2016年10月20日

空中戦の勝者

 オーストラリア戦で、無類の空中戦の強さを誇った選手がいました。

小林悠選手です。

身長177センチと、特別高いわけではありません。

ちなみに、オーストラリアの選手の平均身長が、183センチ。

最も低い選手が、176センチでした。

つまり、身長だけを比べると、最下層に位置する選手。

それなのに、ことごとく、エアバトルを制した。

そして、ビッグセーブされてしまいましたが、惜しいヘディングシュートもありましたね。








 気になったので、彼の記録を調べてみました。

空中戦は、得意ともいえるし、不得意とも言えるデータが残っています。

今年、2016年シーズン、フロンターレでの試合データによると、、、。

自陣での空中戦での競り合いは、競り負けることが多い。

残念ながら、平均以下の強さ。

例えば、鳥栖の豊田選手や、ジュビロのジェイ選手。

彼らは、身長も高いですし、空中戦の強さを売りにしています。

小林は、動き出しの良さや、技術の高さで勝負している選手。

少なくとも私は、そういった印象でした。








 ところが、データによると、相手陣地に入った途端に、エアバトルを制する。

どれくらい強いか、例を挙げてみます。

横浜マリノスの中澤選手。

空中戦の強さで、のし上がって来たともいえる、センターバックですよね。

ちなみに身長は187センチ。

エアバトルを制し、ボールを跳ね返し続けている選手。

その中澤が、自陣で空中戦を制するのと、

ほぼ等しいくらい、小林選手も空中戦を制し、相手に競り勝っているのです。

10センチも低いのにも関わらずです。









 彼の空中戦の特徴は、落下地点に入らないことです。

矛盾するようですが、落下地点をとらえるのは、とても速いようです。

でも、ボールが落ちてくる場所、落下地点が分かっても、あえて、その真下には入らない。

空中の届くであろうポイントが分かったら、数M離れた場所で待機。

この、あえて、少しだけ離れた位置で待機しているのが、一番のポイントですね。

そこから、助走し、空中のポイント目掛けて、飛んでいきます。

競り合う相手は、ほぼその場からのジャンプ。

小林は、その相手がいても、恐れずに、飛び掛かるかのように、挑みかかります。

数M先から助走して、勢いをつけて、高くジャンプ。

腕の振り上げも、上手ですね。

うまく、全身のばねを、ジャンプ力に変換させています。

垂直飛び VS 走り高跳び、どちらが高く飛べますか?

小林は、常に走り高跳びをしていました。










 彼は、空中戦を制するための、大切な3つの要素を持っています。

・落下地点を見極める目。

・走り高跳びの感覚。

そして、何よりも大切なこと。

・競り合いを恐れない勇気。

自分よりも大きく、分厚い相手に挑みかかるのは、簡単なことではありません。

痛そうだ、ケガをしてしまうかもしれない。

恐怖心を持ってしまうと、空中戦を制することは出来ません。












 エアバトルに自信がない選手は、一度、彼の空中戦を観察してはどうでしょうか?

背が低いことを言い訳にする前に、やるべきことがある。

彼のプレーは、それを教えてくれていますよ。
posted by プロコーチ at 01:37| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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