2016年08月28日

40年以上前から、地域の人と共に。


 ブラジルでは、総合型スポーツクラブが多数あります。

地域に密着して、人々がスポーツと共に生きている。

私が研修中のクルゼイロも、sede campestreという名の総合型スポーツクラブを保有しています。

多くのフットボールクラブが、総合型のスポーツクラブを持っているようです。

日本では、標榜しながらも、未だ数少ないのが現状です。

あまり、イメージが浮かばないのかもしれません。











 例を挙げます。

家族が揃って、スポーツクラブにお出かけします。

施設のゲートをくぐるのは、家族一緒。

でもそこからは、別々に行動出来るのです。

お父さんと息子はグラウンドに向かいます。

お父さんは、仲間たちと試合をし、息子はサッカースクールに。

お母さんはフィットネスやプールに、お姉ちゃんはバレーボールやペタンクのコートへ。

もし、小さい子供がいれば、施設内にある託児所に預けることも可能です。

もちろん、一緒に過ごすための設備も整っています。

グラウンドのピッチの周辺や、プールの脇には、バールが併設されています。

そこで、軽食を取りながら、応援するのです。

試合を終えたお父さんが、仲間たちと一杯する姿もあるでしょうね。

シャワーを浴びて、更衣室で着替えて、家族で帰っていきます。











 今回は、ここを見学させてもらいました。

施設が完成して、46年経っているので、ピカピカ!というわけではありません。

ですが、多くのスタッフが、清掃、メンテナスを常にし続けています。

私が訪れた今回も、多くの場所で清掃が行われていました。

そして、バレーボールのラインを、ペンキを用いて引き直している最中でした。

丁寧に使っているためなのか、施設全体から、柔らかい愛情のようなものを感じるくらいです。

保有する施設、フットボールグラウンド2面、フットサルコート2面、屋内フットサルコート2面。

体育館、屋外バレーボールコート10面以上。

プール4か所(ウォータースライダー付き)、ペタンクコート8面、

会議室に多目的ホール、託児所にレストランに、バール(軽食、飲み物、お酒)。

入り口には、ガードマンが常駐し、会員カードをスキャンしなければ、通れないゲートが不審者を排除します。

入ってしまえば、スポーツの楽園が、そこにあるのです。










 入会金が3000ヘアイス。

日本円で90000円と高価ですね。

90000円払えば、家族全員が入会したことになります。

入ってしまえば、相当安価です。

月会費130ヘアイス、つまり4000円。

さらに、家族会員10ヘアイス(一人あたり)。

一人追加するごとに、たったの300円です。

平日7時から22時、休日7時から20時。

1回あたりの使用料は、もちろん無料。

現在の会員数は、5000人。

5000の家族が、豊かなスポーツライフを送っているのです。

今回も、子供を連れた家族、現役をリタイアしたであろう老夫婦にカップル。

ありとあらゆる層が、笑顔でスポーツをエンジョイしていました。













 我々日本では、学校体育の恩恵を受けて、成長してきました。

国が、日本国内の隅々にまで、学校を作ってくれました。

おかげで、識字率は高く、教育は行き届いています。

そして、地域の学校には、運動するための施設がたくさんあります。

ただ、学校を卒業すれば、その施設を使う機会が極端に減ってしまいます。

つまり運動イコール体育であり、学校でした。

最近は、施設開放事業が進んできています。

改めて、その恩恵を受けれる機会も増えてきたのではないでしょうか。










 でも、それは、まだまだ、個人のレベル。

ブラジル・クルゼイロでは違いました。

同じことを、ドイツのケルンででも、感じました。

2006年のワールドカップで訪れた時です。

やはり、家族とスポーツと地域とがが、リンクされている。

日本の我々は、家族と共に、スポーツを通じて時間を共有する習慣が広まっていない。

これが現状ではないでしょうか。

特に、都市部においては、地域との関わりが薄くはないでしょうか。

学校での運動会や文化祭の練習、子供たちの歓声に対して、クレームをつける住民。

保育園ができるといっては、反対運動が起きる。

マンションは建っても、公園の一つも作らない。












 この地域に根差した総合型のスポーツクラブでは、日本にあるものがありません。

それは、卒業であり、引退であり、補欠です。

卒業したら、プレーする環境を失ってしまう。

年齢が来れば、引退する。

プレーできる限られた年齢にもかかわらず、補欠のためにプレーができない。

フットボール、スポーツは、本来、人生を豊かにしてくれるものです。

限られた人間のみが、プレーすることを許されている状況。

もっともっと、裾野を広げることはできるはずです。

少しずつ、良い方向に変化しているとは思いますが、まだまだ。

40数年前から、その道を歩み、そして今もなお歩み続けている国があります。

正直、うらやましさを感じました。

ブラジル人は、我々日本人に語りかけます。

「日本という国は素晴らしい国だ、ブラジルは問題が多すぎる。」

社会システムの安定性や、経済の発展と継続、治安の良さ、教育水準の高さ、伝統的な日本。

我々が世界に誇るものは、たくさんあります。

その一つに、スポーツの豊かさを加えたい。

心から感じる、今回の視察でした。


posted by プロコーチ at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月21日

対ブラジル戦!

 試合を分かっている。

フットボールそのものを理解している。

本当に、うらやましい。









 留学中のクラブが、歓迎するために、試合を組んでくれました。

対戦相手は、近隣の社会人チームです。

動きもスピーディーで、パワーもある、なかなか強そうなチーム。

審判も呼んで、本格的な試合です。

我々は、スタッフでチームを組みました。

名門クラブですので、元プロ選手のコーチや、南米を制した元選手などがゴロゴロ。

でも、ガードマンや、清掃スタッフなどの、普通のおじさんも混じっています。

どんな試合になるのか、楽しみでした。









 試合が始まると、南米らしい駆け引きが、随所で繰り広げられます。

ボールのある局面では、足技でのフェイントだけではありません。

目を使ったフェイント、体の向きを使ったフェイント、体を揺らすフェイント。

相手との距離も近いのですが、簡単には奪われません。

間合いを、完全に分かっているのでしょう。

まるで、猫が、ぼーっとしているようでも、簡単に捕まえられないかのように。

本能の中に、自分の間合いをインプットして組み込んでいる。

JFAは、常にボールを動かそう!と言い続けていますね。

もちろん、ボールを動かすプレーは、有効です。

でも、ボールを止めて、相手の足を止めてしまう駆け引きも、面白いですよね。

「ほら、取りに来いよ!」と言わんばかりの堂々とした姿は、貫禄ものです。













 腹が出て、動けないようなおじさん。

でも、ここぞ!、もしくは、やばい!その瞬間には、猛然とダッシュ。

ここぞ、を読み取る力は、どこからくるのでしょうか。

長年プレーし続けているからなのでしょうか。

お互いに、自分のしたいプレー、仲間にして欲しいプレーを求め続けているからでしょうか。

どちらにせよ、必要な瞬間に、必要な場所を嗅ぎ分ける嗅覚のようなもの。

それを、本当に多くの選手が持ち合わせているのを、肌で感じました。

ピッチの中で、迷子になっている選手。

状況を、自分の都合のいい方向に捻じ曲げて理解している選手。

そのような選手は、皆無と言っていいですね。












 私は、センターバックとして出場。

隣の選手は、元プロ選手。

それどころか、1997年にリベルタドーレスを制して南米一になった時のセンターバック。

クルゼイロのレジェンドの一人でした。

今は、46歳?で、U20のコーチとして、選手を育てる立場に回っています。

レジェンドがどのようなプレーをするのか、興味津々。

相手の攻撃を見ながらも、じっかりと観察していました。













 まず、DFラインが深い。

その理由は、スピード。

現役に比べて、衰えてしまったようで、スプリントに自信が無いからだと推察されます。

そして何よりも、動きがゆっくりでした。

ただし、相手の動き、ボールの周囲の状況から、先に、少しだけポジションを修正します。

スッと、先読みして、相手FWが動くであろう場所に入ってしまうのです。

スピードに乗ろうとしても乗れず、マークを外そうとしても外せない、相手FW。

10歳以上若く、走力もあったのですが、自由に仕事をさせてもらえない。

相手が無理やりボールを入れてきても、簡単に弾き返してしまう。

泰然自若と言いますが、落ち着き払ってプレーをしています。

彼のランニングスピードは遅いのですが、遅さを感じさせない。

残念ながら、途中で、腿裏の違和感を感じたらしく、交代してしまいました。

この数十分間は、私にとって、コーチとしても選手としても、貴重な経験の場になりました。

あの落ち着きを出せる日が、来るのでしょうか。














 私は、いつものように、戦い、つぶし続けました。

日本基準ではなく、ブラジル基準の当たり、腕の使い方で、強く激しくプレッシャー。

最初11番の相手FWが、私に対して勝負を仕掛け続けてきました。

私の目の前に入り、「パスをくれ」と味方に要求。

私がいいポジションを取ると、パスが入らない。

11番は、パスが出て来なければ、「なんで出さない!?」大騒ぎです。

はっきり言うと、なめられていたのでしょうね。

体のちっぽけな東洋人ごとき、余裕でやっつけられる。

そう思っていたのでしょう。

ボールが入っても、バチコーン、ガシッ!足や体ごと、ボールにアタック。

ぐいん、と外されもしましたが、何とか対応。

繰り返し繰り返し、戦い続けました。

イライラし始めた11番は、最終的に私の目の前から消えて、低い位置やサイドに流れてプレー。

完全に、今回の対決では、喧嘩に勝利です。











 そして、裏へのカバーリング。

特に、レジェンドが抜けてからは、自分がやりやすいように、DFラインを高くしました。

その時に、周りの選手が、私を助けてくれます。

バイタルへ当たりに行こうとすると、ボランチの選手が、すっと下がり目に入り、カバーの準備をしてくれます。

裏にカバーリングに行きボールを奪うと、素早く、隣のセンターバックがパスを受けれる位置に入ってます。

そして誰もが、マークの責任についての声を出すと、すかさず反応してくれます。

まるで、何年も一緒に試合をしている仲間であるかのように、錯覚します。

フットボールの理解が深いと、こんなにもスムーズにプレーが出来るのか!

地味な部分かもしれませんが、感心してしまいました。














 試合は、0対0の引き分け。

ただの親善試合なのですが、熱い戦いでした。

上手く、攻撃が出来ない相手チーム。

「ここに出せよ!」「スペース空けただろ、入って来いよ!」

「いや、そんなところに出しても、チャンスにならないだろ!」

激しく言い合いをしながら、お互いに改善を図ります。

傍から見ると、ケンカをしているかのようにも見えるほど、感情をぶつけ合っています。

日本で、ここまで自分の意見を出そうとすることは、あまり目にしません。

自分の意見を押し殺してまでも、気を使い合っているからでしょうね。

日本・ブラジル、どちらのコミュニケーションがいいかは、分かりません。

フットボールというスポーツにおいては、ブラジル人のやり方のほうが、適しているように思います。











 試合終了後、お互いに握手で健闘たたえ合います。

この瞬間は、私が好きな時間です。

削り、ぶつかり合った相手、強い口調で言い合った仲間。

それら全てが、ここでリセットされる。

それどころか、さらに親密度が増していきます。

一度仲間としてボールを蹴れば、心を許しあうような感覚さえ、持ってくれる。

ロッカールームで着替えていると、

「いい守備だった」「今日のベストDFだ」と高い評価。

(まあ、お世辞が多分に含まれているので、話半分に受け取ります。)

お世辞だと分かっていても、フットボールを深く理解しているプロのコーチやスタッフから褒められると、嬉しいですね。

さらに、翌日。

食堂に行くと、一緒にボールを蹴った仲間たちが、昨日よりも親し気に話しかけてくれます。

仲間として認めてくれたのでしょうね。

伝説のセンターバックからも、「お前はつぶしも、カバーリングも素早くて良かったぞ。」

ランチを食べながら、高い評価を。

今まで、頑張っていた成果が、現れたのかもしれません。








 ブラジル人から学ぶことは、まだまだ、我々にはたくさんあります。

その一方で、日本で積み重ねていることは、無駄ではないことも、分かりました。

自信を持って、戦い続けること。

これからも、続けていきたい!そう誓った試合でした。
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2016年08月12日

追いつくためのヒントを求めて

 リオオリンピックに挑戦した、U-23日本代表。

アジア最終予選の、粘り強い戦いで、期待が高まっていました。

ロンドンオリンピックのベスト4を超える結果を!

ブラジルでも、躍進が期待されていました。

ところが、残念な結果になってしまいました。








 育成の最終段階といえる、この年代。

プロのトップレベルで戦って当たり前の年代。

その二つの顔を持っているのが、彼らではないでしょうか。

対戦相手を見ても、両方の顔を持っていましたね。

すごい!プレー!、これは世界のトップでも通用するのでは?!

と思ったその次には、つまらないミスをしてしまう。

まだまだ、甘さが抜けていないとも言えます。









その甘さが、大きく目立ってしまったのが、初戦、2戦目だった。

明らかにコンディション不良の対戦相手。

後半、20分を過ぎてから勝負に出るべきでは?

ボールをちんたら回しながら、守備を固めながら、相手を走らせる。

後半になって、足が止まってきてから、仕留めにかかる。

そんなゲームプランは、誰もが思い浮かんだはず。

他にも、前半、最少失点差で乗り切ろう。

ゲームプランを変更させて、悪い流れを断ち切る。

そのような、大人の試合運びが見たかった。

そして何よりも、ボールを奪いきる。

ファールをしてでも、相手にぶつかりながら、ボールを奪い返す。

足先での技術でなく、体を使いながら、ボールを守る。

腕や体の使い方、ボールの置き所。

ナイジェリアや、コロンビアの選手は、当たり前のようにしてましたね。









 今日から、3週間ブラジルに行ってきます。

コーチの研修です。

そして、中学生を二人、連れていきます。

育成年代のブラジル代表を多数抱える、トップクラスのクラブに滞在します。

世界レベルの育成の現場では、何が行われているのか?

日本の子供は、何が通用して、何が足りていないのか?

この目で、しっかりと確かめてきたいと思います。


posted by プロコーチ at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月10日

勝ち方を知っているか

 いよいよ、ユーロも決勝戦。

ポルトガルが、ようやく悲願のビッグタイトルを手にするか?

それとも、フランスが開催国の威信にかけて、アンリドローネ杯を奪還するか・

熱い大会の最後を飾るにふさわしい戦いを見たいです。









 ポルトガルは、とてもまとまった、良いグループです。

守備に対して、全員が価値を持っている。

ボール扱いの天才たちが、必死に走っています。

試合中は、ほとんど見せてくれません。

びっくりするほどの、ボールハンドリングの能力。

ちょっとした遊びを、アップやハーフタイムで見せてくれます。

ボールが好きなんだろうな〜、その思いがスタンドまで伝わってきます。









 でも、彼らは、その思いを封印しています。

相手から奪って、ボールを持ったら、まず、最前線を見る。

主にクリスティアーノロナウドめがけて、ロングボールを入れてきます。

ボールが収まらなければ、そのまま守備の隊形に。

ボールが収まれば、初めてサポートしながら、攻撃にかかわってくる。

弱者の戦いとも言える、面白くないプレーを、求められているようです。

本当は、もっとボールに触りながら、試合を進めたいはずなのに。

その気持ちを封印して、チームの勝利のために!犠牲心をもって走り続けています。

ちなみに、ボール大好きの気持ちを封印できずに敗れ去ったチームもありました。

それは、ベルギーです。

ベスト8に残ったチームの中で、ボールを扱う能力はNO,1だったかもしれない。

でも、勝ち上がれないのは、この部分が、明らかに足りていませんでした。










 フランスは、観客の声を背中に受けて、順当に勝ち上がってきました。

ストロングポイントは、中盤の中央でしょう。

ポグバとマテュイディの、ダブルディフェンシブハーフ。

攻守にわたって、本当に効いています。

特にポグバ。

クラブでプレーしているよりも、低い位置。

DFラインの前で、こぼれ球を拾い、相手の攻撃を抑える。

ボールを持っても、自分の位置を離れて、前にスルスルと上がる回数が本当に少ない。

ボールをさばいて,受けて、さばいて、受けてを繰り返す。

本当に、よく我慢しています。

ポグバが上がっていくのは、後半途中から。

自分の後ろにカンテが入った時に限られています。

まずは、チームのために。

自分の望むプレーを抑える空気が、今のフランス代表のチーム内にあるのでしょうね。










 では、どちらが勝つのでしょうか?

予想は難しい。

勝ち方を知っているのは、どちらなのか?

フランス代表のデシャン監督。

彼は、選手として、自国開催のプレッシャーに打ち克つ方法を知っている。

そして、ユーロの決勝で勝つためには何をすべきかも、知っている。



ポルトガル代表は、グループとしては、勝ち方を知らない。

なにせ、歴史の中で、ビッグタイトルがありません。

2004年の自国開催の際も、圧倒的に有利だったはずの決勝戦でギリシャに敗れています。

頼みの綱は、攻守の要である、クリスティアーノロナウドとペペ。

彼らは、クラブレベルで、大きな大会の決勝戦を何度も体験しています。

その体験を、チームに還元することができるか?

彼らの活躍次第。





 では、結局のところ、、、。

「フランスが勝利して、無難に終わる。」

この予想が外れたら、笑ってください

とにかく、お互いに腰が引けたような戦いは、見たくないです。

好ゲームで終わって欲しいですが、難しいでしょうね。


posted by プロコーチ at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月25日

多様性

 コパアメリカとヨーロッパ選手権が同時に開催されています。

頑張って両方を追いかけていると、世界の広さを感じます。

情報化社会が進み、ネット環境が整った2016年。

世界のフットボールシーンが均質化していく?

南米もヨーロッパも、やっている試合は変わらないのではないか?

これは、私の杞憂のようです。

そんなことありませんね。

南米には南米の、ヨーロッパにはヨーロッパの独特のものがあります。









 条件によって、戦い方を変化させていく。

気候、対戦相手、勝ち点。

相手チームにボールポゼッションを取られるなら、低い位置にプレスラインを設定する。

得点を狙うなら、長いボールを積極的に使い、遠慮なくパワープレーに入る。

まるで、クラブチームのように、変化させていく。

そして、その流れをスムーズにするために、同じクラブから代表選手をピックアップする。

これは、今後の代表チームのトレンドになるのでしょうね。









 日本国内で、つい最近、このような話がありました。

試合を見ていないので、記事を見ての伝聞になってしまいますが、、、。

日本のトップリーグであるFリーグ。

あるチームの監督さんが、試合後に批判を展開しました。

「あのような試合をしていたら、日本のフットサルのためにならない。」

守備を固めて、長いボールを多用するチームに対して、強烈な批判です。

この監督さんの根底にあるのは、日本フットサルへの愛だと思われます。

ボールを大事にしながら、集団でプレーを行う。

プレーしている人間だけでなく、観客も引き込み、周りの人間も巻き込みたい。

日本フットサルを発展させるためには、これだ!

そのような熱い思い。

素晴らしい考え方だと思います。

自分のことだけでなく、フットサル界全体に対しても、思いをはせる。

そして、実行に移していく。

このような熱い思いを持ち、日々のチーム運営や指導に向かう。

素晴らしい指導者の下で、チームは強化されていくのでしょう。










 私は、違う考えを持っています。

日本らしい戦い方にこだわるあまり、多様性を失っているのではないか。

日本の選手たちは、サッカーもフットサルもボール扱いが巧み。

ボールを大切にしながら、相手を崩していく力は、相当のものだと思います。

アジアでは、間違いなくトップレベル。

世界にも、この部分は、迫っていく力を持っているでしょう。

ただし、少し違うことが起こると、対応できていない。

長いボールを、バンバン蹴り込まれる。

体のぶつけ合いに頼って、攻守にわたって1対1を仕掛けてくる。

サッカーなら、芝が悪い、天候が悪い。

すると、ガクンと落ちてしまう。

持っていたはずのチーム力を発揮できないのです。

まるで、温室のように恵まれた環境で育っている選手たち。

何度、アジアでの戦いで、後手に回っているのか?

日常、整った環境で、活動をしている。

対戦相手も、同じようなスタイルを指向している。

その中でのみ、力を発揮できる選手。









 世界に出ると、様々なことが起こります。

芝が悪い、ボールが悪い、レフェリングが悪い、対戦相手がボールをつながない。

力を発揮できず、敗れてしまう。

どこかに、言い訳にしている姿があるのではないか。

国内のトップレベルは、育成世代でもかなり良い環境でプレーをしている。

海外の劣悪な環境を、たくさん経験しておかなければならないのではないか。

環境の悪さに文句を言うのではなく、楽しむくらいの図太さや知性が欲しいですね。

そのためには、幼いころから、問題を解決する力を養わせるべきです。
posted by プロコーチ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月03日

理不尽なスポーツ

 UEFAチャンピオンズリーグ、今年も幕を閉じました。

決勝戦らしい?戦いでした。

1年戦い続け、コンディションが悪い。

一発勝負に負けたくないとの思いが強く、腰が引けた戦い。

スペインのチーム同士の戦いなのですが、撃ち合いには程遠い試合に見えました。

大きい大会の決勝戦といえば、こんな感じなのでしょう。










 勝者は、レアルマドリー。

やはり、我々が愛するこのフットボールというスポーツは、理不尽なものですね。

ピッチ上の選手を見比べます。

より、組織としてまとまっていたのは、アトレチコマドリー。

戦っていたのも、アトレチコマドリー。

監督の采配が、より的確だったのもアトレチコマドリー。

それなのに、勝者はレアル。











 個人の能力は、確かにレアルマドリーが、上回っていました。

でも、レアルマドリーは、攻撃も守備も甘さが目立ちました。

イメージ先行の1タッチパス。

ミスで、ボールをロストしてしまうのです。

彼らは、わざと、ボールポゼッションにこだわらなかったと思います。

意図的に長いボールを相手陣地に蹴り込んで、ボールを渡します。

アトレチコにボールを持たせることで、彼らの良さである「カウンターアタック」を封じこめました。

実際、パスの総数も、ボールポゼッションも、アトレチコの方が上になってしまいました。

これは、アトレチコにとっては、嬉しいことではないはずです。

ただし、相手にボールを持たせるのなら、もう少し守備を真面目にすべきです。

ラインの上げ下げ、マークの受け渡し。

何となく、距離をとって、シュートを打たれてしまうこともありました。









 一方のアトレチコマドリーは、いい準備をして、この試合に臨んでいたのが、よくわかります。

スカウティング通り、相手を消しにいった。

11人が自分の役割を全うした。

それでも、ぶち抜いてしまうのが、レアルのタレント。

もしかしたら、神様が、意地悪をしたのかもしれません。

ジャッジも、少し、レアルよりだったように、感じます。

少なくとも、アトレチコマドリー寄りではなかったはずです。

PKをもらったとしても。











 その理由は、アトレチコマドリー自身にあるのではないでしょうか。

反則を、チームの戦術として用いていた。

意図的に、相手をつぶすつもりで、威嚇するつもりで、体を削りにいく。

一人ではなく、何人も、何人も。

あれを繰り返し見せられると、応援する気持ちも冷めてしまいます。

激しいプレーは大好きですが、彼らの振る舞いは度を越えています。

激しいと言えばキレイに聞こえるかも知れませんが、汚く見苦しいプレー。

それが、何度も、至る所で。











 オシム元監督が、語っています。

「家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬」

「フットボールを作るは難しいが、壊すのは簡単だ。」

彼らには、その言葉の意味を考えて欲しい。

頂点を取るためには、フットボールを作る作業に取り掛かるべきでしょう。

「相手の良いプレーをぶち壊せばいい。」

「でもね、作り上げる方が、よい人生だとは思いませんか?」

相手を壊す戦いを選んだチームは、たとえタイトルを取ったとしても、長続きしません。

不思議なものですね。


posted by プロコーチ at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月28日

夢のイレブン

 GK…ゼンガ

 CB…バレージ、コーラー

 SB…ジョルジーニョ、マルディーニ

 MF…ライカールト、マラドーナ、シーフォ、フランチェスコリ

 FW…ファンバステン、カレッカ
 
サブ…フリット










 これが、1990年頃に、私が考えた、夢のベスト11です。

授業中に、教科書の陰に隠れて、必死に考えました。

そして、仲間と熱く討論します。

「俺のほうが強い」「なんで、こんな奴入れるんだ?!」

とても懐かしく、楽しい時間だったことを思い出します。









 私自身、指導の勉強中。

まだまだ若輩者です。

ようやく、指導のライセンスを取得し、20年経ちました。

少しずつ、知識・経験を積み重ね、見えるものが増えてきました。

その目で、この夢のベスト11を見てみると、恥ずかしくなってきますね。

ただ単に、自分の好みの選手を並べたに過ぎない。

能力が高い、見た目の良い選手で構成されています。

まるで、ファン投票による、オールスターゲーム。

お遊びの試合には、ちょうどいいかも知れませんね。










 例えば、中盤の構成。

ボールを持ってこそ!力を発揮する選手。

しかも中央で、王様のようにプレーする選手を3人も並べています。

サイドにも開かず、裏にも飛び出さない。

足元でボールを欲しがるでしょう。

ボールがいい形で、足元に入れば、面白いことが起きそう。

ただし、中盤ゾーンで、守備をする選手が、ライカールト1人だけ。

攻撃は停滞し、ボールを奪われて、カウンターアタックで失点。

そのような構図が、容易に目に浮かびます。








 
 センターバックのコンビも問題ですね。

コーラーは、マンマークで力を発揮する選手。

エースキラーとしての能力は、恐ろしいものがありました。

ファール覚悟の激しいタックルで、相手FWを封じ込めていました。

自分の後ろでスイーパー的な仕事をしてくれる選手がいなければ、思い切って前ではつぶせない。

どんと後方でゴールを固める、古風なタイプなDFです。

一方のバレージは、浅いフラットなDFラインで力を発揮します。

全体を統率し、DFラインをコントロールしながら、守備をしていきます。

後ろに引いて守るタイプではありません。

ボールを奪って、攻撃にも積極的に関わって行きました。

世界最高のリベロとして、活躍。

残念ながら、二人の組み合わせは、成り立たないでしょうね。

お互いの良さを消しあってしまう恐れすらあります。










 1+1=?

これが、2に止まらず、3にも4にもなる組み合わせ。

その一方で、1+1が2にも満たない組み合わせも起こってしまいます。

それが、フットボールの難しいところです。

大金をはたいて、選手を買い集めたしても、良いチームになる保証はどこにもありません。

選手同士が、お互いを補完しあいながら、高めあう組み合わせ。

そしてもちろん、チームの戦い方にフィットする選手でなければならない。











 ハリルホジッチ監督が、大久保選手を招集しませんでした。

そして、その理由を聞かれて、このように答えました。

「大久保は1度合宿に呼びました。一番よいゴールゲッター。まれなゴールゲッターです。
2、3メートルでゴールを決めることができる。かつて、A代表で活躍していた映像も見た。
ただ、年齢も考えないと。そしてなぜ、A代表で多くの結果を残していないのかも考えないと。彼には特徴があります。
ペナルティーエリア付近でしか動きが見られない。彼には天性の感覚がある。
ただ、A代表に呼ぶとなると、簡単なことじゃない。
ここでは組み立てにも参加し、守備にも戻らないといけない。つまりちゅうちょしているということです」

「みなさんが大久保について、なぜ選ばれないのかと考えるのは、ノーマルだと思う。
ただ彼をA代表に入れたら、覚えてもらわなければならないやるべきことが多い。
それは33歳にはとても難しいことだと思う。たとえば、国内での試合には呼ぶかもしれない。
そこでは10分で点が取れるかもしれない。見えないところに存在して、ゴールを決める。
そんなイメージですね。つまり私は、これまで呼ぶべきかどうか、何十回も悩んできた」




 ハリルホジッチ監督は、オールスターチームを作るつもりはない。

マスコミや、世論に迎合するつもりもない。

その決意を感じます。

とても、真っ当な考えを、しっかり持った、指導者ですね。

世界のトップクラスを知るハリルホジッチ監督。

アルジェリア代表での戦い方を見る限り、アジアでの戦いには向いていないように見えます。

それよりも、ヨーロッパや南米の強豪との試合の方が、はまる可能性は高いはずです。

6月に開催される、キリンカップが楽しみです。

アジアでの戦いとは違う内容、結果を示してくれるはずです。
posted by プロコーチ at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月26日

卒業おめでとう。

 卒業を迎える君たちへ。

私の元で、フットサルをプレーして、たくさんの時間を重ねました。

週に1度、2時間にも満たないトレーニング。

そこで何が出来るか?

常に考えて毎週、毎週臨んでいました。

途中から震災の影響で、体育館が変更してしまいました。

それでも変わらず、トレーニングを続けましたね。









 最初に取り組んだことは、靴の整理を自分ですること。

入口付近に、靴を脱ぎ散らかしてしまっていました。

何度も、何度も、何度も、靴の整理をやり直しましたね。

今時、そんなことを言われるのは、あまり無いのかもしれません。

でも、靴の整理を出来ないと言うことは、自分と他人との関係を考えられないということです。

次、体育館に入ってくる人が、嫌だなと思ったり、入りづらかったりしてしまう。

他人の思いを想像できない人間が、サッカー・フットサルをして上手く行くわけがない。

どんなパスを出せばいいのか?相手DFが何を考えているのか?

そこを考えていくのが、試合ではないですか?

自分がしたいプレーだけを、靴を脱ぎ散らかすようにしている選手の価値は低いです。

今日、最終日に玄関の靴を見てみました。

キレイに整っていましたよ。

後から入って来た大人より、みんなの靴の方がキレイだったかも!

胸を張って、自慢できることです。

この素晴らしい習慣続けて行ってくださいね。







 私は、これだけしかない!という指導が嫌いです。

小学生だから、これだけ。

フットサルだから、ここだけを。

こだわりと言えば聞こえがいいのですが、選択肢を選手から奪い取っているのではないか。

フットサル特有の動きや、足裏のコントロール。

ドリブルを徹底的に!

そのようなトレーニングは、して来ませんでした。

思い返しても、たくさんのたくさんのトレーニングをしましたね。

攻撃、守備、ボールコントロール、パス、サポート、見ること、判断すること、フェイント、マークを外す、シュート、ボールキープ、ボールのさらし方、ボールの隠し方、ポゼッションにサイドチェンジ、オフのマーク、アプローチ、カバーリング、前線での守備、自陣での守備。

ラダーやリング、コーン・マーカーを使って、様々なステップや、鬼ごっこ。

トスマシーンでのトレーニング、イレギュラーバウンドするボールでキャッチボール。

ブラインドサッカーの体験もしましたね。

他にもたくさんのトレーニングを体感しました。










 自ら考え、動かなくてはならないメニューもありましたね。

決められているのは、試合数と合計人数のみ。

自分たちで人数を考え、メンバーを考え、戦い方を考えてもらいました。

考えが浅すぎて、失敗してしまうことも、たくさんありました。

メニューが少し複雑で、攻める方向が変わったり、人数が変わるメニューもありました。

でも、困った場面では、自分たちで解決策を導き出すことが、当たり前になりました。

それこそが、サッカーであり、フットサルですよ。

試合が始まれば、監督もコーチも、お父さんお母さんも助けてくれません。

チームの仲間と共に、目の前の困難を解決していく選手に、なって欲しい。

そう願って、様々な仕掛けをしてきました。

その全てが、みんなの血となり肉となってくれたいるはずです。

みんなは、中学校、クラブチームで、どんなトレーニングをしても、対応できるのではないですか?

なぜなら、君たちは、トレーニングをポジティブに取り組む素晴らしさを分かっているから。










 先日、最後のフットサル大会に出場しました。

最初は、0勝4敗、得点1、失点20以上。

ビックリするくらい、ボロ負けでした。

一方的にやられ、悔しい思いばかりでしたね。

何度も何度も試合に敗れ、心が折れそうな瞬間もあったのではないですか?

それが、夏も、今回も見事優勝。

バーモントカップでも、堂々たる戦いでしたね。

成績も素晴らしいですが、試合内容はもっと素晴らしいものでした。

至る所で、連続してプレーしていました。

自然とパスがつながり、ドリブルで崩し、ゴールを奪っていました。

そして、一人一人が相手と戦っていました。

そして、仲間と励まし合っていましたね。

相手チームの戦いが幼く感じるくらい、いい内容でした。

常に、試合でもトレーニングでも全力を出して戦うことを求めてきました。

常に、考えることを求めてきました。

どうでしたか?









 私は、みんなの成長を一番近くで見ることが出来ました。

みんなと共に時間を過ごせて、コーチとして幸せでした。

まだ幼い部分が顔をのぞかせて来ます。

感情のコントロールも、もう一歩でしょうか。

そこは、今後のさらなる成長を信じています。

今日、一緒に試合をしましたね。

成長に驚き、喜びながらも、勝たせてもらいました。

そんなに簡単には、負けるわけにはいきません。

もっともっと成長しないと、私の壁は越させません。









 素晴らしい仲間と、思いっきりフットサルを出来たことは、人生の宝物の一つです。

私も宝物を手にすることが出来ました。

4月からは新しい環境になりますね。

そこでも、新しい宝物が見つかることを願っています。

私も、さらなる宝物を手にすべく、取り組んでいきます。

場所は違いますが、共に戦いましょう。

いつでも遊びに来てくださいね。

もちろん、靴はキレイに揃えて。
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2016年03月11日

想像すること。

 3月11日。

この日は、忘れてはならない日付です。

時間の経過とともに、風化してしまうのか。

いまだに、震災の被害で苦しんでいる人がいる。

必死に立ち直ろうと、活動されている方がいる。

離れた場所で生活する私は、何が出来るのでしょうか。






 この文章は、2011年の3月15日。

震災の4日後に書いたものです。

今読み返してみると、当時の感情が蘇ってきました。

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東日本震災の影響は、首都圏でも大きくなっています。

被災地の状況、原子力発電所の深刻な状況が伝えられています。

スポーツなんかしている場合ではない。

フットボールなんて、後回し。

そのように考える人が多くいても、何も不思議はありません。

Jリーグを始めとする、スポーツイベントが、次々と中止や延期を決めています。







 私は、スポーツの持つ大きな力を信じています。

フットボールの持つ大きな力も信じています。

こんな時だからこそ、フットボールをする喜びを伝える方法はないのか?

暗いニュースばかりだけど、その時だけでも、明るい気持ちにするお手伝いは出来ないのか?

そんなことを言っても、今は、緊急時である。

皆さんに多大なる負担・迷惑をかけてまで、開催する必要はあるのか?

決断を出すのが、正直苦しい。








 頭を抱えている私に対して、今朝、こんなメール届きました。

送り主は、仙台の津波の被害を受けた地区に、実家がある友人からです。

家族は奇跡的に無事だったものの、避難所で食料も行渡らず、不便な暮らしを強いられている。

ようやく、先ほど電気が通ったこと、少しだけ電話で会話が出来たことなどを伝えてくれました。

そして、変わり果てた様子がテレビに映り、言葉も出ないこと。

応援に行きたいのだが、現地に行けず、もどかしい思いをしていることも文中にはありました。







 そのような状況にあるのに、文末には、私に対する励ましの文章が記されているのです。

「地震(節電等)の影響で、スクールの運営が大変だと思うけど、

 ボールを蹴れない東北のフットボーラーのためにも頑張ってください。」

私は、この言葉を軽く扱ってはならない。

もちろん、皆さんへの悪影響も考えながら、最大限の努力をしたい。

改めて決断をしました。

・スポーツ・フットボールの持つ力を信じ、その素晴らしさを伝える。

・ボールを蹴れる場所を提供する。






この状況では簡単ではないのですが、ボールを当たり前に蹴れる場所がある幸せを。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 私は、会社のスタッフと共に代々木体育館でフットサルの全日本選手権を観戦していました。

そして今日も、今から全日本選手権の観戦に向かいます。

フットボールに触れている、当たり前の日常を幸せに感じる。

この時に感じたものを想像し、当たり前の日常に、感謝。
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2016年02月26日

2月26日に思う。

 2月26日。

多くの一般社会人、学生は、昭和初期に起こった事件を思い出す。

226事件。

映画やドラマにも取り上げられる、青年将校たちが起こしたクーデーター。

この事件の後、我が国はさらに戦争へと向かって行った。

歴史の教科書で、このように習いました。









 でも、日本サッカー界における2月26日は、特別な意味を持ちます。

キングとも称される、三浦知良選手の誕生日ですよね。

サッカー選手の誕生日が報道されるのは、三浦カズさんくらいではないでしょうか。

この日を迎えた時に、まだ現役で戦っている姿は、尊敬しかありません。

49歳。

何歳になっても、努力を続け、自分を追い込んでいる姿。

ランニングで先頭に立って走っている姿。

ファンを大切にしている姿。

何よりも、サッカーを心から愛し続けている、永遠のサッカー少年。

その姿は、プロアマ問わず、全サッカープレーヤーが真似すべきです。










 前回紹介した、バロンドール。

あの賞は、一人の英雄のために作られたとも言われています。

イングランド代表として活躍していた、サー・スタンリー・マシューズ。

17歳から50歳まで、プロ選手として活躍した。

マシューズフェイント!のもちろん元祖。

ボディフェイントを入れながら左足でステップイン、右アウトでボールを持ち出す、あれです。

現役時代に、ナイトの称号が授けられるほどの英雄。

ワールドカップには出場しているものの、タイトルには恵まれていない。

その彼のために、バロンドールが創設され、第1回の受賞者に選ばれました。









 三浦知良選手は、その偉大なるマシューズに並ぼうとしています。

マシューズは、食生活、起床時間など、自らをストイックに管理し続けた。

その成果で、50歳までプロ選手として1部リーグで戦った。

三浦カズさんも、同じですね。

ピッチの上で答えを出すためには、それ以前の準備が必要。

いい準備をし続けることで、自分が大好きなサッカーが出来る。

サー・スタンリー・マシューズ、三浦知良選手。

素晴らしい目標ですね
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2016年02月24日

守備の選手を評価しよう!

 60年の歴史で、たったの4人。

ここ10年では0人。

これが何を意味する数字だと思いますか?





 次のヒントは、人名です。

レフ・ヤシン

フランツ・ベッケンバウアー

ファビオ・カンナバーロ

マティアス・ザマー

ぴん!と来ましたか?





 まだ?ならば、最大のヒントを。

2008年以降は、2人で競っています。

クリスティアーノロナウド

リオネル・メッシ

彼ら2人がこの栄誉を分け合っています。

正解は、そう、バロンドール(FIFAバロンドール)。

黄金の球をもらう、世界最優秀選手です。










 フットボール最大の魅力は、攻撃、そしてゴールシーン。

どれだけ美しい試合を展開していても、ゴールを決めなければ勝利を収めることは出来ない。

得点を奪う、得点に関わることが出来るのは、世界でも稀有な才能。

だからこそ、彼らは表彰される。

そして、高い給料をクラブからもらっている。








 その一方、彼らが躍動出来るのは、なぜか?

チームが彼らにいい状態を作ってあげているから。

彼らのためにゴールを守り、ボールを奪ってあげているから。

良い守備が、良い攻撃につながる。

ロナウドとメッシ。

彼らだけが優れているわけではない。

もし本当に、攻撃の才能だけが試合を決めるのであれば!!

アルゼンチン代表とポルトガル代表がワールドカップを制し、ユーロやコパアメリカを制しているはず。

全く栄冠を勝ち得ていないのは、彼らだけでは勝てないことを表している。

こんなこと、言うまでもなく、読んでくださっている皆さんが分かっていることですよね。

それなのに、ノイアーや、ブッフォン、カーン。

プジョル、バレージにマルディーニ。

チームに栄冠をもたらし、チームに多大なる貢献を与えた守備の選手たち。

彼らは、バロンドールを獲得出来ていないのです。

あのワールドカップで、あのチャンピオンズカップで彼らの働きが、どれだけ素晴らしかったことか!








 スポーツは全く異なりますが、アメリカンフットボール。

NFLスーパーボールが開催されました。

200以上の国と地域で放映されるそう。

アメリカでは毎年テレビ番組で年間最高視聴率(40%越え)を記録。

ちなみに、全米歴代視聴率記録TOP10の中で9を占めるのが、スーパーボール。

フットボールとの名前がついていますが、全く違った面白さが、こちらにもありますね。


学生リーグのオールスターに選ばれた経験のあるアスリートに、教えてもらいました。

「アメリカンフットボールは、自分の特徴を活かすスポーツだ。」

「体が大きい、足が速い、頭がいい、なんでもいいから、自分の特徴を出し合って戦う」

その事を知って以来、ルールを覚え、ちょくちょくテレビで観戦するようになりました。









 今回のスーパーボールで優勝したのは、デンバーブロンコス。

そして、MVPに選ばれたのが、ブロンコスのラインバッカー、ボン・ミラー。

彼は、守備の選手なのです。

我々のサッカー・フットサルよりも、さらに分業が進んでいるのアメリカンフットボール。

守備の選手は、ほぼ、守備が仕事。

流れで攻撃になることも無くはないですが、守り、潰し、奪うのが仕事。

その仕事を抜群にこなし、縦横無尽に相手司令塔を潰し、勝利に貢献。

貢献度の高さで、守備の選手がMVPに選ばれたのです。

2001年以降、16人中4人。(2001年以降、選出方式が現在の方式に変更とのこと)

守備の選手がスーパーボールのMVPに選ばれている。









 アメリカンフットボールの試合。

花形のポジションであるクォーターバックやワイドレシーバーが試合では目立ちます。

事実、16人中12人は、このポジションからMVPが選ばれています。

得点を奪う、得点に関わる選手が目立っていることは、我々と同じです。

それでも、16年で4人は守備の選手に、最高の栄誉を与えている。

全米の2人に1人が、このスーパーボールを観ています。

もちろん、未来の選手である子供たちも、興奮して観ていたでしょう。

最高の栄誉を守備の選手が受賞したことを知った子供たち。

翌日から、「俺も将来ボン・ミラーみたいになるんだ!」と思う子供も多数いるのではないか?









 我々は、60年でたったの4人。

うーーん。

守備の選手を、もっと評価しよう!

未来の吉田麻也に西川、ノイアーにマスチェラーノにチアゴシウバ。

隠れたままで才能が眠っているかもしれませんね。







 
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2016年01月09日

ようやくここまで

「大人になったら、何になりたいですか?」

1位…エンジニア
2位…プロ野球選手
3位…サラリーマン

1970年、昭和45年の小学生に聞いた結果です。

また、ほぼ同時期の昭和54年だと1位はスポーツ選手。

おそらくこれは、プロ野球を意識している子供が多いことが推測されます。

時が過ぎて、12年前の2004年。

1位…野球選手(10.4%)
2位…サッカー選手(6.3%)

2000年代になっても、野球人気は健在だったようです。









 では、現在の1位は?

2015年7月〜9月に1100人の子供たちに、アンケートを行った結果、

1位…サッカー選手(13.8%)
2位…野球選手(8.5%)

野球を追い抜き、第一位。

子供は、サッカー選手になることを憧れている。

これは、6年連続だそうです。

2009年からですね。

そして、1位と2位との差は、開きつつあるようです。










 我々が子供の頃は、野球がNo.1スポーツ。

運動が出来る子供は、野球をソフトボールをしていた。

路地や空き地でキャッチボールや、三角ベース。

夜は、テレビをつければ、ナイターでジャイアンツ戦が流れる。

それが、ごくごく当たり前の光景でした。

その成果が、現在収穫されています。

WBCで世界チャンピオンの座を、2回連続で勝ち取る。

世界のトップリーグであるメジャーで、何人もの選手が活躍している。

多くの優秀な人材が野球を選択し、生き残りをかけて競争をしていた。

すそ野が広ければ広いほど、てっぺんを高くすることが出来るのです。











 今、40年前、30年前とは違います。

フットボールのすそ野が広がっているのです。

たくさんの子供たちが、フットボールの楽しみを知り、真剣に取り組む。

もちろん、代表選手の活躍、テレビなどへの露出も大きな効果があるでしょう。

多くのボランティアコーチやレフェリーの協力。

お父さんやお母さんを始めとした家族のサポート。

それら全てが、支えとなって、すそ野を広げることが出来ています。









 この素晴らしい流れを、何年も何年も続けて行きたいものです。

先人の方々の尽力があり、ここまでたどり着いている。

今の我々は、もっともっと、すそ野を広げていきたい。

いつか、その頂上が、より高い頂まで到達することを信じて
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2016年01月01日

本年もよろしくお願いします。

 明けましておめでとうございます。

皆様は、良い年をお迎えになったでしょうか?

本年もよろしくお願いします。






 昨年、私自身、ありがたいことに、様々な経験をさせていただきました。

日々の指導、新たな出会い、ブラジルへの遠征、4種チームの指導、コーチ研修等々。
 
その全てが、経験値を高め、一歩また一歩と、学びの道を進めて行く力となってくれました。






 

 昨年は、8月にブラジルのトップクラブであるクルゼイロに遠征を実施しました。

10人の子供たちを連れて10日間、ブラジル・ミナスジェライスに旅立ちました。

世代別のブラジル代表を、何人も抱えるクルゼイロ。

我々日本人を、馬鹿にすることなく、敬意を持って迎えてくれました。

その素晴らしい環境で、10人の少年少女が奮闘しました。

思うようにならない、見ず知らずの場所に、合わない食事。

最初は、部屋で隠れて、日本のお菓子を食べていた選手もいるほどでした。

毎日、子供たちと全員と、マンツーマンのミーティング。

弱音を吐くだけの時間から、建設的な話し合いに変わっていきます。

子供の適応能力はすごいですね。

最終日には、堂々とした振る舞いを見せてくれていました。










 様々な経験をさせてもらった、2015年。

特に心に残った言葉をいただきました。

「サッカーそのものをしよう、サッカーそのものから離れてはならない。」

こだわりが、思い込みが強すぎて、本来の目的ではなかったものが、目的にすり替わってしまっていないか?

ボールがあって、相手がいて、ゴールがある。

相手からボールを奪い、ゴールを決める。

これが、サッカー、つまりフットボールそのもののはずです。

それなのに、「サッカーを好きかどうかが分からないコーチや選手が、数多くいる」

レベルの高いと言われている、選手、コーチであってもです。

これは、ナショナルトレセンのコーチとの会話で出てきた、言葉です。







 方法論や、その場の空気、人のしがらみ、自身の思い込み。

そのような場所からスタートすると、話がおかしくなってしまう。

「11対11から逆算して考えているか?」

「フットボールそのものが出来ているのか?」

これは、指導者もプレーヤーも、サポーターも関係者も、常に心に刻み続けるべきです。

そして、もちろん私も。

「フットボールそのものをしよう!」

これが、今年最大の目標です。







 プレーヤーとしての目標

・高い弾道のキック

・守備のステップワーク




 コーチとしての目標

・ポジティブなフリーズ

・プランニング、振り返りを日々し続ける







 小さな目標としては、このコラムの更新頻度が落ちています。

最低でも週に1度、出来れば週に2度は書いていきたい。

短くても書いていくので、お時間があれば、立ち寄ってください。

本年も、よろしくお願いします。

posted by プロコーチ at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月21日

日本式サッカー握手

 人と会った時に挨拶をする。

会釈をし、声をかわす。

「こんにちは。」や「はじめまして。」など。

気持ちの良いあいさつをかわすと、ささわやかな心持になります。

人の印象は、第一印象が大きく左右します。

しかも、最初の数秒で、(3秒とも7秒とも、10〜15秒の表記もあり)決まってしまう。

あいさつが、その人の評価を決める大きな大きな要因であると言えますね。











 我々、フットボールの世界に生きる人間の挨拶は、少し変わっているかもしれない。

コーチ同士なら、すぐ握手。

レフェリーの方もそうですね。

もちろん選手も。

試合前にも、試合の後にも、握手。

ピッチを離れても、握手。

酒の席で会ったとしても、同じく握手。

握手無しに、挨拶をするのは失礼、そんな空気が流れます。

ブラジルや欧米は、挨拶で握手やハグをしますから、その感覚でしょうか。

日本でこんなに握手をしているのは、珍しいでしょう。

政治家か、フットボール界の人間か、どちらかではないでしょうか。











 小学生の選手にも、握手は指導されています。

試合が終わったら、相手のベンチ前に行って、挨拶をします。

我々が子供の頃は、整列して礼。

「ありがとうございました。」と言って頭を下げていました。

最近、並んで、こちらに握手を求めてくるチームが増えているように思います。

丁寧に挨拶をすることは、もちろん悪いことではありません。

感謝の気持ち、ノーサイドの精神ですからね。











 ほぼ毎回、違和感を感じながら握手をさせてもらっています。

握手の作法に、全くのっとっていないからです。

私はこれを勝手に、「日本式サッカー握手」と呼んでいます。

彼らの握手は、改善の余地が大いにあります。

目線を外し、触れるか触れないかの弱弱しい握手。

何故か左手を添えて(おそらく丁寧にしてるとのアピール)握手。

コミュニケーションを取る気もなく、握手をするのが目的になっている印象を受けとってしまいます。

コーチに言われて、握手をやらされているだけ?!









 握手はどのようにするのが、マナーなのでしょうか。

国によって違うでしょうが、欧米の影響を受けての握手ですから、彼らのやり方を考えてみます。

・顔を上げて、お互いが相手の目を見る。

・目上の者が手を差し出す。

・アイコンタクトを取りながら微笑む。

・名乗ったり、挨拶などの声をかける。

・適度な力で、握り合う。

・握手は片手で行う。 









 せめて、アイコンタクトを取りながら、握手をする。

強すぎてはダメですが、適度に握る、握り返す。

その時、左手を添える必要は無い。

この程度の挨拶の作法は、コーチが指導する必要が、あるのではないでしょうか。

もし、あんな失礼な握手が身についてしまっているのなら、心配です。

将来、海外で挨拶する時に、恥をかいてしまう。

失礼な印象を、相手に与えてしまいかねない。

何よりも、感謝の気持ちを伝えたいはずですよね。

相手をリスペクトしているのですよね。

でもその気持ちは、その握手では伝わっていませんよ、大きな声で教えてあげたい。

目も合わず、左手を添える、弱弱しい握りの「日本式サッカー握手」は、やめたい!
posted by プロコーチ at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月23日

プロ選手とアマチュア選手との違い

 プロの選手は、本当にすごい!

分かってはいたのですが、改めて、心から感じさせられました。

衝撃的な体験をしたのです。







 (自称)日本で最もレベルの高い草サッカーチームと試合をしました。

本当かウソか、J3,JFLでも通用するのでは?との噂も。

現役の選手が3・4名(アジア・ヨーロッパ各国リーグ)。

中には、スペイン2部の選手まで。

数年前まで現役の元Jリーガーが2・3名。

何とも豪華な布陣です。

こちらのチームも、現役・元を合わせると3名ほどプロ選手。

J下部出身者も数名いたのですが、、、。

試合は、20分を4本戦い、1対12だか13で大敗。

悔しいを通り越して、言葉にならない試合でした。











 少し冷静になり、思い出してみました。

一番の違いは、「体」でした。

デカい、もしくは分厚い。

さらに、強い、速い、使い方を知っている。

腕や手だけに頼ることなどありません。

それでは、通用しないのを知っているのでしょう。

一歩踏み込んで、体を相手に寄せて、ボールを自分のものにする。

体全体を使いながら、自分のボールを守る。

相手からボールを守り、奪うすべを体で理解していると言えばいいのでしょうか。

そのうえで、腕や手をいやらしく使ってくるので、対処に困ります。



スピードのリズムチェンジも、怖かったですね。

一気にスピードに乗る。

ほとんど止まったような体勢から、グイいっと加速。

予測していないと、何Mも先に、置いて行かれてしまいます。

そうかと思えば、急激に止まって、方向を変える。

車で言う、出力が全く違う。

軽自動車と、スポーツカーくらい違いイメージです。











 彼らは、この素晴らしい「体」をベースに、試合を進めて行きます。

フリーランニングが、抜群。

いいポジショニングから、フリーランニングを繰り返します。

背後に抜ける、斜めにパラのように抜けていく。

中途半端な位置に立つ。

仲間のためにスペースを空ける。

仮にボールが来なくても、何度も何度も繰り返します。

一つ一つの動きが、次のプレーの予測を基に成り立っているので、精度そのものが高い。

仮にボールが来なくても、何度も何度もフリーランニングを繰り返します。

アタッキングサードに入ってくる時の迫力は、怖いほどでした。










 そして、フリーランニングでいい状態を作り、ボールコントロール。

次のプレーがスムーズに出来る。

教科書通りのボールコントロール。

常にDFの動きを見ているので、こちらの足が届かない。

でも、ボールは運べ、パスを出せる。

そこからボールを持ち出して、シュート、ロングキック。

ファーストタッチでピッタリと収められたら、本当に厳しいですね。

待っているだけでは、簡単に決められるし、ホイホイと寄せればぶち抜かれる。

ボールの移動中にアプローチして、ミスを誘発したり、相手にとって嬉しくない間合いを作る。

基本に忠実に、それしか守る方法がない。










 ボールに対する執着心は、ぜひ見習うべきポイントです。

球際が、本当に激しい。

バチバチと、ガシガシとぶつかあり合いながら。

フルパワーで、自分のボールにしようとする。

本当に音が聞こえました。

引っ張られても、蹴飛ばされても、自分のボールは渡さない。

自分の足も、終わってみれば、アザだらけでした。

ルーズボールの奪い合いで、両足を揃えて、壁を作るのも効果的。









 なぜか縁があり、呼ばれて、この試合を2回体験しました。

センターバックを任せてもらったのですが、大量失点。

自分が通用するレベルにないのは分かっているのですが、悔しいですね。

自分の責任を果たせなかった。

ボールを受けても、気の利いたパスの一つも出来ない。

コーチングが間に合わず、自分たちにとって良い状況を作り出せない。

うーーん。







 この体験は、選手としての自分にとっても、指導者としての自分にとっても、良いものです。

勉強になったのは、やはり基本を守ること。

シンクビフォワー、ルックアラウンド。

攻守に置いて、常に予測し続けること。

頭はクールに、体は全力で戦うこと。

目の前の選手に、最後まで食らいつくこと。

当たり前のことを当たり前に続けれる選手が、最も価値の高い選手である。

それは、プロ選手の彼ら自身が、実践し続けていることでした。


posted by プロコーチ at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月25日

クラマーさんの教えてくれたこと

「フットボールは子供を大人にし、大人を紳士にする。」



「フットボールは人生の鏡であり、教科書である。」




「フットボールには人生の全てがある。

 特に男にとって必要な全てがある。」




「グラウンドはフットボールをするだけの場所ではない。

 人間を磨く場でもある。」


「試合終了のホイッスルは、次の試合へのキックオフの笛である。」




「練習は何のためにするかを考えてほしい。欠点や弱点を直すためのものだ。
 
 直らなければ、他の予定を止めてでも、その練習を徹底的に続けるべきだ。

 時間割通りの練習は統制が取れているようだが、機械的で練習上手になるだけだ。

 試合から離れてしまう。個性もなくなる恐れがある。」




 (見事なリフティングを見せた後で)
「リフティングは余興でやるものだ。サッカーとは何の関係もない。

 ボールリフティングをすれば、サッカーが上手になるわけではない。

 イタリアには一度に5個のボールをリフティングする人間がいたが、プレーはダメだった。

 勝つことに結びつかない技術には意味がない。」を




「建築物は、基礎を固めてこそ、その上に立派なものが建つ。

 基本がしっかりしていないものは、いつかは崩壊する。

 だから、一番基本となるインサイドキックを鍛え直す。」




「フットボールは11人のチームプレーであること。」



「ボールを正確に扱うこと、戦術はその後である。」



「ドリブルしながら、40M先を見ていれば、どこにスペースが空いているかが分かる。」



「ヤマト魂はどこにいった?君たちにヤマト魂はあるのか?」



「ドイツ的な解釈かもしれないが、ヤマト魂とは、
 

 克己心や苦痛に耐える心、弱みを見せないたくましさ。」




「フットボールはトイレのサンダルと同じ。

 用をした後、揃えてなければ、次の人はどうなる?

 フットボールは思いやりだ。

 パスを受ける人の立場になって、受けやすいボールを出すことから始まる。」



「いい結果を出そうとすれば、いい準備をしなければならない。」



「ルックビフォア―、シンクビフォア―、ミート・ザ・ボール、パス&ゴー」

  

「ボールコントロールは、次の部屋に入るカギだ。

 このカギがあれば、フットボールというスポーツは、全て出来るようになる。」




「ストライカーは殺し屋のように冷静でなくてはならない。」




「コーチに言葉はいらない。

 100の言葉よりも、たった1回の見事なコーナーキックが上回る。」





「勝ったときに友人は集まる。しかし本当に友人を必要とするのは敗れた時である。」



 デトマール・クラマーさんが亡くなりました。

日本のサッカーを大きな土台を築き上げてくださった、名コーチです。

クラマーさんの教えは、50年たっても色あせることはありません。

今なお、真実であり続けます。

単なるコーチというよりも、人生の師、日本サッカー界の師である存在ではないでしょうか。

単なる選手を育てるのではなく、人間そのものを育てるためには?

この部分を追及していたのではないでしょうか?

参考になるクラマーさんの教えを最後に紹介して、結びにさせてもらいます。



「上達に近道はない。あるのは不断の努力のみである。」



「フットボールにおいても、人生においても積み重ねが完璧を作る。

 小さな努力を毎日積み重ねることが大切だ。

 ボールをもっと可愛がれ。

 ボールを嫌えば、ボールも君を嫌う。

 ボールになじみ、ボールから事由になれ。」




「出来るか出来ないかではなく、するかしないか、その強い気持ちだ。」



「物を見るのは精神であり、物を聞くのは精神である。

 目そのものは盲目であり、耳そのものは聞こえない。」



これだけ真剣に取り組めば、大人を紳士にしてくれるでしょう。

私は紳士にはほど遠いので、もっともっとクラマーさんの教えを学ばなければ!

ご冥福をお祈り申し上げます。
posted by プロコーチ at 01:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月28日

ペラドン

 草野球。

草サッカー。

草試合。

草なんちゃらを見れば、その国のレベルが見えてくる。

日本の草野球のレベルは、相当高いでしょう。

一般人のキャッチボールレベルもです。

ほとんどの成人男性が、スムーズにキャッチボールをし、草野球を行える。

世界一を真剣に目指せるスポーツは、理由がある。









 そして、草サッカーからは、その国の文化やお国柄、人間性も見えてくる。

不思議なものです。

普段は隠している、人間の素の部分が、あらわになるからでしょうか。

ユニフォームも揃っていない。

ピッチも正規サイズではない。

時間ももちろん、90分ではなく。

集まった選手がチームに分かれて、試合を行う。

ただそれだけのことなのですが、これほど面白いものはありません。










 先日のブラジル渡航で、草サッカーをしました。

向こうの言葉では、ペラドンでしょうか。

ただし、プロクラブのスタッフ同士で行うペラドンです。

元プロ選手、現役コーチ、警備員、など。

もちろん相手は全てブラジル人。

そこに、私と、通訳のブラジル人とが混ざりました。

少し小さめのピッチで、9対9。

日本人として、負けるわけにはいかない!

気合十分で、試合に臨みました。









 いやー、面白かったですよ。

誰もが、自信満々にプレーしている。

ボールタッチは固い、動きも良くない選手も正直いました。

それでも、ボールを受けるや、スッと体を起こして、堂々とボールを保持します。

全員が、同じように、堂々としています。

この自信は、どこから来るのでしょうか?

ボールを奪われたとしても、失敗しても変わらない。

また、次のシーンでは、堂々とプレーしている。

このメンタルは、日本人にも欲しい心境なのでは?感心しながらプレーしていました。







 例えば、100キロを超える巨漢選手。

施設の屈強な警備員。

肩で息をし、明らかに苦しそうです。

でも、少しボールを動かしながら、ルックアップ。

相手を十分に引きつけて、スッと股抜き。

しかも、4回ほど繰り出しました。

ここなら奪われないという、自分の間合いを、ハッキリと理解しているのでしょうね。






 GKコーチも、左サイドで、ゆうゆうとボールキープ。

スピードはあまりないと思い、私は、一気に間合いを詰めました。

寄せてきた私を見た瞬間、体を少しだけずらして、ボールを私から遠い位置にコントロール。

と同時に、一気にスピードアップ。

見事な緩急の変化に、数Mほど前に行かれてしまいました。

必死で食い下がり、追いつきましたが、簡単には奪わせてくれません。

このリズムの変化、対DFのスキルの高さは、何なのでしょう?








 そして、特筆すべきはシュートの上手さです。

かなり高い確率で、シュートが枠に飛んでいきます。

インステップで強いシュート!は、ほとんどありませんでした。

ボールを少しずらして、DFの陰からシュート。

GKの手の外から、巻いてシュート。

無回転のブレ玉で、シュート。

キックフェイトでGKを寝ころばせて、軽く浮かせてシュート。

様々なシュートを見せてくれました。

そのほとんどが、枠に飛んでいきます。

シュートのアイデア、それを実行する技術、支えとなるメンタル。

改めて感服しました。










 ペラドンは、夕暮れになっても続きます。

40分以上ぶっ通しで試合しています。

と、その時、接触をめぐって、いざこざが起こりました。

その前から、軽い言い合いをしていた二人だったのですが。

そこから、もめごとはヒートアップ。

つかみ合いにならんばかりの勢いで、二人が顔を近づけています。

「お前がわざと足を蹴った」、「いやお前が先だ」つまらない争い。

周りの選手が止めにかかりますが、二人の熱は収まる気配がありません。

二人を全員でなだめて、一度ピッチの外に連れ出しました。

そこで、まさかの試合終了。

なんともブラジルらしい?幕切れ。









 草サッカーでも、真剣勝負。

負けず嫌いが集まっていて、目の前の選手に負けたくない。

一人一人がサッカーに対する、熱いこだわりを持っている。

熱すぎて感情のコントロールを失敗してしまうこともある。

これもブラジル人らしいです。

草サッカーでは、やはりその国の国民性、サッカーのレベル、その人そのものが映し出される。

これは間違いない事実です。

何ともいい体験をさせてもらいました。
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2015年06月19日

シンガポール戦を観て

 何とも、歯がゆく、残念な試合観戦となりました。

0対0。

試合開始前の高揚感、期待感がどこかに吹き飛んでしまいました。

また、ブラジルワールドカップ後の、もの悲しい空気に逆戻りしてしまうのでしょうか。

試合後の、解説、ニュースなどを見ても、批判に包まれています。









 私は、それらとは少し違う見方をしています。

日本代表の置かれている立場を確認しましょう。

日本は、1998年から5大会連続でワールドカップに出場しています。

これは、アジアの中ではトップレベルにいることを意味します。

こちらが主導権を握りながら試合を進めれる、いわば、王様です。

今回のシンガポール戦のように、相手が守備を固めて、カウンターに勝機を求めることも多々起こります。

アジアカップの準々決勝では、UAEに、分厚い守備からのカウンターで敗れてしまいました。








 アジアという地域。

世界のフットボールシーンで考えると、3番手、4番手グループに位置しています。

いくらアジアにトップに立っても、世界に出ると、厳しく、苦しい戦いが待っています。

アジアの王様は、世界に出ると、立場が変わってしまいます。

こちらが一方的に攻め込んで、試合を進めれることがどれだけあるのでしょうか?

むしろ、我慢して、我慢して、一瞬のチャンスにかけるのが、日本代表ですよね。

アジアでの戦いに必要なチームは、ボールを支配し、相手を圧倒しながら勝利を目指すチーム。

世界での戦いになると、固い守備、鋭いカウンターが必ずや求められる。

2種類の異なる戦いを、高めていかなければならないのです。










 ハリルホジッチ監督が追及しているのは、世界向けのチーム作りといえるでしょう。

選手全員が、組織を作って、ボールを奪うべく、戦い続ける。

ボールを奪って、縦に速く持ち出す。

縦に当てて、選手が飛び出していく。

ボールを奪ったら、少ない要素で、一気にゴールに迫っていく。

彼が率いていた、アルジェリア代表は、まさにこの試合運びでベスト16に進出しましたよね。

日本代表の現在の力を考えると、同じような戦い方が、理に適っていると思います。










 今回、失敗してしまったのは、アジア仕様のチーム作り。

アジア仕様のチーム作りは、今までの蓄積があります。

あまり、心配する必要は、ありません。

どのようなレベルで、何を求めていけば、よいのか?

アジアの戦いを勝ち抜き、ワールドカップの出場権をつかめるのか?

後ろの選手、DFもボランチも、攻撃から物事を考えていく。

ボールをポゼッションしながら、相手のスキを狙う、相手の組織に穴を空けていく。

遠藤、中村憲剛選手のような、守備よりも、組み立てで力を発揮するボランチ。

彼らの力が、必要になるかもしれない。










 試合で気になったことは、サイドに展開するボールの質です。

各駅停車で、一つずつボールをつないで、サイドにボールを送ることが多かった。

前半は、ほぼこの形。

すると、いくらサイドにボールが行っても、相手のスライドが間に合ってしまう。

一つ飛ばして、二つ飛ばして、展開する組み立て。

相手がスライドするよりも、速くサイドにボールを送り込みたい。

低く、速い、正確なパスをもっともっと見たかった。

そうすれば、大好きな中央のコンビネーションでの崩しも、やりやすくなるでしょう。



 さらには、サイドにボールが行ったからと言って、全部前に行く必要はないはず。

深いところまで攻めておいて、一度下げて、攻め直す。

これを何度も、何度も繰り返していく。

そうすれば、相手の守備組織は崩れ、下がりやすい。

ところが、一度サイドにボールが行けば、クロス、クロス。

何とも工夫のない攻撃が多かった。

このあたりは、アジア仕様のチームとしての改善点として、必要な部分だと思います。
 
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2015年05月14日

6倍の壁に敗れる

 サッカー選手の育成期における、フットサルの有用性について。

私は、いわゆる小学生の年代においては、是非!フットサルをプレーすべきだと考えています。

ボールに触る回数の多さ、局面の変化のスピード、プレーへの関わりの頻度の高さ。

ぎゅーーーっと、11人制(8人制)を濃縮したものが、フットサルでは経験することが出来ます。

フットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴはいつも講習会で語っています。

「フットサルは、サッカーの6倍もプレーの回数がある」

だから、神経系を刺激すべき年代の子供にとっては、有用なのだ。

とても、論理的な考え方だと思います。







 ところが、育成世代でフットサルをプレーすることについては、賛否がいまだに分かれています。

特に、サッカーを古くからやっている指導者が、毛嫌いしているような感があります。

私のように、サッカーもフットサルも指導させてもらっている人間からすると、???

理解できない部分ではあります。

「スペースが無いところでプレーをするので、顔が上がらなくなる、遠くを観なくなる」

「はねないボールでプレーすると、サッカーから離れてしまう」

「ルールが異なるプレーになれてしまう。」











このような異論・反論は、いちいちごもっともです。

オフサイドはないし、ボールは弾まない。

コートは狭く、奥行も幅もスペースは限られている。

人口密度は高く、ゆっくりルックアップしている余裕はない。

全体が見えず、局面の積み重ねのプレーになってしまう選手もいるかもしれない。

弾んでいるボールのコントロールに苦しむ子供が出てくる恐れもあります。










 先日、バーモントカップ(全日本少年フットサル大会)の都道府県予選に出場してきました。

まずは、グループリーグ3戦の戦い。

ここを2位以内で通過できれば、決勝トーナメントに進出できます。

結果からいうと、1勝2敗で3位。

2試合目で、もう1点取れていれば、勝ちぬけれていたのに!!

何とも悔しい戦いでした。

同じグループから勝ち上がった2チームは、その後も勝ち上がり、ベスト4進出。

振り返れば、かなり厳しいグループだったようです。









 

1試合目は快勝、2試合目は逆転負け、3試合目は大敗。

試合が進むにつれて、選手の足が止まってきてしまいました。

選手同士のつながりも薄れ、パスもつながらず、ドリブルも効果的に使えない。

パッと見には、体力切れにも見えてしまう。

2試合目の途中から、その現象は起こっていました。

選手たちを観察していると、足が止まったのは結果に過ぎないことが感じられます。

それよりも、頭が疲れてしまった。

キャパシティーを超えた脳の活動が、負担になっている。

走っているのですが、反応が鈍い。

相手の動き、ボールに対して、受け身になってしまい、主導権を握られてしまう。

シンクビフォワーが、プレーする前に考えることが、全くできていないのです。









 これが、ミゲル監督の言う、6倍のプレーによる疲れなのかもしれません。

足が止まったように見える選手たちは、フットサル歴の短い選手から止まっていきました。

ポテンシャルは高く、普段のサッカーでは大活躍している選手たち。

20分ハーフの試合を、1日に2試合戦ってもヘッチャラな選手たちなのですが。

今回のバーモント予選は、前後半合わせても20分無いのです。

しかも、ランニングタイム。

つまり、体力的な問題ではなく、精神と脳みそへの過度のストレスに慣れていないからではないでしょうか。

一方、何年も私のスクールでトレーニングしている選手は、このストレスへの耐性が出来ているようです。

ハイテンションで試合を継続的に戦うことができるようになっているのです。

なんとも素晴らしい成長ではないでしょうか。









 育成年代における、サッカーとフットサルとの相互プレーを批判する指導者の皆さん。

この姿をぜひ見てもらいたかった。

頭も体も、休むことが許されないフットサルの戦い。

これこそ、日本選手全般に求められている、高いインテンシティのプレーにつながっていく。

「集中しろ!」「声を出せ!」

そのような声掛けをするまでもなく、強度がドンドン高まっていきます。









 次のステージに連れて行ってあげれば、さらに良い体験が出来たのに。

多くの反省が、思い浮かびます。

悔しい思い、うれしい思い、届かなかった気持ち。

その全てが、子供たちの未来の糧になってくれるでしょう。

彼らの将来が、とても楽しみに見えた1日でした。
posted by プロコーチ at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月06日

適性を考える

 アギーレ監督が解任されました。

予想されていたこととは言え、残念です。

試合での堂々とした振る舞い。

戦い方のバリエーション豊富さ。

世界のトップシーンを知る経験。

前任者にはないものを持っていたように感じていました。

八百長疑惑に、アジアカップの早期敗退で決定でしょうが、、。










 何人もの、後任候補が上がってきています。

オズワルドオリベイラ、ストイコビッチ、レオナルド、レヴィークルピ。

現時点で本命視されているのが、ルイスフェリペスコラーリ。

前ブラジル代表監督で、元ジュビロ磐田の監督。

いずれも、日本での経験がある人選ですね。

本当のところは、どうなのでしょうか。









 アジア・アフリカの代表監督には、特殊事情があります。

世界の市場から、外れてしまう。

4年間も、フットボール後進国で過ごすと、忘れられてしまう。

さらに、日本代表監督のサラリーは、そこまで良くない。

1年2億は、トップトップを呼ぶには足りないようです。

世界のトップは、10億円を超えてきますからね。

したがって、日本とつながりがあり、愛着をもってくれている。

もしくは、元トップレベルの監督。

このどちらかになってしまうのは、ある程度しかたのないことなのでしょうか。








 一方で、成功例もあります。

10年前のジェフ千葉。

彼らは、わらしべ長者のように、どんどん良い監督との契約を結んでいきました。

ベングロシュ、スデンコベルデニック、そしてオシム。

ベルデニックも、今の日本で捕まえることは出来ないランクの指導者です。

ましてや、オシムなどという、名将を連れてきたのは、奇跡に近いことでしょう。

当時の祖母井GMのパイプと尽力あってこそ。

それでも、彼が日本に、このクラスの監督を連れてきた事実。

同じことを日本サッカー協会が出来ないとは、言えませんね。









 このように考えると、代表監督としてのオシムも、素晴らしかったですね。

クラブレベルでは、オーストリアの1チームを、チャンピオンズリーグで躍進させる。

代表監督としては、旧ユーゴをベスト8に連れていっている。

そして、フロントとしても、ボスニアヘルツェゴビナを一つにまとめ、内紛を鎮めた。

教育者として、選手の能力を高める。

有能な選手を選んで、送り出す。

わがままな選手をコントロールする。

選手の気持ちを高めさせ、試合で能力を爆発させる。

冷静に状況を見極め、局面を打開する。










 私は、日本代表の監督には、選んで送り出すタイプの指導者は向かないのではないかと考えています。

いわゆる、セレクタータイプ。

仮に、やる気を高めるモチベーターとしての能力があっても、同じことです。

アジアレベルでは、それで良いのかもしれませんが、目標はその次にあります。

まだまだ日本人は、世界のトップとは経験の差がある。

その差を埋めてくれる、水準を引き上げてくれる能力。

つまり、教育者として育てる能力が必要だと思います。











 さらに、世界を知っていること。

オシム監督時代に、何度も見られた光景を思い出してください。

選手が、湧き出るように、仲間を追い越して走っていく。

攻守の切り替わりが速く、守りながらも攻めが始まっているかのよう。

選手が、フリーランニングを、何度も何度も繰り返すのが当たり前でした。

集団で戦い、相手よりも走るスタイルを日本に求めていました。

まるで、5年・10年後の世界を予測していたかのようです。

今や、走らずに足元でボールをつなぐチームに勝機はありません。

足元だけでボールを保持していては、あのスペインでさえ勝てないのですから。











 
 スター選手の扱いに長けているのが特徴のブラジル人監督を選ぶのは、疑問です。

彼らは、選手を見る目に長けていますから、選手を発掘することはしてくれそうです。

求めているのは、世界を知り、日本を尊重し、教育者であること。
 
そのような人材がもしいれば、アギーレ監督の後任としては、最高なのですがね。

年齢、健康上の理由から、オシム監督再任!ということはないでしょう。

16年越しのベンゲル!はどうでしょうか。

ストイコビッチ監督になるなら、オシム総監督就任をセットにしてもらいたいです。

日本の未来を託すのですから、焦って貧乏くじをつかまされることのないことを祈ります。

posted by プロコーチ at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする