2017年02月22日

両手で置く。

 ディ・マリアの素晴らしいフリーキック。

壁の上を、高速のカーブで抜き、ゴール。

GKはノーチャンスでしたね。

素晴らしいキックを見せた、ディ・マリアを褒めるしかないといったところでしょうか。






 先週行われたUEFAチャンピオンズリーグ、パリサンジェルマン対バルサ。

ここで、バルサを粉砕したパリサンジェルマン。

そのきっかけとなった、先制点が、このフリーキックです。

やや右サイド、ゴールまでの距離は20M。

左足のディ・マリアが最も狙いやすい位置ですね。









 この位置。

普段から、トレーニングしているポイントです。

彼が、フリーキックのトレーニングをしている映像を目にしました。

まさに、今回決めた位置にボールをセット。

ほんの少しずつ、ボールの位置をずらしながら、何本も蹴っています。

全て、壁の上を巻いて、落とす。

しかも、高速のスピードで。

何度蹴っても、ボールは同じような右上隅に向かっていきます。

それを見守っていたチームメイトも、感嘆の声をあげています。








 そのトレーニングを見て、あることに気づきました。

常に、同じ行動を、同じリズムで繰り返しているのです。

それは、キックの動作だけではありません。

ボールをセットするところから始まっています。

クラブスタッフが、ディ・マリアにボールを優しく転がして、渡します。

そのまま、足で止めて、セットできるくらいの優しいボールです。

それなのに、彼は、必ず、両手でボールを置きなおします。

ほぼ真横に助走をとり、ゴール方向を見て、構える。

そのままボールに近づき、キック。

シュートは、同じ位置に吸い込まれます。





 


 ラグビーの五郎丸選手のキックの前の動作。

野球のイチロー選手の、打席に立つまでの歩数、ストレッチ、バットの立て方。

クリスチャーノロナウドの、5歩下がって、両足を開いて構える。

これらは、全て、ルーティーンと呼ばれるものですよね。

同じ動作を繰り返して行うことで、技術のブレを減らす。

それは試合の時だけでなく、トレーニングの時から始まっている。

ゲン担ぎではありません。

毎回、同じ動作を、同じタイミングでしておく。

プレッシャーのかかる、大事な場面でも、それは変わらない。

平常心で、普段の技術を、存分に発揮できる。










 PK,FKのトレーニング。

必ず、試合で力を発揮できるようにしなくてはならない。

そうは言っても、個人の自主トレで、試合の状況を作ることは出来ません。

対戦相手を揃え、観客が入り、スポットライトを浴びる。

そのような大がかりなトレーニングは、プロ選手でも難しい。

だからこそ、「試合は最良の師である」とクラマーさんが仰るのです。










 我々ができることは、少しでも、試合の状況を想定しながらトレーニングすること。

まずは、必ず両手でボールを置いて、同じ助走(歩数、角度)で下がる。

そうすることで、質の高いトレーニングになる。

質の高いトレーニングを繰り返し、試合で技術を発揮できる選手。

ディ・マリアが、よい見本を示してくれました。
posted by プロコーチ at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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