2017年08月27日

勝利を求めて!

    サッカー王国ブラジル。
日本では、こう呼ばれています。

彼ら自身は、「フットボールの国」と呼ぶようです。

いずれにせよ、産まれた時から、ボールと共に生きています。

大人になっても、フットボール好きは変わりません。









  そして、産まれた時から変わらないものが、もう1つ。

応援しているクラブです。

どのクラブが好きなの?

と聞くと、〜〜が好きと教えてくれます。

理由は、とてもシンプルです。

例えば、親がパルメイラスが好き、お祖父さんの代からクルゼイロ。

家族全員、クルゼイレンセ(クルゼイロサポーター)なのです。

熱狂的なサポーターの中には、体ですさまじい忠誠心を表しています。

クラブのエンブレムや、マスコットのタトゥーを彫っています。

私も実際、何人も何人も、このタトゥーを目にしてきました。

我々には、ちょっと考えられない感覚かも知れません。











 芸術的な、美しい試合を愛しているブラジル人。

82年のブラジル代表が素晴らしい。

94年は、世界一になったけど、あのスタイルは好まない。

いや、俺は、97年のRoRoコンビが。

すぐ、仲間内で、討論になるのです。

ペレが一番。

俺は、ジーコが好き。

ネイマールは、ペレになれる。

個々の選手の評価も、討論の対象です。









 でも、やはり、勝負にこだわる彼ら。

応援しているクラブと言えども、それは同じ。

3連敗したら、監督を変えろ!の声が大きく上がります。

クルゼイロでも、ありました。

国内リーグ2連覇した後、国外に選手を引き抜かれました。

スペインに、中国、中東…。

主力級は、根こそぎ。

迎えた翌シーズンは、成績が上がってきません。

すると、監督がスパッと首を切られたのです。

2連覇させたばかりの監督と言えど、容赦ありませんでした。









  勝負にこだわる姿勢は、良いことだと思います。

勝負にこだわる姿勢が、球際の強さを生む。

ゴールに向かう意識を強める。

プロ選手になり、家族を食べさせる!決意をする。

そして、勝利を皆と分かち合う。

ですが、あまりにこだわり過ぎると、短期的な結果を求めるように。

長期的な視野に立って、チーム運営をすることが難しくなってしまうのです。









  今回のブラジル滞在で、2試合を観戦しました。

両方とも、クルゼイロの試合をホームで観戦。

ミネイロンと呼ばれる、大きなスタジアム。

ワールドカップやオリンピックでも使用されていて、6万人を収容します。

まずは、ブラジレイロンと呼ばれる国内リーグ。

クルゼイロは、リーグ戦、現在7位。

悪くはないですが、良くもありません。

対戦相手は、スポルチ。

知らないですよね?

フラメンゴや、サンパウロのようなビッグクラブではありません。

観客は、たったの1万人。

それでも、盛り上げようとしてましたが、スタジアムは空席が目立ちます。

ちなみに2対0で、クルゼイロが勝利。








  その、3日後です。

再び、ミネイロンへ。

今度は、コパドブラジルと呼ばれるカップ戦でグレミオとの対決。

日本なら、天皇杯でしょうか。

クルゼイロは準決勝まで勝ち上がりました。

アウェイの1STレグは0対1で敗戦。

この試合で、決勝進出が決まります。

すると、数日前から、クラブのスタッフがそわそわしていました。

「水曜日だな!」

「お前もミネイロンに行くのか?!」

「必ず勝つぞ。」









 迎えた当日。

スタジアムの周りは、お祭り騒ぎ。

多数のサポーターが、2時間前からスタジアムを囲んでいます。

花火が上がり、歌を歌う。

スタジアムに詰めかけた観客、なんと56000人。

この人数で、愛するクラブに声援を送り続けます。

試合は、PK戦を制してクルゼイロが見事、勝ち上がりました。

相手はPKを2回もポストにぶつけてしまいました。

5万人の大ブーイングが、プレッシャーを与えたのでしょうか?!

クラブも、サポーターも、至福の時間を迎えたのです。








  勝負にこだわるサポーターの声で、勝利を手繰り寄せた。

5万人を越える大ブーイングは、迫力ありました。

あの雰囲気は、言葉では表しようのないくらい、すさまじい空気。

でも、3日前の国内リーグでは、たったの1万人。

46000人は、どこから現れたのでしょうね。

本当に愛していると言うなら、いつも、あの雰囲気を作ればいいのに。

決勝戦は、おそらく6万人が詰めかけるはずです。

これもまた、ブラジルなのでしょうね。












posted by プロコーチ at 16:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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