2016年06月03日

理不尽なスポーツ

 UEFAチャンピオンズリーグ、今年も幕を閉じました。

決勝戦らしい?戦いでした。

1年戦い続け、コンディションが悪い。

一発勝負に負けたくないとの思いが強く、腰が引けた戦い。

スペインのチーム同士の戦いなのですが、撃ち合いには程遠い試合に見えました。

大きい大会の決勝戦といえば、こんな感じなのでしょう。










 勝者は、レアルマドリー。

やはり、我々が愛するこのフットボールというスポーツは、理不尽なものですね。

ピッチ上の選手を見比べます。

より、組織としてまとまっていたのは、アトレチコマドリー。

戦っていたのも、アトレチコマドリー。

監督の采配が、より的確だったのもアトレチコマドリー。

それなのに、勝者はレアル。











 個人の能力は、確かにレアルマドリーが、上回っていました。

でも、レアルマドリーは、攻撃も守備も甘さが目立ちました。

イメージ先行の1タッチパス。

ミスで、ボールをロストしてしまうのです。

彼らは、わざと、ボールポゼッションにこだわらなかったと思います。

意図的に長いボールを相手陣地に蹴り込んで、ボールを渡します。

アトレチコにボールを持たせることで、彼らの良さである「カウンターアタック」を封じこめました。

実際、パスの総数も、ボールポゼッションも、アトレチコの方が上になってしまいました。

これは、アトレチコにとっては、嬉しいことではないはずです。

ただし、相手にボールを持たせるのなら、もう少し守備を真面目にすべきです。

ラインの上げ下げ、マークの受け渡し。

何となく、距離をとって、シュートを打たれてしまうこともありました。









 一方のアトレチコマドリーは、いい準備をして、この試合に臨んでいたのが、よくわかります。

スカウティング通り、相手を消しにいった。

11人が自分の役割を全うした。

それでも、ぶち抜いてしまうのが、レアルのタレント。

もしかしたら、神様が、意地悪をしたのかもしれません。

ジャッジも、少し、レアルよりだったように、感じます。

少なくとも、アトレチコマドリー寄りではなかったはずです。

PKをもらったとしても。











 その理由は、アトレチコマドリー自身にあるのではないでしょうか。

反則を、チームの戦術として用いていた。

意図的に、相手をつぶすつもりで、威嚇するつもりで、体を削りにいく。

一人ではなく、何人も、何人も。

あれを繰り返し見せられると、応援する気持ちも冷めてしまいます。

激しいプレーは大好きですが、彼らの振る舞いは度を越えています。

激しいと言えばキレイに聞こえるかも知れませんが、汚く見苦しいプレー。

それが、何度も、至る所で。











 オシム元監督が、語っています。

「家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬」

「フットボールを作るは難しいが、壊すのは簡単だ。」

彼らには、その言葉の意味を考えて欲しい。

頂点を取るためには、フットボールを作る作業に取り掛かるべきでしょう。

「相手の良いプレーをぶち壊せばいい。」

「でもね、作り上げる方が、よい人生だとは思いませんか?」

相手を壊す戦いを選んだチームは、たとえタイトルを取ったとしても、長続きしません。

不思議なものですね。


posted by プロコーチ at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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