2014年01月01日

本年もよろしくお願いします。

「挑戦と、基本の徹底との両立」…2014年の目標。



 本年は、私にとって、新たな挑戦に立ち向かいます。

会社の仲間と共に、新たなプロジェクトに取り組んでいるのです。

ブラジルのプロクラブと提携し、日本での事業展開を図ります。

ブラジル全国選手権を制した名門チーム。

しかも特筆すべきは、育成に力を入れていること。

優勝チーム内、トップチーム30人中11人が育成組織出身選手です。

日本とも親交が深く、多くの選手が日本に来たり、日本から加入したり。

某チームほどは名前が通っていないのですが、ブラジルでも名門中の名門クラブです。

仕事量は増えているのですが、楽しみで、楽しみで。









 ただし、そこで、足元がおろそかになるわけにはいかない。

自分の基盤となっている、スクール。

ヘッドコーチとして、12年目に入ります。

多くのスクール生のみんなが、真剣にフットボールに取り組んでいます。

外部と交流すると、その真剣さは、特筆すべきレベルだと評価を頂いています。

そして、指導を始め14年目になる社会人チームもあります。

私のベースは、ここにあるはず。

ここでの指導を通じて、自分の経験を深め、スキルを高めれた。

新規事業に浮かれ、それを忘れてはならないと、改めて感じます。









 昨年、「1mm UPのコーチング」を目標に掲げました。

昨日よりも、今日。

今日よりも、明日。

ほんの1mmでもいいから、UPさせること。

1年を振り返ったとき、365mm向上させることが出来ているのか?

正直に言うと、365mmを積み重ねることが出来なかった、、。

サボったつもりは無いのですが、積み重ねれなかった日が、何日もありました。









 だからこそ、基本の徹底を図るために、今年も1mmを積み重ねる努力を続けたい。

クルゼイロとの仕事は、もちろん成功させたい。

今後続けていくための、第一歩を、踏み出したい。

ただし、日々の積み重ねを忘れないように。

自戒を込めて、この目標を掲げ、一年を過ごしていきます!!
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2013年12月29日

体験する

 今日、急遽特別なイベントに参加してきました。

元Jリーガーの主催する、フットサル大会です。

私の同期でもある方が、直接誘ってくださり、参加することになりました。

3日前のお誘いだったのですが、喜んで引き受けました。

なかなか、そのような機会はありませんからね。

私たちは、スクールの生徒でチームを組んで、2チームの参加。

その中には、OVER50のメンバー、女性、10歳の子供と年末らしく?バラエティに富んでます。












 対戦相手は、なかなかのレベルです。

JリーグOBチーム、サッカーコーチのチーム、フットサル熟練者チーム。

うーん、明らかに厳しい。

私たちのスクールの良さは、全力を出して戦うこと。

攻撃だけでなく、守備にも価値を持ってプレーすること。

この部分を輝かせることが出来れば、きっと、惨めな試合にはならないはず。

実際、皆、最後まで戦っていました。

いいシーンもありましたし、得点も奪いました。

明らかな格上の選手からボールを奪い、パスをつなぎ、シュートまで持ち込む。

しばしば、会場を沸かせていました。









 大会が終わりました。

5チーム中、我々のチームが4位と5位。

実力が、そのまま現れてしまいました・・。

ただし、嬉しいこともありました。

対戦相手の友人、仲間から、一定以上の評価をもらえたことです。

「最後まで頑張るよね」

「切り替え、速いね」

「ちゃんと相手を見て、プレーしようとしてたね」

もちろんレベル差はあったのですが、このような評価はありがたいことです。

ここをベースに、足りない部分を継続的に高めていきたい。









 私のB級同期の元選手。

我々のスクールとの対戦で、GKの股を抜いてゴールを、2回決めました。

しかも、強いシュートでなく、タイミングを外し、ゆっくりなスピードで。

コロコロと、ゴールに転がりました。

少しだけボールを動かし、コースを作る。

一瞬タイミングを外し、小さな動作でシュート。

我々のGKも、ある程度、慣れている選手でしたが、歯が立ちません。

周りからは、感嘆の声に、拍手に、ため息。









 その試合後、その元選手に話を聞いてみました。

(狙い通りスゴイシュート、魅せましたね?)

「ああいうプレーを見せることで、もっとサッカー・フットサルを好きになって欲しい」

「それが、俺たち(元プロ選手)の役割だから」

確かに、大人も、子供も、プレーに釘付けでした。

そのシュートだけでなく、簡単に見せるパス回しや、ボールキープ。

お金を払ってでも見たくなるようなプレー。









 試合後、彼らはサインや写真に、にこやかに応じてくれました。

こういった姿も含めて、プロとしてのある姿を見せてくれたのです。

引率した私も、達成感に包まれました。

今回の大会に参加した人は、いい気持ちで家路についたことでしょう。

そして、いい思い出を、周りに自慢するに違いありません。

最高の体験を、一年の終わりに味わえました。
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2013年12月14日

ミッションインポッシブル

 イタリアを代表する名門ACミランは11日、
公式サイトで日本代表MF本田圭佑(27)が年明け3日から正式に選手登録されると発表した。

…スポーツ報知より

 
 本田圭佑選手のロシア脱出が、本当のものになりました。

プレミア、セリエA,リーガエスパニョーラ。

様々なクラブの名前が、噂に上がりました。

リバプール、ラッツィオあたりは、何度も名前が出てきたクラブです。

もしかすると、実際に移籍に向けて動いていたのかもしれません。

ロシアのクラブは、給料は高いが、1度入ると出るのが大変。

まるで監獄のようだ、と揶揄した選手もいるほどです。










 本田選手の移籍も、決まりそうで決まらない。

夏に、ミラン決定か?!という報道が繰り返されましたが、いまだにモスクワ。

伝え聞く話では、CSKモスクワ側が、移籍金を強硬に要求した。

ミラン側は、契約期間の残りが少ないから、減額を主張。

双方の歩み寄りが足らず、破談になったそうで。

どうせ、移籍するなら、チームの立ち上げの時に入りたかった。

組織が固まる前ならば、認められる可能性が高まる。

シーズンの半分が過ぎてからの冬の移籍を成功させるのは、簡単ではないですよね。








 そうは言っても、本田選手がチームにフィットし、試合に出場してほしい。

今回の移籍が成功するか、失敗するかで、ブラジルワールドカップでの日本代表が活躍できるかの鍵にも。

いいパフォーマンスをして、イタリアで結果を出す。

体も、心も、高まった状態で、シーズンを終える。

6月に始まるワールドカップの時に、どのような状態で迎えるのか?

もしレギュラー争いに敗れ、ベンチを温めるだけの状態になれば?!

日本の攻撃陣における、本田選手への依存度を考えると、厳しい結果につながりそうですよね。








 プロチームにおける、助っ人外国人選手は、11分の1では、評価に値しない。

一言で表すならば、違いを出せる選手。

攻撃の選手なら、得点を奪い、ゲームを作り、相手に恐れられる選手。

特に、ヨーロッパの中でも、メガクラブに数えられるACミラン。

その中の10番を着ける?のですから。

ピッチに立つだけで華がある、お客さんが見たくなる。

ひとたびボールを持てば、スタジアムの8万人の目が、ギュウウウと集まる。










 旧ユーゴスラビア代表、サビチェビッチ。

クロアチア代表、ボバン。

ポルトガル代表、ルイコスタ

オランダ代表、フリット。

自国の選手ですが、イタリア代表、ドナドーニ。

最近ではオランダ代表、セードルフでしょうか。

彼らは、その時代で、間違いなく世界のトップクラス。

そして引退した後も、彼らの信者が世界中に、未だに多数存在する。

それこそが、クラブの外国人助っ人であり、メガクラブの10番。








 本田選手が、彼らに並び称される選手になって欲しい。

認められるまで、時間がかかるでしょう。

彼が今まで挑んだミッションの中でも、最上級の難易度に違いありません。

求められるのは、ゴール。

いいパス、献身的な守備は、やって当然。

いかに早いタイミングでゴールを決めるのか。

彼が成功するかどうかは、この1点にかかっています。

中田英寿さんが、ペルージャで成功を収めたのは、ゴールをデビュー戦で奪ったから。

ユベントス戦での2ゴールが、彼のキャリアを決めたと言っても過言ではありません。

結局このシーズンは、33試合に出場し10ゴール。

開幕戦以降は、32試合で8ゴールしか挙げていないのです。

ところが当時、チームの主力選手として誰もが認め、ボールが集まっていました。

結果を重んじるイタリアの気質が、ゴールを求めています。

点を取れる選手として、チーム内で認められたことが、その後のプレーを楽にしたのです。











 本田選手は、残り20試合で10ゴールが一つの目安になるでしょうか。

そのためには、出来るだけ早く、ゴールを奪いたい。

綺麗な展開、惜しいシュート、起点となるパス、アシストすらも足りない。

体ごと押し込むような、泥まみれのゴールでもいい。

少なくとも出場3試合目までには、1点が欲しい。

11位に沈むミランを、本田選手のゴールでチャンピオンズリーグ圏内に押し上げた!!

そうなれば、全ての選手、スタッフ、サポーターが認めるでしょう。

不可能とも思えるこのミッションを、クリアするかどうか?!
posted by プロコーチ at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月08日

偉大なる功績に、最大限の敬意を

 ネルソン・マンデラ氏が今月3日に亡くなりました。

南アフリカの元大統領である氏は、95歳の人生に幕を下ろしました。

反アパルトヘイトの活動に取り組み、28年もの長期間獄中生活。

触法された後、1993年にはノーベル平和賞を受賞。

翌1994年に黒人初の大統領に就任。

黒人と白人との融和に生涯を捧げました。

アフリカの父(タタ)とまで呼ばれ、尊敬を集めました。









 前回、2010年のワールドカップは、南アフリカで開催されました。

ラグビーのワールドカップは、マンデラ氏の在籍中である1995年に南アフリカで開催されています。

もし、アパルトヘイトが続いていたならば、フットボールの祭典は、どちらも開かれなかったでしょう。

2010年のワールドカップでは、決勝戦に姿を見せてくれました。

重病説が流れる中、観衆に手を振って応える姿は、印象的でした。









 私も、南アフリカでのワールドカップに観戦に訪れました。

スタジアムの中では、黒人も白人も、アジア系も、全ての人が楽しんでいました。

現地の人は、とても人懐っこい印象があります。

ホテルの駐車場で、ボールを蹴って遊んでいると、黒人のドライバーがやってきました。

元選手との触れ込みの彼は、笑顔で仲間に入ってきました。

お互いにリフティングの技や、ボールタッチを見せ合う。

汗をかいてヘトヘトになるまで、ボールを通じたコミュニケーションを取りました。

スタジアムでは、すぐに友達になり、写真を撮り合いました。

弾けるような笑顔、「ホンダ!(バイクのHONDAのイメージで)」「ジャパン!」と声をかけて来ます。










 忘れられないのが、反アパルトヘイト運動を語る上で欠かせない地区に訪れたことでしょうか。

ソウェト地区と呼ばれるエリアで、ソウェト蜂起が起こった場所です。

ヨハネスブルクの郊外で、少し治安の良くない場所でした。

レストランで知り合った、見知らぬ黒人男性が、車でエスコートしてくれたのです。

「興味があれば、案内をしてやろう。」

電話番号を交換し、その日のうちに電話で約束を取り付けました。

今思うと、危険だったかもしれません。

でも、おかげで、安全に、ソウェト地区を訪問することが出来たのです。

記念碑や、記念館にある写真は、当時の状況を思い起こさせてくれました。

http://futebol.seesaa.net/article/155639068.html








 フットボールを求めて、様々な国を訪れました。

その中でも、南アフリカは忘れることができない国の一つです。

あの空の青さ、夕暮れの空は最高でした。

このような体験が出来たのもの、ネルソン・マンデラ氏の功績があってこそ。

ご冥福を心から、申し上げます。


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2013年11月20日

流れる水は、生き続ける

 今回の日本代表が戦った、ヨーロッパ遠征。

オランダ、ベルギーと強豪との連戦前は、微妙な空気がありました。

選手同士の確執?意見のぶつかり合い?

主力選手をコントロールできていない?監督の更迭の噂。

先日のような惨敗を続けると、チームは解体してしまう?!

対戦相手の強さも相まって、事前報道も懐疑心に満ちたものでした。

選手からは、悲観論、空元気とも思える強気な意見。

誰が見ても、試合前は、何かを模索していることが明らか。









 オランダ戦は、大敗すら予感させましたが、追いついて同点。

ベルギー戦は、逆転で勝利。

先取点を与えると、アジアの国でも逆転できなかったチームとは思えない変貌ぶりです。

一体、何がチームを変えたのか?

戦い方が、ガラッと変わったのでしょうか?

守備については、整理され、選手同士で共通理解が高まっている部分がありました。

高い位置でボールを奪って、ショートカウンター。

このイメージは共有されているようでした。

ただ、それだけで、ここまで雰囲気が変わるとは思えません。








 一番の大きな変化は、先発の11人を変えたこと。

そして、オランダ戦とベルギー戦でも選手を変えています。

直前のベラルーシ戦のメンバーは、以下の通り。

小学生の子供でも予想出来るくらいの鉄板メンバー。
GK1 川島永嗣
DF15 今野泰幸
 5 長友佑都
 2 内田篤人
 22 吉田麻也
MF 7 遠藤保仁
 17 長谷部誠
 4 本田圭佑
 9 岡崎慎司
 10 香川真司
FW11 柿谷曜一朗


オランダ戦では、そこから4人入れ替えました。

12 西川周作
16 山口螢
8 清武弘嗣
18 大迫勇也


さらにベルギー戦では、以下のメンバーが入れ替わりました。

GK1 川島永嗣
DF6 森重真人
21 酒井宏樹
3 酒井高徳
10 香川真司
11 柿谷曜一朗






 久しぶりにスタメンを手にした選手は、躍動感に溢れていました。

最後のアピールの場になるかもしれない!

コンディション不良の代替としての起用かも知れないが、チャンス!

普段よりも、走って、戦い、チャレンジしていたのではないでしょうか?

これは、外され、後半から出てきた選手も同じでした。

出場が45分限定とわかっていたからでしょう。

疲れ知らずに見えるほど、積極的にプレーに関わっていました。












 特に、手を加えないと思われていたポジションまで変化がありました。

ボランチは、何かがない限り、遠藤・長谷部選手のコンビ。

試合で逃げ切りを図りたい時に、細貝選手の投入はありました。

ここに、山口選手が競争に飛び込んで来たのです。

山口選手が良かったと言うよりも、スタメンの2人に対する影響が大きかったです。

遠藤選手が、必要以上に走りすぎていた。

ボールに寄せすぎて、大きく外されるシーンが何度かありました。

でもその走力や積極的な関わりが、チームに躍動感、活力を与えた。

先制されても、同点、逆転した原動力はここです。











 普段のメンバーに変わって出てきた選手が、スタメンを勝ち取ったとも思えない。

新たなオプションになれるかな?くらいの評価が正直なところでしょう。

最大の収穫は、集団に競争を持ち込んだこと。

ポジションが確約されてはいないよ。

パフォーマンス次第によっては、入れ替わりもあるよ。

ザッケローニ監督がようやく、選手たちにメッセージを発したのです。

どんなに綺麗な水も、流れないとがよどんてしまう、腐ってしまう。

水は常に流れていないと、綺麗な水であり続けることは出来ません。











私たちは、歴史に学ぶべきです。

狂気と思えるほど、競争に次ぐ競争をさせた、2002年のトルシエ監督。

選手選考でもサプライズがありました。

ジーコ監督率いた2006年。

予選、アジア大会と、勝負強さを見せてくれました。

しかし、明らかな序列が生まれ、競争は皆無でした。

海外組と国内組という言葉が定着した時期でもあります。

本大会では、スタメンと控え組との間に溝が出来てしまった。

前回2010年大会。

チームが停滞し、直前で戦い方を変更。

選手も突然、入れ替わった。

主力組であったはずの選手が、ベンチを温めていた。

劇薬が投入され、停滞していたチームが蘇りました。











 腐りかけていた水が、少しずつ流れ出しました。

でも、まだまだです。

Jリーグで活躍している選手が、まだ代表に選ばれていません。

相変わらずアンタッチャブルな存在になっている、本田選手がいます。

誰が外されても、本田選手のポジションは安泰となっています。

リスク管理の意味も含め、本田選手がいないオプションも作るべきです。

もっと、もっと、水が流れて、勢いのある集団になってほしいです。

今回の遠征が、その一歩になってくれることを、願っています。
posted by プロコーチ at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月13日

代表の弱点…DFが個の力で負けるから?!

 日本代表が、コンフェデレーションズカップ以来、低調だと言われています。

格上に胸を借りたコンフェデは3連敗。

その後も、勝てない試合が続きます。

そして、失点がかさんでいるので、守備が崩壊している!!

マスコミが代表の守備に対して、疑問を投げかけています。

先日の欧州遠征で、修正を施したようですが、2試合で3失点。

しかも対戦相手は、ワールドカップに出場できない、セルビア、ベラルーシ。

その疑念は、晴れることがありません。










 あるテレビ番組で、日本代表の守備について特集が組まれていました。

そこで、元日本代表の選手が、ここを治すべき!というポイントを話していました。

井原さんはラインコントロールを改善するように。

こまめにラインコントロールをして、コンパクトな状態を保つように。

そして、守備側が主導権を握れるように。

決して、オフサイドを取れ、と言ってるわけではないので、間違いのないように。

秋田さんは、ボランチの役割について。

簡単に言うと、フロントグラスとしての役割を果たすように。

ボランチのところで、もっと、相手の攻撃を潰す、制限する。

人選についても、触れていました。











 それぞれ、話すことは違いますが、共通していることがあります。

守備が崩壊しているのは、最終ラインの選手のせいだけではない。

ボールが、どのような状態で、最終ラインに来るのか?

中盤、FWの選手も守備の役割を果たす。

前の選手から、徐々にボールに制限をかけて行く。

最終ラインの所にボールを入れられたとしても、ある程度分かった状態にしておく。

どのようなボールが来るのか、相手FWがどのような動きをするのか。

DFが、予測出来ているならば、そう簡単にやられることはない。

チーム全体で、守備に取り組むことで、守備組織を構築しよう。

守備が崩壊しているのは、最終ラインのせいではなく、全体に責任がある。

そのことを伝えていました。









 とてもわかりやすい例があります。

2006年のワールドカップで優勝した、イタリア代表。

鉄壁の守備を武器に、前評判を覆し、頂点に上り詰めました。

その中心選手として大活躍したカンナバーロ選手。

世界最高のDFとして、レアルマドリーに移籍しました。

ところが、スペインでは、活躍することができない。

それどころか、自身の評価を落とす結果になってしまいました。

全員が守備のタスクを果たしてくれる、イタリア代表。

攻撃に重きを置き、後ろの選手だけが必死に仕事をしようとする、レアルマドリー。

カンナバーロ選手の能力に変化があったとは思えません。

彼の仲間たちに、変化があったのです。










 日本代表は、当時のレアルマドリーの道を進んでいるように思えてなりません。

守備は、GKとDFだけでは、成り立たないからです。

強いチームは、GK・DFから攻撃を始める。

そして、FWから守備を始める。

今回のオランダ、ベルギー戦で、どのような試合を見せてくれるのでしょうか。

いつまでも、DFを生贄に捧げるようなことがあってはならない。






 
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2013年11月06日

左のアウトサイドリフティングを15回

年内の目標・・・左のアウトサイドでリフティングを15回続ける。






 私は、左足でのボールコントロールが苦手です。

学生時代は、とにかく右足一本でプレーをしていました。

加えて、リフティングは嫌いでした。

大学時代も、とにかく下手くそ。

「一回でコントロールすれば、大丈夫。」

「試合中に、何度もリフティングをする機会なんて、ほぼない!」

弱いところを見せないように、強気に振舞っていました。










 対面で向かい合ってボールをやり取りする(基礎練習)は、何とかできるように。

ボレーでリターン、ワンタッチでコントロールしてツータッチ目でリターン。

動きながら、3人組で、歩きながら。

様々な形で繰り返しました。

最初は、ぎこちないことこの上なかったですが、徐々に出来るようになりました。

そして、浮き球で、パス交換に挑戦。

浮き玉に対するアレルギーは、ほぼ有りませんでした。








 コーチの仕事を始めるに当たって、取り組んだことがありました。

それは、リフティングの習得でした。

つま先でのちょんちょんリフティング(数10回)しか出来ませんでした。

リフティングボールを用い、1回ずつのリフティング。

まずは、インステップでのリフティング。

つま先よりも、靴紐部分にボールを当て、回転数を減らす。

真上に、胸の高さにボールが上がるように、心がけました。

右で1回キャッチ、左で1回キャッチ。

最初はそれすら、ままなりません。

特に左足が・・・。










 ある日を境に、少しずつミートし、回数も増えていきます。

2ヶ月、毎日取り組んだ結果、インステップのリフティングは、数100回はできるように。

他の場所でリフティング、コンビネーションにもチャレンジ。

トリッキーな上げる技や、回す技にも取り組んで行きました。

大人になってからでも、出来るものですね。

最後に取り組んだのが、世界一周。

インステップ左右、インサイド左右、アウトサイド左右、もも左右、頭、肩、胸、繰り返し。

一番の障害が、左のアウトサイドでした。

体の使い方、面の作り方が全く分からない。

鏡を見て、フォームを作ることから始め、真下からボールを捉える努力。

このトレーニングをしているうちに、リフティングに対するアレルギーは無くなりました。

今では、リフティングのデモンストレーションを見せることも、平気です。

下手くそだったからこそ、リフティングを出来ない気持ちが痛いくらいに分かる。

それは、コーチとしての、大きなメリットかもしれません。








 私のスクールは、成人対象がメインなのですが、子供向けのフットサルも開催しています。

そこで、ある取り組みを始めています。

JFAチャレンジゲーム、目指せファンタジスタです。

https://www.jfa-challengegame.com/

リフティングや、フェイント・ターン、手でのボールフィーリングの課題をクリアしていきます。

最高レベルは、20級。

検定団体の資格を取得し、毎月検定会を開催しています。

子供たちが、ボールを自主的に触るきっかけになれば!と思い、導入を決めました。

正直、これ必要!?という課題もありますが、ボールフィーリングに役立てばと願います。










 その課題の中に、どうしても私が出来ないものがありました。

アウトサイドで連続15回、しかも右足も左足も。

たった、10〜12級での課題ですので、簡単にクリアしたいところ。

恥ずかしいですが、左のアウトサイドは、たったの2回しか出来ない。

しかも、汚い回転のボールで、方向も定まらない・・。

正直、何度やっても、今のレベルではクリアできるイメージが浮かびません。

一番進んでいる子供が、今、10級へのチャレンジを始めています。

その子に負けないように、頑張らなければ!!








 退路を絶ってチャレンジするために、ここで恥を忍んで報告しました。

私自身が、年内のクリアを目指し、ここ数日取り組んでいます。

少しずつ、回転が良くなり、当たる場所が定まって来ました。

現在は、まだ4〜5回。

道は険しいですが、新たなチャレンジ!

posted by プロコーチ at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月30日

来る日に備えて

 96ジャパンの冒険が終わりました。

UAEで開かれている、U-17ワールドカップ。

ベスト16で、スウェーデンに敗れてしまいました。

決勝トーナメントのドローを見た時には、前回のベスト8を超えるのでは?!

そんな皮算用をしてしまいましたが、甘くはありませんでした。






 世界大会では、何とか守備を固めて、ワンチャンスを狙う。

カウンターと、セットプレーに活路を見出す。

格下としての戦い方を磨き上げた、日本代表の方が、結果を出している。

そんな傾向に、一石を投じるチームでした。

2010年の南アフリカでの日本代表は、その典型と言えます。









 横綱相撲を取る、格上のチームのようなポゼッション。

ボールをリズム良く動かして、相手の穴を探していく。

攻める続けることにより、相手の足を止めていく。

観ていて、楽しくなるような試合をしてくれていました。

そして、相手の対応を後手に回らせて、崩していく攻撃。

だからこそ、もう一つ、二つ勝ち上がって、ムーブメントになって欲しかった。









 

 今回の96ジャパンは、今後の基準となりうるチームでした。

ピッチ上の全員が、ボールを持てる選手。

そして、チームのスタイルを、皆で体現しようしている、戦術理解力の高さ。

スウェーデンとは、平均身長で、10数センチ以上も差がある体格差。

もし、サイズだけを揃えようとするならば、日本も180センチ台の選手を揃えれるでしょう。

サイズよりも、このチームに必要な選手をセレクトした潔さ。

JAPAN'S WAY を見せてもらった気がします。









 何よりの大きなポイントが、チームとして相手を見ようとしていること。

自分たちが攻めたいように攻めるのではなく、相手の嫌がることをする。

相手の対応が遅れた瞬間を見逃さない。

この、相手を感じる、相手の隙や穴を見つけることは、将来の糧になるはずです。

マンマークに来る相手、べったり引いてブロックを形成する相手は崩せなかった。

今回の取り組みは、間違いだったのでしょうか?










 前回、ベスト8、今回がベスト16。

平均的に世界大会の決勝トーナメントに進めるだけのポテンシャルが身に付いた?

この戦い方をして、どの程度相手に通用するかが、蓄積されてきている。

国としてのベースが、大きくなっている証なのではないでしょうか。

この取り組みを、続けて欲しい。

仮に、吉武監督が退任されたとしても。










 そして、ある日、突然、スーパースターが産まれてくる日を待つ。

本当に特別な才能は、育てることが出来ないとも、よく言われます。

例えば、メッシやネイマール、イブラヒモビッチや、バロテッリのような。

仮に生まれ落ちたとしても、単なるワンマンチームでは、世界を目指すことは難しい。

そのような才能が、今の日本に出てくれば、ジャンプアップ出来るのではないか。

特別な才能が輝く、そのベースを作り続ける。

今回のワールドカップでの4試合は、そのきっかけになると信じて。

明るい未来を大いに感じさせてくれた、今回の96ジャパンでした。





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2013年10月26日

アタッカーの天国(FCバルセロナ対レアルマドリー)

 もう少しで、今年もクラシコ、FCバルセロナ対レアルマドリーの試合が始まります。

雑誌やwebなどで取り上げられ、対決ムードが盛り上がります。

両チーム共に、新監督になっています。

両チーム共に、マイナーチェンジを施しています。

どのような対決になるか、楽しみです。









 衛星放送でも、クラシコのムードを盛り上げています。

過去の対戦を放映してくれているのです。

1983年マラドーナやシュスターが在籍していた頃。

1994年クライフ監督率いる、ドリームチーム。

中盤には前監督のグアルディオラ、前線にはロマーリオが君臨しています。

懐かしい映像を観ていると、様々なことに気づかされます。

戦術的には、コンパクトで無いこと。

選手間の距離が広い。

一度ボールを持ったら、ある程度余裕がある。

だから、ボールを足元に一度止めて(parada)、ルックアップ。

そして、ボールをコントロールして、プレーを進める。

一人一人のボールを保持する時間が長い。

1タッチ、2タッチでプレーするバケーロやグアルディオラが、特に目立ちます。









 ピッチ場が、FWにとっては地獄ではないか。

私が、最も感じたことです。

それは、ルールが2013年の現在とは異なるからです。

一つは、オフサイド。

選手がDFラインよりも前にいれば、何もしなくてもオフサイド。

1994年であっても、ボールに向かって走ったらオフサイド。

オフサイドトラップが、とにかく有効な時代です。

(未だに、そのルールを適用しているようなレフェリーや選手を、ごくまれに目にしますが、、。)











 もう一つは、反則、懲罰の基準です。

とにかく、ゆるい。

・DFが真後ろから、バチーンとスライディングタックル。

タックルを食らった選手が、宙に舞います。

「DFは一発目に【かます】つもりで、激しくやるんだよ」

すると、のちのちの戦いを有利に進めることが出来るとのこと。

それを解説しているのが、都並さんだというのが、面白い。

もうひとりの解説、西部さんが、さらにツッコミをいれるやり取りは、最高でした。

特に、足元でボールを持つテクニシャンタイプには、有効だそうです。

このプレーを真似して、全く同じことをすると、間違いなく一発レッドでしょう。

明らかに相手の足に行ってますし、ボールに行く意図が感じられない。

しかも、真後ろから。










 試合が進むと、そのようなシーンが、次から次へと出てきます。

突破した選手を、真後ろから追いかけながらスライディングというシーンもあります。

それでも、退場にはなりません。

激しいというよりも、ラフ。

暴力的なプレーが、繰り返されます。

都並さんは、話します。

「俺が現役の時も、イエローカードで済むように調節して激しく行っていた。」

「今なら(今の基準)、同じように調整してやっている。」

なるほど、1980〜1990年代は、今とは反則・懲罰の基準が違うのです。










 
 被害を受けるのは、世界に名立たるアタッカー。

マラドーナ、ストイチコフ、シュスター、ラウドルップにロマーリオ。

彼らが暴力的なタックルを受けて、宙を舞い、地面にもんどりうって倒れこむ。

ところが、しばらくすると、何事も無かったかのように立ち上がるのです。

先ほど浮かべた苦悩の表情が、演技かのようにすら感じる。

昔の人間は、今では考えられないほどタフ?!

でも明らかに、えげつない反則を受けているのは間違いないのです。

彼らは、この厳しい基準に慣れている。

足や体を目掛けて、相手がぶつかって来ることも予測している。

相手が来るとわかったら、当たる前にジャンプしたり、体を逃がし始めている。

丈夫な大木よりも、柳の木の方が、強風に煽られても倒れない。

派手に飛んでいるのですが、自ら飛んで力を逃がしている。

自分から飛んでいるので、受身もスムーズに取れている。

相手を感じる能力は、現代の選手よりも敏感に持っていたはずです。









 ここまでの暴力的なプレー。

今では、ヨーロッパや日本では目にすることはありません。

ルールを厳格に運用するならば、許されざる行為だからです。

そして、競技規則は、日々、得点が生まれやすい方向に変更されています。

言い換えれば、DFにとっては、少々厳しいものも含まれています。

(オフサイドの運用などは、その際たる事例でしょう。)

プレーの強度、激しさは変わりませんが、真後ろからやられることはありません。


選手が、次から次へと、地面に倒れこみ、宙を舞うシーンは、面白いものではありません。

それよりも、素晴らしい技や、判断、戦術的な攻防を観たいはず。

選手が伸び伸びとプレーする姿は、ファンにとってもプラスに働きます。

現代の基準。

アタッカーの選手にとっての天国は、ファンにとっても天国なのかもしれません。




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2013年10月19日

言葉が持つ力

 監督は、言葉を大切にする人間が多い。

選手を動かすために、どのような言葉を用いるのか。

言葉が持っている直接的な意味が作用する力。

言葉を受け取った選手が、行動することにより変化が起き、さらなる変化を産む。

2次的にも3次的にも、どんどん、言葉は力を持って、進んでいく。

仮に全く同じ言葉を発したとしても、チーム・個人の状態によってその受け取り方も変化。

我々指導者は、言葉の取り扱いには、くれぐれも注意しなくては!










「バランス」

イタリア語だと、「ビランチェ」とのこと。

ザッケローニ監督のコメントや、トレーニング紹介で、度々目にします。

コンフェデ、そしてウルグアイ戦の後くらいからでしょうか。

特に目にする機会が増えてきています。

「チーム全体のバランスが崩れた。
ここからW杯本番に向け、適正なバランスをいかに取り戻せるか」・・13年9月

「個々のクオリティーと全員で攻めて全員で守るというスタイルがバランスよく融合してこそ、
チームという作品は高みへとたどりつけるのです。 」・・13年9月

「ビランチェ、という言葉を練習前ミーティングで連発」・・13年10月

最近、よく耳にしていました。

気になって調べてみると、どうやらこれは、就任当初から、口にしていた言葉です。

「自分ではバランスの取れたチームを作れると思っている。
攻守両方が一つのゲームでうまく出せるようなチームにしたい。」・・10年8月










 バランスの取れているチーム。

攻撃の時から、奪われたことを考えれている。

守備の時から、奪ってどうするかのイメージが共有でき、実行できる。

一番前の選手が、守備を始める。

そして、一番後ろの選手から、攻撃を始めている。

一つの理想とも言える、チームだと思います。

強いチームは、結果として、バランスが取れているものです。

あくまでも、結果として。












 ザッケローニ監督のキャリア、知識、情熱は素晴らしいものです。

私などは、足元にも及びません。

勝負の世界で、何十年も戦っている、素晴らしい監督です。

ただ、日本人のメンタリティーを、どこまで理解できているのか?

個人主義の選手は、ごく少数。

ドイツで日本人選手が評価されているのは、監督の注文に、確実に答えるから。

グループ全体の規律を取ることなど、当然のように出来る。

それが日本人のメンタリティでしょう。

整列して電車を待つことができるのが、日本人なのです。












 私の個人的な意見ですが、バランスを取ることを目標に上げる。

これには、賛成出来ません。

なぜならば、日本人は、監督が言ったことをあまりにも尊重しすぎるからです。

バランスを取れと言われると、忠実に、バランスを取るでしょう。

ピッチ全体を見て、バランスを崩さないことを第一に考える。

選手たちは、そのバランスを取れたポジションに立つことが目的になってしまう。

すると選手たちは、自分のポジションを崩して、飛び出すことを恐れてしまう。

恐れないまでも、一瞬ためらうことが出てくるのではないか。

一瞬でもためらうと、チャンスは消えているし、ピンチは取り返せない状態になっている。











 オシム元監督は、ヨーロッパと、日本とでは、アプローチを変えていたそうです。

選手に示す価値観であり、そして選手に話しかける言葉。

ヨーロッパで指揮をとっていたころは、規律を守らせることを考えていた。

自由に指せると、自分の価値観だけで動いてしまう選手。

ところが日本では、規律を守りすぎる選手が多いことに悩んでいた。

何かを指示すると、そればかりをしている。

それが、「考えて走れ」という言葉に現れていたのではないか。

監督の指示通りにトレーニングをしていても、ブラボーの言葉はもらえない。

指示されていない動きでも、自分で考えて、チームに貢献したなら「ブラボー」となる。

オシム監督は、選手のメンタリティーを見極めて、処方箋を出していたのでしょう。

言葉や、トレーニングで示す価値観で、選手たちを変えていった。









 「バランス」

この言葉をザッケローニ監督が発すれば、発するほど、組織は硬直してしまう。

何か別の言葉を使って、結果的にバランスが取れる。

そんな方法を取るべきだと、私は考えます。

オシム元監督が示してくれた道が、大いなるヒントになるはずです。

今の停滞感を払拭し、さらなる前進を期待したいのですが。

さて、「バランス」という言葉を、我々はいつまで耳にするのでしょうか・・・。
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2013年10月12日

メキシコの日本料理

 メキシコでは、日本食ブームが到来している。

保守的な食の思考を持つメキシコ人ではあるが、すっかり日本食が定着している。

タコス、ピザ、寿司と言われるくらいである。

首都メキシコシティでは、250を超える、日本食レストランがある。

その顧客の9割は、現地のメキシコ人である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは、日本貿易振興機構(ジェトロ)メキシコ事務所が今年2月に発表したレポートです。










 日本の食や文化が、世界で認知、支持されていることは嬉しいことですよね。

世界中で、日本食レストランを見ることできます。

日本食は、健康にいい。

健康に気をつかう、中流階級以上の人々に、支持を受けているらしいです。

ただし、その中身は、???不思議なものが少なくありません。

このレポートでも、伝統的な日本料理とは異なる、とハッキリ記されています。

私が2010年に南アフリカ訪れたとき、全くその通りの体験をしました。

不思議なお寿司を提供する、日本食レストランでした。

初めて食べると、もしかすると、いいね、と思うのかもしれません。

でも私は、2度とその店に行くことはありませんでしたよ。









 あるテレビ番組を見ました。

メキシコに、怪しい日本食レストランがある。

その店のオーナーはタイ人で、日本に行ったことすらない。

見よう見まねで、日本料理を提供している。

調理をするシェフは、メキシコ人で、日本料理は、オーナーに教えてもらっただけ。

・刺身は冷凍でなくてはならない
(冷凍でないと魚を切ることが出来ない?!から)

・刺身につける醤油は、ウスターソースをたっぷり混ぜる

・刺身を切るときは、力を入れて、斧のようにぶった切る。

・カニカマをすりおろして、様々な料理に用いる。

・冷めたご飯は、水を混ぜ、電子レンジに入れ、チーズやカニカマなど不思議なトッピングをする。









 等々、日本人が見ると、卒倒しそうなメニューや調理法だらけ。

南アフリカでもそうでした。

韓国系、中国系のアジア人が、粘土細工をするように、握り寿司を作っていました。

明らかに鮮度の悪い生牡蠣を出そうとしていました。

知らないとは、恐ろしいことですよね。

もちろん私は、生牡蠣は注文しませんでした。

南アフリカで食中毒になるのは嫌ですから。

おそらく南アフリカも、メキシコでも同じなのでしょう。

日本食がどういうものかを、そもそも知らないのです。

その番組では、和食の料理人が、丁寧に指導をしていました。

今までの間違った考えを、打ち壊される、メキシコ人たち。

本物の技術に圧倒される。

本物の味に、感動する。

現在は、その指導を忠実に守り、少しずつ良くなっているとのこと。










 ドキッとしませんか?

我々は、本当のフットボールを知っているのか?

紛い物のを、日本食だと思い込んでいる、メキシコ人や南アフリカの人々。

思い込みや間違いが、積み重なって、本来のそのものとは、かけ離れたものになっている。

なぜか?

そこには、正しい情報が入っていないから。

そこでは、本物を体験したことがないから。

だから、いつまで経っても、まがい物がまかり通るのです。










 私たちは、海外で変な日本食を見て、首をかしげる。

そして思うのです。

「やっぱり違うよね、日本ではないから仕方がないか。」

「これはこれで、違うものとして楽しもう。」

フットボールの先進国の人が、我々の試合やトレーニングを見る。

そうすると、どう思うのでしょうか?

日本人の我々が、独自のフットボールスタイルを構築していく。

ものすごく大変なことだとは思いますが、大切なことです。

ただしその過程で、もともとの本物を知っておくことは、必要でしょう。









 守・破・離です。

まず、忠実に守る。

本物は、本物だけが持つ魅力や、輝きを持っている。

それを忠実に真似ていくと、少しずつ自分たちに適合する何かが見えてくるはず。

その料理は、私たちの口にも合っていて、オリジナルの良さも持っているでしょう。

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2013年10月05日

フットボールが豊かにしてくれるもの

「朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。」… 有朋自遠方來 不亦樂乎 




 昨日、夜遅くに電話が鳴りました。

スクールを終え、車で家に帰っているところでした。

ハンズフリーにしているので、誰かも確認せずに、パッと。

「久しぶりです!、今、いいですか?!」

明るく大きな声で、受話器の向こうから話しかけて来ました。

思いもがけず、大学のサッカー部の後輩でした。









 すると、サッカー部の仲間で久々に集まって、飲んでいるとのこと。

私の同期3人と、後輩の代2人の計5人。

盛り上がって、電話をかけてきてくれたようなのです。

代わる代わる、電話に出てくれ、近況を報告し合います。

中には、10数年も会っていない仲間もいました。

梅田?の居酒屋なのでしょうか、ざわざわとしていますが、間違いなく懐かしい声が聞こえてきます。

仲間の元気そうな声を聞いて安心。

久々のその場に、自分がいないことが、悔しい気分にすらなりました。











 お互い立場が変わって、所帯持ちだったり、日々仕事に追われていたり。

それでも、昔のつながりは変わりません。

本当は、顔を合わせて、同じ時間を共有したかった。

電話で、たった20分あまり話しただけでした。

それなのに、10数年の時間、数100キロの距離が、一気に0に。

素晴らしい時間を持つことが出来ました。

少し、大げさかもしれません。

本当に、本当に、嬉しかったのです。








 真剣に取り組んでいた。

お互い、バカ話もするが、サッカーの議論を戦わせた。

苦しいことも、嫌なこともありました。

濃密な時間を過ごしたからこそ、時間や距離を、瞬時に飛び越えることができる。

声が届いただけですから、遠方より来る・・・と言うのは、間違いなのでしょう。

亦楽しからずや、本当に楽しいことではありますよね。








 このつながりは、人生の宝物。

フットボールが豊かにしてくれるもの。

それは、自分の人生、そのものかもしれない。

フットボールの神様に、感謝。
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2013年09月17日

2014年ブラジルワールドカップを予測する

 世界のトップレベルの選手は、ここに集まる。

そして、世界の潮流は、ここから始まる。

すっかりその流れが定着しているのが、UEFAチャンピオンズリーグ。

いよいよ、本戦が始まります。

優勝はあのチームでしょうか?それとも、このチームでしょうか?









 4年に一度のワールドカップで、その後の世界の流行りが決まる。

世界一のチームを追いかけて、世界中に劣化コピーが生まれる。

そして、世界一を打ち破るための新たな戦術や、選手が生まれてくる。

また、新たなチャンピオンが生まれ、さらなる流れを生み出していく。

世界のフットボールは、このように進歩していったと、記されています。

当時は、情報が限られていた社会です。

今のように衛星テレビも無ければ、ましてやインターネットもありません。

現代に比べると、緩やかに時間が流れていたようです。

だからかもしれませんが、大会の驚きを与えるようなチームが飛び出していた。

90年ワールドカップでのカメルーンが、最後の驚きだったかもしれません。









 今、その流れを作る大会は、UEFAチャンピオンズリーグが取って代わっています。

2008年のユーロ、2010年のワールドカップでの、スペイン代表の躍進。

それは既に、チャンピオンズリーグで予見されていたことでした。

2006年、2009年チャンピオンズリーグでの、バルサ優勝。

驚きというよりも、ガチガチの優勝候補。

前回ベスト16で、優勝経験の無いチームのはずですが。

スペインが世界トップクラスの力をつけていることは、誰もが知っていました。

(私はひねくれているので、スペインを優勝候補には推していませんでしたが、、。)







 スペイン代表の戦い方は、バルサそのもの。
 
細かいパスをつなぎながら、ポゼッションをする。

攻撃をベースとして、観る者を楽しませてくれる戦い方。

さらには、その対抗策までも、知れ渡っていました。

ペナルティエリアの前に、DF・MFがラインを2本作り、強固なブロックを形成する。

バスを停めたと形容される守備から、素早いカウンターでゴールを狙う。

インテルが駆使して、これまたチャンピオンズリーグを制しました。

2010年南アフリカワールドカップでは、ミニバルサとミニインテル。

この2つの戦い方をするチームを多く目にしました。









 昨年のチャンピオンズリーグでは、ドイツ勢同士が決勝を戦いました。

どちらもスター選手が、監督に与えられた戦術を忠実に遂行する。

バルサほどの華麗さは無いが、ポゼッションもするし、カウンターも鋭い。

奪われた瞬間に高い位置でボールを奪う方法が、浸透していた。

さらには、奪えないとみるや、引いてブロックを作り、粘り強く守る守備も見せる。

何よりも、最後まで熱く戦う。

とても、オーソドックスなチームの構成だったように思えます。

ただ、彼らは、背が高く、体重が重く、足が速い。






 少し古いですが、曙VS若貴のような関係でしょうか。

若貴が今までの歴史を変えるような相撲で、館内を沸かせる。

曙は体が動く巨体で、怪物のように踏み潰そうとする。

お互いに切磋琢磨して、よりレベルの高い相撲を見せてくれていました。

もし、無理やりに当てはめるならば、バルサ、マンチェスターCが若貴。

ドイツ勢に、レアル、マンチェスターUなどが曙。

ミラン、ユーベなどのイタリア勢、チェルシー、パリSGなどは、??

フットボールに相撲を当てはめるのは、かなり無理があるようです。








 今年は、どのような流れが生まれるのでしょうか?

チャンピオンズリーグを見れば、来年のブラジルワールドカップが見えてくる。

注意深く、世界トップレベルのフットボールを楽しむことにします。


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2013年09月13日

最適なリーグ運営を目指して

 大会ごとに運営方法に変更が生じるが、

1次ラウンドはグループリーグ(複数のグループに分けて各グループで総当たり戦)で実施し、

ここを勝ち抜けたチームにより決勝トーナメント(ノックアウト方式が多いが、

過去には総当たり戦で行われたこともある)を行う。

                  ・・・・Wikipedia、FIFAワールドカップの項から引用


さらに、歴史の変遷を見ていくと

1930年:1次ラウンドは4グループによるグループリーグ。各組1位のチームのみが決勝トーナメントに進出。
1934年・1938年:全試合ノックアウト方式。
1950年:1次ラウンドは4グループによるグループリーグ。各組1位のチームのみが決勝ラウンド(4チームによる総当たり戦)に進出。
1954年 - 1970年:1次ラウンドは4グループによるグループリーグ。各組上位2チームが決勝トーナメントに進出。
1974年 - 1978年:1次ラウンドは4グループによるグループリーグ。各組上位2チームが2次ラウンド(4チームずつの2組によるグループリーグ)に進出し、2次ラウンドの各組1位チームで決勝戦、各組2位チームで3位決定戦を戦った。
1982年:チーム数が24チームに増加。1次ラウンドは6グループによるグループリーグ。各組上位2チームが2次ラウンド(3チームずつの4組によるグループリーグ)に進出し、2次ラウンドの各組1位チーム(4チーム)が決勝トーナメントに進出。
1986年 - 1994年:1次ラウンドは6グループによるグループリーグ。各組上位2チームと、各組3位のチームのうち成績上位4チーム(合計16チーム)が決勝トーナメントに進出。










 1998年大会から出場国が32チームになり、それ以後は現在の状態に落ち着いています。

最も権威のある、ワールドカップですが、こんなにも本大会の形式を変えています。

ドーハの悲劇など、最近かと思いましたが、1994年大会のアジア予選。

当時本大会に進めるのは、24チームだったのです。

さらに懐かしい、ジーコ元日本代表が活躍した、黄金のカルテット。

1982年1986年のワールドカップのことです。

今は、2次ラウンドなど存在しないものまで、当時はあったようです。








 1993年に立ち上がった、Jリーグ。

2ステージ制で始まりました。

リーグ戦でも盛り上がりましたが、チャンピオンシップでは、さらに盛り上がってました。

世界のトップレベルは、1シーズン制だ。

年間を通しての戦いでこそ、真の王者が決まる。

2005年から現在まで、1シーズン制、ホーム&アウェイの分かりやすい方式になっています。

ところが、2015年から2ステージ制+ポストシーズンが導入されるようです。

世界のスタンダードと逆行する動き!反対の声が多いらしいのですが。







 ちなみに、世界のスタンダードとは言いますが、実際はどうでしょうか。

ドイツ、イタリア、スペイン、イングランド。

さらには、ポルトガル、オランダにフランス、そしてロシア。

UEFAリーグランキングの上位チームは、1シーズン制です。

ところが、その他多くの国が、1シーズン制以外の方式を導入しているのが現状です。

アルゼンチン、メキシコ、アメリカ、スイス、ベルギー、スコットランド、などなど。

ブラジルも、2003年までポストシーズン制を用いていたようです。

歴史ある国から、新興国まで。

様々な方式を模索しながら、リーグ戦を運営しているようです。

何が正解かどうかは、正直分かりません。

始まって20年の、まだ歴史が浅いプロリーグが、日本のJリーグです。

日本にとって、最良と思える方式を模索することが、悪いとはとても思えません。











 あまりにコロコロと方式を変えるのでなければ。

試してみるのは、そんなに悪いことでしょうか。

日本で、最も観客を動員しているリーグ戦、それはプロ野球でしょう。

100年を超える歴史がある、日本のプロ野球。

交流戦に、ポストシーズンの導入。

年間に2000万人も、観客を集めている日本のプロ野球。

1試合平均すると、25000人ほどです。

彼らでさえ、変わろうとしています。

Jリーグは、年間で800万人、1試合平均すると2万人弱に過ぎません。








 どうすれば、サポーターが楽しめるのか?

どのような方式を取れば、チームの強化、選手の育成、ひいてはリーグの向上につながるのか?

売上が増えることだけを目的にしてはならない。

選手や、サポーター、クラブを置き去りにする改革は改悪。

この20年のJリーグの歩みは、世界に誇れるものです。

さらに素晴らしい20年を送るために、何が必要かを。
posted by プロコーチ at 03:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月10日

スポーツへの関わり

 2020年東京オリンピック、パラリンピックの開催が決まりました。

テレビで、開催が決まった瞬間の映像が流れます。

喜びを爆発させて、招致に携わったメンバーが興奮していました。

私も、もちろん嬉しい。

ワールドカップ、ユーロはさんざん現地で観ていますが、オリンピックはまだありません。

どのような空気に包まれるのか?

楽しみな気持ちになります。









 ですが、その一方で、素直に喜べない自分もいます。

もちろん、東日本大震災の復興が、まだ途中であること。

原発の後始末が終わっていないこと。

2020年には、日本国民全員が、素直にオリンピックを味わう環境になってほしい。

オリンピックの準備をするということは、会場周辺を整えるだけではないはずです。

私はオリンピックは、もちろん大好きです。

子供の頃にみたオリンピックの映像。

ワールドカップよりも、早い、初めての衝撃体験でした。

あんなのに多くの大人たちが興奮する、すごい大会なんだ!

小学生の頃に刻んだ記憶は、忘れられません。

だからこそ、オリンピックは特別ですし、やって良かったと感じられる大会になって欲しい。









 ドイツは、2006年のワールドカップを心から楽しんでいました。

多くの国民が、様々な形で楽しんでいました。

スタジアム周辺、スタジアム内は、もちろん。

パブリックビューにも、数万人が集まる。

街にドイツの旗や、ワールドカップのロゴが溢れかえる。

歓迎ムード、自分たちも楽しんでやろうという空気が、何とも心地よい。











 私たちは、ケルンの郊外でフスバル(フットボール)の試合をしました。

対戦相手は、地元の郵便局チームだったでしょうか。

ケルンから、地下鉄に、トラムを乗り換えて、さらに徒歩で。

すると山の中に、突然グラウンドがあるのです。

数面の芝のピッチに、クラブハウスに、レストラン。

スポーツシューレがあったのです。

そこでは、我々以外にも、子供やおじいちゃん、地元の青年も楽しんでいます。

フットボールが、スポーツが、生活に根付いている。

3週間程、滞在しましたが、あの空気は最高でした。











 スポーツにどのように関わるのか?

・スポーツをプレイする。

・スポーツを観戦する。

・スポーツをサポートする。

・スポーツの仕事に携わる。

個人が、目的や能力に合わせて、スポーツを楽しむ。

くれぐれも、一部のトップアスリートや、特定の企業のものにならないように。

日本のスポーツ関係者は、運営能力は素晴らしいものを持っています。

大会そのものは、そつなく、予定通り終わるでしょう。

でも、オリンピックの成功は、それだけではない。

日本が2020年のオリンピックを機に、さらにスポーツを楽しむ国になって欲しい。

そのための取り組みを、我々もしていきたい。
posted by プロコーチ at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月19日

スペインからの刺激

 昨日、スペインから、友人が訪れてくれました。

Fリーグ、イタリア、スペインでも活躍している、フットサルプレーヤー。

元日本代表でもある、鈴木リュウジ君です。

私のスクールに、スペシャルゲストとして参加してくれました。

スケジュールは詰まっていたようですが、なんとか時間を作ってくれました。

彼と、私の同僚二人とは、10数年来の付き合いです。

そんな縁もあってでしょう。

当日のクリニックに参加した方は、もちろん喜んでくれたようです。









 その後、食事をしながら、熱い話が続きます。

ちょいちょい、脱線することもありましたが、、。

サッカーの話、フットサルの話、昔の思い出話。

スペインの現状は、こうだ!

今回のクリニックでは!

結局、8時間以上も、話続けることになりました。








 みんな、フットボールが大好きなんだな。

改めて、感じた、最高の時間でした。

この時に話した内容で、とても興味深いことが幾つかあります。

それは、また後日、ご紹介します。





posted by プロコーチ at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月09日

ボールへの関わり

 高校時代のチームメイトと再会しました。

彼は、ある公立高校の教員をしながら、サッカーの指導を続けています。

自分のチームだけでなく、長らく県のトレセンコーチも努めているようです。

焼けた肌に、引き締まった体つきを見ていると、全く当時と変わっていない?!

いつまでも若い、旧友です。

ランチしながら、お互いの近況などを伝え合います。

気づけば、サッカーの話ばかり。








 すると、彼が、昨年B級指導者ライセンスを取得していました。

数年前に聞いたところ、「忙しくて時間が無いな〜」と話していたのですが。

「受講してみて、良かったわ。」

笑顔で話してくれました。

もっと早く、受講すれば良かった!と話していたのが、印象的でした。

充実した、講習会だったのでしょう。









 講習会のエピソードを幾つか教えてくれました。

その中で、興味深い話があります。

初日の夕方に、受講者をチームに分けて、試合を行った。

ハーフコートマッチ2本と、フルコート1本。

お互いの親睦を図る意味もあるのでしょうか。

これは、私たちの時も同じでした。

その時の話です。










 私たちとは、少し違いがありました。

ハーフコートマッチが終わった時に、JFAのインストラクターから発表があったことです。

それは、全選手のボールに触った回数が発表されたそうなのです。

これは、私たちの時にはありませんでした。

(数えていたのかもしれませんが、我々に発表されてはいません。)

私の友人は、受講生、全32人中32番目のタッチ数。

なんと2回しか触っていなかったのです。

「**さん、3回しかボールに触っていませんでしたよ。」

「もっと、ボールに関わってください。」

ちなみに1位の選手は、数十回以上。








 私の友人は、ガンガンのアタッカーです。

背は大きくないのですが、ドリブルのキレは抜群で、シュート力もあります。

体の芯は太く、コンタクトプレーも厭わない。

一度勢いに乗ったら、抑えることは難しい選手です。

ハーフコートマッチでは、サイドにとにかく張っていたそうです。

ボールを受けに行くことはせずに。

向こうの方にボールがあっても、寄らない。

ボールが後ろに下がっても、降りて行かない。

とにかく、サイドの高い位置に張って、ボールを待っていたのだそうです。

「ボールタッチは3回だけど、3点獲ったよ。」

ボールを触った時は、全て、フィニッシュまで持ち込み、ゴールを決めた!

ボールへの関わりは少なくても、アタッカーとしての責任は果たしたのです。







 それをやんわりとインストラクターに伝えると、複雑な表情を浮かべます。

「それでも、もう少し、関わってください。」

このやり取りの後、フルコートの試合が始まります。

ポジションが中盤の下がり目、ボランチに移った。

インストラクターの言葉もあったので、たくさんボールに関わろうとした。

一気に40回以上ボールに触ったそうです。

が、ゴールは0。

しかも、試合終了後、「ボールには関わったけど、持ちすぎだね」

インストラクターから、言葉がかかったそうです。









 ボールへの積極的な関わり。

JFAからも、盛んに発信されているテーマの一つです。

ボールを持っていない時に何をするのか?

足元にボールが入って、初めてプレーがなされるのでは困る。

ビルドアップに関わり、顔を出し、ボールの受け手になる。

選択肢を増やす動きです。

スペースを見つけ、飛び出していく。

味方のためにスペースを作り、スペースを埋める動きをする。

それは、守備においても、同じ。

こういった積極的な関わりをすることが、試合の主導権を握る助けになる。










 
 サイドアタッカーや、ストライカーと言えども、その一翼を担うべきである。

免除される選手はいない。

一昔前は、選手によって役割を分担する試合が許されていた。

あの選手は攻撃で力を発揮してくれるから、守備は免除してあげよう。

現代フットボールにおいては、どんなスター選手であっても、免除される選手はいない。

攻守に渡って、積極的に関わるべきである。

これが、トレンドであり、日本が力を高める道である、とのことです。









 積極的にボールに関わる選手は、私は大好きです。

チームに活力を与えてくれる。

このような選手が、何人もいてくれると、指導者としては心強いのです。

自分自身がプレーをするなら、こうありたいと、常に考えています。

その一方で、ボールにはあまり関わらないのですが、決定的な仕事をしてくれる選手。

1試合に数回しかボールに触らないかもしれない。

でも、必ず決定的な仕事をしてくれ、試合を決めてくれる。

使い辛い選手かもしれないが、チームに欲しい。

そのような選手に対する、私自身の憧れも存在します。










 ピアノを運ぶ選手、ピアノを演奏する選手。

どちらかだけでも、チーム力は上がらない。

全員が、ピアノを運び、演奏できればいいのですが。

永遠のテーマの一つかもしれません。

少なくとも、どちらのタイプの選手も、公平に見極める目を持ちたい。

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2013年07月05日

大企業になっても、ベンチャーのように

 昨日、指導を終え、テレビをつけると、ビジネスマン向けの番組をしていました。

普段は、さほど気にとめないのですが、つい見入ってしまいました。

コカ・コーラのトップが、様々な質問に答えていました。

実は、学生の頃、コカ・コーラのトップの授業を受講したことがあります。

何となく、懐かしい気持ちになり、番組を観ていました。









 企業理念や、企業活動について、堂々と回答しています。

商品を売るというよりも、良いイメージや、空気を売っているような戦略。

実際買う人は、コカ・コーラが良いから買うのではなく。

コカ・コーラを愛すると思って欲しい戦略を考えているそうです。

その努力もあり、世界の200カ国以上で、販売されている。

そんな、トップが、日本の経営者に向けてアドバイスをしました。

「大企業になっても、小さな企業の心構えを持つこと」

人が増え、売上が上がり、組織が大きくなる。

すると、組織が硬直化し、成功体験を信じ、組織に埋もれ責任を取らない。

健全な競争、新たなチャレンジ、個人が勝負出来る環境。

企業が成長していった良さが、失われてしまう。









 組織は、個人の集合体。

個人が輝いているのは、組織が機能している証拠。

序列に従ってのみ行動するなら、停滞を呼んでしまう。

健全な競争から、より強い組織が生まれる。

大きな力を持った組織が、小さな組織なように動くことができれば!!

それほど強い組織はないでしょう。

組織が生まれたばかりの、あの感覚を忘れない。

必死で競争し、個人個人が戦っていた感覚。







 いくら成功を収めたチームであっても、その成功がずっと続く訳ではない。

健全な競争を繰り返すことが、組織を強くしてくれる。

そして、選手層も自然と分厚くなるでしょう。

ワールドカップまで、約一年となった、日本代表。

再開されるJリーグを注目したい。

誰もが認めるような活躍をする選手が、たくさん出てきて欲しい。

中村俊輔、中澤、富澤、柿谷、大迫、角田、佐藤寿人、高萩、楢崎、闘莉王、宇佐美、豊田、大久保。

候補になりそうな選手が、何人もいます。

東アジア選手権や、親善試合。

チャンスは少ないかもしれないけども、是非、競争を促して欲しい。

Jリーグで活躍すると、代表に呼ばれチャンスをもらえる。

それを見た他の選手たちも奮起し、Jリーグが盛り上がる。

いい循環が、生まれると、見ているこちらも楽しい。

今のままだと、Jリーグよりも、ヨーロッパの戦いばかりに目がいってしまう。

少し、寂しい。

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2013年06月21日

タヒチへの歓声。

 コンフェデレーションズカップ、グループB、スペイン対タヒチの試合です。

スペイン代表が、10対0という、およそフットボールの試合ではあり得ないスコアで勝利しました。

アマチュアの選手たちで構成される、タヒチ代表。

1-5-4-1でサイドのスペースを埋めながら、後ろに引いて、守備を固める。

お互いの距離を縮めながら、スペイン代表のパスワークを寸断しようとしていました。

前半20分くらいまでは、スペインも苦労していました。

時間が進むにつれて、徐々に、スペインがゴールを積み重ねていきます。

タヒチの狙いは分かるのですが、両者の実力の差は歴然としていました。

トラップミスや、キックミス、マークのミス、、。

終わってみると、10対0でスペインの勝利。

シュート数に至っては、27対1(枠内シュートは19対1)!!









 タヒチの選手たちは、その差を埋めるべく、最後の最後まで奮闘していました。

しかも、暴力に頼るのではなく、フェアにファイトし続けました。

ボールに対して寄せる、外されても、次の選手が寄せる。

GKがかわされても、必ず、ゴールカバーに、DFがダッシュで追いすがる。

ボールを奪うと、直線的に、スピードに乗って、ゴールを目指す。

まるで、高校サッカーの代表校のようなひたむきさ。

観ていて、気持ちのいいチームでした。








 マラカナンに詰めかけたブラジルの観客。

彼らが、タヒチの大応援団になっていました。

ボールを奪うと、大歓声。

パスがつながると、オーレ、オーレの大合唱。

フェルナンドトーレスのPKがバーに当たった瞬間、大喜び。

スペインのシュートが決まっても、歓声よりも、ため息が聞こえてくるような雰囲気です。

判官贔屓という言葉が、ブラジルにあるかどうかは分かりません。

ひたむきにフットボールに取り組む姿勢が、ブラジル人の心を動かしたのかもしれません。

(単に、スペインを応援するよりは、という比較かもしれませんが・・。)

試合後、スペインの選手・監督も、タヒチを賞賛するコメントを発表しています。

「タヒチは100%の情熱とフェアプレーで最後まで戦った。彼らを手本とすべきだ。」









 フットボールの幾つかの現実を目にした試合でもあります。

我々日本にも、深く関わる現実です。

・ターンオーバー

・日本に対する評価



・ターンオーバー

スペイン代表は、選手を10人替えて、この試合に臨みました。

ターンオーバーをさせて、選手を休ませ、次以降の試合に備えさせたのです。

中2日、3日で試合が続く、短期決戦が、このコンフェデレーションカップです。

しかも、長いシーズンを戦い終え、疲労は体にも精神にも蓄積しているでしょう。

さらに、長距離の移動に、なれない気候下での試合。

勝利を見越して、選手を休ませたのです。

イニエスタや、セスクは途中から出場しましたが、多くの選手にはいい休養になったでしょう。

ふだん出場機会のない選手にとっては、アピールの場にもなったはずです。




 その一方で、埼玉でも、ドーハでも、ブラジルでも、ベストメンバーを出し続ける日本代表。

選手の多くは、ヨーロッパで1年戦い終えた選手たちです。

あのドーハでのイラク戦での勝利と引き換えに、何かを失ってはいないか。

目先の勝利のために、選手の体力を奪ってしまった。

イタリア戦での後半の足、これと引き換えにしてしまった。

さらなるオプションを手に入れる努力が少ないため、チームの底上げがなされていない。

Jリーグで活躍しても、代表に呼ばれない。

代表に呼ばれても、試合で試してもらえない。

競争のない組織は、どうなっていくのでしょうか?




・日本に対する評価

イタリア戦を終え、日本代表を賞賛する声が聞かれます。

戦った選手だけでなく、イタリアのマスコミ、ブラジルのマスコミ、ブラジル現地の人々。

この賞賛を素直に受け取ってもいいのでしょうか。

0対10で敗れたタヒチに対しても、賞賛の声が上がっています。

(決して、タヒチの戦いをけなしているのではありません。

冷静に評価すると、タヒチ代表が、ワールドカップで実績を上げるには、まだまだ実力が足りません。

その差を埋めるためには、今後の強化、育成の、地道な努力が必要なはずです。)






 日本代表は、素晴らしい内容の試合をした。

それでも、勝ち点3どころか、1すらも手にすることは出来なかった。

4失点をするチームは、勝利をすることは、難しいでしょう。

ザッケローニ監督のここ5試合の用兵、イタリア戦での交代はどうだろうか。

前半からカードを切り、薄氷を踏みながらも勝利を手にした、プランデッリ監督。

決勝点は、その交代選手から生まれています。

これらに対する、正当な批判はあって然るべきではないか。

善戦した!で終わっていては、その先は期待出来ません。











 コンフェデレーションズカップの2試合で、素晴らしい勉強をした日本代表。

ブラジル代表には、フットボールは戦いの場であることを教授してもらった。

その教訓を、イタリア戦では早速、活かしていた。

イタリア代表には、内容は悪くても、勝ちを手にする、したたかさを教授してもらった。

メキシコ戦で、この教訓を活かすことができるのか。

そして、メキシコ代表には、何を教授してもらうのか?

ワールドカップまで、残り1年。

この3試合があったからこそ、ワールドカップ本大会で!という話をしたいのです。
posted by プロコーチ at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月14日

予行演習。

 コンフェデレーションズカップが始まる。

この大会で目指す勝利とは、何か。

それは、FIFAコンフェデレーションズカップ2013での勝利ではなく。








 今回の、コンフェデは、ブラジルで開催されます。

来年2014年、ワールドカップ本大会の予行演習を兼ねて。

年がら年中、フッチボウのことを考えている国民。

彼らのことだから、大会開催など、お手のものなのでしょうか?

それは、違います。

ワールドカップは、全く別物。

その証拠に、スタジアムを大改修、もしくは新設して、大会に備えています。

(その工事が遅れているというのが、ブラジルらしいところかも知れません。)







 その一つ、有名な大改修されたスタジアム。

世界一と形容された、リオのマラカナン。

20年以上前に、リオのマラカナンスタジアムを訪れたことがあります。

20万人を収容したと言われる、伝説のスタジアムです。

当時、その大きさ、威風堂々とした姿に、ただ立ち尽くしていました。

エレベーターを使って、確か5階だか6階まで、上がって行きます。

当時は、ゴール裏に、まだ公衆電話が残っていたはずです。

新しくなったマラカナンは、どんな姿を見せてくれるのでしょうか。






64年ぶりとなるワールドカップの開催は簡単なことではない。

大会が円滑に行われるために、運営側にとって、大切なシミュレーションの場です。

チケット、セキュリティー、交通、プレス対応、サポーターの誘導。

普段の国内リーグ・州リーグや、南米の大会ではない。

いかにフッチボウ大国ブラジルと言えども、様々なトラブルがあるでしょう。

少しでも本大会での成功の確率を高めるための、場としたいはず。

つまり、今回は失敗を、たくさん出しておいたほうが、良いとも言い換えれます。









 これは、参加する代表チームも同じです。

ここでの好成績は、本大会に直結するものではありません。

2001年の大会では、優勝フランス、準優勝が日本。

(本大会では、フランスはグループリーグ敗退、日本はベスト16)

2005年大会の優勝はブラジル、準優勝がアルゼンチン。

(ブラジルもアルゼンチンも、本大会ではベスト8止まり)

2009年大会でも同様でした。

優勝したブラジル、準優勝したUSAは、それぞれベスト8、ベスト16にて大会を去っています。
 
スペインは3位に終わってますが、本大会では見事初優勝。








 現時点での、チームの熟成度や、コンディションの状態しか測ることができない。

コンフェデでの良い結果が、足を引っ張ってしまうことすらあるのではないか。

成績が良かったばっかりに、修正すべき点をなおざりにしてしまう。

まだまだ、チームを完成するには、早い段階だというのに。

出来なかった部分を、改善する。

必要なオプションを見極める。

通用する、武器になると思っていた部分が、計算が外れた。

意外に、通用する選手、戦い方を見つけた。

本大会と同じ会場、雰囲気で、それら実験を行うことが出来る。

予行演習をするには、最高の舞台ですね。









 来年の勝利を得るために、今、何をすべきか?

日本代表は、自分たちよりも格上のチームを相手にします。

予行演習と考えるならば、これ以上ないグループリーグの組み合わせです。

(有り得ないですが、ワールドカップ本大会なら、最悪です。)

対アジアではない、準備が必要になる。

ボールを奪いに行っても、奪えない。

普段なら通るはずのパス、決まったはずのシュートが、、。

見たこともないような、シュートを打たれるかもしれない。

積極的にトライをして、経験を積んでほしい。

そこで得たものが、来年につながる勝利となる。

posted by プロコーチ at 10:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする