2015年08月06日

技術とは?

技術とは何か?

個の力を高める。

技術にこだわって。

この目的において、日本ではたくさんの時間を掛けています。

ボールを扱うという面においては、抜群に成長している。

ただ、判断の部分、戦術の理解、遂行能力が足りていないため、もう一伸び出来ていない。

そのように考えていました。




今、ブラジルに来ています。

小学生を連れて、短期留学の責任者として活動中です。

ブラジルまで行こう!というぐらいですから、サッカー大好きな子供たちです。

そして、サッカーに理解のある親御さんたちです。

おそらく熱心に、トレーニングをしているのでしょう。

自分のクラブの活動時間中だけではないはずです。

スクールにも通っていれば、家でも自主トレは欠かさない。







日々の積み重ねにより、ボール扱いのレベルはかなり高いです。

ブラジルに向かう途中、「リフティングの回数」の話になりました。

「リフティング何回出来る?」

1000回、2500回、800回、4000回!

一人を除いて、すごい数が出てきました。

さらには、フリースタイルの技、頭に乗せたり、足をグルっと回す。

そんな技すらも、俺は出来る!と自慢してくれるのです。

リフティングの回数は、ボールに触れている時間の長さだと思っています。

子供たちが、頑張っている姿を想像すると、頼もしく思えました。







ブラジルに着いて、トレーニングが始まりました。

その中で、2種類のボールが用意されました。

一つはサッカーボール。

もう一つは、リフティングボールです。

リフティングや、ボレー・トラップのトレーニングに用います。

サイズが、サッカーボールよりもかなり小さい。

ブラジルでは、定番のボールです。

少し違ったのは、ボールの材質です。

よくあるのは、ゴム製で、少し重いもの。

今回使用したものは、革製で、固い。

ボールが、あまり弾まないのです。









単純なリフティングのメニューは、あまりありません。

WーUPでも、さあ、リフティングというメニューにはならないのです。

私が滞在しているクラブの方針なのか、ブラジル全体がそうなのか?

浮き球を処理するメニューは、たくさんあります。

さて、リフティング系のメニューが始まりました。

このリフティングボールやサッカーボールを用いて、3人でリフティング。

指定された場所や、タッチ数でパス。

もちろん、地面には落とさずに。

このメニューを聞いたとき、安心して見ていました。

ほぼ全員が、何百回、何千回出来る集団ですからね。













ところが、あまり回数が続きません。

サッカーボールでも、リフティングボールでも、続かない。

あまり続かないので、コーチから指示が出ました。

「1バウンドしてもOK。」

自分の思っていない場所に、ボールが飛んでくる。

ひざよりも、頭よりも高い場所からボールが飛んでくる。

それだけで、一気に難易度が上がってしまったようです。

さらに、ボールの跳ね方、大きさが普段と違うことも、それに拍車をかけてしまった。

この後、サッカーバレーが始まりました。

やはり、上手く行きませんでした。











 クラブのコーチと、トレーニング後に話をしました。

「高いところから落ちてくるボールになれていないようだ。」

「試合では、いつも同じところにボールがあるわけではないのに、」

私は、彼らに、日本人たちが何百、何千出来る話をしました。

すると、驚き、そして褒めてくれました。

その後、我々にアドバイスをくれました。

「いつも、同じボールで、同じ高さで、同じ場所でリフティングをしていることは問題だ。」

「脳の中が固定されてしまい、様々な状況に対応することが出来なくなるぞ。」

「だから、ボールを変えたり、タッチを工夫したり、複数人でプレーすること」

「そうすれば、試合の様々な状況に対応することが出来るはずだ。」










 このアドバイスは、金言だと思います。

よく考えれば、当たり前のことなのですが、忘れてしまっている人もいるのではないでしょうか。

ブラジルクラブの下部組織の選手たち。

彼らは、遊ぶように空中でパスを続けていました。

回転をかけたり、ラボーナ、スコーピオン、ノールック、フェイント、肩、背中、、、。

ありとあらゆる発想で、仲間を驚かせていました。

私は、彼らにリフティングの回数を尋ねてみました。

「数えたことが無い」口々に答えます。

「2・300回かな」

日本人の10分の1!!!

でも、サッカーバレーで活躍しているのは、彼ら。

そして、試合でボールをコントロールできているのは、彼ら。

この事実から目を背けてはならない。
posted by プロコーチ at 03:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/423657068
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック