2024年01月04日

優勝の条件

 冬の風物詩である、全国高校サッカー選手権大会。

今はすでに、世代の日本一を決める大会では無くなっていますね。

クラブチームが出場しない。

同一道府県からは、複数チームが出場しない。

この二つのレギュレーションのため、大会レベルが相対的に低下してしまいました。

それでも、注目度、関心度では、ダントツに一番の大会であり続けています。



今回の大会もベスト8まで進みました。

面白い統計があります。

体格に優れたチームが上位に出場しているのです。

8チーム中5チームが、平均身長も全チームの8番以内に入っています。

そして、身長と体重とで体格のランキングをつける。

ベスト8のチームは、6チームが体格でもベスト8に。

一番体格の劣るチームでも、全体の11番に入っているのです。





つまり、体格の差が、ダイレクトにチームの成績の差に表れています。

これは、何を意味するのでしょうか?

選手権で勝ち残るためには、背の高い選手を集め、栄養を摂取させ、筋トレをたくさんすること?

その側面も否定はできない。

体格に劣るチーム。

例えば体格ランキングが平均以下のチームが上位に進出していない事実。

テクニックや、賢さだけでは、勝ち抜けないことを意味しているのです。

それらを発揮するためにも、最低限の身長プラス体重(筋力)を

必要としているのが現代サッカーということなのでしょう。



もう一つ、この流れを加速させているのは、選手権のレギュレーションです。

引き分けのない、一発勝負のトーナメント戦。

勝つための選択よりも、負けないためのリスクを削る選択を続ける。

組み立てを放棄し、ラフなロングボールを蹴り飛ばす。

ロングスローやコナーキックで勝負するために、サイドの深い位置に進むことを優先する。

そして、セットプレーでゴールを目指す。

このような戦略では、体格の良さが、より生きてきます。



優勝を勝ち取るチームの体格はどうでしょうか?

体格に一番勝るチームが優勝するのでしょうか?

ちなみに、青森山田高校が、最も体格に優れています。

残った8チームで体格に劣るのは、近江高校と市立船橋高校です。

後、数日で答え合わせです。
posted by プロコーチ at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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