2018年06月30日

チャンスが来た!?

 決勝トーナメントの相手が、ベルギーに決まりました。

FIFAランクだと、優勝してもおかしくない!強豪ですね。

親善試合でも、かなりの強さを見せてくれました。

本大会が始まると、さらにその強さは加速したように思います。

毎試合得点を重ねます。

崩して、カウンター、ヘディングシュート、ドリブルシュート、裏に抜け出して。

バリエーション豊かに、ゴールを決めています。

誰もが知るビッグネームが躍動する、恐ろしい攻撃力ですよね。








 彼らの最大の力。

それは、1人1人の、ボールを扱う能力でしょう。

身長が190センチであっても、大きくて、ヘディングだけと言う選手はいません。

スピード豊かな選手も、スピードだけに頼りません。

全員が、ボールを止める、運ぶ能力が、抜群に高い。

それを大きな力に、ボールを保持し、相手を崩します。

中でも、アザールのボールタッチは、何なのでしょう。

足に吸い付いているとは、あのことですね。

育成世代では、ドリブルをかなり重要視しているとのこと。

とことん、ボールを運び続けることにこだわって、選手を育てあげる。

日本だと乾、香川でしょうね。

ベルギーには、大きて強くて速い、乾や香川が集まっていると思えば、イメージしやすいはずです。












 彼らには、大きな弱点があります。

その弱点を、2年前のユーロの準々決勝で見てきました。

彼らは、仲間のためにフリーランニングが出来ない。

出来ても、最初の10分〜20分。

そこの勢いはすごいのですが、、、。

ゲームが落ち着いたら、足が止まります。

ボール保持者と、ボールを受けようとする選手。

それ以外の選手は、眺めてボーっとしているようにも見えてしまいます。
 
http://futebol.seesaa.net/article/439671890.html






 


 ですので、日本は、前半の最初と、後半の立ち上がりを無失点で耐えること。

この猛攻を、なんとか耐える。

そして、大きい選手を活かした、セットプレーも失点しない。

この2つさえ達成すれば、ベスト8は見えてくる!

いくらでも、カウンターでチャンスは訪れるはずです。

私は、15チームの中でも、ベルギーは、かなり当たりの対戦相手だと思っています。

ベスト8に行く可能性は、低くない!?
posted by プロコーチ at 18:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月29日

トーナメントの文化ゆえ

 我々が大好きな大会があります。

夏の甲子園。

冬の高校選手権。

何十年も続く、日本の季節の風物詩になっていますよね。

もちろん、トーナメント方式で大会は開催されます。

私が学生の頃は、リーグ戦は、ほとんど無かったと思います。

そして、今と違って、学年毎のチーム編成は、年に1・2回。

試合は、一発勝負のトーナメント。

負けたら、お終い。

弱小チームに所属し、自分が最高学年の時だけ試合に出たとしたら?

中学3年間、高校3年間で、公式戦の出場は、ごくごくわずかしかありません。











 今は、ようやくリーグ戦が定着しつつありますね。

小学生でも、全小の予選がリーグ戦になって、4年目でしょうか。

それ以外でも、レベルごとのリーグ戦が開催されつつあります。

中学でも高校でも、大学でも、リーグ戦が多数開催されています。

昔に比べると、真剣勝負の公式戦の場が、本当に増えています。

リーグ戦になると、指導者や、協会、審判、関係者は、間違いなく負担が増えます。

それを全国で支える方がいて、リーグ戦が成り立っているということは、知っておいたほうがいいことです。











 リーグ戦が定着しているならば。

リーグ戦の考え方が、日本全体に定着しているならば。

今回の、ポーランド戦の、後半10分の戦い方について、疑問の声は拡がっていないかもしれません。

試合を0-1のままでの敗戦を選び、パスを後方で回し続けた。

この姿を見て、疑問の声が。

安全にパスをしてるだけ、時間稼ぎをして、ずるい。

パスを回しているだけで、ゴールに向かわない。

何がフェアプレイだ!

グループリーグは突破したけど、本当にそれでいいのか!?

などなど、多くの不満の声が聞こえてきます。

女子のアジアカップでも、つい最近、同じようなことがありました。










 リーグ戦では、各チームに、年間目標があるはずです。

リーグを制して、優勝する。

何とか上位(2位や、3位)に入って、昇格を目指す。

降格だけは避けるために、大量失点を避け、引き分けでもいいから勝ち点を拾いたい。

その目標は、チームによって異なりますよね。

そして、その年間目標を達成するために、目の前の試合を行います。

短期の目標がそこにはあります。

アウェイで、格上の相手。

それなら、勝ち点1が取れれば、最高!

リーグ内の絶対王者との対戦なら、最小失点での敗戦が目標になることすらあるでしょう。

この相手には、是が非でも、勝利して勝ち点3を取りたい!

これらの短期目標を達成するために、その日のゲームプランを立てていきます。











 では、ロシアワールドカップ、今回のグループリーグ!

日本代表の目標は、なんでしょうか?

2位以内に入り、決勝トーナメントに進出することだったはず。

1位になり、決勝トーナメントを楽に進めること、という目標ではなかったでしょう。

コロンビアに勝ち、セネガルに引き分けた。

ポーランドにも勝たなければ、評価されない?

批判する人は、日本代表の目標を忘れているのか、考えていないのか。

全ての試合で、ベストメンバーを出して、勝利だけを目指して戦う。

90分を通して、全力で走り続けなけらばならない。

それを求めているのでしょうか?

おそらく脳内が、トーナメント文化で構成されているのでしょう。













 今回の日本代表は、何となく、上手くいっているところも感じられます。

でもそれらは、最高の準備や努力をしているから、運を拾い上げて、幸運に恵まれている。

運が良くても、準備をしていないところに、素晴らしい結果はもたらされない。

とにもかくにも、次のステージに進むことが出来た。

これは、日本人にとって、喜ばしいことではないですか。

今、この瞬間、自国の次の試合の事を考えることができている。

それは、イタリア、オランダ、ドイツ、韓国など、195の国や地域の人々は、この幸せを持っていないのです。

完全同意することは出来ないのですが、あのパス回しも、リーグ戦を勝ち抜くための一つの戦略です。
posted by プロコーチ at 23:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

コロンビア戦での勝ち点を手にするために

 もう、数時間で初戦コロンビア戦が始まります。

選手のコンディションなど、様々な情報が飛び交ってますね。

ワールドカップは情報戦ですので、聞こえてくることは話半分にしておくべきです。









 コロンビアは、自陣の最終ラインから、丁寧にパスをつないで組み立ててきます。

最終ラインに中盤の選手が入って、数的有利を作る。

相手FWをパスか、運ぶドリブルで超えて、ビルドアップをするのが得意。

長い縦パスに頼るような攻撃は、メインにはならないはず。

そして、中盤を超えて、アタッキングサードに入ると、怖い。

様々なコンビネーションやドリブル。

マークをしていても、気にせずに、アタックしてきます。

ファルカオやハメス・ロドリゲスが注目されますが、ほかの選手もレベルの高い選手が揃います。












 つまり、日本代表が、自陣ゴール前に引いて、耐える。

我慢して、我慢して、カウンターでゴールを目指す。

この戦いを選ぶべきではないと思います。

そもそも、アタッキングサードに侵入させない。

中盤を分厚くし、ハーフウェーライン付近で試合を続けるイメージが良いと思います。

そのためには、前線からボールを追いかけて、ビルドアップを自由にさせない。

日本の攻撃陣、積極的に守備を出来ない選手は使うべきではないですね。

岡崎などは、ぜひ、起用してもらいたいですが、コンディションはどうなのでしょうか。

本田は、今回は、スタメンで使うべきではないのではないでしょうか。

そして、ボールを中盤で奪いたいので、守備力の高い選手が、ここにも欲しいですね。

特に中央のボランチは、大島、長谷部コンビだと、不安しか残りません。

おすすめは、山口と柴崎。

この二人なら、奪う、カウンターの流れが、スムーズに生まれそうですが、どうでしょうか。


 そして、攻撃のセットとして、ドイツ2部で大活躍した、左に宇佐美、右に原口を試していました。

全く、機能しませんでしたね。

攻撃は停滞し、守備も破綻。

ちょっと、本番では見たくない組み合わせでした。

一方、乾、香川の組み合わせは、可能性を感じましたね。

香川が入ることで、他の中盤の選手も、スムーズに動けていました。

本田が、真ん中にドーンといるよりも、こちらの方が面白い展開が見えました。

香川のキックが不安定なのが、少し気になりましたが、、。











 最終ラインのセンターバックコンビ。

パラグアイ戦の、昌子、植田コンビは良かったですね。

お互い、カバーしてくれるという安心感があるので、ボールにチャレンジ出来てました。

そして、背後も、その信頼にこたえてカバーし合う。

クラブチームで、コンビを組んでいるスムーズさです。

でも、この二人の組み合わせはないでしょうし、どちらかだけ出ることも、無いのでしょうね。

今までの流れなら、吉田、槙野コンビでしょうね。

もっと、吉田、昌子。もしくは、吉田、植田の組み合わせを試しておけば、、、。










 さて、勝ち点1でも奪えるのでしょうか。

ポイントは、ハーフウェー付近で試合を運べるかどうか。

自陣ゴール前で試合をする時間が長いと、厳しいでしょう。

そこをポイントに、観戦を。
posted by プロコーチ at 19:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月31日

12人目からの枠

 日本代表に勢いが感じられないですね。

昨日の試合でさらに、不安が大きくなっているのではないでしょうか。

ここまで来ると、本大会が終わるまでは、信じて応援するしかないです。

今まで積み上げてきた底力を信じましょう。





 今日は、メンバー発表の日です。

誰が選ばれれるのでしょうね。

試合に先発するのは11人です。

本大会では、11人以外の残り12名が大きな役割を果たすはずです。

そこ含めた総力で戦って行きますよね。

少し考えてみましょう。






 秋田、中山枠

2002年のワールドカップでの、二人。

ベテランの力で、チームにいい雰囲気をもたらしていたようです。

ここには、2010年の川口も入るでしょう。

この枠が機能した代表は、いい結果を出しています。







 小野伸二枠。

1998年の時の小野伸二。

未来の日本を担うであろうタレントに、大会を経験させる。

もちろん、その瞬間もチームの力になって欲しい。

加えて、10年先の代表を見据えて、体験させる意図もあるのではないでしょうか。

ブラジルでは、よく使います。

1994年のロナウド、2002年のカカーです。

今回は、堂安や久保がその枠だったかもしれませんが、使われなさそうですね。









 スキラッチ枠。

今まで、代表に定着していない選手。

でも、最後の最後で、チームに勢いをもたらしくれる。

そのシーズン、絶好調で終えた選手。

1990年のイタリア代表スキラッチがその典型でしょうか。

2014年大会の時の大久保も、ここに入るでしょう。

前監督は、ここに中島翔也を考えていたと思われますが、、。










 ボリバレント枠。

限られた選手枠で戦う、本大会。

その時に複数のポジションを出来る選手がいれば、監督は助かります。

酒井高徳は、両サイドバックにボランチの3つ。

遠藤航は、センターバックにボランチ。

このようなタイプの選手は、12番目以降の選手として選ばれやすいでしょう。











 特殊任務役。

相手のスーパースターをマンマークで抑える。

守備固めのための、ヘディング要員。

パワープレーの時の、長身のFW。

使われる時間は短いでしょうが、戦術的なバリエーションが増えますよね。

前回大会では、パワープレーできる選手がいなくて、苦労していたのが思い出されます。

誰が、入ってくるのでしょうか?










 どのような選手がリストに載るのでしょか?

発表が楽しみですね。
posted by プロコーチ at 08:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月20日

種目が違う?

 今年、大リーグから日本球界に復帰した、上原浩治。

世界最高峰である大リーグでの生存競争を10年間、勝ち抜いてきました。

そして、世界一であるワールドシリーズ制覇も果たしました。

世界を知る選手。

残念ながら今年は契約を取ることが出来ず、日本球界に復帰。

どのような活躍を見せてくれるのでしょうか?











 その彼が、インタビューに答えていました。

フットボールのテレビでしたので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。

「野球とベースボールとは違うスポーツである」

何となく聞いたことのある言葉ですが、肌で感じていた経験者が語る言葉には重みがあります。

「アメリカのベースボールは、一人一人がどんどん振ってくる。」

「日本は、バントなどを駆使して全員で緻密にプレーしている。」

話を聞いていて、野球とベースボールとは、ルールこそ同じですが、価値観が違う。

その価値観の違う選手が集まってプレーをしているので、まるで違う試合が進んでいくことになる。

まるで、種目が違うスポーツであるかのように。













 バリバリのメジャーリーグが助っ人として来日しても、活躍できずに帰っていく選手がいる。

その一方、無名で、大して実績の無い助っ人外国人が、日本では大活躍して歴史に名を残すこともある。

日本の投手は、ある程度の実績を残す可能性が高い。

ところが、日本のトップクラスの野手がアメリカに挑戦しても、鳴かず飛ばずで帰ってくることが多々あります。

ベースボールで活躍するための能力と、野球で活躍するための能力。

同じ部分、似通っている部分もあれば、全く異なる部分もあるのでしょう。

日本では武器になっていたものが、アメリカでは通用しない。

日本でそれほど長所でなかった部分が、実はアメリカでは、物凄く強みになっていることも。

違う種目と見紛うほど、野球とベースボールとは、違いが大きいようです。













 それと同じことは、サッカーとfootballでも言えるようです。

日本で大活躍していた選手が、ヨーロッパに挑戦。

ところが、全く通用せずに、1シーズンも持たずに、日本に帰ってきてしまう。

さほど、日本では活躍していなかった選手が、海外クラブで確固たる地位を築いている。

ブラジルでもヨーロッパでも実績のある選手が、なぜか日本でさほど目立たない。

逆に、日本でだけ活躍できた、無名のブラジル人選手も、たくさんたくさんいます。

ブラジルでは、フットボールではなく、フッチボウですが、、。














 ハリルホジッチ監督は、フットボールの世界の人だったようです。

そして、その価値観の中で、物事を考え続けていたと思われます。

日本のサッカーがどのようなものかには、あまり興味がなかったのでしょう。

彼の考えるフットボールとは?

一人一人が、責任を持って戦う、ボールを奪い、ゴールを目指す。

そのためには、高い強度で、目の前の選手に何としても勝つ!という能力とメンタル。

コースを切って、追い込んで奪うことよりも、自分の力で相手からボールを奪い取る。

コンビネーションに頼るだけでなく、自分がゴールを目指し、相手の背後を狙う。

戦える個人が集まって、それから集団の力を高めていこう。

集団ありきでなく、まず、戦える個人がいなくてはフットボールの世界で結果を残すことは出来ない。

日本的な全員でち密に、犠牲心を持って戦う。

その良さを分かってくれていたのかどうかは、今になっては分かりませんね。

もう少し、サッカーを理解しようという姿勢を見せてくれれば、選手たちの受け取り方も違ったものになったのかもしれない。

フットボールのレベルの高さは分かっていますが、日本サッカーにも良いところもありますよね。











 とは言え、ハリルホジッチ監督の追求していた部分は、我々が、分かっていて目を逸らしていた部分ではないか?

日本らしさ、日本の良さ、日本独自の。

その言葉に、甘えてしまっていた部分に、ハリルホジッチ監督は気づいていた。

日本人選手も、もちろん成長を続けています。

それ以上のスピードで、世界最前線は成長している。

結果として、差が広がっている。

もっと、戦える選手が欲しい!いつも思っていたはずです。

ワールドカップ本大会では、ハリルホジッチ監督の下に、戦える選手が集う。

その選手たちが、犠牲心を持って、ち密に戦術を遂行していく。

私は、そのような空想を、ずっとしていました。















 違う種目ほど、求められることが異なる、サッカーとフットボール。

現代のフットボールの世界で通用する選手とは、どのような選手なのか?

チャンピオンズリーグの準決勝、決勝。

6月から開幕するロシアワールドカップ。

ここを観察すれば、見えてくるものがたくさんあるでしょう。
posted by プロコーチ at 03:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月13日

行け!日本代表

 UEFAチャンピオンズリーグには1人、ヨーロッパリーグには4人。

今シーズンの日本人選手の出場している人数です。

その選手たちは、本当に、戦っていると思います。

世界のトップを目指すクラブにおいて、日々競争を繰り返している。

そこでポジションを勝ち取り、試合に出場する。

簡単なことではありませんよね。

身も心も削るような思いもしながら、その舞台に身を置いている。

その、経験は、選手個人を必ず成長させてくれる。

そして、その力を、代表チームに大いに還元し続けているでしょう。








 この人数。

それは、日本サッカーの現在の実力を、如実に表している。

残念なことに、この人数は、ここ10年以上、大して増えていません。

若干減る傾向にあるかもしれない。

一方、ワールドカップで強豪と言われる代表国。

チャンピオンズリーグに出場している選手だけで、多数を占めることでしょう。

ヨーロッパの強豪はもちろん、ブラジル、アルゼンチンもそうですね。

つまり、この人数の差が、世界における日本の評価であり、実力を表している。











 ハリルホジッチ監督、元監督と書かなければならないですね。

ヨーロッパで戦い、ワールドカップで戦ったコーチ。

そして、チームを分析して、丸裸にするのが武器の一つ。

日本代表は、弱者である。

弱者である我々が、ワールドカップで勝利を勝ち取るためにはどうすべきか?!

日本代表監督に就任した時から、青写真は描いていたに違いない。










 考えていたことは、2つ。

・日本人選手の個の能力を高める。

・高い位置にボールを送り込み、奪われても奪い返してショートカウンターを。


ボール扱いや、集団で行動することに対しては、ある程度の評価はしていたでしょう。

変えたかったのは、外国人選手と戦うために足りない部分。

デュエルと表現した、プレーの強度。

これを表現するためには、フィジカルコンディションも、気持ちの強さも必要になる。

プレーの強度は、かなり高まったと思います。

ヨーロッパで戦う選手だけではありません。

Jリーグも、かなり、バチバチ行くようになってきています。

守備の寄せ、ルーズボールの球際、ボールへの執着心。

ハリルホジッチ監督就任以前と以後では、見るからに違います。

実際にJリーガーの何人の選手も、その旨のコメントを出しています。










 ボールを蹴れ!

この指示は、高校サッカーを見ていると、よくありますよね。

負けたくないチーム、そして力の劣るチームがよく使っています。

中盤を作りながら試合を進めようとすると、ミス。

ミスでなくてもボールを引っかけられて、失って、大ピンチを作ってしまう。

そのミスを回避するために、中盤を省略する。

長いボールを前線のターゲットマン目掛けて、蹴飛ばす。

マイボールにならなくても、そこからカウンターを喰らう危険性は低い。

高い位置に相手を押し込んで、ショートカウンターを狙って、前からプレス。

このコンセプトを続けた恩恵を受けたのが、大迫や原口でしょうね。

ポストプレーに、運動量。

この二人は、輝いていましたし、さらに育てられたでしょう。











 国見、長崎総合の小嶺監督。

もし彼を監督に選んだら、どんなサッカーをするか、分かるでしょうに。

ハリルホジッチを監督に選んだ時点で、分かっていたはず。

優雅に中盤を作りながら試合を進めることは、決してないと。

それぞれの監督には、それぞれの得意なやり方がある。

グアルディオラ、モウリーニョ、クロップ。

どんなチームを作るのか、どんな試合を目指すのか、大枠は、分かりますよね。









 ハリルホジッチ監督の大きな功績の一つに、アンタッチャブルな存在を作らなかったことが言えます。

本田、香川、岡崎、長友、川島。

今まで、代表を支えていた功労者であり、スター選手。

それでも、試合に出ていないなら、代表に呼ばない。

自分の代表で貢献していても、それは同じ。

浅野も井手口も、ポジションを勝ち取った!と誰もが思っていた。

でも、所属クラブで出れなくなると、途端に招集されない。

同じ価値基準を持って、選手を選考する。

23人に入るための競争をしろ!分かりやすくメッセージを発していた。

本田や長友が移籍までして、復活しました。

イタリアの名門クラブ在籍というブランドを捨てても、試合に出るために移籍した。

彼らのパフォーマンスも、明らかに戻ってきていた。

競争とは、協会に直訴することでも、スポンサーを動かすことでもないはずでした。

健全な競争を促して、選手の力を高めることが、ワールドカップでの躍進に欠かせない!

ハリルホジッチ監督の信念だったはずです。









 見たかった。

対戦相手を丸裸にして、相手の長所をつぶし続ける日本代表を。

そして、相手の弱い部分を徹底的に突いて、ゴールを陥れる日本代表を。

選び抜かれた23人。

それは、試合に明確な役割を持った集団だったでしょう。

GKは別にして、毎試合スタメンは異なっていたはず。

そして、ほとんどの選手が試合に出ることになったでしょう。

もしかしたら、例えばポーランド戦の1試合のためだけの選手もいたでしょう。

親善試合やアジア最終予選とは、全く違う戦いを見せてくれただろうに。

前回ブラジル大会で言う、コスタリカやアルジェリア!です。









 自分たちのサッカー、とは全く反対のサッカー。

それを展開して、どうなるかの結末を見たかったです。

通用する可能性もあったでしょうし、全く通用しない可能性もあった。

もし通用しないのなら、育成からやり直す。

20年かかったとしても、新たな日本の戦いを作り上げる。

その見極めをするチャンスを失ってしまった。





 西野新監督は、いい指導者だと思います。

3年間西野監督で、最後だけハリルホジッチ監督の方が、順番的には良さげですがね。

西野監督と言えば、ガンバ大阪。

後ろから中盤を遠藤、宮本、日本人中心に作る。

最後の20Mは、ブラジル人のタレントを存分に活かす。

マグノアウベス、アラウージョ、フェルナンジーニョ。

良かったころのガンバ大阪。

その再現は、難しそうです。

日本代表には、ブラジル人アタッカーがいない。。

それだけで、西野監督の良さが表現される可能性が減ってしまう。










 それでも、日本代表には頑張って欲しい。

納得行かないことも多いですが、少しでもいい試合を見せてほしい。

行け!日本代表。

posted by プロコーチ at 02:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月22日

健全な競争

 健全な組織は、健全な競争が無くてはならない。

競争の無い組織は停滞し、それ以上の成長は望めない。






 ワールドカップを振り返ると、それは分かりやすい。

2002年大会トルシエ監督。

彼は「ラボ」と言って、常に選手を入れ替え、ポジションをいじった。

2010年大会岡田監督。

それまで主軸だった中村俊輔、楢崎を外し、戦い方も変えた。

この2大会は、見事ベスト16に進出。






 2006年大会ジーコ監督。

選手に序列があるように見えた。

海外組が優先された。

2014年大会ザッケローニ監督。

スタメンが決まっており、固定化されていました。

どのチームも、サポーターでもスタメンが分かったのではないでしょうか。

見ている側は、いつものあの選手が出てくるので、分かりやすい。

つまり、チーム内の競争が少なかったと言えます。







 今回の、ハリルホジッチ監督。

ポジションが決まっている!そんな選手は数人しかいませんね。

アンタッチャブルな存在と思えた、本田、岡崎、香川。

彼らでさえも、試合に出れないどころか、メンバーに呼ばれないことも。

一方、調子が良ければ、サッと呼んでもらえる。

当落上の選手や、チャンスを狙っている選手は、やる気がでるでしょうね。

チームに、モチベーションの高い選手がたくさんいる状態になります。

モチベーションの高い選手は、周りに良い影響を与えてくれます。








 中島、原口、森岡、宇佐美、昌司、中村。

彼らの出番が訪れるかもしれない。

モチベーションの高い選手たちが、躍動するのか?

そして、良い化学変化を与えてくれるのか?

楽しみな2試合が始まります。
posted by プロコーチ at 18:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

私の活力

 私の活力となっているもの。

それは、心の中で師と仰ぐ方に少しでも近づこうとすること。

実力も経験も足りない私が、どのようにすれば近づくことが出来るのか?

それは日々の努力でしかないのですが。

その努力が報われない時は、思わず心が折れそうになることも当然あります。







 
 3月8日。

私の尊敬する指導者のお一人である、黒田和生先生の誕生日でした。

1949年生まれの69歳。

皆さんご存知、元滝川第二高校サッカー部監督。

ヴィッセル神戸でも働き、ここ数年は新たなチャレンジとして海も渡っていました。

台湾で、育成のリーダーとなり、さらには代表監督にまで!

生まれ故郷、出身中学、高校が、なんと同じ!

だからと言って、私もいい指導者になれるという訳ではないですね。










 黒田先生の著書「トモニイコウ。」を再読しました。

その中から抜粋して、ご紹介します。


…日本一より優先すべきことがあるという思いで、選手一人ひとりと向かい合ってきたからだ。

 決して負け惜しみではない。高校生に限らず若い世代を指導するうえで最も大事なのは
 
 「サッカーをもっと好きにさせること」である。





…理想とするサッカーは、(中略)「選手がいきいきと躍動するサッカー」


…滝川第二時代、モットーとして「怯まず、驕らず、溌剌と」を掲げた


…勝ち負けよりも大切なことがある。もちろん私も負けてもいいとは一言も言っていない。

 やるからには全力を尽くして勝ちに行く。でなければ試合相手に対して失礼になる。

 (中略)勝利と育成を両立させるためにはどうすればいいか。

 私なりの結論は「グッドゲームの追求」である。

 グッドゲームとは美しく勝つことであり、6つの要素がある。

 意志の力、体調体力、運、技術、戦術、フェアプレー。



…ファーストネームは「人は石垣 人は城」

 セカンドネームは「誰もやっていないことをやりなさい」

 ラストネームは「心に太陽を 唇に太陽を」

 この3つが黒田和生の背骨を作っている




…選手の自主性を重んじる指導を。キャプテンや公式戦のスタメンを部員の投票で決めることにした


…コーチやチームメイトと挨拶はきちんとする。(握手ではじまり、拍手で終わる)

 ふだんの歩き方にも気を配るように。

 はきものを揃えることも厳しく指導する



…滝川第二の監督をしている時、進路問題では、まずBチームの3年生から大学への推薦などを

 優先して済ませ、彼らが後顧の憂いなく練習に取り組めるようにした



…集中力があるかないかを見るには、話をしている時に視線がブレないかをチェックすればいい。

 ふつうに会話していても目が動かない。じっと相手の目を見て話し続ける、そういう子は集中力がある。


…友情は最高の戦術である。


…嫌でもやらなければならないことは、笑顔で、楽しくやりなさい。


…「サッカーは一人ではできない」ということ。メンバーが力を合わさなければ勝利はつかめないし、

 助け合わなければグッドゲームにはならない。それは初回の生き方に通じる。


                   …引用 「トモニイコウ」 著者黒田和生 発行アートヴィレッジ


 書いていると、体の奥から力が湧き出してきました。

師への道をコツコツと、歩き続けよう。




             
posted by プロコーチ at 02:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月23日

高木枠と本橋枠

 平昌オリンピックで、激闘が繰り返されています。

冬季オリンピックも、見ていると楽しいものですね。

鍛え上げられた肉体や精神を、さらに限界を超えてまで戦う。

オリンピアンは、本当に超人ですね。

馴染みのない種目も多いのですが、つい気になります。

さらに今大会は日本人選手が活躍していますので、さらに熱が高まります。









 女子カーリング。

準決勝に進出。

残念ながら韓国に敗れてしまいましたが、まだメダルの可能性も残っています。

そのチームを陰で支えている、ベテラン選手がいます。

2006年、2010年大会では中心選手として活躍した、本橋選手です。

今回はキャプテンでありながら、試合には出場していません。

今までの経験を活かして、仲間たちをサポートしているのです。

試合に出ている選手たちにとっては、何とも心強い存在でしょう。









 女子アイススケート。

たくさんのメダルを獲得していますね。

小平選手の金メダルは、圧巻でした。

そしてさらに、高木選手。

メダルを金・銀・銅と3つ獲得。

ところが、前回出場した8年前の大会。

16歳で出場しましたが、成績はふるいませんでした。

最下位の35位と、23位。

でも、この時の経験や悔しい思いが、彼女の糧になっているはず。

ちなみに彼女は、サッカーでナショナルトレセンU15の経歴もあるそうです。










 ワールドカップでも、期待の若手に、経験を積ませることがありますね。

ブラジル代表。

1994年大会では、17歳のロナウド。

試合には出ていませんが、怪物と呼ばれていた選手に、本大会を経験させました。

2002年大会では、20歳のカカ。

彼は、ほんの少しだけ試合に出場しました。

日本も、1998年のフランス大会に、18歳の小野伸二を選んでいましたよね。

将来の主軸になる選手と見込み、本大会にメンバーとして連れていく。

これが、数年後の代表チームにとって、大きなメリットをもたらしています。









 日本が躍進した2002年日韓大会、2010年の南アフリカ大会。

ここでは、ベテラン選手が、陰でチームを支えていました。

2002年大会では、秋田豊に中山。

この二人が、チームの雰囲気を盛り上げ、サポートしていました。

2010年大会では、川口選手。

試合に出る確率は低いと分かっていても、チームに帯同。

日々の振る舞いや、声かけでチームを陰で支えていました。










 チームを作るには、今のベストの選手を選ぶだけでは上手く行かない。

そんなことを考えさせてくれる、平昌五輪ですね。
posted by プロコーチ at 08:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月01日

本年もよろしくお願いします。

 明けましておめでとうございます。

2018年もよろしくお願いします。






 本年も、日々、指導にあたることができそうです。

当たり前のことではなく、ありがたいこと。

フットボールの指導をする仕事をしたい!

20年前は、熱望していました。

それも、かなわぬ、遠い夢のように感じながら。

もっと、こうすれば、出来るようになるのではないか?

向上心を強く持って、指導にあたっていたはずです。









 新たな年を迎える。

世界中の人が、思うことでしょう。

今年こそ!と目標を立て、より良い充実した一年にするんだ!

この気持ちは、数週間もすれば、忘れてしまう。

仕事や、人間関係、様々なことが、待ったなし、次々に来ると。

そして、年の終わりに、後悔してしまう。

もっと、こうしておけば、、、。









 今年、新たな試みを個人的にしてみます。

手帳を使ってです。

毎週、週の頭に、1週間の行動目標を書き出していく。

そして、毎日、出来た、出来ないをチェックしていく。

これを、52回、365回していけば。

小さな積み重ねです。

ちっぽけな試みですが、実践してみたいと思います。

自分の指導についての取り組みを、振り返る。

そして、改善を加えていけるのではないかと、期待しています。

今年の年末に、その成果をご報告したいと思います。








 今年も一年、よろしくお願いします。

その目標の中に、ブログの更新も書き加えるようにしておきます!
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2017年12月08日

フットボールの国に

 日本が、少しフットボールの国に成れたのではないでしょうか。

我々の国では、No.1スポーツとは言い難い。

それは、古くは相撲であり、近年は野球でしょう。

この二つのスポーツは、本当に多くの方が、語ることが出来る。

そして、深くまで根付いているので、話している内容も深い。

歴史を踏まえながら、現状を分析し、未来を展望する。

残念ながら、その深さ、横の拡がり、共に太刀打ち出来ない。











 今回、J1で初優勝した、川崎フロンターレ。

J2で最後に昇格を決めた、名古屋グランパス。

そして、ACLで優勝を決めた、浦和レッズ。

加えるならば、有利であったはずの鹿島アントラーズが優勝を逃した。

この3チーム+1チームの戦いを見ると、ストンと納得出来るものがありました。

そして、やはりそうだよな、と改めて感じました。

それは、試合によって、戦い方が変化させることが出来るチームが強いということです。










 これと逆の考え方も、当然あります。

自分たちの戦い方が一番だ!それを突き詰めると勝利は手に入る。

近年は、いかにボールを保持して、攻撃権を握り続けて、試合を運ぶのか?がカギになる戦い。

これは、2010年くらいからの、バルサがもたらしてくれたものではないか。

多くのクラブが、多かれ少なかれ、影響を受けたと思います。

その結果、バルサになりきれない、多くのクラブが生まれてしまいまいした。

バルサに近づくことは出来ても、バルサになることは出来ない。

守備を固めて、カウンターを狙うチームに、敗れてしまう。

そして、同じようなコメントを試合後に出すのです。

「俺たちの方がいい試合をしていた。」

「あいつらなんか、守ってるだけ。」

「もっと、自分らしい試合を突き詰めることが出来れば、勝てたのに。」









 相手が強ければ、守備から入る試合を。

相手が守備を固めるならば、あえてボールを放棄して、攻めさえることも。

これが、ホームなら、アウェイなら。

点数が同点なら、先制点を取ったら。

試合は生き物で、状況は、刻刻と変化する。

元々は、下がって守備をするはずだった相手が、前から当たりに来るかもしれない。

試合の途中でも、前持ったプランの変更を求められることもあります。

こんなこと、書いていて恥ずかしいくらい、当然のことですよね。










 でも、この当たり前のことを、当たり前のこととして、語られるかどうか。

目の前のチームが、戦い方を変化させることが出来ているかどうか。

守備を固めるだけのチーム。

今までのやり方に固執するチーム。

変化に対応しようとして、上手く行かなかったチーム。

そう言ったチームは、名前があっても、勝つことが出来ていない。

イタリア、オランダ、チリに米国。

こんな強豪で出場常連国であっても、ワールドカップに出れないのです。









 今回、浦和も川崎も名古屋も、相手に合わせて、試合状況に合わせて変化させた。

自分たちの戦いを追求すると同時に、状況を読み取ろうとしていた。

自分たちのではなく。

フットボールを追求していた。

それが、今回の栄光につながった要因でしょう。

一方、鹿島は、自分たちに少し固執していたのかもしれない。

来年以降は、どうなるのでしょうね。







 このような体験を、我々が繰り返すことが、フットボールの国になる歩みです。

深く、広く、本当のフットボールが浸透していくこと。

それって、楽しいことですよ





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2017年11月10日

ここで見せてくれなくては。

 ハリルホジッチ監督。

強豪国相手こそ、力を発揮させてくれる監督さん。

JFAは、そう信じて、彼を登用したはずです。

ブラジルワールドカップにおける、アルジェリア代表の大躍進。

チーム全体が一体となり、走り、戦うチームでした。

躍動!その言葉が、本当に似合う組織を作りあげた、ハリルホジッチ監督。

この再現を、それ以上を目標に、日本代表は歩んでいます。








 今回の、欧州遠征。

そこでは、ブラジル、ベルギーと、本大会でも注目される強豪国との対戦ですね。

本当に、楽しみで、楽しみで。

また、このリールというスタジアムがいいですね。

昨年のユーロの際に訪れましたが、新しいスタジアムで、快適。

少し、交通の便は良くないですが、行ってしまえば、素晴らしい会場です。

しかも、ハリルホジッチ監督のホームとも言える、都市。

いい戦いをするための、すべての要素が揃っていると言えます。

ブラジル相手に勝てるとは言いませんが、見ごたえのある、熱い戦いを観たいものです。








 二つのオプションを準備しているはずです。

一つは、高い位置で奪ってショートカウンター。

もう一つは、自陣に閉じこもって、ロングカウンター。

いずれにしても、自分たちでボールを保持する気は、あまりないはずです。




 おそらく、ブラジルは、4バック。

中盤は、逆三角形の、前2枚で後ろのボランチ1枚。

もしくは、ドイス(2枚)ボランチで、トップ下を置く。

それに対して、日本はどう戦うのか?

イメージは、先日のオーストラリア戦でしょう。

4バックに対して、3枚のFW。

中央の大迫もしくは杉本。

サイドに乾(原口)、浅野(久保)。

この3枚で、高い位置からボールを追い回す。

そして、縦パスを出されたら、サイドバック、もしくは中盤と連携しプレスバック。

中盤は、相手の形に合わせて、完全にハメに来るでしょう。


この前6人で、ボールを奪って、ショートカウンター。







 この6人を超されると、自陣のペナルティボックスまで、撤退でしょう。

スペースを埋める。

中央は、センターバックと中盤の5人で、ブロックを形成する。

そして、サイドのスペースは、ウイングが下がって対応でしょうね。

サイドのスペースも埋めてしまう。

結果、9人で守り、我慢するのでしょう。

浅野と、乾は、いつも50M以上の上下動を繰り返すことを求められる。

中盤は、前で潰し、後ろを埋める。

ここも同じく、50Mの上下動です。

そう考えると、香川も本田も、ポジションありませんね。











 ブラジルからチャンスを作るなら、サイドバックでしょう。

彼らは、普通の国のアタッカーよりも、攻撃力を有しています。

彼らに、DFという意識は、そこまでありません。

高い位置をとり、ビルドアップに、崩しに、そしてフィニッシュにまで顔を出す。

そこを、我慢。

奪ったら、サイドバックの裏のスペースを狙う。

しつこく、サイドバックの裏を狙い続ければ、中央がポッカリ空く可能性が。











 と言っても、絵に描いた餅ですね。

きれいごとを言っても、彼らには通用しない。

守ってばかりのチームは、ブラジルと戦えない。

試合巧者の彼らに、気がつけば、やられてしまう。

いかに、戦い、切り替え、仲間のために走れるか?

2014年のアルジェリア代表のようになれるか?

結果よりも、躍動感、走っているか?

必見ですね。

それが出来ないなら、いまのチームに、ロシア大会での躍進はありません。
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2017年08月27日

勝利を求めて!

    サッカー王国ブラジル。
日本では、こう呼ばれています。

彼ら自身は、「フットボールの国」と呼ぶようです。

いずれにせよ、産まれた時から、ボールと共に生きています。

大人になっても、フットボール好きは変わりません。









  そして、産まれた時から変わらないものが、もう1つ。

応援しているクラブです。

どのクラブが好きなの?

と聞くと、〜〜が好きと教えてくれます。

理由は、とてもシンプルです。

例えば、親がパルメイラスが好き、お祖父さんの代からクルゼイロ。

家族全員、クルゼイレンセ(クルゼイロサポーター)なのです。

熱狂的なサポーターの中には、体ですさまじい忠誠心を表しています。

クラブのエンブレムや、マスコットのタトゥーを彫っています。

私も実際、何人も何人も、このタトゥーを目にしてきました。

我々には、ちょっと考えられない感覚かも知れません。











 芸術的な、美しい試合を愛しているブラジル人。

82年のブラジル代表が素晴らしい。

94年は、世界一になったけど、あのスタイルは好まない。

いや、俺は、97年のRoRoコンビが。

すぐ、仲間内で、討論になるのです。

ペレが一番。

俺は、ジーコが好き。

ネイマールは、ペレになれる。

個々の選手の評価も、討論の対象です。









 でも、やはり、勝負にこだわる彼ら。

応援しているクラブと言えども、それは同じ。

3連敗したら、監督を変えろ!の声が大きく上がります。

クルゼイロでも、ありました。

国内リーグ2連覇した後、国外に選手を引き抜かれました。

スペインに、中国、中東…。

主力級は、根こそぎ。

迎えた翌シーズンは、成績が上がってきません。

すると、監督がスパッと首を切られたのです。

2連覇させたばかりの監督と言えど、容赦ありませんでした。









  勝負にこだわる姿勢は、良いことだと思います。

勝負にこだわる姿勢が、球際の強さを生む。

ゴールに向かう意識を強める。

プロ選手になり、家族を食べさせる!決意をする。

そして、勝利を皆と分かち合う。

ですが、あまりにこだわり過ぎると、短期的な結果を求めるように。

長期的な視野に立って、チーム運営をすることが難しくなってしまうのです。









  今回のブラジル滞在で、2試合を観戦しました。

両方とも、クルゼイロの試合をホームで観戦。

ミネイロンと呼ばれる、大きなスタジアム。

ワールドカップやオリンピックでも使用されていて、6万人を収容します。

まずは、ブラジレイロンと呼ばれる国内リーグ。

クルゼイロは、リーグ戦、現在7位。

悪くはないですが、良くもありません。

対戦相手は、スポルチ。

知らないですよね?

フラメンゴや、サンパウロのようなビッグクラブではありません。

観客は、たったの1万人。

それでも、盛り上げようとしてましたが、スタジアムは空席が目立ちます。

ちなみに2対0で、クルゼイロが勝利。








  その、3日後です。

再び、ミネイロンへ。

今度は、コパドブラジルと呼ばれるカップ戦でグレミオとの対決。

日本なら、天皇杯でしょうか。

クルゼイロは準決勝まで勝ち上がりました。

アウェイの1STレグは0対1で敗戦。

この試合で、決勝進出が決まります。

すると、数日前から、クラブのスタッフがそわそわしていました。

「水曜日だな!」

「お前もミネイロンに行くのか?!」

「必ず勝つぞ。」









 迎えた当日。

スタジアムの周りは、お祭り騒ぎ。

多数のサポーターが、2時間前からスタジアムを囲んでいます。

花火が上がり、歌を歌う。

スタジアムに詰めかけた観客、なんと56000人。

この人数で、愛するクラブに声援を送り続けます。

試合は、PK戦を制してクルゼイロが見事、勝ち上がりました。

相手はPKを2回もポストにぶつけてしまいました。

5万人の大ブーイングが、プレッシャーを与えたのでしょうか?!

クラブも、サポーターも、至福の時間を迎えたのです。








  勝負にこだわるサポーターの声で、勝利を手繰り寄せた。

5万人を越える大ブーイングは、迫力ありました。

あの雰囲気は、言葉では表しようのないくらい、すさまじい空気。

でも、3日前の国内リーグでは、たったの1万人。

46000人は、どこから現れたのでしょうね。

本当に愛していると言うなら、いつも、あの雰囲気を作ればいいのに。

決勝戦は、おそらく6万人が詰めかけるはずです。

これもまた、ブラジルなのでしょうね。












posted by プロコーチ at 16:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月22日

我慢できない?

 ブラジル遠征中です。
 
小学生同士で試合をしました。

子どもたちは、いいですね。

言葉など分かっていないのですが、すぐにコミュニケーションを取り始めます。

ブラジルの子供たちの、人懐っこさに助けられながらも、日本人も少しずつ。

名前、年齢、あいさつ、数字などを教えあいます。









 ブラジルの子供たちの多くは、自分を表現しようとしますね。

攻撃にしても、守備にしても。

自分が、これをしたい!

その気持ちが、強くあふれています。

外から見ていても、感じ取れます。

上手い・下手、出来る・出来ないではない。

体の奥の方から、情熱が湧き出ているようです。










 その姿を、ブラジルの指導者は、見守っています。

ポジションも、判断も、無茶苦茶な選手が、ごろごろ。

それでも、選手を、じっと見ています。

成功しても、失敗しても、気にも留めない様子。

指示もほとんど、出しません。

そのチームがU10〜11だったことも、理由にあるでしょう。

ちなみにレベルは、ブラジルの平均レベルのスクールだそうです。









 1試合15分。

それを、4回行いました。

セットの休憩ごとに、ミーティングは開かれています。

そこで、話されていることは、大した内容ではありません。

けが人の有無や疲れ具合を確認。

次のセットのメンバーを発表。

「トレーニングしていることを、出してこい。」

その程度ですね。
















 彼らのプレーの特徴があります。

それは、ゴールめがけて、グイグイ進んでいくことです。

遠くからでも、多少無理そうに見えても、シュート。

前に飛び出して、パスを要求。

ボールを持ったら、目の前のDFと勝負のドリブル。

とにかく、ゴールへ、ゴールへと進む意識が強い。

守備は、相手の足元に、飛び込む。

襲い掛かるといった方がいいかも。

抜かれることは、あまり恐れない。

奪い返したい!その気持ちが守備の源泉でしょう。









 そのような、雑に見えるプレーをしても、怒鳴るコーチはいません。

ピッチ上の子供たちは、やらされている感覚は、感じないでしょうね。

のびのびと、自分が好きなフットボールをプレイしている。

ただ、その一点。

だから、失敗しても、ベンチの顔色をチラ見することはない。

失敗を恐れて、プレーが小さくなることもない。

何度も、取られて、何度も取り返して。










 ちなみに、ゴールへの強い意識がある中でも、パスをつないで試合を進めようとしていました。

ドリブルだけで試合を進めることは、ありません。

そして、ピッチの場所に応じたプレーを、少しずつ、理解している様子も見られます。

クルゼイロのスタイルである、パスをつないで、ゴールを目指す。

ドリブルも、パスも、シュートもある攻撃。

自由に見える彼らも、日々のトレーニングで、習慣を身に着けているようです。

そして、その根底に、ゴールを目指すという情熱がある。

私の眼には、なんとも、いい感じのバランスに映りました。









「コーチがパスを求めていても、シュートでしょ。」

「ここは、ドリブル、行っちゃうでしょ。」

子どもたちから、そんな声が聞こえてきそう。

それでも、我慢強く、見守っているコーチ。

長い目で育てる!強い意志。

それが、文化なのでしょうね。


posted by プロコーチ at 13:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月23日

何を成し遂げたのか?

 藤井 聡太

公式戦出場と公式戦勝利の史上最年少記録を更新。

そして、そのまま連勝記録を積み重ねました。

連勝記録で歴代1位タイの記録保持者。

さらに、プロ公式戦からの連勝記録で歴代単独1位。

天才棋士現る!!

連日マスコミに取り上げられていますね。








 





 清宮幸太郎

小学生の頃から、注目される、大柄のスラッガー。

早稲田実業高校で甲子園でも活躍。

高校通算、100本越えのホームランを打っています。

間違いなくプロで活躍する!

逸材として注目されています。

彼が出場する試合は、観客が増え、マスコミが押し掛けます。









 久保建英

バルサキャンプで認められ、そのままスペインへ。

バルサのカンテラに加入。

クラブのルール違反があり、日本に帰国。

FC東京の育成下部から、プロ契約を勝ち取る。

J3の試合に出場し、最年少記録を塗り替える。

日本のメッシと呼ばれ、将来の日本代表候補として嘱望されています。

こちらも、マスコミに繰り返し取り上げられ、取材規制されるほど。

久保フィーバーは、本当にすごいです。








 ここで、考えなくてはならないこと。

では、彼ら3人は、実際に何を成し遂げ、何を勝ち得たのでしょうか?

継続的に活躍しているのか?

手にしたタイトルは?

まるで彼らは、世界一に何度も成ったかのような取り上げられ方をされています。

実際は、数年後の将来に、活躍する確率が高い。

ただそれだけの、10代の少年たちです。








 この勘違いは、なぜ、どこから起きてしまっているのか。

我々の世代では起こりえなかった、何かを成し遂げてくれる期待。

昔憧れた選手の起こした奇跡の再現をしてくれると、夢を託している。

きっと、すごいことを成し遂げてくれるに違いない!!

我々は、彼らの輝かしい将来に、まぶしさを感じている。

その期待や夢は、多くの場合、裏切られていることも忘れて。










 今までに、天才少年と呼ばれていた選手は、たくさんいますよね。

久保建英の前の、Jリーグ最年少ゴールを決めたのは?

森本貴幸。

まだまだ現役で頑張っていますが、10数年前に期待された輝きでしょうか。


アトレティコマドリーのカンテラで戦っていた日本人選手もいますよね。

玉乃 淳。

ベルディのジュニアユースから才能が認められ、スペインへ。

3シーズンをスペインで過ごし、日本に復帰。

数年プロでプレーしましたが、大きなインパクトを残せていません。

引退してからの解説の方が、インパクトを残しているのかもしれません。


海外でも、同じような例はたくさんあります。

フレディー・アドゥー。

14歳でアメリカでプロ契約。

当時は、本当に騒がれていましたね。

デビューして数年は、将来メガクラブでの活躍が噂されていましたが、、。

まだ28歳ですが、全く話を聞かなくなりましたね。











 将来を期待し、想像を膨らませるのは、楽しいかもしれない。

でも、冷静に、判断する目を無くしてはならない。

そして、彼らが何かを成し遂げた時に、公平に、惜しまない賞賛を!
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2017年05月17日

ありがたい日常

 5月15日。

我々にとっては、特別な意味をもつ日付ですよね。

1993年5月15日。

Jリーグが誕生しました。

国立競技場で、ベルディ対マリノス。

当時は、クラシコともいえる、最高の対決。

読売対日産の試合は、いつも熱い試合でした。

他のカードとはレベルの違う、見ごたえのある試合が繰り返されていたのが懐かしい。










 24年を経て、時代は変わりましたね。

10チームで始まったJリーグ。

それが今や、J1、J2、J3まであります。

それぞれ18、22、14クラブあり、計54クラブまで増えました。

単純に考えると、プロ選手が5倍に。

ベルディは、J2。

マリノスは、フリューゲルスを吸収・合併。

そもそも、国立競技場は、今、更地になっています。

唯一変わらないのは、三浦カズ選手が、いまだに現役であることくらいでしょうか。









 当時、Jリーグはお祭り状態でした。

テレビや新聞、雑誌などで、毎日取り上げられていました。

まったく興味を持っていなかった人まで、サッカーについて話していました。

このチームが好きだ、あの選手が上手い、誰々がカッコいい、などなど。

サッカー部だった私に、「オフサイドが分からないから教えて。」

様々な場所で、何度も何度も質問されました。

異常なほどの盛り上がり。

5月15日は、誰もが待ちに待った、特別な日でした。









 2017年の5月15日。

淡々と、その日を迎えました。

特別なセレモニーがあったのか?

それすらも、分かりません。

Jリーグは、もう古臭い過去のものなのでしょうか?

そうではありませんよね。

ブームは無くても、皆さんに日常に結びついてきています。

1993年は、330万人の人がスタジアムに訪れました。

では、現在は?

2016年で550万人を超えています。

Jリーグが全国に増えてくれたおかげで、多くの人が試合を見れるようになっています。










 フットボールは、プロ選手のためだけのものではありません。

各クラブは、下部組織を持っています。

そして、スクールも運営しています。

幼いころから、ボールを蹴る環境が、たくさんあります。

そして、シニア向けのサービスも増えてきています。

歩き出して、ずーーっと、ボールを蹴り続けることが可能な日常が増えてきている。









 1993年5月15日。

もちろん、それ以前にもコツコツと積み上げておられた方の力は、偉大です。

その方々の奮闘なくして、Jリーグは立ち上がらなかった。

クラマーさんは、日本を去る際に、全国リーグの必要性を提言されています。

東京オリンピックの直後ですから、1964年。

Jリーグが始まる、30年前の話です。

今の日本をご覧になったら、どんなアドバイスをくださるのでしょうね。





 私は、日々、ボールを蹴ることができる、指導をできる喜びを感じています。

5月15日は、まだまだ特別な日付です。
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2017年05月14日

我々の競技は

 浦和レッズの森脇。

川崎フロンターレのサポーター。

浦和レッズのサポーター。

悲しいというか、寂しくなるトラブルが起こっています。







 我々の競技、フットボールは、人間の戦いだと思っています。

プレーを見れば、その人の人間性が見えてくる。

何日過ごしても分からない内面的なことも、1試合戦えば、浮かんできます。

ミスを人のせいにする人間を信用することは出来ない。

仲間のために走れる、戦える選手は、信頼できる人間。

自分の得意な部分を、いつでも発揮できる選手は、ピンチすらも楽しめる人間。

サポーターも同じでしょう。

自分たちのことだけを考えるのか?それとも相手も尊重できるのか?









 私自身、熱くなる選手です。

熱すぎて、激しくプレーしすぎた失敗もたくさんあります。

対戦相手や、観ていた人間を不快にさせたことも、多々あるのでしょう。

常に反省しながら、より良い方向に進んでいきたいものです。









「フットボールは子供を大人にし、大人を紳士にしてくれる。」

デトマール・クラマーさんの言葉です。

少しは紳士に近づけているのでしょうか?

真剣に向き合い続ければ、道のりは遠いですが、近づけますよね。
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2017年04月03日

サイドバックの守備

 サイドバックを軽視してはならない。

理解の低い選手、守備ができない選手が回されてはいないか。

もちろん、チームの背骨は大切。

センターバック、中央のMF。

監督としては、ここに、信頼できる選手を置きたくなる。

選手同士も、同じような気持ちを持つのは、当然でしょう。

だからと言って、サイドバックは後回し?










 特に、ピンチに、サイドバックのエラーが絡んでいることが多々あります。

実際に崩されているのは、ゴール前。

でも、そのキッカケとなるエラーは、サイドバックのところで起きてはいないか。

これらの話は、ゾーンDFを取り入れている守備システムにおいての話です。









 例えば、サイドバックが、センターバックの前の相手に当たりに行く。

サイドバックとセンターバックが交差してしまっている。

すると、自分が本来いるべきスペースをがら空きにしてしまう。

ボールを中央で奪いきれず、そのサイドバックがいないスペースに展開される。


UAE戦、前半11分。

長友が、このエラーからピンチを作りかけてしまう。

ぎりぎり、長友が戻って間に合い、事なきを得ました。

同じく前半19分。

またもや長友が、ファールをしたシーン。

ゾーンDFの鉄則をまるで無視しているかのようです。

同じようなプレーは、タイ戦の後半4分にもありました。

またもや、長友です。

それをカバーするために原口が70Mもスプリントして、自陣に戻ってスライディング。

これだけ本来は走る必要のないスプリントをしては、攻撃の時にパワーが残らないのでは?

タイ戦の後半32分。

酒井が吉田の前に出てきて守備をしています。

真ん中で、しかも下がっていった選手にぴったりとマーク。

酒井がいるべき場所は、ポッカリと空いています。

パスがそこから、中央、酒井がいた右サイドとつながれ、そしてシュート。

弱弱しいシュートだったので助かりましたが、完全に崩されたシーンです。








 もう一つのよくあるエラー。

この約束事を守らないために、発生します。

自分の守るサイドに、相手が二人いる。

その場合は、より高い位置(自分たちの守るゴールに近い)にいる相手をマークする。

つい、一つ前の選手に、あたりに行ってしまう。

サイドでは、強く当たりたい!という気持ちが先行してしまうのでしょうか。


同じくUAE戦の久保の先取点。

これは、UAEの14番の左サイドバック。

彼が、一つ前にいた、酒井宏樹に釣られてしまったために、久保をフリーにしてしまった。

さらに前半19分の川島が1対1を止めたシーン。

これは、長友が、何故かサイドの一つ向こうの選手をマークしている。

そして、中央にボールが来た。

センターバックの森重が奪いきれない。

カバーをすべき長友は、全力でダッシュしながら戻るも、間に合わない。

そのスペースに決定的なパスを通されてしまい、この1対1になってしまった。

まさに、崩されたのは中央ですが、サイドバックのエラーがきっかけになってしまっている。







 この2種類のエラーが起こっている要因はなんなのでしょうか。

それが、人に付くことを重視しているシステムを、チームが導入しているからなのか?

自分がマークする担当を決めているなら、相手のポジションにに引っ張られてしまうでしょう。

フリーランニングにそのままついて行くでしょうからね。

もしそうであるなら、お互いがカバーしあうポジショニングを取っていかなければならない。

それとも、個人戦術のミスから起こる、選手個人の問題なのか?

日本代表の選手が、そのようなミスを起こしているとは、あまり考えたくない。






 いくら、センターバックやGKに素晴らしい選手がいるとしても。

サイドバックがエラーを起こしてしまっては、カバーするにも限界があります。

サイドアタッカーとの1対1に強いことは、とても大切です。

そして、タイミング良くオーバーラップしたり、攻撃の組み立てに関わることも大切。

でも、この二つのエラーを起こしていては、せっかくの良いプレーも霞んでしまう。

もっと、自分のスペースをどのように管理するのかを考えたい。

UAE戦でも、タイ戦でも、同じ種類のエラーが、頻発しています。

相手のミス、技術の低さで、失点をしていない。

これでは、ヨーロッパや南米の強豪を迎えた時に、何とも不安です。

もう一度、そのシーンをチェックしてみてください。
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2017年03月22日

国内リーグが表すもの。

 日本代表が、思わぬ?躍進を遂げました。

フットボールではなく、野球の話です。

WBC、ワールドベースボールクラシック。

我々で言う、ワールドカップでしょうか。

過去、2大会で世界一になっている、われらが日本代表。









 

 ですが、今大会は、過去最弱と陰口を叩かれていた。

代表に選出したかったはずの、メジャーリーガーを招集することができなかったからです。

能力が高く、経験値も高い、攻守共に中心になるはずだった選手たち。

彼ら無しでの戦いは、苦戦が予想されていました。

ところが、蓋を開けてみれば、無敗で準決勝に進出。

過去にない、素晴らしい戦績でした。

準決勝で、初優勝を真剣に狙う米国に1対2で惜敗。

敗れはしましたが、その戦いぶりは、最弱チームではありませんでした。

日本野球の底力を、世界に見せつけてくれたのではないでしょうか。










 それは、日本のプロ野球、国内リーグのレベルの高さを表したとも言えます。

日本人にとっての日常である、国内リーグ。

日本の子供たちが、ここを目指し、トレーニングに励む。

社会が、野球に関心を払い、マスコミも取り上げる。

昔に比べると、野球人口の減少が叫ばれていますが、まだまだ日本は野球国。

80年を超える、プロリーグの積み重ねは、かけがえのない財産ですね。

野球少年の親、祖父も、さらにその上もですから。

Jリーグは、まだまだ20数年。

もっともっと、ですね。










 その中でも、いくつかの問題点も同時に見えたのではないでしょうか。

もちろん、選ばれた選手たちは、素晴らしい活躍を見せました。

海外組をいかに招集するか、そして融合させるのか。

さらに、最後まで苦労していたのが、クローザーと呼ばれる、抑えの切り札。

試合を締めくくる投手が、決まらなかった。

そして、長打を打てる選手の不在。

中田、筒香両選手に代わる選手が、いなかったのではないか。

彼らが不動の存在になりすぎた。

調子が悪くなっても、頼らざるを得ないのが、現状だったように感じます。

その二つの役割は、助っ人と呼ばれる外国人が活躍しているポジション。

外国人に任せているが故の、代表での苦しみ。










 サッカー日本代表。

まったく同じ課題を抱えています。

海外組のコンディション不良が、チームの調子そのものになってしまう。

試合に出れていない選手たち。

国内では、抜群の力を発揮したから、海外のクラブに認められた。

ところが、海外では出場時間が限られてしまっている。

ここ最近だと、川島、長友、宇佐美、本田。

帰国しましたが、清武。

香川、吉田も苦しい時期がありました。










 国内で、助っ人外国人に任せているポジション。

点を取るポジションですね。

得点ランキングの上位を占めるのは、ブラジル人を始めとする外国人選手。

日本人のアタッカーも活躍していますが、得点となると、彼らに頼る傾向がいまだに強い。

もう一つは、GKにも外国人が増えてきている。

韓国の代表クラスが、日本に揃っている。

さらには、ヨーロッパからも。

この二つのポジションにおいて、代表でも苦労することが出てくるのではないか?

今は良くても、数年後には、どうなっているのかが心配になります。










 WBCの日本代表が、改めて教えてくれたこと。

それは、国内リーグを充実させ続けること。

それが、代表チームの強化につながる。

この盛り上がりが、また国内リーグに還元される。

まずは、足元を固めなくてはならないのです。
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2017年03月17日

ラインを越える

 ボールポゼッションをする。

DFとDFとの間でボールを受ける。
(ライン間で受ける)

ワンタッチで相手を外す。

次のプレーがスムーズになる位置に、ボールを方向づけする。

相手の重心の逆を取る。

狙った仲間の足に、パスを出す。

これら全て、試合で大切なこと。

このようなことが出来るか出来ないかで、プレーの質が決まってきますね。









 抜け落ちていること。

それは、最終ラインを突破するということ。

最終ラインを突破、ラインを越える方法は3つしかない。

様々なバリエーションはあるものの、この3つに大別できます。

・ドリブル突破

・スルーパス

・ワンツー(壁パス)

ゴールに迫れないなら、この3つのどれか、もしくは全てが足りていないのではないでしょうか。









 

 特に、ボールから遠ざかるように、相手のマークを外すアクション。

スイーパーが、ほぼ絶滅した現代フットボールにおいては、とても有効なアクションです。

そしてその動きを見逃さない出し手のパス。

走り出したスペースにパスを出す。

仲間の未来に、走り出した仲間のスピードを落とさないように、一歩先にパス。

いわゆるスルーパスなのですが、もっと狙っていいと感じています。

ボールを失わないことを考えすぎて、スルーパスでの突破が減っているのではないか。









 実に多くの得点が、この形から生まれています。

クラブワールドカップで、来日したレアルマドリード。

クリスチャーノロナウドもベンゼマも、この動きが本当に素晴らしいですね。

予備動作は小さいのですが、スッとラインを越えてボールを受けています。

仲間がボールを出せる瞬間。

そして、相手DFがマークを見失いそうな瞬間。

その2つをピタッと合わせている。

どちらかだけでも、上手くいかない。

味方の都合も、相手の状況も、よく見てアクションを起こしている。










 この動き。

是非、身につけたい動き。

このタイミングのパス。

見逃したくないタイミング、スペース。

スタジアムやテレビでも、ボールばかりを目で追っていては、見逃してしまう。

一つ先、二つ先を予測する癖を身につけたい。


posted by プロコーチ at 01:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする