2021年07月17日

3つの要因

 関東では梅雨が明けましたね。

ここ数日、少しずつ寝苦しくなっていっているような。

となると、これから気をつけるべきは熱中症です。

命を落とす危険すらある、熱中症を予防しましょう。

毎年、6万人もの方が救急搬送され、1000人以上もの方がお亡くなりになっている。

皆さんがコロナウイルスの対策をされているように、熱中症対策も万全で行きたいものです。






 環境省の情報によると、熱中症になる3つ要因があるそうです。

・環境(気温が高い、湿度が高い、風が弱い)

・からだ(体温調節が苦手な高齢者や乳幼児、二日酔いに寝不足など)

・行動(激しい運動)

これらの要因で、体が体温調節が出来なくなり、熱中症を引き起こしてしまうのです。

社会人の方が、エアコンの効いた屋内から、急に外に飛び出してプレーする。

寝不足や、深酒の翌日に、激しくプレーする。

自分では平気なつもりでも、体は悲鳴をあげています。








 特に、梅雨明けの今が、要注意の期間だそうです。

長雨で、気温がそれほど高くなかった数日前。

梅雨明けと共に、気温は高まり、湿度は高いまま。

体は、急に対応できません。


「暑熱順化」

暑い季節に体を慣らしていくことです。

体を徐々に、暑い季節に慣らしていきます。

そうすると、汗をかきやすくなり、皮膚の血流が増加していくそうです。

そうして、体から熱を逃して、体温調節の能力が上がっていきます。









 でも、この「暑熱順化」ができるまでの目安は2週間!とのこと。

つまり、まだ皆さんの体は暑い季節に対応できる体にはなっていないのです。

それは、私も同じです。

少なくとも7月いっぱいは、無理なく暑さに慣らして行かなくてはなりませんね。

まずは、前日の夜から、それは始まっています。

当日は、こまめに水分補給をしながら、フットボールの会場に向かう。

もちろん、活動中も、水分、塩分の補給を。

そして何より、無理をしないこと。

体に異変を感じたら、休む勇気を持ってください。





「3つの要因」に目を配りながら、夏を乗り切りましょう!
posted by プロコーチ at 00:15| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月05日

復活おめでとうございます!

 先日、中村憲剛選手が、前十字靭帯の断裂から戻ってきました。

10か月ぶりの帰還でした。

交代でピッチに入ると、軽やかに躍動。

そして、見事なゴール!

彼の笑顔が本当に印象的でした。










 膝の前十字靱帯(ACL)損傷(断裂)。

フットボールのプレー中に起こる、大きなケガの一つですね。

運動をする時に膝を支える大きな靱帯である、前十字靭帯。

ジャンプの着地や、ステップや方向転換の瞬間、激しい接触プレーなどで起こるようです。

女子サッカー選手、育成世代で残念ながら多く見られます。

年を重ねたからと言って、起こりにくいという訳ではなく、何歳になっても起こり得る障害です。








 私も、今までに、何度もこの怪我をした現場に居合わせました。

この怪我をする選手は、真面目な頑張り屋さんに多い印象です。

接触プレーにより、壊されることもなくはないのですが、接触していない時に起きています。

膝が体の内側に入る(ニーイン)かつ、体をグッとひねる動作が合わさった時に起こるとも言われます。

つま先が外を向く(トゥーアウト)も良くない体の使い方だそうです。

頑張っている選手が、大けがをしてしまった時は、何とも悔しい気持ちになってしまいます。

コーチである自分自身に出来ることは、もっと何かあったのではないか?

体の動作の改善や、ウォーミングアップの工夫、疲労を見極めるなどでしょうか。











 この怪我から回復し、再びピッチに戻るためには、ほとんどの場合は再建の手術が必要になります。

自分の太ももの裏側の腱を取り、ひざに移植する大手術。

そして、この手術以上に、術後のリハビリにエネルギーを要すると聞きます。

膝が曲がるように、筋力の左右差が無くなるように、動作が戻ってくるように。

そして、専門的な技術である、ボールを扱ったプレー。

プレー中のリアクションの動き。

約1年は、競技復帰にかかっているでしょうか。






 特異な例としては、元アントラーズの小笠原満。

彼はたったの5か月で戻ってきました。

でも、あまり一般的な基準にはならないと思います。

多くの選手が、1年近く。もっとかかる選手。

そして残念ながら、感覚的には、元通りには戻っていないことが多いようです。

外で観ている私たちには分からないのですが、プレーしている本人にとっては違うとのこと。

悔しいですね。


 

 

 



受傷していないなら、ケガをしないことが大切です。

膝が中に入って行かないこと。

パワーポジションから、カカトで着地しないことが一つ大切なようです。

引用…大阪大 小笠原一生助教(スポーツ医工学)





 ケガをしても、仲間は待ってくれています。

フットボールでつながった仲間との絆は壊れません。
posted by プロコーチ at 00:38| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月13日

運動には公式がある。

 新しい勉強を始めました。

有名な言葉を引用するまでもなく、指導者は勉強し続けることが必要ですからね。

(もちろん選手も、同じく向上心が求められるでしょうから、同じですよね。)

それは、体をスムーズに動かすためのヒントを求めてです。











 運動が得意な人、運動が不得意な人。

その差はどこにあるのか?

子供の頃から、何となく感じていました。

フットボールでも、野球でも、バスケでも、ドッジボールでも。

単純に、走るだけの運動会でも。

活躍している仲間は、カッコいい。

顔ではないですよ。

動きそのものが、躍動感があり、スピーディーであり、軽やかであり。

その一方で、苦手な仲間の動きは、何か、もっさりと言うか。













 もう一つ。

日本の体育会でしばしば見られるブラジル体操が嫌いでした。

「1・2・3、2・2・3」

整然と揃って、威圧的ですらあります。

運動会や、軍隊の行進のようです。

名前こそブラジル体操となっていますが、ブラジル的ではありません。

完全に日本製。

ブラジル風日本体操ですね。










 この2つが、先日の講習会でつながりました。

その講習会とは、音楽に合わせ、リズムに乗って、体を動かしていく。

少し高さのある、線上の障害物を越えて行きます。

ここに、今までの悩みを解決してくれるヒントを求めて、飛び込みました。

そこでの学びは、まさに私が求めていたことでした。

座学で学び、実技で体を動かす。

インストラクター役の先生も話してくれました。

「音楽に乗って体を動かすと、楽しくなりますよ。」

「自然と笑顔が増えてきますよ。」











 そこで、学んだ公式があります。

「運動=形×リズム」

丁寧な体の動作。

ここに日本は、重きを置き過ぎている傾向にある。

もっと、リズムの感度を高めることも必要ですよ。

さあ、リズムの感度を高めて行きましょう。

でも私は、自然と笑顔が出るほどの余裕はありませんでした。

まだまだ、形にとらわれているようです。

もっと、リズムを感じられるように。

今後の指導にも取り入れて行きたいです。
posted by プロコーチ at 12:04| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月13日

体育の日でした。

「最近の子供は...。」

「ちょっと転んだだけで、骨を折ったり、大けがに。」

よく耳にしますよね。

実際のところは、どうなのでしょうか?

ここ20年、子供の体力テストの平均点は上がり続けているのです。

走るのも、柔軟性も、反復横跳びも。

一方、ボール投げと、握力は苦手のようです。

野球離れの影響が、はっきりと出ていますが、体力全体は向上傾向にあるのです。

つまり、最近の子供は!と言うのは、体力テストの点数を見ると、妄想と言わざるを得ません。












 では、なぜ、「最近の子供は、、。」と嘆く大人が多いのでしょうか。

一つ考えられるのは、実際に事故が起きていること。

ただし、これは件数では測れないと思われます。

なぜならば、昔の親の方が寛容で、多少のケガは当たり前。

男の子なら、ひざや、ひじにカサブタの一つや二つは、常に。

いちいち、親も気にしないし、子供も報告していなかったケースも多いでしょう。

私や、私の周りは実際にそうでしたよ。

今は、子供の人数が減って、1人の子供に手をかけて育てているせいか、親のチェックが厳しい。

先生も、細かく報告することを求められています。

では、重症度はどうなのでしょう。

これは、データを持っていないので、不明です。

コケて手をつけない子供、転んだだけで骨を折ってしまった子供が増えているのでしょうか。

数十年前と比べて、骨折、ヒビ、脱臼といったケガは増えている印象はあります。

でも、あくまで印象です。











 間違いなく言えること。

それは、外で、友達と遊ぶ時間は、減っています。

私は小学校のすぐそばに住んでいます。

放課後に校庭で遊んでいる子供は、学童クラブの子供を時折見る程度。

ガランとして、シーンとした校庭は、私にとっては異様です。

公園、道路。

場所を変えて考えるどうでしょう。

これも、危ない、迷惑、近所の住民(老人が多いですね)のクレームのため、使えていない。

そして、習い事。

都市に行けば行くほど、習い事に行ってますよね。

しかも、複数。

たくさんの子供同士が一緒に遊ぶためには、スケジュール調整が難しいのです。

時間も、空間も、友達もいない。

ガランとした校庭や公園。

たまに見かけても、少人数の子供が、公園の片隅で、座り込んでゲーム機で遊んでいる。

「最近の子供は!」言いたくなるのではないでしょうか。












 習い事で身に付けた、技能。

フットボールなら、スクールで身に付けた技術や能力。

専門的な技能は高い。

でも、子供に身に付けて欲しい体力は、そこではないのです。

小学生のうちは、様々な動きをして、よりたくさんの神経を刺激して欲しい。

そうして、全ての運動のベースとなる力を身に付けて欲しい。

でもそれは、習い事の指導では、なかなか身に付かない。

出来れば、昔の遊びを通じて、体力を身に付ける方向に進んで欲しいです。

高いところから飛び降りる、木に登る、ドロケイ、ケンケンパ、馬飛び、缶蹴り、様々な鬼ごっこ。

お気に入りは在ったとしても、日替わりでこれらの遊びをしていく。

かなり複雑な動きを身に付けることが出来る。

その子供たちが、大きくになるにつれて専門的な技能を習得する、筋力をつけ力強さを身に付ける。

様々なスポーツで、いい選手に育ちそうです。















 ちなみに、小学校入学前の外遊びの回数と、10歳時の新体力テストの点数には明確に相関関係があるそうです。

1回60分以上を目安として、週に何回外遊びをしているかどうか。

その子供が10歳になった時の、新体力テストの点数との関係はどうなのか?

それによると、遊ぶ回数が多ければ多いほど、新体力テストの点数が高いということが分かっているのです。

この事実を、昨年スポーツ庁が発表していました。

幼児期の6歳までに、神経系の8割が発達している。

だからこそ、幼児期の外遊びが大切なのだと。














 そして、高齢者の体力が過去最高だそうです。

65歳、70歳と言っても、お若いですよね。

今の、その世代は昔の貯金が大きい。

子供の頃は、様々な外遊びを繰り返している。

これに加え、今、運動をする余裕がある。

仕事がひと段落して、時間が生まれました。

運動をする時間もあり、友人もいる。

スポーツの力を高める条件を、最も有しているのが、今の65歳以上の世代なのです。













 このことが、全て物語っていますよね。

体力の低下を防ぎ、スポーツを楽しむためには何が必要なのか。

・定期的に運動をする

・運動する場所を手に入れる

・仲間と共に運動する

いかにして、この3つの環境を整えるのかが大切と言えますね。

posted by プロコーチ at 01:44| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月14日

体格を比べてみると

 日本がベスト16の壁を超えるためには、何が必要なのでしょうか?

よく言われているのは、ハイレベルでの経験が足りない。

それは間違いない。

ベスト4、決勝に残っているチーム。

チャンピオンズリーグで活躍するようなクラブに在籍している選手が、多数います。

フランスなら、トッテナム、パリSG,マンチェスターシティ、

バルセロナ、レアルマドリー、アトレチコマドリー、チェルシー、ユベントス、、、。

クロアチアなら、バルセロナ、レアルマドリー、アトレチコマドリー、

インテル、ユベントス、リバプール、モナコ、。



日本代表も、海外組が増えています。

今回のレギュラー格なら、昌子以外は、全員が海外のクラブに所属。

ですが、チャンピオンズリーグと言うと、まだまだ少数派。

もう一つ、上位に位置するクラブにステップアップしていく。

そして、そこで活躍を続けることが、一つ重要かと思われます。












 まだまだ経験が足りない。

他には、何が足りないのか?

全部?

そう言ってしまうと、身も蓋もないので、少し仮説を立てて考えてみました。

日本の選手は、体重が軽いのではないか?

日本代表の選手を観ていると、あることに気が付きます。

選手一人一人が、スリムでシュッとしていることです。

身長が同じくらいでも、分厚さに違いを感じます。












 そこで、ベスト8に進出したチーム全ての身長と体重を計算。

そこから、BMIの値を算出してみました。

一応説明すると、肥満度を測る、体格の指数です。

体重(キログラム)を身長(メートル)×身長(メートル)で割る。

身長170センチ、体重60キロだとすると、

60÷(1.7×1.7)=20.7になります。

世界保健機構、WHOは、下記の様に分類します。

痩せぎみ 17.00以上、18.49以下
普通体重 18.50以上、24.99以下
前肥満 25.00以上、29.99以下


日本代表の体格と、ベスト8に進出したチームの体格とを比べてみました。

身長は、日本が最下位。(178.8センチ)

体重も、日本が最下位。(71.8キロ)

BMIの値も日本が最下位タイ。(BMI=22.4)





 ちなみに身長が高いのは、予想通りスウェーデン、ベルギー、そしてクロアチア。

体重が重いのは、フランス、クロアチア、ベルギー。

そして、BMIの値が大きかったのは、フランス(24.9で1番)、ブラジル。

日本とフランスの体重の差は、8キロ。

ボクシングの階級なら、ライトヘビーとミドル級と、2階級の違いがありました。

柔道なら、軽中量級と軽量級と、1階級の差です。

つまり、コンタクトして戦う部分で、最初からマイナスのハンデを背負って試合をしているのです。

ベスト8で一番軽いイングランドと日本を比べても、3キロ以上の体重差がありました。













 ハリルホジッチ前監督は、体脂肪について、繰り返し警鐘を鳴らしていたそうですね。

世界で戦う選手で、体脂肪が10%を超えることはあり得ない。

代表を招集するたびに、体脂肪をチェック。

それでも平気で10%を超えてくる選手が複数いたそうです。

国内組の方が、その割合が多かったとも、記事に出ていました。

体重を増やすだけなら、デブになればいい。

BMIの値は、簡単に大きくなりますよ。

つまり、体重を増やすだけでなく、脂肪を除いた体重を増やしたい。











 筋肉を増やして、走れて戦える体になること。

ぶつかり合いで、最低限の強さを持つこと。

ベスト16の壁を超えるための一つのカギになるのではないでしょうか。

170センチなら70〜72キロにしたい。(現状65キロ)…日本人の平均身長くらい。

178センチなら76〜78キロに。(現状72キロ)…日本代表の平均身長。

182センチあったら80〜82キロ。(現状は75キロ)

体脂肪10%以下をキープしながら、体重を増やせるかどうかですね。



posted by プロコーチ at 02:45| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月09日

注意すべき季節

 環境省のweb、「熱中症予防情報サイト」を見たことありますか?

フットボールプレーヤーとして、ファミリーとして、知っておくべき情報が多数出ています。

http://www.wbgt.env.go.jp/doc_prevention.php

いくつか大切な部分を抜き出して、ご紹介。






「環境」「からだ」「行動」

によって、熱中症が引き起こされるとのことです。

「環境」

気温が高い、日差しが強い。

それだけでなく、風が弱い、締め切った場所。

つまり、屋内でも起こりうるのです。

急に気温が上がった日も、要注意と書かれています。



「からだ」

老人や、乳幼児は、体温調節が苦手です。

とは言え、成人の健康な人間でも、注意が必要です。

寝不足や、二日酔いといった状態は、危険ですよ。





「行動」

激しい筋肉を使った運動。

屋外での長時間の活動。

我々のフットボールは、間違いなく、当てはまります。



…体温の上昇と調整機能のバランスが崩れると、どんどん身体に熱が溜まってしまいます。
 このような状態が熱中症です。






 熱中症が疑われるなら、勇気を持って、その日はプレーを止める決断をしてほしい。

これは、私も知らなかったのですが、効果的な対処法があるようです。

それは、風を送ること。

大きなうちわや、バスタオルなどを用いて、風を送ってあげる。

そうすることで、汗を蒸発させて、体温を下げてあげるのです。

湿度が高く、風が無いと、汗をかいても、その汗が蒸発しないので、体温が下がらない。

頸や鼠径部を冷やすことよりも、断然効果が高いとのデータもあります。

この季節、うちわは必携かもしれませんよ。











 特に、この6月、7月は湿度が高い。

体も、まだ暑さに慣れていない。

要注意の季節が始まりました。



posted by プロコーチ at 02:52| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月27日

小股を使いこなす

 大雪に、やられましたね。

当日は、駅に人が溢れ、道路は凍結する。

多くの人が立ち往生してしまいました。

雪かきをした道路の端や、日陰ではたくさんの雪が残っています。

多くのグラウンドも、未だに雪の影響で使えないとのこと。

特に都心部は、雪に弱いですね。










 毎年、1月・2月は、転倒事故が多い月です。

東京消防庁によると、12月の20倍もの転倒事故が起こっています。

その中でも、6時〜9時くらいの時間帯、50代〜70代での発生が多いようです。

年配のサラリーマンが、通勤時に、ツルっというのが、目に浮かびますね。

革靴では、凍った道は歩きづらいですよね。

東北や北信越、北海道地域の方は、雪に慣れていますよね。

都市部の人間、システムは、雪に対して弱いようです。

北海道では、靴の裏にスパイクのような爪を付けて、備えていますよね。









 では、どうすれば転ばないようになるのか?

色々調べると、大切なポイントがあるようですが、特に大切なのが小さな歩幅で、ゆっくりと歩くこと。

逆に、転んでしまうのは、大股で歩くこと。

大きな歩幅で歩こうとすると、足を高く上げる形になりやすいです。

そこでは、重心の移動が大きくなります。

バランスを崩して、転倒する原因になるのです。

それを防ぐためには、歩幅を出来るだけ小さくする。

そうすると、重心の揺れが減ります。

ゆっくり、小さくそろそろと歩けば、転びにくくなるのだそうです。











 これは、我々が、普段プレーするときにも、大切な考え方です。

いつも、大股で走っていると、どうなるでしょうか?

真っすぐ移動するのは、速いですよね。

スピードは、ストライド×ピッチで表されます。

歩幅を大きくすることが、スピードアップにつながります。

ところが、陸上競技と、フットボールは異なります。

方向転換、ストップ、ボールコントロールが出てきます。

バランスを崩して、ボールを扱おうとすると、どうなりますか?

タッチミスをしてしまうことは、容易に想像がつきますね。

小股に変えて、バランスを整える。

さらにミスを減らしたいなら、スピードも落とす。

そうすれば、バランスを崩すことが原因の、コントロールミスは減るでしょう。











 大股での移動と、小股での移動。

ステップを小さくし、バランスを整える。

大股にして、スピードを上げる。

この2つの特性を理解し、使いこなすことは、とても重要です。

posted by プロコーチ at 00:57| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月19日

毎年のお願い

 5月も半ばに入りました。

少しずつ、暑い日が増えてきましたね。

30度を超えると、真夏日。

真夏日?

それくらい、5月、6月でも、すぐ上がりますよね。

そうなると、熱中症の足音が忍び寄ってきます。








 特にこの季節は、体の準備が出来ていない。

暑熱順化。

人間は、環境に適応できる生き物です。

暑い夏に、体が対応できているかどうか?

そうは言っても、すぐには難しいですよね。

分かりやすいのは、汗。

汗を、全身で、かけているか。

さらさらの汗が、出ているか?

じっとり、玉のよう汗では、まだ準備が出来ていない。








 一度、環境省のweb、「熱中症予防情報サイト」をご覧ください。

必要な情報、知っておくべき情報が多数出ています。

http://www.wbgt.env.go.jp/doc_prevention.php

いくつか大切な部分を抜き出して、ご紹介。






「環境」「からだ」「行動」

によって、熱中症が引き起こされるとのことです。

「環境」

気温が高い、日差しが強い。

それだけでなく、風が弱い、締め切った場所。

つまり、屋内でも起こりうるのです。

急に気温が上がった日も、要注意と書かれています。



「からだ」

老人や、乳幼児は、体温調節が苦手です。

とは言え、成人の健康な人間でも、注意が必要です。

寝不足や、二日酔いといった状態は、危険ですよ。





「行動」

激しい筋肉を使った運動。

屋外での長時間の活動。

我々のフットボールは、間違いなく、当てはまります。



…体温の上昇と調整機能のバランスが崩れると、どんどん身体に熱が溜まってしまいます。
 このような状態が熱中症です。



難しいことは、考えなくてもいいと思います。

熱中症は、危険である。

準備をして、水分・塩分補給をしながら、プレーする。

そして、無理をしない!

夏も、フットボールを楽しむために、対策を万全にしてください。





 
posted by プロコーチ at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月24日

止血

 二日前に指をケガしました。

右手の人差し指の先を、ザクッと。

皮がめくれ、指から血がしたたりました。

指先のケガは、痛いですね。

神経が集まってるせいか、脈打つたびに、ザクザク。








 すぐに、水で流して、消毒。

絆創膏を、きつーく巻きました。

止血をするためです。

壊死しないように気を付けながらも、かなりきつく。

絆創膏を変える時に、ほかの部分が白くなっていました。

血の巡りが悪くなっているのでしょうね。

止血を早くしたおかげか、もう、ほぼ治っています。









 モモカン。

太ももの打撲。

フットボールをしていると、しばしばありますよね。

相手の膝や、スパイクが入ってしまった。

かなり痛い、あれです。

ここでの応急処置の鉄則は、もちろん、RICE。

ですが、何よりも、圧迫をすべき。

B級ライセンスの医学講座で習いました。

体の中で、どくどくと出血をしている。

それをまず止めることが、早期の回復につながるそうです。







 とにかく、圧迫。

冷やすよりも、圧迫。

テーピングや、バンデージを用いて、ぐるぐる巻き。

一刻も早く、圧迫です。

イメージは、指からの出血の際の対処だそうですよ。

posted by プロコーチ at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月11日

再現性

 高梨沙羅。

小さな体で、ワールドカップ49勝(2017年1月現在)は歴代1位。

ソチオリンピックで金メダルこそ逃したものの、正真正銘のトップアスリートです。







 彼女のトレーニングの様子が、何度も紹介されています。

いわゆる、体幹トレーニングを取り入れています。

ただ、体を締めて固定させるのが目的ではないようです。

体の中心は、ギュッと固めている。

そこから、四肢を動かしている。

腕立て伏せの体勢から、体をひねって、片手で支える。

ハーフカットのストレッチポールを足元にかまして、スクワット。








 何でも、彼女は、体幹の捉え方が違うとのこと。

固定や、筋力のためでなく、軸を安定させるため。

体の軸、特に背骨を安定させて、動作を行う。

この説明の後、一つのトレーニングを紹介していました。

ストレッチポール(ハーフカット)の上で、四つん這いの反対の姿勢をとる。

手も、足も、全て宙に浮いている状態。

支えているのは、背骨だけ。

まさに、背骨が安定していないと、倒れてしまう。

簡単そうに見えて、難しい。

私もトライしてみましたが、すぐにバランスを崩して、落ちそうになります。









 そして、最大の特徴は、再現性が高いこと。

ある動作を習得すると、繰り返し、その動作を発揮できる。

何度でも、どのような状況でも。

世界のアスリートと比べても、際立っているそうです。

自然を相手にする競技において、変わらずに力を発揮するのは、ここに秘訣があるのでしょう。










 我々のフットボールも、背骨を軸に、四肢を自由に動かせること。

そして、再現性高くプレーする。

すると、当たりに強く、ピッチコンディションに左右されない。

戦える、技術の高い選手になれそうですよね。

彼女のトレーニングからは、学ぶことが多そうです。

posted by プロコーチ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月11日

グッ、だらん。

 ボールを自由自在に扱うことは、とても大切です。

でも我々は、フットボールプレーヤーである前に、アスリートであるはずです。

1990年頃から、フィジカルの能力が、強く求められるようになってきています。

志向する試合が、ポゼッションだろうが、カウンターだろうが、同じことです。

長い距離を走る、スプリントを繰り返す。

狭いスペースでプレーするので、フィジカルコンタクトも増えて行きます。

つまり、体を自在に扱うことが求められるのです。








 リオオリンピックで、たくさんのアスリートが活躍していました。

普段、あまり目にすることができない、マイナースポーツと呼ばれる種目。

一つ一つが、本当に面白かった。

繊細な技術、大胆な駆け引き。

それら全ては、体を自在に動かせれることが前提です。

例えば、体操競技。

日本選手が大活躍しましたね。

空中での動作。

あれだけ回って、ひねっても、体が全くぶれない。

まさに体を自在に扱っています。











 彼らは、体を締めている。

しめる。

空中の動作が崩れないように。

倒立を美しくするために。

着地をピタッと止めるために。

体の中心に力を入れ、グッと体を締める。

瞬間的に、素早く、体を締めなくてはならない。

四肢は自由に動かせれるが、体の軸はぶれない。

体が締まっていないと、動作は乱れ、着地は決まらない。

美しい日本の体操は、成り立たないのです。











 この動作を、甲府の谷フィジカルコーチが、違う形で伝えていました。

「パック」

瞬間的に体に力を入れる。

その動作を、パックと呼び、トレーニングさせていました。

ラダーをジャンプで超えながら、パック。

ジャンプの動作に合わせて、力を入れる。

自分が力を入れたい、その瞬間にグッとパック。

先ほどの体操競技と同じく、グッと力を入れる。

キック、ショルダーチャージ、ジャンプ。

多くの動作に、活用できる、体の使い方です。










 先日、お世話になっているトレーナーの元に行きました。

月に一度、体をメンテナンスしてもらいます。

体の使い方をチェックしてもらうこともあります。

今回、面白いアドバイスをもらいました。

鏡の前に立って、グッと太ももに力を入れます。

これは、簡単です。

いつも、意図的に行っている動作ですし、トレーニングにも取り入れています。

ところが、今回は、続きがありました。

「力を抜いて、太ももの筋肉がダランと下に落ちるようにしてください。」

これが、なかなか難しい。

最初は、うまく力を抜くことが出来ない。

何度か繰り返すと出来てくるのですが、今度は時間がかかってしまう。










 力を入れるためには、瞬間的に力を入れるだけ。

ところが、力を抜くのは、その何倍も時間がかかっているのです。

理想は、グッ、だらん、グッ、だらん。

太ももの前が緊張しすぎると、膝の障害につながるそうです。

難しいですね。

キックの動作の時にも、活用できそうです。

力を抜いているほうが、スイングスピードを高めることができます。

でも、インパクトの瞬間には、グッと固めたい。

このグッ、だらんは、まさにそのままです。

自分の体なのですが、なかなか自在には扱えません。

これも繰り返しトレーニングすることで、出来るようになってくるとのこと。

自分を進化させる、良いヒントをもらいました。
posted by プロコーチ at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

くせを見抜く。

 キックの調子が、よくない。

ボールを繰り返し、蹴っていました。

すると、体の反応が良くないことに気づきました。

特に、一つの動きが出来ても、連続して動けていない。

方向を変える、ステップワーク。

スライディングをした後の、立ち上がり。

そして、キックの動作。

踏み込んでボールを蹴り、前に抜けていく動作ができない。

ボールを蹴り込むだけでは、ダメなのではないか。










 普段お世話になっているトレーナーさんに、相談してみました。

「体の反応が良くない。」

「連続した動きに、違和感がある。」

自分の症状を伝えました。

すると、いくつかの動きをするように、指示されました。

棒をもって、体を捻る。

体をねじり、倒す。

横に寝そべり、負荷を受けながら、足を動かしていく。

すると、トレーナーは、私の体を観察して、ある結論に至りました。

「股関節の使い方に問題がある。」

「特に、左右で使い方に差がある。」









 トレーナーが言うには、

「右利きの人間は、左足が軸足になることが多い。」

「キックの動作はもちろん、ジャンプや、他の動きでも。」

「だから、左と右とで、体の使い方に差ができる。結果、からだに癖がついている。」

「それが、特に股関節に表れている。」

極端に言うと、常に、左足一本で立っているかのようである、だそうです。

うーん、そんな意識はないのですが、、。

その後、いくつかのトレーニングをしました。

見たこともないような、トレーニングが続きます。

動き自体は、とても地味なものでした。

動作は楽なのですが、やってみるとツライ。

左右で股関節の動かし方を変えて、動作を繰り返します。

そして、呼吸も気をつけながら。










 トレーニングを終え、全身をチェックします。

そして、軽くキックの動作をしました。

すると、今まで感じていた違和感を感じない。

踏み込んだ後、スムーズに体が抜けていく。

重心移動がなめらかになりました。

今まで苦しんでいたのが、ウソみたいに、体が動き始めてくれました。

プロの目、そして改善させるメニューのチョイスはすごいですね。

あとは、蹴り込んでいき、必要な筋力やフィーリングを戻せれば!









 今回、プロのトレーナーの凄腕を体感しました。

フットボールのコーチも、同じですね。

目の前で起こる状況、問題を抱えている選手。

的確に問題を捉える目。

そして、その問題を解決するためには、どのようにアプローチすればいいのか。

選手やグループを、よりより場所に導いていく。

「さすが!プロフェッショナル!」

そう思わせるような、指導を目指して。






  
posted by プロコーチ at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月09日

時期を考えると

UAE戦が2人。

タイ戦が2人、プラス1人。

何の数だと思いますか?

これは、スタメンにおける国内組の人数です。

UAE戦は、森重、大島の2人。

タイ戦のスタメンFWは、浅野。

彼は、日本でシーズンを送っていたので、国内組に数えてもいいかもしれない。

だから、プラス1人。

タイ戦は、森重、山口、浅野の3人。










 Jリーグは、春に開幕し、秋にシーズンが終わります。

いわゆる春秋制。

ヨーロッパは、晩夏から秋に開幕し、翌春にシーズンが終わる。

秋春制です。

いままさに、シーズンが始まったばかり。

清武がスペインに挑戦、岡崎がチャンピオンズリーグに。

など、これからどうなる?というのがヨーロッパですよね。










 つまり、シーズン真っただ中で、完全に戦う体になっているのが、Jリーガー。

国内組です。

頭の中も、体も、そしてメンタルも、戦うモードですよね。

一方の、ヨーロッパ組は、全く違います。

オフで、疲れた体やメンタルをリフレッシュ。

そして、シーズン前のキャンプで体をいじめた。

少しずつ連携を高めていき、実戦を通して、さらに高めていく。

実戦から遠ざかっていたので、ズレが生じているはず。

そのズレを修正しながら、コンディションを高めていくでしょう。

100%の力を発揮したくても、発揮できないのがヨーロッパ組。










 しかも、長い長い移動をして、日本に着きました。

10時間以上のフライト。

そして、時差。

遅い選手は、UAE戦の2日前の合流。

これで、90分を戦い抜けれるのか?

持っている力の100%を、ピッチ上で落とすことができるのか?

いくらその気持ちがあっても、出来ないでしょうね。











 敗れたUAE戦と、勝利したタイ戦。

チームは、数日で改善したのでしょうか?

改善したというよりも、コンディションが良くなった。

アジアについて、日数が経って、温度湿度に慣れた。

時差ボケが戻ってきた。

そして、何よりも、国内組の人数が増えた。

前線に運動量があり、100%で動ける浅野が入った。

もちろん、初戦UAE戦の敗戦を受け、目が覚めたのもあるでしょう。

それよりも、走れる選手が増えたのが、実状ではないでしょうか。











 この時期の戦いは、もっと国内組を増やすべきだったのではないか?

実績や、元々持つ力を信じすぎたのではないか?

国内組の選手の力を、信じ切れなかったのか?

走れない選手、戦えない選手は、ピッチ上にいらない。

数か月後は、違うでしょう。

でも、この時期は、国内組を増やすべきだった
posted by プロコーチ at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月14日

暑い季節がやってきました。

 熱い季節が、もうすぐそばに来ています。

最近は、春や秋が短いですね。

冬から、一気に夏が来ているかような錯覚があります。

早くも、真夏日(30℃越え)が、というニュースも聞こえてきます。

まだまだ、朝晩は涼しいのですが、日中は太陽の力を感じますね。










 こうなると、怖いのは熱中症。

もちろん、夏本番の梅雨明け以降が、最も警戒すべき時期。

7月・8月が熱中症のピークといえる時期です。

近頃では、真夏日ではなく猛暑日(35℃越え)も珍しくない。

毎日数十人から100人単位で救急搬送されている。

最も多い週では、1万人もの人が、救急搬送されています。

残念なことに、死者も出てしまいます。







 それは、今のこの時期から!!警戒すべきなのです。

暑いとはいえ、気が早くない?と思う方も多いかもしれません。

でも、そんなことはありません。

実際に、4月末、5月から熱中症患者は出ています。

最悪死に至るケースも出てしまっています。

私も、連休中、日中に試合をしました。

すると、熱がこもるような感覚がありました。

まだ、汗をかいて体温を調節する機能に、スイッチが入っていないようです。

こまめに給水したのですが、軽く頭痛を感じてしまいました。

暑熱順化させなければなりませんね。




以下に、消防庁が発表している文章を紹介しておきます。



室温や気温が高い中で、体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスが崩
れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温上昇、めまい、体のだるさ、ひどいとき
には、けいれんや意識の異常など、様々な障害をおこす症状のことです。
家の中でじっとしていても室温や湿度が高いために、体から熱が逃げにくく熱中
症になる場合がありますので、注意が必要です。

部屋の温度をこまめにチェック !
(普段過ごす部屋には温度計を置くことをお奨めします)
・ 室温28℃を超えないように、エアコンや扇風機を上手に使いましょう !
・のどが渇く前に水分補給 !
・ のどが渇かなくてもこまめに水分補給 !
・外出の際は体をしめつけない涼しい服装で、日よけ対策も!
・無理をせず、適度に休憩を !
・日頃から栄養バランスの良い食事と体力づくりを !


これを我々フットボールに置き換えると、どうなるのか?

単純に言うと、体調を整え、水分補給を積極的にし、無理をしない。

一昔前は、そこまで熱中症にケアしなくても良かったのかもしれません。

20年前の1995年は318人、翌96年は152人、さらに97年は145人。

それぞれ、熱中症で亡くなってしまった人数です。

ところが、2015年には926人まで増加しています。

熱中症に対して、注意喚起がなされていると思っていたのですが、まだまだ足りないのかもしれません。

今年は、JFAからも、熱中症に対するガイドラインが策定され、発表されています。

悲しい思いは、したくありません。

必ず、必ず、注意を払い続けてください!!!

posted by プロコーチ at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月11日

糖質

例のCM。

様々な元選手やタレントにアイドルが、体重を落とし、体を絞った。

結果にコミットするために、何をしたのか?

生活改善とトレーニング。

食事は糖質をかなり制限するとのこと。







 最近は、糖質を制限することの優位性をアピールする人が増えてきています。

それは、アスリートの世界にもやってきています。

糖質がガソリンのような役割を果たし、体を動かしている。

瞬発的な数秒の動きではなく、それを越えたら糖質が必要。

この考えを否定する動きが、彼らの主張です。



 先日、リオオリンピックを目指す女子マラソンの選考会が行われました。

<大阪国際女子マラソン>

 福士加代子(33=ワコール)が2時間22分17秒で優勝しました。

初めてマラソンに挑戦した08年の大阪国際は後半に失速した。ふらふらになり、何度も転倒しながら2時間40分以上かかって19位でゴールにたどり着いた。ロンドン五輪選考会だった12年大阪国際も8位と不本意な結果に終わっている。

「12年は一番練習できたと思っていたのに負けた」とは所属先の永山忠幸監督。「敗因は食べられなかったこと。プレッシャーで最後の方は食事がとれなかった」

 ここから、栄養士とマンツーマンで福士の「内臓強化」が始まった。白米は1回の食事で500グラム以上、食後にはイモも食べる。1時間弱かけて、ゆっくりとお腹に食べ物を詰め込んでいく福士の傍らで、永山監督やスタッフも同じように増量した食事をとった。「いや〜食べましたね。しれっと量が多くなっているんですよ」と笑う福士。「今日もお腹がこんなにいっぱいでいいのかなくらいで走っていて、エネルギー切れなくて良かった〜」

 頑強で巨大な“ガソリンタンク”を備えるようになった彼女は、30キロ以降、競り合う相手もいない中、失速を最小限に抑え、2時間22分17秒と自己記録を2分以上更新して優勝。日本陸連の設定記録も突破した。

(引用…スポーツナビ)



 トラックの女王として名をはせていた、福士選手。

ところが、30KMを過ぎると、ガクンと失速してしまう。

高橋尚子選手も、選考会でガクンとなったのを思い出します。

あの時も、元恩師の小出監督が、食べれていないことを指摘していました。

福士選手は、それを乗り越えるために、彼女はとにかく炭水化物(糖質)を大量に摂取しました。

日ごろから食べる。

レース前は、さらに食べる。

スタートラインに立った時は、体中に糖質があふれんばかりの状態です。

その結果、失速することなく、トップでテープを切ることが出来たのです。











 さて、我々フットボールの世界では、どうなのでしょうか?

42.195KMは走らない。

糖質を制限し、たんぱく質優位でいいのでしょうか?!

でも、スプリント、ジャンプ、ジョッグ、ストップ、フィジカルコンタクトを繰り返す。

肉体の消耗は大きい。

いくら水分を入れていても、体重は減少してしまう。

この結論が出るのは、数年後か数十年後かもしれません。

大事なことは、自分の体と会話を繰り返すこと。

自分にぴったりの方法を見つけ出すことです。







 ちなみに私は、たっぷり糖質を食べて試合に臨んでいます。

おそらく、これからも。

皆さんも、自分に合う方法を見つけてください。



posted by プロコーチ at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月26日

コーナーバックのステップ




 私が、ここ数年ずっと気になっている、トレーニング・体の動きがあります。

それは、アメリカンフットボール「NFL」のものです。

日本人の我々が思う以上に、アメリカンフットボールのレベルは高いようです。

米国4大スポーツとは言いますが、集まっている人材は、NO1でしょう。

頭が良くて、体が超人のように優れている選手の集まり。

このスポーツだけが、日本人選手がプロとしてプレーできていないのも、その事実を確かにしてくれます。






 



 余談ですが、私が学生時代を過ごした関西地方では、ラグビーよりもアメフト。

専門のテレビ番組があるくらい、盛り上がっていたのを記憶しています。

私の友人にも、学生時代アメフト部に所属していた人間が、何人も。

個人的にも、親しみのわく、スポーツの一つです。

話で聞いたのは、「様々な能力に合わせたポジションがある、決して体の大きな人間だけのものではない」

何となく抱いていた印象とは違い、かなり専門性の高いスペシャリストが集まって行うスポーツ。










 この動画は、NFLを代表する、コーナーバックの一人「Antonio Cromartie」

アントニオ・クロマティ。

ご覧になりました?すごい!ですよね。

コーナーバックとは、相手のパス攻撃を止める、守備の選手。

ロングパスを受けるワイドレシーバー。

ワイドレシーバーをマークして、パスを通させない、邪魔をする、インターセプトする。

我々サッカー・フットサルの言葉で置き換えます。

オフのマークをし、相手のパスを防ぐ。

動画では、相手をマークするために、様々なステップワークのトレーニングを繰り返しています。

あまりに滑らかなので、簡単?と勘違いしてしまうほど。

体勢を崩さず、ステップの踏み間違いもせず、前後左右に移動を続ける。

実際に真似してみると分かります、本当に、難しい。











 この中でも、私がすぐにでも取り入れたいものが二つ。

一つは、後ろにスムーズに下がる「バックペダル」

特に上半身が全く崩れない部分。

もう一つは、下がりながら方向を変えてダッシュする「T-ステップ」

方向転換の瞬間が、グンと速くなりそうです。

サッカー・フットサルには、ここまで細分化して伝えてきていないのではないでしょうか。

最近流行りの、TANI LADDERの教則DVDでは、近いことを教えてくれています。









 この二つを習得するためには、どのようなトレーニングをすればいいのか?

私の中では、まだ整理が出来ていません。

英語での説明がほとんどなので、あまり作業が進まないのが難点なのです、、。

早く、自分のものにしたい。

そして、指導の現場で伝えるための、手段を獲得したい。

研究を続けます。

米国で当たり前の理論が、遅れて日本に入ってくる。

日本では最新の理論として。

それよりも早く、ものにしたいものです。

その成果を、いつか発表出来ると思いますので、お楽しみに。
posted by プロコーチ at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月03日

いい準備を

 「いい準備をする」 

フットボールプレーヤーにとって、とても、とても大切な言葉です。

いい準備と聞いて、何を想像するでしょうか?

・用具を準備すること。

・ボールを受ける前に周りを見ておくこと。

・いいポジション(ポジショニング、体)を取っておくこと。

・相手選手を観察しておくこと。

・仲間とアイコンタクトを取っておくこと。

全てが正解であり、必要なことだと思います。

いい準備が、自分のパフォーマンスを助けてくれる。










 逆に、準備を怠ると、自分や仲間の負荷が高まってしまう。

例えば、周りの状況を確認せずに、ボールを受ける。

そこに相手選手が寄せてくると?

さらに、相手の位置や勢いを確認せずに、ボールを足元にコントロールする。

そのコントロールが次のプレーにつながるか、どうかは?

いい準備が出来ていないときは、その場その場の高い対応力が求められてしまう。

自分で対応できるレベルなら、ごまかしが利くかもしれません。

試合のレベルが上がると、ごまかしていた、ボロが出てしまう。











 いい準備は、オン・ザ・ピッチだけではありません。

ピッチに立つ前に、どれだけいい準備をしているのか?

試合が始まる前に、すでに不利な状況を、自ら作ってしまっている選手はいないでしょうか?

5月は、観測史上最高に暑かったとも言われます。

これからの時期は、さらに湿度も高まり、気温も上がり、熱中症の危険が高まっていきます。

6月のこの時期から、夏への対策をしておきたい。

先週の1週間で、すでに1500人近くの人が、救急搬送されています。

運良く軽症で済んだ方が、全体の3分の2。

残り3分の1の方は、中等症以上。

4人の方が、亡くなってしまった。

(2014年6月)








 熱中症とは何か?

以下、総務省のHPからの引用です。

熱中症は・・・
・高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内
の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称です
・死に至る可能性のある病態です。
・予防法を知っていれば防ぐことができます。
・応急処置を知っていれば救命できます。




 
年々、ひどくなっているかもしれない、夏の暑さ。

熱中症は、我々、スポーツを楽しむ人間にとっては、夏の天敵。

総務省のHPには、こうもありました。

スポーツ活動では、筋肉で大量の熱を発生するため、それだけ熱中症の危険性が高まります。

激しい運動では短時間でも、またそれほど気温が高くない場合でも、熱中症が発生します。







 

 もちろん、夏本番の8月では、万全の注意が必要になります。

ところが、今、この6月でも、熱中症の危険が迫っています。

ポイントは、「暑熱順化」がなされていないから、だそうです。

簡単に言うと、体が、夏の体になっていない。

気温が上がってきても、体は冬の体のままに。

汗をかきにくく、熱を溜め込みやすい。

皮膚の血流も少ないのが、冬の体。

そこから、汗腺の活動を活発にし、汗をかける体に変えていく。

筋肉運動をして、暑さに慣れていくのです。

体を夏の暑さに、順化させていく。











 もちろん、水分補給はこまめに、予め行うこと。

スポーツドリンクには汗で失ったミネラルが含まれています。

糖分とミネラル(塩分)の含まれたスポーツドリンク。

ミネラルウォーターに塩を0,1%入れるのもいいそうです。

甘すぎてはカラダが動かなくなるでしょうが、適度な糖分は吸収を助けてくれます。

そして、2つの理由から、よく冷えているものがいいようです。

・体の中から体温を下げてくれること

・胃に留まる時間が短く、腸での吸収が早まること

冷えているドリンクをこまめに補給すること。










 屋内でも、屋外でも。

昼までなくても、朝、夕方でも、熱中症の危険は、すぐそばに潜んでいます。

体調を整えて、水分補給を怠らない。

少しでも違和感があれば、涼しい場所で休憩する勇気をもつ。

選手も、コーチも、正しい知識を持って、夏に臨む。

いかにいい準備をしておくのか?

それは、ピッチの上だけではありません。

その前から、勝負は始まっています。




posted by プロコーチ at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月15日

反省

 反省しなければならないことがありました。

先日、私のスクールで試合がありました。

スクール生同士ではありますが、違うクラスが戦います。

レベルが近いので、白熱しやすい試合です。

ファイトし合うと、接触プレーも増えていきますね。









 CKで、競り合いになりました。

接触が合ったようで、選手が一人倒れています。

他の選手たちが、周りに集まります。

次の瞬間、レフェリーを務めていた同僚が、私を大声で呼びます。

「血が出てる!!」

かなりうろたえた声色だったので、私も駆け寄りました。

脱脂綿と、ティッシュをカバンから引っ張り出し、ダッシュ。










 倒れた選手の額が、パックリ割れて、血がドンドンしみだして来ています。

皮が切れただけでなく、皮膚が見えるくらい、深く切れていました。

私は、救命講習で習った通り、落ち着いて処置しようと心がけました。

まず、肩を叩いて意識の確認。

選手は、ハッキリとした口調で答えてくれました。

呼吸も落ち着いていました。

止血に入りました。

直接圧迫止血法。

脱脂綿をグッと強く押し当てて、圧迫しました。

止血しながら、顔に流れ出た血をふき取ります。

心臓より高くならないように、仲間たちの力を借りて、ピッチの運んでいきました。

数分止血していると、出血が納まってきました。

大きな病院が近かったので、タクシーを呼び止め、搬送してもらいました。

さっと付き添いについてくれた選手や、荷物をまとめてくれた選手など、多くの助け。

こういう時には助かりますね。










 



 今回のケースでは、落ち着いて対応出来たのではないでしょうか。

救急対応は、それなりの場数を踏んでいるからでしょう。

ただ、反省があります。

一息ついて、自分の手を見てみると、血まみれになっていました。

ビニールの手袋を準備していなかったのです。

素手で、止血にあたり、患部に触れてしまったのです。

感染症の予防を、全くケアしてなかった。

救命講習では、コンビニの袋を手にかぶせても代用できると聞いていたのに、思い出せず。











 このような救急対応は、フットボールの現場では、良く起こります。

慌てず、落ち着いて、適切な対応を心掛けたいです。

もちろん一番良いのは、こういったケースそのものが起こらないようにすること。

選手を守るのは、選手自身だけではない。

コーチの大事な仕事です。

まだまだ修行が足りないですね。



posted by プロコーチ at 01:20| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月16日

選手生命の危機でした

香川真司、脳震とうで代表から途中離脱…引用エルゴラッソ(2014年10月13日号)

怖いニュースが出ていました。

怖いという理由、は2つの面からです。









 一つめは、香川選手のキャリアについてです。

ジャマイカ代表との試合で、前半の終わり間際に接触。

鼻からアゴにかけて、相手の肘が入って、強打したように見えます。

テレビ画面越しには分からなかったのですが、かなり強く打っていたようです。

…試合後に脳震とうの症状を訴え、新潟県内の病院に直行。

8月下旬にも前所属のマンチェスターユナイテッドでの試合で同様の症状を経験しているため、

大事を取る形で今回の代表から途中離脱することになった。

試合後のインタビューにも答えていたが、ロッカールームに戻った後、

「頭がクラクラする」と症状を訴え、今回は残念ながら1試合のみのプレーとなってしまった。








 それほど重篤ではないが、大事をとったように、伝えられています。

ところが、非常に危険な状況だった。

正しく言うと、非常に危険な状態になる爆弾を抱えたまま、プレーを続けたと言えます。

試合後に頭がクラクラするという症状が出たということは、何を意味するか。

前半の時点で既に、脳震とうが起きていたことを意味します。

(脳震とう後症候群}頭痛、めまい、記憶障害などが後から起きる。

しかも、なぜこんな症状が出るのか分かっていないのが、不気味だ。

JFA医学学会・脳神経外科のドクターが、講義で話されていました。








 脳震とうが起きていた状態で、ほぼ丸々1試合プレーを続けた。

ここで、我々が知っておくべきことがあります。

セカンドインパクトシンドローム。

脳震とうの症状が残っているうちに、再び打撃を受けるとどうなるか。

脳に、破滅的なダメージを生じることあるのです。

ボクシング、アメリカンフットボールはもちろん、我々のサッカーでも死亡例が報告されている。

香川選手に、もう一度、頭に強く打撃があったらどうなっていたのでしょうか?

想像するだけで、ゾッとします。








 もう一つの問題は、この脳震とうの問題を、選手が知らないことです。

命よりも、大切なものはありません。

脳震とうを、ピッチ上で共にいる仲間が起こしたことを知っていたら、どうすべきか?

正しい知識があったなら、プレーを続けさせようとは思わないはずです。

そして、もちろん本人も。










 脳震とうは、恐ろしいものであるという認識が選手の間にないのではないか。

このことが、最も恐ろしいことかも知れません。

周りも、本人も気がつかない間に、選手生命の危機が訪れ、静かに去っていたのです。


posted by プロコーチ at 03:30| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

怪我と競技

 ソチオリンピックで、多くのアスリートが戦っています。

自分の最高の技術を発揮するため。

観客やジャッジを虜にするため。

0.01秒でもタイムを縮めるために。

競技を終えて、思わずこぼれる表情。

心が素直に映し出された表情なのでしょうね。









 そして、ぎりぎりを争うために、体に多くの負担をかけている選手たち。

その代償として、大怪我を負ってしまう選手も少なくありません。

特に、冬季種目の選手たちには、膝のケガが多いように感じています。

ジャンプや、急激なターンで膝を酷使しているのでしょうか。

ジャンプやスピードの衝撃を吸収する。

方向を一気に変える。

そして、それを同時に行う。

ねじりが大きい動作の数々。

考えただけでも、膝の負担は大きいものがあります。









 フィギュア男子の高橋大輔選手、

モーグルの伊藤みき選手と村田愛里咲選手が前十字靭帯損傷で今回棄権。

スロープスタイルの高尾千穂選手。

海外でもスキー・ジャンプ女子で、高梨沙羅の最大のライバルとされていたサラ・ヘンドリクソン。

少し調べるだけで、本当に多くの選手が、前十字靭帯を断裂、損傷してしまっています。

相手選手や、期待と重圧とも戦っている、各国代表選手。

そればかりか、膝のケガとも戦わなくてはならない。









 高橋大輔選手のリハビリしている姿が、数年前にテレビで紹介されていました。

本当に辛そうでした。

彼自身も、心が何度もくじけそうになっていました。

トップアスリートが、膝のケガから、元通りのパフォーマンスに戻すのは並大抵の努力ではない。

自分で選んだこととは言え、厳しい世界です。

大怪我を乗り越えて掴んだ前回の銅メダルは、その価値をさらに高めてくれるでしょう。









 この前十字靭帯の断裂や損傷は、サッカー・フットサルでもしばしば起こります。

コロンビアのファルカオ選手に、アントラーズの小笠原選手。

特に女子サッカーは、この怪我が多く発生するものとして報告もされています。

我々も、出来る予防はしていかなくてはならない。

特に、膝を曲げた時の姿勢。

・膝が内側にXのように入ってしまってはいないか?!

・それなのに足のつま先が外や中を向いて、膝が大きくねじれている。

このような体勢を取ってしまう。

この体勢のまま、急にストップ、ジャンプで着地、そして方向転換。

危険ですね。

誰かと接触しなくても、損傷や断裂をしてしまう。










 ソチオリンピックを観ていて、膝に目が行ってしまいました。

どの国の選手も、怪我することなく、最高のパフォーマンスをして欲しいものです





posted by プロコーチ at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする