2019年12月31日

試合で起こった課題から

 今年も、指導者講習会(リフレッシュ講習会)に参加してきました。

ナショナルトレセン女子U14。

この活動を見て、参加して、学んで行きます。

女子のナショナルトレセンから、たくさんのなでしこジャパンのメンバーが巣立っています。

たくさんと言うよりも、ほとんど全員と言っても、過言ではないでしょう。

未来のなでしこ達が、全国から集まって、トレーニングに取り組む。

そのハツラツと、懸命な姿は、観ていて心地いいです。













 なでしこの良さとして、個人個人がハードワークしながらも、グループとして戦っていく。

特定の個人に頼るのではなく、全員がプレーに関わり続ける。

これは世界的に見ても、大きな特長となっています。

では、今年度の取り組みは?

トレーニングそのものは、あまり変化の無いように見えます。

ですが、ナショトレコーチの解説によると、少し変化しているようです。

例えば、「ゴールを奪う」というセッション。

ゴール前のトレーニングです。

いかに、ゴールを目指し、決めるのか?













 グループとして連動し、崩し切る?

その良さは残しながらも、そこに留まっていてはならない。

より、個人としてゴールを決めきる力を育てたい。

ペナルティエリアの外からでも、ミドルシュートを決めれる選手に。

常にゴールを意識して、相手の一瞬のスキをも逃さない。

一つ一つのメニューや、そこでの声がけも、そこを強調するものになっていました。

安易な横パスや、コンビネーションに逃げない。

ドリブル突破も交えながら、積極的にゴールに迫ろう!













 ナショトレの発信は、少しずつ広がっていくはずです。

選手や、コーチ、を通して、浸透していくでしょう。

根気よく続けていき、選手の育成に役立てていきます。

これらの発信は、何を根拠にしているのか?

目の前の選手のために!という取り組みなのですが、根拠はそこではありません。

女子のワールドカップや、年代別の世界大会に、アジアの大会。

ここに、テクニカルスタディグループを派遣しています。

そして、大会を観察し、世界的なトレンド、日本の戦いを分析し、レポートを作成します。

もちろんこれは、男子も女子も同じです。

このレポートをもとにして、指導指針やトレーニングを組み立てて行っています。















 その取り組みは、ずっと続いているものです。

我々も、もっとこのようなアクションをしなければなりませんよね。

様々な大会や試合を観る。

そしてそこから、日々のトレーニングに落とし込む。

目の前の選手の未来を想像しながら。

試合で起こった課題を見る。

それを日々の活動にフィードバックしていく。

当たり前のことを、もう一度丁寧に。

年の最後に、いい勉強をさせてもらいました。

今年も、ありがとうございました
posted by プロコーチ at 15:20| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月06日

日本とブラジルの違いを

 日本は、海外の優れたものを学び、それを力に変えてきました。

政治、経済、モノづくり、文化、そしてスポーツ。

オリジナルを生み出すというよりも、アレンジしてきたものの方が、多いように思います。

それが良い、悪いと言いたいわけではありません。

我々のフットボールにおいても、同じことが言えるでしょう。

イングランドから学び、ドイツから学び、ブラジルから学びました。

今は、ヨーロッパに再び回帰していますね。

フランスやスペイン、そしてドイツなどから学び、力に変えようとしています。














 私は、最先端のフットボールシーンであるヨーロッパから学ぶことは、当然のようにたくさんあります。

でも、まだまだ、ブラジルを始めとした南米から学ぶことも考えています。

ただ、学ぶにおいても、そのままオリジナルを導入することは反対です。

なぜなら、ここは日本であり、その学んでいる国ではないからです。

トレーニングを受ける対象である選手は、日本人。

それならば、日本と言う環境に適した伝え方をするべきです。

日本で、日本の家族に育てられ、日本の環境で育った選手たち。

ヨーロッパや、南米の選手とは価値観や文化が、そもそも異なっていますよね。














 それを改めて感じる瞬間がありました。

ブラジルのクラブで、日本人とブラジル人の子供たちで、合同トレーニングをしている時でした。

当日のテーマは、守備の改善。

W-UPから、簡単なトレーニング、徐々に難しく、応用的になっていきます。

少し複雑なトレーニングになっていったので、戸惑っている子供もいました。

トレーニングが、一区切り。

トレーニングが進んで行き、残すは、ゲーム形式のみ。

そこで、コーチが選手全員を集めて、ピッチ上でミーティングが始まりました。















 コーチが質問を投げかけました。

「ヘイ、*+‘>。今日はどんなトレーニングをしたの?」

ある選手を指名して、優しく問いかけたのです。

すると、一斉に、声が上がりました。

「今日は、守備だよ。」「相手からボールを奪ったよ。」「2対2をしたよ。」

指名されていない選手が、当てられてもいないのに、発言を始めたのです。

コーチが、片腕を水平に伸ばして、発言を制しました。

「私は*+‘>に、聞いているんだよ。」

すると、子供たちは静かになりました。

でも、指名された選手が、あまり理解できていないような解答をするやいなや、

「ハイ!」「俺、俺!」

またもや、周りの選手が手を挙げて、意見を出そうとしたのです。

そして、元々指名されていた子が、答えるのを、周りで助けるようにして、何人もの選手で回答を導き出しました。













 次に、日本の子供が当てられました。

「では、あなたは今日のトレーニングをして、どう感じた?」

私が、子供に日本語に訳して、伝えてあげました。

当てられた子供は、なかなか発言できません。

「間違ってもいいから、自分で感じたことを日本語で答えてごらん。」

と、私が助け船を出しました。

すると、か細い声ながらも、ゆっくりと、自分の考えを発しました。

その間、周りの日本人の子供たちは、じっと黙って待っていました。

私は、このくっきりとしたコントラストが、とても興味深く感じ、じっくりと観察していました。














ブラジルの子供たち

・間違っていても、意見を発する。

・自分の順番は、自分で勝ち取る。

・仲間と共に、良い方向に進んでいこうとする。

(この3番目の仲間と共にと言うのは、このクラブがエリート集団ゆえに出来たことかもしれません、、。)

日本の子供たち

・間違いをおそれて、発言を控える。

・順番は待っていれば、自分の番が来ると信じ、待っている。

・仲間の成功を見守る。











 これだけ、違う子供たち。

そこに、同じ手法で指導をしても、上手くいくわけがありませんよね。

その違いを理解して、伝えること。

それが出来なければ、せっかくブラジルで学んだことも、役に立たないでしょう。

ヨーロッパが!ブラジルが!と学ぶことは大切。

でも、目的地は同じでも、そこへ進んでいく手法は、違う。

なぜなら、出発地そのものが違うから。

posted by プロコーチ at 17:34| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月15日

ユーチューバーになりたい。

 「ユーチューバーになりたい。」

数年前、博多華丸大吉の漫才でありました。

認知はされているけど、まだまだ、ポピュラーになりきっていない。

観客側をグッと引き寄せるための、つかみの言葉で使われていました。

ユーチューブを観ることは、当たり前になりましたね。

小学生、中学生が当たり前のように、パッドやスマホを用いて楽しんでいます。

テレビの人気タレントやアイドルよりも、人気ユーチューバー!

そんな時代が、目の前に来ています。











 小学生のなりたい職業ランキング。

昔は、プロ野球選手。

ここのところは、プロサッカー選手でしたね。

そして、ついに、ユーチューバーが小学高学年で1位になりました。

様々な会社が発表しているので、一概には言い切れませんが。

子供たちに大人気の職業で、憧れの存在であることは間違いありません。

アスリートでなく、テレビタレントでなく、社長でも博士でもなく。

ユーチューバー。

それが、今の世相なのです。

面白いこと、興味を引くこと、楽しいこと。

楽しそうに仕事をしている姿が、目に映ります。

そして、稼ぎもよくて、お金持ちにもなれそう。

彼らは、子供たちのハートをつかんで離しません。













 同じことが、昨年の後半に起こりました。

ダパンプのUSA。

「カーモンベイビー、アメリカ。」

最初は、若者を中心に、ださかっこいいと言う評価で、広がりましたね。

未だに、耳にします。

何とも長い流行です。

そして今や、社会現象。

知らない人の方が、珍しいですよね。

近所の2・3歳の子供まで、舌足らずに歌っています。

彼らも、子供たちの心をつかみました。














 ユーチューバーにUSA。

子供たちは、楽しいことが大好きなのですね。

「将来、役に立つぞ。」

「君たちのためだから。」

100の言葉を重ねても、楽しさには勝てませんね。

子供たちの心を動かすには、自然と楽しめるものでなければならない。

遊びの中で、学びが自然にある。

でも、学びが先に出てしまうと、それは子供たちにばれてしまう。

子供たちが、自ら、まねして動きたくなる。

感情を揺さぶり、心を動かす。

そんなトレーニングやコーチングが、彼らにはピッタリなのでしょうね。

posted by プロコーチ at 01:51| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月01日

体の向き

 私は、学生時代にアルバイトをしていました。

塾講師のアルバイトです。

最近はやりの、個別指導タイプではありません。

そもそも当時は、そのようなものは無かったですよね。

数十人の子供たちの前で、授業をするタイプの塾。

中学3年生に週2回、3年強、塾講師のアルバイトを続けました。

この時の経験が、今の、フットボールのコーチとしての指導に役立っています。










 その地域では、トップクラスの大手の塾。

全校合わせて、8000人ほど、生徒さんが在籍。

講師のレベルを高めるために、研修がたくさんありました。

模擬授業と呼ばれ、先輩の講師を前に授業をするのです。

我々コーチの世界でいう指導実践です。

この模擬授業は、当時つらかったです。

指導内容はもちろん、板書の内容、声のトーン、目の配り方、話すテンポ。

指摘される点は、多岐にわたりました。

知らないことばかり。

私が受けていた授業で、学校のたくさんの先生は、そのようなことを気にしていなかったのではないか。













 例えば、板書をする時の姿勢、体の向き。

小、中、高、大学。

全ての先生は、黒板に正対して、文字を書いていきます。

字を書くのですから、書く場所に向かって、体を正対させるものでしょう。

そして、文字を書きながら、授業を行う先生も数多くいますよね。

全ての時間とは言わないまでも、黒板に向かって話している時間は、少なからずあるはずです。

でも、これは、私が在籍していた塾の講師は、タブーとされていました。

「体を開いて、板書をしろ。」

黒板(ホワイトボードでしたが、、。)に体を向けず、生徒に体を向ける。

そのままの体勢で、腕を伸ばしてペンを持つ。

そして、生徒に顔を向け、目を合わせながら、文字を書くのです。

この体勢で、文字を書くのは、本当に難しい。

慣れないと、文字があっちゃこっちゃ向いて、読めない。

汚い板書は、もちろん許されません。

生徒の集中力を切らさないため、生徒の反応や行動を見逃さないため。













 この研修を通して学びました。

黒板の前で、言いたいこと、伝えたいことを一方的に言うのは、講師として失格である。

誰に向かって話をするのか?

誰に伝えて、誰に理解して欲しいのか?

その対象は、黒板でもないし、テキストでもありませんよね。

それならば、どこを向いて、どこに目を配るのかが大切。

学生時代に、このことを学べた経験は、本当に貴重なものでした。

そうやって考えると、学校の先生の授業が、高慢な態度にすら感じられてしまいます。

俺が話しているのだから、聞け、理解しろ。

分からない方に問題がある!とでも言っているかのようです。

伝え方に問題があるとは、想像していないのかもしれません。














 先日、小学校中学年の授業参観を、見学してきました。

内容は、学習発表会。

子供たちは、調べてきた内容をまとめ、発表します。

写真を大きくカラーコピーしてもらい、黒板に貼り付けます。

一人一人が、友達や、保護者の前で、発表していくのです。

黒板や、書いてきた原稿に向かって話し続けます。

2人を除いた、数十人の児童が、全く顔を上げません。

それでも、聞いている先生は、満足そうな表情をしながら、児童の発表を聞いていました。

10歳前後の子供なら、これで精一杯なのでしょうか?













 

 授業の最後に先生が子供たちに話しかけました。

「よく調べて発表できましたね。時間もピッタリで素晴らしいです。」

先生は、正しい内容を、正しく読み上げることを求めていた。

そして、時間通りに、進行させることを第一に考えていた。


例えば、次のような声掛けはどうでしょう。

「みなさんに、調べたことは伝わったかな?」

「お互い、新しい発見はあったかな?」

このような声掛けを、練習の時からしていたら、どうだったでしょうか。

子供たちも、伝わっていない!もっと伝えたい!という気持ちに少しでもなっていたかもしれません。

そうすれば、黒板に向かって、原稿を読み上げるだけの発表は減っていたでしょう。













 コミュニケーション能力。

プレゼンテーション能力。

子供のころから、少しずつ積み上げることも出来ますよね。

人前で表現する、自分の考えを伝える。

フットボールのプレーに、直結します。

我々がしている競技は、集団スポーツですから。
posted by プロコーチ at 23:31| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月10日

誰に話しているのか?

 私は、サッカー・フットサルを始めたばかりの人間に指導をする機会が、とても多いです。

それは、子供の場合もあれば、大人の場合も。










 まず、大人の場合で考えます。

フットボールのコーチ同士なら、分かって当然の用語が多数あります。

その言葉を用いることで、コーチ同士のスムーズなコミュニケーションを助けてくれます。

専門用語。

どんどん、新しい用語、流行言葉のような用語も、出てきますね。

勉強を怠ると、すぐに置いていかれてしまう。

専門用語の方が、端的に、言いたいことを伝えれる場合が多いのでしょうか。

用語を理解していれば、その周りの情景も浮かんできますよね。

その後の会話が、とんとんと運びます。

その用語に対する解釈や、支持不支持を知れば、サッカー感も知り得る助けになります。












 選手は、その言葉を知らないこともたくさんあるでしょう。

たとえ、何年もプレーしている選手であっても、知らない用語はたくさんあります。

それが、初心者ならどうでしょうか?

スムーズなコミュニケーションを助けるどころか、足かせになってしまう。

まるで、知らない国の単語を用いて話しかけられた時のように。

その単語を使われた側の脳みそは「???????」

会話の中で、「???」が生まれたら、それ以降の内容は、まるで入ってこないでしょうね。

私も、今年、ロシアに行って、本当に困りました。

英語を使える若者はまだしも、全く英語を使えない現地の方とは、会話が成り立ちません。

それは、しょうがないですよね。

お互い、何を話しているのかを、分からない者同士なのですから。

私の指導での大切なポイントは、選手の言葉のレベルを的確につかむことにあるのです。
















 大人と大人のコミュニケーションですら、こうなのです。

これが、大人対小学生ならどうでしょうか?

大人なら、今までの経験から、何となく類推することが出来る場合もあるかもしれません。

他の場所で、同じような言葉を聞いていたかもしれません。

語彙レベルが、大人に達していない子どもたち。

フットボールの専門用語はもちろん、日本語そのものの知識も浅いでしょう。

指導者なら当然理解している言葉。

大人なら分かるであろう言葉。

そのいずれも、子供たちにとっては、「???????」ですよね。















 もう、7・8年前になりますが、こんなことを目撃しました。

夏休みに、スペイン系のクラブが、サマーキャンプを開催しました。

本国からコーチが来日し、そのクラブのメソッドで、日本の小学生に指導をしてくれます。

もちろん、スペイン人コーチは、日本語を話せません。

日本人の通訳が、コーチの言葉を訳して伝えてくれていました。

私は、低学年のグループを見学していました。

暑さのせいか、子供たちが、コーチの指示通りのプレーに取り組んでいませんでした。

そして、単純なミスを、何度か繰り返してしまいました。

「集中できていないよ!」「集中しよう!」

通訳が大声で、コーチの指示を訳しました。

ところが、子供たちのプレーは、一向に変わりません。

コーチは、さらに大声で情熱的に指示を出します。

通訳も続きます。「集中だ!」

子供たちは、コーチの顔色をうかがって、こじんまりと、そつなくプレーして、そのセッションを終えました。
















 子供たちは、真面目に取り組んでいました。

憧れのクラブのコーチの指導ですから、必死に取り組もうとしていました。

残念なことに、彼らはスペイン語は分かりません。

ごくごく簡単な言葉を除いて。

そして、日本語であっても、大人の言葉は使えません。

彼らは、「集中」という日本語も知らなったのです。

6歳〜8歳の小学生ですから、知らない子どもがいても、おかしくありません。

でも、コーチも通訳も、そこに気が付いていませんでした。

大人の言葉で、いくら指示を繰り返しても、子供の耳には入ってこない。

いくらコーチや通訳が頑張っても、子供の心を動かすことは出来ません。














 では、どのような言葉が必要だったのでしょうか?

「コーチの話、聞こえた?」

「やってみよう!」

「失敗してもいいよ。」

(出来ている選手に)「そう!そのプレーだ!」

「集まろう、もう一度話すよ。」

「一度、水を飲もう。」

他にも、いい案は、もっとあると思います。

条件は、目の前の子供たちが、分かる言葉であること。















 コーチの大きな武器である、言葉。

いつ、何を、どのように用いるのか?

簡潔であること。

明確であること。

それだけでなく、対象である選手の言語レベルに合っていること。

ここを外してしまうと、その武器は、武器にもならない。

我々の、永遠の課題の一つですね。

「誰に話していますか?」
posted by プロコーチ at 02:33| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月27日

何を見るのか?

 学校の先生や、塾の講師。

そして、我々フットボールのコーチ。

共通しているのは、準備をして日々の指導に向かっていること。

年間のスケジュールから、中期の目標に落とし込む。

それをさらに、当日のトレーニングに落とし込む。

その日の獲得させるべきキーファクターを定め、メニューを選択する。

選手の能力、年齢などで、設定するサイズなどを調整していく。

もし、複数のコーチでトレーニングに臨むならば、ミーティングをして共有していく。

90分、120分のトレーニングでも、それ以上の準備をしているコーチや先生も多いでしょう。











 それは、指導案に現れます。

トレーニング内容を紙に書いて、準備をしています。

メニュー、進め方、キーファクター。

設定のサイズなどの詳細も書かれているでしょう。

紙そのものというよりも、書くという作業が大事だと思っています。

いわゆる、推敲です。

書く作業を進めながら、何度もシミュレーションする。

選手の姿を思い浮かべながら。













 トレーニングが始まると、どうしましょうか。

選手が、どのように反応するかは、やってみないと分かりません。

いくら付き合いの長い選手といっても。

用意した設定のサイズがちょうどいいか、大きいか、小さいか?

トレーニングのレベルは?

微調整が必要なこともよくあります。

そんな時は、こっそりとマーカーやコーンの位置を動かして、調整します。

一度止めて、説明をし直すべき?それともトレーニングをバッサリやめるべき?

それは、指導案をいくら見ても、答えは書いてません。

目の前の選手が、どう感じているか?どう反応しているか?











 準備を頑張れば、頑張るほど、予定通りに進めたくなってしまいます。

それは、本当に選手のためになっているのでしょうか?

選手がいい方向に変化することこそが、トレーニングの目的のはずです。

大切なのは、用意した紙ではなく、選手の向上。

準備した指導案を破り捨てる勇気が、我々には問われています。


posted by プロコーチ at 01:49| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月20日

ブラジルの教え...3(指導の秘訣)

平凡な教師は、ただ話す。

よい教師は、説明する。

優秀な教師は、自らやってみせる。

しかし偉大な教師は、子どもの心に火をつける。


ウィリアム・アーサー・ウォード(教育学者)





 教育の界隈では、有名な名言です。

コーチたるものも、常にこうありたいものです。

理想は良く、優秀で、偉大なコーチでしょうか。

デモを見せ、説明する。

声をかけ、ほめることも必要でしょう。

そして、選手の心に火をつけることが出来れば!

間違いなく、選手は成長するはずです。

しかも、劇的な変化を見せることすらあるでしょうね。













 クルゼイロのコーチ陣。

彼らの指導を、間近で見て感じます。

プレーする選手が、イキイキとしている。

でも、トレーニングの内容を見ていると、地味なものも多々あります。

基礎技術の重要性を伝えたい思い。

これが、彼らにはあるからです。

例えば、二人で向かい合ってボールを止める、蹴る、運ぶ。

日本でも昔から見られるトレーニングです。

最近の流行ではありませんよね。

でも、彼らは、実施します。

つまらない!と思われても仕方ないトレーニングです。












 もちろん、それだけでは終わりません。

内容は、次々変わり、テンポがいいです。

そこから、どんどん発展し、試合に近づいていく。

何よりも、競争を求めていく。

自分がうまく行けばOKだけではない。

試合で活躍するために、選手として勝ち残っていくためには?

競争が大事だと、彼らは考えています。

だから、日々のトレーニングの中でも、競争を求めます。

勝ち負けをハッキリ決めるのも、その一つです。

DFをつけてプレーをするのも、そうですよね。

とにかく、競争を促す。

でも、苦しく厳しい競争でなく、笑顔も出るような雰囲気での競争です。












 この空気を、言葉にお伝えするのは、少し難しいです。

子供たちは、イキイキと、はつらつとプレーします。

そうすると、たった2時間で変化を見せる選手が、たくさん出てきます。

今まで出来なかったこと、やろうとしなかったことにも、積極的に取り組みだす。














 普段、押さえつけられている選手。

自然と空気を読んでいる選手。

子供と言えども、現代の日本の子供たちは、なかなか大変みたいです。

心を開放し、心に火をつけてあげたい。

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2018年10月06日

ブラジルの教え...2(ひらめきを待つ指導)

 クルゼイロの指導。

今年も、間近で体験しました。

ブラジル人コーチの指導と、日本人コーチの指導を比べる。

もちろん人それぞれなので、一概には言い切れません。

私のつたないながらも、20年を過ぎた指導キャリアの中での比較を書かせてもらいます。









 日本人コーチの方が、丁寧です。

1から10まで、丁寧に伝えていきます。

答えを先に言ってしまうコーチ、答えを伝えずに待っているコーチ、そのミックスタイプ。

いずれにしても、予定したトレーニングを、1から10まで伝えていく。

予定したものを指導できなければ、後悔し失敗だと思うのかもしれません。

この情熱は、素晴らしいと思います。

その指導を受けて育つ日本の選手たち。

細かいボール扱いや、グループで行動する力の平均値は、とても高いものがあります。

ぎこちないプレーヤー。

明らかにさぼって、自分のことしかしないプレーヤー。

ブラジルと比べると、圧倒的に少ないと思います。











 ブラジル人コーチも、もちろん準備をしてトレーニングに臨みます。

クルゼイロのコーチ陣は、エリート集団なので、その準備は周到です。

ところが、どれだけ準備をしても、準備通りにトレーニングが進まないことが、多々あります。

その日の選手の反応、パフォーマンス、コンディションによって、トレーニングが変わります。

準備していないトレーニングが出てくることも、珍しくありません。

臨機応変。

その言葉が似あう指導です。

思い付きや、適当ではなく、選手をじっくり観察。

そして、コーチの引き出しの中身が豊富だから、変化も的確です。

クリエイティブな選手な下では、クリエイティブな選手が育ちますね。












 もう一つは、ブラジル人コーチの方が、我慢強い印象です。

意外でしょうか?

トレーニングに上手く入れていない選手がいても、待つ。

選手がトレーニングを理解できているのか微妙でも、待つ。

ヒントや、応援の声は出すも、基本、待つ。

何を?

選手が「ピン!」と成功する瞬間をです。









 この夏、成功する瞬間を、目の当たりにしました。

鬼ごっこのようなメニュー。

ドリブルをしながら、鬼がいる場所をかいくぐって、次の場所に移動する。

関所破りのイメージでしょうか。

参加していた選手の中でも、一番背が低く、年齢も下の選手。

何度もすぐに捕まって、失敗していました。

それでも応援してもらえるので、繰り返しチャレンジしていました。

これだけでも、素晴らしいことですよね。












 「ピン!」と来たのは、その次のチャレンジ時でした。

鬼に追い詰められて、ヤバイかな〜と思いながら、私も観ていました。

すると、突然、ボールを浮かして、鬼の頭を超えて突破していったのです。

ブラジル人の大好きなシャペウ。

これを、今まで捕まり続けた、小さい選手が成功させたのです。

しかも、その場で、自分で即興で考えて、実行させました。

みんな、歓声を上げて、コーチは拍手。












 ひらめきを待つ。

成功の瞬間を待つ。

準備をしながら、待つ。

いい勉強をさせてもらいました。
posted by プロコーチ at 01:43| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月11日

日本の力

 21対1が、12対11になりました。 

これが、20年の進化の証拠になりますでしょうか。







 2018年ロシアワールドカップでは、日本代表が世界に認められたようです。

元々の評価が低かっただけ?なのかもしれませんが。

グループリーグを突破。

ベルギー戦で2点先制し、強豪チームをあと少しのところまで追い詰めました。








 日本が人気だった理由。

パスをつなぎながら、攻撃的に試合を進めていくこと。

イエローやレッドになる、汚いファールが無いところ。

観ていて清々しさでも、感じてくれているのでしょうね。

でも、評価してくれている人々の本心は、どうなのでしょうか。

もし、自分たちの国が、ワールドカップであのような試合の進め方をしたら?

「よくやった!」というのでしょうか。

それとも、「子供のような試合をするなんて、、。」と落胆していしまうのでしょうか。

渡しには、他人事だから、日本代表に対して高い評価をくれているだけのように感じます。

フットボールの世界で生き残る、勝負に勝つということは、どういうことなのか。

考えさせられる、ベルギー戦でしたね。










 日本の育成。

大きな特徴がありますよね。

それは、多様性です。

その多様性があるから、敗者復活が生まれている。

いろんなタイプの選手が、育ってきているといえるでしょう。

敗者復活ともいえる、道をたどった選手。

昌子、長友、本田。

彼らは、育成のエリートのレールから、一度こぼれてしまった。

でも、そこから這い上がり、世界を相手に戦うところまでたどり着いている。

その一方、槙野、W酒井、原口、山口、宇佐美などは、王道を歩みつづけていると言えます。

Jクラブの育成下部で育ち、トップデビュー。

プロとして、経験を重ね、代表選手として戦っている。

そうかと思えば、高体連から来ている選手、大学を経由している選手。

街クラブで育った、香川のような存在もいます。

本当に多種多様ですね。












 多様性があるから、指導者が変わっても対応が出来ているのかもしれません。

ヨーロッパの監督、ブラジルの監督、そして日本人。

今回の大会では、突然の監督交代。

それでも、順応できた選手たち。

日本の育成は、世界のトップに比べて、異なる部分が多く残ります。

もっともっと、キャッチアップする必要性は、あると思います。

でも、日本の育成の良さのようなものも、見えてきている。

全てものまねをするのでなく、日本的な良さも残していく。

そのバランスが、重要なポイントになってきそうです。












 21対1が、12対11になった。

これは、代表選手の比率。

高体連出身選手対クラブ出身選手の比率です。

98年のフランスワールドカップでは、22人中21人が高体連出身。

それが、18対5、18対5、19対4、と来て、前回大会は13対10までに。

クラブ出身選手が増えたのですが、試合に出ていた選手のほとんどが、高体連出身選手でした。

今回は、ほぼ同数。

試合に出ていた選手で考えても、そこまでの差はありません。

この20年での、選手が育ってくるルートも大きく変化しました。

それでも、全てがクラブ出身選手にはなっていない。

高体連の歴史や、指導者の皆さんの努力の積み重ねが、多様性を支えているのでしょう。











 これからも、Jリーグには、様々なルートから育った選手が活躍していくでしょう。

そして、代表選手も。

監督が誰になっても、対応できる選手が出てくるでしょう。

これは、大きな日本の力ですね。







 
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2018年05月19日

あの反則について思う

 我々のフットボールとは同じ名前がついている、アメリカンフットボール。

私も観るのが好きで、しばしばテレビで試合観戦をしています。

世界トップである、アメリカのNFL。

アメリカで、最も超人達の集まるスポーツであり、最も人気を集めるスポーツ。

賢く、体が動き、強い選手が、激しくぶつかり合う。

何人もの日本人選手が挑戦しましたが、まだトップリーグでプレーできていない。

いつの日か、日本人選手が、躍動する姿を見てみたいです。









 

 今、そのアメリカンフットボールが、残念な事件で、注目を集めてしまっています。

大学のトップチーム同士の交流戦での、明らかな反則行為。

しかも、繰り返し何度も。



昔から輝かしい伝統のある、日本を代表する大学。

日本一のチームが、と考えると、何とも表現しがたい気持ちになってしまいます。

私の本職ではない、他競技のことですので、はっきりとは分かりません。

実際に何が起こり、どんな気持ちで、、そもそも何が原因でしょうね。













 戦う気持ち、相手をぶっ潰すくらいの迫力を、絶対に対峙する選手に勝つ。

これくらいの強い気持ちが、常に必要なのは、分かっています。

特に、下手くそな選手は、そこで劣ってしまえば、ピッチ上に立っている意味が見いだせないですから。

自分の存在を示すために、激しくタックルに行く。

俺のエリアは、自由にさせないよ、との気持ちをこめて。

さらには、仲間が意図的に削られたら、そのままにはしておけない。

野球では、仲間が頭にデッドボールを受けたら、ぶつけ返す(バットの後ろにボールを通す)。

試合中、仲間が故意に傷つけられたら、やり返してしまう自分がいると思います。

このような気持ちを、常に持っているので、今回のアメフトタックル事件も、とても考えこみました。














 荒っぽいかもしれない私を、ギリギリのところで留めてくれている、2つの考え方があります。

1つは、エネミーでなく、オポジットであるということ。

試合をする対象は、敵ではなく、相手。

敵DF,敵FWではない。

今は、チームが違うけども、いつか同じチームになるかもしれない。

そもそも、共に、フットボールファミリーの一員である。

だから、敵でなく、相手。

ラグビーで言う、ノーサイドの精神は、同じ意味合いだと思います。












 もう一つは、第18条。

日本サッカー協会の出している、サッカーの競技規則。

第1条から始まって、17条までしかありません。

そこまで、事細かく、文章化されていないのです。

文章だけを読んでいても、ルールを正確に把握し、運用していくことは難しいと思います。

「そこで、大切になってくるのが、18条の考え方だよ。」

この言葉を初めて耳にしたのは、20歳の時の準指導員講習会でのことです。

それは、良識や常識に従って、判断すること。

仮に、競技規則に書かれていないことが起こったとしても、18条を持っていれば、解決できる

18条は、フェアプレイの精神、フェアプレイの行動とも言えると思います。
















 それでも、我々は失敗してしまいますよね。

タイミングが遅れ、完全に足や体だけで、タックルしてしまった。

相手を痛めたり、傷つけてしまった。

できれば、その時すぐに。

無理なら、試合終了後すぐに、相手のところに謝罪に行く。

何よりも、やってしまった本人が分かっています。

それならば、言葉と握手で、謝罪したいです。

あの彼は、その場ですぐに、試合後すぐに、言葉と握手で謝罪をしていないのでしょう。

そうすれば、ここまでの事にはなっていないと思います。














 

 激しく行くことは恐れずに、相手をリスペクトすること。
 
オポジットと、18条。

やり過ぎてしまったら、握手。
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2018年03月02日

意外な指摘

 平昌オリンピックが閉幕しました。

今回、日本勢が過去最高の成績を収めたましたね。

もちろん選手たちが、最高のパフォーマンスをした成果です。

選手が躍動している姿は、心が沸き立ちました。

本当に、おめでとうございます。









 そして、その立役者として、多くのコーチにもスポットライトが当たっています。

なんと、外国人コーチが多いことか!

世界のトップレベルを知っているコーチが、適切な指導をしてくれた。

その指導に、選手たちが見事に応えたのでしょう。

コーチの国籍にこだわっている場合ではないですね。

外国人だから優れているわけでも、日本人だから劣っているわけではない。

自分を違うステージに連れて行ってくれる!

メダリストの皆さんは、そう感じたから、飛び込んでいったのでしょう。










 選手を導けるコーチ。

COACH。

馬車。

あのブランドのマークも、馬車ですよね。

目的地である地点まで、お客さんを連れて行く。

コーチ。

トレーニングをさせるだけが、大声で叫ぶのがコーチではない。

語源通り、選手をさらなる高みまで連れて行かなくては。









 

 先日、指導者講習会を受講しました。

実は、トライアルも兼ねてまして。

テストでは、自分の今まで培ったものを、ぶつけてきました。

その評価は、まだ分かりません。

選手役を務めてくれた選手(ジュニアユース年代)たちが、伸び伸びとプレーしてくれた。

私のシンクロ、フリーズコーチングに対し、変わろうとしてくれた。

初対面とは思えないくらい分かり合えた、と感じました。

手応えは、あった?!のでしょうか、、。










 指導教官である、インストラクターのコーチが、感想を伝えてくれます。

良かったポイント、改善すべきポイント。

普段、評価されることがないので、とてもありがたいです。

良かったポイントとして、

「あなたのコーチとしての立ち居振る舞い、そのものが良かった。」

これは、嬉しい。

私は、コーチとしての求められる能力として、「オーラ」に重きを置いていました。

指導を始めて、20数年。

ようやく、人様に感じられるだけのオーラが、少しだけ出てきた!ようです。

そして、さらに続けられた良かったポイントに驚きました。

「シンクロ(声かけ)のタイミングや内容も良かったし、そもそも声も良かった。」










 声が良い。

これには、本当に驚きました。

私は、自分の声が大嫌いだからです。

中学生の頃に、録音された自分の声を初めて聞いて以来、嫌いです。

妙に音が高くて、鼻について、イライラします。

世の中で最も嫌いな声の一つ。

それが自分の声だからです。












 今後、自分の武器が一つ増えたようです。

大嫌いな自分の声ですが、それを良い、と言ってくれる人がいた。

一つコンプレックスが減少しました。

少しだけ自信を持って、今後の指導に向かうことが出来そうです。

声を武器に、選手を次のステージに、連れて行くお手伝いをしていきます。
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2018年02月03日

ひざをトントン

 指導者が、選手に向かって働きかける。

「コーチング」

その目的は、何なのでしょうか。








 声をかける。

話を聞く。

体を使ったアクション。

体罰は、もちろん含まない。

どのような働きかけをするのか。

常に選手の状態を見なければならない。

難しいです。

こちらが、一方的に、情熱をぶつけるだけでは上手く行かない。

コーチが何もしなくても、選手が自ら動いてくれるのが、一つの理想かもしれない。

そのためには、仕掛け、仕組み作りが求められる。









 どのような声かけをするのか?

そのためには、コーチングの目的をいつも頭に入れておくこと。

「コーチングすることによって、対象の選手の行動を変化させること。」

その結果、目標を達成したり、成りたかった自分に近づいていく。

チームで言えば、勝利をすることであり、自分たちのスタイルを作り上げていくこと。

だからこそ、行動そのものを変化させなくては、これらは達成されない。










 フットボールの現場で、どのような声が出ているのか?

コーチが、思い付きで声をかける。

家でケンカをしてきて、虫の居所が悪いのか、汚い声かけをする。

失敗する度に、ダメ出しをする。

そして、人格を否定する。

「だからお前は、ダメなんだ。」

もしくは、目の前の現象とは関係ない声かけ。

それでは、言われた選手は混乱してしまいます。









 先日、幼児(2歳〜3歳の未就園児)向けの、運動教室を見学しました。

いつもお世話になっているフットサル場で開催されていたのです。

そこで、面白い声かけがありました。

親と、幼児がパートナーでストレッチを始めました。

コーチが言いました。

「コーチと同じように座ってね。」

足を投げ出して、お尻を地面につけます。

「手で、ひざをトントン叩いて」

「行けるなら、そのまま、靴までトントン叩こう」

ひざをトントン叩くことで、ひざを伸ばさせる。

そして、そのまま靴に向かって叩くことで、腿裏からお尻にかけてのストレッチ。

これが、自然に出来ているのです。








 
「次は、お母さん、お父さんの背中に回って。」

「そのまま、背中にピッタリ引っ付いて〜。」

「そうしたら、乗っかっちゃおう。」

パートナーを後ろから押して、さらに前屈させるための声かけです。

自然に子供たちは、親御さんの背中に乗っかって行きます。

次は、子供たちが伸ばされる番です。

「じゃあ、今度はお母さんが、後ろに行こう。」










 一連の声かけは、おそらく、マニュアルだと思われます。

よく考えられていますよね。

子供たちが、自然に、動き出せるようになっている。

しかも、強制ではなく、楽しい気持ちを持ちながら。

直接的な声かけばかりでは、選手が理解できないかもしれない。

理解は出来ても、動く気持ちを持てないかもしれない。









 これは、選手同士の声かけをする時にこそ、有効だと思います。

コーチから選手なら、前提条件が異なってきます。

信頼関係に基づいている。

多少、キツイ言い方であっても、選手側も理解しようと頑張るはずです。

でも、選手同士なら、違います。

「なんで、お前に言われなくてはならないの?」

そうなった途端、その声かけは、むなしく響くだけです。

せっかく、チームのために、仲間のために、声を出しているのに、、、。









 コーチングの目的を、考えていれば、声かけが変わってくるでしょう。

目の前の相手に、どのような行動を取って欲しいのですか?

声を出すのは目的ではなく、手段のはずですよ。

ひざをトントンです。
posted by プロコーチ at 01:26| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月13日

燃えていいのか?!

 現役時代は、燃える男として、真っ向から勝負。

巨人に振られた反骨心から、巨人戦になるとさらに燃え上がる。

当時の大スターである、ONを相手にも全く引かない。

それどころか、厳しいコースでグイグイ攻める。

巨人戦、阪神戦を中心に勝利を積み重ねて行きました。

まさに、燃える男。

故星野仙一氏です。




 監督時代、特に中日の監督時代。

闘将と呼ばれていたようです。

ミスを許さず、甘い考えや、ぬるい判断を許さない。

鉄拳制裁、選手を殴る・蹴ると、指導のためには暴力を用いていました。

選手を怒鳴りまくり、暴力で支配しする。

星野曰く「俺のプレッシャーに負けるような奴が、ここぞの時に踏ん張れるか、そんな奴は要らねぇ」

さらに、「私が怒る時は、常に本気で怒る。叱るときは全身で叱る。自らの本心を隠したり抑えたりできないのは、私の長所であり、また、短所でもあるが、少なくともスポーツマンの世界で発揚する理想だと考えている。時には怒鳴り上げ、壁を蹴り、灰皿を投げ付けて怒る。私くらい怒っていることが周囲に丸分かりの監督もいないだろう」

セパ両リーグでリーグ優勝。

中日、阪神、楽天と、買いに低迷している時に、監督を引き受ける。

そして、全てのチームで優勝に導いています。

弱小チームであった楽天を、初の日本一に導いたのは、記憶に新しいところ。








 選手を暴力で支配し、自分の言うことを聞かせる。

体罰を用いるコーチは、どうなのでしょうか?

プロ選手を相手にしているから許される?

もし、これが、育成世代なら許されていない?

昔のことだから許されていた?

いや、楽天が優勝したのは2013年。

彼を、どのように評価すれば、いいのでしょうか?









 もし、暴力だけで、選手を動かそうとしていたならば、長くは続かないはずです。

17年も監督を続けています。

そして、1000勝を超える勝利を積み重ねました。

代表を合わせ、4チームで指揮をふるっています。

選手や、フロントの評価がある程度高くないと、これはあり得ないはず。

伝え聞く話だと、選手の心をつかむ人心掌握術には定評があったようです。

若手を育て、主軸を活躍させました。

もちろん、彼の振る舞いを恐れていた選手も、たくさんいたとは思います。 

それ以上に、愛され、信頼されていたのでしょう。










 指導者として、最も求められる能力の一つ。

私は、人間的な魅力だと思います。

その人が醸し出す、オーラのようなものと言ってもいいかもしれません。

星野監督には、その魅力が溢れていたのではないか。

細やかな配慮を欠かさなかったエピソードも、聞こえてきます。

あの一気に笑う笑顔も魅力的です。







 もう一つ、私が大切にしている能力。

それは、そのスポーツを、心から愛していること。

野球なら野球。

フットボールなら、フットボール。

「ずっと野球と恋愛してきて良かった。もっともっと野球に恋をしたい。」

70歳で野球殿堂入りした時の、スピーチです。

そのスポーツを心から愛しているから、真剣に向き合える。

誰よりも、野球が好きだ!と胸を張って言える。

指導者として、必ず求められる資質だと、私は考えています。









 星野監督は、尊敬する指導者の一人です。

そうは言っても、私自身は、暴力を肯定できません。

そのプレーが許せないといっても、殴る、蹴ることは、今後もしないと思います。

ですが、殴られても、蹴られても、監督共に歩み、力を発揮した選手やコーチたち。

彼らは、星野監督の魅力に、引き込まれていたのでしょう。

今、暴力、鉄拳制裁を用いて、指導することは、許されない時代です。

もし、星野さんが、今!若手として監督に就いたら、どのような指導をするのでしょうか?

全身全霊で、選手と、向き合うことは間違いないでしょうね。





星野監督への想いが強くて、まとまらない文章になってしまいました、すみません。



故人のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。




 
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2017年12月28日

12年目の定点観測

 定点観測

…変化のある事象について、一定期間、観察や調査を続けること

            出典…大辞泉(小学館)





 私が定点観測を意識して続けていることが、幾つかあります。

その一つが、ナショナルトレセン女子U-14(2014年まではU15)

同時開催される指導者講習会。

こちらに、初年度から欠かさずに参加させていただいています。

当時の資料を見ると、懐かしいですね。

フル代表の監督は、大橋監督。

なでしこジャパンと名付けられて、まだ2年目!

澤、宮間、永里、大野、丸山といった、7年後に世界一になるメンバーがいますね。










 そして、何より、開催場所が、Jヴィレッジだということ。

広野町に、車で行ってたなぁ。

日が暮れた後、急に気温が下がり、震えながら研修を受けていた。

本当に懐かしく感じます。

東日本、西日本とがまとめられ、1か所で開催されていました。

選手、コーチ、父兄と、多くの人間が集まり、盛大に開催されていました。

今は、地震、原発事故の影響で使えなくなっているのが、本当に寂しいです。

福島の心優しい方々に、優しくもてなして頂いたのが、いい思い出です。

もちろん、現在の鹿島ハイツも素晴らしい環境ですよ。









 女子の活動の大きな特徴は、上から下までがつながっていること。

例えば、初回の2005年度。

現場には、当時の上田女子委員長、フル代表の大橋監督、U20の今泉監督、U15の佐々木監督。

一堂に会して、実技講習をしてくださいました。

「今、我々は、こういうことに取り組んでいる!」

この取り組みを、日本中に広げて欲しい。

見ているだけでなく、熱く指導に、デモンストレーション。

女子サッカーを向上させるんだ!という熱い思いが、感じられる。

スライディングのデモンストレーションを、何度も何度も見せてくれました。

もちろんピッチ上は、とても盛り上がっていました。

初回だから、特別でしょ!?そんなツッコミが聞こえて来そうです。

そんなことは、ありません。

昨年は、高倉監督が、講義に見えられていました。

取り組みは、今も脈々と続いています。











 私が当時感じた、取り組みがつながっているな、という感想。

それは、間違っていませんでした。

その証拠が、幾つかあります。

当時の参加した選手の名簿を見ると、驚きます。

熊谷、高瀬、菅澤、中島依美、山根、国澤と、代表選手だけでこれだけいます。

2005年度のたった1回のナショトレU15が、これだけの選手を輩出しているのです。

なでしこリーグに入った選手は、さらに何人も。

本当に、驚きです。

目の前で見ていた選手が、10年後には、フル代表で活躍している。

コーチたちも、指導のモチベーションが、さらに高まるでしょうね。











 男子のナショトレメンバーは、ここまで、代表入りは出来ていませんよね。

残念なことです。

何よりも、トップの監督の人選が、男子と女子とでは、大きく異なります。

佐々木前監督も、高倉監督も、世代別の代表監督を経験し、フル代表の監督へ。

男子の監督は、オフト監督、加茂監督、岡田監督、ファルカン監督、トルシエ監督、ジーコ監督、オシム監督、岡田監督、ザッケローニ監督、アギーレ監督に、今のハリルホジッチ監督。

横のつながりも、上下のつながりも、ありません。

せっかく、育成に力をいれて、未来を明るくしようとしているのに。

女子に比べると、男子はそのベクトルが、合わさっていないですね。
posted by プロコーチ at 22:21| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月08日

キャッチボール(対面パス)

 トランプ大統領が来日しました。

相手の懐に飛び込んだ安倍首相は、良い関係を築いているそうですね。

日本では、大統領をどのように、歓待するのか?

多くの興味が集まりました。

和食に、ゴルフ。

2人は、仲良さそうですね。

それをベースに、国同士も、良い方向に進んでほしいものです。









 そして、過去のやり取りも、思い出されました。

私が気になるのが、小泉首相時代の、ブッシュ大統領とのエピソードです。

グローブとボールとを送られた、小泉首相。

予定になかった、キャッチボールを始めました。

実は、予測できないアクシデントが恐れて、キャッチボールはさせないようにしよう。

事務方同士では、そのような取り決めがあったそうなのです。

でも、2人がキャッチボールを成功させた。

これがきっかけになって、良い関係が築かれていったとのことです。










 キャッチボール。

仮に自分から始めるとして、相手に向かってボールを投げる。

相手がボールを受け取る。

そして、自分に向かってボールを投げてくる。

自分が受け取る。

これで、1度、キャッチボールが完了します。

キャッチボールと一言で言っても、最低限、これだけのアクションがあります。

ボールが行ったり来たりすることだけを、意味していませんよね。

キャッチボールを成功させるには、2人の間に、成功させようとする明確な意思が必要なのです。

何をいまさら?!とお思いでしょうか。

キャッチボールは、簡単ではないのです。

これを、2人組の対面パスに置き換えても同じことです。






 全く、相手のキャッチボールの能力が分かっていない。

まず、どのような距離でするのか?

小さい子供なら、ほんの数M。

大人ならもっと長い距離ですし、熟練者ならさらに長い距離になるでしょう。

そして、相手の身長に合わせて、受け取りやすいであろう、胸を目掛けて投げる。

その時の強さは、どれくらいの強さなのか?

自分の力を誇示したいなら、強い威力のボールを投げるでしょう。

とは言え、あまりに弱々しいボールを投げるのは、相手を馬鹿にする結果にもなり得ます。

お互いが、心地よい強さで、ボールを投げ合いたいですね。

受け取ったボールを、どのタイミングで投げ返すのか?

相手が投げ終わって、受け取る準備が出来ているのかを確認しなければならない。

お互いが、このように、相手の事を尊重し、想像力を働かせ続けること。

キャッチボールを成功させると言うことは、コミュニケーションを成功させることなのです。









 終わるタイミングも簡単ではありません。

キャッチボールを始めておいて、勝手に終わるわけにはいかない。

せっかく、コミュニケーションが円滑に取れている。

それなのに、突然、キャッチボールを一方的に終わらせる。

それは、コミュニケーションを断絶してしまうことを意味します。

ボールを受け取った側は、何とも言えない、モヤモヤを抱いたままでしょうね。

お互いに、終わりにしよう、と言う共通理解も必要になるのです。

対面パスも同じですね。











 どうでしょうか?

今まで、相手のこと、自分の事、お互いの事を考えて、パス交換をしていましたか?

いいパス交換が出来るなら、それは、いいコミュニケーションが取れている証拠でしょう。

もし、2人との間に、信頼関係が無いのなら。

例えば、新しくチームに入って来た選手と。

自分が、新たな環境に飛び込んだ時。

もしくは、ちょっとしたボタンの掛け違えをしてしまった相手と。

対面パスをしながら、話をしてみてはどうですか?

ボールを通じたコミュニケーションを、まず成功させてみてください。

新たな信頼関係を構築する、スタート地点には立てるはずですよ。

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2017年08月18日

変化を恐れるひな鳥。

 ブラジルに研修、引率で来ています。

サッカーキャンプの優秀選手に、留学希望者。

中学生2人、小学生が8人。

彼らともに、クルゼイロの育成施設「toca1」でお世話になります。

それにしても、うらやましい。

その年代から、ブラジルを体験できる。

自分も、16歳の時に、初めてブラジルにサッカー留学に行きました。

夏休みの1.5か月弱という、短い期間。

それでも、その後の人生が、大きく変わるような衝撃を受けました。

挑戦している小学生や中学生にとっては、チャンスですよね。











 このチャンスを生かすか、無駄にするかの違いは、何か?

自分が連れて行って思うのは、本人そのものにあるのではないか。

最も無駄にする可能性が高いのは、環境の変化を受け入れない子ども。

「家のご飯が食べたい。」

「言葉が通じない。」

「普段とは、コーチに言われることが違う。」

今までに自分が育った環境と比べ、違いになげく。

いつもだったら、もっと上手く行くのに?!

やっぱり、日本が、自分の住んでいる環境が良かった。

ブラジルに行った意味が、これでは薄れてしまいます。

自分から、変化するチャンスをつぶしてしまっている。











 もう一つは、大事に育てられすぎている子供。

普段から、手をかけられすぎているのでしょうか。

最近は、6ポケットとか言う言葉もありますね。

我々の子供時代に比べて、子供一人に投下する手間やお金が大きくなっている。

傾向として、そのような子供は、自分で何もしなくなっています。

まるで、ひな鳥が口を開けて餌を待っているように。

口を開けていれば、親鳥が、せっせ、せっせと餌を運んで来てくれる。

「コーチ、時間。」

「コーチ、スパイク忘れた。」

そのような子供は、最小限の単語で、物事を伝えてきます。

おそらく、その先は、常日頃、察してもらっているのでしょうね。

このような選手も、環境の変化や、アクシデントに弱いです。

転ばぬ先の杖が無くなると、転んだ後の対応に困ってしまうのです。













 短い期間とは言え、お預かりする子供たち。

少しでも有意義な時間を過ごしてもらいたい。

そして、少しでも、いい変化を起こしてもらいたい。

ブラジルの食事や、環境を受け入れる努力を、共にしていく。

わざと丁寧でない接し方、察してあげない行動を取る。

さて、今年の子供たち10人に、いい変化が起きるのでしょうか。

楽しみに、頑張ります。
posted by プロコーチ at 11:10| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

本当は大好き。

 ブログの更新を怠っていました。

すみません。

ようやく、仕事がひと段落したので、書かせてもらいます。





 今年も、ブラジルの名門クラブ「クルゼイロEC」を日本に招待。

4年目となる、クルゼイロサッカーキャンプ。

育成のプロフェッショナルを日本に招いて、小学生向けにサッカーキャンプを開催。

東京、大阪、埼玉、山口。

多くの選手に対して、指導。

準備も、イベントも、自分たちで作り上げるので、本当にやりがいがあります。

しかも、世界基準の指導に触れれるのですから、ありがたい限りです。









 4回目となると、クラブ側も、日本に対する理解が深まってきました。

最初は、ブラジルの子供に向けた、そのままをトレーニングしようとしていました。

もちろん、良い内容なのですが、日本の子供たちには受け入れられにくいものも、、。

それを、こちらから、日本の現状を伝え、彼らも子供から感じ取り。

少しずつ、さらに良いものに変化していきました。

今では、「この部分が、日本では足りない!」スペシャルメニューを作成してきます。










 参加する子供たちは、本当に変化していきます。

初日にできていなかった事が、時間を重ねるごとに、上達していく。

知らなかったこと、勘違いしていたこと。

そして、今まで、トレーニングしていなかったこと。

まるで、乾いたスポンジのように、吸収していく子供たち。

最終日には、初日とは、ガラッと変わった姿になっています。

ほんの、2時間×4日の8時間。

今まで、子供たちがトレーニングしていた時間に比べると、ごくわずか。

その何百倍も、トレーニングして来ていたことでしょう。

今までの努力が下地になっているのは、間違いありません。

良い刺激を与えると、良い方向に変化する。

毎年、プラスの変化を目にして、うれしい気持ちに感じています。









 これは、南米の指導者の特質なのでしょうか?

参加した子供たちは、笑顔にあふれています。

厳しいことを求める瞬間、キツイ言葉を投げかける瞬間もあります。

それでも、全体から、いい雰囲気が消えません。

子供たちは、サッカーを自らプレーしていました。

やらされている選手は、いませんでした。









 大人も、子供も、大好きだから、プレーしているのですよね。

それなのに、つらく苦しいものに耐えるような顔でだけプレーしている。

プロ選手、プロの手前にいる選手は、それが仕事・職業ですから。

当然、引き締まった表情になる。
 
その彼らでさえ、根っこの部分では、子供のころは、どうでしょうか?

誰よりも、フットボールが大好きだから、真剣に取り組んでいたはずです。









 子供のころに感じていた、とにかく大好き、だから上達したい!

ブラジル人指導者は、その部分を忘れてはならないと、改めて気づかせてくれました。





好きこそ物の上手なれ。

「どんなことであっても、
 人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いということ。」

                 引用…故事ことわざ辞典




 
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2017年07月07日

ミスリードの原因は?

 少し前に、都道府県のトレセンのトレーニングを見てきました。

U15ですね。

間違いなく、日本でも有数のレベルの高さ。

ここから将来の代表選手が出てもおかしくない。

選手たちは、礼儀正しい子ばかり。

あいさつ、片付け、瞬間瞬間のふるまい。

いい意味で、よく躾けられた選手の集団でした。








 選手は、コーチの言葉を懸命に消化しようとしていました。

何か言われると、それを漏らさずに聞く。

コーチが求めているプレーを、いち早く表現しよう。

自分のしたいプレーよりも、コーチの求めるであろうプレーを。

やる気がみなぎって、いい空気を作っていました。

コーチとしては、あれだけ規律のある集団は、指導しやすいでしょうね。










 ただしそこから、少し残念な流れになりました。

守備についてです。

コーチはとにかく、球際を厳しく。

ボールに厳しく行くことを求め続けました。

「状況を見て、予測して」とは言いますが、この状況とはなにか?

コーチの頭の中は違ったかもしれませんが、選手たちはボールに行けるかどうか。

それが、最優先事項として、頭にあったでしょう。

なぜなら、ボールに寄せて奪えたらOK、ボールに行けなかったらダメ、という空気ですから。

すると、マンツーマンで、初めからマークをし続けるのです。

2対2でも、3対3になっても。










 そして、最後の締めくくりは、ゲームです。

5対5(4対4プラスGK)をハーフコートより、少し狭めの設定で行います。

この流れでゲームをすると、もちろん。

全ての局面でボールにプレッシャーをかけようとします。

DFが深い位置で持っても、GKに返しても。

全てのボールに、全選手が食いつき続けます。

1枚はがされると、カバーする選手は、間に合いません。

人についていくので、中央のスペースを明け渡しても、気が付いていません。

何度も、簡単な縦パスを通されてしまいます。









 コーチは、「人だけでなく、スペースも見ないと!」

大きい声でコーチングしますが、一度壊れた組織は、再構築されません。

それまでの1時間強をかけて、マンツーマンをベースとした守備をしていた選手。

もちろん、マンツーマンと言えども、危険なスペースを抑えておくのは、当然。

それを理解できていない選手たちは、未熟だったかもしれません。

人に行け!と言われても、危険なスペースを察知する。

ゴールを守るためには、当然なはずですが、、、。










 コーチは、選手の頭の中をのぞいているのか?

自分が伝えたいことばかりを、一方通行で伝えている指導はどうでしょう。

そのコーチのトレーニングセッションは、当たり外れが激しいはずです。

選手の共感を得られない可能性が、出てきます。

選手は、思うでしょう。

「言ってることは分かるけど、今はちょっと違うかも?!」

「それはそうだけど、何か違和感があるなあ。」

コーチングの最中、プレーをしているとき、そして、トレーニング終了後に振り返りながら。

選手の信頼を得ることは、難しい。











 選手をもっと見て、何が起きて、何を感じているのかを、理解したい。

頭の中までのぞけるくらいの、観察眼。

そうすれば、ミスリードは起こらないのではないでしょうか。
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2017年06月16日

シュート決めろよ!

「シュート決めろよ!」

試合やトレーニングで、選手がシュートを外しました。

すると、その選手に向かって、コーチが大声で怒鳴ります。

失敗したプレーをあげつらって、声を出す。

これで、いったい何が変わるというのでしょうかね。









 コーチの指導の失敗例の、最たるもの。

目の前の現象に対して、結果に対して、コーチングする。

それは、もはや、コーチングと呼べるものではない。

我々は、その結果がなぜ起きたのか?

プレーを一つ、二つ、三つとさかのぼって、考える必要がある。

そうすると、そこに、原因が浮かび上がってくる。

失敗には、理由がある。

目の前の現象を追いかけるだけでは、深い理解につながらないのです。

当然ですよね。









 イランで開催された、アジア最終予選。

イラク戦での失点シーン。

吉田、川島が、一部で戦犯扱いされています。

二人のミスで、、

特に、吉田でしょうか?!

「クリアしろよ!」









 その考えは、先ほどのコーチの失敗と同じ。

今野、遠藤、本田、長友、庄司、吉田、酒井、川島。

少なくとも、これだけの選手がミスをしています。

何度も、この失点シーンを確認してみてください。

特に、プレーを、いくつも、さかのぼって!

そうすることで、そこに、いくつもの原因が浮かび上がってくる。








 このように考えることが出来るかどうかで、フットボールの理解が深まるかどうかが決まります。


クリアしろよ、それだけではね、、、、。







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2017年01月31日

うれしい瞬間

 どのような選手を育てたいか?

フットボールには、様々な要素がある。

技術がある。

味方のためにファイトできる。

賢い。

足が止まらずに、走り続けれる。

好みはあるでしょうが、これら全てを持っていて欲しい。








 その中でも、私が重要だと思っている要素があります。

自分で考えることができる選手。

自分で状況を考え、解決策を探していく能力をもつ選手。

この力を持っている選手が多ければ多いほど、チーム力は高まる。

そして、仮に、この力を持った選手が移籍したとしても、違う場所でもポジションを確保できる。

私は、常に、そう考えてきました。










 そのためには、教えすぎてはならない。

放置でもならない。

どのような刺激を、いつ与えればいいのか?

そのバランスが難しい。

私も、言い過ぎたかな?教えすぎたかな?

または、あのタイミングは、声掛けをしてあげたほうがよかったかな?

指導を振り返りながら、自問自答の毎日です。









 先週土日で、指導チームの遠征に出かけていました。

もう、17年指導を続けているチーム。

1泊2日での大会に参加。

この大会も、選手たちが話し合って、この大会に出場することを決めています。

大会に出場するとなったら、様々な整備が必要ですよね。

申し込み、宿、持ち物、参加者、配車、用具などなど。

それら、すべてを自分たちで行っている。

しかも、当然のように、スムーズに。

それだけでも、素晴らしいことです。










 今回、残念ながら、日程の全てに帯同することが出来ませんでした。

初日、都内で指導をしてから、遠征に駆け付けました。

午前の試合は、監督不在。

午後の2試合目から、合流しました。

初戦は、残念ながら、敗戦。

2試合目は、格上の相手に、快勝。

内容も素晴らしく、個々が躍動する、見ていて気持ちのいい試合でした。










 夜のミーティング。

2試合目について、素晴らしかったことを伝えました。

ただし、課題も伝えました。

チームとしては、リーグ戦開幕前。

オフ明けで、チーム戦術には、手を付けれていない状態。

多少のブランク、試合勘の無さが、選手たちにはあるようです。

試合中に起きてしまうズレや、感覚の違いや、連係ミスについてです。

「それを、試合中に話し合って欲しい。」

「お互いのことを気にしていれば、もっと目が合うはずだ。」

「試合中のコミュニケーションの量と質を高めてほしい。」

そのように、選手たちに伝えました。

話を聞いている選手たちは、目に力をこめて聞いてくれていました。

うなずきながら、消化している選手も多数。










 そんな中、一人の選手が発言してくれました。

「監督が来る前の試合。確かに敗れたけど、私たちはたくさん試合中に会話をした。」

「点を取られるたびに、何人かが集まって改善しようとした。すぐには上手くいかなかったけど、、。」

「2試合目は、監督が来て、安心したのかもしれない。」

「でも、私たちだけでも、何とかしようとたくさんコミュニケーション取ったことは、伝えておきたい。」

それに同意するような声も、いくつか挙がりました。







 私はその発言を聞いて、嬉しくなりました。

自分たちで考える力を持っている。

問題解決しようとし、コミュニケーション取れる力が育っている。

今までの指導は間違っていない!その証明ともいえる瞬間でした。

本当にうれしい瞬間でした。

これからも、一緒に頑張ろう!
posted by プロコーチ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする