2019年06月14日

もっとこだわれ!

 ワールドカップが開幕ですね。

フランスで開催されている、女子ワールドカップ。

我らがなでしこジャパンは、強豪国の1つに数えられていますよね。

2011年の優勝、2015年は準優勝。

その前は3大会連続でグループリーグ敗退ですから、この10数年の躍進は素晴らしいことですね。


初戦、アルゼンチン代表との戦いは、0対0の引き分け。

試合後、歓喜にあふれるアルゼンチンの選手とベンチ、スタッフ。

その一方で落ち込む、日本側。

そのコントラストは、対照的でした。

もし男子なら、開幕戦でアルゼンチンと引き分けれたら、逆の気味で大ニュースになりますよね。













 さて、このアルゼンチン戦での引き分けで、「なでしこ、大丈夫か?!」

このような論調であふれています。

試合を観ていても、チーム力の差は歴然としていました。

グループとして、ボールを動かす能力は、日本が上。

常にボールを保持しながら、試合を進めて行きます。

アルゼンチンもそれを分かっていて、高い位置からボールを奪いには来ない。

ハーフウェーラインよりも後ろに撤退して、閉じこもる。

特に中央を固めようとしている。

入ってきたら、厳しく、激しく、プレッシャーをかけてきました。

日本は、ボールを回すものの、大きなチャンスにはならない。

相手の中に入っていくことが、出来ない。

上手いのですが、怖くない、それがなでしこの攻撃になってしまっていまいした。














 アルゼンチンの選手たちは、個人としての戦う能力に優れていました。

男子と同じですね。

骨太の選手たちが、体ごと、ボールに寄せてくる。

至近距離だと、ガシガシ、ゴリゴリとぶつかってきます。

攻撃だと、体を使ってボールをキープする選手。

特に、お尻や背中を、先に相手にぶつけてきます。

ドシッ、ガン、と相手に先にコンタクトしてから、ボールをキープをしてくる。

90分を通して、柔道の乱取りや、相撲のぶつかりげいこをしているかのよう。












 日本の選手は、気後れしているように見えました。

その証拠に、縦パスを受けた選手のアクションです。

高い位置でボールを保持しよう、そこでポイントになろうとすると、ぶつかられてしまう。

奪われる可能性が高い、プレッシャーが厳しいと感じたのでしょう。

縦パスを受けた選手が、逃げるように、ゴールから遠ざかりながら、離れていく。

そして、パスの出し手も、奪われるの恐れているのか、パスのずれが多く見られました。

アタッキングサードでのボールロストが多い。

結果、その周辺でのパス回しになってしまう。











 統計を見ると、アルゼンチンのタックルの回数が、50回近くと多い。

そして、そのタックルを受けた日本の選手は、74%の確率でロストしてしまう。

つまり、4回に3回もボールを失っているのです。

FWでプレーした、菅沢選手は7回中6回のボールロスト。

横山選手は、6回中5回のボールロスト。

アタッキングサードでのパス成功率は、60%台。

中央の高い位置で、ボールが全くおさまらない。

そして、パスがつながらなっていない。

ボールを握っているのは日本でしたが、試合の主導権を実質握っていたのは、アルゼンチンでした。











 これを観て、どう思うのか?

あのプレッシャーでは厳しいから、そこを避けて、試合を進めるのか?

それは、違うはずです。

日本の女子選手は、高いレベルでボールを動かすことを目標に、プレーを続けています。

相手のプレッシャーがあっても、タックルが厳しくても。

逃げるのではなく、その中でもブレない技術を磨いてきているはずです。

相手につかまらないように動きながら。

仲間とタイミングを合わしてパスを出す、ボールを受ける。

動きながら受けたボールを、さらに動かしてボールを止める。

相手に後手に対応させ、常に日本が先手を取るのが、日本のポゼッション、崩しのはずです。














 これが出来なかったは、なぜでしょうか?

考えられるのは、経験不足からくる、修正能力の低さは否定できないでしょう。

緊張するワールドカップ開幕戦。

初めてのワールドカップの舞台。

そこで、思うようなプレーが出来ないのは、ある意味仕方のないこと。

澤、宮間といった、レジェンドプレーヤーがいない。

「大丈夫、落ち着いて」「いつも通りのプレーをするの」

言葉や、プレーで見せてくれる頼れる先輩がいれば、変わったのかもしれませんね。

今大会は、若いなでしこにとっては、つらい戦いが続くでしょう。

その中で、真剣勝負を繰り返すことが、選手の成長に必ずつながるはずです。

もっと、いつもの戦いに、身に付けている日本人らしい戦いに、こだわれ!
posted by プロコーチ at 18:10| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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