2018年07月03日

メキシコの意図、ブラジルの力

ロシアのサマラで、観戦してきました。

とにかく暑い。

日差しが強く、帽子を慌てて買いました。

乾燥しているため、日本ほど「暑いー!」たいう感じではないのですが。

イメージしているロシアとは違いましたね。

観戦したのは、メキシコ対ブラジル。

両チーム共に、私が追いかけ続けているチーム。

少し複雑な気持ちですね。

それでも、スタジアムで観戦出来る喜びを味わっていました。






メキシコは、周到な準備をしていたようです。

彼らのWUPは、常に注意深く見るべきです。

試合で何をしたいのか?

そこが、いつの大会でも、ハッキリと見えてくるからです。

今回、彼らが力を入れていたのは、2つ。

5対5のポゼッション。

控えメンバーにも、トレーニングをさせます。

多くのチームは、控えは、別メニュー。

実際、ブラジルは、ボールを回してリラックスムード。

でも、メキシコは、2ヶ所で、5対5。

20人でグループの守備と、パスの確認をしていました。

集団の一体感を出す狙いもあったと思われます。





もう一つ、長く時間をとっていたメニュー。

それは、中距離のパスです。

およそ、30数Mの距離で向かい合ってミドルパス。

他のキックは、すぐ終わるのですが、これだけは念入りに。

スタメンの10人全員が、何度も何度も蹴り込んでいました。

同時に、長いボールのコントロールも出来ますよね。

少し珍しい光景だな、と観ていました。

自由に動きながら、ボールを蹴る。

そのなかで、蹴りたい選手だけが、長いボールを。

これは、よく見る光景なのですよね。











試合が始まると、WUPの意図がすぐに分かりました。

メキシコは、得意のショートパスを使って組み立て。

を、ほとんど見せない。

低い位置から、サイド目掛けて長いボールを入れます。

いつもよりも、かなり早いタイミングです。

そして、ブラジルのサイドバックと1対1を仕掛けるためです。

しかも、カットインの回数が多かったです。









この作戦、ブラジルの弱点をつくため。

ブラジルの弱点は、中盤の守備にあります。

中央のカゼミロの両脇が、空きがち。

コウチーニョと、パウリーニョが前に出た背中ですね。

サイドの深い位置は、ブラジルの両ウイング、ウィリアンとネイマールが守備を助ける約束です。

でも、今、名前を挙げた4人は、攻撃の仕事があります。

そして、守備時には、前からボールを追う仕事もあります。

完全に押し込まれた時は、戻って、両脇を固めます。

ボールがハーフウエーラインを越えるまでは、カゼミロの両脇は、かなり空いています。





メキシコは、その両脇を使う手段を幾つか準備していました。

その一つが、これです。

早いタイミングで、ロングボール。

そして1対1の間に、ドリブルを仕掛けて行く。

何度も、同じ形からチャンスを作っていましたよね。

これがゴールにつながれば、違う結果になっていたかも知れません。





一方、ブラジルも、長いボールを使っていました。

サイドチェンジに使うためです。

ボールサイドを固められた。

後ろに戻して、センターバックか、ボランチがロングキック。

ところが、このキックが、あまり良くない。

味方のもとには届くのですが、質が低い。

回転も悪く、スピードが出ない。

サイドチェンジ終えたときには、メキシコの守備がスライドを終え、寄せてきている。

特に、前半の精度は低かった。

上から見ていると、球質がよく分かります。

ブラジル代表と言えども、アップが必要なのですね。






このメキシコの攻撃が効果的だったのも、最初だけ。

前半20分過ぎには、修正してきました。

チッチ監督が、選手を呼び寄せて指示。

それ以降は、抑えてきました。

おそらく、2つ。

逆サイドのサイドバックのポジショニング。

ロングボール、特にサイドチェンジに備えて、中央に絞り過ぎない。

もう一つは、中盤のポジショニング。

前から追いすぎないで、カゼミロの脇を固める。

結果、サイドでのスピードに乗った1対1が減りました。

サイドに長いボールを蹴られても、準備ができている。

すぐに、2対1の形になって、ドリブルを外側に追いやる。

この辺りの対応能力は、さすがブラジル。

監督の指示に、すぐさま反応し、相手を封じ込める。

技術の高さもスゴいですが、ブラジルの力は、この辺りにもありますよね。






書きたいことが止まりません。

また、続きを別の機会に。

posted by プロコーチ at 23:12| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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