2015年10月23日

プロ選手とアマチュア選手との違い

 プロの選手は、本当にすごい!

分かってはいたのですが、改めて、心から感じさせられました。

衝撃的な体験をしたのです。







 (自称)日本で最もレベルの高い草サッカーチームと試合をしました。

本当かウソか、J3,JFLでも通用するのでは?との噂も。

現役の選手が3・4名(アジア・ヨーロッパ各国リーグ)。

中には、スペイン2部の選手まで。

数年前まで現役の元Jリーガーが2・3名。

何とも豪華な布陣です。

こちらのチームも、現役・元を合わせると3名ほどプロ選手。

J下部出身者も数名いたのですが、、、。

試合は、20分を4本戦い、1対12だか13で大敗。

悔しいを通り越して、言葉にならない試合でした。











 少し冷静になり、思い出してみました。

一番の違いは、「体」でした。

デカい、もしくは分厚い。

さらに、強い、速い、使い方を知っている。

腕や手だけに頼ることなどありません。

それでは、通用しないのを知っているのでしょう。

一歩踏み込んで、体を相手に寄せて、ボールを自分のものにする。

体全体を使いながら、自分のボールを守る。

相手からボールを守り、奪うすべを体で理解していると言えばいいのでしょうか。

そのうえで、腕や手をいやらしく使ってくるので、対処に困ります。



スピードのリズムチェンジも、怖かったですね。

一気にスピードに乗る。

ほとんど止まったような体勢から、グイいっと加速。

予測していないと、何Mも先に、置いて行かれてしまいます。

そうかと思えば、急激に止まって、方向を変える。

車で言う、出力が全く違う。

軽自動車と、スポーツカーくらい違いイメージです。











 彼らは、この素晴らしい「体」をベースに、試合を進めて行きます。

フリーランニングが、抜群。

いいポジショニングから、フリーランニングを繰り返します。

背後に抜ける、斜めにパラのように抜けていく。

中途半端な位置に立つ。

仲間のためにスペースを空ける。

仮にボールが来なくても、何度も何度も繰り返します。

一つ一つの動きが、次のプレーの予測を基に成り立っているので、精度そのものが高い。

仮にボールが来なくても、何度も何度もフリーランニングを繰り返します。

アタッキングサードに入ってくる時の迫力は、怖いほどでした。










 そして、フリーランニングでいい状態を作り、ボールコントロール。

次のプレーがスムーズに出来る。

教科書通りのボールコントロール。

常にDFの動きを見ているので、こちらの足が届かない。

でも、ボールは運べ、パスを出せる。

そこからボールを持ち出して、シュート、ロングキック。

ファーストタッチでピッタリと収められたら、本当に厳しいですね。

待っているだけでは、簡単に決められるし、ホイホイと寄せればぶち抜かれる。

ボールの移動中にアプローチして、ミスを誘発したり、相手にとって嬉しくない間合いを作る。

基本に忠実に、それしか守る方法がない。










 ボールに対する執着心は、ぜひ見習うべきポイントです。

球際が、本当に激しい。

バチバチと、ガシガシとぶつかあり合いながら。

フルパワーで、自分のボールにしようとする。

本当に音が聞こえました。

引っ張られても、蹴飛ばされても、自分のボールは渡さない。

自分の足も、終わってみれば、アザだらけでした。

ルーズボールの奪い合いで、両足を揃えて、壁を作るのも効果的。









 なぜか縁があり、呼ばれて、この試合を2回体験しました。

センターバックを任せてもらったのですが、大量失点。

自分が通用するレベルにないのは分かっているのですが、悔しいですね。

自分の責任を果たせなかった。

ボールを受けても、気の利いたパスの一つも出来ない。

コーチングが間に合わず、自分たちにとって良い状況を作り出せない。

うーーん。







 この体験は、選手としての自分にとっても、指導者としての自分にとっても、良いものです。

勉強になったのは、やはり基本を守ること。

シンクビフォワー、ルックアラウンド。

攻守に置いて、常に予測し続けること。

頭はクールに、体は全力で戦うこと。

目の前の選手に、最後まで食らいつくこと。

当たり前のことを当たり前に続けれる選手が、最も価値の高い選手である。

それは、プロ選手の彼ら自身が、実践し続けていることでした。


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2015年09月25日

クラマーさんの教えてくれたこと

「フットボールは子供を大人にし、大人を紳士にする。」



「フットボールは人生の鏡であり、教科書である。」




「フットボールには人生の全てがある。

 特に男にとって必要な全てがある。」




「グラウンドはフットボールをするだけの場所ではない。

 人間を磨く場でもある。」


「試合終了のホイッスルは、次の試合へのキックオフの笛である。」




「練習は何のためにするかを考えてほしい。欠点や弱点を直すためのものだ。
 
 直らなければ、他の予定を止めてでも、その練習を徹底的に続けるべきだ。

 時間割通りの練習は統制が取れているようだが、機械的で練習上手になるだけだ。

 試合から離れてしまう。個性もなくなる恐れがある。」




 (見事なリフティングを見せた後で)
「リフティングは余興でやるものだ。サッカーとは何の関係もない。

 ボールリフティングをすれば、サッカーが上手になるわけではない。

 イタリアには一度に5個のボールをリフティングする人間がいたが、プレーはダメだった。

 勝つことに結びつかない技術には意味がない。」を




「建築物は、基礎を固めてこそ、その上に立派なものが建つ。

 基本がしっかりしていないものは、いつかは崩壊する。

 だから、一番基本となるインサイドキックを鍛え直す。」




「フットボールは11人のチームプレーであること。」



「ボールを正確に扱うこと、戦術はその後である。」



「ドリブルしながら、40M先を見ていれば、どこにスペースが空いているかが分かる。」



「ヤマト魂はどこにいった?君たちにヤマト魂はあるのか?」



「ドイツ的な解釈かもしれないが、ヤマト魂とは、
 

 克己心や苦痛に耐える心、弱みを見せないたくましさ。」




「フットボールはトイレのサンダルと同じ。

 用をした後、揃えてなければ、次の人はどうなる?

 フットボールは思いやりだ。

 パスを受ける人の立場になって、受けやすいボールを出すことから始まる。」



「いい結果を出そうとすれば、いい準備をしなければならない。」



「ルックビフォア―、シンクビフォア―、ミート・ザ・ボール、パス&ゴー」

  

「ボールコントロールは、次の部屋に入るカギだ。

 このカギがあれば、フットボールというスポーツは、全て出来るようになる。」




「ストライカーは殺し屋のように冷静でなくてはならない。」




「コーチに言葉はいらない。

 100の言葉よりも、たった1回の見事なコーナーキックが上回る。」





「勝ったときに友人は集まる。しかし本当に友人を必要とするのは敗れた時である。」



 デトマール・クラマーさんが亡くなりました。

日本のサッカーを大きな土台を築き上げてくださった、名コーチです。

クラマーさんの教えは、50年たっても色あせることはありません。

今なお、真実であり続けます。

単なるコーチというよりも、人生の師、日本サッカー界の師である存在ではないでしょうか。

単なる選手を育てるのではなく、人間そのものを育てるためには?

この部分を追及していたのではないでしょうか?

参考になるクラマーさんの教えを最後に紹介して、結びにさせてもらいます。



「上達に近道はない。あるのは不断の努力のみである。」



「フットボールにおいても、人生においても積み重ねが完璧を作る。

 小さな努力を毎日積み重ねることが大切だ。

 ボールをもっと可愛がれ。

 ボールを嫌えば、ボールも君を嫌う。

 ボールになじみ、ボールから事由になれ。」




「出来るか出来ないかではなく、するかしないか、その強い気持ちだ。」



「物を見るのは精神であり、物を聞くのは精神である。

 目そのものは盲目であり、耳そのものは聞こえない。」



これだけ真剣に取り組めば、大人を紳士にしてくれるでしょう。

私は紳士にはほど遠いので、もっともっとクラマーさんの教えを学ばなければ!

ご冥福をお祈り申し上げます。
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2015年08月28日

ペラドン

 草野球。

草サッカー。

草試合。

草なんちゃらを見れば、その国のレベルが見えてくる。

日本の草野球のレベルは、相当高いでしょう。

一般人のキャッチボールレベルもです。

ほとんどの成人男性が、スムーズにキャッチボールをし、草野球を行える。

世界一を真剣に目指せるスポーツは、理由がある。









 そして、草サッカーからは、その国の文化やお国柄、人間性も見えてくる。

不思議なものです。

普段は隠している、人間の素の部分が、あらわになるからでしょうか。

ユニフォームも揃っていない。

ピッチも正規サイズではない。

時間ももちろん、90分ではなく。

集まった選手がチームに分かれて、試合を行う。

ただそれだけのことなのですが、これほど面白いものはありません。










 先日のブラジル渡航で、草サッカーをしました。

向こうの言葉では、ペラドンでしょうか。

ただし、プロクラブのスタッフ同士で行うペラドンです。

元プロ選手、現役コーチ、警備員、など。

もちろん相手は全てブラジル人。

そこに、私と、通訳のブラジル人とが混ざりました。

少し小さめのピッチで、9対9。

日本人として、負けるわけにはいかない!

気合十分で、試合に臨みました。









 いやー、面白かったですよ。

誰もが、自信満々にプレーしている。

ボールタッチは固い、動きも良くない選手も正直いました。

それでも、ボールを受けるや、スッと体を起こして、堂々とボールを保持します。

全員が、同じように、堂々としています。

この自信は、どこから来るのでしょうか?

ボールを奪われたとしても、失敗しても変わらない。

また、次のシーンでは、堂々とプレーしている。

このメンタルは、日本人にも欲しい心境なのでは?感心しながらプレーしていました。







 例えば、100キロを超える巨漢選手。

施設の屈強な警備員。

肩で息をし、明らかに苦しそうです。

でも、少しボールを動かしながら、ルックアップ。

相手を十分に引きつけて、スッと股抜き。

しかも、4回ほど繰り出しました。

ここなら奪われないという、自分の間合いを、ハッキリと理解しているのでしょうね。






 GKコーチも、左サイドで、ゆうゆうとボールキープ。

スピードはあまりないと思い、私は、一気に間合いを詰めました。

寄せてきた私を見た瞬間、体を少しだけずらして、ボールを私から遠い位置にコントロール。

と同時に、一気にスピードアップ。

見事な緩急の変化に、数Mほど前に行かれてしまいました。

必死で食い下がり、追いつきましたが、簡単には奪わせてくれません。

このリズムの変化、対DFのスキルの高さは、何なのでしょう?








 そして、特筆すべきはシュートの上手さです。

かなり高い確率で、シュートが枠に飛んでいきます。

インステップで強いシュート!は、ほとんどありませんでした。

ボールを少しずらして、DFの陰からシュート。

GKの手の外から、巻いてシュート。

無回転のブレ玉で、シュート。

キックフェイトでGKを寝ころばせて、軽く浮かせてシュート。

様々なシュートを見せてくれました。

そのほとんどが、枠に飛んでいきます。

シュートのアイデア、それを実行する技術、支えとなるメンタル。

改めて感服しました。










 ペラドンは、夕暮れになっても続きます。

40分以上ぶっ通しで試合しています。

と、その時、接触をめぐって、いざこざが起こりました。

その前から、軽い言い合いをしていた二人だったのですが。

そこから、もめごとはヒートアップ。

つかみ合いにならんばかりの勢いで、二人が顔を近づけています。

「お前がわざと足を蹴った」、「いやお前が先だ」つまらない争い。

周りの選手が止めにかかりますが、二人の熱は収まる気配がありません。

二人を全員でなだめて、一度ピッチの外に連れ出しました。

そこで、まさかの試合終了。

なんともブラジルらしい?幕切れ。









 草サッカーでも、真剣勝負。

負けず嫌いが集まっていて、目の前の選手に負けたくない。

一人一人がサッカーに対する、熱いこだわりを持っている。

熱すぎて感情のコントロールを失敗してしまうこともある。

これもブラジル人らしいです。

草サッカーでは、やはりその国の国民性、サッカーのレベル、その人そのものが映し出される。

これは間違いない事実です。

何ともいい体験をさせてもらいました。
posted by プロコーチ at 02:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月19日

シンガポール戦を観て

 何とも、歯がゆく、残念な試合観戦となりました。

0対0。

試合開始前の高揚感、期待感がどこかに吹き飛んでしまいました。

また、ブラジルワールドカップ後の、もの悲しい空気に逆戻りしてしまうのでしょうか。

試合後の、解説、ニュースなどを見ても、批判に包まれています。









 私は、それらとは少し違う見方をしています。

日本代表の置かれている立場を確認しましょう。

日本は、1998年から5大会連続でワールドカップに出場しています。

これは、アジアの中ではトップレベルにいることを意味します。

こちらが主導権を握りながら試合を進めれる、いわば、王様です。

今回のシンガポール戦のように、相手が守備を固めて、カウンターに勝機を求めることも多々起こります。

アジアカップの準々決勝では、UAEに、分厚い守備からのカウンターで敗れてしまいました。








 アジアという地域。

世界のフットボールシーンで考えると、3番手、4番手グループに位置しています。

いくらアジアにトップに立っても、世界に出ると、厳しく、苦しい戦いが待っています。

アジアの王様は、世界に出ると、立場が変わってしまいます。

こちらが一方的に攻め込んで、試合を進めれることがどれだけあるのでしょうか?

むしろ、我慢して、我慢して、一瞬のチャンスにかけるのが、日本代表ですよね。

アジアでの戦いに必要なチームは、ボールを支配し、相手を圧倒しながら勝利を目指すチーム。

世界での戦いになると、固い守備、鋭いカウンターが必ずや求められる。

2種類の異なる戦いを、高めていかなければならないのです。










 ハリルホジッチ監督が追及しているのは、世界向けのチーム作りといえるでしょう。

選手全員が、組織を作って、ボールを奪うべく、戦い続ける。

ボールを奪って、縦に速く持ち出す。

縦に当てて、選手が飛び出していく。

ボールを奪ったら、少ない要素で、一気にゴールに迫っていく。

彼が率いていた、アルジェリア代表は、まさにこの試合運びでベスト16に進出しましたよね。

日本代表の現在の力を考えると、同じような戦い方が、理に適っていると思います。










 今回、失敗してしまったのは、アジア仕様のチーム作り。

アジア仕様のチーム作りは、今までの蓄積があります。

あまり、心配する必要は、ありません。

どのようなレベルで、何を求めていけば、よいのか?

アジアの戦いを勝ち抜き、ワールドカップの出場権をつかめるのか?

後ろの選手、DFもボランチも、攻撃から物事を考えていく。

ボールをポゼッションしながら、相手のスキを狙う、相手の組織に穴を空けていく。

遠藤、中村憲剛選手のような、守備よりも、組み立てで力を発揮するボランチ。

彼らの力が、必要になるかもしれない。










 試合で気になったことは、サイドに展開するボールの質です。

各駅停車で、一つずつボールをつないで、サイドにボールを送ることが多かった。

前半は、ほぼこの形。

すると、いくらサイドにボールが行っても、相手のスライドが間に合ってしまう。

一つ飛ばして、二つ飛ばして、展開する組み立て。

相手がスライドするよりも、速くサイドにボールを送り込みたい。

低く、速い、正確なパスをもっともっと見たかった。

そうすれば、大好きな中央のコンビネーションでの崩しも、やりやすくなるでしょう。



 さらには、サイドにボールが行ったからと言って、全部前に行く必要はないはず。

深いところまで攻めておいて、一度下げて、攻め直す。

これを何度も、何度も繰り返していく。

そうすれば、相手の守備組織は崩れ、下がりやすい。

ところが、一度サイドにボールが行けば、クロス、クロス。

何とも工夫のない攻撃が多かった。

このあたりは、アジア仕様のチームとしての改善点として、必要な部分だと思います。
 
posted by プロコーチ at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月14日

6倍の壁に敗れる

 サッカー選手の育成期における、フットサルの有用性について。

私は、いわゆる小学生の年代においては、是非!フットサルをプレーすべきだと考えています。

ボールに触る回数の多さ、局面の変化のスピード、プレーへの関わりの頻度の高さ。

ぎゅーーーっと、11人制(8人制)を濃縮したものが、フットサルでは経験することが出来ます。

フットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴはいつも講習会で語っています。

「フットサルは、サッカーの6倍もプレーの回数がある」

だから、神経系を刺激すべき年代の子供にとっては、有用なのだ。

とても、論理的な考え方だと思います。







 ところが、育成世代でフットサルをプレーすることについては、賛否がいまだに分かれています。

特に、サッカーを古くからやっている指導者が、毛嫌いしているような感があります。

私のように、サッカーもフットサルも指導させてもらっている人間からすると、???

理解できない部分ではあります。

「スペースが無いところでプレーをするので、顔が上がらなくなる、遠くを観なくなる」

「はねないボールでプレーすると、サッカーから離れてしまう」

「ルールが異なるプレーになれてしまう。」











このような異論・反論は、いちいちごもっともです。

オフサイドはないし、ボールは弾まない。

コートは狭く、奥行も幅もスペースは限られている。

人口密度は高く、ゆっくりルックアップしている余裕はない。

全体が見えず、局面の積み重ねのプレーになってしまう選手もいるかもしれない。

弾んでいるボールのコントロールに苦しむ子供が出てくる恐れもあります。










 先日、バーモントカップ(全日本少年フットサル大会)の都道府県予選に出場してきました。

まずは、グループリーグ3戦の戦い。

ここを2位以内で通過できれば、決勝トーナメントに進出できます。

結果からいうと、1勝2敗で3位。

2試合目で、もう1点取れていれば、勝ちぬけれていたのに!!

何とも悔しい戦いでした。

同じグループから勝ち上がった2チームは、その後も勝ち上がり、ベスト4進出。

振り返れば、かなり厳しいグループだったようです。









 

1試合目は快勝、2試合目は逆転負け、3試合目は大敗。

試合が進むにつれて、選手の足が止まってきてしまいました。

選手同士のつながりも薄れ、パスもつながらず、ドリブルも効果的に使えない。

パッと見には、体力切れにも見えてしまう。

2試合目の途中から、その現象は起こっていました。

選手たちを観察していると、足が止まったのは結果に過ぎないことが感じられます。

それよりも、頭が疲れてしまった。

キャパシティーを超えた脳の活動が、負担になっている。

走っているのですが、反応が鈍い。

相手の動き、ボールに対して、受け身になってしまい、主導権を握られてしまう。

シンクビフォワーが、プレーする前に考えることが、全くできていないのです。









 これが、ミゲル監督の言う、6倍のプレーによる疲れなのかもしれません。

足が止まったように見える選手たちは、フットサル歴の短い選手から止まっていきました。

ポテンシャルは高く、普段のサッカーでは大活躍している選手たち。

20分ハーフの試合を、1日に2試合戦ってもヘッチャラな選手たちなのですが。

今回のバーモント予選は、前後半合わせても20分無いのです。

しかも、ランニングタイム。

つまり、体力的な問題ではなく、精神と脳みそへの過度のストレスに慣れていないからではないでしょうか。

一方、何年も私のスクールでトレーニングしている選手は、このストレスへの耐性が出来ているようです。

ハイテンションで試合を継続的に戦うことができるようになっているのです。

なんとも素晴らしい成長ではないでしょうか。









 育成年代における、サッカーとフットサルとの相互プレーを批判する指導者の皆さん。

この姿をぜひ見てもらいたかった。

頭も体も、休むことが許されないフットサルの戦い。

これこそ、日本選手全般に求められている、高いインテンシティのプレーにつながっていく。

「集中しろ!」「声を出せ!」

そのような声掛けをするまでもなく、強度がドンドン高まっていきます。









 次のステージに連れて行ってあげれば、さらに良い体験が出来たのに。

多くの反省が、思い浮かびます。

悔しい思い、うれしい思い、届かなかった気持ち。

その全てが、子供たちの未来の糧になってくれるでしょう。

彼らの将来が、とても楽しみに見えた1日でした。
posted by プロコーチ at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月06日

適性を考える

 アギーレ監督が解任されました。

予想されていたこととは言え、残念です。

試合での堂々とした振る舞い。

戦い方のバリエーション豊富さ。

世界のトップシーンを知る経験。

前任者にはないものを持っていたように感じていました。

八百長疑惑に、アジアカップの早期敗退で決定でしょうが、、。










 何人もの、後任候補が上がってきています。

オズワルドオリベイラ、ストイコビッチ、レオナルド、レヴィークルピ。

現時点で本命視されているのが、ルイスフェリペスコラーリ。

前ブラジル代表監督で、元ジュビロ磐田の監督。

いずれも、日本での経験がある人選ですね。

本当のところは、どうなのでしょうか。









 アジア・アフリカの代表監督には、特殊事情があります。

世界の市場から、外れてしまう。

4年間も、フットボール後進国で過ごすと、忘れられてしまう。

さらに、日本代表監督のサラリーは、そこまで良くない。

1年2億は、トップトップを呼ぶには足りないようです。

世界のトップは、10億円を超えてきますからね。

したがって、日本とつながりがあり、愛着をもってくれている。

もしくは、元トップレベルの監督。

このどちらかになってしまうのは、ある程度しかたのないことなのでしょうか。








 一方で、成功例もあります。

10年前のジェフ千葉。

彼らは、わらしべ長者のように、どんどん良い監督との契約を結んでいきました。

ベングロシュ、スデンコベルデニック、そしてオシム。

ベルデニックも、今の日本で捕まえることは出来ないランクの指導者です。

ましてや、オシムなどという、名将を連れてきたのは、奇跡に近いことでしょう。

当時の祖母井GMのパイプと尽力あってこそ。

それでも、彼が日本に、このクラスの監督を連れてきた事実。

同じことを日本サッカー協会が出来ないとは、言えませんね。









 このように考えると、代表監督としてのオシムも、素晴らしかったですね。

クラブレベルでは、オーストリアの1チームを、チャンピオンズリーグで躍進させる。

代表監督としては、旧ユーゴをベスト8に連れていっている。

そして、フロントとしても、ボスニアヘルツェゴビナを一つにまとめ、内紛を鎮めた。

教育者として、選手の能力を高める。

有能な選手を選んで、送り出す。

わがままな選手をコントロールする。

選手の気持ちを高めさせ、試合で能力を爆発させる。

冷静に状況を見極め、局面を打開する。










 私は、日本代表の監督には、選んで送り出すタイプの指導者は向かないのではないかと考えています。

いわゆる、セレクタータイプ。

仮に、やる気を高めるモチベーターとしての能力があっても、同じことです。

アジアレベルでは、それで良いのかもしれませんが、目標はその次にあります。

まだまだ日本人は、世界のトップとは経験の差がある。

その差を埋めてくれる、水準を引き上げてくれる能力。

つまり、教育者として育てる能力が必要だと思います。











 さらに、世界を知っていること。

オシム監督時代に、何度も見られた光景を思い出してください。

選手が、湧き出るように、仲間を追い越して走っていく。

攻守の切り替わりが速く、守りながらも攻めが始まっているかのよう。

選手が、フリーランニングを、何度も何度も繰り返すのが当たり前でした。

集団で戦い、相手よりも走るスタイルを日本に求めていました。

まるで、5年・10年後の世界を予測していたかのようです。

今や、走らずに足元でボールをつなぐチームに勝機はありません。

足元だけでボールを保持していては、あのスペインでさえ勝てないのですから。











 
 スター選手の扱いに長けているのが特徴のブラジル人監督を選ぶのは、疑問です。

彼らは、選手を見る目に長けていますから、選手を発掘することはしてくれそうです。

求めているのは、世界を知り、日本を尊重し、教育者であること。
 
そのような人材がもしいれば、アギーレ監督の後任としては、最高なのですがね。

年齢、健康上の理由から、オシム監督再任!ということはないでしょう。

16年越しのベンゲル!はどうでしょうか。

ストイコビッチ監督になるなら、オシム総監督就任をセットにしてもらいたいです。

日本の未来を託すのですから、焦って貧乏くじをつかまされることのないことを祈ります。

posted by プロコーチ at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月24日

トレンドはUAE

 日本がアジアカップで敗退しました。

同時に、コンフェデ杯の出場権を失ったことを意味します。

戦い自体は、悪いものではありませんでした。

決めるところで決めていれば。

簡単に勝てた試合だったかもしれません。

とにかく、シュートが枠に飛ばないですね。

日本のアタッカーは、ドリブルやリフティングばかりをして育ったのでしょうか。

ボールを運ぶ技術に比べ、キック、ヘディングの精度、強さが、、。









 アギーレ監督は、歴戦の強者ですね。

前任者に比べて、攻撃時のオプションが豊富です。

相手の足が止まったら、武藤というスピードのあるアタッカーを出す。

ラインの位置が低くなれば、ヘディングの強いFW豊田でパワープレーも。

中盤を活性化させるために、運動量が多く、得点力のある柴崎。

的確な采配は、さすがです。

ただ、長谷部がサイドバックを出来ることを知らなかったのでしょうか?

延長前半に、長友の足が壊れる。

長谷部を右サイドバック、酒井を左サイドバックに回し、長友をFWで休ませる。

この発想があったサポーターは、少なくないはずです。











 2010年ワールドカップから続くトレンドを、的確にとらえていたのがUAEでした。

偶然なのかもしれませんが、現代の代表チームの組織作りをしていました。

それは、代表チームのクラブ化。

年間を通して活動するクラブチームのように、時間をかけてチームを作っていく。

選手同士が、選手と指揮官とが、何を考えているの分かっている。

攻守にわたって、多くの選手が関わり合いながら、連動していく試合。

それを達成するためには、代表チームのクラブ化が不可欠なのです。

2010年のスペインは、活動期間の長さに加え、レアル+バルサ。

2014年のドイツは、育成世代からの積み重ねに加え、バイエルンミュンヘン。









 UAEは、2008年にU-20の大会で、アジアを制しています。

そのまま翌年のU-20ワールドカップでは、ベスト8。

その主力が、現在のフル代表を構成しているようです。

お互いが何を考えて、何が出来て、何が出来ないのか?

分かり合っている者同士、それが今回のUAE代表。

さらに、憎いくらいに落ち着いたPKを決めた、タレントもいますね。

完全に、一つのクラブチームであるかのようです。









 日本は、UAEと同じ方法を取ることは出来ない。

そして、スペインやドイツ代表と同じ方法を取ることも出来ない。

中南米の代表チーム、アフリカの代表チームの強化方法が参考になるはずです。

彼らも、自国リーグには、主力選手が残っていない点では、日本と同じ状況。

その手法をよく知っている、アギーレ監督。

そういった面からも、日本代表の監督には適任ともいえます。

厳しい非難、解任論が出るかもしれませんが、私は我慢して彼にチームを作ってもらいたい。
posted by プロコーチ at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月01日

継続し続ける

 昨年は、ブラジルのトップクラブであるクルゼイロと仕事をさせてもらいました。

そして年末には、スペインのS級コーチと仕事をさせてもらいました。

フットボール大国である彼らの蓄積しているものは、とてつもないものがありました。

自分にはない発想、厳しい基準、そしてフットボールを真剣に捉える心。

貴重な、貴重な勉強をさせてもらいました。








 さて、自分に何が出来るのでしょうか?

まず、自分に出来ることは、そこで得た知識や経験を、日々の指導に還元すること。

自分の内に収め留めるのではなく、惜しみなく発揮すること。

もちろん、そのままを出しても、伝わらない。

目の前の選手にアジャストしていく、アレンジ能力が必要ですね。







 今年も、クルゼイロとお仕事をすることになりそうです。

昨年の活動を通して、彼らから信頼を頂いています。

スペインのコーチからも、幾つかの宿題を頂いています。

宿題を白紙で出すわけには行きませんよね。

その信頼に応えるパフォーマンスをしたい。









 私が今あるのは、20年近くの指導に携わってきた選手やスタッフのおかげです。

突然何かが生まれたわけではないのです。

背伸びせず。

見栄を張らず。

目の前の選手に対して、ウソをつかない。

一つ一つの積み重ねが、自分を育ててくれたはず。

去年、一昨年と、立てた目標があります。

「1mmUPのコーチング」

今日は、昨日より、ほんの1mmでも向上するように。

1年を振り返った時、365mm高い位置にたどり着いているのか。

自分との勝負を、継続して行きます。








 個人的な目標としては、体力レベルを維持・向上させたい。

全てのベースとなる、有酸素低強度のトレーニングをすること。

自分の体を自在に動かすための、ファンクショナルなトレーニングをすること。

プレーする喜びを、持ち続けれるために!







 今年も一年、よろしくお願いします。
posted by プロコーチ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月24日

この数字の差が意味するものとは。

 日本代表U-19が、アジア最終予選で敗退してしまいました。

劇的に韓国を倒したの時は、行ける?!と感じたのですが。

残念ながら、北朝鮮にPK戦の末、敗れてしまった。

これで、3大会連続、世界大会への切符を逃してしまいました。







 世界大会の切符を逃すことは、成長のためのステージを用意できないことを意味しています。

同世代の海外の強国との、真剣な戦い。

今まで多くの監督さんが、コメントで残しています。

「この大会で選手が成長した。」

「1試合ごとに、選手がたくましくなっていった。」

親善試合では得られない、ヒリヒリとした、厳しい戦い。

若い世代には、最高の刺激となって、成長を促してくれるのでしょう。

今回の敗戦で、その貴重なステージを3連続で逃してしまった。

あまりに大きな損失と言えるのではないでしょうか。








 今回のメンバーを見ていると、単純に気づくことがあります。

圧倒的に、J下部組織出身選手が多いのです。

敗れた北朝鮮戦では、先発11人の中で9人。

JFAアカデミー出身の選手が1人。

高体連出身の選手は、オナイウ選手たった1人なのです。

これは、現代の育成の傾向を、そのまま表しています。

いい選手、プロを目指す選手、天才と呼ばれる子供たち。

彼らは、小学生、中学生から、J下部チームに加入します。

恵まれた環境、効率の良い最新のトレーニングで、すくすくと才能を伸ばしていきます。

その結果、育成世代の日本代表選手は、下部組織出身選手が占めることになるのです。








 ところが、ワールドカップを戦う日本代表選手となると、話が変わってきてしまいます。

何度もここで書いていますが、その数が逆転します。

ブラジル大会でも、まだまだ少数派になってしまいます。

主力選手では、柿谷、山口選手くらいでしょうか。

香川選手が街クラブ出身。

残りは、高体連で育った選手が、ワールドカップを戦いました。

この傾向は、アギーレ監督になっても続いています。

23人中、8人しか下部組織出身選手は選ばれていません。

増えては来ていますが、まだまだ少ないのです。










 フル代表と、育成世代の代表チームにおける、逆転現象。

この数字の意味するところは何なのでしょうか?

明らかに、育成世代の優れた子供たちは、J下部組織に集まっています。

それなのに、まだまだ、育ってきていないのでしょうか?

このギャップを考えることが、日本代表を真に強くする一番のポイントではないでしょうか。

監督を変えることよりも、長い目で、この問題に取り組んでいくこと。

それが、日本代表の強化にもつながるはずです。

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2014年09月09日

整然と変化させる

 2010年のメキシコ代表の戦いを確認してみました。

アギーレ監督が率いるメキシコ代表の、ワールドカップの戦いです。

私は、現地でメキシコの戦いを2試合観戦しました。

グループAの最終戦、対ウルグアイ。

決勝トーナメント1回戦、対アルゼンチン戦。

残念ながら結果は2連敗。

メキシコの良いところを見ることは出来ませんでした。








 

 日本でも語っているように、全ての選手が走り、戦います。

少しファールが多いかな?と思いますが、戦っている証拠とも言えます。

戦う集団ですが、賢く試合を進めます。

印象に残っているのは、戦い方の変化です。

スタートとなる並びは、1−4−3−3で初戦、2戦目を戦う。

3、4試合目は、1−4−3−2−1のクリスマスツリー。

自分たちの状況に合わせて、何事もなかったのかのように、システムを変更しました。








 そして、この並びは、スタートポジションにしか過ぎない。

例えば、1−4−3(逆ピラミッド型)−3で戦った試合。

守備的MFの位置に、1人、ラファエルマルケス選手が入ります。

バルセロナでも活躍した、あのマルケスです。

彼がこの戦い方でのキーになります。

センターバック、守備的MFの両方で、キャリアを築いたのが彼。

止める蹴るのレベルは、中盤でプレーする選手としてもハイレベル。

DFラインを統率しながら、厳しいマークで相手を封じる。

メキシコ代表のアイコンとして、長らく君臨していたスーパースターです。









ビルドアップの時に、CBとCBの間に落ちていきます。

CBはこの動きにあわせて、サイドバックのようにグイっと開きます。

後方を気にしないで済む、SBは両方同時に高い位置まで上がります。

完全にプレーはイケイケのウイングですね。(アギラールと、サルシード)

彼らは全盛時のバルセロナのSBよりも高い位置でプレーしているかもしれない。

アタッキングサードで、崩しのプレーの一翼を担う。

一翼どころか、サイドにおいてはメインキャラクター。









 両ウイングは、中央に絞って、ペナルティエリアの幅でプレーします。

サイドアタックよりも、フィニッシュが求められている。

ベラとドスサントスが積極的にゴールに向かってプレーをします。

CFは古典的なプレーを求められる。

体を張って、起点を作る。

ロングボールもかなり使う(メキシコにとっては)ので、ボールを収める能力が大切です。

さらに、フィニッシュまで。

大型で、ゴールに向かうことが出来る選手がCFには求められるようです。

中盤の2人は、つなぎも出来、潰し役も平然とこなす。

華麗なプレーよりも、堅実で、忠誠心の厚い選手でしょうか。









 これらの動きを司るのが、ラファエルマルケスの動きといってもいいかもしれない。

彼のポジショニング。

中盤に残るのか、最終ラインに入るのか?

かなり、裁量権を任せられているように感じました。

それは、攻撃の局面でも、守備の局面でもです。

高精度のロングパスは相手にとっては相当の脅威。

セットプレーでは、ヘディングでゴールも決めてしまう。

日本代表で言うと、森重選手がこの役割を担うのでしょうか?

様々な選手を試しながら、マルケス選手役を探していくのかも知れません。

CBであり、守備的MFであり、その双方をハイレベルでこなす選手を。





 整然と変化させながら、目の前の状況に対応していく。

一人一人の選手が、戦術的な判断を下しながら。

しかも、チームのために走り、戦う。

美しくはないですが、チームとして戦っていた。

それが、南アフリカでのメキシコ代表でした。

残念ながら、誤審をきっかけに崩れてしまいましたが、、。

さて、我らが日本代表は、どのように変化させれるのでしょうか。

森重選手(このポジションに入る選手)の動きが、一つキーになるのは間違いない。
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2014年09月04日

主導権を握るのが

 アギーレ監督の初陣が間近です。

前回、誤訳について取り上げました。

著名なサッカーライターの方と話もしました。

通訳を挟むと、このようなことは、よく起こりうることである。

そんなに大きな問題ではないですよ。








 私は、そうは思いません。

なぜなら、最も大切であろう部分の取り違えが起こっているからです。

「守備を固めて試合を進める」

この部分が強調されているように感じます。

アギーレ監督が、資金的に余裕がないチームを指揮していた頃。

間違いなく、堅守速攻のチーム作りをしていました。

そのころのエピソードを紐解いて、日本代表でも!というミスリードがなされている。








 彼が語ったのは、攻撃から守備の切り替わりの局面。

守備の局面の話ではありません。

失った後、人数をかけて素早くボールを奪い返す。

グアルディオラ監督率いてた時代の、バルセロナのように。

ボールを保持するスタイルならば、奪われた後の切り替わりが重要になる。

相手陣地で試合を進めるために、出来るだけ早く、高い位置でボールを奪い返したい。

アギーレ監督が語ったのは、ここです。








 さらに、真剣に守備を固めるチームを作るのであれば、日本協会は契約していないはずです。

日本には、「ジャパンズ ウェイ、JAPAN's WAY」という日本が目指すべきスタイルがあります。

若年層から、取り組んでいるスタイル。

それは、強い組織を構築し、主導権を握り、攻守にアクションするサッカー。

決して、リアクションスタイルで、閉じこもるのはジャパンズウェイではない。

2014のワールドカップで、アルジェリアやギリシャが見せたスタイル。

堅守速攻で、我慢を重ね、一定の結果は残しました。

ただし、主導権を相手に与えてしまっています。

この戦い方は、日本が目指すべき方向性ではないはず。








 ウルグアイ戦、ベネズエラ戦、ブラジル戦と、南米の強豪国との試合が続きます。

その中で、どのような戦い方を見せてくれるのでしょうか。

ヒントとなるのは、2010年ワールドカップのメキシコ代表の試合運びです。

アギーレ監督のスタイルを理解したいなら、一度は見ておく必要がありますよ。
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2014年08月30日

アギーレ監督就任会見を全文掲載します。

 私の同僚が、アギーレ日本代表監督の就任会見を全訳してくれました。

同僚は、数年間スペイン語圏に(スペイン、メキシコ、アルゼンチン)に留学。

JFAのコーチライセンスは、C級を保持しています。

フットボールのちしきとスペイン語の両方をある程度理解出来ている。

その同僚が言うには、現在流布している訳は、アギーレ監督の本意ではないのではないか?!

「守備を固めて勝利を目指す!」とは語っていない。

システムについて語っている部分も、主旨とはズレてしまっている。

もっとも彼が重視している部分も伝わっていないのではないか?

少し長いですが、一読ください。

どう感じますか?






アギーレ監督就任会見全訳

基本的にアギーレ監督のコメントは僕の訳です。
通訳の訳は僕が考えている訳と大きく違った場合の時に書いてあります。y
例の守備を重視すると訳された所はスペイン語も書いておきました。なぜ違うか理由も書いておきました。
原と大仁への質問は割愛しました。よろしくお願いします。

□.質問者。1人で複数質問あり。
■通訳
A.アギーレ監督

◇アギーレ監督就任記者会見
A皆さんこんにちは。まず最初に日本サッカー協会大仁会長、原専務理事に感謝したいと思います。今回、日本代表監督に就任できたことをうれしく誇りに思います。本当にありがとうございます。4年前の南アフリカ大会の後にも日本からコンタクトがありましたが、当時は私の息子がまだスペインの大学で勉強しているなどの私の個人的な理由で日本に来ることが出来ませんでした。そのあとスペインで働いていたのですが、ブラジル大会の後、再度日本からコンタクトがありまして、交渉し合意に至りました。今回この偉大な国の偉大な代表を率いる機会をもらったことにとても満足し、感謝してます。2018年のロシアワールドカップに出たいと思っいてます。そしてもちろんオリンピック代表にも関心がありますし。日本代表を競争力のあるチームにしていきたいと思っいてます。もうすでにこの仕事は始まっていて、9月5日にはウルグアイ戦があります。準備のための時間は少ないですが、私はやる気に満ちてます。今日の皆さんのご出席に感謝します。

□選手選考で重視する点は?
言葉の面で苦労すると思うがどう思うか


一番目の質問に関しては代表に入る意欲があり、国を背負っているという気持ちがある選手を呼ぼうと思ってます。試合で頑張ることが出来、個人の資質をチームのために生かせる責任感のある選手が私たちのチームにいることになるのだろうと思います。
二番目の質問なんですが言葉についてはそんなに大きな問題ではないと思います。
なぜならサッカーではボールが共通語だからです。また通訳の方の一緒に解決できる問題ですので、そんなに重大だとは思っていません。

□世界のトップの国と日本の差は何か?
どれくらいか?埋めることが出来るのか

A世界のトップというのはブラジルやドイツやイングランド、イタリア、スペインといった4〜5カ国だと思います。それらの国が他の国と大きく違う点は国際的なタイトルを取ったことがあるということです。それが大きな違いです。例えば、オランダはとても強かった時代がありましたがタイトルを取ってません。だから日本と他の多くの国が同じ状況にあると思います。リーグの強くなったり、弱くなったりなどのいろいろな事も関係してくると思いますが、日本と世界のトップとの大きな差はタイトルを取ったことがあるかないかだと思います。まだ日本は高いレベルにはないかもしれないがそれらの国々に可能な限り近づくのが私たちの目標です。

□ブラジル大会の日本の試合を見たと思うがなぜ勝てなかったのかと思うか?

Aはい、日本の試合はメキシコのテレビ局の仕事でブラジルにいたので見ました。
過去に関してコメントするのは難しいです。なぜなら他の監督の事ですし、私のコメントが誤訳や誤解されるのが嫌だからです。今から日本をどの試合でも、どの相手に対しても戦える競争力のあるチームにする。それが私の考えです。

□1日本の代表監督引き受けるにあたってどの点が魅力的だったのか?
2日本を強くするために戦略は?

1に関しての答え
A私にとって日本のオファーはロシアでのワールドカップに行くというプロジェクトの内容からとても真剣で魅力的に思えました。また南アフリカ大会の後に初めて会い、また4年後に再度オファー出してくれたことはうれしかったですし、それがプロジェクトの真剣さや組織として優秀であることを示してると思います。
o
2に関して答え

El jugador japoés tiene unas caracteristicas parecidas al mexicano, que podemos explotar que intentaremos que juegue bien con la pelota intentaremos saber atacar bien ser un equipo equilibrado que tenga una buena difenza que todos se cmprometan recuperar la pelota lo antes posible basicamente sobre todo compromiso que todos tengan un mismo objetivo .


■日本のチームに関してコメントするのであればとてもメキシコのプレースタイル
に似ているんじゃないかなと思ってます。例えばボールのハンドリングですとか、あと、試合最中の均衡と言いますか、バランスの考え方。それからディフェンス。とにかく守備に力を入れると。ですので、自分は守備を固めて勝利を目指したいと思っていますし、それを目標としてます。ただここでも言いたいのはボールというのが非常に重要だと思っています。ボールというのはどこの試合でも選手の前にあるものです。ですからそのボールを共通語に選手たちには競争力を高めていってほしいと思います。

日本の選手はメキシコの選手と似た特徴を持ってます。私はボールを上手く扱い、攻撃が出来て、全員が出来るだけ素早くボールを奪い返す良い守備をするバランスを取れたチーム、そして全員が同じ目的のを持ち、集団のために頑張れるチームをを目指しています。そういった意味で私は代表チームにボールが最も重要であること、いかなる場所でも主役となる競争力のあるチームになることを教えてこうと思ってます。それが私の個人的な意見です。

(たぶん全員が出来るだけ素早くボールを奪い返す守備をするというところを守備を重視するという風に訳したんだと思います。攻撃が出来てという事も訳し忘れてます。)

□これからの4年間のテーマをキーワードで教えて貰えますか

■日本語に訳して同じ意味になるかわかりませんがコミットしたいと思ってます。

A.日本語の訳がスペイン語と同じ意味なのか分かりませんが、キーワードはcompromiso(義務、決意)です。
(compromiso という単語をコミットしたいと訳してますが、この言葉には義務や決意といった意味もあるのでそちらのほうがここでは正しいです。)

□選手選考で選手のどの部分を見るか?また具体的な選考過程はどのようなものか?

A選考の過程はとにかく見ることです。現在の彼らのプレーを見る。日本国内、国外どの選手にも扉は開かれてますし、全員に同じ権利と義務があります。プレーを視察することが選考の過程だと思いますし、私たちテクニカルチームには選手のピッチ内外の行動を分析するための視察に十分な人数がいます。視察ではゲームでのシステムの有効性や我々が必要としているものを持っているかなどを見ます。とにかく多くの選手を呼んで少しずつグループを形成していきたいと思います。ただ最初のリストが長期間にわたるものではなく1月のアジアカップをプレーする選手を選ぶ過程の一環であるということは言っておきます。

□先ほど守備に重点をおくといったが理想のディフェンダー像には強さや速さといったものの中から何を重視するか?


A私は攻撃でも守備でもサッカー選手そのものを重視してます。サッカーで重要なのはバランスです。守備も攻撃もする選手、それが我々の選手です。守備をするということはルールの範囲内でボールを奪うことだと思います。そして重要になるのがサッカーをプレーするということの意味を知るということです。フォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダーといった括りは重要ではないです。ボールを的確に扱うことが出来ないといけないですし、サッカーという競技、サッカーをプレーするという意味を知らなければならないと思ってます。なぜなら現在のサッカーでは4〜5人の選手がで守るではなく11人全員が守備に参加するからです。また攻撃でもキーパーを含めた全員が参加する必要があります。サッカーとは常に攻撃と守備をしなければならないスポーツです。なので攻撃も守備もできる選手が理想です。

□監督は選手に対して厳しいというがそれは日本代表でも変わらないか。
前の代表はザックジャパンと呼ばれていたが今度の代表はジャパンの前に言葉を付けるとしたら何がいいか?

Aはい。変わらないです。わたしは規律が好きですし、真剣な仕事というものが好きです。なので変わってはいけないと思います。名前に関してはすでにサムライブルーという名前があると思いますが、それを気に入ってます。まあいずれどうなるか見てみましょう。


□守って攻めることのできるチームをつくるためにどのフォーメーションを採用するか。

■システムに関しては試合の展開によると思います。ですからバックスに3人いたり、4人いたり、5人の時があると思います。試合の状況に応じて4−3−3が5−2−3に変化することもあると思いますしまた他の形に変化することもあると思います。また例えばトップを2人にしないで3人するという事もあると思います。ですから、その、試合の状況に応じてフレキシブルにシステムを使っていこうと思ってます。ただ基本のベースの4−3−3という風に考えてます。ただこれも本当試合の展開によってはこの3が他に変わったり、フォワードを増やしてみたり、3−4−3になったりします。とにかく、その時の選手の状況、それから試合の展開によって変えていきたいと思ってます。

Aフォーメーションについては試合の状況によって変わってくると思います。ディフェンダーが3人、4人、5人でも守ることが出来ると思います。なので選手たちは試合の状況に適応するということを学ばなければなりません。4−3−3でプレーしても5−2−3に変わることもあります。とにかく試合の状況によります。もし攻撃的にいきたければサイドの高い位置に2人置いて3バックになりますし、守りを固めたいときは2人後ろに下げて5バックになります。普段の最初のフォーメーションは4−3−3になると考えてますが、そこからボールを取るために5バックでプレーすることもできますし、サイドの高い位置に2人置いて3人で守ることもできます。戦術というものは選手の個性にもよるので、硬直化したり、変わってはいけないということはないと思います。

□ヨーロッパでプレーする選手がいてコンディションの問題がある。メキシコ代表の時も同じ問題があったと思うが対処法はあるか?

確かに長時間の移動により選手たちは疲労しますが数年前にFIFAがこの問題に関して1週間に2試合までにするといった規則を作ったと思います。これによって選手が回復する時間を確保することが出来ます。現在ヨーロッパのサッカーには世界的に優秀なリーグが有りますし、給料の面でも高給が支払われているのでブラジル、アルゼンチン、メキシコ、日本といった国々の人達には魅力的だと思います。私は今日の状況が試合に負けることや良い準備ができない事の原因とは思いません。なせなら選手たちはプロフェッショナルだからです。1年間で60試合プレーすることし、飛行機での移動中に体を休めることに慣れているからです。先ほども言ったようにこの問題はFIFAによって改善されたものだと思ってます。

□日本のワールドカップでの今までの最高成績はベスト16だが、これ以上の成績を出す可能性はあると思うかう

A可能性はあると思います。過去に何回もワールドカップに参加していますし、Jリーグも成長してますし、ロンドンオリンピック代表の試合も見ましたが質の高いチームだと思いました。日本にはヨーロッパでプレーする選手がいてや若い世代や優秀なリーグがあるので、ロシアに行くための23人を選ぶには十分な人材が揃っていると思います。なので、私たちはロシアに向けてすぐに始動しなければなりません。

□過去に日本に来たと思うがどのような印象を持ったか?
これから日本に住むにあたってなにか挑戦したい日本の文化はあるか?

1996年に初めて日本に来てメキシコのチームを率いて2試合の親善試合をしたと思います。相手は横浜ヴェルディと鹿島アントラーズだと思います。02年の日韓ワールドカップでは40日近く滞在しました。これから妻と息子と東京にすむつもりです。まずはJリーグの試合を頻繁に見に行きたいと思います。日本の文化についてはスペインやメキシコから離れているのによく知られています。私はこれから自分たちが住む国がどんな国か習慣はどんなものか知るために日本やその文化ついて多くものを読んできました。もちろん私の仕事はサッカーですがいろいろな文化的な事を試したいと思っていますし、家族と日本に長く住むつもりですし、楽しみしています。

□監督のサッカー哲学は何か?
プライベートでやってみたいことは?

私のサッカー哲学はシンプルなものです。よく走って、いいプレーをして勝とうとしようとすることです。選手たちには国を背負っている誇りを持ってほしいと思ってます。選手、監督として3回のワールドカップに出場しましたが国を代表してプレーするという何物にも代えがたいものです。プライベートに関しては私たち家族は旅行が好きですし、新しい場所にいくことも好きです。
ですからいろいろな場所に行って人々と交流して日本について学んでいきたいと思います。
日本については西洋ではよく知られていますが詳しい情報が少ないので。まあとにかく日常生活が始まってほしいと思います。

□日本はサッカーの歴史が短く、文化的にも今まで監督が指導してきた国とかなり異なる国だが、今回の仕事はあなたのキャリアの中で最も難しい仕事になるのではないか?

エスパニョールを去る際にスペインやメキシコでのキャリアはもう終わりだと言っていたがそれらの国に戻ることはないのか?

Aはい、ご指摘のとおり、今回の挑戦は魅力的ですが今までもっとも難しいものになるでしょう。スペイン内外のヨーロッパのクラブからオファーがありましたし、他国の代表監督のオファーもありましたが、4年前、原さんと霜田さんに会って、また今回再度、私にオファーを下さったこと。また私のこの4年間のスペインでの仕事に注目していただいたことが決め手となって今回のオファーを受けることにしました。
スペインやメキシコに戻るかどうかについては明日のことは誰にもわかりません。
スペインで指導をし始めた時には1〜2年だと思っていましたが結局12年いました。
ただ言えるのは私はすでに日本代表をロシアに連れていくということに集中しているということです。


□若手の育成を重視しているそうですが、今度、U-19代表が参加する来年のU-20ワールドカップの予選であるアジア選手権が、日本代表の試合と重なってしまう。もし監督が招集したいアンダー世代の選手がいて代表とアンダー世代の活動が重なっているときどちらを優先させるのか?

A私の考えは公式戦を優先するということです。基本的には上の世代の代表と下の世代の代表では上の世代の活動を優先しますが、上の世代が親善試合で、下の世代が公式戦であるなら公式戦を優先します。なぜなら公式戦は各世代の世界大会やオリンピックに参加できるかがかかってくるからです。
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2014年07月19日

代表チームのクラブ化

 代表チームの、クラブチーム化。

今回のワールドカップの、大きな一つではないでしょうか。

まるで、長い時間共に過ごしているクラブのように、試合を進めていく。

才能のある選手が、結束して試合に臨むだけでは勝てなくなってきた。

試合の展開によって、戦い方を変化させる。

仮にポゼッション型のチームであっても、自陣に引きこもってカウンターを狙う。

カウンター型のスタイルであっても、ポゼッションしながら、時間を使っていく。

一人一人の即興的な思いつきではなく、チームとして取り組んでいる。

まさに、代表チームが、一つのクラブのように機能しているチームが勝利を手にしていく。








システムは一つではない。どんな監督でも自分のアイデアはあるが、監督とチームがいろんなシステムを上手にやっていかないと。相手や試合の流れで変えなければいけない。イタリアではどんなシステムも使った。
…ザッケローニ監督2010年就任会見より

試合状況に応じてシステムを変化させるサッカーです。状況に応じてシステムを変えられるカメレオンの様なチームを見てみたいんですよ
…ザッケローニ監督2011年キリンカップ時のコメントより







 私は、ザッケローニ監督に、この部分を期待していました。

戦術的に高度に洗練されている、イタリア・セリエA

同じ戦い方だけでは、すぐに研究され、チームが機能しなくなる。

格下のチームであっても、それは変わりません。

戦術で、相手の良さを奪い、相手の弱みに付け込んでいく。

監督が指揮を振るい、選手はそれに応える。

そんな国で何十年もキャリアを積んでいる、それがザッケローニ監督です。

日本代表に、このような部分を植え付けてくれると信じていました。










 ところが、大会終了後、妙な流行言葉が出来てしまいました。

「自分たちのサッカーが出来なかった」

言葉が一人で歩いてしまった感はありますが、、。

試合中、相手がどのように攻め、どのように守ってくるのか。

今の時間帯では?

そもそも、対戦相手は、自分たちよりもレベルが高い。

その中で何が出来るのか?

相手の良さを奪いながら、自分たちの良さを出すタイミングを伺う。

耐えながらも、常に牙を研いでおく。

自分たちの良さ、コンビネーションや、一瞬のスピードを出すタイミングを逃さない。










 ザッケローニ監督は、短期決戦が苦手なのでしょうか。

まるで、経験の浅い監督のような振る舞いにすら感じました。

時間帯によって戦い方を変えるどころか、効果的に交代カードを切ることもままならない。

歴戦の強者として、ワールドカップの舞台で堂々と振舞う。

その部分で、大きな期待をしていただけに、少し残念です。









 蛇足ですが、

ブラジルで、何度もブラジル人に質問されました。

「日本代表はどうしたんだ?」

「コンフェデのイタリア戦は、あんなに良かったのに?」

…私は、日本人はナイーブになりやすい。メンタルの部分が弱い。

そう答えました。

すると、彼らは口を揃えて言いました。

「それは知っている」「俺も分かっている」

ブラジル人は、日本代表を応援してくれていました。

とても残念そうに、このやり取りが繰り返されました。

どうすれば、良いのでしょうか?
posted by プロコーチ at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月21日

リアクションスタイルの黄金時代?

 一時代を築いた、FCバルセロナ。

グアルディオラ監督時代は、圧倒的でした。

見せてくれる内容も、結果も、。

世界のフットボールシーンを、完全に塗り替えました。

トレンドは、完全にポゼッション型、バルサ礼賛でした。









 バルサの秘密に近づきたい!とばかりに、様々な角度から分析が行われました。

書籍も、記事も、バルサバルサでした。

バルサに近づくことが、上達であり、チームの向上である。

バルサの方法を真似することが、正義であるかのような風潮すらあったのではないでしょうか。

対戦相手は、守備のブロックを形成していても、ライン間に侵入され、ゴールに迫られる。

ボールを追い掛け回しいくうちに、足が止まって、崩壊していく。

ボールを持っているチームが正しい。










 「はず」でした。

一昨年のチャンピオンズリーグあたりから、風向きが変わりました。

カウンター型のチームが、ポゼッション型のチームを打ち破る流れ。

ドルトムント、チェルシー、レアルマドリー。

ボールを持たせておいて、攻撃のチャンスをうかがう。

守りながらも、攻めている。

ボールを奪った瞬間、縦に速い攻撃を仕掛けていきます。

突然スピードを上げて、直線的にゴールに迫る。

ボールを持った選手を爆発的なフリーランニングで追い越していく。

ボールがサイドに出たら、逆サイドの選手がダイアゴナルランで、ゴール前に飛び込んでくる。

絵に書いたようなカウンターで、ゴールを重ねていく。









 ポゼッション型のチームと、リアクション型のチームとの対決は、見ごたえがあります。

ボールをチンチンに回して、相手を封じ込める。

牙を研ぎながら守備を固め、ボールを奪うやいなや、一気にゴールに襲いかかる。

リアクション型のチームに、わざとボールを持たせる戦略。

ポゼッション型のチームが、パス回しに酔いしれて、ゴールを目指すのを忘れてしまう。

試合の流れが、時間の経過、得点の推移によって、どんどん動いていく。

誰も予測できない、劇的なドラマが待ち構えていることも多々あります。







 

 今回のチャンピオンズリーグのファイナルは、縦に速い2チームの対決になりました。

とは言っても、単なるリアクションチームではありません。

ポゼッションをしようとすれば、ポゼッションをしながら崩すことも充分に出来るでしょう。

一人一人が、ボールを受け、ボールを持てる。

怖がって、ボールを蹴飛ばすような選手の集まりなどでは、決してありません。

実際に、リーグ下位のチームとの対決では、ボールを動かして崩す戦いも見せてくれます。

それよりも、自分たちの武器を最大限に活かすための戦略を実行している。

バルサや、バイエルンと同じ土俵で戦うのではなく。

リアクション型の戦い方が、これからのトレンドになる。

そんな節目の決勝戦になるのでしょうか。










 私は、そのようには思いません。

ただ、フットボールの原点を思い出させてくれる。

その節目になる決勝戦になるかもしれません。

抜群の能力を持った選手が、チームのために、全てを捧げる。

目の前の選手をぶっ倒してでも、ボールを奪いきる。

このフットボールというスポーツが、戦いであるということ。

当たり前のことを思い出させてくれる、節目です。
posted by プロコーチ at 02:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月07日

23番目の選手の役割

 4年に一度の楽しみも、残るは数日です。

ワールドカップの最終メンバー発表までは、残り5日です。


私の予想は、以下の通り。

GK:川島 西川 …残り1枠 
DF(CB):吉田 今野 森重 …残り1枠
DF(SB):長友 内田 酒井宏 酒井高 …残り0枠
MF(守備的):遠藤 長谷部 …残り2枠 
MF(攻撃的):本田 香川 岡崎 清武 …残り1〜2枠
FW:柿谷 大迫 …残り1〜2枠

計16人。

と言っても、誰が予想しても、ここまでのメンバーは大差ないはずです。

流動的なのは、ボランチの位置ですね。

細貝、青山、高橋。

アタッカーの枠は、大久保、豊田、前田、原口、斎藤、南野が候補でしょうか。









 私が気になるのは、23番目の選手に誰を選ぶか?です。

98年から4回出場している日本代表でも、積み重ねた歴史があります。

98年では、当時18歳だった小野伸二が選ばれています。

ジャマイカ戦での、たった15分の出場にとどまりました。

堂々としたプレー、相手の股を抜く大胆な遊び心には、輝かしい未来を感じました。

戦力というよりも、10年先を見越しての選出の要素が大きいと考えられます。

当時のエースだった三浦カズを外してまでも、10年後の未来を見据えていた。

初出場の国にも関わらず、思い切った選出だったと言えるのではないでしょうか。









 このような選出は、ブラジルでは定番となっています。

1994年ワールドカップでのロナウド。

当時、若干17歳。

優勝したブラジル代表では、彼の出番は1分もありませんでした。

2002年ワールドカップでのカカ。

当時20歳。

同じく優勝したセレソンでは、たった20数分の出場にとどまりました。










 このような流れを作った偉大なる先人が、ブラジルにはいます。

ペレです。

17歳で迎えた、1958年ワールドカップ。

ブラジル初優勝に大きく貢献しました。

それ以来の伝統と言えるでしょう。

チャンピオンチームとはどういうものなか?

未来を背負って立つタレントならば、セレソンの雰囲気を感じさせておきたい。

トニーニョセレーゾ監督は、アントラーズでも同じ手法を取っています。

メンバー入りはしないが、ミーティングなどに、若手を同席させています。

第1回のワールドカップから唯一出場し続け、最多の優勝を誇るブラジル。

それは、生まれてくるタレントにだけに頼っているわけではありません。









 今回、その枠で考えるならば、南野拓実でしょうか。

間違いなく、能力は素晴らしいです。

戦力として考えているのなら、問題なく選出すればいいのです。

ただ、5年後、10年後の未来を見据えた選出。

今は、空気を感じさせるためだけに、大切な枠を1つ使ってしまう。

それだけの価値が、彼にあるのかどうか。

そして、ザッケローニ監督が、そこに価値を見出すかどうか。








 23番目の選手には、違った選ばれ方もあります。

それは、1ヶ月の長期間を戦うのが、ワールドカップのメンバー。

試合に出るだけが、その役割ではありません。

オフザピッチでの素晴らしい振る舞いができる選手が、求められます。

2002年での、秋田・中山の両ベテラン選手。

彼らの真剣な取り組み、チームを和ませる空気作り。

絶妙なさじ加減は、たくさんの舞台を踏んでいるベテランならではの能力です。

2010年での川口も、同じ役割を全うしました。

試合に出る可能性が、ほぼ無い、第3GK。

人望厚く、経験豊富、日本人としてワールドカップ最多出場の川口。

あの秋田さんが、中山さんが、川口さんが、文句一つ言わずに、チームのために戦っている。

その姿を見た他の選手は、思い知らされます。

自分も、チームのために戦わなければ!!









 2006年のドイツ大会では、代表チームが崩壊寸前だったとも言われています。

代表チームには、過去ないくらいに、能力が高い選手が連なっていました。

それなのに、ジーコ率いる代表チームは、輝くことなく敗れ去ってしまいました。

アジア最終予選を戦った、ベテランの姿が、ドイツにはありませんでした。

三浦淳宏に、藤田俊哉です。

チームのパフォーマンスが悪い時には、選手だけのミーティングを開いた発起人でもあります。

1ヶ月の長期にわたる活動期間で、彼らのような選手がいれば、チーム運営はどれだけ楽か!!

必ずや、ジーコを影で支えてくれたに違いありません。

http://futebol.seesaa.net/article/17909746.html








 そのような、23人目では誰が適任なのでしょうか?

ザッケローニ監督は、ベテラン枠を採用するのでしょうか?

長谷部選手にそれを任せるのであれば、必要はなくなってきます。

採用するならば、経験豊富で、選手の人望が厚い。

出れないと分かっていても、先頭に立って、チームを引っ張るくらいの気概を見せる。

その役に、適任の選手が日本にいますよね。

ブラジルでプロのキャリアを形成し、30年ものプロ生活を送っているあのレジェンドです。

まあ、この23人目は、私の妄想に近いですがね。

あと数日、妄想や空想、そして仲間との議論を楽しんでいきたいです。
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2014年04月23日

4年に1度の楽しみ

 監督のみに与えれている、特権があります。

それはもちろん、選手をセレクトすること。

試合に送り出す11人の選手。

試合中の交代。

短期決戦ならば、大会にエントリーさせる最終メンバーを決める。

これらは全て、監督飲みに許される特権であり、誰であっても侵すことができない。







 それは分かっているのですが、楽しみたい。

特にワールドカップ本大会に臨む、23人の最終メンバーをセレクトする作業。

あーでもない、こーでもないと監督気分で考え、仲間と議論する。

4年に1度、楽しめていますよね。

欧州のリーグを見るのも、Jリーグを見るのも、この視点が知らず知らず入って来る。

98年から欠かすことなく、この楽しみが来ている我々日本人は幸せです。








 ザッケローニ監督は、急激な変化を好まないように思います。

GK:川島 西川 …残り1枠 
DF(CB):吉田 今野 森重 …残り1枠
DF(SB):長友 内田 酒井宏 酒井高 …残り0枠
MF(守備的):遠藤 長谷部 …残り2枠 
MF(攻撃的):本田 香川 岡崎 清武 …残り1〜2枠
FW:柿谷 大迫 …残り1〜2枠

計16人は、大怪我などの余程の問題でもない限り、決まっているでしょう。

さて、サプライズはあるのでしょうか。







 イタリア人であることを考えると、攻撃陣のメンバーが見えてきます。

単純明快、ゴールです。

ゴールを決め、得点を積み重ねることが、アタッカーに求められる最優先事項。

イタリアで、日本人プレーヤーが認められたかどうかも、評価基準はここ。

名波が、ベネチアに所属し、1年間挑戦しました。

明らかに、周りの選手よりも技術は高く、彼を経由すると展開が良くなっていました。

それなのに、メンバーから外され、途中出場も多々ありました。

記録を見直すと、リーグ戦24試合出場、得点が1。

ゴールを決めることが、選手の価値を高めることに、ダイレクトにつながっている。

その環境で、得点がわずかに1では、簡単に高い評価はもらえないでしょう。

嘘かまことか、得点ランキングの高い順番に、来シーズンの選手獲得リストを作成する。

イタリアでのエピソードとして、そんな話も紹介されていました。







 ザッケローニ監督就任以降の、ゴールランキングです。 

第1位…岡崎、21ゴール

第2位…香川、14ゴール

第3位…本田、14ゴール

第4位…前田、8ゴール

ハーフナーマイク…4ゴール、吉田麻也…2ゴール。

これを見る限り、ゴールで貢献している、上位3人は納得のメンバーです。

3年半の貢献を考えると、前田の選出は充分ありえますね?!










 続いて、J1、J2のゴールランキング(日本人)

J1(第8節終了時)

第1位…豊田、6ゴール

第2位…大久保、5ゴール

第3位…遠藤(鹿島)、小林(川崎)、佐藤、4ゴール


J2(第8節終了時)

第1位…大黒、7ゴール

第2位…瀬沼、船山、6ゴール

第3位…前田、5ゴール



ちなみにハーフナーマイクは、オランダリーグで30試合で10ゴール。


 このランキングから見ると、豊田、大久保の両選手が可能性ありでしょうか?

昨年の活躍を見ると、川又も入ってくるはずなのですが、今年はまだ2ゴール。

チームの状況が悪くないだけに、かなりのマイナスポイントです。

イタリア的に考えると、小林の方が可能性があります。

代表でのゴール、リーグ戦でのゴールから挙がってくる候補は、前田、豊田、大久保の3人ですね。









 イタリアには、良い思い出があります。

90年、自国イタリアで開催されたワールドカップ。

当時の絶対的エースは、ジャンルカ・ビアリでした。

ところが、大会でゴールを重ね、代表チームを救ったのは、新たな救世主でした。

ジュビロ磐田でも活躍した、サルヴァトーレ・スキラッチ。

毎試合のように決勝ゴールを積み重ね、チームを準決勝まで導きました。

大会前年の89年はセリエBで得点王。

90年は、15ゴール。(得点王のファンバステんが19ゴール)

とにかく得点を取り続けた選手を選出し、試合で使った結果です。

彼のワールドカップで奪ったゴールで、美しいものは1つだけ。
(私の独断ですが、ウルグアイ戦でのドライブシュート!)

他のゴールは、こぼれ球を詰める、GKのミスをつく。

泥臭いものでしたが、6ゴールを積み重ね、大会の得点王に輝きました。








 最終メンバーの発表は5月12日。
 
Jリーグは、残り5試合です。

この5試合で、何ゴールを積み重ねることが出来るのか?

3年半の実績だけでなく、今、この瞬間にゴールを取れている選手。

その選手の前には、なぜか美味しいボールが転がってくる。

本人も来ると信じているから、自信と余裕を持って、シュートを決める。

さて、2014年の日本に、スキラッチは現れるのでしょうか。
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2014年03月05日

偉大なる選手の退団

 プロ選手になれる人間は、ごく一部。

子供の頃に、天才、怪物と呼ばれていても、消えていく子供達も多い。

仮にプロ契約を結んだとしても、その寿命は短いものです。

日本では、20台前半で、多くの選手が契約を打ち切られてしまう現状があります。

約26歳。

これが、現在のプロ選手の平均年齢です。







 
来季の契約は無いよ。

来季の給料は0円。

自分で、退団・引退の時期を選択出来る選手は、本当に少ない。

フロント側も、望んでいるわけではなく、苦渋の決断だとは思います。

選手が、皆に惜しまれながら、チームを去る。

愛するチームであればあるほど、辛いことかもしれない。

でも、自ら去る選択が出来るというのは、本当に幸せな選手です。








 FCバルセロナに所属している、カルラス・プジョル選手。

残っていた契約を解除して,退団することを発表しました。

彼は、ここ数年、ケガに苦しめられていました。

出場機会も減っていたので、なんとなく予感もありました。

ピッチ上ではなく、スタンドから私服で観戦している姿。

ここ最近は、その姿が印象に残る程です。









 バルサらしい選手ではありません。

ボール扱いが抜群で、華麗なボール回しを見せる多くのタレントたち。

チャビ、イニエスタ、セスク、彼らとは一線を画するタイプ。

当初はGK,そしてFWに。

バルサに入団して、DFに転向。

2002年のワールドカップの頃は、運動量溢れるサイドバックとして活躍していました。

今は、CB。

何とも多くのポジションを経験しています。

自分は上手い選手ではない、どこかの瞬間に気づいたのでしょう。

与えられた環境で、与えられた役割を全うし続けたフットボール人生が思い浮かびます。









 プジョルキャプテンの存在なくして、現在のバルセロナの隆盛はない。

彼の穴を埋めることが出来る選手は、残念ながらいません。

大声で仲間を叱咤し、手を叩いて鼓舞する。

どんなに点差をつけてリードしていても、その姿は変わりません。

本当に、貴重な存在です。

チームの状況が悪い時ほど、彼のような存在が必要になってくるでしょう。

スペイン代表が初優勝した、南アフリカワールドカップ。

準決勝のドイツ戦での89分にコーナーキックをヘディングで合わせた決勝ゴール!!

何ともダイナミックで、感動的なゴールだったでしょうか。








 バルサを退団を発表すると、多くの悲しみの声が聞かれます。

彼が愛され、尊敬を受けてきた証拠でしょう。

来シーズンから、日本でプレーしてくれないものでしょうか。

カタールやアメリカ、中国ではなく。

彼の姿を見たくて、スタジアムに足を運ぶファンは多いはずです。

フォルランVSプジョル。

想像すると、なんともワクワクします。

バルサのユニフォームを着る姿は見えなくなるのは残念ですが、日本で新たなチャレンジを踏み出して!

私のくだらない、妄想です。




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2014年02月26日

2月26日

 2月26日。

私の心に刻まれている日付です。

226事件があった日ではなく。

1967年2月26日に、三浦知良選手が静岡県で生まれました。

カズ、キングなどと呼ばれる三浦知良選手。

本田や香川、柿谷の名前は知らなくても、カズさんの名前は近所のおばちゃんでも知ってます。

今年で47歳、まだ現役で選手として戦っている。

想像を明らかに超えた存在です。

今シーズンも彼の活躍を観ることが出来るのは、幸せです。






 高1で静岡学園を中退し、ブラジルに渡ったのは、有名な話です。

そこから彼は、様々なチームを転々とします。

最初こそ18歳で名門サントスと契約を結びますが、試合出場に恵まれません。

ブラジル代表が何人も在籍している強豪チーム。

18歳で経験も乏しい日本人選手が試合に出場するのは厳しすぎる環境だったようです。

もし、サントスにこだわっていたら、今のキャリアは無かったでしょう。








 そこから、幾つものチームを渡り歩きます。

サンパウロ州だけではなく、田舎の街にも。

1部のチームではなく、下部のリーグのチームにも。

1986 サントス
1986 パルメイラス
1986 マツバラ
1987 CRB
1987-1988 キンゼ・デ・ジャウー
1989 コリチーバ

試合に出場できる環境を最優先した結果でしょう。

試合に出続けることで、タフになり、実力を身に付け、経験を積んでいった。

カテゴリーや、チーム名のブランドにこだわるのではなく。

移動や、給与、待遇に設備。

若い時にしか乗り越えれない苦労が、山ほど降りかかってきたことでしょう。

18歳から22歳の間の育成の最終段階で、素晴らしい経験を積んだ。

その大いなる貯金が、彼のキャリアの礎になっているのは、事実です。







 18歳から22歳の間にどのような環境で過ごすのか。

世界中で、育成の問題点として、試行錯誤が繰り返されています。

メキシコのように、若手の試合出場を義務付ける方法。

バルサBのように、下部チームをリーグ戦に出場させる方法。

提携チームを持ち、レンタル移籍を活用し、下位のリーグで出場経験を積ませる方法。

どうにかして、育成機関を卒業した選手を、さらに大きくさせるのか。

トレーニングを積むだけでは、選手は成長しない。

やはり、試合に出場し、真剣勝負を繰り返すことでのみ、選手は成長していく。

この共通認識に基づいて、各クラブ、各国が工夫しているのです。








 日本も、ようやくこの問題に、着手しました。

J3にU-22選抜チームが、加盟しています。

89選手が登録し、毎節16名の選手が決定されます。

試合出場に恵まれない22歳以下の若手。

彼らの試合経験を積む場として、考えられています。









 この新たな試みに対して、賛否両論があります。

前日に集められた選手同士ではコンビネーションなど生まれない。

そのようなチームが試合を積み重ねて、何の意味があるのか?!

さて、どうでしょうか。

私は、どんどん試してみれば、良いと思います。

何もやらないよりも、試してみればいい。

コンセプトが、試合出場の少ない若手に試合経験を積ませる。

コンセプトは間違っていません。

後は、どのように運用するかでしょう。

今年のJリーグは、楽しみがまた一つ増えました。
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2014年01月30日

タイヤを履き替える

 自動車や、バイクのレースを観ていて、パッと思い出すシーンの一つ。

それは、ピットに入ってきた車のバイクを、クルーたちが交換するシーンです。

強いチームになればなるほど、鮮やかな作業。

与えられた役割分担を、一人一人が全うする。

1周のラップタイムを縮めるのは、コンマ何秒でも難しい。

ところが、タイヤ交換では、秒単位で違いが出てくる。

レースの流れを変えることすらあります。

あのようなシーンを見るたびに、レースもスポーツであり、団体競技であると感じます。










 では、なぜ、そんなリスクを犯してまで、タイヤを履き替えるのか?

天候が急変して替えている場合もあるでしょう。

多くの場合は、タイヤが磨り減って、グリップ力が落ちてしまったから。

タイヤは走れば走るほどすり減り、パフォーマンスが低下していきます。

予選で一発の速いタイムを出すためのタイヤなどでは、その消耗度も大きい。

コースやドライバーによっても、その低下度は違うらしいのですが、走るごとに低下していきます。

安定した走りを見せるためには、タイヤのコンディションも重要になってきますよね。










 なぜ、こんなことを思ったかというと、、。

今日、久しぶりにフットサルシューズを買い換えました。

体育館は、週に2回ほど利用しています。

当然その時に履くのは、裏が飴色のフットサルシューズ。

お気に入りは、黒ベースのものでした。

使うたびに手入れをして、乾燥させ、クリームを塗り大切に扱ってきました。

が、最近は、流行りでないらしく、黒いフットサルシューズは天然記念物レベル?

いくら待っても某M社さんが、黒いフットサルシューズを発売してくれない。

気恥ずかしいのですが、白いフットサルシューズを購入しました。








 キュ、キュキュッ!

新しいシューズは、グリップが違います。

3年ほど履いて、壊れかけていたシューズとは、比べ物にならない。

今までは、スケートのように、滑ってしまうことすらありました。

まるで、バースト寸前のタイヤのようなシューズを履いていたのかもしれません。

明らかに、パフォーマンスが低下していました。

特に、守備の局面でのアプローチ。

止まれるか、止まれないか?でどこまで寄せれるかが大きく違います。

ダッシュで寄せても、キュキュッと、止まれます。

さらに、その後の方向転換もスムーズ。

相手のすぐ近くまで寄せて、さらに応対するプレーを助けてくれます。








 弘法筆に頼らずとは言います。

私の場合は名人でもなんでもないので、いい道具に助けられました。

ステップワークは、選手のプレーを助けてくれます。

それを支えているシューズも、定期的に履き替えないとなりませんね。

posted by プロコーチ at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月23日

いい選手

「あの選手、うまいね」

日本では、しばしば、こう表現します。

「うまい」は日本における、最高の褒め言葉の一つではないでしょうか。

では、レベルの高いDFや、決定力のあるFWは?

矛盾や疑問はありますが、「うまい」という形容詞は、最高レベルの褒め言葉になっています。









 昨日、面白い体験をしました。

ここ1年、毎週のように通っている草サッカーがあります。

平日の朝から、2時間。

フットボールジャンキーとも言える、ボールを蹴るのが大好き人間が集まっています。

その中には、元、現役のプロ選手もちらほら。

昨日も、元プロ選手が3人ほど。

そのほかの多くの選手も、自信を持ってボールを扱う。

いい刺激を毎回もらえる、貴重な空間です。








 そこに、遅れて登場した若者?がいました。

20代半ばでしょうか。

鮮やかな金髪に、白い肌。

黄色と青のジャージを身につけた、外国人選手でした。

ジャージの背中には、ウクライナ!と書かれています。

(多くの仲間が、瞬時に彼のあだ名をつけました、もちろん「シェフチェンコ」)

彼は、堅実なプレーを繰り返します。

ボールを受ける位置に立ち、ボールを呼び込む、簡単にさばいて、走る。

守備につけば、自分のエリアに入ってきた選手を、責任もってチェックし、プレッシャー。

目立ちませんが、信頼おける選手に見えました。









 時間が経つにつれて、体が動き出したのか、雰囲気に慣れてきたのか。

少しずつ、彼の動きが変わってきました。

体を投げ出し、ボールをインターセプト。

ボールを持って簡単にさばくだけでなく、ボールをグッと持ち出すシーンも。

そして、ボールを積極的に受けるようになりました。

何か声を発しています。

「ホップ!」「ホップ!」

バルサの選手がボールを受ける時に発する、あの声です。

ウクライナの彼も、パスを要求するたびに、発していました。

私はこの言葉を、「チャビのクローンは作れるか?」の書籍で、このことを知りました。

生で「ホップ!」の声を聞いたのは初めてでした。

試合後、彼に確認すると「Give Me Pass」という意味だと答えてくれました。

やはり、本に書いてあった通り!!

(ちなみに、私以外は知らなかったので、周りはよく分からず首をかしげるばかりでした)









 ウクライナの彼は、本当に堅実なプレーヤーでした。

ボールを受けるためのサポートの距離、角度が本当に適切。

ボールを出しやすい場所、自分が受けてからプレーしやすい場所に立ち続けていました。

「ホップ」の声の意味はわ伝わらなくとも、自然にパスが集まるようになりました。

ボールを次のプレーに向けてコントロールし、スムーズにパスやドリブルにつながっていきます。

そして、守備における自分のタスクを守ります。

自分の責任において、自分のエリアでは、相手の自由を許しません。

一瞬見せる激しさは、草サッカーでは異質のものでした。










 「いい選手」

彼は本当に信頼おけるプレーヤーでした。

華麗なフェイントや、繊細なボールタッチは見せませんが、レベルの高さを感じました。

フェイントなどは、日本の小学生に劣るかもしれません。

彼にはそれを補って余りある、頭の良さがありました。

試合後に聞けば、ウクライナでプロとしてプレーしていた。

そして、何のツテもないのに、Jリーグでのプレーを願って来日したとのことです。








 彼のプレーを見て、改めて気づかされます。

ボール扱いがフットボールという競技の全てではない。

持っている技術をどのように活かすのかが大事であるということ。

何が見えて、何を感じれているのか?

そして、どんなプレーを選択し、正確に実行していくのか。

水曜日の朝に現れた、我らがシェフチェンコの今後に、明るい道があることを願ってます。















 
posted by プロコーチ at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする