2016年09月16日

これも技術。

私が指導している成人向けのサッカースクール。

一つの特徴として、クラス分けをキッチリと行い、日々の活動をしています。

年齢や、性別ではなく、プレイヤーのレベルでクラス分けをしているのです。

基本的に、レベルが違うクラス同士は、試合もトレーニングも一緒には行いません。

ただし、年に1度だけ、すべてのクラスが戦う、カップ戦を行います。

カテゴリーの違う者同士が戦う、言わば、天皇杯のようなものでしょうか。

1次リーグから始まり、2次リーグ、3次リーグ(準決勝)、決勝。

一つでも上のステージを目指して、日ごろのトレーニングの成果を競い合います。










 もう一つの特徴として、各グループが自主運営で行うということです。

普段は、コーチが指導し、コーチのもとで活動をしています。

この時だけは、自分たちで目標、戦い方、システム、メンバー構成を決めていくのです。

全員均等に、出場するチーム。

一方で、主力となる選手は、出場時間を長くする。

それも、お互いに話し合って決めていきます。

セットプレーの工夫に、システムの変更。

もちろん、WーUPに時間の管理まで。

すでに10年以上、このカップ戦を続けています。

ボトムアップ理論という言葉など、聞いたことがない時ですね。

当時から、選手の自主性を重んじた活動です。

時には、話し合いが上手くいかず、ギクシャクすることもあるようですが、、。

それも含めて、いい経験の場だと思っています。












 一つ、面白いことがありました。

3次リーグを勝ち抜き、決勝進出を決めたチームの得点シーンです。

2試合共に、1対0で勝利。

その2ゴールともに、ヘディングが鍵になったのです。

1点目は、右サイドからクロスが上がりました。

そこに飛び込んだ選手が、ゴール上隅にたたきこみました。

DFもクリアをすべく落下点に入っていたのですが、競り勝って、見事なヘディングシュートでした。

2点目は、左サイドからのアーリークロス。

ヘディングでファーサイドに折り返しました。

そこに飛び込んだ選手が、シュートし、ゴール。

ヘディングの落としは、タイミングも場所も、ぴったり。

絵に描いたような、きれいなゴールでした。












 実は、このチーム。

週に一度のトレーニングをしています。

w-upの中で、毎回ヘディングを継続的に取り組んでいます。

パートナーが手で投げて返す、いわゆる基礎練形式ではありません。

二人組でヘディングだけでパスをつないで行きます。

フットサルコートの中心から、ゴール目掛けて進みます。

落としたら、やり直し、スタートに戻ります。

ゴールの近くまでいったら、ヘディングでバーにぶつけるのです。

これが、なかなか難しい。

いつも、10分くらいするのですが、一度も当たらないこともあります。

ゴール前まで運べても、12センチの幅は狭いようで。











 このトレーニングの特徴は、正確性を求められていること。

そして、ヘディングしやすいパスは、あまり来ないということでしょうか。

動いている味方に、パス。

ボールも、自分の額の前に来るとは限りません。

自らボールの落下点に入り、次の場所にパスをする。

ボールの勢い、高さ、仲間の身長、スペースを認識しながら、とっさに技術を発揮する。

私もあまり口を出しません。

自然に自分たちで、強さや、高さなどを調節しあって、バーを目指しています。

このトレーニングを続けて、半年は超え、1年近くなるでしょうか。

少しずつ、上達しているようで、バーに当たる回数も、増えてきています。













 今回の2ゴール両方に、ヘディングが絡んだ。

それは、偶然かもしれません。

でも、取り組んでいなければ、ヘディングのミスが起こったかもしれません。

当然のことですが、ヘディングも技術の一つ。

だとすれば、繰り返すことで、技術は高まります。

ヘディングに対して、ポジティブに取り組めない選手は、実際にいます。

特に、子供や、女性には、多いですね。

子供も、小学生の高学年になれば、ヘディングのトレーニングを始めても問題ないかと思います。

(脳の発育などが気になるのなら、もう少し大きくなってからでもいいのですが、)

浮き球を毎回トラップしていては、やられてしまいます。

守備においても、攻撃においても、ヘディングは必須の技術。

それは、今も、昔も変わりません。












 丸く、弾むボールを使うこの競技。

ヘディングは避けては通れない技術です。

以前に一緒にお仕事をさせてもらった、秋田豊さん。

秋田さんは、教えてくれました。

「俺は、ヘディングで、家を2軒建てた。」

最初にお会いしたとき、3時間、センターバックについて話を聞かせてもらいました。

そのうち、2時間がヘディングについての内容です。

ミートポイント、体の使い方、首の使い方、ポジショニング。

そして、大事な、相手との駆け引きの中で、技術を発揮すること。

ヘディングも極めれば、大きな武器になる。

改めて、勉強させてもらった、貴重な時間でした。






 足元のボールを扱うことだけが、技術ではない。

リフティングの技を身に着けることが、浮き球の扱いの全てではない。

きれいなことばかり、言っていられませんよね。

これからも、継続的に、ヘディングに取り組まなくては!
posted by プロコーチ at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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