2017年01月09日

将来有望な、素晴らしいコーチ

子供たちのスポンジのような吸収力に驚きを感じた。

昨シーズンのMVP獲得した、中村憲剛。

小学生を対象にしたサッカークリニックを開催した感想。

「子供たちの飲み込みの早さと吸収力にはホントに驚きでした。」

「言われたことだけをただやるだけでなく、言われたことを自分で考えて理解したうえで、

 積極的にプレーすること、言われなくてもチームが勝つために自分で判断・選択してプレーする」

「止める、蹴るはないがしろにしてはいけない部分です。」






 彼は、将来、素晴らしい育成の指導者になりそうです。

なぜなら、指導のとても大切な部分に気づいているからです。

「それと同時に、子供たちが素直な分、教えすぎることの危うさも感じました。」

「自分が伝えたい内容をどこまで話すべきか、

 これ以上話したら情報が多すぎるのではないか

 さじ加減を考えることは、普段小学生を教える機会の少ない現役の自分にとって

 とても勉強になりましたし、考えさせられることでした。」








 ティーチングと、コーチングとのバランスは、我々指導者にとっての、永遠の課題。

少なくとも、私にとっては。

伝える部分と、感じつかみ取らせる部分とのバランス。

教え込む内容と、気づかせる内容とのバランス。

「考えろ!」だけでは、考える材料さえ持たない選手にとっては、意味をなさない。

1から10まで伝えてしまうと、受け身な優等生ばかりを増産してしまう。










 世界を知り、トップレベルで戦った素晴らしい経験、技術。

中学、高校の時には、サイズの問題で、苦労したそうです。

この経験も、フットボールプレーヤーとしての彼を形成する上で、大きく影響したでしょう。

そして、コーチングとティーチングとのバランスに気づき、工夫する感性。

何年先になるか分かりませんが、必ず、育成の現場に立ってほしいものです。

現役としての輝きがかすむほどの、偉大な指導者になるはずです。


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2017年01月01日

本年もよろしくお願いします。

 明けましておめでとうございます。

おかげさまで、新年を迎えることができました。

当たり前のことを、当たり前に出来る。

それだけで、ありがたいことですね。

昨年は、それを思い知らされた一年でもありました。

「おかげさま」の気持ちを忘れずに、日々、物事に取り組んでいきたいものです。






 私のスクールに、新年のあいさつをするにあたり、どうしても紹介したい事柄がありました。

それは、黒田先生のことです。

私の尊敬する指導者のお一人に、黒田和生先生がおられます。

元滝川第二高校サッカー部の設立、運営に携わった。

顧問であり、岡崎、金崎、波戸、加地ら多くの名選手を育てあげています。

そしてもちろん、高校サッカー界でも指ありの名称に数えられています。

黒田先生は67歳。

日本にいれば、悠々自適の時間を過ごされるのでしょうが、歩みを止めないのです。

60歳を過ぎて、突然、台湾に渡り、台湾サッカーの育成の中枢に入り、奮闘されています。

さらには、このたび台湾A代表の監督に就任し、さらなる挑戦を続けておられます。

黒田先生は私の高校の先輩でもおられるのですが、

おいくつになっても、その情熱が衰えることがないようです。

私は、まだまだ41歳。

まったく老け込む年齢ではありませんよね。

フットボールに対する熱い情熱を胸に、2017年も指導にあたらせてもらいます。










 そのベースとなるのは、自分自身が、誰よりもフットボールが好き!

この気持ちがすべてのベース。

選手としても、指導者としても、運営者としても。

目の前のことに、全力で、溌剌と、やり抜くこと。

そうすれば、20数年後になった時、黒田先生に一歩でも近づけるはずですよね!

今年も一年、よろしくお願いします。
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2016年12月15日

モップ貸しください。

 なでしこVISIONを知ってますか?

日本サッカー協会は、大きく3つの目標を持って活動しています。

・サッカーを女性の身近なスポーツにする。

・世界のトップクラスであり続ける。

・世界基準の「個」を育成する。

この3つを目標に掲げ、日本女子サッカーを盛り上げようとしています。

なでしこVISIONは、まだまだ知られていない。

実際に、女子の指導者講習会であっても、知っているコーチは、少数派。

まだまだ、マイナー感がぬぐえない?!








 現場で指導、運営にあたっている方々は、本当に苦労されながらも、取り組んでおられます。

私も女子サッカーに携わっていますが、たかだか16年。

まだまだ、修業が足りません。

インストラクターの方が、昔話をしてくださいました。

30年前に、千葉の検見川で、日本女子代表の合宿があったそうです。

当時は、女子サッカーは、それどころか、サッカー自体がマイナースポーツ。

この時の、女子代表の選手たち。

受付で、参加費を支払わなければならなかった。

代表合宿で呼ばれたにもかかわらず、参加費、宿泊費、食事代を徴収される。

仕事を休んできたメンバーは、会社を休まなければならない。

代表に呼ばれることは、かなりの負担だったようです。

よほどの覚悟がないと、やっていけません。

それに比べると、相当、女子サッカーの環境は良くなってきていますね。

まだまだ取り組むべき課題は多いのでしょうが、30年の歩みは、すごいですね。










 日本サッカーは、育成にも力を入れています。

若年層の育成、代表の強化、指導者養成。

三位一体となって、前に進んでいっているのは、有名な話です。

それは、男子も、女子も変わりません。

その中で、女子特有の問題にも取り組んでいます。

なかなか、すべきことが多くて、大変ですね。

その一つの成果として、2011年にワールドカップを制した。

そして、五輪でもファイナリストになった。

世界のトップクラスにあり続けるのは大変ですが、大いなる成果ですよね。










 私は、今年も、ナショナルトレセン女子の指導者講習会に参加させてもらいました。

10年以上前から、毎年毎年、参加させてもらっていると、様々な発見があります。

今回も、トレーニング見学、実技講習、指導実践、教室での講義など、盛りだくさん。

インストラクター役のコーチからの指導、そして発見、再確認、仲間との議論。

一つ一つが、自分を高めてくれます。

特に、二日目に開催された指導実践。

普段、自分の指導を、見て、講評をもらうことはあまりありません。

耳に痛い講評もあるかもしれません。

それも含めて、よい学びの場なのです。











 今回の講習会で、とても素晴らしいエピソードを教えてもらいました。

ヨルダンで開催された、ワールドカップ女子U17でのことです。

日本は、前回大会のチャンピオン。

この世代の世界王者として、大会に臨みました。

なでしこは、順調に勝ち進みました。

グループリーグでは、米国も倒し、3連勝。

ノックアウトステージに入っても、イングランド、スペインと難敵を倒していきます。

試合の映像も見せてもらいましたが、気持ちのよい戦いでした。

全員が攻撃し、全員が守備をする。

本当に全員がハードワークを続けています。

その中でも、ただ走るだけでなく、動きながら技術を発揮する。

足元でこねる技術でなく、ボールを動かすコントロール(トラップ)からパス。

ゴール前で複数人が関わり、コンビネーションを用いて、相手を崩していく。

見ていて気持ちの良い試合を展開していきます。

6試合で19得点、2失点。

試合を重ねるごとに、なでしこに対する応援の声が増えていったそうです。

ヨルダンの国旗を振りながら、なでしこを応援してくれたとのこと。

決勝では、北朝鮮に残念ながらPKで敗れてしまいましたが、一番人気のチームだったそうです。

試合で反則が少なかったのは、もちろん。

試合後、対戦相手の一人一人と握手をして、健闘をたたえあう。

こういった姿が、共感を呼んだ。












 ヨルダンは、中東に位置します。

ヨルダンで、女性の世界大会を開催するのは、初めて。

女性が人前でスポーツするのは、一般的ではない地域。

その中で、なぜ、なでしこジャパンが人気になったのでしょうか。

彼女たちの人気が増していったのは、ピッチ内のパフォーマンスだけではなかった。

ヨルダンには、シリアからの難民が、たくさん流入している。

その難民との交流を、大会中でありながら、3回も行った。

彼女たちは、それだけではなかった。

さらには、試合後、運営スタッフに、お願いに行ったそうです。

「モップを貸してください、ほうきを貸してください」

自分たちが使った控室を、自分たちで掃除をした。

自分たちが入った時よりも美しくして、帰ることを繰り返したのです。

ヨルダンでは、自分たちで掃除をしないのが、習慣。

使う人と、掃除するのが分かれているのが、常識だそうです。

その中で、自分たちでモップを借りて掃除をするなでしこジャパン。

当然のようにしているその姿。

小さいながらも、尊敬を集めた。

その結果として、フェアプレー賞を受賞しました。

ピッチの中、周り、外。

その全てにおいて、フェアプレー賞に相応しい、それがなでしこジャパンだったのです。










 この話を聞いて、とても誇らしい気持ちになりました。

自分が何かをしたわけではないですが、同じ日本人として、本当に誇らしい。

U17の彼女たちが、当たり前のように、尊敬を集める行動がとれる。

日々接している、指導者や、親御さんの努力のおかげなのでしょうね。

先ほど紹介したなでしこVISIONは、次の言葉で締めくくられています。

「なでしこ」らしく「ひたむき、芯が強い、明るい、礼儀正しい」

「なでしこ」らしい選手になろう!

「なでしこ」らしい選手を育てよう!
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2016年11月28日

ようやく。

 サウジアラビア戦。

久しぶりに強豪相手に、勝利を収めることができました。

ハリルホジッチ監督の手腕がいかんなく発揮されたとも言えます。

私自身、ずっと擁護していたので、少しホッとしました。

選手を批判する、監督を批判する。

またその逆に、褒めたたえる。

いずれにしても、本当にピッチの中で起きていることが見えているのか?

イメージに固定されてはいないか?

妙なバイアスは取り払って、試合を見てみる。

そうすれば、ハリルホジッチ監督の仕事が理解できるでしょう。










 今回のサウジアラビア戦。

予想通り、2種類の戦いを使い分けて試合を進めて行きました。

積極的に攻撃する部分。

ゴールを目指し、相手陣地で試合を行う。

守備でも攻撃でも、相手にプレッシャーをかけ続ける。

もう一つは、自陣深くに閉じこもり、リスクを避ける戦い。

ボールポゼッションを放棄したかのような、専守防衛。

つまらない!と言われかねない、守備に重きを置いた時間。

後半の途中からは、この戦いにシフトしましたね。

割り切ってボールを回させている。

最後の部分で、ボールに寄せる。

そこまでは、問題なかったのですが、、、。








 課題は、失点してしまったこと。

この戦い方をしている時は、失点してはならないはずなのに。

今回は、勝ち点3を手にするために、後半途中から守備的布陣に変えました。

おそらくワールドカップの本戦では、この戦い方をする時間が増えるはずです。

(本選出場が決まり、かつ、その時までハリルホジッチ監督が指揮していればですが、)

強豪相手に、先に失点はしたくない。

0対0の時間を少しでも長く続けて、相手の足が止まる時間まで持ちこたえる。

足が止まってきたら、カウンターの機会をうかがう。

失点をしてしまえば、このプランが崩れてしまう。

自分たちよりも力が上のチームを相手にする時には、先取点が大きくものを言います。

だからこそ、失点をしないという戦い方を選んだ時には、失点をしてはならないのです。









 ボランチの選手は、山口選手が中心になっていきそうですね。

あれだけ、体を張って、守備に攻撃に走り回る。

ボールを奪取する能力、危険を回避する能力。

長い距離を走って、攻撃に加わる走力。

なんとも、近代的な選手です。

攻撃の組み立てを考えると、遠藤、柴崎選手が、上なのでしょうか。

でも、ハリルホジッチ監督は、そこをあまり求めていないように感じます。

もっと強い相手、さらにはアウェイとなれば、長谷部選手すら外してしまいそうです。

山口、永木コンビで、とにかく走り、守り、潰し、仲間を助ける。

エレガントな選手が、低い位置で組み立てをするのは、一昔前の話になっていく。

例えば、イタリアのピルロ選手のような存在。

それは、今後のトレンドはないですね。












 では、どのような課題が考えられるのでしょうか?

最も考えられるのは、中東でのアウェイでの戦いですね。

独特な空気、対戦相手。

それを前にして、どのように準備して、戦っていくのか。

ここで重要なキーファクターになると思われるのが、手倉森コーチです。

JFAが今まで蓄積した、アジア向けの戦いを実践するための、現場とのつなぎ役。

手倉森コーチの仕事のパフォーマンスが、予選を突破するキーになるでしょうね。
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2016年11月15日

サウジ戦=オマーン戦+オーストラリア戦

 ハリルホジッチ監督は、能力の高い監督さんですね。

競争の厳しい、欧州で戦い続けた経験。

ワールドカップで、決勝トーナメントに導いた実績。

落ち着いて試合を観ると、彼の仕事ぶりがよく分かります。

なぜ、指導力に問題が、解任だ、などと騒いでいるのか?

理解に苦しみます。










 前回のアジア最終予選。

アウェイのオーストラリア戦では、勝ち点1を取りに行く。

引き分けで、次につなげる。

このような戦いを選びました。

ガチガチに引いて、守備の規律を守らせる。

そして、カウンターでチャンスを窺う。

そして、プラン通りに勝ち点1を得た。

さらには、アウェイで得点も奪った。

予定通りの戦いを見せました。

素晴らしいのは、攻撃が大好きな人間を起用していたこと。

その彼らが、守備をするために奔走し、戦い続けた。

試合を見る限り、チーム内に規律がある証拠だと思います。










 先週の親善試合、オマーン戦。

ここでは、全く違う戦いを見せてくれました。

とにかく攻撃的に、ゴールを目指し、勝ち点3を奪取するための試合運びです。

オマーン守備陣が5枚+4枚の9枚でスペースを埋める。

引いてきた守備陣を崩せないのが、いつもの日本。

ボールが横にだけ回っていた?

ボールは保持するものの、相手ゴールには迫れない。

終わってみれば、消化不良のゲーム。



 今回見せたのは、相手陣地で長く戦う。

両サイドのアタッカーを中央付近に入らせる。

両サイドバックを高い位置に配置する。

そこに、トップ下の清武、ボランチの永木、山口が絡んでくる。

7人もの選手が、ボールよりも前でプレーする。

何とも、攻撃的な戦いでした。

しかも足元だけで回すだけでなかった。

ワンツーやオーバーラップラン、2列目、3列目からの飛び出し。

ボールを追い越す動きが、数多く見られました。

ダイナミックな、勢いのある攻撃でした。









 この戦いを選ぶと、相手チームのカウンターが怖い。

両サイドバックの裏のスペース。

中盤の大きなスペース。

ボールを奪われた瞬間、ここを使われて、一気のカウンターアタック。

実際に、何度か、危ういシーンがありました。

その回数を少しでも減らすために、攻撃から守備の切り替わりを早くしていましたね。

奪われた瞬間、近くにいた選手がつぶしにいっていました。

後ろに下がるのではなく、その場で相手に向かっていく。

本田は、攻撃面での貢献は少なかったですが、この切り替わりの部分は走っていました。

そして、大迫の先取点。

奪われたその時、永木が相手から奪い返し、分厚い攻撃につなげました。

指揮官のイメージ通りのゴールだったはずです。










 サウジアラビア戦。

ここでは、このオマーン戦と、オーストラリア戦を融合させた戦いを目指すのではないか。

積極的にゴールを目指す時間帯。

割り切って、相手にボール保持を許す時間帯。

この二つを有効に使い分けるのが、ハリルホジッチ監督の目標だと思われます。

今は、試合によって使い分けですが、

本来は、一つの試合の中で、使い分けて行きたいはずです。

選手が、どちらかの戦いに偏るのではなく、試合の流れによって使い分ける。

その姿を、サウジ戦では見れるのでしょうか。

それが完成に近付く時が楽しみです。

どちらかに偏ってしまえば、勝ち点3は難しいでしょう。

オマーン戦+オーストラリア戦が出来ているかどうか?!

試合を見る、一つのチェックポイント。
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2016年11月04日

鹿島アントラーズに続け

 クラブの名前を聞いて、どのようなチームかが思い浮かぶ。

20年前も、今も。

そのようなクラブは、日本にただ一つ。

鹿島アントラーズです。

ジーコスピリットの名のもとに、チームが一つの方向へ向かっている。

「チームに献身であれ」

「自分に誠実であれ」

「仲間をファミリーと思い尊重せよ」

 この言葉は今でも鹿島のクラブハウスに飾られている。

ユニフォームの裏にも印字されている。








 そのスピリットは、20年以上の歳月を積み重ね、伝統となってチームに息づいている。

チームのために戦い、タイトルを目指し、勝負強い。

そのスピリットが、戦いにも表れている。

4バックで、サイドバックがタイミングよく攻撃に絡んでいく。

センターバックは人に強く、ボールを跳ね返す。

ボランチは2枚で、バランスを取りながら、試合を組み立てていく。

相手に嫌がられる球際の強さ、泥臭さ。

セットプレー、相手のミスを得点に結びつけていく。

そこにブラジル人助っ人が、力を倍増させる。

彼らが当たりならば、タイトルを狙えるチームに。











 このような、はっきりした方向性の見えるクラブは、アントラーズだけです。

彼らがすごいのは、選手が入れ替わっても変わらない。

監督が代わっても、変わらない。

ベルディも、マリノスも、ジュビロも、レイソルも良かった時の面影はありません。

監督が退任すると、チームが戦い方そのものを変えてしまう。

選手に頼ったベルディやジュビロは、世代交代に失敗し、別のチームになってしまいました。

ジェフは、10年前の輝きは、オシム監督とともに、消えてしまいました。

サンフレッチェや、レッズも、フロンターレも、この先はどうなるのか?

この3チームは、監督の素晴らしい仕事で、チームの力は高まっています。

では、監督がいなくなり、選手が入れ替わったら、どうなるのでしょうか。

この答えは、10年後にならないと分かりません。









 

 それは、世界的に見ても、同じような傾向にあります。

ある程度は仕方のないことかもしれません。

そのクラブの信念、哲学といったものまで昇華させているのは、ごくわずか。

だからこそ、伝統を持ち、立ち返る場所があるクラブには、価値があるのです。

2016年のJリーグ。

チャンピオンシップに残った3クラブは、いずれもはっきりとしたカラーを持っています。

こだわりを持って、丹念に積み上げたクラブが残っている。

どのクラブも、勝利をするに相応しい。

フロンターレも、レッズも、ここ5シーズンの積み上げは、目を見張るものがあります。

名将に率いられ、力を蓄えた。

クラブも、タイトルをとれていないのに、我慢して信じ続けた。

レッズやフロンターレが伝統を作るためには、この5年間を基にして、積み上げなければならない。










 11月23日から始まるチャンピオンシップ。

この舞台にふさわしい3つのクラブが揃いました。

野球的な香りがしてしまう、このシステムです。

来年以降は、無くなるので、最後のチャンピオンシップ?!

無くなるといっても、やっと、通常の状態に戻るだけです。

世界の常識からみても、ポストシーズンが無いのが、一般的。

とは言え、せっかくのですので、楽しんでみます。
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2016年08月28日

40年以上前から、地域の人と共に。


 ブラジルでは、総合型スポーツクラブが多数あります。

地域に密着して、人々がスポーツと共に生きている。

私が研修中のクルゼイロも、sede campestreという名の総合型スポーツクラブを保有しています。

多くのフットボールクラブが、総合型のスポーツクラブを持っているようです。

日本では、標榜しながらも、未だ数少ないのが現状です。

あまり、イメージが浮かばないのかもしれません。











 例を挙げます。

家族が揃って、スポーツクラブにお出かけします。

施設のゲートをくぐるのは、家族一緒。

でもそこからは、別々に行動出来るのです。

お父さんと息子はグラウンドに向かいます。

お父さんは、仲間たちと試合をし、息子はサッカースクールに。

お母さんはフィットネスやプールに、お姉ちゃんはバレーボールやペタンクのコートへ。

もし、小さい子供がいれば、施設内にある託児所に預けることも可能です。

もちろん、一緒に過ごすための設備も整っています。

グラウンドのピッチの周辺や、プールの脇には、バールが併設されています。

そこで、軽食を取りながら、応援するのです。

試合を終えたお父さんが、仲間たちと一杯する姿もあるでしょうね。

シャワーを浴びて、更衣室で着替えて、家族で帰っていきます。











 今回は、ここを見学させてもらいました。

施設が完成して、46年経っているので、ピカピカ!というわけではありません。

ですが、多くのスタッフが、清掃、メンテナスを常にし続けています。

私が訪れた今回も、多くの場所で清掃が行われていました。

そして、バレーボールのラインを、ペンキを用いて引き直している最中でした。

丁寧に使っているためなのか、施設全体から、柔らかい愛情のようなものを感じるくらいです。

保有する施設、フットボールグラウンド2面、フットサルコート2面、屋内フットサルコート2面。

体育館、屋外バレーボールコート10面以上。

プール4か所(ウォータースライダー付き)、ペタンクコート8面、

会議室に多目的ホール、託児所にレストランに、バール(軽食、飲み物、お酒)。

入り口には、ガードマンが常駐し、会員カードをスキャンしなければ、通れないゲートが不審者を排除します。

入ってしまえば、スポーツの楽園が、そこにあるのです。










 入会金が3000ヘアイス。

日本円で90000円と高価ですね。

90000円払えば、家族全員が入会したことになります。

入ってしまえば、相当安価です。

月会費130ヘアイス、つまり4000円。

さらに、家族会員10ヘアイス(一人あたり)。

一人追加するごとに、たったの300円です。

平日7時から22時、休日7時から20時。

1回あたりの使用料は、もちろん無料。

現在の会員数は、5000人。

5000の家族が、豊かなスポーツライフを送っているのです。

今回も、子供を連れた家族、現役をリタイアしたであろう老夫婦にカップル。

ありとあらゆる層が、笑顔でスポーツをエンジョイしていました。













 我々日本では、学校体育の恩恵を受けて、成長してきました。

国が、日本国内の隅々にまで、学校を作ってくれました。

おかげで、識字率は高く、教育は行き届いています。

そして、地域の学校には、運動するための施設がたくさんあります。

ただ、学校を卒業すれば、その施設を使う機会が極端に減ってしまいます。

つまり運動イコール体育であり、学校でした。

最近は、施設開放事業が進んできています。

改めて、その恩恵を受けれる機会も増えてきたのではないでしょうか。










 でも、それは、まだまだ、個人のレベル。

ブラジル・クルゼイロでは違いました。

同じことを、ドイツのケルンででも、感じました。

2006年のワールドカップで訪れた時です。

やはり、家族とスポーツと地域とがが、リンクされている。

日本の我々は、家族と共に、スポーツを通じて時間を共有する習慣が広まっていない。

これが現状ではないでしょうか。

特に、都市部においては、地域との関わりが薄くはないでしょうか。

学校での運動会や文化祭の練習、子供たちの歓声に対して、クレームをつける住民。

保育園ができるといっては、反対運動が起きる。

マンションは建っても、公園の一つも作らない。












 この地域に根差した総合型のスポーツクラブでは、日本にあるものがありません。

それは、卒業であり、引退であり、補欠です。

卒業したら、プレーする環境を失ってしまう。

年齢が来れば、引退する。

プレーできる限られた年齢にもかかわらず、補欠のためにプレーができない。

フットボール、スポーツは、本来、人生を豊かにしてくれるものです。

限られた人間のみが、プレーすることを許されている状況。

もっともっと、裾野を広げることはできるはずです。

少しずつ、良い方向に変化しているとは思いますが、まだまだ。

40数年前から、その道を歩み、そして今もなお歩み続けている国があります。

正直、うらやましさを感じました。

ブラジル人は、我々日本人に語りかけます。

「日本という国は素晴らしい国だ、ブラジルは問題が多すぎる。」

社会システムの安定性や、経済の発展と継続、治安の良さ、教育水準の高さ、伝統的な日本。

我々が世界に誇るものは、たくさんあります。

その一つに、スポーツの豊かさを加えたい。

心から感じる、今回の視察でした。


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2016年08月21日

対ブラジル戦!

 試合を分かっている。

フットボールそのものを理解している。

本当に、うらやましい。









 留学中のクラブが、歓迎するために、試合を組んでくれました。

対戦相手は、近隣の社会人チームです。

動きもスピーディーで、パワーもある、なかなか強そうなチーム。

審判も呼んで、本格的な試合です。

我々は、スタッフでチームを組みました。

名門クラブですので、元プロ選手のコーチや、南米を制した元選手などがゴロゴロ。

でも、ガードマンや、清掃スタッフなどの、普通のおじさんも混じっています。

どんな試合になるのか、楽しみでした。









 試合が始まると、南米らしい駆け引きが、随所で繰り広げられます。

ボールのある局面では、足技でのフェイントだけではありません。

目を使ったフェイント、体の向きを使ったフェイント、体を揺らすフェイント。

相手との距離も近いのですが、簡単には奪われません。

間合いを、完全に分かっているのでしょう。

まるで、猫が、ぼーっとしているようでも、簡単に捕まえられないかのように。

本能の中に、自分の間合いをインプットして組み込んでいる。

JFAは、常にボールを動かそう!と言い続けていますね。

もちろん、ボールを動かすプレーは、有効です。

でも、ボールを止めて、相手の足を止めてしまう駆け引きも、面白いですよね。

「ほら、取りに来いよ!」と言わんばかりの堂々とした姿は、貫禄ものです。













 腹が出て、動けないようなおじさん。

でも、ここぞ!、もしくは、やばい!その瞬間には、猛然とダッシュ。

ここぞ、を読み取る力は、どこからくるのでしょうか。

長年プレーし続けているからなのでしょうか。

お互いに、自分のしたいプレー、仲間にして欲しいプレーを求め続けているからでしょうか。

どちらにせよ、必要な瞬間に、必要な場所を嗅ぎ分ける嗅覚のようなもの。

それを、本当に多くの選手が持ち合わせているのを、肌で感じました。

ピッチの中で、迷子になっている選手。

状況を、自分の都合のいい方向に捻じ曲げて理解している選手。

そのような選手は、皆無と言っていいですね。












 私は、センターバックとして出場。

隣の選手は、元プロ選手。

それどころか、1997年にリベルタドーレスを制して南米一になった時のセンターバック。

クルゼイロのレジェンドの一人でした。

今は、46歳?で、U20のコーチとして、選手を育てる立場に回っています。

レジェンドがどのようなプレーをするのか、興味津々。

相手の攻撃を見ながらも、じっかりと観察していました。













 まず、DFラインが深い。

その理由は、スピード。

現役に比べて、衰えてしまったようで、スプリントに自信が無いからだと推察されます。

そして何よりも、動きがゆっくりでした。

ただし、相手の動き、ボールの周囲の状況から、先に、少しだけポジションを修正します。

スッと、先読みして、相手FWが動くであろう場所に入ってしまうのです。

スピードに乗ろうとしても乗れず、マークを外そうとしても外せない、相手FW。

10歳以上若く、走力もあったのですが、自由に仕事をさせてもらえない。

相手が無理やりボールを入れてきても、簡単に弾き返してしまう。

泰然自若と言いますが、落ち着き払ってプレーをしています。

彼のランニングスピードは遅いのですが、遅さを感じさせない。

残念ながら、途中で、腿裏の違和感を感じたらしく、交代してしまいました。

この数十分間は、私にとって、コーチとしても選手としても、貴重な経験の場になりました。

あの落ち着きを出せる日が、来るのでしょうか。














 私は、いつものように、戦い、つぶし続けました。

日本基準ではなく、ブラジル基準の当たり、腕の使い方で、強く激しくプレッシャー。

最初11番の相手FWが、私に対して勝負を仕掛け続けてきました。

私の目の前に入り、「パスをくれ」と味方に要求。

私がいいポジションを取ると、パスが入らない。

11番は、パスが出て来なければ、「なんで出さない!?」大騒ぎです。

はっきり言うと、なめられていたのでしょうね。

体のちっぽけな東洋人ごとき、余裕でやっつけられる。

そう思っていたのでしょう。

ボールが入っても、バチコーン、ガシッ!足や体ごと、ボールにアタック。

ぐいん、と外されもしましたが、何とか対応。

繰り返し繰り返し、戦い続けました。

イライラし始めた11番は、最終的に私の目の前から消えて、低い位置やサイドに流れてプレー。

完全に、今回の対決では、喧嘩に勝利です。











 そして、裏へのカバーリング。

特に、レジェンドが抜けてからは、自分がやりやすいように、DFラインを高くしました。

その時に、周りの選手が、私を助けてくれます。

バイタルへ当たりに行こうとすると、ボランチの選手が、すっと下がり目に入り、カバーの準備をしてくれます。

裏にカバーリングに行きボールを奪うと、素早く、隣のセンターバックがパスを受けれる位置に入ってます。

そして誰もが、マークの責任についての声を出すと、すかさず反応してくれます。

まるで、何年も一緒に試合をしている仲間であるかのように、錯覚します。

フットボールの理解が深いと、こんなにもスムーズにプレーが出来るのか!

地味な部分かもしれませんが、感心してしまいました。














 試合は、0対0の引き分け。

ただの親善試合なのですが、熱い戦いでした。

上手く、攻撃が出来ない相手チーム。

「ここに出せよ!」「スペース空けただろ、入って来いよ!」

「いや、そんなところに出しても、チャンスにならないだろ!」

激しく言い合いをしながら、お互いに改善を図ります。

傍から見ると、ケンカをしているかのようにも見えるほど、感情をぶつけ合っています。

日本で、ここまで自分の意見を出そうとすることは、あまり目にしません。

自分の意見を押し殺してまでも、気を使い合っているからでしょうね。

日本・ブラジル、どちらのコミュニケーションがいいかは、分かりません。

フットボールというスポーツにおいては、ブラジル人のやり方のほうが、適しているように思います。











 試合終了後、お互いに握手で健闘たたえ合います。

この瞬間は、私が好きな時間です。

削り、ぶつかり合った相手、強い口調で言い合った仲間。

それら全てが、ここでリセットされる。

それどころか、さらに親密度が増していきます。

一度仲間としてボールを蹴れば、心を許しあうような感覚さえ、持ってくれる。

ロッカールームで着替えていると、

「いい守備だった」「今日のベストDFだ」と高い評価。

(まあ、お世辞が多分に含まれているので、話半分に受け取ります。)

お世辞だと分かっていても、フットボールを深く理解しているプロのコーチやスタッフから褒められると、嬉しいですね。

さらに、翌日。

食堂に行くと、一緒にボールを蹴った仲間たちが、昨日よりも親し気に話しかけてくれます。

仲間として認めてくれたのでしょうね。

伝説のセンターバックからも、「お前はつぶしも、カバーリングも素早くて良かったぞ。」

ランチを食べながら、高い評価を。

今まで、頑張っていた成果が、現れたのかもしれません。








 ブラジル人から学ぶことは、まだまだ、我々にはたくさんあります。

その一方で、日本で積み重ねていることは、無駄ではないことも、分かりました。

自信を持って、戦い続けること。

これからも、続けていきたい!そう誓った試合でした。
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2016年08月12日

追いつくためのヒントを求めて

 リオオリンピックに挑戦した、U-23日本代表。

アジア最終予選の、粘り強い戦いで、期待が高まっていました。

ロンドンオリンピックのベスト4を超える結果を!

ブラジルでも、躍進が期待されていました。

ところが、残念な結果になってしまいました。








 育成の最終段階といえる、この年代。

プロのトップレベルで戦って当たり前の年代。

その二つの顔を持っているのが、彼らではないでしょうか。

対戦相手を見ても、両方の顔を持っていましたね。

すごい!プレー!、これは世界のトップでも通用するのでは?!

と思ったその次には、つまらないミスをしてしまう。

まだまだ、甘さが抜けていないとも言えます。









その甘さが、大きく目立ってしまったのが、初戦、2戦目だった。

明らかにコンディション不良の対戦相手。

後半、20分を過ぎてから勝負に出るべきでは?

ボールをちんたら回しながら、守備を固めながら、相手を走らせる。

後半になって、足が止まってきてから、仕留めにかかる。

そんなゲームプランは、誰もが思い浮かんだはず。

他にも、前半、最少失点差で乗り切ろう。

ゲームプランを変更させて、悪い流れを断ち切る。

そのような、大人の試合運びが見たかった。

そして何よりも、ボールを奪いきる。

ファールをしてでも、相手にぶつかりながら、ボールを奪い返す。

足先での技術でなく、体を使いながら、ボールを守る。

腕や体の使い方、ボールの置き所。

ナイジェリアや、コロンビアの選手は、当たり前のようにしてましたね。









 今日から、3週間ブラジルに行ってきます。

コーチの研修です。

そして、中学生を二人、連れていきます。

育成年代のブラジル代表を多数抱える、トップクラスのクラブに滞在します。

世界レベルの育成の現場では、何が行われているのか?

日本の子供は、何が通用して、何が足りていないのか?

この目で、しっかりと確かめてきたいと思います。


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2016年07月10日

勝ち方を知っているか

 いよいよ、ユーロも決勝戦。

ポルトガルが、ようやく悲願のビッグタイトルを手にするか?

それとも、フランスが開催国の威信にかけて、アンリドローネ杯を奪還するか・

熱い大会の最後を飾るにふさわしい戦いを見たいです。









 ポルトガルは、とてもまとまった、良いグループです。

守備に対して、全員が価値を持っている。

ボール扱いの天才たちが、必死に走っています。

試合中は、ほとんど見せてくれません。

びっくりするほどの、ボールハンドリングの能力。

ちょっとした遊びを、アップやハーフタイムで見せてくれます。

ボールが好きなんだろうな〜、その思いがスタンドまで伝わってきます。









 でも、彼らは、その思いを封印しています。

相手から奪って、ボールを持ったら、まず、最前線を見る。

主にクリスティアーノロナウドめがけて、ロングボールを入れてきます。

ボールが収まらなければ、そのまま守備の隊形に。

ボールが収まれば、初めてサポートしながら、攻撃にかかわってくる。

弱者の戦いとも言える、面白くないプレーを、求められているようです。

本当は、もっとボールに触りながら、試合を進めたいはずなのに。

その気持ちを封印して、チームの勝利のために!犠牲心をもって走り続けています。

ちなみに、ボール大好きの気持ちを封印できずに敗れ去ったチームもありました。

それは、ベルギーです。

ベスト8に残ったチームの中で、ボールを扱う能力はNO,1だったかもしれない。

でも、勝ち上がれないのは、この部分が、明らかに足りていませんでした。










 フランスは、観客の声を背中に受けて、順当に勝ち上がってきました。

ストロングポイントは、中盤の中央でしょう。

ポグバとマテュイディの、ダブルディフェンシブハーフ。

攻守にわたって、本当に効いています。

特にポグバ。

クラブでプレーしているよりも、低い位置。

DFラインの前で、こぼれ球を拾い、相手の攻撃を抑える。

ボールを持っても、自分の位置を離れて、前にスルスルと上がる回数が本当に少ない。

ボールをさばいて,受けて、さばいて、受けてを繰り返す。

本当に、よく我慢しています。

ポグバが上がっていくのは、後半途中から。

自分の後ろにカンテが入った時に限られています。

まずは、チームのために。

自分の望むプレーを抑える空気が、今のフランス代表のチーム内にあるのでしょうね。










 では、どちらが勝つのでしょうか?

予想は難しい。

勝ち方を知っているのは、どちらなのか?

フランス代表のデシャン監督。

彼は、選手として、自国開催のプレッシャーに打ち克つ方法を知っている。

そして、ユーロの決勝で勝つためには何をすべきかも、知っている。



ポルトガル代表は、グループとしては、勝ち方を知らない。

なにせ、歴史の中で、ビッグタイトルがありません。

2004年の自国開催の際も、圧倒的に有利だったはずの決勝戦でギリシャに敗れています。

頼みの綱は、攻守の要である、クリスティアーノロナウドとペペ。

彼らは、クラブレベルで、大きな大会の決勝戦を何度も体験しています。

その体験を、チームに還元することができるか?

彼らの活躍次第。





 では、結局のところ、、、。

「フランスが勝利して、無難に終わる。」

この予想が外れたら、笑ってください

とにかく、お互いに腰が引けたような戦いは、見たくないです。

好ゲームで終わって欲しいですが、難しいでしょうね。


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2016年06月25日

多様性

 コパアメリカとヨーロッパ選手権が同時に開催されています。

頑張って両方を追いかけていると、世界の広さを感じます。

情報化社会が進み、ネット環境が整った2016年。

世界のフットボールシーンが均質化していく?

南米もヨーロッパも、やっている試合は変わらないのではないか?

これは、私の杞憂のようです。

そんなことありませんね。

南米には南米の、ヨーロッパにはヨーロッパの独特のものがあります。









 条件によって、戦い方を変化させていく。

気候、対戦相手、勝ち点。

相手チームにボールポゼッションを取られるなら、低い位置にプレスラインを設定する。

得点を狙うなら、長いボールを積極的に使い、遠慮なくパワープレーに入る。

まるで、クラブチームのように、変化させていく。

そして、その流れをスムーズにするために、同じクラブから代表選手をピックアップする。

これは、今後の代表チームのトレンドになるのでしょうね。









 日本国内で、つい最近、このような話がありました。

試合を見ていないので、記事を見ての伝聞になってしまいますが、、、。

日本のトップリーグであるFリーグ。

あるチームの監督さんが、試合後に批判を展開しました。

「あのような試合をしていたら、日本のフットサルのためにならない。」

守備を固めて、長いボールを多用するチームに対して、強烈な批判です。

この監督さんの根底にあるのは、日本フットサルへの愛だと思われます。

ボールを大事にしながら、集団でプレーを行う。

プレーしている人間だけでなく、観客も引き込み、周りの人間も巻き込みたい。

日本フットサルを発展させるためには、これだ!

そのような熱い思い。

素晴らしい考え方だと思います。

自分のことだけでなく、フットサル界全体に対しても、思いをはせる。

そして、実行に移していく。

このような熱い思いを持ち、日々のチーム運営や指導に向かう。

素晴らしい指導者の下で、チームは強化されていくのでしょう。










 私は、違う考えを持っています。

日本らしい戦い方にこだわるあまり、多様性を失っているのではないか。

日本の選手たちは、サッカーもフットサルもボール扱いが巧み。

ボールを大切にしながら、相手を崩していく力は、相当のものだと思います。

アジアでは、間違いなくトップレベル。

世界にも、この部分は、迫っていく力を持っているでしょう。

ただし、少し違うことが起こると、対応できていない。

長いボールを、バンバン蹴り込まれる。

体のぶつけ合いに頼って、攻守にわたって1対1を仕掛けてくる。

サッカーなら、芝が悪い、天候が悪い。

すると、ガクンと落ちてしまう。

持っていたはずのチーム力を発揮できないのです。

まるで、温室のように恵まれた環境で育っている選手たち。

何度、アジアでの戦いで、後手に回っているのか?

日常、整った環境で、活動をしている。

対戦相手も、同じようなスタイルを指向している。

その中でのみ、力を発揮できる選手。









 世界に出ると、様々なことが起こります。

芝が悪い、ボールが悪い、レフェリングが悪い、対戦相手がボールをつながない。

力を発揮できず、敗れてしまう。

どこかに、言い訳にしている姿があるのではないか。

国内のトップレベルは、育成世代でもかなり良い環境でプレーをしている。

海外の劣悪な環境を、たくさん経験しておかなければならないのではないか。

環境の悪さに文句を言うのではなく、楽しむくらいの図太さや知性が欲しいですね。

そのためには、幼いころから、問題を解決する力を養わせるべきです。
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2016年06月03日

理不尽なスポーツ

 UEFAチャンピオンズリーグ、今年も幕を閉じました。

決勝戦らしい?戦いでした。

1年戦い続け、コンディションが悪い。

一発勝負に負けたくないとの思いが強く、腰が引けた戦い。

スペインのチーム同士の戦いなのですが、撃ち合いには程遠い試合に見えました。

大きい大会の決勝戦といえば、こんな感じなのでしょう。










 勝者は、レアルマドリー。

やはり、我々が愛するこのフットボールというスポーツは、理不尽なものですね。

ピッチ上の選手を見比べます。

より、組織としてまとまっていたのは、アトレチコマドリー。

戦っていたのも、アトレチコマドリー。

監督の采配が、より的確だったのもアトレチコマドリー。

それなのに、勝者はレアル。











 個人の能力は、確かにレアルマドリーが、上回っていました。

でも、レアルマドリーは、攻撃も守備も甘さが目立ちました。

イメージ先行の1タッチパス。

ミスで、ボールをロストしてしまうのです。

彼らは、わざと、ボールポゼッションにこだわらなかったと思います。

意図的に長いボールを相手陣地に蹴り込んで、ボールを渡します。

アトレチコにボールを持たせることで、彼らの良さである「カウンターアタック」を封じこめました。

実際、パスの総数も、ボールポゼッションも、アトレチコの方が上になってしまいました。

これは、アトレチコにとっては、嬉しいことではないはずです。

ただし、相手にボールを持たせるのなら、もう少し守備を真面目にすべきです。

ラインの上げ下げ、マークの受け渡し。

何となく、距離をとって、シュートを打たれてしまうこともありました。









 一方のアトレチコマドリーは、いい準備をして、この試合に臨んでいたのが、よくわかります。

スカウティング通り、相手を消しにいった。

11人が自分の役割を全うした。

それでも、ぶち抜いてしまうのが、レアルのタレント。

もしかしたら、神様が、意地悪をしたのかもしれません。

ジャッジも、少し、レアルよりだったように、感じます。

少なくとも、アトレチコマドリー寄りではなかったはずです。

PKをもらったとしても。











 その理由は、アトレチコマドリー自身にあるのではないでしょうか。

反則を、チームの戦術として用いていた。

意図的に、相手をつぶすつもりで、威嚇するつもりで、体を削りにいく。

一人ではなく、何人も、何人も。

あれを繰り返し見せられると、応援する気持ちも冷めてしまいます。

激しいプレーは大好きですが、彼らの振る舞いは度を越えています。

激しいと言えばキレイに聞こえるかも知れませんが、汚く見苦しいプレー。

それが、何度も、至る所で。











 オシム元監督が、語っています。

「家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬」

「フットボールを作るは難しいが、壊すのは簡単だ。」

彼らには、その言葉の意味を考えて欲しい。

頂点を取るためには、フットボールを作る作業に取り掛かるべきでしょう。

「相手の良いプレーをぶち壊せばいい。」

「でもね、作り上げる方が、よい人生だとは思いませんか?」

相手を壊す戦いを選んだチームは、たとえタイトルを取ったとしても、長続きしません。

不思議なものですね。


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2016年05月28日

夢のイレブン

 GK…ゼンガ

 CB…バレージ、コーラー

 SB…ジョルジーニョ、マルディーニ

 MF…ライカールト、マラドーナ、シーフォ、フランチェスコリ

 FW…ファンバステン、カレッカ
 
サブ…フリット










 これが、1990年頃に、私が考えた、夢のベスト11です。

授業中に、教科書の陰に隠れて、必死に考えました。

そして、仲間と熱く討論します。

「俺のほうが強い」「なんで、こんな奴入れるんだ?!」

とても懐かしく、楽しい時間だったことを思い出します。









 私自身、指導の勉強中。

まだまだ若輩者です。

ようやく、指導のライセンスを取得し、20年経ちました。

少しずつ、知識・経験を積み重ね、見えるものが増えてきました。

その目で、この夢のベスト11を見てみると、恥ずかしくなってきますね。

ただ単に、自分の好みの選手を並べたに過ぎない。

能力が高い、見た目の良い選手で構成されています。

まるで、ファン投票による、オールスターゲーム。

お遊びの試合には、ちょうどいいかも知れませんね。










 例えば、中盤の構成。

ボールを持ってこそ!力を発揮する選手。

しかも中央で、王様のようにプレーする選手を3人も並べています。

サイドにも開かず、裏にも飛び出さない。

足元でボールを欲しがるでしょう。

ボールがいい形で、足元に入れば、面白いことが起きそう。

ただし、中盤ゾーンで、守備をする選手が、ライカールト1人だけ。

攻撃は停滞し、ボールを奪われて、カウンターアタックで失点。

そのような構図が、容易に目に浮かびます。








 
 センターバックのコンビも問題ですね。

コーラーは、マンマークで力を発揮する選手。

エースキラーとしての能力は、恐ろしいものがありました。

ファール覚悟の激しいタックルで、相手FWを封じ込めていました。

自分の後ろでスイーパー的な仕事をしてくれる選手がいなければ、思い切って前ではつぶせない。

どんと後方でゴールを固める、古風なタイプなDFです。

一方のバレージは、浅いフラットなDFラインで力を発揮します。

全体を統率し、DFラインをコントロールしながら、守備をしていきます。

後ろに引いて守るタイプではありません。

ボールを奪って、攻撃にも積極的に関わって行きました。

世界最高のリベロとして、活躍。

残念ながら、二人の組み合わせは、成り立たないでしょうね。

お互いの良さを消しあってしまう恐れすらあります。










 1+1=?

これが、2に止まらず、3にも4にもなる組み合わせ。

その一方で、1+1が2にも満たない組み合わせも起こってしまいます。

それが、フットボールの難しいところです。

大金をはたいて、選手を買い集めたしても、良いチームになる保証はどこにもありません。

選手同士が、お互いを補完しあいながら、高めあう組み合わせ。

そしてもちろん、チームの戦い方にフィットする選手でなければならない。











 ハリルホジッチ監督が、大久保選手を招集しませんでした。

そして、その理由を聞かれて、このように答えました。

「大久保は1度合宿に呼びました。一番よいゴールゲッター。まれなゴールゲッターです。
2、3メートルでゴールを決めることができる。かつて、A代表で活躍していた映像も見た。
ただ、年齢も考えないと。そしてなぜ、A代表で多くの結果を残していないのかも考えないと。彼には特徴があります。
ペナルティーエリア付近でしか動きが見られない。彼には天性の感覚がある。
ただ、A代表に呼ぶとなると、簡単なことじゃない。
ここでは組み立てにも参加し、守備にも戻らないといけない。つまりちゅうちょしているということです」

「みなさんが大久保について、なぜ選ばれないのかと考えるのは、ノーマルだと思う。
ただ彼をA代表に入れたら、覚えてもらわなければならないやるべきことが多い。
それは33歳にはとても難しいことだと思う。たとえば、国内での試合には呼ぶかもしれない。
そこでは10分で点が取れるかもしれない。見えないところに存在して、ゴールを決める。
そんなイメージですね。つまり私は、これまで呼ぶべきかどうか、何十回も悩んできた」




 ハリルホジッチ監督は、オールスターチームを作るつもりはない。

マスコミや、世論に迎合するつもりもない。

その決意を感じます。

とても、真っ当な考えを、しっかり持った、指導者ですね。

世界のトップクラスを知るハリルホジッチ監督。

アルジェリア代表での戦い方を見る限り、アジアでの戦いには向いていないように見えます。

それよりも、ヨーロッパや南米の強豪との試合の方が、はまる可能性は高いはずです。

6月に開催される、キリンカップが楽しみです。

アジアでの戦いとは違う内容、結果を示してくれるはずです。
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2016年03月26日

卒業おめでとう。

 卒業を迎える君たちへ。

私の元で、フットサルをプレーして、たくさんの時間を重ねました。

週に1度、2時間にも満たないトレーニング。

そこで何が出来るか?

常に考えて毎週、毎週臨んでいました。

途中から震災の影響で、体育館が変更してしまいました。

それでも変わらず、トレーニングを続けましたね。









 最初に取り組んだことは、靴の整理を自分ですること。

入口付近に、靴を脱ぎ散らかしてしまっていました。

何度も、何度も、何度も、靴の整理をやり直しましたね。

今時、そんなことを言われるのは、あまり無いのかもしれません。

でも、靴の整理を出来ないと言うことは、自分と他人との関係を考えられないということです。

次、体育館に入ってくる人が、嫌だなと思ったり、入りづらかったりしてしまう。

他人の思いを想像できない人間が、サッカー・フットサルをして上手く行くわけがない。

どんなパスを出せばいいのか?相手DFが何を考えているのか?

そこを考えていくのが、試合ではないですか?

自分がしたいプレーだけを、靴を脱ぎ散らかすようにしている選手の価値は低いです。

今日、最終日に玄関の靴を見てみました。

キレイに整っていましたよ。

後から入って来た大人より、みんなの靴の方がキレイだったかも!

胸を張って、自慢できることです。

この素晴らしい習慣続けて行ってくださいね。







 私は、これだけしかない!という指導が嫌いです。

小学生だから、これだけ。

フットサルだから、ここだけを。

こだわりと言えば聞こえがいいのですが、選択肢を選手から奪い取っているのではないか。

フットサル特有の動きや、足裏のコントロール。

ドリブルを徹底的に!

そのようなトレーニングは、して来ませんでした。

思い返しても、たくさんのたくさんのトレーニングをしましたね。

攻撃、守備、ボールコントロール、パス、サポート、見ること、判断すること、フェイント、マークを外す、シュート、ボールキープ、ボールのさらし方、ボールの隠し方、ポゼッションにサイドチェンジ、オフのマーク、アプローチ、カバーリング、前線での守備、自陣での守備。

ラダーやリング、コーン・マーカーを使って、様々なステップや、鬼ごっこ。

トスマシーンでのトレーニング、イレギュラーバウンドするボールでキャッチボール。

ブラインドサッカーの体験もしましたね。

他にもたくさんのトレーニングを体感しました。










 自ら考え、動かなくてはならないメニューもありましたね。

決められているのは、試合数と合計人数のみ。

自分たちで人数を考え、メンバーを考え、戦い方を考えてもらいました。

考えが浅すぎて、失敗してしまうことも、たくさんありました。

メニューが少し複雑で、攻める方向が変わったり、人数が変わるメニューもありました。

でも、困った場面では、自分たちで解決策を導き出すことが、当たり前になりました。

それこそが、サッカーであり、フットサルですよ。

試合が始まれば、監督もコーチも、お父さんお母さんも助けてくれません。

チームの仲間と共に、目の前の困難を解決していく選手に、なって欲しい。

そう願って、様々な仕掛けをしてきました。

その全てが、みんなの血となり肉となってくれたいるはずです。

みんなは、中学校、クラブチームで、どんなトレーニングをしても、対応できるのではないですか?

なぜなら、君たちは、トレーニングをポジティブに取り組む素晴らしさを分かっているから。










 先日、最後のフットサル大会に出場しました。

最初は、0勝4敗、得点1、失点20以上。

ビックリするくらい、ボロ負けでした。

一方的にやられ、悔しい思いばかりでしたね。

何度も何度も試合に敗れ、心が折れそうな瞬間もあったのではないですか?

それが、夏も、今回も見事優勝。

バーモントカップでも、堂々たる戦いでしたね。

成績も素晴らしいですが、試合内容はもっと素晴らしいものでした。

至る所で、連続してプレーしていました。

自然とパスがつながり、ドリブルで崩し、ゴールを奪っていました。

そして、一人一人が相手と戦っていました。

そして、仲間と励まし合っていましたね。

相手チームの戦いが幼く感じるくらい、いい内容でした。

常に、試合でもトレーニングでも全力を出して戦うことを求めてきました。

常に、考えることを求めてきました。

どうでしたか?









 私は、みんなの成長を一番近くで見ることが出来ました。

みんなと共に時間を過ごせて、コーチとして幸せでした。

まだ幼い部分が顔をのぞかせて来ます。

感情のコントロールも、もう一歩でしょうか。

そこは、今後のさらなる成長を信じています。

今日、一緒に試合をしましたね。

成長に驚き、喜びながらも、勝たせてもらいました。

そんなに簡単には、負けるわけにはいきません。

もっともっと成長しないと、私の壁は越させません。









 素晴らしい仲間と、思いっきりフットサルを出来たことは、人生の宝物の一つです。

私も宝物を手にすることが出来ました。

4月からは新しい環境になりますね。

そこでも、新しい宝物が見つかることを願っています。

私も、さらなる宝物を手にすべく、取り組んでいきます。

場所は違いますが、共に戦いましょう。

いつでも遊びに来てくださいね。

もちろん、靴はキレイに揃えて。
posted by プロコーチ at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月11日

想像すること。

 3月11日。

この日は、忘れてはならない日付です。

時間の経過とともに、風化してしまうのか。

いまだに、震災の被害で苦しんでいる人がいる。

必死に立ち直ろうと、活動されている方がいる。

離れた場所で生活する私は、何が出来るのでしょうか。






 この文章は、2011年の3月15日。

震災の4日後に書いたものです。

今読み返してみると、当時の感情が蘇ってきました。

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東日本震災の影響は、首都圏でも大きくなっています。

被災地の状況、原子力発電所の深刻な状況が伝えられています。

スポーツなんかしている場合ではない。

フットボールなんて、後回し。

そのように考える人が多くいても、何も不思議はありません。

Jリーグを始めとする、スポーツイベントが、次々と中止や延期を決めています。







 私は、スポーツの持つ大きな力を信じています。

フットボールの持つ大きな力も信じています。

こんな時だからこそ、フットボールをする喜びを伝える方法はないのか?

暗いニュースばかりだけど、その時だけでも、明るい気持ちにするお手伝いは出来ないのか?

そんなことを言っても、今は、緊急時である。

皆さんに多大なる負担・迷惑をかけてまで、開催する必要はあるのか?

決断を出すのが、正直苦しい。








 頭を抱えている私に対して、今朝、こんなメール届きました。

送り主は、仙台の津波の被害を受けた地区に、実家がある友人からです。

家族は奇跡的に無事だったものの、避難所で食料も行渡らず、不便な暮らしを強いられている。

ようやく、先ほど電気が通ったこと、少しだけ電話で会話が出来たことなどを伝えてくれました。

そして、変わり果てた様子がテレビに映り、言葉も出ないこと。

応援に行きたいのだが、現地に行けず、もどかしい思いをしていることも文中にはありました。







 そのような状況にあるのに、文末には、私に対する励ましの文章が記されているのです。

「地震(節電等)の影響で、スクールの運営が大変だと思うけど、

 ボールを蹴れない東北のフットボーラーのためにも頑張ってください。」

私は、この言葉を軽く扱ってはならない。

もちろん、皆さんへの悪影響も考えながら、最大限の努力をしたい。

改めて決断をしました。

・スポーツ・フットボールの持つ力を信じ、その素晴らしさを伝える。

・ボールを蹴れる場所を提供する。






この状況では簡単ではないのですが、ボールを当たり前に蹴れる場所がある幸せを。
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 私は、会社のスタッフと共に代々木体育館でフットサルの全日本選手権を観戦していました。

そして今日も、今から全日本選手権の観戦に向かいます。

フットボールに触れている、当たり前の日常を幸せに感じる。

この時に感じたものを想像し、当たり前の日常に、感謝。
posted by プロコーチ at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月26日

2月26日に思う。

 2月26日。

多くの一般社会人、学生は、昭和初期に起こった事件を思い出す。

226事件。

映画やドラマにも取り上げられる、青年将校たちが起こしたクーデーター。

この事件の後、我が国はさらに戦争へと向かって行った。

歴史の教科書で、このように習いました。









 でも、日本サッカー界における2月26日は、特別な意味を持ちます。

キングとも称される、三浦知良選手の誕生日ですよね。

サッカー選手の誕生日が報道されるのは、三浦カズさんくらいではないでしょうか。

この日を迎えた時に、まだ現役で戦っている姿は、尊敬しかありません。

49歳。

何歳になっても、努力を続け、自分を追い込んでいる姿。

ランニングで先頭に立って走っている姿。

ファンを大切にしている姿。

何よりも、サッカーを心から愛し続けている、永遠のサッカー少年。

その姿は、プロアマ問わず、全サッカープレーヤーが真似すべきです。










 前回紹介した、バロンドール。

あの賞は、一人の英雄のために作られたとも言われています。

イングランド代表として活躍していた、サー・スタンリー・マシューズ。

17歳から50歳まで、プロ選手として活躍した。

マシューズフェイント!のもちろん元祖。

ボディフェイントを入れながら左足でステップイン、右アウトでボールを持ち出す、あれです。

現役時代に、ナイトの称号が授けられるほどの英雄。

ワールドカップには出場しているものの、タイトルには恵まれていない。

その彼のために、バロンドールが創設され、第1回の受賞者に選ばれました。









 三浦知良選手は、その偉大なるマシューズに並ぼうとしています。

マシューズは、食生活、起床時間など、自らをストイックに管理し続けた。

その成果で、50歳までプロ選手として1部リーグで戦った。

三浦カズさんも、同じですね。

ピッチの上で答えを出すためには、それ以前の準備が必要。

いい準備をし続けることで、自分が大好きなサッカーが出来る。

サー・スタンリー・マシューズ、三浦知良選手。

素晴らしい目標ですね
posted by プロコーチ at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月24日

守備の選手を評価しよう!

 60年の歴史で、たったの4人。

ここ10年では0人。

これが何を意味する数字だと思いますか?





 次のヒントは、人名です。

レフ・ヤシン

フランツ・ベッケンバウアー

ファビオ・カンナバーロ

マティアス・ザマー

ぴん!と来ましたか?





 まだ?ならば、最大のヒントを。

2008年以降は、2人で競っています。

クリスティアーノロナウド

リオネル・メッシ

彼ら2人がこの栄誉を分け合っています。

正解は、そう、バロンドール(FIFAバロンドール)。

黄金の球をもらう、世界最優秀選手です。










 フットボール最大の魅力は、攻撃、そしてゴールシーン。

どれだけ美しい試合を展開していても、ゴールを決めなければ勝利を収めることは出来ない。

得点を奪う、得点に関わることが出来るのは、世界でも稀有な才能。

だからこそ、彼らは表彰される。

そして、高い給料をクラブからもらっている。








 その一方、彼らが躍動出来るのは、なぜか?

チームが彼らにいい状態を作ってあげているから。

彼らのためにゴールを守り、ボールを奪ってあげているから。

良い守備が、良い攻撃につながる。

ロナウドとメッシ。

彼らだけが優れているわけではない。

もし本当に、攻撃の才能だけが試合を決めるのであれば!!

アルゼンチン代表とポルトガル代表がワールドカップを制し、ユーロやコパアメリカを制しているはず。

全く栄冠を勝ち得ていないのは、彼らだけでは勝てないことを表している。

こんなこと、言うまでもなく、読んでくださっている皆さんが分かっていることですよね。

それなのに、ノイアーや、ブッフォン、カーン。

プジョル、バレージにマルディーニ。

チームに栄冠をもたらし、チームに多大なる貢献を与えた守備の選手たち。

彼らは、バロンドールを獲得出来ていないのです。

あのワールドカップで、あのチャンピオンズカップで彼らの働きが、どれだけ素晴らしかったことか!








 スポーツは全く異なりますが、アメリカンフットボール。

NFLスーパーボールが開催されました。

200以上の国と地域で放映されるそう。

アメリカでは毎年テレビ番組で年間最高視聴率(40%越え)を記録。

ちなみに、全米歴代視聴率記録TOP10の中で9を占めるのが、スーパーボール。

フットボールとの名前がついていますが、全く違った面白さが、こちらにもありますね。


学生リーグのオールスターに選ばれた経験のあるアスリートに、教えてもらいました。

「アメリカンフットボールは、自分の特徴を活かすスポーツだ。」

「体が大きい、足が速い、頭がいい、なんでもいいから、自分の特徴を出し合って戦う」

その事を知って以来、ルールを覚え、ちょくちょくテレビで観戦するようになりました。









 今回のスーパーボールで優勝したのは、デンバーブロンコス。

そして、MVPに選ばれたのが、ブロンコスのラインバッカー、ボン・ミラー。

彼は、守備の選手なのです。

我々のサッカー・フットサルよりも、さらに分業が進んでいるのアメリカンフットボール。

守備の選手は、ほぼ、守備が仕事。

流れで攻撃になることも無くはないですが、守り、潰し、奪うのが仕事。

その仕事を抜群にこなし、縦横無尽に相手司令塔を潰し、勝利に貢献。

貢献度の高さで、守備の選手がMVPに選ばれたのです。

2001年以降、16人中4人。(2001年以降、選出方式が現在の方式に変更とのこと)

守備の選手がスーパーボールのMVPに選ばれている。









 アメリカンフットボールの試合。

花形のポジションであるクォーターバックやワイドレシーバーが試合では目立ちます。

事実、16人中12人は、このポジションからMVPが選ばれています。

得点を奪う、得点に関わる選手が目立っていることは、我々と同じです。

それでも、16年で4人は守備の選手に、最高の栄誉を与えている。

全米の2人に1人が、このスーパーボールを観ています。

もちろん、未来の選手である子供たちも、興奮して観ていたでしょう。

最高の栄誉を守備の選手が受賞したことを知った子供たち。

翌日から、「俺も将来ボン・ミラーみたいになるんだ!」と思う子供も多数いるのではないか?









 我々は、60年でたったの4人。

うーーん。

守備の選手を、もっと評価しよう!

未来の吉田麻也に西川、ノイアーにマスチェラーノにチアゴシウバ。

隠れたままで才能が眠っているかもしれませんね。







 
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2016年01月09日

ようやくここまで

「大人になったら、何になりたいですか?」

1位…エンジニア
2位…プロ野球選手
3位…サラリーマン

1970年、昭和45年の小学生に聞いた結果です。

また、ほぼ同時期の昭和54年だと1位はスポーツ選手。

おそらくこれは、プロ野球を意識している子供が多いことが推測されます。

時が過ぎて、12年前の2004年。

1位…野球選手(10.4%)
2位…サッカー選手(6.3%)

2000年代になっても、野球人気は健在だったようです。









 では、現在の1位は?

2015年7月〜9月に1100人の子供たちに、アンケートを行った結果、

1位…サッカー選手(13.8%)
2位…野球選手(8.5%)

野球を追い抜き、第一位。

子供は、サッカー選手になることを憧れている。

これは、6年連続だそうです。

2009年からですね。

そして、1位と2位との差は、開きつつあるようです。










 我々が子供の頃は、野球がNo.1スポーツ。

運動が出来る子供は、野球をソフトボールをしていた。

路地や空き地でキャッチボールや、三角ベース。

夜は、テレビをつければ、ナイターでジャイアンツ戦が流れる。

それが、ごくごく当たり前の光景でした。

その成果が、現在収穫されています。

WBCで世界チャンピオンの座を、2回連続で勝ち取る。

世界のトップリーグであるメジャーで、何人もの選手が活躍している。

多くの優秀な人材が野球を選択し、生き残りをかけて競争をしていた。

すそ野が広ければ広いほど、てっぺんを高くすることが出来るのです。











 今、40年前、30年前とは違います。

フットボールのすそ野が広がっているのです。

たくさんの子供たちが、フットボールの楽しみを知り、真剣に取り組む。

もちろん、代表選手の活躍、テレビなどへの露出も大きな効果があるでしょう。

多くのボランティアコーチやレフェリーの協力。

お父さんやお母さんを始めとした家族のサポート。

それら全てが、支えとなって、すそ野を広げることが出来ています。









 この素晴らしい流れを、何年も何年も続けて行きたいものです。

先人の方々の尽力があり、ここまでたどり着いている。

今の我々は、もっともっと、すそ野を広げていきたい。

いつか、その頂上が、より高い頂まで到達することを信じて
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2016年01月01日

本年もよろしくお願いします。

 明けましておめでとうございます。

皆様は、良い年をお迎えになったでしょうか?

本年もよろしくお願いします。






 昨年、私自身、ありがたいことに、様々な経験をさせていただきました。

日々の指導、新たな出会い、ブラジルへの遠征、4種チームの指導、コーチ研修等々。
 
その全てが、経験値を高め、一歩また一歩と、学びの道を進めて行く力となってくれました。






 

 昨年は、8月にブラジルのトップクラブであるクルゼイロに遠征を実施しました。

10人の子供たちを連れて10日間、ブラジル・ミナスジェライスに旅立ちました。

世代別のブラジル代表を、何人も抱えるクルゼイロ。

我々日本人を、馬鹿にすることなく、敬意を持って迎えてくれました。

その素晴らしい環境で、10人の少年少女が奮闘しました。

思うようにならない、見ず知らずの場所に、合わない食事。

最初は、部屋で隠れて、日本のお菓子を食べていた選手もいるほどでした。

毎日、子供たちと全員と、マンツーマンのミーティング。

弱音を吐くだけの時間から、建設的な話し合いに変わっていきます。

子供の適応能力はすごいですね。

最終日には、堂々とした振る舞いを見せてくれていました。










 様々な経験をさせてもらった、2015年。

特に心に残った言葉をいただきました。

「サッカーそのものをしよう、サッカーそのものから離れてはならない。」

こだわりが、思い込みが強すぎて、本来の目的ではなかったものが、目的にすり替わってしまっていないか?

ボールがあって、相手がいて、ゴールがある。

相手からボールを奪い、ゴールを決める。

これが、サッカー、つまりフットボールそのもののはずです。

それなのに、「サッカーを好きかどうかが分からないコーチや選手が、数多くいる」

レベルの高いと言われている、選手、コーチであってもです。

これは、ナショナルトレセンのコーチとの会話で出てきた、言葉です。







 方法論や、その場の空気、人のしがらみ、自身の思い込み。

そのような場所からスタートすると、話がおかしくなってしまう。

「11対11から逆算して考えているか?」

「フットボールそのものが出来ているのか?」

これは、指導者もプレーヤーも、サポーターも関係者も、常に心に刻み続けるべきです。

そして、もちろん私も。

「フットボールそのものをしよう!」

これが、今年最大の目標です。







 プレーヤーとしての目標

・高い弾道のキック

・守備のステップワーク




 コーチとしての目標

・ポジティブなフリーズ

・プランニング、振り返りを日々し続ける







 小さな目標としては、このコラムの更新頻度が落ちています。

最低でも週に1度、出来れば週に2度は書いていきたい。

短くても書いていくので、お時間があれば、立ち寄ってください。

本年も、よろしくお願いします。

posted by プロコーチ at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月21日

日本式サッカー握手

 人と会った時に挨拶をする。

会釈をし、声をかわす。

「こんにちは。」や「はじめまして。」など。

気持ちの良いあいさつをかわすと、ささわやかな心持になります。

人の印象は、第一印象が大きく左右します。

しかも、最初の数秒で、(3秒とも7秒とも、10〜15秒の表記もあり)決まってしまう。

あいさつが、その人の評価を決める大きな大きな要因であると言えますね。











 我々、フットボールの世界に生きる人間の挨拶は、少し変わっているかもしれない。

コーチ同士なら、すぐ握手。

レフェリーの方もそうですね。

もちろん選手も。

試合前にも、試合の後にも、握手。

ピッチを離れても、握手。

酒の席で会ったとしても、同じく握手。

握手無しに、挨拶をするのは失礼、そんな空気が流れます。

ブラジルや欧米は、挨拶で握手やハグをしますから、その感覚でしょうか。

日本でこんなに握手をしているのは、珍しいでしょう。

政治家か、フットボール界の人間か、どちらかではないでしょうか。











 小学生の選手にも、握手は指導されています。

試合が終わったら、相手のベンチ前に行って、挨拶をします。

我々が子供の頃は、整列して礼。

「ありがとうございました。」と言って頭を下げていました。

最近、並んで、こちらに握手を求めてくるチームが増えているように思います。

丁寧に挨拶をすることは、もちろん悪いことではありません。

感謝の気持ち、ノーサイドの精神ですからね。











 ほぼ毎回、違和感を感じながら握手をさせてもらっています。

握手の作法に、全くのっとっていないからです。

私はこれを勝手に、「日本式サッカー握手」と呼んでいます。

彼らの握手は、改善の余地が大いにあります。

目線を外し、触れるか触れないかの弱弱しい握手。

何故か左手を添えて(おそらく丁寧にしてるとのアピール)握手。

コミュニケーションを取る気もなく、握手をするのが目的になっている印象を受けとってしまいます。

コーチに言われて、握手をやらされているだけ?!









 握手はどのようにするのが、マナーなのでしょうか。

国によって違うでしょうが、欧米の影響を受けての握手ですから、彼らのやり方を考えてみます。

・顔を上げて、お互いが相手の目を見る。

・目上の者が手を差し出す。

・アイコンタクトを取りながら微笑む。

・名乗ったり、挨拶などの声をかける。

・適度な力で、握り合う。

・握手は片手で行う。 









 せめて、アイコンタクトを取りながら、握手をする。

強すぎてはダメですが、適度に握る、握り返す。

その時、左手を添える必要は無い。

この程度の挨拶の作法は、コーチが指導する必要が、あるのではないでしょうか。

もし、あんな失礼な握手が身についてしまっているのなら、心配です。

将来、海外で挨拶する時に、恥をかいてしまう。

失礼な印象を、相手に与えてしまいかねない。

何よりも、感謝の気持ちを伝えたいはずですよね。

相手をリスペクトしているのですよね。

でもその気持ちは、その握手では伝わっていませんよ、大きな声で教えてあげたい。

目も合わず、左手を添える、弱弱しい握りの「日本式サッカー握手」は、やめたい!
posted by プロコーチ at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする