2021年01月30日

ロングスロー問題

 サッカー高校選手権。

なんとか、全日程を終わらせることができましたね。

関係者の皆さんの英断と頑張りに、心から感謝したいです。

20年ほど、毎年のようにスタンドで観戦していたので、少し寂しい気持ちもあります。

来年こそ、当たり前のように、スタンドから観たいものです。






 今回、なぜかロングスローが、敵視されていました。

今に始まった事ではないのに。

あれは、サッカーではないのではないか?

観ていてつまらない、好きではないと言う意見を述べるのは自由です。

でも、ルールによって定められた範囲内で、正々堂々と行っているプレーですからね。

文句を言われる筋合いは、ないはずです。








 中田英寿や財前がいた時のU17ワールドカップ。

30年近く前の、世代別の世界大会。

あの時、キックインが導入されました。

スムーズな展開を期待して、試験的に運用されたようです。

結局、その後、正式には採用されませんでしたね。

日本代表もそうでしたが、時間をとって、ロングボールを放り込むチームがいた。

その結果、リスタートに余計に時間はかかるわ、展開はつまらなくなるわで不採用。

そんな流れだったかと思います。

このキックインからのロングボールにしても、ルールに準じて実行しています。

その中で工夫をして、勝率を高めるために何をすべきか?しているだけなのですがね。









 ロングボールはしばしば、槍玉に上がります。

ボールの蹴り合いになると、展開が大雑把になり、面白くない。

選手の技術、判断する力の向上を阻害するという観点も、育成年代では問題に挙がります。

バーモントカップと呼ばれる、小学生年代のフットサル全国大会。

ここでは、GKのキックやスローに制限がかかります。

ノーバウンドで、ハーフウェーラインを超えたら、反則。

相手ボールの間接フリーキックで再開となるルールは、かなり浸透していますね。

リスクを恐れたチームが、ボールを前方に蹴飛ばすことを繰り返す。

それでは、ボールを受ける動きや、パス、ドリブルの判断、相手のプレッシャーを見極める力などが育たない。

だから、運任せとも言える、ロングボールを減らす意味合いで、このルールが導入されている。



ただし、このルールの範囲内で、ロングボールを蹴るチームが出てきます。

GKのそばでトスを受けたフィールドプレーヤーが、ボレーキックで相手陣地に蹴り込むのです。

これなら、GKから直接超えていないので、当然反則にはなりません。

ルールを採用した意図など関係ないのでしょう。

タイトルのかかった一発勝負のトーナメントですから、負けたくない気持ちが勝っているのでしょう。









 高校年代までは、ロングスローは、選手の成長を阻害する。

だから、ロングスローを投げられないように、特別ルールを適用する!

と、仮になっても、その裏をかいて、ルールの抜け道を探すプレーが生まれるでしょう。

結局のところ、ロングスローが問題なのではなく、高校年代の注目されすぎるトーナメント戦が問題なのではないか。

まだまだ高校選手権での宣伝効果は、相当大きいものがあるでしょう。

ここで好成績を収め、注目を集めれば、学校経営にもプラスになる。

特に私学にとっては、死活問題でしょうから、キレイゴトだけでは済ませられない。









 しばらく、毎回、ロングスローは無くならないでしょう。

今回も、上位進出校は、ロングスローを投げられる選手を起用し、試合の中で活用していました。

それならば、ロングスローをピンチにさせないように、GKやDFの能力を高めること。

自らも、ロングスローを織り交ぜながら、攻撃を組み立てる。

ロングスローはあるものとして、チームを構成して行く必要に迫られている。
posted by プロコーチ at 00:40| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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