2019年04月13日

トップレベルも学んでいる。

 今年も、ブラジルのクラブとお仕事をさせていただきました。

選手育成に力を注ぐクラブ、クルゼイロECです。

彼らとのお付き合いも、早くも6年。

多くの事を学ばせてもらっています。

ブラジルが一番すごい。

日本が遅れている。

そんなことを言うつもりは、全くありません。

日本と違う価値観を持ち、日本よりもシビアな競争の世界で生きている国。

サッカーの国と、自分たちを呼ぶ国。

それがブラジルです。













 何十年も、選手を育てようと取り組んでいます。

10年に1人、いや世界でもトップの素晴らしいタレントを見つけ、その良さを伸ばす育成があります。

優れた選手を、プロで戦えるレベルまで引き上げる育成もあります。

ブラジルの育成と言っても、一つではありません。

クラブの置かれている状況や、クラブの持つ哲学、トップクラブとの関係。

それらによって、大きく違います。

ですから、ブラジルの育成とはこれだ!と言い切ることは、少なくとも私には出来ません。

例えば、ブラジルや南米は、利き足にこだわった指導をしている!

このような意見を聞いたことはありませんか?

それは、その意見を語る方が、そのように感じたのでしょうね。

でも、それには賛同できません。

利き足だけに頼らない指導をしている南米のクラブを目の前で、いくつも目にしているからです。














 一つ言えることは、ブラジルも大きく変わっているということ。

特にブラジルワールドカップでの、惨敗は、彼らに大きなものを突き付けたのではないでしょうか。

最初に、我々が、クルゼイロECとお仕事をしたのが、2014年の3月。

当時、と言っても、たかが5年前です。

かなりトレーニングに変化が見られます。

ブラジル本国のピッチ上での用具にも変化が見られます。

世界の流れを、彼らも強く感じて、学んでいるのです。

育成の選手にも、トレーニング中に、GPSをつけさせます。

そして、心拍数もとっています。

選手に、自分の状態を、自己申告させる試みもしています。

選手の負荷を、様々な角度からコントロールしようとしているのです。

名伯楽のコーチの目に頼るだけの指導ではありません。













 それは、メニューにも現れています。

ブラジルは、昔からいわゆるドリルのメニューを多くさせていました。

アナリティックなトレーニング。

繰り返し、繰り返し。

動作を繰り返すことで、選手の技術の習得を目指す。

サッカー観は、国全体として保有しているので、技術と規律があれば良かった?

とにかく、意外と、地味なドリルトレーニングが定番メニューでありました。














 ところが今回、彼らのメニューからドリルがほとんど消えていました。

総合的なトレーニングが、中心です。

ドリルのメニューは、ほんの僅か。

そのドリルも、工夫されたもので、完全なドリル、アナリティックなトレーニングとは言い難いものでした。

彼らにその意図を確認しました。

「世界のトレーニングは、ヨーロッパも、ブラジルも、そして日本も大差ないはずだ。」

「世界は進化しているだろう?」

実績もあり、結果も出しているクラブでも、たくさん勉強して、少しずつ変化をしようとしている。

当然のことなのでしょうが、改めて知ると、ショックを感じました。














 続いて、教えてくれました。

「でも、ヨーロッパと全く同じことはしない。」

「ブラジルの良さは、残していきたいんだ。」

「ドリブルでフェイントを入れて突破していく選手は、ブラジルでも減っている。」

世界から学びながら、自分たちの良さを残そうとする。

一つの理想の形を見せてもらいました。

ここで、彼らから学んだことを、少しずつご紹介していきます。



posted by プロコーチ at 03:06| Comment(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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