、ボールを保持していく。

相手のスキを見つけては、DFの間に入り込んでいく。

今年のバルセロナは、このようなプレーが減っています。

ボールポゼッションよりも、ゴールへの最短距離を前線の3人が目指す。

メッシ、スアレス、ネイマール。

南米最高峰のタレントに気持ちよくプレーさせている。

バルサらしいというよりも、効率的な試合運びの意思を感じます。










 やはり、前評判はバルサに傾いているようです。

あれだけのタレントを揃えているチーム。

一方、優勝から長く遠ざかっている、イタリア、そしてユベントス。
 
彼らがバルサを倒すには、どうすればよいのでしょうか?










 まずは失点を最小限にすること。

何よりも、前線の3人と、1対1の状況を作らない。

ボールを奪って、中盤がルーズになった瞬間。

バルサは常に、縦パスを狙っています。

中盤でプレッシャーをかけ続けることが可能なら、縦パスは通りづらいでしょう。

鬼プレス。

これが可能なのは、せいぜい、試合開始25分くらいまででしょう。

30分にもなれば、守備の出足が一瞬遅れてきます。

その一瞬のゆるみが、バルサの3人が輝かせてしまうでしょう。










 では、どうすればいいのか?

サイドバックと、中盤の選手とで、常に1対2の形を作る準備をしておくこと。

一枚抜かれても、もう一枚がカバーリングをする。

常に二人ペアで動けるなら、わざと抜かれるくらい、一気に寄せる守備も有効でしょう。

サイドのスペースを明け渡してしまうことがあってはならない。

中盤のサイドに、守備意識の高い(ボランチ系の)選手を並べる。

この形は、レアルとの準決勝でユベントスが見せてくれました。

レアルマドリードのサイドアタックを防いだ、あのやり方です。

準決勝での戦いが、いいシミュレーションになっているはずです。










 
ゴールの奪い合いになれば、バルセロナが勝利に近づくでしょう。

ユベントスとしては、少しでも長く、ロースコアで試合を進めて行く。

では、どのように点を取るのか?











 ここでもポイントは、サイドになるのではないでしょうか。

ユベントスがサイドの守備を固める。

サイドバックに加えて、中盤もサイドの深い位置を助けに行く。

すると、中盤にスペースが生まれる。

ここを狙って、バルサのサイドバックがオーバーラップしてくるでしょう。

ダニエウアウベス、ジョルディアルバが積極的に攻撃に。

まるで、ウイングのような振る舞いも見せる。

バルサの武器の一つですよね。









 昔から、攻撃的なサイドバックのいるチームの弱点は決まっています。

サイドバックが上がった後に出来るスペース。

サイドバックの裏のスペースを素早く突かれるカウンターに、脆さがあります。

ブラジル代表も、よくこのパターンでやられます。

いかに、マスケラーノといえども、一人で広大なスペースを埋めることは不可能。

このスペースにボールを入れさせない、攻から守の素早い切り替わり。

グアルディオラ監督時代のバルサは、本当にこれが素晴らしかった。

攻守が一体となった、お手本のようなチームでした。










 現在のチームは、これがあまりに緩い。

前線の3人に攻撃力のある選択をしている、その引き換えに、攻守の切り替わりを失っています。

点を取っているから、文句を言えないのでしょうか?

それとも、諦めてしまっているのでしょうか?

ハッキリ言うと、甘さがあります。

ペドロ、イニエスタ、ブスケッツなど、当時の選手は速い!

でも、全員が切り替わりを早くするから、攻守一体となった試合展開が可能なのです。

ペドロが出ていると、その違いが本当に分かりやすい。

ペドロは、100%のダッシュで、切り替え0秒1秒で守備に入ります。

ところが、その他二人は、ジョッグ程度のチェイス。

これでは、簡単に裏にボールを入れられてしまいます。

そこを素早く、ユベントスがつけ入ることが出来れば、勝利の可能性は高まります。










 私は、ユベントスを応援しているわけではありません。

実際は、どのような試合になるのか、予想は難しい。

一つだけ言えるのは、最高レベルの試合を観たい!

このような予想を立てながら試合を観るのも、楽しいものです。








 
posted by プロコーチ at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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