2017年03月10日

ちょっと嬉しい時。

 指導の世界に足を踏み入れて、20数年。

少しずつ、進歩できているのでしょうか?

自分のことは、正直分かりません。

どんな環境でも、人前で指導することに、迷いや尻込みをすることはない。

今までの経験がそうさせてくれるのでしょうか。

それでけでも、少しは進歩しているのでしょう。










 自分の指導について、考えてみると。

毎日毎日、指導を続けている環境にいること。

サッカー、フットサル、大人、育成世代、女性。

様々なカテゴリーの、様々なレベルのプレーヤーを見ている。

このことは、本当にありがたいことです。

日々、失敗と成功とを繰り返しながら、歩き続けています。









 その中で、数年に一度、嬉しい時があります。

それは、トレーニングについて。

最初は、模倣からでした。

まずは、今までに自分が体験したトレーニングを、同じようにする。

次に、自分が学んだトレーニング。

書籍や雑誌で目にしたトレーニング。

今は、動画やDVDもありますね。

講習会で学んだトレーニングも、よく使わせてもらいます。

もちろんそのままでは使えない。

目の前の対象に合わせて、アレンジしなくては使えません。

そのアレンジする能力は、身についたと思っています。










 私が嬉しいのは、アレンジが「はまった」瞬間。

では、ありません。

自分が、全くオリジナルで編み出したトレーニングがあります。

それが、素晴らしい指導者の方が、使っているトレーニングと、たまたま同じ。

もしくは、似通っていることが、稀にあるのです。

それが、私のちょっと嬉しい時です。

例えば、高校生の時に、自分で考えたトレーニング。

攻守、守攻の切り替えのトレーニングでした。

そのトレーニングを、オシムさんが、ほぼ同じトレーニングをしていると知った時。











 最近もありました。

国学院久我山を強豪校に育て上げた、リジェファコーチ。

彼の新刊を読んでいました。

すると、基本となるトレーニングがある。

そのトレーニングを、実際に良く実施していると記載がありました。

実は、同じトレーニングを、中学時代に毎日のようにやっていました。

朝の自主練で、仲間と3人揃えば、そのトレーニングばかりしていました。

その時は、難しいことは、あまり考えていませんでした。

今思えば、役に立っていたのでしょう。

このトレーニングは、しんどいけど、楽しくコンビネーションを高めれる。

かつ、プレッシャーを感じながら、ボールを扱い、フリーになる動きも学べました。

自分たちで考えたトレーニングを、魅力的な試合をする、国学院久我山がしている。











 目の前のことを真剣に考え抜く。

そうすれば、苦しみながらも、解決策にたどり着けるのでしょうか。

これからも、目の前の選手を、じっくりと観察したいと思います。

ご褒美のように、ちょっと嬉しい時が来るかもしれませんよね。
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2017年02月08日

自転車のサイズ、ボールのサイズ

 近頃、ストライダーが人気です。

早いと2歳くらいから、乗り始めていますね。

ペダルの無い、幼児用の自転車と言えばいいのでしょうか。

3輪車よりも簡単に乗りこなせるようで、小さい子供がピュンピュン走らせています。

これに乗っていると、自転車に乗れるようになるのが早い気がします。

バランスの取り方が似ているからだと推察されます。








 このストライダー。

サイズは、12インチ。

2・3歳の子が、両足を付けて使えるサイズですからね。

幼稚園生の5・6歳だと、小さく感じるかも。

見ていると、サドルを上げて対応しているみたいですね。

ちなみに大人の自転車は、27インチくらい。

体の大きさに合わせて自転車を購入するのは、珍しいことではありませんよね。

メーカーのサイズ、年齢対照表がありましたので、紹介しておきます。

12インチ… 80〜105p  2〜3歳
14インチ… 91〜108p  3〜5歳
16インチ… 98〜119p  3〜6歳
18インチ… 103〜125p  4〜8歳 
20インチ… 111〜135p  5〜9歳
22インチ… 111〜146p  6〜11歳
24インチ… 122〜154p  7歳以上








 フットボールの世界も、年齢によってボールのサイズを変えています。

未就学児は3号球。

小学生は4号球。

中学生以上は5号球。

シニアや、レディース大会(女子の30歳以上)だと、5号の軽量球でしょうか。

体の成長に合わせて、ボールのサイズを少しずつ大きくする。

まるで、成長に合わせて、自転車のサイズを上げていくように。

小さい体に、大きいボールは扱いずらい。

それどころか、筋力の育っていない体に、大きく重いボールはケガの原因にもなりかねない。

これは、常識となっているはずです。










 ところが、まだ遅れている分野があります。

フットサル。

ようやく2013年に小学生用として、3号球が導入されました。

その年のバーモントカップ(全日本少年フットサル大会)を機に広まっていったと記憶しています。

以前は、小学生用として、4号の軽量球が使用されているのを目にしました。

大人のサッカーが5号、フットサルが4号。

それなのに、小学生のサッカーが4号、フットサルも4号というのは、おかしな話でした。

重たく、大きすぎるボールでしかフットサルが出来なかったのが、以前の小学生でした。










 私も2011年ころから、小学生のフットサルを指導させてもらっています。

当時からこだわりとして3号球を用いていました。

それは、フットサル先進国であるブラジルから学んだからです。

彼らは、フットサルも、体のサイズに合わせて、ボールのサイズを当たり前のように変える。

ブラジルでは、1号、2号のフットサルボールを見せてもらいました。

これが、日本では手に入れるのが大変。

スポーツショップをめぐり、かき集めました。

日本ではその概念そのものがなかったようです。

私が買ったペナ*ティのフットサル3号球は、サッカー協会の検定球ではありませんでしたから。

3号球でトレーニングをすると、子供たちは、見違えます。

まるで、重りから解放されたように、伸び伸びとボールを扱います。

そうすると、判断、認知、駆け引きの部分に、意識を持っていくことができる。









 小学生のフットサル大会に出場しても、4号球でプレーさせられていました。

しょうがないですよね。

2013年までは。

ですから、大会本部と話をして、手持ちの3号球を試合用に貸し出したことも多々ありました。

ところが、2017年になった、今でも、3号球が普及しきっていない。

モルテンからも、アディダスからも、ペナルティからも、検定の3号球が売られているのに!!

もし、大人の大会で、フットサル5号球や、サッカーの6号球を出されたら、どう感じますかね?

(もちろん、そんなサイズは売っていないでしょうが)








 自分の子供に、大人サイズの自転車を与えることは、あるでしょうか。

足が届かず、重たい自転車を乗らせる?

「すぐ大きくなるから、我慢しなさい。」

とでも言うのでしょうか?

そのような親御さんは、ついぞ目にしません。

それならば、ボールも、成長に合わせたボールを使うべきです。

技術を磨かせたい。

繰り返し判断させたい。

狭い空間でも、堂々とプレーさせたい。

そのような意図で小学生年代にフットサルを取り入れているのでしょう。

それならば、ボールは体に合ったサイズで。





追記

私は、この文章が古臭いものになることを心から願っています。

「そんなの当たり前でしょ。」

そのような日が来ることを、信じています。
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2016年05月21日

ボールタッチを劇的に向上させる方法

 サッカー、フットサルを始めてまもない選手。

いわゆる経験者では、理解しがたいことが、多々あります。

それは、子供でも、大人でも。

その一つは、ボールを扱う技術。

止める、蹴る、運ぶ。

その瞬間に、足が動いてくれない。

そもそも、どのような形で足を動かしていけばいいか?










 手でボールを扱う競技の方が、この部分は楽だと思います。

なぜなら、常に手で何か扱っているからです。

自分の身体をコントロールし、行いたい作業と身体とをアジャストさせている。

例えば、カバンを手で持ち上げる。

それだけでも、足元のカバンと、自分の手とを調整し、アジャストさせている。

どのような形に手を変化させ、どのくらいの力を使えば、上手く行くのか?!

文章に書くと、まどろっこしいくらい、当たり前に作業を繰り返しています。

それが、手・腕。











 ところが、足は、そうはいかない。

何かの作業をする時に、足を直接使うことは、めったにありません。

移動の手段として用いる。

それが、足。

足そのもので、つかむ、運ぶ、持ち上げるなどの作業をしているわけではありませんよね。

生まれてすぐの赤ちゃんは、手と足との区別もなかったはずです。

ところが、いつの間にか、役割分担がなされていきます。

作業するのは手、移動に用いるのが足。










 我々がプレーしているフットボール(サッカー・フットサル)は、厄介なスポーツですね。

日々刺激していない、足を、手のように動かしたいのですから。

移動手段から、作業するための道具として、足を変えていかなければなりません。

どうすれば、足が、良い道具になってくれるのでしょうね。

繰り返し、繰り返し、ボールを触り続けるしかないのは分かっています。

そんな中、ある発見をしました。

本当に偶然なのですが、驚きの瞬間でした。

それは、私のフットサルスクールの7歳の選手を観察していた時に、起きたのです。










 その選手は、ボール運び(いわゆるドリブル)があまり得意ではありませんでした。

力の加減が分からず、ボールを蹴り飛ばしてしまう。

身体とボールとが、全く一体化していないのです。

スクール以外の時間では、ほとんどボールを触っていないのかもしれない。

身体はそれなりに動くのですが、ボールと仲良くなれていない。

よく見ると、アウト(インステップ)のドリブルが、出来ない。

本人としては、指の付け根に当てているつもりなのですが、、、。

つま先に当たってしまい、すぐボールが先に転がってしまう。










 私が、そばに行って、話しかけてみました。
(足のどの部分に当たっているの?)

「うーん、よくわからない。」

困った顔で、答えてくれました。

私は、なぜか、思いつきました。

シューズとストッキングを脱いで、裸足になりました。

(見てごらん、どのあたりがボールに当たってる?)

「分かった!」

突然、私と同じように、裸足になり、ドリブルを始めました。

「コーチと同じところに、当たっているよ!」

今まで、全く出来ていなかった、アウトのドリブルが出来ているのです。

「なんか、裸足だと、やりやすい。」









 裸足だと、つま先でボールを扱うのが痛いから。

だから、無理にでもアウトでタッチをするようになったのか?

靴を脱いで裸足になったことで、感覚が鋭くなったのか?

それとも、面白がって、裸足でボールに触りたいだけだったのか?

真相は分かりません。

この全てが当てはまっているような気がしています。

とにかく、アウトのドリブルが、一瞬でできるようになった選手がいます。

この方法は、追及していく価値があるのではないでしょうか。









 思うように、ボールを扱えない。

ボールタッチがなかなか上達しない。

そう考えるなら、少し小さいボールを裸足で扱うと、いいかもしれません。

そう言えば、ブラジル・フォルタレーザやサルバドールのストリートの子供たち。

彼らは、全員裸足でプレーしていた。

そんなことも思い出しました。
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2016年04月16日

楽しみながらトレーニング

 今年も、ブラジルの名門クラブとお仕事をさせてもらいました。

クルゼイロEC。

育成に重きを置き、投資し、人材を配置し、労力をかける。

選手を育てながらトップに送り込み、勝利を目指す。

世界中のクラブが目標とする方向性に、全力で取り組んでいるクラブです。

その結果、毎年10数名のプロ選手を輩出。

ブラジルでは、2016シーズンが開幕しています。

クルゼイロでは、トップチームに登録している選手の40%が、下部組織出身選手。

このことは、ブラジル全土でもニュースとして取り上げられるほどの、インパクトがあったようです。










 クルゼイロの下部組織で働くコーチ2人を日本に招聘。

小学生向けに、サッカーキャンプを開催しました。

そして、2週間、彼らとたくさんのコミュニケーションを取りました。

トレーニングの進め方だけでなく、選手を育てるためには何を考えているのか?

彼らと時間を過ごせば過ごすほど、彼らの考えとシンクロしていく自分に気づきます。

ブラジルで活躍するプロ選手、ヨーロッパ、アジアでも活躍する選手を育てるクラブ。

そのクラブの育成哲学を、身をもって知る。

自分の今後のコーチ人生を考えても、なんとも貴重な時間でした。










 彼らが小学生の年代に求めることは何か?

ドリブル?リフティング?利き足を高める?それとも?

彼らに言わせれば、それは正解であり、間違いでした。

彼らが子供たちに求めるものは、それら全てです。

それだけでなく、キックもコントロールも、ヘディングも、シュート、右足・左足、守備・・・。

全てを高めていこうとするのが、彼らの考えでした。

ドリブルだけをトレーニングし続ければ、ドリブルが上達するわけではない。

いつ、どこで、どのようにプレーをするのかを判断し、思ったようにプレーすることが出来る選手。

つまり、すべて出来ないと、プロ選手として活躍できない。

大きくなってからこの考えに沿って育てるのではなく、子供のころから全てに刺激を与えていく。

「なぜ、子供だからと言ってドリブルだけさせるのか?」

彼らに、逆に質問されてしまうのです。









 全ての面を子供のころから高めようとする、育成方針。

では、彼らは、子供たちにも、大人向けのトレーニングをさせるのか?

そうではありませんでした。

「サッカーの喜びを感じながらトレーニングしてほしい」

「この年代では、サッカー大好きであることが、とても重要である」

厳しく、難しいトレーニングをするわけではありませんでした。

「楽しみながらトレーニングをしていき、気が付けば上達しているのが理想だ。」








 私も、同意します。

大人になり、競争世界に身を置いた選手は、このように行かないことがほとんどでしょう。

楽しみながらトレーニングしていく余裕は、無くなっていく。

それでも、子供のころに、「プレーする喜び、大好きな気持ち」が育まれているかどうか?

好きなことなら熱中できる、喜びながらだと苦労すらも買ってでもする。

ならば、子供のころに、どれだけプレーする喜びを感じることが出来るか?

子供のころの貯金が、大きくなってモノを言うのでしょうね。
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2015年11月28日

さじ加減

 ドリブルの改善をテーマに、トレーニングを進めます。

運ぶドリブル、突破のドリブル、横・斜めにずらすドリブル、様々なターン。

試合の中で、ドリブルを有効利用できる集団は怖い。

守ってる側からすれば、パスだけのチームは、怖さが減ってしまう。

バルセロナだろうが、メキシコだろうが、パスとドリブルの絶妙なバランスを感じます。

ボールを持つのが怖がって、すぐに蹴飛ばしてしまう。

ボールを受けたら、すぐにパスの選択肢のみを探してしまう。

そこで、1タッチでもボールを運べれば!!

ボールをゴール方向に持ち出す勇気があれば!!









 私が指導するグループの一つ、ジュニアのフットサルスクール。

新規加入者を中心に、少し空気を読む傾向にあります。

まだグループに入れていないのか?

はたまた、今まで所属していた場所で、自分を殺すことを求められていたのか?

原因は一つではないでしょう。

自分で動く、自分で爆発するようにプレーする選手になってほしい。

特に、子供のうちに、全力を出して、物事に取り組む瞬間を感じてほしい。










 球際。

すこし臆病な新人さん達を爆発させるための、仕掛けをしました。

接触プレー、球際を勝負する瞬間。

グッとボールに向かう、自分から積極的にプレーする。

この繰り返しを起こしたい。

と言っても、勝負がハッキリし過ぎる、1対1のトレーニングはしたくない。

負けても、なにくそ!負けじ魂を出せない選手もいるからです。








 そこで採用したのが、パス禁止のゲームです。
 
狭めのピッチを作り、選手間の距離を近くしやすくしました。

そして、パスも、シュートも禁止。

ゴールするためにはドリブルで、ゴールを通過しなくてはなりません。

最初は、探り探りだった選手も、少しずつ動き出しました。

持ったら、まずドリブル。

こぼれ球を拾って、ドリブル。

守備はボールに厳しく行って、自由にドリブルをさせない。

狙い通り、バチバチとぶつかり合います。

足と足、体と体とがぶつかり合う音が、何度も聞こえてきます。

最初は、後ろや横で傍観していた選手もいました。

なかなか、中に入って行けません。

しばらくすると、全員が自ら動き出し、戦い始めました。










 トレーニング開始前に、起こしたいと思っていた現象がバッチリ出てくれました。

何より、選手一人一人が変わって来てくれました。

少し、「ニンマリ」しながら、トレーニングの様子を見守っていたのですが、、、。

最後に、締めのゲームを始めました。

特別なルールはなく、フットサルルールで5対5のゲームです。

そこでは、残念なことが起こってしまいました。

こぼれ球は狙っているのですが、パスを受ける動きがガクンと減ってしまったのです。

マークを外す、サポートに入る、スペースを作る。

普段取り組んでいた、このような動きが見れない。

パスもシュートもOKなのに、そのためのオフザボールの動きが無くなってしまった。









 うーーん、やはりフットボールの指導は難しい。

今日一日だけで考えると、プラスの側面も、マイナスの側面も両方ありました。

声掛け、トレーニングの設定などの、コーチのさじ加減で、選手は変わっていく。

いつ、何を、どのように、選手に刺激を与えていくのか?

コーチの腕の見せ所と言えるでしょう。

私自身、今日のトレーニングが失敗だったとは思っていません。

今日、一番彼らにつかんでもらいたかったのは、自ら動く、自ら戦うこと。

その部分の改善が見られたことは、大きな収穫でした。

新たな課題を見つけました。

さあ、どのように取り組んでいこうか。

考えは止まりませんね

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2015年11月06日

質×量

 能力を高める。

試合で活躍したい。

そのために、何をすればいいのか?

トレーニングを積み重ねる。

多くの人が、そのように答えるのではないでしょうか。

特に、日本人はそう考えると思います。

努力はウソをつかない、はずですよね。










 ダラダラと長時間でも、そのトレーニング良いのでしょうか?

それとも集中して、短時間?

その道のエキスパートになるためには、どちらでもありません。

「トレーニングの質×トレーニングの量」

集中力を持ってトレーニングに臨む。

トレーニングに時間を割く。

この二つを併せ持った時間。

この時間を積み重ねていくことが、上達への道です。










 ジュニアユースのクラブチームを、いくつか見学させてもらいました。

クラブによって、特色がありました。

ボールコントロールにとにかくこだわるチーム。

2時間のトレーニングの内、前半1時間はずっと、リフティング&ボールタッチ。

黙々と、ボールを触り続けます。

また、あるチームは、対人メニューばかり。

W-upの時から、DFを付けます。

鬼ごっこ、ボールポゼッション、ミニゲーム。

常に相手を意識させて、トレーニングを組み立てています。

さらに、あるチームは、勝負にこだわる。

残り時間を伝えるとともに、「最後にDFになるなよ〜」

試合形式でも、勝てば残り、負ければ降格。

とにかく勝負へのこだわりを、持たせようとする。









 並べてみると、面白いですね。

各チームのコーチが工夫し、こだわりを見せる。

選手に何を持たせたいのか?

チームのコンセプトは何なのか?

短期間に違うチームを見ることで、違いに気づけました。

あるチームでは当たり前のことが、ところが変われば当たり前ではない。

何が優れていて、何が劣っているというものではありません。

チームとしての価値観、各コーチの価値観の違いなのでしょう。











 その中で、あるチームの雰囲気が印象的でした。

トレーニング開始時間になりました。

19時までは、そのグラウンドは使えません。

前の団体が使用していました。

コーチが、ピッチに入っていいよ、という合図が出た瞬間。

弾かれたゴムボールのように、選手たちがピッチに飛び出していきます。

そして、すぐにトレーニングが始まるのです。

1分、1秒も無駄にしたくない、そんな意識の表れでしょう。

そうかと言って、選手たちには、やらされている感は出てません。

早くトレーニングしたい、上達したい!そんな気持ちが伝わってきました。

質の高さは、他のクラブと比べても、際立って高かった。

彼らが、この質の高さを持って、量を重ねて行けば、間違いなく上達するでしょうね。











 どんなこだわりだろうが、どんな価値観だろうが。

それは、各チーム・コーチが追及していくことでしょう。

そのこだわりを試合で発揮させるためには。

自分たちの選手が、そのこだわりを持ち、試合で活躍するためには。

あのチームが見せてくれた、質の高さが間違いなく必要でしょう。

彼らの中には、補欠の選手もいたでしょう。
(24人いました)

レギュラー、サブ、差が見えないほど、モチベーションを高く持ち、トレーニングに取り組んでいました。

あの質の高さ、本当に良いお手本を見せてもらいました。
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2015年03月07日

使える!

 仕事の関係で、スペイン人指導者(最上級のライセンス保有)と絡みませてもらいます。

昨年末は、スペインから日本に来てもらって、講習会、クリニックを開いてもらいました。

彼の特徴は、トレーニングメニューの宝庫であること。

パッと、出してくるメニューが、よく考えられているのです。









 意外と、基本的なメニュー、いわゆるドリル(アナリティコ)なものも大切にしている。

動作そのものができないと、戦術的な行動を遂行できないと考えているから。

日本人にとっても、入りやすい考えなのではないでしょうか。

ボール扱いだけのメニューはしない!

判断のないメニューで選手は育たない!

でも、ボールを止める・蹴る・運ぶの出来ない段階で、戦術的な行動を本当に取れるのか?

ボール扱いは簡単に身につかない。

継続的に取り組むんだ!

これが、ゴールでなく、スタートなのが彼のポリシーでした。

私にとっても、完全に賛成できる考え方でした。









 最近、また、彼とやり取りをしました。

雑誌の原稿を完成させるためです。

そこで、面白いメニューを教えてくれました。

個人技術、個人戦術を身につけるためのメニューでした。

それだけに留まらず、自然にグループ戦術、フットボールそのものの理解も助ける。

よく考えられたメニューだったのです。

試してみたい!素直に感じたのです。









 今日、このメニューを試してみました。

人数、レベルを、自分の指導する対象に調整しましたが。

そして盛り上がるように、チーム対抗で得点をカウント。

内容は、1対1を4つ、もしくは5つ同時に、1つのグリッドで行うというものです。

メニューを進めながら、選手たちがみるみるいい反応を示していくのが分かりました。

これは、使える!

トレーニングさせながら気づいたのは、集中力が求められるメニューであるということ。

集中力が切れると、すぐにやられてしまう。

少し問題も(ルールの運用・徹底が難しい)もありましたが、ぜひ何度か使ってみたいメニューでした。










 今度は、私がスペインを驚かせるようなメニューを組むぞ!

私のやる気も、高めてくれる、素晴らしいアイデアを頂きました。
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2014年12月19日

10年の変化

10年。

長いようで、短いのか。

短いようで、長いのか。

10年間で何を積み重ねてきたのか?

単純な長さよりも、その質が大切なのではないでしょうか。









 2014 ナショナルトレセン女子U-15に並行して開催された、指導者講習会に参加してきました。

この講習会には、初回となる2005年から継続して参加させてもらっています。

講義の中で、「トレーニング(子供たちの)を見て何を感じましたか?」

グループミーティングするというものがありました。

今回の講習会の参加者は、女子の指導に携わっていない方もおられました。

「ナショトレを初めて見たが、技術レベルの高さに驚いた」

そのような声が、幾つか挙がっていました。

女子は、2011年にワールドカップを獲っています。

2012年のオリンピックでもファイナリストになっています。

その原点の一つでもあるのが、このナショトレ。










 私も、技術レベルの高さは感じました。

加えて言うならば、「10年前には出来ていなかったことが、当たり前のように出来ている」

私は、参加する選手の質の向上を感じていました。

インストラクターの方も同意見だったようです。

「日々のトレーニングの成果を感じる、ボールコントロールの質が高い」

「アスリートとしての能力が高くなっている、裾野が広がった成果ではないか」

アスリートとしての能力が高い選手が、技術・戦術の力を身に付ければ!

将来、いい選手になれる可能性が高まりますね。









 女子の取り組み。

その特徴は、一貫性にあります。

トップであるなでしこと、その下である育成がつながっている。

トップで必要なことを、各年代に落とし込んで、徐々に習得を目指している。

世界で戦うためには何が必要なのか?

将来世界で戦うために、U-15の年代では何を求めるのか?

この一貫性は、選手を助けているでしょう。

今の頑張りが、将来につながっているのですから。







 良い部分は残して、変えるべき部分は変えて行く。

その柔軟性は、大切ですね。

なでしこジャパンを世界のトップクラスにする!

力強く、明記されています。

そのためには、技術の精度に目を向ける。

プレッシャーの中で発揮できる技術の習得を目指す。

このサイクルが続いて行けば、さらに、いい選手が増えそうです。
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2014年12月05日

ヘイ!右!

「声を出せ!」

子供の試合でも、大人の試合でも、しばしば耳にします。

どのような声を求めているのでしょうか?

元気な声?盛り上げる声なども含まれているのでしょうか?

それとも、コーチングの声なのでしょうか?

ボールを要求する声なのか。

コーチも、選手も、ピッチサイドからも発しています。

「声を出せ!」

私は、いつも疑問に思っています。

この「声を出せ」というコーチングにどこまで意味があるのでしょうか?









 ブラインドサッカーを観戦した時のことです。

ブラジルの戦いに魅了されました。

圧倒的な個人技レベル。

選手1人1人の、相手に対する強さ、感受性の強さ。

群を抜いていました。

試合を見ていると、あることに気がつきました。

あるシステムを組んで、戦っているのです。

GK1-DF1その前に、逆三角形。

常に、この形になろうとします。

そして、ぺネトレイトからのシュートが、彼らの鉄板の攻撃方法でした。









 ブラジルの対戦相手は、自陣ゴール前に引きこもります。

ブラジルの攻撃力を恐れて、守備を固めるのです。

ブラジル側は、それを少しでも引き剥がそうと、幅を作ります。

ボールを持った選手を中心に、左右に広がり、逆三角形を形成。

相手がこの動きに釣られて、ブロックを崩したら、ドリブルでペネトレイション。

かなりの高確率で、シュートまで持ち込みました。

簡単にはゴールできませんが、会場全体が盛り上がります。










 相手DFのブロックが、崩れないかな?

そう感じるやいなや、ベンチの監督から声が飛びます。

「ヘイ!(名前!)右!」

次の瞬間、中央の選手が、右斜め前に向かって、強烈なグラウンダーのパス。

ドンピシャのパスが、右斜め前のアタッカーに届きます。

最初は、偶然かな?

大まかに出したボールが幸運にも、ドンピシャに入ったのかな。

その予想は、簡単に外れます。

何度も何度も、ドンピシャのボールが斜め前に届けられます。

両翼からカットイン、そしてシュートも、彼らのパターンでした。








 たまたま、私の友人がスタンドで観戦してました。

再会を喜んでいると、意外な事実を教えてもらいました。

日系人の彼は、ブラジル代表にスタッフとしてお手伝いをしていたのです。

様々な事情を教えてくれます。

・世界NO.1選手が、二人もチームにいること。

・彼らは、プロ選手として生計を立てていること。

・ブラジル代表が、年に何十回も活動をしていること。








 繰り返し繰り返し、トレーニングや試合を積むことが、彼らの強さの源であるとのことでした。

彼らは、お互いに分かっているのです。

「右!」

ただ単に、右方向にプレーをしろという意味ではありません。

「右」という言葉は、何を意味するのかを全員理解し、実行している。

そのプレーをするためには、受け手がどこに立ち、出し手はどこに出すのかを。

今までのトレーニングが、試合の予行演習になっているのでしょう。

試合を想定したトレーニングがなされている証拠です。










 私は、改めて声の重要性に気づかされました。

声をキッカケに、選手が動き出す。

そして、相手を置き去りにしてしまうのです。

ただし、トレーニングで共通理解を作り上げなくてはならない。

深い共通理解を持つことが出来ていればいるほど、声を出す意味が大きくなる。

プレーを決めつけろ、というのではありません。

一つのフレーズを発するだけで、全員が同じ絵を思い浮かべることが出来る。

それが、ブラジル代表でした。

彼らは、堂々と世界一に輝きました。

いい準備が実った瞬間です。

「声を出せ!」と求めるならば、その準備をトレーニングで終わらせておかなければなりませんね。




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2014年11月14日

体に覚え込ませる

 試合中、相手DFの厳しいプレッシャーが迫っている!

その瞬間に、いちいち技術を実行するためのポイントを思い出す余裕は出てこない。

それよりも、相手の動きを見極め、駆け引きしながら。

いつ、どのタイミングでその技術を。

つまり、どのように発揮するのか?を考えることが重要なはずです。

自分の体の使い方も含め、技術を実行する部分で悩んでいる場合ではない。









 基礎的な技術を身につけるためには、どうすればいいのか?

一朝一夕に身につくものではない。

繰り返し、繰り返し。

もし、技術にブレがあると感じた時も同じです。

そのボールタッチ、キックをひたすら繰り返し。

体に正しい動作を覚え込ます作業。









 3万回、同じ動作を繰り返す。

それが一つの目安になるそうです。

正しい動作を、3万回繰り返せば、体が筋肉が覚えてくれる。

「マッスルメモリー」という言葉が運動生理学であるそうです。

筋肉に覚え込ませるまで、同じ動作を繰り返す。

もちろん、ただ繰り返せば良いのではありません。

質にこだわり、正しい動作を繰り返していくことが必要です。

正しいフォームで、繰り返さなければ、ミスを連発する原因になるので要注意。











 例えば、リフティング。

1分間あれば、100回ほど出来ます。

3万回のためには、300分。

例えば、コーンドリブル。

10Mで20回触るメニュー。

3万回のためには、1500本。

1分間に5回、壁に向かってキックをする。

6000分あれば、3万回を達成します。












 3万回繰り返し、筋肉に技術を覚え込ませた!

試合で技術を発揮するときの、拠り所にもなってくれますよね。

自分はこれだけやったのだから!という自信の根拠です。

簡単に強くなるためのトレーニングはない。

技術を容易に身につけることは出来ない。

簡単なことから、繰り返していく。

少しずつ、丁寧に、繰り返して技術を習得していく。
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2014年10月31日

質の高いトレーニングのために

「強くしてもらおうとは思わない、自分で強くなる。」

日本長距離陸上界で、注目を集めているランナーがいます。

京都大学陸上部に所属する、平井健太郎選手。

彼は、日本インカレ(大学NO.1を決める大会)で2位。

日本人選手としては、トップになりました。

大学陸上といえば、関東勢に有力選手が集まっています。

箱根駅伝のために、高校のエース級を集めた関東の私立大学が、牽引しています。








 平井健太郎の高校名を聞けば、インカレで2位になるのも不思議では無い。

全国でも名門校として名を馳せる、兵庫県の報徳学園。

その報徳学園でエースとして活躍していたのですから、元々の持っている力はあるのでしょう。

彼の素晴らしいのは、勉強も、陸上も、結果を出すべく取り組んでいること。

誰かに強制させられたのではなく、自分の意志で。

自ら考えて行動を貫く習慣を、身につけているのでしょう。

どのレースに照準を合わせて、ピークを作っていくのか?

そのような戦略を立てるのも、自ら考える彼にとっては、得意分野なのでしょうね。










 「大学生の中で、一番、考えて練習をしている。」

自分の体、自分のフォームをどのように、より良くするのか?

ただ量を走るのではなく、質の高いトレーニングにするために。

彼がインタビューに、力強く答えていました。

京都大学の陸上部は、恵まれた環境ではないようです。

関東の有力大学では当たり前の、寮、ライバルの存在、遠征の手配など、全てが無い。

「自分のことを自分ですることで強くなれる」

「やってもらえた時には、感謝の気持ちが大きくなる」

チームが朝練をしないなら、自分で毎朝5時30分に起きて、朝練に取り組む。

誰かがやってくれないから、などと言った言い訳をしない。








 我々は、彼から学ばなければならない。

選手たるものは、トレーニングに対してどのように取り組むべきなのか?

トレーニング以外の時間をどのように過ごすべきなのか?

選手を改善させるための公式=トレーニングの量×質

トレーニングの質を高めるのじゃ、コーチの仕事だけではなく。

選手の、トレーニングに対する取り組みを、高めること。

目の前の選手は考えているのだろうか?

「このトレーニングは、何のためにしてるのか?」
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2014年01月12日

日本人に身につけて欲しいこと。

「 認知する。」

今回お手伝いしたサッカーキャンプで、コーチ陣が最も力を入れたであろう部分です。







 コーチのお手伝いをさせていただきました。

外から見るだけよりも、実際に中に入ったら、より深く理解することができました。

このトレーニングの意図は、何だったのか?

トレーニング、いわばレシピを眺めるだけでは、核心に近づけない部分が出てきます。

眺めるだけでは、想像に任せてしまうことも少なくないからです。

何を目的にトレーニングしているのか。

そのために、どのような準備をしておき、どのようにトレーニングを実施していくのか。

うまくいったこと、うまく行かずに、修正したこと。

4日間、7回のトレーニングセッションで、多くのものを学ばせてもらいました。









 中でも力を入れていたのが、「認知する」percepcion

辞書によると、知覚、感知、受領とあります。

このキャンプでは、認知するという言葉で伝えていました。

初日、第1回目のトレーニングのコンセプトが、この「ペルセプシオン」

そして、4日目、最後のトレーニングのコンセプトも「ペルセプシオン」でした。

実際には、ボールを受ける前に、たくさんの情報を収集することを求めていました。

6・7歳の子供にも、11・12歳の子供に対しても、同じです。

体の向き、観るタイミング、首を振ること。

当たり前の事ですが、多くの選手が出来ていませんでした。

できているつもりの選手も、スペイン人コーチの求めるレベルには達していないのでしょう。

選手の中には、Jリーグの下部組織に所属する選手も、何人もいましたが、、。








 数年前の同じキャンプでも、指導者講習会が行われました。

その時のDVDでは、以下のような内容が話されていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
観るということを学ぶことが、重要である。

観ることが出来るようになれば、より良い分析・決断を助けてくれる。

そして、実行に移すことが出来る。

正しい実行(プレー)をするためには、前もって観ておくことが大事である。

プレーをレベルアップする前段階!として、観るということを学ばなければならない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









 トレーニングでも、このようなコーチングがなされていました。

「君たちは、まず足で走っている。」

「まず頭を早く回転させて、それから足も使うように。」

頭から始まって、足から終わる。

そして、さらにはこのような例え話もありました。

「優れた選手になるには、たくさん周りを観なければならない。」

「まるで、(カメラを構える仕草で)常に写真を撮るくらい、周りを観て!」










 それは徹底されていました。

W-UPに、サーキットトレーニングを用いることもありました。

そこでも、ただ、走り、ステップするだけのメニューではない。

何かを観て、判断することを求められていました。

最初は、単純にステップをするだけだったのですが。

それは、トレーニングのやり方を学ばせるため。

どんどん、ノルマが増えていきます。

走るコース、実際に行う動作も、認知していなければ分からない。

W-UPとは言え、単純な実行を繰り返すトレーニングではない。

彼らのこだわりを、強く感じた部分でもありました。










 認知することを求めて、認知の重要性を、最後に改めて伝えた。

日本の子供達に伝えたい内容だったのでしょう。

だから、観るということの重要性を、繰り返し伝えてくれたのです。

キャンプは4日間で終了しました。

選手は、キャンプを終えても、この部分を高め続けることが必要でしょう。

選手の成長に大きくつながっていく。
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2013年12月04日

ドリブルのトレーニング

 日本の子供たちが、必ずするトレーニングの一つ。

早ければ、3歳4歳から始めます。

そして、中学・高校年代になっても繰り返しトレーニングをしている。

ドリブルのトレーニングである、ジグザグドリブルです。

マーカードリブルと言ったり、シャドードリブルと言ったり。

言い方は様々ですが、やることは同じです。

並べられたコーンやマーカーの間をドリブルですり抜けていく。








 定番とも言えるメニューなので、サッカー経験者は必ず体験しているメニューでしょう。

単純ではあるものの、奥が深いメニューです。

数限りない、バリエーションが考えられます。

ボールタッチの組み合わせ、右足、左足。

コーン・マーカーの数、一つ一つの幅。

均等に置くのか、ランダムに並べるのか。

スピードを上げるのか、丁寧にゆっくりで進むのか。

この組み合わせが、様々な指導者のこだわり。

ドリルトレーニングの長所といえる、動作を習得するには最適な一つです。







 障害物として置いてあるコーン、マーカーをどのように意識させるのか。

ボールを運ぶ、コンドゥクシオンをイメージさせるのか。

それとも、相手を突破する、ドリブル・レガテを意識させるのか。

それによっても、全く異なってきます。

次のプレーを実行するためのつなぎとして運ぶ。

目の前の相手を突破するために、仕掛けていく。

それぞれは、異なるものです。









 例えば、相手を突破するプレーをイメージする。

それならば、目の前のコーンは、相手DFとなる。

どこまで、相手として強くリアリティを持ってイメージできるか?

動かずに、表情も変えないコーン。

だからこそ、実行する選手に、強いイメージを抱きながらトレーニングさせていきたい。

単純にボールを運ぶだけのトレーニングにならないように。

ボールをチョコチョコ動かすのが得意なだけの選手を育ててしまわないように。










 ここでイメージするのは、コーンのどこを、どのように通るのか。

ボールを運んでいく軌道が、大切になってきます。

例えば、ボールを、コーンをダブルタッチで突破する。

それならば、一つ目のタッチでは、相手の足に近づかないような軌道を通りたい。

ここで相手側に近づくと、相手の足に引っかかってしまう。

相手側に運んだほうが楽なのですが、

少なくとも、コーンと平行に、出来るならマイナス方向にずらしていく。

一つ目のタッチで道を作り、次のタッチで突破する。

二つ目は強く前に押し出していく。









 または、ねちっこく付いてくるDFを突破するドリブル。

斜め前にボールを運ぶ。

コーン(相手DF)を超えるまで、奥側までボールを運ぶ。

そして相手に食いつかせておいて、そこから引き戻すようにボールを切り返していく。

足裏でも、インサイドカットでも。

これが、マーカーの手前だと、効果が薄れてしまう。

相手の目の前でチョコチョコ動かしても、相手DFは対応が簡単になる。

グッと奥まで、自分を超えるところまでボールを運んでくるから、対応せざるを得ない。

食いつかしておいて、引き戻して、さらに逆に突破していく。











 判断の要素が少ないから、ドリルトレーニングは控えよう。

反対に、とにかくドリルを繰り返し、基礎技術を身につけさせよう。

極端に針が振れがちです。

ドリルトレーニングは、使い方次第で、良い効果を発揮します。

その一つの工夫として、相手を試合を意識させ続けることが大切になるはずです。

ボールの運び方の工夫一つで、トレーニング効果が全く異なってきます。

単純にコーンを並べて、ドリブルさせているだけ?!

それとも、、。
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2013年09月20日

試合とトレーニングとをつなぐもの

 トレーニングの目的とは何か?

今の課題を克服するために。

得意な武器をさらに磨くために。

現状のレベルを維持、確認するために。

試合に向けて、次の対戦相手対策をすることもあるでしょう。

個人やグループ、チームのパフォーマンスを高めるためにトレーニングは行われます。

試合で活躍するために、日々のトレーニングがあるはずです。










 最近、頭を悩ませていることがあります。

トレーニングの時間は、限られている。

その限られた時間の中で、個人の技術レベルを高めるトレーニングをどこまで入れるのか?

向かい合ってボールを蹴る。

マーカーに向かってドリブルをする。

いわゆる、ドリルトレーニング。

ドリルトレーニングは、個々の選手の動作を改善してくれます。

試合や、実戦形式で行うよりも、間違いなくその効果は高い。

ただし、永遠の課題として、試合とはかけ離れている。

リアリティが無い、低い。








 トレーニングの動画を見て、研究をしています。

スペインの指導者講習会で、教えてもらった動画がメインです。

スペイン本国のトレーニング風景。

プロのトレーニング。

プロクラブの育成のトレーニング風景。

惜しむことなく、見せてくれます。

これを見ていると、スペインのレベルの高さに、改めて驚かされます。

ポジショニングの良さ、戦術理解の高さ。










 そしてもちろん、実行する技術レベルの高さ。

日本の技術は通用すると言いますが、本当にそうか?!と思ってしまいます。

ワンタッチで、パスをする技術。

どんなに無理な体勢でも、ワンタッチでパスを出せる。

ワンタッチのパスの種類が豊富。

フェイントを入れながら、相手の逆をとりながら、ワンタッチでパスを出せる。

このワンタッチのパスだけを見ても、技術レベルの高さは凄まじい。









 ここに追いつき、追い越すためには、どのようなトレーニングをすればいいのか?

全く同じメニューをすれば、それが可能なのかといえば、そうではないはず。

日本人と、スペイン人とでは、もちろん多くの違いがあるからです。

生まれ持った、肉体的特徴。

それを取り巻く、生活環境。

フットボールへの関わり方。

歴史風土が違う中で、同じ取り組みが、同じ成果を出してくれる保障はありません。









 では、ワンタッチのパスだけを抜き出す。

ドリルトレーニングで、そればかりを行う。

そして、技術レベルが高まったところで、同じメニューを行う。

そうすれば、ある程度は、こなすことは出来るでしょう。

では、その集団、個人が試合で、スペイン人のようなプレーをすることが出来るのか?

そもそも、その必要性があるのか?









 忘れてはならないのは、目の前の集団を、どのように導いて行けばいいのか?

そこを外してはならない。

とは言っても、、、。

私の悩みは、尽きません。

さらに、研究しながら、取り組んでいきたいと思います。
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2013年07月02日

積み重ねの成果

 5000回 VS 300.000回の差が現れた。

今回のコンフェデレーションズカップを見た、感想の一つです。

1回よりも、100回。

100回よりも、1000回。

繰り返し、その場面を体験している方が、成功率は上がってくるでしょう。

我々日本人で言えば、お箸の持ち方を、今更間違えない。

もしかすると、パスタの巻き方は、ぎこちない瞬間があるかもしれない。

その違いは、繰り返しの回数の差に、他ならない。








 プレッシャーがマックスになる、ゴール前のチャンスの瞬間。

相手DFは、必死の形相で、追いすがってくる。

GKは、大きな体で押し寄せてくる、待ち構えている。

味方の信頼に応えたい、心理的なプレッシャーも感じる。

その状況下で、冷静に技術を発揮することができる選手。

冷徹な殺し屋のように、一発で、確実に仕留める。

状況を見極め、どの技術を用いるべきなのか?

その瞬間の決断にも、間違いがない。










 これが、ブラジル代表の選手たちでした。

特に、センターFWを務めた、フレッジ選手(フルミネンセ所属)。

彼の決定力は、際立っていました。

ポストプレーをこなし、周りの選手が押し上げる時間を作る仕事もこなす。

彼が、体を張って、ボールをキープすることが、ブラジルの攻撃を分厚いものにしてくれました。

それだけでなく、コンスタントにゴールを重ね5試合で5得点。

見事、得点王に輝きました。









 彼のゴールは、ネイマール選手のような派手なシュートではありません。

華麗な!という形容は、おおよそ似合わないゴールです。

ただし、間違いなく、殺し屋の能力は研ぎ澄ませています。

決勝戦の先制点となったゴール。

右サイドから飛んできたクロスボール。

ジャンプしながら胸?でコントロールしようとしたが、2人のDFに挟まれ、転倒してしまう。

目の前には、GKカーシージャスが、体を広げ、壁のように迫ってくる。

フレッジは、寝転がったまま、ボールをインステップで捉えます。

しかも、GKの体の分だけ、ボールを浮かせるようにシュート。

最初は、偶然か?!とも疑いました。

ところが、蹴り足の足首は、きっちり固定されています。

さらに、フレッジは、一度もまばたきをせず、目をまん丸に開いたままです。

その局面の勝負を制するために、一瞬の油断もなく、仕留める。








 準決勝、ウルグアイ戦のゴール。

ネイマールが浮き玉のパスに抜け出し、胸トラップからシュート。

こぼれ球に素早く、反応し、走り込んできました。

ゴールの左側に、GKがずれたままポジショニング。

ゴールカバーのために、ウルグアイDFが2人張り付いています。

ここで、どんな選択をすべきなのか?

強いシュートを思い切り打ち込んで、運を天に任せる?

フレッジは、ジャンプしながら、ボレーシュートを打ちました。

右のアウトに薄く当て、ボレーシュート。

さほど強いシュートではありませんでしたが、サイドネットに吸い込まれて行きました。

どこまで狙ったのか、正直わかりませんが、明らかな意図は感じました。








 サッカー王国にブラジルに見る「決定力」育成法、APマリーニョ監修、東邦出版

最初に紹介した、5000回 VS 300.000回という数字です。

この本によると、7歳から14歳までの間の8年間。

ブラジルの子供は、120(1日)×365(毎日)×8(年)=300000回以上。

毎日4時間ミニゲームで遊び、2分に1回、ゴール前のシーンが訪れる。

日本の子供は、5(1日)×104(週2回)×8(年)=5000回未満。

この回数の差が、ゴール前での落ち着きの差となって、現れている。









 気持ちよく、打ち込むシュート練習。

フリーの、試合ではなかなか出てこない状況で、シュート。

これだと、ただのキック練習にしかなっていないのではないか。

真剣なゴール前の攻防を繰り返した経験。

その経験が、冷静な殺し屋のような、ストライカーを育ててくれる。

元々、才能をもった選手が、30万回の経験を踏むからこそ、フレッジのような選手が出てくる。

いつまでたっても、子供に11対11をさせている日本。

フットサルやスモールサイドゲームを育成年代で取り組んでいるかどうか。

フレッジが日本に生まれ落ちたとしても、あのような選手になれるのかどうか。

一度、真剣に考えなくてはならない問題ではないでしょうか。
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2013年06月28日

インステップキック習得のために

 ネイマールのボレーシュート。

コンフェデレーションズカップの鮮やかな幕開けとなった、あのボレーシュートです。

「おおっ!!」

思わず声を上げてしまった、美しいシュート。

彼らは、すごい。

緊張するであろう、ホームでの開幕戦の開始数分で、あのプレーを平然と行う。

技術、メンタルの高い次元での融合を感じます。








 数日後、ピンクの新聞に、瞬間を切り取った写真が掲載されていました。

今、まさにボレーを打たんとする、その瞬間。

何とも、教科書通りの美しいフォームがそこにはありました。

上半身を軸側に倒して、蹴り足を高く上げる。

両腕を広げ、胸を張って、体のバランスをギリギリに保つ。

ボールに、ギュッと焦点を絞り、ミートを心掛ける。

つま先は伸ばされ、インステップは固定されています。

美しい弾道を思い起こさせる、美しいフォームでした。








 あのボレーシュート。

難しくて出来ない、と諦めては、もったいない。

あれほど美しいボレーシュートを決めることは簡単ではない。

でも、あのボレーのフォームに取り組むことには価値があります。

なぜなら、インステップキックの習得を助けてくれるからです。

さらに、インステップで、バックスピンを掛けるキックにもつながっていきます。

あのシュートも、緩やかなバックスピンが掛かっていましたね。









 インステップキックを蹴れない選手が苦労するポイントがいくつもあります。

なかなか、このキックは簡単ではない。

特に、出来ないことがあります。

・体の軸を軸足側に倒し、斜めに傾けること

これが出来ないばかりに、キックの精度が低くなってしまう。

多く目にする現象です。









 ネイマールが見せてくれた、ボレーキック。

このフォームを習得することが、体の使い方のヒントになってくれる。

すべての選手に当てはまるわけではありませんが、有効な手段の一つです。

体の軸を、思い切って傾けながらも、ギリギリのところでバランスを保つ。

そのままでいると、倒れてしまうかのような傾きです。

この感覚を、身につけるヒントが、このボレーには隠れています。

GKがするように、自分でボールを投げ上げ、そのまま、ボレーでキック。

最初は、蹴り足だけを高く上げようとして、失敗してしまう。

上半身を思い切って傾け、軸足に体重を乗せていく。

すると、自然に足が高く上がり、ボレーが簡単に当たるようになるのです。









 インステップキックが、イマイチ当たらない。

ボールの回転が斜めで、弾道がきれいでない。

その改善のために、一度試してみては、どうでしょうか。
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2013年05月21日

戦術の指導を開始する。

 何歳から戦術の指導をするのか?

コーチ同士での会話でしばしば出てくる話題です。

サッカークリニックなどの指導者向けの専門誌でも、よく取り上げられています。







 小学生の間は、ドリブルだけでいい!!

パスは禁止で試合を行うことも。

マンチェスターユナイテッドで活躍する香川選手。

彼が育った、宮城の街クラブは、そう言ったこだわりを持ったチームのようです。

自信満々にボールを持って、試合を進める選手の育成を目指しているのでしょう。

香川選手は、こういった育成の最たる例と言えるでしょう。







 チャビの世代を始めとして、FCバルセロナで育成に携わったコーチ。

「サッカーサービス」という、指導者の集団を立ち上げて、様々な発信をしています。

それによると9歳が、一つの基準となっているようです。

この年代になると、フットボールに対する理解度が高まってくる。

それ以前のエゴイスティックさが、徐々に少なくなっていく。

「集団」の意識が備わってくる。

状況に合わせ、パスをしようと考え出す年代であり、パスの指導を開始すべきタイミングである。








 実際、どうでしょうか?

先日、教え子の出場する運動会がありました。

高学年リレーの選手になった彼は、得意げな顔をしていました。

ところが、直前に「リレーはどうだ?」と状態を聞いたら、不満げな表情を浮かべます。

「いつもビリだよ。」

「あとちょっとに縮めるけど、抜かせない。」

何でも、彼にバトンを渡す子供が遅いらしいのです。

それ以外の選手は遅くはないのですが、前半のマイナスを取り返せないまま、最下位・・。









 私は、悩みの相談に乗り、秘密の作戦を授けました。

ポイントは、バトンゾーンを活かして、走る距離を調整すること。

遅い選手の走る距離は短く。

速い選手の走る距離は、その分、長く走る。

チームとしての特長を活かす、とも言い換えれるでしょうか。

とてもシンプルな戦略です。

彼はこの作戦を遂行し、成功したそうです。

ビリでバトンを受け取ったのですが、渡した時は、同点1位!

そのままの流れで、リレー自体も、練習の時より順位を上げたようです。








 サッカーサービス社の理論は、日本人にも当てはまる部分があるようです。

9歳〜14歳が、戦術を学び始める年代である。

このように書かれています。

「エゴと集団の中間である年代」

リレーというもう少し単純な競技ではあるものの、戦略的に戦うことが出来る。

個人のエゴだけで進めるのではなく、より良い状況を作るためのアクションを起こせる。










 日本の子供たちは、ボール扱いの巧さは素晴らしい。

だが、個人戦術の理解が低い、フットボール全体の理解が低い。

海外の指導者が、判を押したように語っています。

日本人だから劣っているのではないのかもしれない。

指導を受けていないから知らない・出来ていない。

それだけなのかもしれません。
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2013年04月30日

バルサになれない?

「ピッチは穴だらけだった。この手の試合にはふさわしくない」

0対2でチャンピオンズリーグの決勝ラウンド1回戦1STレグを敗退した、バルセロナ。

ミラン戦を指揮したバルセロナのロウラ助監督は、クレームをつけています。

バルセロナのホーム、カンプノウでは、芝を短く刈り込んでいます。

そして、試合前・ハーフタイムには水浸しになるくらい水をまいています。

パススピードを上げ、グラウンダーのパスを通りやすくするため。

短い芝と、大量の水が、パスをつなぐバルサのスタイルの助けになっています。








 今回、2年ぶりにバルサキャンプが開催されました。

以前までは、関東地区はみなとみらいで、夏休み期間に開催。

ピッチは、ロングパイルの人工芝でした。

ボールが、面白いように走る、綺麗なピッチでの開催だったのです。

今回のグラウンドは、天然芝。

以前に使用したこともあるのですが、そこまで整備されていないピッチでした。

キャンプ当日、芝は緑になっていましたが、中身はボコボコ。

平ではありませんし、芝も短く仮揃ってはいませんでした。

ロウラコーチの言葉を借りれば、「イモ畑のようだ」








 その日のテーマは、フィニッシュ。

中学年以上は、パスを数本つないで、シュート。

もちろんパスは、グラウンダー。

5年生、6年生の設定は、一本のパスが、10Mと20Mのパスが求められるものでした。

イメージでは、横パス、縦パス、斜めのパスをリズムよくつないで、シュート!

パスは、2タッチ。

シュートは、1タッチが約束でした。









 ところが、なかなか、いい形でシュートまで持ち込めない。

パスにリズムが出ない。

シュートも、ふかしてしまう。

コーチが、大きな声でコーチングします。

「強いパス!」

「グラウンダーだよ!」

「シュートは、抑えて!!」

「そのパスは、バルサじゃないよ(コントロールが浮いたり、弱いパスになったら)」








 バルサキャンプ関係者の方と、最後にお話をさせてもらいました。

ピッチコンディションが、・・・。

と辛そうな表情で、お話をしてくれました。

ダニエウ・アウヴェスもサンシーロの芝について、コメントしています。

「あのようなピッチでプレーするのが大変だったことは事実だ。あのピッチ状態だとかなりタフだ」

ブラジル代表の選手でさえ、ピッチコンディションが悪いと、苦労してしまう。

バルサの、いつものスタイルは難しい。

ダニアウベスは、「言い訳にはならない」とプライドを見せました。









 日本の選手が、アジアの戦いで苦労しています。

その一つの要因が、アジアの劣悪な環境に挙げられています。

Jの下部組織で子供の頃からプレーしていると、フラットなピッチが当たり前。

ぼこぼこの芝や、土のグラウンドで試合をした経験が少ない?!

だから、ピッチコンディションが悪いと対応に苦労している。

それは、バルサも同じようです。

日本の子供たちにとっては、どうなのでしょう。









 だからといって、フットボールは、体育館競技ではない。

様々な環境に適応し、共生することが求められます。

綺麗なピッチで、自分を磨くことも大切。

ボコボコのピッチに適応する能力を身につけることも大切。

今回のバルサキャンプ。

3日間の短期キャンプとするならば、綺麗なピッチでさせてあげたかったですけどね。
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2013年04月19日

トレーニングをしないチームを強くする方法

心地いい気候になってきました。

まさに、フットボール日和。

平日の朝に、早起きして試合に向かいます。

週1度か、2週に1回のペースで、試合を楽しめています。

よくも、平日の朝9時に、集まれるものだと感心してしまいます。









 少しずつ、チーム力が高まって来ています。

なんと、今年に入って、負けが1度もありません。

昨年の夏に顔を出し始めた時には、勝ったことがない状態。

「初勝利!!」と喜んでいた、面影はいまではありません。

一つは、単純に戦力が良くなっている。

昨年は、未経験者が混じることも多かったのですが、今では皆無。

サッカー好きの芸人さんが何人も遊びに来ていたのが、懐かしい思い出になりつつあります。

今では、元プロ選手が、常にピッチにいる状態です。

活動量もあり、技術のしっかりした若手も増えてきているのも、後押ししてくれています。











 さらには、同じメンバーで固まりつつあるため、意思疎通がスムーズになっている。

フットボールの攻守における基本原則を確認し合う。

守備で言えば、OFFのポジショニングが改善されたのが、大きな変化だと感じてます。

攻撃は、ポゼッションしながら、少しずつ前進するスタイルが浸透している。

サイドに振って、スピードアップ。

もしくは、一発のロングボールに頼る。

このような形は、数える程に減少しています。

まだまだ、改善点はたくさんあります。

でも、少しずつ改善し、向上していく雰囲気を感じます。










 一切トレーニングなどせずグラウンドを借りている時間は、ひたすらゲームしかしません。

改善のためにしていることといえば、コミュニケーションをとり続けること。

試合中のコーチングは、草サッカーチームでは、珍しいくらいに声が上がります。

そして、プレーに意思の相違が出た時に、伝え合う努力。

さらには休憩時間に、気づいたことを話していく。

冗談を言い合いながらも、要求も織り交ぜいていく。

それぞれお互いが、考える頭と、聞く耳を持っている。

このように、お互いのプレーのすり合わせが進んでいるのは、本当に良い変化ではないでしょうか。









 このベースになっているのは何か?考えてみます。

オープンマインドで接することができている。

それがあるから、意見を発し、受け入れることが出来ているのではないか。

本当に、気持ちのいい仲間です。

このような機会を作ってくれている皆に感謝し、さらに楽しみたい。
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2012年12月21日

世界王者のW-UP

 じっくりと、W-upを見れました。

ここに、各チームが意図するものや、試合で出したいものが反映されているものです。

コリンチャンスの行ったW-UPを紹介します。




・試合開始45分前にピッチに登場。

各自がフリーでランニング。

ブラジル体操のいくつかをする選手、ゆっくりジョッグをする選手。

サイドステップを繰り返す選手もいれば、止まって太ももの裏を伸ばす選手。

思い思いに、体を動かし始めます。







・40分前、フィジコのもとに集まる

輪になってストレッチ。(下肢が中心、腿裏・ふくらはぎなど)

大股で、一歩ずつ、前後にステップを繰り返す(10秒ほど)

股関節周りをほぐす、ブラジル体操(10回ずつ、2種目)

また、前後のステップ(10秒ほど)








・35分前、ボールを使った種目に。

二人組で対面パス(15M〜20M)


これはブラジルチーム(代表、サントス)によく見られます。

出来て当然の、シンプルかつ単純なメニューをW-UPに入れてきます。

全員が整然と並んで、対面パスや基礎練をするのです。

まるで、部活サッカーを見ているかのよう。

止める・蹴るができないと、試合にならないよ!と声が聞こえてきそう。

このメニューは、ヨーロッパ系のチームではあまり目にしません。



対面パス

・1タッチ(インサイド)

・インサイドパスを出して2〜3M前にダッシュして、バックペダルで戻る

基礎練

・インサイドボレー

・インサイドボレー、くるりとその場で回転、インサイドボレー、繰り返し

・リフティングパス


パートナーとストレッチ(腿裏)

再び対面パス(20Mグラウンダーの1タッチ)

ジャンプヘッド(その場で半身になって両足ジャンプ)

パートナーとストレッチ(腿前)




これらを10分かけずに行います。

目まぐるしく種目が変わるのですが、コーチの指示に従って整然と行われます。







・30分前、中央付近に集合

5対5でポゼッション(25M×30Mの長方形グリッド)

2分×2set


ちなみにチェルシーは、20Mという、一回り狭いグリッドでポゼッション。

ただし、4対4に2人フリーマンを加えて行いました。











・2十数分前、ホームスタンド前に集合

2人ずつ、ステップ・ダッシュを行います。

距離は10M弱くらい。

・バウンディング

・ダッシュ

・DFのステップで下がる(左右の向きを変えながら)

・もも上げをして、ダッシュ






チェルシーのステップが面白かった。

・5Mダッシュして、ストップ、サイドステップで戻る

・同じく5Mダッシュして、ストップ、DFのステップで戻る。




・20分前にならないくらいに、両チームともにロッカールームに引き上げ。




GKがキック、スローインの確認をするため、ピッチに残る。

ツェフのキックは、60M先にピンポイント!!

さらに、スローもすごい。

左手なら、軽々とハーフウェイを越えて、矢のようなスピードです。

右手で投げても、ハーフウェイを超えてきます。





 W-upで印象に残ったのは、テンポの良さです。

1分弱で、どんどん次のメニューに入っていく。

長くても2分間。

だらける瞬間など、ありません。

改めて書いて驚いたのですが、かなりの種類のメニューを行っています。

それを、たった25分で行っていること。

テンポよく行うことで、緊張感を程よく高める効果もありそうです。

メニューそのものよりも、このテンポは、参考にしたいポイントでした。
posted by プロコーチ at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする