2014年11月07日

2つのNGワード

 人の前に立って話をする。

目の前の選手たちを、より良い方向に導く。

私たちコーチにとって武器はなんでしょうか?

ちなみに、最大の武器は、コーチが発するオーラではないかと考えています。

こればかりは、すぐに醸し出せるものではないので、長年にわたり積み重ねるしかありません。











 やはり、磨くべき武器は言葉でしょうか。

どのタイミングで、言葉を発するのか。

声の大きさ、抑揚はどうだろう。

言語レベルは通じるものか、簡単すぎないか。

何よりも、どの言葉を選ぶのか?!

クイック、シンプル、トゥーザポイントを目標に。

これ!グサッ!と、胸に刺さり、脳に刻まれる言葉。






 言葉のチョイスですが、選ばないように努力しているフレーズもあります。

その理由は、この言葉を聞いた選手が止まってしまう。

思考も、行動も止まってしまうのです。

「なんで、出来ないの?」

「〜〜するな!」

この2つの言葉は、ほかの言葉に言い換えて使うようにしています。










 「〜〜するな!」

あれも、してはならない。

これも、してはならない。

禁止事項が増えていくと、選手は身動きが取れなくなってしまう。

コーチに大声を出されるのを恐れて、安全第一のプレーを選択する選手。

ボールを奪われるのを恐れ、蹴っ飛ばしてしまう。

スコーンと抜き去られるのを恐れ、ボールホルダーに寄せない。

魅力も、怖さも無い選手が量産されてしまう。

私が発するのは、判断の無いクリアをするな!だけにしたい。









「なんで、〜〜するの?!」
「なんで、出来ないの?!」

出来ていないこと、失敗してしまったことは、選手自身が気づいていることが多い。

我々コーチは、その現象を指摘するのが仕事ではない。

それは、観客、サポーターに任せましょう。

その原因を探し出し、解決に向かいたい。








 この2つのNGワード。

違う言葉に言い換えて、発して行きたい。

思わず発してしまうのは、私の未熟さ故。

指導能力の無さだと。

選手に向上を求めるなら、私も!








 
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2014年10月11日

健全な競争

 4種(小学生年代)対象のフットサルスクール。

私が指導する、ある選手の話です。

・小学校では陸上部(期間限定)に所属していること。

・市町村の陸上記録会への出場を、100M走の選手で狙っていたこと。

フットボールのことではありませんが、心の中で応援していました。

足が速い彼なので、私も楽しみにしていたのですが、。








「陸上部どうなの?」

記録会が近いようなので、聞いてみました。

すると、いつも明るい彼ですが、沈んだ表情を浮かべます。

ポツポツと、暗い声で答えてくれました。

・選考に漏れ、補欠になった。

・先生に理由を聞いても「補欠だ」以上の答えを聞けなかった。

聞けば、ダントツで学年一番のタイム。

自分より明らかに遅い他の子が、選手として選ばれたらしいのです。








 私は彼に、真剣に伝えました。

「最高の補欠になれ!」

ショックを受けている彼には、少し厳しいかもしれません。

それでも、躊躇することなく、ハッキリと伝えました。

そして、発問しました。

「最高の補欠になるためには、何が必要だと思う?」

「サッカーやフットサルで、ベンチに入っている選手のことを考えてごらん。」










 辛そうな表情を浮かべながらも、彼は真剣に考えてくれました。

・仲間を声で応援すること?

悔しいでしょうが、応援する、と考えつきました。

「それは、とても大事なことだな。大きな声で応援してあげなさい。」

私は、もう一つ大事なことがあると思っていました。

「最高の補欠になるためには、もう一つ必要だと俺は思う。なんだと思う?」

「途中出場する選手は、試合中に何してる?」

・走ったり、ボール蹴って、アップをしてる。

彼は思い出したようです。

「そうだな、UPしてるよね。だから試合に出る選手よりも、真剣にUPをしてみよう。」

彼は分かってくれたようです。

「誰が見ても、「「最高の補欠だ!」」と言われるくらい、バッチリ全力を出してこい!」

私は、彼の背中を、ポンと叩いて押し出しました。









 おそらく彼は、選手で出れると考えていたはずです。

今回は残念な思いをしてしまいました。

少し理不尽な気がします。

でもこのような理不尽とも思える選考は、過去にも例がありますよね。

これが、社会に出て、初めて経験してしまうと、多大なるショックを受けてしまうでしょう。

スポーツでの経験だから、挽回することが出来ますよね。

補欠になって腐ることなく、最高の補欠になるための努力をした。

彼は、もしかすると、記録会に出場するよりも、貴重な経験をしたのかもしれません。









 スポーツを通しての健全な競争は、人を成長させてくれます。

・フットボールは子供を大人に、大人を紳士に育ててくれる。

クラマー氏の、有名な言葉です。

悔しい思いも、嬉しい思いも、全ては成長してくれる糧としたい。

来年の記録会では、きっと駆け抜ける姿を彼は見せてくれるでしょう。
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2014年09月19日

フラットなピッチでプレーをする

 先日、某競技場を利用するチャンスに恵まれました。

全国レベルの天然芝の競技場です。

私のスクールで、ゲームを開催しました。

芝の状態は素晴らしく、天候にも恵まれました。

参加くださった受講生皆さん、楽しそうにプレーをしていました。









 フラットなピッチは、いいですね。

イレギュラーバウンドが少ないので、ボールコントロールのストレスが少ない。

多少、バウンドが伸びる瞬間はあるものの、横にズレることは皆無。

芝の感覚に、W-UPを含めて慣れさえすれば、問題にならない。

ファーストタッチが、ビシ、ビシッと決まります。

普段なら少し大きいかな?!と思うタッチでも、芝が勢いを吸収してくれます。

そして、自然とサッと顔が上がる。









 すると、試合の展開が変わっていきますよね。

パスが、つながる。

1本、2本、3本、、、、。

ガチャガチャと忙しく慌ただしい展開にはなりません。

ボールをコントロール出来ているので、キックミス、タッチミスが減る。

顔が上がっているので、仲間とタイミングを合わせやすい。

整備され、フラットな天然芝の効果が、明らかに出ていました。

一瞬にしてレベルアップしたかのよう。









 このことは、何を教えてくれているのでしょうか?

ファーストタッチの重要性ではないでしょうか。

ボールを一発でコントロールできれば、相手は近づきづらい。

ボールを一発で思ったようにコントロールできれば、顔が上がる。

そして、ボールを止めるためにボールを見る時間が減らすことができれば、プレーが変わる。

周りを見る、仲間と目で会話できる時間が増える。









 整備された美しい天然芝は、ファーストタッチの苦労から解放してくれました。

ボコボコの土でプレーをすると、ボールコントロールの難易度が高まってしまう。

それでも、自然と共にプレーするのが、フットボールというスポーツ。

ボールコントロールの能力を高め、どんなピッチでも対応したい。

誰もが一発で、素早く、思ったようにボールをコントロールできれば、チームが変わります。

選手も、コーチも、ここにこだわりを持つべき。

今回の試合で、それを教えてもらいました。
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2014年08月08日

少人数制の素晴らしさ

 育成年代における、フットサルの、何とも価値が高いことか!

フットサルでなくてもいいのですが、少人数制の試合には意味がありますね。

先日、改めて、その価値を感じました。








 週に1度のペースで指導している、4種対象のフットサルスクール。

登録をしていないので、民間の大会に出ることが、ひとつの目標になっています。

ミズノフットサル場さんが主催する大会に、出場してきました。

U−12の大会。

小5、小4の方が人数が多いので、苦戦しました。

5試合戦って、1勝4敗。

6チーム中5位の戦績は、褒められたものではないかもしれません。









 今回初出場の子供が2人いました。

普段、サッカーの試合には出ているようなのですが、フットサルの試合は初めて!

ベンチスタートにし、交代出場で経験を積ませる。

徐々に慣らしていこうとしました。

最初は、雰囲気が落ち着かないのか、緊張度MAXでした。

伝えたポジションは間違え、ボールを見失う。

サッカーを始めたばかりの未就学児ならまだしも、高学年の2人でもこの有様。

子供のメンタルは、不安定であることが、改めて思い知りました。








フットサルなどの少人数制のフットボール。

フィールドプレーヤーの数が、少ない。

言い換えると、一人一人の責任が増しているとも言えます。

まあ、単純にボールをたくさん触る回数があって、楽しいですね。

サッカーだと10人、8人制だとしても7人もフィールドプレーヤーがいます。

1人がサボってしまったとしても、その責任が薄まってくれるのです。

ボールに対して関わりが弱い。

集中力が続かず、断続的にしか関われない選手もいますね。











 ただなんとなく、ボールの後ろを追いかけている選手。
 
パスを出したら、ボールの行方を祈るように見守る選手。

ONの守備しかスイッチが入らず、OFFの守備は忘れてしまう選手。

だから、ドリブルで味方が時間を稼いでくれないと、ボールを受けることが出来なくなってしまう。

近くにボールが来て、ようやくスイッチが入るから、この現象が起こっているのではないか。

このような選手がピッチ、コート上に何人いるのでしょうか?

たった4人しかいないフットサルでは、このような選手の存在は許されない。









 何人もの子供たちが、疲れた顔を見せます。

たった7分ハーフの試合ですが、足が止まってしまう。

集中力が続かなくなってしまう。

普段のサッカーでは、20分ハーフの試合を、1日に2試合も3試合もしている子供たちなのに。

ボールへの関わりが、連続して常に求められるフットサル。

集中を緩ませる暇がない、サボることが許されないとも言えます。

精神的にも、肉体的にも、かなりの強度が求められるのです。









 育成年代には、かなり適していると思います。

跳ねないボールが嫌なら、ミニサッカーを真剣にするのでも構いません。

でも、大会の緊張感やプレッシャーを味わえることを考えると、現状ではフットサルでしょうか。

アギーレ新監督も、ザッケローニ前監督も、日本代表の選手に強さ、たくましさを求めています。

その一つの解決策が、育成年代におけるフットサルにあるのではないでしょうか。

8人でも、まだ多いと思う瞬間があります。









 大会を通じて、子供たちが、時間を追うごとに成長していきます。

たった一日の大会なのに、間違いなく、どんどん良くなっていきました。

さらに、この取り組みを続けて行きたいですね。
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2014年04月30日

攻撃のタレントを育てる秘訣

『正解は無い』

ブラジルのクラブと仕事をさせてもらいました。

育成では、ブラジル国内でも指折りのクラブ。

本体のコーチが来日してくれ、2週間共に一つのプロジェクトに取り組みました。

その時の体験をお話しします。






 最初の数日は、コミュニケーションに時間が掛かりました。

優秀な通訳が付いてくれるのですが、なかなか進みません。

警戒しているわけではないでしょうが、上手く行かないのです。

特に、メニューの打ち合わせ。

設定は?ルールは?意図は?発展は?

話してくれる内容は分かるのですが、全てを受け入れるわけには行かない。

日本人の子供たちが、楽しみ、満足し、いい方向に変化する。

そのためには、どうすればいいのか?

とにかく、試行錯誤が続きました。








 毎日続いた打ち合わせで、とても印象的なことが幾つもありました。

ブラジルの育成の真髄に迫った?そんな気がする出来事です。

攻撃のトレーニング。

設定は、こと細かく決められます。

ルールや、発展内容も、留意点も決まります。

そして、私が質問しました。

『どのような攻撃が見られたら、意図通りなのですか?』

返ってくる答えは、いつも同じです。

『う〜ん、正解は無いよ』

とは言え、彼らブラジル人コーチの頭には明確なビジョンがあるのでは?

しつこく、食い下がりました。

『あえて言うと、、、。』

『でもな、それではない方法で攻撃しても、構わないんだ』

『それが全てではないぞ』








 どんどん話していくと、彼らはいつも言いました。

選手が出す、攻撃のアイデアを大切にしたいんだ!

我々が決めつけた方法以外にも、面白いアイデアがあるはず。

だから、それを大切にしたい。

型にハメた通りに、選手を動かす。

選手をロボットのように言いなりにさせ、判断すら奪ってしまう。

そのような指導の、全く対極にあると言えます。









 ブラジルからは、驚くような、攻撃のタレントが輩出されています。

この方法が最善だ!という指導を受けた選手では、到底浮かばないアイデア。

見ている我々を楽しませてくれる、最高のタレントです。

選手の平均値を高めるには、ブラジル式の指導はあてはまらないかもしれない。

このやり方で、伸びない芽もたくさんあるでしょう。

でも、攻撃のタレントが育つためにはどうすればいいのか?!

自分の日々の指導を考えさせてくれる、やり取りでした。

フットボールの指導は、簡単ではありませんね。
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2014年03月12日

心に響くメッセージ

 どのように選手に働きかければ?

効果的なメニューはないのか?

最新のトレーニング理論は?

選手の能力を高め、チーム力を高めたい。

勉強して、プランニングして、実践して、そして振り返って。

コーチを本業にしていると、常に何かに追われているような感覚があります。

おそらく、ほとんどの社会人の方が同じように日々感じているかと。








 私が尊敬する、素晴らしいコーチが何人かおられます。

そのお一人が、黒田和生先生です。

滝川第二高校やヴィッセル神戸で指導。

現代表の岡崎選手ら、何十人ものプロ選手を育てています。

日本でも指折りの実績を挙げていながら、おごることがない。

サッカー選手を育てるというよりも、人間を大きく育てている。

先生の教え子に黒田先生について聞いてみました。

それによると、「サッカーを教えてもらった記憶はほとんど無いかも」

「覚えているのは、人間とは、生きるとは、そんな事かな」

黒田先生の下で、力を伸ばしていく選手が多い秘訣はここ?!










 その黒田先生が、最近誕生日を迎えました。

60歳を過ぎてから台湾にわたり、若年層の代表監督や育成の統括をされています。

その枯れないバイタリティは、どこから来ているのでしょうか。

僭越ながら、お祝いのメッセージをお送りしました。

すると、驚いたことに、直接お返事をいただきました。

何百人、何千人の教え子や関係者からメッセージを届いたはずです。

そのひとつひとつに返事を書いておられるのでしょうか?

改めて脱帽です。










 そして、このメッセージが私に力を与えてくれました。

「お互い頑張りましょう。」

「哲学を失わず、楽しく。」

うーん、考え込んでしまいました。

私も頑張っています。

哲学を大切に、指導を続け、フットボールの普及に努めています。

「楽しく」がとにかく難しい。









 頑張る、哲学を失わず、と楽しくとを両立させるには、どうすればいいのか?

状況を楽しむ余裕がないとダメということなのか。

それとも、笑顔を絶やさず楽しい雰囲気を作っていくのか。

これが私と、黒田先生との差なのでしょうね。

いつか、楽しい!と思える日が来るのでしょうか。

黒田先生から頂いた、大きなプレゼントを胸に、前に進もう。





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2014年02月12日

有効な声かけ

「声を出せ!」

指導者や、サッカーパパ・ママが叫びます。

どんな声を出して欲しいのでしょうか?

試合はもちろん、日々の試合形式のトレーニングでも。

何かあったら、声を出せ、声を出せ。

まるで全てを解決してくれる、魔法の言葉であるかのように。

もしくは、声を出すことそのものが、目的になってしまってはいないか。










 声を出すことは、本当にチームや自分のためになるのでしょうか?

私は、常に、疑問を感じながら、この叫びを感じています。

声を出すから、いい選手で、チームに貢献している。

声を出さないから、元気がなく、活力が足らず、チームへの貢献が低い。

どのような声を出しているのかは、評価の対象に無いかのように。

子供たちは、責任を転嫁するような声を出してしまうこともあります。

自分のミスでは無い!とアピールをしているかのように。

子供の頃に、親や近所のおじさんに怒られないためにとってしまった、あの回避行動です。

「ちゃんとパス出せよ!」「なんでマークつかないんだよ!!」「出すところがないよ!」

という声も、しばしば耳にします。

まるで、後出しジャンケンのような声です。

そのような声を発してしまった選手に対しては、どのように働きかけるのでしょうかね。










 私がプレーするときは、ピッチの中で、よくしゃべります。

大きな声で、周りに声をかけ続けます。

その時に私が気をつけていることは、予防的な声かけをすることです。

攻撃の時なら、

「右が空いてる、後ろにパスコースがある、ターン・マノン」などなど。

今の状況がどうなっているのか、その情報を伝える声です。

気をつけているのが、命令にならないようにすること。

守備の時なら、

「左手来てる。(左にマークすべき選手がいるぞ)」

「中に絞れ、ライン上げよう、ディレイ、右から、縦パス狙え、サイドを変えさせるな」

状況を整えて、相手の選択肢を少しでも減らす作業と言えるでしょうか。

攻守いずれにしても、共通していることがあります。

何かが起こってからではなく、起こる前に必要な情報を与えようとしていることです。









 先日、試合中にとても助かる声かけをもらいました。

人数が足りなかったので、スクールの紅白戦に出場しました。

そこには、私の大学時代の先輩も遊びに来てくれていました。

テクニックが非常に高く、周りも見えている。

揺るぎない自分のサッカー観をピッチの上で、表現出来るものを持っている。

私が、とても尊敬している方の一人です。

20数分だけですが、一緒のチームでプレーしました。

怪我明けで体が辛そうですが、随所に違いを出していました。

その違いを、スクール生にも感じて欲しかったのですが、どうでしょうか。









 10分くらいした時でしょうか、先輩が私に近づいてきました。

少し微笑みながら、私に声をかけて来たのです。

「そんなに急がなくても、もっとゆっくり(ボールを)つなげるで」

「何を焦ってねん。」

実は、その数分前から、押し込まれる流れになっていました。

ラインを上げるために、少しアバウトでも、前方のスペースを狙っていました。

2回ほど、クリア兼ラフな縦パスを蹴っていました。

そんな時に、声をかけに来てくれたのです。

もう一度改めて全体を見回すと、相手の陣形が乱れていました。

前からプレッシャーをかけようとするものの、中盤にスペースが生まれていました。

その状況を、落ち着いた口調で伝えてもらえたおかげで、丁寧なビルドアップが出来始めました。









 有益な情報を、落ち着いた口調で、微笑みながら伝えてくれた。

その声のおかげで、状況を認知することができたのです。

そして、試合の流れを、再び掴むことが出来ました。

このような声は、味方の力になりますよね。

味方をいい方向に導くような声を出せる選手を、育てていきたい。

そのような声でしたら、「声を出せ!」と伝えたいものです。




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2014年01月08日

30歳になっても、成長する。

 我々のしていたことは、間違いではなかった。

年明け早々の研修で、背中を押してもらった気がしました。





 1月の3日から、大阪堺で開かれた、指導者講習会に参加しました。

元バルセロナの育成で重要な地位を占めたコーチが開いた、サッカーサービス社。

子供向けのキャンプと同時開催で、指導者向けの講習会を開いてくれました。

2時間の座学が、3日間行われました。

毎回、質疑応答の時間が30分を超えるほどの、受講者の熱。

以前に参加したJFAの講習会だと、5分ほどで終わることもあったのですが。

参加された方の熱意なのか、インストラクターの引き出し方なのか。

いずれにしよ、3日間の熱い講習会でした。









 メインとなるテーマは、14歳から18歳の間にどのような指導をすべきなのか。

サッカーサービスは、このように考えていると伝えてくれます。

ビデオや、資料をふんだんに使い、相当盛りだくさんの内容。

概要としては、13歳までに学んだ個人戦術をポジション別に落とし込むといったもの。

逆算するならば、小学生の間に、共通する個人戦術を習得し終えなければならない。

日本の今の指導スタイルでは、到底間に合わないのです。

彼らが、「これは私たちの考えであって、押し付けるものではない」と話しました。

とは言え、かなり考えさせられる内容でした。









 そして最終日は、内容が異なりました。

サッカーサービス社が行う、他の事業についてです。

プロ選手の個人レッスン。

3試合ほど出場しているビデオを分析し、改善すべきポイントを挙げていきます。

相当細かく、理想のプレーや考え方を持っているので、どんな選手でも改善点があるようです。

日本でサービスを受けた例もあり、J1のトップレベルの選手の名前が上がります。

1回の基本料金が400,000円だそうです。

この値段は、高価のものですが、トップ選手のパフォーマンスが変わるのなら、高くはない?












 そして、あのバルサのプジョル選手とも契約を結んでいるとのこと。

CBとして、どのような個人戦術を理解し、実行する必要があるのか。

2008年のユーロの前からの取り組みだそうです。

当時、プジョルは、30歳。

対応できないプレーがあり、悩んでいたそうです。

そして、コンサルティングに取り組みました。

改善前と改善後のビデオを見せてくれました。

確かに、プジョルのプレーは改善されていました。








 
 この時のインストラクターの言葉が、印象的です。

「18歳になったら、新しいことを覚えない?プレースタイルは変わらない?」

「そうではなく、プロフェッショナルな精神を持てば、30歳になっても変えることが可能。」

選手に求めることがあるそうです。

「変わりたい!というモチベーション」

このモチベーションがあれば、30歳になっても変わることが出来るのだそうです。









 選手は、何歳になっても変わることが出来る。

今回の講習会で改めて学んだ、至言です。

そのための条件である、「変わりたい!というモチベーション」

この部分にいかにアプローチしていくか?

我々が取り組まなければならない部分です。
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2013年12月25日

大きなギャップ

 平成25年度全国学力・学習状況調査 クロス集計結果なるものが発表されました。

小6と中3を対象に行われた、学力調査です。

ある県では、成績の悪い学校の校長名を発表するしないで、ひと悶着ありました。

テストである以上は、点数が気になります。

点数だけに固執しているようでは、実力は伸びていきません。

テストは、受けて終わりでは、効果半減。

次の試験に向けて、どのように対策を施していくのか?

力をつけていくために、欠かすことができない作業のはず。

フットボールで言うところの、M-T-M(マッチ・トレーニング・マッチ)メソッドがこれです。







 
 
 授業の冒頭で目標(めあて・ねらい)を示す活動 ・ 授業の最後に学習したことを振り返る活動。

この活動を行った学校は、明らかに成績が良い傾向が見られました。

全く行っていないと答えた学校よりも8点も平均点が高いのです。

「上記の活動を積極的に行った学校ほど、
 国語B(活用)の記述式問題の平均正答率が高い傾向が見られる。」

このような調査結果が出ました。

トレーニング前に、コンセプトを説明し理解させる。

トレーニング終了後に、振り返り、今日何をしたかを再確認する。

つい、なあなあになってしまいがち?!な、目標を示し、振り返る作業。

改めて、教育の現場で、その価値が実証されました。








 この統計に面白い数字が紹介されていました。

それは、先生と生徒とのギャップです。

「私は、しっかり丁寧に説明しているのに、子供たちは分かろうとしない」

一方の生徒側は、

「先生は、熱心に授業をしてくれない、何を言っているのか正直分からないよ。」

このギャップは、指導の現場では、よく見られるものです。

授業冒頭の、狙いや目標の説明を「よく行った」と回答した学校の児童生徒のうち、
否定的な回答をした割合小学校15%、中学校24%。

授業の最後に学習したことを振り返る活動「よく行った」と回答した学校の児童生徒のうち、
否定的な回答をした割合小学校21%中学校43%。

先生側は、よく行ったと、胸を張っている。

ところが児童生徒側は、「そうでもないよ」と答えている子供が多いのです。

「よく行った」と言っている先生ですら、15%〜40%も否定されています。

これが「どちらかというとよく行った」と答えた先生は、21%〜50%も否定されています。

半分の生徒が、先生が否定されている。

その学級は、スムーズに運営されているのでしょうか?

かなり心配になってしまいます。











 先生の伝え方に問題があるのか?

それとも、児童生徒側の聞く姿勢そのものに、問題があるのか?

コーチの立場から言わせてもらえれば、コーチが改善すべきことが多分にあるように思えます。

話すだけで、満足している。

話している、自分に酔っている。

それでは、児童生徒は、否定的な反応を多く示すでしょう。

聞く側の反応、顔、姿勢、目線に気を配れているのか?

知識・言語レベルを合わせることが出来ているのか?

そして、時間通りにカリキュラムを進めることが目的になっていないか?

まるで、時間に合わせて働く、会社員のように。










 どのようにして、指導する側と、指導される側のギャップを埋めていくのか?

このギャップが大きければ大きいほど、毎回のトレーニングは成功しづらい。

成功というのは、指導される側が、いい方向に変化するということ。

いい変化を導いてあげる、真のコーチを目指したい。
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2013年12月11日

心が見える指導者

「今、ゴールに向かえなかったか?!」

15年ほど前に、リフレッシュ講習会で実技講習を受けたときです。

ゲームフリーズを、インストラクターのコーチから受けました。

その時の記憶は、15年経っても全く色あせません。

ゲームフリーズというのは、コーチング法の一種。

笛などでその場の全員の動きを止めて(フリーズ)、再現し、発問し、改善していく。

トレーニングの流れが途切れてしまうという欠点があります。

長所としては、その場にいる全員が、状況を理解する助けになることでしょう。

ゲームフリーズの善し悪しが、その日のトレーニングの成否を左右することも、多々ある。

コーチにとっては、必須のスキルです。










 ゲーム形式のトレーニング。

ボールを受けて、足元に止める。

そして、サイドのスペースにボールを展開した。

自分自身としては、周りを広く見えていて、なかなかいいプレーが出来たかな。

サイドから、いいボールが来れば、チャンスか?!

「ピッ!」サイドの選手が、ボールを失った瞬間でした。

…ボールを失った選手が、指導を受けるのかな?
…ファーストタッチのミスかな?

瞬時に様々な想像が膨らみます。

よし、これから始まるコーチングを聞き逃さないぞ!









 ところが、止められたのは私だったのです。

「サイドに展開したよね。」

「今、ゴールに向かえなかったかな?」

情熱的な大きな声が、ビシビシと私に向かってきました。

その時の私は、ゴールに向かう意思は、全くありませんでした。

サイドへ、いいパスを展開した!くらいに認識していました。

私は、(サイドの選手が、前を向いて受けれそうだったから)と答えました。

コーチは、「目の前にスペースがあった?」と発問を重ねてきます。

(見えてませんでした。)私は答えました。









 そして、デモンストレーションを交えたコーチングが始まります。

「いい体の向きを作っておいて、ゴール方向を見ておく」

「ゴールへの最短距離が空いているなら、グッと思い切って向かおう!」

大きな声を発しながら、ボールをゴール方向にコントロールし、そしてシュートを打ちました。

その一連のプレーがシンプルで、ダイナミックなこと。

私よりはるかに年上のコーチでしたが、若々しく、エネルギッシュなプレー!!

このプレーイメージは、私には、その時ありませんでした。

その私の心を見透かすかのような、フリーズコーチング。

大きく、情熱的で、やわらかさもある、コーチの声。

心の一番深い部分をグサッと突き破られた感覚を持ちました。









 今日、ある本を読んでいました。

「高校サッカーは頭脳が9割…東邦出版、著者篠幸彦」

すると、私が15年前にお世話になったコーチが登場してきたのです。

そして偶然にも、フリーズコーチングされたエピソード。

現在S級ライセンスを保持する、ある高校の監督さん。

まだ、B級を受講しているころのエピソードでした。









 生まれて初めて、自身がゲームフリーズを受けた。

フィニッシュの改善という、シュートのトレーニングです。

本によると、シュートを打とうと順番を待ちをしていた。

自分の番が回ってきて、(さあ、いよいよだ)と思った時に

「ピッ」と吹かれたのだそうです。

まだボールも触っていないし、なんのアクションも起こしていないのに。

するとインストラクターのコーチは、ニコニコしながら語りかけました。

「リラーックス」

ガチガチに緊張していた私は、心がスっと楽になった。

周りの受講生は大爆笑していた。

そのゲームフリーズは忘れられませんね。












 この「リラーックス」と微笑んだインストラクター。

彼こそが、15年前に私が指導を受けたコーチの方なのです。

私が尊敬し続ける、コーチは、心が読めるのでしょうか?

人が考えていることが、分かっているのでしょうか?

このような先読みしたような指導では、失敗すると、決めつけになってしまいかねない。

選手の気持ちが分からない、コーチの権力を振り回す指導になりかねない。

そのような指導を受け、さみしい、やるせないような気持ちになったこともあります。

その違いは?秘訣は?









 別の記事では、そのコーチが話されていました。

「365日指導者をするべき。その中で、色んなことを試していく。」

指導の現場に立ち続けることで、見えるものが増えてくるのでしょうか。

そして、心の中も、浮かび上がってくるのでしょうか。

私は、そのコーチの後ろ姿を、追いかけ続けています。

でも、そのままのマネをするのは、難しい。

まずは、常に指導者と有り続ける、365日指導者として。





 
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2013年12月01日

試合の観方を変えてみると

 静観する
…静かにに観察すること。また、行動を起こさずに物事の成り行きを見守ること。

引用、大辞泉より





 この週末、大事な大事な試合がありました。

指導するチームが、降格してしまうか、留まれるかの公式戦。

いい準備をして、試合に臨む。

メンバーを決め、様々な状況に対応すべく、シミュレート。

W-UPも、チームコンセプトを想像させながら、体・心の準備ができるように。

いい雰囲気で、試合開始のホイッスルを聞くことができました。









 私は、試合が始まると、メリハリをつけながら、コーチングをするように心がけています。

熱くなってしまう性分なので、自分を抑える意味も込めて。

前までは、ジャッジに噛み付いて、注意を受けてしまうこともある始末。

選手と一緒に、ピッチの外からではあるけども、戦っていました。

局面に対する指示、試合の展開についての指示。

相手の穴を見つけ、それに対する戦略。

ベンチから大きな声を、ピッチに向かって発していました。

最近は、抑揚はつけれるようになったものの、まだまだ声を出していました。










 今回の試合、あることを決めて試合に臨みました。

試合を静観しよう。

声を出して、指示したり、鼓舞するのではなく。

辞書にあるように、静かに成り行きを見守ろう。

ベンチに腰を下ろしたまま、試合をジッと静観しました。

いつものように、自チーム・相手チームを分析し、メモを取ります。

メモを取りながら気づいたのですが、相手チームの分析が、スイスイ進みます。

相手の陣形、長所、その裏返しの隙、弱いポイント。

いつもよりもパッと頭に浮かんできます。

まるで、手に取るように分かるのです。

試合は残念ながら、1対2で敗れてしまい、降格が決まってしまいました。

ただ、分析を活かして、戦略を授けました。

その戦略が生きた展開が繰り返され、ゴールも生まれました。

選手の手助けに、少しはなれたのですが、私の力及ばず敗戦。









 この試合の後、家に帰って、調べてみました。

静観する、の意味には、静かに見守る以外にも、もう一つ意味があることが分かりました。

「事物の奥に隠された本質的なものを見極めること。」、、引用 大辞泉

静観したことで、試合の本質に少しは近づけたのではないでしょうか。

とは言っても、選手を鼓舞したい!

どうしても今すぐに修正したい!

そんな瞬間も、試合中には何度も出てきます。

メリハリが大事ということでしょうか。

これからも試合が始まります、まずは、静観で。





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2013年11月27日

ある特徴を知る

 選手にどのように働きかければいいのだろう。

俺の話を聞いてくれていたのだろうか。

聞いてくれていたように見えていたけど、??

自分の伝え方が悪かったのだろうか。

手法を変えて、伝える。

立ち位置や、口調、話す順番に、声の大きさ。

もちろん質問内容などの、話しかける言葉そのものも。











 指導をしていると、私が頭を抱えてしまいそうな選手がいます。

その選手と、私との間に溝は感じていません。

むしろ、信頼関係を築けていて、素直に、こちらの話に反応してくれている。

ように感じていますが、、、。

いざ、トレーニングが始まると、ルールの把握が難しいようです。

1対1などのシンプルなメニューは良いのです。

少し、複雑なルールが設定に含まれると、もうダメのようで。

特に苦手なものが、攻守の切り替えが含まれるもの。

さらには、複数の選択肢をもち、仲間とつながる設定は厳しい。

本人は、至って真剣なのですが、スムーズにトレーニングが進まないのです。










 もしや、発達に差があるせい?

時間を重ねると、少しずつ成長し、解消されると願っていました。

ところが、いくらトレーニングを重ねても、変わらない。

年月が経って、成長していっても、変わらないのです。

トレーニング中や、試合中は、良い変化の兆しが見られない。

不思議なこともあります。

ピッチの外では、周りと同じように成長しています。

会話は成り立ち、自分がすべきこともある程度理解出来ている。

それどころか、点数を獲ったり、ねちっこいマークを見せてくれるのです。

周囲の選手との関わりは、いつまで経っても苦手なようです。









 そんなある日、仲間との会話の中で、ある言葉が入ってきました。

「発達障害」

中でも「アスペルガー症候群」は知的障害の無い!発達障害の一種だそうです。

アスペルガーの人たちは、幾つかの特徴を持っていることも知りました。

・社会性の欠如

・コミュニケーションの欠如

・創造性の欠如

長所としては、まじめ、マニュアルのある作業に強く、集中力がある。

短所としては、暗黙のルールが分からない、周りの空気が読めない。

決まった形があるわけではないようなのですが、その人のバックボーンによって現れ方が違うようです。









 これは、子供のうちに発見されることが多いようです。

そして、大人になってから、この診断を受けることもあるようです。

調べていくと、様々なことがわかりました。


一つのことに集中することには優れている。

この長所がうまく出ると、ゴールだけを目指す、いい意味でのエゴイストな選手に育つ。

または、しつこいマークで、相手を消してしまう、ハードマーカーにも。

ただ、短所として出てしまうこともある。

すると、複数のことを同時にできない、となってしまうのです。

首を振って周りを確認し、味方との関係でポジショニングをとって、次のプレーを予測して、、

ボールをつなぎながら、組み立てて行くプレーは、難しいでしょうね。

また、長所として冒険心があり、リスクを恐れないというものもあります。

組み立てには参加できないが、得点をとるのは、このような長所がプラスに働いた瞬間でしょうか。

その裏側の短所は、未来の見通しが立てられないというもの。

危機感がなく、衝動的であるのです。

自陣でリスキーなプレーを平気でしてしまう、といったところでしょうか。










 このような障害を知ること。

正しく理解すること。

自分のコーチング能力を高めなくてはなりません。

その障害であることを見抜く目が、大切です。

そうかと言って、選手を色眼鏡で見てはならない。

勉強し、経験を踏む。

その選手に、周りの選手に、どのように働きかけるべきなのか。

選手ひとりひとり違う人間であるから、働きかけが違う。

コーチが自分の枠にはめようとするだけでは、指導は上手くいかない。

こんな当たり前のことですが、改めて。

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2013年10月09日

良い指導者の条件

 自分に経験は無いが、子供たちに指導をすることになる。

そして、何とか子供たちの前に立って、熱心に指導をしようとする。

身振り手振りを交え、説明もして。

子供たちは、指導者を真似て、何とか付いていこうとする。

でも目の目の子供たちは、上手くならない。

その表情には、明らかに困惑した色が伺えます。









 これは、フットボールの話ではありません。

グーグルのCMです。

ダンスを教えることになった、若い男の先生。

その先生が、子供たちにダンスを指導していく過程がドラマ仕立てになっています。

ダンスが、必修課程になりましたよね。

今まで、ダンスの経験もない先生が、突然、ダンスの指導を求められているのです。

情熱だけでは、指導が上手くいかない。

私たち、コーチにも強くメッセージを感じるCMとなっています。









 このCMでは、先生が、少しずつ成長していきます。



未経験者の先生が、自宅でレッスンを繰り返します。

大きな姿見の鏡を5枚も買って、自分の動きを確認。

さらには、先輩の先生にアドバイスをもらいます。

通勤中も、休みの時間も、トレーニングを繰り返します。

そして、少しずつ、自分自身が踊れるようになっていきました。

いつの頃か、先生の、踊っている表情が変わってきます。

教えるためにレッスンしていた先生。

ところが、踊る喜び、上達する楽しさを知ったのです。








 子供達にも、先生の変化が伝わりました。

先生のダンスが、上手くなっている。

何よりも、先生が楽しそうに踊っている。

先生に引き込まれるように、子供たちも体を自然に動かし始める。

そして、全員が一体となり、楽しみながら踊りだす。










 CMですので、少し上手く行き過ぎなのかもしれませんね。

実際に、選手を指導することは、そこまで簡単なことではありません。

何かをすれば劇的に変化する、魔法の特効薬やレシピがある。

それは、おそらく幻想にすぎない。

小さいことを少しずつ積み重ねては、崩れ、また積み上げる。

そんな地道な作業の繰り返しです。









 でも、このCMでは、大切なことを思い起こさせてくれています。

指導者が、その種目をする喜びを、全身で知っているということです。

その喜びを伝えることも、指導者の仕事。

それならば、指導者自身が、プレーする喜びを知っていなければならない。

昔は大好きだったはずなら、その気持ちを忘れてはならない。

頭でっかちなだけのコーチの話は、本当に興味深いものでしょうか。

プレーする選手の気持ちが見えない、理論ばかりが先行する指導者は?










 良い指導者の条件は、たくさんあると思います。

目の前の選手に対して、大きな責任がありますから。

選手よりも誰よりも、バカが付くほど、サッカー・フットサルが大好きなコーチ。

このことが、まず最初にあり、最後まで抱き続けていきたい。

そんな根源的なことを思い出させてくれる、素晴らしいCMでした。

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2013年08月23日

スペインでは、怖くて痛いもの

「怖いから、出来なかった。」

10年ほど前になるでしょうか。

私の知人が、スペインに語学の短期留学から帰ってきました。

「スペインでサッカーしたの?」私は、興味津々に質問しました。

すると、フットサルを遊びでした程度だと、答えが帰ってきました。

理由は、スペインのサッカーは、本気すぎて怖い。

だから、、、。

私の知人は、高校まで部活でサッカーをしていました。

日本で草サッカーをプレーしても、何ら問題のないレベルのプレーヤーでした。

ですから、私は、彼の回答が、全く理解できませんでした。

せっかくスペインに行ったのに、もったいない。








 同じような話が、本でも紹介されていました。

・テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人・・・村松尚登著

スペインサッカーは痛いという点です。

中略、テクニックを重視した華麗なパスサッカーをイメージする人が多いと思いますが

現実は違います。

中略、それは、彼らが常に勝負にこだわりながらプレーしているため、

ルールで許される範囲内で激しく肉体をぶつけ合うことが習慣化されているからです。

著者は、スペインサッカー最大の特徴が、痛いことだとも記しています。









 また、数々の指導書にも、日本の当たりは弱い。

プレーの強度が低い。

日本と強国の違いは、日常の当たりの強さ、強度の違いに現れている。

そのように書かれているものを、多々目にしていました。

私は、今回受講したスペイン指導者講習会で、この部分がどう求められるのか?

自分の中で、一つの大きな楽しみでした。

ところが、インストラクターは、その部分について、何も触れません。

彼ら自身が指導を見せてくれる、実技講習。

我々受講者が指導と選手役とを順番に行う、指導実践。

何回も、対人のメニューが行われました。

ところが、球際の強さを、プレーの激しさなどを求められたことは、一度もありませんでした。









 少し、モヤモヤしたまま、講習会が終わりに近づきます。

最後に、3回、指導実践が行われました。

希望者を募ります。(私も出しゃばって希望させてもらいました)

1つのメニューが、1対1からスタートする、対人のメニューでした。

インストラクターの2人、ホセとラウールが引っ張り出されました。

彼らが、対決するのです。

ホセは、スラムダンクの安西先生のような体格。

ボールを蹴ってるシーンを見ましたが、正直、普通。

スペシャルに上手い!という技術レベルではありません。

ラウールは、体はがっちりしているものの、ボールを蹴ってるシーンを一度も見せていません。

二人共、いつもニコニコ笑っており、少しほのぼのとした空気すら出しています。










 メニューが始まります。

すると、2人の空気が突然変わりました。

プレーが激しいのです。

ガチッ!!、バン!2人が音を立ててぶつかり合います。

華麗なテクニックが無いので、簡単に突破できない。

すると、ホセがボールキープの体勢に入ります。

ラウールがガシッと寄せて、ボールを奪いました。

次の瞬間、安西先生ことホセが、巨体を揺らして、スライディングタックル。

脚ごと刈り取るような、深い、深いスライディングタックルです。

この一連のやり取りを見て、受講生の我々は、正直驚きました。

それほど、激しい、2人の勝負でした。

ちなみに、ワンプレーで二人は肩で息をして、早々にリタイアしてしまいました・・・。









 でも、彼らにとっては、当たり前のプレーが、それでした。

スペインのフットボールは、やはり怖くて痛いもののようです。

もしかすると、プレーを見せることで、我々に伝えようとしてくれたのかもしれない。

コンセプトも大事。

グループコントロールも、説明の技術も大事。

でも、ここを忘れてはいけないよ。

そう、言わんばかりの、激しいプレーでした。

このプレーは、私の目に焼きついています。




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2013年08月20日

スペイン流!?トレーニングの始め方

 何か、特別な違いがあるはず!?

フットボール先進国に学ぼう!

日本とスペインのトレーニングの違いは何か?

スペインで実際に行われているトレーニングメニューとは?

一緒に受講したメンバーの多くが、具体的な何かを求めていました。

選手を向上させるために、チーム力を上げるために行う。

それは、日本もスペインも代わりがありません。








 とは言え、幾つかの、明確な違いもありました。

その一つに、トレーニングメニューの進め方があります。

日本では、どのように行うべきだ、とされているか。

@メニューの大枠を簡潔に伝える。

A細かいルールや発展内容は、トレーニングを進めながら伝えていく。

Bキーとなる現象が起こった時に、その原因を改善していく。

例えば、

@では、攻撃3対守備2にGKをつけて行うよ。

攻撃はコーチのボールを受けてゴールを目指そう。

守備は、ボールを奪って、コーチにパスして。

さあ、行こう!!

@にかける時間は、数10秒もあれば充分にしたい。










 日本では、最初の説明に時間をかけすぎることは、良くないとされています。

コーチがルールや、意図、留意点を長々と?丁寧に?説明はしません。

もしJFA主催の指導実践で説明が長いと、インストラクターのチェックが入ります。

「選手にプレーさせてください。」

「選手はあなたの演説を聞きに来たのではなく、サッカーをしに来たのですよ。」

厳しい指摘をいただいてしまうでしょう。









 ところが、スペイン人インストラクターの求める導入部分は、違いました。

@+A+(B)を最初の導入部分で丁寧に行うように、繰り返し伝えます。

指導実践の個人に対する振り返りが、行われます。

その時になされた、幾つかの確認がありました。

・コンセプト(正しく理解されたコンセプト)は伝えましたか?

・選手はルール・進め方を把握してましたか?

・トレーニングの時間を選手に伝えましたか?

・トレーニングの目的は伝えましたか?








 日本流とスペイン流では、トレーニングの始め方が違っていました。

一番の違いは、トレーニングを開始する時の選手の状態です。

それとも、プレーする中で、少しずつ掴んでいくのか?

今何をすべきかを、分かった状態でプレーするのか?









 









 実は、私は、指導実践で試してみたことがあります。

日本で今まで指導を受けた方法を試してみたのです。

最初の説明をシンプルに、プレーしていく中で、徐々に発展させていく。

ルールやキーとなるポイントも、随時、タイミングを見ながら伝えていく。

集合から、トレーニングを開始するまで、1分とかけなかったはずです。

すると、どうだったでしょうか?

「とても、良かった」

「グループコントロールをする力が優れていた」

実に良い評価を、インストラクターからいただきました。

彼らに求められた導入方法は、ほぼ使っていないのにも関わらずです。









 結局のところ、選手がどうなったか?ではないでしょうか。

選手が、気持ちよくプレーできる。

そして、トレーニングを始める前よりも、良い変化が起きている。

それは、そのトレーニングが成功したことを意味するでしょう。

その目的を達成するための手段として、その導入部分がある。

この手法の違いは、双方の民族性の違いから来ているのかもしれません。

目の前の選手を見ながら、良い方向に導いていく。

手法は違えども、指導の目的は、日本もスペインも同じのようです
posted by プロコーチ at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月16日

育成の目的

「この2つの違いは分かるか!?」

今回のスペイン指導者講習会で繰り返された、突然の質問。

ラウールインストラクターが、講義中に質問してきました。

・FUTBOLISTA

・JUGADOR FUTBOL

この2つの違いとは?

もちろん、雑誌のタイトルを聞いているわけではありません。








 何人かの受講生が、指名されます。

思い思いの意見をぶつけますが、ラウールは首を横に振ります。

もう一人のインストラクター、ホセと目を合わせ、言葉を交わします。

そして、我々に解説を始めてくれました。

JUGADOR FUTBOL、とは、フットボールにプレイする全ての人間だそうです。

直訳してみると、フットボール(サッカー)を競技する人。

一方、FUTBOLISTA。

こちらは、辞書を引いてると、フットボール(サッカー)選手と出てきました。

それほど、決定的な違いがあるようにも思えません。










 ラウールは、強い言葉で言います。

「全てのプロ選手が、FUTBOLISTAではない。」

「フットボールを知っている、本質を理解している。」

「それが、FUTBOLISTAである。」

ピッチの外でもコンディションを整える。

例えば、何か質問をされても、言葉で答えることができるとも。

これだけでは、よく分かりません。

意味が分かるような、分からないような。











 一方のJUGADOR FUTBOLは、全てのプレイする人間が含まれる。

アマチュアやシニアの選手も、子供たちも、もちろんプロの選手も。

つまり、ボール扱いが優れていたり、フィジカルがずば抜けている選手。

そこでの勝負にとどまって、フットボールそのものは理解が浅い。

全ての面において優れていても、自分を律して、コンディションを整えることが出来ない。

昔の天才が、大成してないことが、多々あります。

そのような選手はJUGADOR FUTBOLではあるけども、FUTBOLISTAではない。














 指導実践や、実技講習中にも、度々FUTBOLISTAの単語が出てきました。

自分で考え、問題を解決する選手。

フットボールの本質を理解している選手。

そのような選手を育成していかなくてはならない。

FUTBOLISTAを育成するんだ!!

そのためには、このような指導が必要だ!

JUGADOR FUTBOLを育てている場合ではない。









 ボール扱いが上手いだけの選手。

それは、いいJUGADOR FUTBOLには成れるでしょう。

ボールを思ったように扱えるのなら、プロの選手になれるかもしれない。

ボールコントロールや、ボールの持ち方、キックの精度。

それは、常に追求していくべきことでしょう。

ただ、そこに留まっていてはならない。

選手だけではなく、コーチも同じだ。

私は、コーチの我々に訴えかけて来たように感じました。









 FUTBOLISTAを育てるための取り組み。

日々の指導の目的は、ここにあるのかもしれない。

今回の講習会での、気づきの1つです。
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2013年08月09日

勉強を続ける

 講習会に参加。

一昨年に受講した、B級養成講習会以来の、講習会です。

今回は、5日間にわたって、スペインのコーチライセンスを取得する講習会です。

モニトールという資格の取得を目指します。

値段は、お高めです。

JFA主催のものに比べ、2倍強。

自分のコーチングスキルを高めるための投資!と割り切って、受講を決めました。








 この資格を、本国スペインで受講した人間に、内容を確認しました。

とても価値のある内容だ、と2人の人間がオススメしてくれました。

「ただし、通訳の質にかなり左右されるよ、」とも忠告はいただきました。

日本の数年?数十年?先を進んでいるスペイン。

彼らの何かを吸収したい!!

そして、それを日本人に持ち帰った時に、どのような化学変化が生まれるのか?

また、報告してきたいと思います。


posted by プロコーチ at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月02日

努力は裏切らないは、不正確。

 「今でしょ!」

このフレーズが、言うのが恥ずかしいくらい、世の中に流布しています。

これで一躍有名になった、林先生。

東進ハイスクールの売れっ子講師から、世の中の誰もが知る有名人に。

たまたま時流に乗っただけの先生ではありません。

20年以上、受験の最前線で指導し続けている。

言葉選びの巧さ、抑揚の付け方、聞くがわを食いつかせる話題。

細かなテクニックは、その経験からくるものでした。

何よりも、その言葉には、力がありました。










 あるテレビで、林先生の特別授業がありました。

指導対象は、受験生ではなく、元不良、その次の回は主婦。

担当科目の現代文を指導するのではなく、人生や生き方を伝えている。

その中で、私の心を打ったのは、言葉があります。

曰く「努力は裏切らない」は不正確である。

「正しい場所で、正しい方向の、充分な努力は、裏切らない!!」

私が、今からジャニーズに入りたいと、真剣に努力してもダメでしょ。

分かりやすい例を明示してくれました。

ただ、間違った方向であっても努力すれば、少しは成果が出てしまうのが問題。

こうも語っていました。








 
 この話は、目標設定の重要性と、継続的で段階的なトレーニングの必要性を説いている。

我々コーチからすれば、当たり前のことです。

ですが、ここまで分かりやすく説明を受けたのは、初めてでした。

なぜ、行き当たりばったりのランダムコーチングではダメなのか。

哲学を持たないクラブやチームが、何故成長しないのか。

努力を怠った選手が、なぜ落ちていくのか。

それをこの言葉一つで、全て説明してくれています。









 もう一度、考え、見つめ直さねばならない。

我々コーチは、選手を預かる責任がある。

コーチが、間違った場所で、間違った方向に向かって馬車を走らせると、どうなるのか。

一生掛かっても、目的地にはたどり着かないでしょう。

目的地に近づくことはあったとしても、たどり着かない。

それは、立っている位置が違う、

努力の方向が違い、量が足りていない。








「正しい場所で、正しい方向の、充分な努力は、裏切らない!!」

ならばコーチは、どのような場を作り上げるのか?

どちらに選手を向かわせるのか?

そして、充分な努力ができるように、どのように促していくのか。

いい勉強をさせてもらいました。
posted by プロコーチ at 02:25| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月26日

スペインのお勉強、その2

「スペインは、もっと、論理的に、レベルの高いフットボール、フットサルをしてると思っていた。」



例えば、誰かが、自分に対してパスミスをしたとする。

「お前、何やってんだ!、ちゃんとコントロールしろ!」

そいつのミスであることが、誰の目から見ても明らかなのにも関わらずです。

自分のミスを認めない。

たとえ、誰かのせいにしてしまってでも。

そんな経験は、何度も何度もあったそうです。

これは言い換えれば、図太いメンタルをしている裏返しかもしれない。








 例に挙げてたのが、FCバルセロナのテージョ選手。

彼は、サイドで、果敢にドリブル突破「regate」を狙う。

相手DFに引っかかって、失敗することも多いのですが。

それでも、何度も繰り返し、仕掛けていく。

チャンピオンズリーグで、欧州の強豪ミランと対決した時には、全くと言って通用しなかった。

それでも、何度も、何度も仕掛けていく。

実は、バルサB時代、2部リーグでプレーしている時も、同じだったと言います。

2部のDFを相手にしても、突破できないことが多かったかもしれない。

2部リーグでも、1部に上がっても、チャンピオンズリーグの大舞台でも。

彼のプレーは、変わらずに、果敢に突破を目指すスタイルです。







 日本人選手なら、どうするでしょうか。

おそらく、ドリブル突破以外の、違う方法を模索するのではないでしょうか。

得意と言え、ドリブルが通用しないなら、思い悩んでしまうでしょう。

でも、テージョを始めとする、スペイン人選手は、そのような選択はしない。

常に、自分の得意な武器を前面に出して、勝負する。

これが、俺だ!と言わんばかりに。









 その一方で、スペインの指導者学校で勉強した内容は、細かく緻密に組み立てられている。

ボールを奪った瞬間、守備から攻撃への移り変わりの局面。

この局面も、一つでなく、さらに4つに分類していると話していました。

彼らは、南米、特にブラジルに対抗するためには、どうすればいいかを出発点にしている。

感性で、なんとなく、体が勝手に動いて成功してしまう。

それに頼っていては、いつまで経っても、ブラジルに勝つことは出来ない。


organizar

フットボールというのは、オーガナイズされていない、オーガナイズ。

指導者がトレーニングを全てをオーガナイズ出来るというのは、何か欠けているのではないか。

混沌・カオスの中にいるけども、オーガナイズしようとする。

選手というのは、常に同じポジションに立ち続けている訳ではない。

少しずつ動きながら、バランスを崩したり、バランスを取り戻したり。

様々なポジションに入っても、チーム全体のバランスを維持することが出来る。

そこで生きてくるのが、「memoria tactica」戦術の記憶。

少人数の局面でのプレーをたくさん身につけておけば、その瞬間に役に立つ。

そのような考え方も、示してくれました。








 スペインの考え方、理論が、全て優れている訳ではないと思います。

何よりも、日本人への適正という問題は、大いに考えなくてはならない。

それを差し引いても、とても興味深い話でした。

頭でっかちの理論ではなく、生身の人間が体験した話を聞かせてもらったからです。
posted by プロコーチ at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月23日

スペイン語のお勉強

 鈴木リュウジ君との会話の中で、幾つかのスペイン語が出てきました。

その中でも、特徴的なものを、印象的なものを書き記します。

日本語にすると、長ったらしい言い回しになってしまう。

スペインでは、当たり前のように用いられている言葉。

リュウジ君がスペインで、強く刻み込んできた言葉です。

日本に定着するようになれば、ピタッとハマる単語が見つかるかもしれませんが。









・depender

スペイン人と話して、生活していて、しっくりこないことが、何度もある。

言いたいことだけを、バーーーと言い放って終わることもしばしば。

話の集約することを、目指さない。

A  =  B  =  C

AとBとが友人で、BとCとが友人である。

Aは、Bに向かって、平気でCの悪口を言う。

別の場では、Cも、Bに向かって、Aの悪口を言う。

共通の友人である、Bの顔を立てることよりも、自分の主張をぶつける。

でも、最終的には、この言葉。

それは、フットボールの意見が異なる時も同じです。

自分の意見に、絶対的な自信を持っている。

議論は平行線をたどったまま。

そこで、「depender」

「まあ、それぞれだからね」のような意味だそうです。

この感覚に慣れるまでに、相当時間を費やしたとも話してくれました。











・fijar

あえて、相手に向かって、ドリブルで近づいていく。

スペースに逃げるのではなく。

そうすると、相手DFを「fijar」することが出来る。

「1st DFを、自分が引きつけ、固定する」ことが出来る。

相手を引き付けることで、周りの選手がフリーになるチャンスが生まれる。

目の前にDFがいると、そこから逃げてしまう。

fijarする意識を持つことで、数的有利の状況から、突破のチャンスにつなげていく。






・conduccion

スペインでは、ドリブルを2つに分けて理解するのが一般的。

1.regate レガテ…フェイントなどを交え、相手を突破するためのドリブル

2.conduccion コンドゥクシオン…ボールを運ぶためのドリブルです。

スペースをつなぐドリブル。

パスの前に、相手DFを引き付けるドリブル。

これらが、「conduccion」です。

この分け方は、ブラジルのフットサルでも同じでした。

また、先ほどの「fijar」するために、相手に向かうドリブルも、まさにこれです。

スピードを上げず、ルックアップしながら。

細かいタッチで、スピードを上げると、周りが見えなくなってしまう。

スピードを緩め、ボールタッチするを減らすことで、顔が上がりやすい。

そこから、パス、突破のドリブル、シュートに入っていく。








 言葉が違うだけで、日本でも同じような考えはもちろんあります。

ただし、言葉が持つ力は大きい。

一言で、それを表すことが出来る言葉があれば。

覚えやすいし、トレーニングや試合中でも、声はかけやすく、思い出しやすい。

ただ、いきなり、fijarしろ!と言ってもね、、。

表現に適した単語や言い回しを探してみなければ。
posted by プロコーチ at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする