2017年05月05日

受け入れられますか?

 世界でも最注目の試合の一つ。

リーガエスパニョーラ、レアルマドリード対バルセロナ。

このクラシコで、劇的なゴールが決まりました。

このゴールは、とても素晴らしいもので、心技体のすべてが揃ったものでした。

特に、90分を過ぎてからの時間に、あれだけのスプリントを見せたバルサ。

ゴール前に7人もの選手が、5〜80Mを駆け抜けて、殺到していました。

一方のレアルは、5人しか戻れていない。

メッシの決定力がすごい!の一言では片づけられないゴールですね。







 試合後に、クリスチャーノロナウドのつぶやきが、少し話題になりました。

以下、引用です。

後半アディショナルタイムの92分、バルセロナのDFセルジ・ロベルトは前方の広大なスペースを見るなり中央突破を試みた。これが最終的には決勝点の起点となるプレーとなった。

 ファウルもオフサイドもなく、文句のつけようのない崩しからの得点であったが、これに不服だったC・ロナウドはやりきれない態度で「ファウルしろよ」とつぶやいた。スタンドで観戦していたマドリーファンの人たちも同じように不満を露にし、最終的にはS・ロベルトと対峙したDFマルセロがファウルをしてでも止めなかったことを非難されたようだ。

 一方マルセロ自身も「S・ロベルトを止められなかった責任は僕にある」とコメントした後、「もしあそこでファウルをしていたらゴールは決まっていなかっただろうと」と振り返り、失点を避けるための最後の手段としてファウルすべきだったことを認めた。

引用…フットボールチャンネル







 戦術的なファールをしろ、ということですね。。

プロフェッショナルファールなどと呼ぶこともあります。

ファールと分かってて、あえてファールをする。

チームに利益をもたらすために、自分が犠牲になる。

野球の犠牲バントと違うのは、相手に危害を加えてしまうこと。

野球は、アウトカウントが一つ増えるだけですから、違いますね。










 1990年のワールドカップ、イタリア大会。

決勝トーナメント1回戦で、ブラジル対アルゼンチンの好カードがありました。

前回優勝のマラドーナ率いるアルゼンチン。

優勝から遠ざかり、王国の復権を目指すブラジル。

熱い戦いが予想されますよね。

ただ、ブラジルが一方的に攻め込み続けます。

ところが、攻めても攻めても、ゴールが遠い。

DF,GKにぶつける、ポスト、バーに嫌われる。

すると、マラドーナが輝きを見せます。

ハーフウェーライン辺りから、ドリブルで、仕掛けていきます。

スルスルと、ゴールに迫って行きました。

DFを4人全員引き付けた瞬間、FWのカニーヒアにラストパス。

確か、右足での股抜きパス。

先制点がアルゼンチンに生まれました。



 事件は、その後に生まれました。

どうしても1点を返したいブラジル。

ところが、裏に抜け出され、ピンチに。

ブラジルのセンターバックのリカルド・ゴメス。

キャプテンの彼が、真後ろから、あからさまに、相手の足を引っかけました。

アッ!やってしまった!と思いました。

審判が寄ってきてレッドカードを高々と提示しました。

リカルド・ゴメスは、抗議することなく、受け入れました。

そして、サッとピッチの外に向かって歩き出しました。

俺は、退場になると分かっていて、反則をしたのだ。

PKにもならないようにしたので、失点はしないだろう。

0対1なら、まだブラジルは死なない。

結果、試合は、0対1で終わりました。

27年も前の出来事ですが、未だに、忘れられません。

あの背中で語る、後ろ姿。

自分が初めて認識した、プロフェッショナルファールでした。











 フェアプレーの精神とは真逆にあります。

戦術的に反則をすること。

自分の意志でプロフェッショナルファールをすること。

どうでしょうか?

ワールドカップでの勝利をつかむため。

永遠のライバルを倒すため。

受け入れることは出来ますか?

日本では、あまり堂々とは語られないテーマですよね。

もっと話し合うことが、日本のフットボールの理解を深めるキッカケになるかもしれません。

それくらい、大きなテーマだと思います。
posted by プロコーチ at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック