2011年12月27日

2度目の講習会

場の設定は、シンプルな方が良いのではないか。

トレーニングを通して、何を選手に獲得させたいか?

どんな刺激を選手に与えたいのか?

その目的に応じて、トレーニングを組み立てていく。

トレーニングを実施する際の、人数、ゴール、サイズ、時間、ルールなどを設定する。

これが、我々コーチの腕の見せ所でもあるのです。





「ボールが2つあって、ゴールが4つあって、フリーマンがいて、さらに・・・。」

ルールが複雑になればなるほど、選手が混乱してしまう。

プレーしている選手は、ルールそのものにとらわれてしまう。

そして、ルールを遵守することが、目的化されてしまう。

トレーニングのためのトレーニングにすべきることを意味するのではないか。

フットボールから離れて行ってしまう。

フットボールプレーヤーを育成したいはずなのに、練習上手の選手を作ってしまう!?

サッカーをさせてあげよう!フットサルをさせてあげたい!







先日、川崎で開かれた指導者講習会に参加してきました。

フットサル日本代表、ミゲル・ロドリゴ監督が指導にあたってくれます。

数年前にも参加したのですが、目からウロコが落ちるほどの衝撃を受けるものでした。

今まで、自分が見たことも、体験したこともない内容だったからです。

彼の理論は、インテグラルトレーニングというもの。

テクニック、タクティクス、フィジカル、そしてメンタルの全てに負荷を加えていく。

FCバルセロナのトレーニングなどで有名になっている、「グローバルトレーニング」

それをさらに絞り込んで凝縮させたものだそうです。

特に、メンタル面にもフォーカスさせていくのが、特徴の一つだと私は感じています。








ミゲルコーチの狙いなのか、講習会では、集まった指導者全員にトレーニングを体感させます。

しかも、全てのメニューを。

自分の理論を、味あわせることで、理解させたいのでしょう。

いくつものメニューが進んでいくにつれ、あることに気がつきました。

数年前の講習会と、メニューがほぼ同じなのです。

開催者に旧知のコーチがおられたので、その理由を質問してみました。

「これらのメニューが、ミゲルの狙いや意図が出やすいからではないか」

私が1度目に講習会を受けた時は、内容を咀嚼するのに、時間がかかりました。

場の設定があまりに複雑で、トレーニングについていくのが精一杯の状況に陥っていました。

攻める方向が、変わる。

ハーフウェーラインを超える方法が(浮き玉、ドリブルなど)指定される。

攻守の役割が、入れ替わる。

これらが同時に、いくつも降りかかって来る。

この理論に基づくトレーニングを初めてプレーしたら、フリーズしてしまっても不思議ではありません。

日本代表の選手たちですら、間違ってプレーをしていた!とミゲルが紹介するほど。

私は、同じメニューでの講習会を受けたことで、より深く彼の考え方に触れられたような気がします。








やはりというか、今回の講習会でも、多くの参加者が頭を抱えていました。

ルールそのものは、頭では分かっている。

はずなのだが、実際にプレーをするとなると、話は別のようで。

順番を間違える、ルールで許されていないプレーをする。

周りで見ていても、その間違いに気がつかない・・・。

ましてや、ルールを逆手にとって、自分が得をしよう!というプレーは少ない。

トレーニングの全ての時間、混乱状態が続いて行きました。







ただし、おそらくこの状態もミゲルコーチの思惑通り。

時間が・空間の余裕がないのがフットサルの大きな特徴です。

すると、メンタル的に追い込まれた状況になってしまう。

トレーニングの時から、体にも、精神にも大きな負荷を掛けていく。

そこで、何が出来るのか?

追い込まれた中で、観て、決断し、プレーを実行する。

このサイクルを、当たり前のように遂行していく選手を育てようとしている。









場の設定における、相反する2つの考え方。

どちらの方法をとっても、メリット、デメリットはあるのでしょう。

最終的には、コーチが何を獲得させたくて、そのトレーニングを実施しているのか?

そして、トレーニング中に、何が起こっているのか?

これを、常に見極めることが、コーチには求められているのでしょう。

トレーニングをさせることを目的にしてはならない。

メニューの家来、場の設定の家来になっている場合ではない。

年の最後に、改めて気づかされた時間でありました。
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2011年12月13日

B級講習会より

 約1年間におよぶ、B級ライセンスへの道がようやく終わりそうです。

(追試さえなければ・・・、今、結果待ちです。)

昨年12月に開催された講習会へのトライアル、そして今年7月からのB級養成講習会。

5泊6日の宿泊研修が3回(専門課程前期、共通科目課程、専門後期)。

それぞれのレポートに、準備。

振り返ってみると、久しぶりに、「勉強した!!」と実感しました。

仕事に穴を空けながら、講習会に参加。

快く送り出してくれた同僚や、お客さんに、感謝しなければ。








 後期の課題で、このようなものがありました。

「コーチとしてのあなたの長所と短所を答えなさい」

課題はさらに、このように続きます。

「またどのように伸ばし、改善するかを答えなさい」

出された課題で、一番考えこんだ内容だったかもしれません。

ナイフを突きつけられたように、ドキッとして、一瞬固まってしまったのです。







 我々コーチは、選手やチームの長所・短所を分析しようとし続けています。

そして、どのように改善し、伸ばそうとするのかをプランニングし、実践しています。

これが、自分自身のこととなると!?

このような機会でもない限り、見つめ直すことはありません。

頭を抱えながら、自分の立ち位置を変え、観察してみました。

そうすることで、長所も、短所も、浮かび上がってきたのです。

第三者的に自分を見つめなおしたとも、言い換えれます。







 また、修了式で、インストラクターのコーチが、このような話をしてくださりました。

「普段、コーチは、人から評価されることは無い。」

「私たちが、時には厳しいことを言ったかもしれないが、」

「チームに帰って、役立ててくれれば。」

「チームに帰った時に、我々と皆さんとのベースが合っていれば、それでいいのです。」









 インストラクターのコーチが言ってくださった内容、同期の受講生が言ってくださったこと。

そして、自分なりに感じたこと。

忘れないように、たくさんメモしました。

また、客観的に言ってもらえる機会は、しばらく無くなってしまいます。

自分に質問を、投げ掛けなくてはなりません。

「あなたの長所と短所は?」

「どのように伸ばし、改善しますか?」
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2011年11月01日

多面的に観る。

 公認B級コーチ養成講習会の共通科目では、多くの科目を勉強しました。

普段、フットボールのコーチをしている人間は、あまり触れていない部分が多かったかもしれない。

スポーツ医学、スポーツ心理学、スポーツ社会学、トレーニング科学。

体育大学や、専門学校で、トレーニング科学を修めているコーチは、自信満々で臨んでました。

スポーツ社会学や、スポーツ心理学の授業は、興味深い内容でした。

一方、医学は、聞いたことの無い単語、普段使わない漢字に苦しめられました。

全員が、全ての科目を、楽しく受講できたわけでは、正直無いはずです。









 今回、これら共通科目を受講することで、何を得たのでしょう。

知らないよりも、知っていたほうが良い知識や、考え方を教わりました。

これら全ての知識が、普段の指導やクラブ運営の役に立つか?

と聞かれれば、素直に「はい」とは言いがたい。

今回得た知識の中で、頭のフォルダから出て来る機会がないものも、あるでしょう。

特に、テストの前日の深夜に、必死でテスト対策していた時は、疑問も浮かびました。

この勉強は、何かの役に立つのだろうか・・・。











 5泊6日の集合講習を終え、今は、こう考えています。

「フットボールという像を、今までとは違う角度から観る視点をもらった」

例えば医学。

貧血の中でも、スポーツ貧血というものがある。

症状として、動悸、息切れ、めまいなど。

ところが、運動時にも症状が表れる。

最後の一踏ん張りがきかず、最後の余力がない。

スタミナ不足や、早くバテる。

このような症状が起こるのだそうです。



バテている選手を目にした時に、通常どう考えるか。

「コンディションが悪い、走り込みが足りない、無駄走りが多い」

このような考えを持つコーチや、選手が多いのではないでしょうか?!

なかなか、鉄分を多く含んだ食事を、ビタミンCと共にとらせる指示は出てこない。

そもそも、発想に無かった。

(コーヒーや紅茶に含まれるタンニンが吸収を阻害することも学びました。)
 
キレイ事や、優等生発言でなく、新しい視点を得れたのです。










 他にも、スポーツ心理学のところでも、様々な視点をもらいました。

「人は心で相手を見てしまう。」

私たちが見えているものや事柄は、そのままではないのです。

事象がゆがんで見えることは、よくあるそうです。

私の心に、グサッと刺さったフレーズがあります。

「人は自分が納得するように、見てしまう」

だから、ゆがんで物事を見てしまうのでしょう。

関心や願望、思い込みや価値観が、見え方に影響を与えている。

自分では正しい!と思っていても実際はずれている、見えていない。



 それを実証するようなゲームも体験しました。

映像を観ながら、指示に従うゲームです。

例えば、人間8人(白4人・黒4人)が入り乱れて、ハンドパスをしている。

そのパスの本数を数えるゲームです。

講師に、黒チームのパスの本数を数えろと指示され、必死で本数を数えます。

入り乱れているので、ボールの動きに集中し、本数を数えます。

終わって、講師が我々に問いかけます。

「何本ですか?」

皆、本数は数えれてました。



ところが、このゲームには仕掛けがあるのでした。

続けて質問されました、「何かが通ったのですが、見えましたか?」

首をかしげます。

もう一度、その部分を再生されると、驚きの映像が目に飛び込んできました。

ムーンウォークする熊が、何秒もはっきりと映っているのです。

60人ものコーチがいて、誰一人、熊に気づけなかった・・・。

ボールの動きに注意を向けて、フィルターが掛かってしまっていたのです。

まさに、関心が見え方に影響を与え、偏った見方をしてしまった。

まんまと、わなに掛かってしまったのでした。






 このゲームは、休憩明けのウォーミングアップのように、楽しく取り組ませてもらったものです。

その奥にあるのは、遊びではありませんでした。

普段、我々の心に、妙なフィルターが掛かっていないか!?

自分が納得するように、自分の都合がいいように、選手を見ていないか?!

背筋が寒くなる瞬間でした。









 このような新たな視点、気づきは、トレーニング科学でも、社会学でもありました。

機会があれば、また紹介したいと思います。

講習を受けた、その領域の全てを学んだわけでは、もちろんありません。

学びを深めるきっかけをもらったというのが、正しい表現なのでしょう。

入り口に立っただけですが、そこからの視点は新鮮なものでした。

少しでも、コーチとしての幅が広がればいいのですが。

後は、実践あるのみです。
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2011年10月14日

基本を高める

 体操の世界選手権、日本代表内村航平選手が、偉業を達成しました。

個人総合で史上初の3連覇を達成!!

テレビを観ながら、思わず握りこぶしを作るくらい、興奮していました。

最後の鉄棒での着地が「ビタッ」と決まった瞬間、さらに強くコブシを握り締めていました。

世界一に一度なるのも大変なのに、3連覇ですから。

彼のすごさ、さらには、日本体操のすごさを感じさせられました。









 彼らの武器は、何なのでしょうか?

最も成功している取り組みが、美しさだそうです。

難易度の高い技術に走る。

パワーに任せて、ダイナミックな体操をする。

一時期は、世界的にそのような流れがあったようです。

特に、多少着地で失敗してでも、姿勢が崩れても、難易度の高い技を演技に組み込む。

言わば、技術偏重の傾向。

そんな中、日本が取り組んでいたのが、美しさ。

特徴である「美しい体操」は、アテネや北京の五輪で冨田洋之や鹿島丈博が見せてくれました。

アテネでの米田功もそうです。

彼らは、明らかに他国の選手とは違う格段の美しさで、団体金メダルを獲得しました。










 その彼ら全員、同じ指導者の下で育ちました。

城間晃コーチです。

幼稚園から、中学までの体操を指導するコーチで、言わば育成年代のプロフェッショナルでしょう。

大阪の清風中学を20年連続!!全国一に導いています。

特筆すべきは、メダリストを含むオリンピック選手を、9人も育てていることです。

今だけでなく、将来にも責任を持ち、育成コーチとしての高い実績を積みあげている。

彼の本を読むと、確固たる信念が伝わってきます。

信念とは、基本の習得を、何よりも重んじると言うこと。

そして、基本を追求し、基本を固めれば、才能は自然と開花する。

この考えの下、子供たちの指導に30年以上、携わっています。















 彼の著作を読んでいると、種目は違うものの、コーチとして学ぶべきものが多い。

城間コーチは、破天荒な人物像であるらしく、自分でもその部分に言及しています。

外見や外面だけを想像すると、おおよそコーチらしくないようにも感じてしまうのです。

ところが、本を読んでいると、育成コーチとして必要なものを持っています。

子供への愛情、体操への情熱。

そして、未来を見据えて指導していること。

「オリンピックへ行かせる」と思って指導をしてはいない。

何人ものメダリストを育ててもなお、そうではないのです。

「将来、オリンピックへ行けるような選手に育てよう」という発想だそうです。

その発想が、育成年代に基本を徹底することにつながるのでしょう。









 そしてもう1つ。

「基本」を磨くと言えば聞こえはいいのですが、「基本」とはなんなのでしょうか?

土台を大きく育てるから、将来花開く。

では、土台とは、どの部分をさすのでしょう。



城間コーチは、このように考えています。

『オリンピックという目標を見据えて、今、何をしなければいけないのかということを

追求してきた結果、体操競技の基本というものを私なりにつかんできました』

城間コーチの言う基本とは、


美しい基本姿勢。

ゆかの「倒立」鉄棒の「大車輪」あん馬の「旋回」のように、それぞれの種目の基礎となる基本技。

…引用  「基本力」 城間晃  ダイヤモンド社より




城間コーチは、難しい技術を身に付けさせるよりも、基本を追求する。

『城間先生には体操米田功の基礎の部分を作ってもらいました。

「美しい体操」

ひざ・つま先・肩・胸・お腹・・・とあらゆる所を指摘されながら、

技をすることではなく、「美しく捌く」

今のルールで一番大切なことが身体に染み付いてます。』

教え子である米田功も、このようにコメントしています。







 そして、基本ができていると、スランプの時に戻れる場所にもなってくれるとのこと。

選手の将来像を、イメージできているから、固めるべき「基本」が分かる。

将来の目標が明確だから、子供の時に身に付けさせる必要がある「基本」が見えてくる。

「基本」と呼ばれるものは、土台であり、立ち返る場所であり、選手の幹でもあるのです。










 我々フットボールのコーチが、身に付けさせなければならない基本とは、いったい何なのか?

これを徹底的に追求することで、将来、自分の手を離れた時、いつか選手の才能が花開く。

テクニック?

フットボールを深く理解すること?

それとも、折れない心、負けず嫌いな心?

フットボールを好きにさせること?

その答えは、コーチ1人1人が、それぞれ確固たるものを心に持つ。

それを選手の今と、将来に責任を持って、追求すればいいのでしょう。

私の場合は、・・・・。
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2011年10月04日

ポジショニングの改善

 「立ち位置を微調整させる。」

これが、分析の結果、最も改善しなくてはならないポイントだと感じました。

私が指導している、幾つかのチームの1つでのこと。

丁寧にボールをつなぎながら組み立てようとするのですが、なかなか上手く行かない。

トラップからパスまでが遅く、DFのプレッシャーを受けてしまう。

ただし、これは現象に過ぎない。

なぜ、この現象が起こってしまっているのか?








 この現象の原因は、いくつか考えられるはずです。

ボールを受ける選手のポジショニング。

体の向きを意識し視野を確保しているのか。

ボールコントロールの技術。

パスのスピード、ボールの質、タイミング。

受け手同士の関係の構築。

出し手と受け手とのコミュニケーション。

これらが、複合的に絡み合って、原因となっている。








 ざっと挙げてみても、たくさんの要素があります。

そして、どれをとっても、もう完璧というものはありません。

フットボールの試合をする限り、追求し続けなくてはならないものばかり。

だからと言って、コーチが解説者になるわけにはいかない。

「パスが回っていませんね〜。」

「攻撃のリズムが良くないですね。」

コーチは、原因を分析し、トレーニングやミーティングで解決・改善する役割を担っています。









 そして、私が出した処方箋が、ポジショニングを修正することです。

具体的に言うと、受け手と受け手とのポジショニングが重なっている。

すると、出し手の選択肢が少なくなってしまう。

相手DFに前に立たれるだけで、詰まってしまうのです。

ボールを受ける意識が強すぎるのか、ボールと自分との関係しか作れていない。



簡単に図示すると、このようになってしまっている。
        
 A●       B         C


↑攻撃方向

ボールを持ったAに対して、BとCとが一直線上に並んでしまっている。

もしくは、近しい高さに位置している。

          B
A●                  C

↑攻撃方向



「ボールを受けるために顔を出せ」

そう言われたBの選手は、思っているかもしれません。

(オレはもらえる位置にいるから、関係ない)

Cの選手も同じかもしれません。

(オレだって、パスもらえるよ、速く出せよ)


では、1人だけ相手DF「☆」が入ります。



          B
A● ☆                 C

たった一人のDF「☆」が立つだけで、Aの選択肢が無くなってしまう。








 これを防ぐために、BとCとが位置を変え、角度を作る。


         B
         ↑
         ↑
A● ☆                 

                 ↓
                 ↓
                 C



攻撃方向





 このように、ボールを持っていない選手2人が、正しい角度、距離、タイミングでサポートする。

そうすれば、1つのパスコースを消されたとしても、2本同時に消されることはない。

この範囲を広げていくことで、ボールを持った選手に、数多くの選択肢を与えてあげる。

トレーニングを通して、繰り返しコーチングしても、なかなか改善されない。

私の働きかけが良くないのか?!

コーチの自分自身がピッチに立って、ポジションを修正させながら、練習試合をしました。

ボールを持っていない選手同士の関係作りを促すことで、このサポートを生み出そうとしました。







 例えば、1−4−3−3のフォーメーション。

DFラインはフラット、中盤は逆三角形とします。

左サイドバックが持った時に、幾つのパスのラインがあるのか?

GK,左CB、中盤の底、左のインサイドハーフ、左ウイング、CF。

この6人が重ならないように、サポートをしようとする。

前後左右に広がりを作り、間の狭いところにも立つ。

ポイントは、ボールと自分の関係だけに止めないこと。

ボールを持っていないもの同士が、お互いの立ち位置に気を遣いあうことでしょうか。









 すると、結果として、トライアングルが形成されています。

しかも、1つだけでなく、4つも5つもです。

この動きを連続して、素早く行うこと。

それが、ボールを持った選手を困らせない、いいサポートになるでしょう。

自然と、ボールの動きやパスのリズムが改善されます。

ビルドアップしてチャンスを数多く作ることにもつながっていくでしょう。

この練習試合では、少しずつ、中盤を有効に使うことが出来ていきました。

ボールを持った時に、出し所を探して困っている選手も、少なくなってきました。

処方箋の効果が、少しはあったようです。









 理想は、選手がこの原因に気が付き、自らで修正する。

その集団を作ることが、理想のチームに近いのです。

選手たちは、たくさん考え、何とか試合中に修正しようと、苦闘します。

それでも修正できないまま、時間が過ぎる。

何回も試合をしても、同じ現象が起こる。

その時が、コーチの出番ではないか。

その時が来るまで、時機をうかがう。

サポートだけでなく、コーチの働きかけもまた、タイミングが重要。
posted by プロコーチ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月02日

60%を合わせよう

「60%の部分を合わせて行きましょう。」 

B級コーチ養成講習会中に、何度も耳にしたフレーズです。

担当してくださった、インストラクター役のコーチが、意識して伝えていたように感じます。

さて、60%とは、何を意味するのか。







 B級の講習を受けているコーチたちを、大きく3つに分けることが出来ます。

・JFAの発信を礼賛するコーチ

・独自のやり方にこだわり、JFAの発信に対して懐疑的なコーチ

・その中道を行くコーチ(比率はコーチそれぞれ)


 JFAの発信を、盲目的に信じているコーチもいます。

まるで、それがサッカーの全てかのように、捉えているのかもしれません。

「日本が世界で戦えるようになったのは、JFAの今までの取り組みのおかげだ、だから・・。」

一方、その逆に懐疑的なコーチは、こう言います。

「JFAのやり方では、金太郎的な、個性のない選手しか育ってこない。」

今まで、私が出会ったコーチでは、このように分かれています。







 インストラクター役のコーチは、おそらく、このような意見を耳にしているはずです。

だから、冒頭の言葉が出てくるのでしょう。

「60%の部分を合わせて行きましょう。」 

ここで言う60%とは、フットボールの基本となる部分を示しています。

「基本となる分、これを合わせましょう。」

「60%くらいでしょうか。」

この考えを耳にして、私の胸に引っかかっていた部分が、ストンと落ちた気がしました。









 私は、ここ10年、年に2回ペースで、JFA主催の指導者講習会に参加していました。

そこでは、発見、勉強になる部分が多くあり、足を向ける価値が十分にあるものでした。

実は、若干、納得行かない部分があったのも、事実です。

講習会の空き時間を使って、インストラクターに質問をします。

そこで、納得出来た時、それでも首を傾げてしまうとき。

それは、講習会を受けた他のメンバーも同じのようでした。

休憩時間などで、マイナスの感想をこぼす方は、少なくありませんでした。

「そうは言っても、・・・の場合には、」

「現場では、・・・・で、そのように行かないことも多々あるよ。」

そもそも、1か0かのような正解を求めていたから、疑問を抱えてしまったのではないか。

だから、JFAの発信が自分の意見と同じなら納得し、違ったなら不満を持つ。

自分の意見を近づけれる部分ならいいのですが、自分がこだわりを持っている部分なら、大変です。

自分の今までは、間違っていたのか?

それとも、JFAが、現場と乖離してしまっているのか?

極端な発想に陥るケースもあるはずです。









 ところが、合わせる部分は、基本部分である60%。

残るは40%。

「残りの部分は、指導者個々のアイデアやスタイルを大事にしてください。」

指導者一人一人の、経験や勉強の成果、蓄積、気づき。

所属するクラブのフィロソフィーにあたるかもしれない。

基本を追求していく、そして合わせて行く。

このように聞けば、なんともゆとりを感じて、日々の活動に向かうことが出来ます。








 この言葉のおかげで、コーチとして、今後の取り組みがハッキリします。

60%の基本部分を、徹底的に叩き込む。

その上の屋根となる部分を、自分で積み上げていく。

養成講習会で、今後の指標となる言葉を頂きました。
posted by プロコーチ at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月29日

大きな課題

 B級コーチ養成講習会も最終日。

筆記試験を終え、昼ごはんを食べ、前期の日程を全て終了しました。

同期は皆、家路についています。

私は、別件で、施設の方と話す必要があったので、気が付けば、一番最後になっていました。

すると、そこに、JFAのインストラクターが、出てこられました。

整理や、片づけをしていたのでしょう、大きい荷物を持って、カウンターに向かっています。










 講習会が終わったためか、少しリラックスされたいました。

少し申し訳なく思いながらも、思い切って質問しました。

「後期に向けて、私はどのような部分を改善すればいいでしょうか?(指導実践において)」

すると、少し間を置いて、丁寧に答えてくれました。

『みんな課題は同じだよ。』

さらに、少し間を置かれてから、次の言葉を継いで行きました。

『みんな、観えていないよ。』

『目の前で起こった現象ばかりを追いかけていてはならない。』

『その現象がなぜ起こったのか?その原因を観なきゃあね。』

『一番難しいけど、そこを伸ばさなきゃダメだよ』

『「観る目」を養うように』

との、厳しくも、優しいアドバイスを頂きました。








 「どうやって、観る目を養ったんですか?」

 「現役時代から、ものすごく観えていましたよね?」

私は、インストラクターに、投げ掛けてみました。

すると、面白い答えが返って来たのです。

『相手DFがビックリするようなことをしようと思えば、そのためには観ないと!!』

『で、さらに行くと、観ているんだけど、観ていないようにしたりもしたよね。』










 インストラクター役のコーチの観る目は、本当に鋭いものがありました。

実技中も、全てのことがお見通し。

ズバッ!ズバッ!と、起きたこと、その原因、付帯状況、全てを言い当てます。

ごまかしは、全く効きません。

口調は優しいのですが、あまりの鋭さに、仲間と共に、怖さを感じるほどでした。

現役の頃から観る目を持って、コーチになっても観る目を持っている方です。

そのように、ずっと、取り組んで来られたに違いない。

そのコーチからすれば、我々は皆「観る目」が足りなさ過ぎるのでしょう。










 選手にだけ、観えているか?と叫んでいてもダメ。

コーチも、観る目を養わなくては!!

この大きな課題に、真摯に取り組んでいくことが、自分のレベルアップにつながる。
posted by プロコーチ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月22日

我々が持つ武器

 我々は、世界の先進国を真似することで、国力を上げてきた過去があります。

古くは、渡来人に技術を教わる。

明治時代の文明開化の際にも、お雇い外国人に、お世話になった。

そして、戦後の復興の際には、世界に追いつき追い越せと、最新技術を真似た。

トピックスを挙げましたが、長年に亘って、ずっーと、繰り返されてきています。

元々備わっているのか、後天的に身につけたのかは分かりません。

我々日本人は、器用に真似をし、さらに進化させるのが、得意のようです。










 フットボールの世界でも、同じことが言えるでしょう。

フットボールネーションである、イングランド、ドイツ、ブラジルの真似をしてきました。

最近なら、フランスやスペインの真似でしょうか。

必死に、真似をすることで、日本の実力は上昇してきました。

時に、大国から勝利を挙げることもあります。

育成も高い評価を受けているため、若い年代の選手が、多くヨーロッパで活躍を始めています。

一所懸命に、先進国の真似をしてきた努力が、少しずつ報われているのでしょう。









 育成世代では、各年代のワールドカップに定期的に出場できている。

トップの世代も、ワールドカップで、ベスト16に入れた。

開催国ではなく、アフリカの地で、結果を残すことが出来た。

では、さらに強くなるためには、どうすればいいのか?

世界で、ベスト8に入るためには、さらに、ベスト4を目指すためには。

どのような取り組みが必要になってくるのか。

真似だけではない、取り組みです。











 あまり当てにはなりませんが、FIFAランキングを見てみます。

トップ10くらいは、当てになるでしょう。

スペイン・ドイツ・オランダ・イングランド・ブラジル

・イタリア・ポルトガル・クロアチア・メキシコ・アルゼンチン。

世界の列強が並んでいます。

強いだけでなく、チームのイメージが想像つきますよね。

どんな試合運びをするのか?

どのようなタイプの選手が出てくるのか?

良い所だけではなく、悪い所まで、浮かんでくるかもしれない。

それぐらい、色と言うか、スタイルというものが、はっきりしている。

彼らは、お互いに影響はし合っているでしょうが、真似はしていないでしょう。

なぜなら、自分たちの国のスタイルを、はっきりと持っているからに、他なりません。

では、日本は?








 今回、なでしこJAPANが、快挙を達成しました。

彼女たちは、「攻守にアクションを起こすサッカー」に取り組み続けていました。

ボールを持ちながら、ポゼッションしながら、自ら仕掛けていく攻撃です。

自分たちが、試合で主導権を握るために、アクションを起こしていく。

ワールドカップでは、自ら、アクションを起こしていく姿を、たくさん観ることが出来ました。

カウンター頼み、セットプレー頼み、のリアクションサッカーだけではありませんでした。

Japan’s Wayと呼ばれる、日本独自の戦いを追求してきた成果です。







 残念ながら、世界のトップ3である、ドイツ・アメリカとの試合は、受けに回る時間が多かった。

世界のトップオブトップとの試合では、主導権を握ることは、正直難しかったようです。

それでも、ボールを奪って、自らアクションを起こしていくスタイルは継続されていました。

ドイツ戦の丸山のゴールは、日本らしい、素晴らしいコンビネーションでしたよね。

単発に終わってしまった、あのようなボールが動いていき、多くの選手が関わる攻撃。

どんな相手でも、ポゼッションで上回り、常に仕掛けることが出来る。

最終的には、そのような姿を見たいものです。









 彼女たちは、全ての試合では、主導権を握れなかった。

ではなぜ、彼女たちはワールドカップを制覇することが出来たのか?

自分たちよりも、大きく、強く、速い選手を相手にしても、耐えることが出来たのか?

パッと見には、Japan’s Wayを実行することは出来なかったのではないか。

それでも、ワールドカップを、見事に掲げた。

そこに、我々も学ぶべき点があるはずです。











 1つには、日本人のメンタル特徴が発揮された大会だったと言えるのではないか。

日本人のメンタルと言うと、マイナスのイメージもあるかもしれません。

・自分で責任をとらない、

・あいまいにする、

自ら考え、決断を求められる、フットボールの世界では、マイナスに働く?

ムラ社会でやっているにはいいかもしれない。

国際舞台に立った時には、通用しないのではないか。

このような意見を耳にします。









 これらの短所を裏返せば、そのまま長所になった。

それが、なでしこたちだと、私は考えています。

・チームのために、全てを捧げる。

・チームの意志に優先権があって、自分の価値観や意志は、それに準ずるものとする。

自らを犠牲にしても、チームの勝利、チームのプラスになることを選ぶ。

最後の最後で、足が伸び、体を張れた力の源は、チームの一員であるという誇り。

チームの価値観がスタイルが先に立つ姿は、歴史のある、クラブチームを連想します。

これは、単なる根性論ではなく、そのような組織を作り上げた成果なのです。








 サッと集まって、合宿し、試合に臨む。

クラブの活動が忙しい。

選手が、様々な地域に散らばっていて、母国に簡単には帰れない。

大きな大会期間中にも、チーム作りを続けなくてはならない。

能力はあるけど、個人のエゴも強い選手たち。

我が物顔で振舞う選手たちを、1つの方向に向けるのは、簡単なことではありません。

失敗すれば、フランスのように崩壊することすらある。

それが、今の多くの代表チームの、悲しい姿です。








 なでしこJAPANに学ぶなら、チームに対する忠誠心を高くする必要がある。

エゴを持つのではなく、チームに対しての犠牲心を持たなくてはならない。

簡単に諦めるのではなく、忍耐強く、勤勉に走り続ける選手で構成されていること。

皆が、自分のためではなく、日本やチームのために戦っている。

そのような方向に選手の顔を向けるための、アプローチを考える。

使い古された表現ですが、1+1が、3にも4にもなっていく。

個と個とでぶつかり合うだけでは、世界のトップになることは難しい。

集団の力を大きくしていく努力の必要性を、なでしこは表現してくれていました。

これが、我々、日本独自の戦い方のベースになるのではないでしょうか。
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2011年07月05日

大人の柔らかい頭

 ベスト8、ブラジルに惜敗。

U−17ワールドカップで、日本代表が活躍を見せました。

結果だけでなく、試合内容も評価できるものではなかったでしょうか。

トレセンで、JFAが訴え続けているスタイルを、見せてもらった。

それが今回の感想です。







・試合の主導権を握る戦いをしよう。

・動きながら、技術を身につけよう。

ナショナルトレセンで、繰り返し、繰り返し、本当に何度も聞いた内容です。

それを徹底して身につけたら、このようになる。

そんな姿を見せてもらったように、感じます。

ゴール前の崩しなどは、まさに、その通り。

パワーを持って、ゴール前に入っていく。

タイミングを合わせ、ボールを受け、動きながらコントロールする。

そこに、数人の選手が、かかわる。

個の輝きだけに頼らない崩しは、何度も相手を置き去りにしていました。

トレセンメニューで、トレーニングしている再現を、世界の強豪相手に見せていた。

これを継続していけば、日本スタイルとして、世界に通用するのでは?

まだまだ、ミスも多く、シュートを強引に打って欲しい時もありましたが、期待も膨らみます。








 そもそもこの年代は、日本特有の問題もあり、結果が出ていなかった年代でもあります。

U−20、U−23年代は、それなりに世界大会で結果を出していました。

(最近の敗退は気になりますが)

ところが、U−17年代は、アジアの予選すら突破できない時期が続いていました。

本大会に出場しても、グループリーグで敗退。

グループリーグを突破したのは、日本開催の1993年だけでした。

しかもこの時は、キックインが試験的に導入されており、少し特殊な大会でした。








 その日本特有の問題とは、学校制度、チーム編成にあります。

15歳から16歳で、中学から高校に切り替わる年代です。

以前は、高校受験のために、半年以上、ボールを蹴れない時期があるのが普通でした。

私も、中学の部活を夏に引退して、高校に入学する春までの間のブランクを味わいました。

1人でボールは蹴っていたものの、感覚や体力を維持するのは、相当難しいものです。

ぐんぐん成長していくこの時期に、半年も成長が止まってしまうのです。

もったいないですよね。

この年代の選手の多数がそうであるならば、世界で戦うのは難しい。









 また、3年刻みでチームを編成することが多い、日本。

主体がクラブチームに移り、中体連、高体連のチームでは無くなっても、それは同じです。

+*`@ユース、$%#高校、というチームが、1つ参加するだけです。

例え、そのチームに50人いても、200人いても、同じです。

10代で、1歳の歳の違いは大きいものです。

増してや、2歳違いともなると、その差は歴然としています。

すると、試合に出場するのは、体の大きな3年生が主体になるでしょう。

2年生は数人、1年生にいたっては、皆無です。

1年生で試合に出ていたら、ニュースでよく取り上げられている、ということは物珍しいのです。

せめて、2年刻みでチームを編成し、各チームごとにリーグ戦、大会を戦う。

出来れば、1年刻みでチームを編成することが出来れば、もっといいですよね。







 この、日本特有の問題を解決するきっかけ、となるべく大改革が行われました。
 
2006年に国体の少年男子の部が、U−16化されたのです。

潜在能力は高くても、体格や上下関係に阻まれ、試合に出れない高校1年生。

私のように、高校受験でサッカー部を引退しなくてはならない中学3年。

彼らに対して試合出場の機会を与えただけではありません。

彼らに自信を持ってプレーできる場の提供であり、光を当てるきっかけを作ることが出来たのです。

当初の目論見どおり、この年代の強化につながりました。








 
 国体のU−16化だけが、今回のU−17ワールドカップの躍進だとは思いません。

その他にも、地道な、根気強い取り組みが、1つの結果を見せたのだと思います。

昔からそうだった、という訳の分からない理由で、子供たちの成長を考えない大人は困ります。

それでは、せっかくの才能がつぶれてしまっていたかもしれない。

柔らかい大人の頭の発想が、子供の成長を助けることが出来た。

この歩みを止めないためにも、柔らかい発想を出し続ける責任が、私たちにはあるはずです。

今までそうだったから、は禁句で。

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2011年05月10日

100人のコーチと、1000人の選手。

 連休を利用して、毎年恒例の遠征に出掛けました。

長野県菅平で開催される、日本最大級の女子サッカーフェスティバル。

震災の影響もあって、今回は70数チームと、参加チームがやや少なめでした。

それでも、開会式に、選手が一同に会する姿は、なかなかのものです。

約1000人の選手が、そこには並んでいました。

おそらくコーチも、軽く100人は、参加しているはずです。







 オープンな参加を認めている大会であることが、このフェスティバルの特長でもあります。

そのため、年齢層や、属性も様々です。

中学生を主体としたチームから、高校、大学の部活動のチーム。

当然、クラブチームも多数参加しており、10代から40代まで年齢層も様々。

Lリーグに参戦しているチームも参加するなど、なんとも間口の広い大会です。

25分ハーフで行われる、この大会。

試合によっては、26対0の大差の試合もあったとか・・・。

将来のなでしこと、一般の愛好者とが、戦うチャンスがあるのも、楽しみの一つですね。








 100人もの指導者がいれば、さまざまなタイプの指導者が参加されていました。

選手に、ポジティブないい声かけをして、プレーを促そうとするコーチ。

言葉は少ないのですが、普段の取り組みの成果か、心地よい緊張感をもたらすコーチ。

笑顔で、選手を優しく見守るコーチ。

様々なタイプのコーチを見させていただくことも、この大会に参加する楽しみであります。






 ところが、残念な姿を見せるコーチも、目に入ってきました。

威圧的な態度やネガティブな言葉で、選手を指導しようとするコーチです。

選手の反骨心を引き出そうとしている?

負けず嫌いな選手に対して、はっぱを掛けている?

普段の活動を知らない私は、その瞬間だけを切り取って、マイナスに受け取りたくはありません。









 そこで私は、声を掛けられている選手に、少し観察しました。

選手は、全く、そのコーチに反応を示していません。

具体的な指示も中には含まれているのですが、変化が観られないのです。

あまりに、ネガティブな働きかけが多いために、弊害が出ているのでしょうか。

選手は、心に蓋をしてしまった。

コーチの存在を、やり過ごせば通り過ぎる、うるさい雨・風くらいに思っているのでしょうか。

私の頭には、他山の石ということわざが、頭に浮かびました。








 また、今回のフェスティバルでは、このようなこともありました。

うれしい再会です。

最終日は、順位決定トーナメントの、それぞれの勝ち残りチームが公式戦を行います。

残念ながら敗れたチームは、フレンドリーマッチを行うのです。

敗れたチームのコーチ、50チームくらいでしょうか、編成会議を開きます。

我々は、懇意にさせていただいているチームのコーチと、マッチメイクさせてもらえました。

このチームは、技術的にしっかりしていて、ボールを丁寧に扱う好チーム。

ここ数年、ありがたくも毎回対戦させていただき、勉強させてもらています。







 せっかくなので、もう1、2チームに声を掛け、ミニリーグをしよう!という話になりました。

すると、その編成会議に、以前に知り合ったコーチの姿を見かけました。

福島のJヴィレッジで開催された、指導者講習会でご一緒した方です。

彼は、全国選手権に出場する、強豪高校の監督を務めておられるコーチです。

そして、その高校は、東北の被災地ど真ん中にあるのです。

今、どのような状態なのか、気がかりでした。






 数年ぶりにご挨拶すると、変わらず、その高校の指導をされていました。

私のことも覚えてくださっており、フレンドリーマッチをすることになりました。

話を伺うと、大変な事態にもかかわらず、この大会に参加されたそうです。

その高校の厳しい現状を、教えてくださいました。

・チームの選手同士は、2ヶ月ぶりに、長野で再会を果たしたこと。

・用具やユニフォームが流されてしまったので、ビブスで代用すること。

・選手が9人しかいないので、出来れば、選手を貸して欲しいとのこと。

・残念なことに、転校を余儀なくされた生徒が多数いるのだそうです。






 翌日、3チームでの、フレンドリーマッチを行うことになりました。

私は、前日、チームの選手たちと確認しあいました。

それは、「ピッチに立って、全力を尽くすこと。」

余計なことを考える暇は無いし、ピッチに持ち込むものではない、と。

選手たちも、当然のように、それは分かっていました。

私が、余計な気遣いをする必要は、無かったようです。








 対戦相手の選手たちは、両チーム共に、元気に、ハツラツとプレーをしていました。

それを助けているのは、両チームのコーチでしょう。

優しさと、厳しさとを併せ持ち、ポジティブな態度で、選手に接していました。

ベンチと、ピッチとの間は、いい関係でつながっているようです。

選手は、連戦で疲れていても、最後まで走り、ボールにかじりつきます。

このような空間は、とても心地のいいものです。

指導者をしていて良かった、と思える瞬間でもあるのです。








 結局最後は、ピッチがあって、ボールがあって、そこに選手がいる。

私たちに出来ることは、目の前のボールと、真剣に向かい合うことだけ。

それは、どこにいっても変わらないのですね。
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2011年04月19日

20年VS1年

「この勝利は、この20年間の試みに参加した全ての人たちのものだ。」

昨年の11月に行われたクラシコ後、FCバルセロナのグアルディオラ監督のコメントです。

この時の、バルサはすさまじかった。

ホーム、カンプノウでのクラシコとは言え、ここまで、レアルマドリーを叩きのめすとは!

直前までの、レアルの調子が良かっただけに、大きな衝撃を受けました。

強気で知られる、モウリーニョ監督も、素直に敗戦を認めているほどでした。






 それを受けての、今回のクラシコ。

こういう伏線、因縁があるから、リーグ戦は面白い。

レアルが、バルサをどのように迎え撃つのか。

真っ向からぶつかり合うのか?

それとも昨年までのインテルでのような戦い、低い位置にバスを停める守備的な戦いををするのか?









 私は、試合前までは、戦術、戦略的なこと、そして技術的なことに想いを馳せていました。

そして、試合をテレビで観戦。

自分の浅はかさを気づかされました。

フットボールは、そのような上っ面をなぞるものではない。

技術、戦術、体力、戦略、はもちろん大切な要素。

そして、チーム、クラブの哲学は、前提となるべき、より大切な要素。






 
 もっと、もっと、大切なことがありました。

それは、フットボールは、戦いだと言うこと。

目の前の相手をつぶして、やっつけて、乗り越えていかなければ、勝利は勝ち取れないのだと。

ピッチと言うのは、戦いの場である。

テレビの画面を通しても、その戦いの迫力が伝わってきていました。

肉と肉とが、「バチーン!」とぶつかる音。

骨と骨とが、「ガツッ!」と削れ合うにぶい音。

激しい戦いの衝撃音が聞こえてきそうな試合でした。








 今回のレアルマドリーの戦いを観て、その根底の部分を改めて認識しました。

人は、パンやご飯で動くのではない。

人は、メンタルによって動くのである。

世界でもトップ中のトップの選手たちを、あそこまで真剣にさせる、モウリーニョ監督。

自分の国に帰れば、スターです。

自分のために、何人もの選手が、汗をかき、水を運んでくれる。

でも、レアルにおいては、そのスターが、ぶつかり合い、走り、真剣に戦いぬいている。

どのような取り組みを日常的に行えば、人をあそこまで動かせるのでしょうか?








 バルサの選手たちは、攻守に渡って、走り続け、攻から守への切り替えのために走る。

1人1人の選手が、そのタスクを達成し続ける。

世界一の選手とされる、メッシであろうが例外はありません。

これは、20年の積み重ねによるものが大きい。

その時々のトップチームの選手が模範を見せる。

そして、同じ哲学の元に、育成された選手たちが、後を継いで行く。

理想的な系譜が、そこにはあります。

これが、冒頭のグアルディオラ監督の言葉につながっているのでしょう。









 一方のレアルマドリーは、そうではありません。

銀河系軍団と言われたチームの頃を思い出します。

走る選手と、走ってもらう選手に、役割分担がなされたいました。

監督によって、取り組むスタイル、哲学が異なっていました。

つながっているのは、クラブに対する敬意や、クラブメンバーである誇りといった部分でしょうか。

決して、全員が戦い、走り、チームのために汗をかく哲学は感じられません。








 それは、モウリーニョ監督が1年でもたらしたものが、大きいのでしょう。

たった一年で、そのレベルを引き上げる手腕は、何なのでしょうね。

彼に関する、たくさんの文献をあさり、ビデオを観ても、全てを明らかには出来ません。

言えるのは、彼の率いた全てのチームは、信頼でつながっているということです。

クラブを去ってもまだ、その関係が続くほど、厚い信頼関係です。

個人事業主であるプロ選手の世界では、数少ない光景ですね。

バラバラになりかねない選手たちが、家族のような団結力を見せている。








 今年は、後、3回もクラシコが続きます。

20年VS1年の戦いとも、言えるかも知れません。

あの激しく、熱いぶつかり合いが、まだ3回も観れるとは、幸せなことです。

 
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2011年04月15日

声を出す

 私の信念の1つに「声」があります。

試合中でも、ピッチの外でも、とても重要である。

この信念から、私は、声を出すことを自分にも課していますし、選手にも求めています。









 ところが、ある本に、このような内容が紹介されていました。

「ユーゴでは、声を出してはいけない」

「ボールを要求する声を出した選手は、交代させられる」

要約すると、次のようになります。

受け手が声を出してボールを要求すると、パスをそちらに出してしまう。

ボールを持った選手の判断・アイデアを尊重すべきである。

だから、それを阻害する声は、出すべきではないとのことです。

旧ユーゴスラビア出身のゼムノビッチコーチの意見です。










 先日、小学3年以下のフットサル大会に、チームを作って出場しました。

トレーニング1回、当日の大会と、2回しか活動できませんでした。

私は、子供たちに、声を出すことを求めました。

「ヘイ、ハイでいいから、ボールをもらうために声を出してごらん」

そのことを、繰り返し伝えました。

すると、子供たちは、皆、大きな声を出してパスを要求し始めました。

「ヘイ、ヘイ」

「ハイ!」

何度も、何度も、声が聞こえてきます。

私は、子供の判断・アイデアを奪ってしまったのでしょうか?











 私は、ある狙いを持って、声を出すことを求めていました。

それは、プレーに関わってもらうためです。

この年代の子供たちは、集中力にムラがあります。

特に、自分の周囲にボールが無い時は、その傾向は強まるようです。

コートの中に立っているだけ、何となく走っているだけ。

では、少しでもプレーに関わりを持たすためには?

その解決策の1つが、「ボールをもらう声を出そう!」でした。










 今日、試合の様子を収めたDVDをもらい、観てみました。

すると、ボールをもらう声が、テレビから聞こえてきました。

1人でなく、ボールを持っていない選手のほとんどが、繰り返し声を出していました。

うるさいくらいに、ボールをもらうために、声を出してくれていました。

私のコーチングが伝わっているようでした。










 正直、子供たちの中では、声を出すことそのものが、目的化していたのかもしれない。

ただ、今回はそうだったとしても、フットボールは続きます。

声を出すと、ボールが来るかもしれない。

ボールから逃げることが出来ない。

何よりも、子供たちは願っているはずです。

ボールを持って、気持ちいプレーをしたい!と。

そう願うなら、準備が必要になる。

声を出すということは、責任も付いてくるのです。









 プレーに常に関わり、いい準備が出来るプレーヤーになって欲しい。

今回の大会が、そのきっかけになったのなら、最高です。

そうはならなくても、今回の大会を楽しかったな!また出たいな!と思ってくれれば。

それもまた、最高ですね。

 
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2011年03月25日

成長する競技

 「フットボール、それは素晴らしい競技だ。

  なぜなら、子供を大人に、大人を紳士に育てる競技だからだ。」

これは、デットマール・クラマーさんの残してくれた、有名な言葉です。



  



 我々が大好きなフットボールは、本当に、なかなか上手くいかない。

目や頭から遠く、一番不自由な足で、ボールを操るこの競技。

しかも、自分ひとりが上手くいっても、試合に勝てるわけではない。

味方がいて、相手もいて、審判もいて、自然の中で行われる。

あまりにも、不確定な要素が多いのです。

だからこそ、学ぶことが多く、自らを成長させてくれるのでしょう。








 私たちのスクールは、大人をメインの対象にしています。

今回、新しい取り組みとして、4種、小学生の年代に向けたスクールを、期間限定で開きました。

と言っても、2回トレーニングした後に、1DAYの大会に参加する、ごく短期のものです。

小1〜小3の子供10人が、1回目のトレーニングに参加しました。

夕方開催にもかかわらず、親御さんが引率してくれました。

その熱意には、こちらも頭が下がります。







 今回の子供向けのスクールの陣頭指揮を執るのは、私の同僚のコーチです。

彼は、10何年、子供を指導していたキャリアがあります。

その彼の子供たちに対する働きかけは、とても勉強になりました。

特に、距離感と目線の高さ・配り方。

この2つが絶妙でした。

子供たちは初対面であることを、忘れてしまったかのよう。

不安そうな表情は消し飛んだように見えました。

トレーニングは、順調に進みました。

普段の所属しているチームとは違う雰囲気、内容にもかかわらずです。








 時間が進み、その日の締めに、ミニゲームを行いました。

ゲームでも、子供たちは、疲れも見せず、元気にプレーしています。

ところが、気になることがありました。

元気は元気なのですが、どこか遠慮しているのです。

何かを言いたそうにも見えるのですが、声や行動になって、出ては来ないのです。







 子供たちは、みなすごく元気で、いい子たちでした。

フットボールに、まじめに取り組んでいるし、普段トレーニングしている姿も目に浮かびます。

我々が子供の時に比べると、技術レベルは圧倒的に高い。

だからこそ、もっと伸ばして欲しい部分があるのです。

どうすれば、自分を出せるのか!?

どうすれば、相手の気持ちを引き出せるのか!?

どのような振る舞いをすれば、目の前の集団が良い方向に向かうのか?!

そして、どうすればその中で、自分を発揮できるのか!?

こういったことが、自然に出来るようになってほしい。








 クラマーさんの言葉を信じるならば、フットボールを真剣に取り組み続ければいいのでしょう。

子供のままでは、このスポーツは上手くいかないことを、自身で気づく時が来る。

注意深く観察しながら、その時を待つのが、私たちコーチの仕事でしょう。

不自由で、思うようにならず、自分の前にそびえ立つ困難が常に訪れる、我々の愛するこの競技。

クラマーさんは、こうも言っています。

「フットボールには人生の全てがある、特に”男”にとって必要な全てが」

当日の大会では、どのような姿が見られるのか?

今から楽しみです。
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2011年02月18日

将来の進路・針路

「こんにちは。」

今日、講演会に呼ばれ、230名ほどの方の前で、1時間強の講演をしてきました。

毎日のコーチングで、人前で話すことには抵抗はありません。

それでも、230名もの多くの聴衆が、私の話を聞くためだけに、集まってくれている。

顔には出さないようにしたつもりですが、開演までは、相当緊張していました。







 講演する相手は、ある中学校の1年生の生徒の皆さん。

演題は、「進路について」です。

この話を頂いた時、迷う間もなく、快諾しました。

どんなことも、経験ですからね。

迷うくらいなら、やってみよう!の精神です。






 ただ、その話を頂いてからが、大変でした。

リクエストに、「私自身の今までを振り返り、経験談を交えて、話を進めて欲しい」とありました。

進路、そして、自分の経験。

さて、どんな話をすれば、中学1年生の心に、少しでも引っ掛かるのか?

自分が中学生の頃、果たして30分でも話を集中して聞けていたのだろうか・・・?

ええかっこをしても、生徒の心に響かないだろうし。

などなど。







 たくさん、準備をして、当日を迎えました。

そして、何とか無事に?、講演会を終えることも出来ました。

今、振り返ると、この依頼を受けて良かった。

心から、思えました。

1時間を越える長話になったのに、真剣な視線を送り続けてくれた何人もの生徒。

私からの問いかけに、うなずき、ほほえみ、素直に反応してくれた生徒。

1人でも、2人でもそんな生徒がいてくれただけで、時間は無駄では無かった。

ワンフレーズでも、彼らの心に書き記されたなら、もっと嬉しい。







 そして今回、自分を見つめなおすことも出来たのです。

自分の歩んできた道を、改めて振り返りました。

このことで、自分の信念や目指すべきものを再確認できたからです。

中学生の進路の助けになれば、と言う話のはずが、自分の針路の助けにもなってくれたのです。

2百数十名の13歳に負けないように!
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2010年12月24日

答えを探す

 ナショナルトレセンU−15女子と同時に開催された、指導者講習会。

この講習では、様々な角度から刺激が入ってきます。

目で観て、カラダで感じて、耳から入れて。

主催者側の色々な工夫が、凝らされています。

普段、自分から指導するだけでは気づけないようなポイントも、改めて感じることがあります。

やはり、我々コーチも、常に勉強を続けないとなりませんからね。

このような機会は、本当にありがたいことです。





 

 1つ、気になることがありました。

それは、実技講習でのことです。

前回くらいから、この実技講習の内容が変更されました。

以前は、ナショナルトレセンコーチ(代表監督だったことも!)が、担当されます。

選手に指導する内容と同じものを、我々も指導を受けるのです。

実際に体験することで、難しさや、本来の意味をつかんでいくのです。

実は私は、この実技講習を受けるのを、講習会の楽しみの一つに思っていました。








 最近は、一方的に指導される内容ではなくなりました。

「我々受講生も、コーチ陣と共に実技講習会を作り上げる」、方向になりました。

具体的には、グループに分け試合をします。

次に、試合を問題点を挙げ分析。

さらに、その課題を解決するためのトレーニングを、我々で考える。

そして、どこかのグループが指名され、トレーニングを実際に指導していく。

最後には、トレーニングを発展するためには?とアイデアをさらに出し合うのです。






 進行も、主催のコーチ陣が一方的には、進めて行きません。

常に「今、どうでしたか?」と問いかけ、意見を引き出し、ディスカッションを促してくれます。

まさに、皆で作り上げる、実技講習と言った具合なのです。








 気になったのは、このディスカッションです。

意見は出るのですが、違和感を感じました。

何となく誰もが、答えを探しながら、ディスカッションを行っているように感じたからです。





 これは、最初の分析のところから感じたことでした。

話すテーマは、もちろん与えられます。

それに沿って、ディスカッションを行うのは、もちろん大前提です。

そうではなく、コーチが求めているような答えを探している。

考えすぎかもしれませんが、私はそのように感じてしまいました。






 本来、一人一人、感じることは違うはずです。

そして、感じたものを発する内容も、皆それぞれ違うはずです。

お互いに意見を出し合い、議論を深めていく。

仮に、間違ったとしても、悪いことは無いはず。

間違ったとしても、自分の意見を持ち、人の意見に耳を傾けれれば。




「沈黙は金」

「空気を察する」

「腹芸」

日本には、相手を思いやり、顔をつぶさないために、と言う文化があります。

相手を尊重することは、素晴らしい文化だと思います。

常に、俺が俺がと、ぶつかり合う社会は、しんどいかもしれません。






 この背景があるから、答えを探すような、ディスカッションになるのでは?

フットボールのピッチではどうでしょうか?

初対面の相手には、それは通用しません。

時間が無いときも、同じでしょう。

その瞬間に、判断、行動、連携が求められるなら、どうでしょう。









 実技講習でのディスカッションそのものは、実は成り立っていました。

この辺りは、さすが指導者の集団で、意見を出し、聞く耳を持っておられました。

だからこそ、ディスカッションがさらに建設的に深まればいいのになあ。

帰りのクルマの中で、考えをめぐらせていました。
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2010年12月21日

憧れの先輩と

 ナショナルトレセン女子U−15が、Jヴィレッジで開催されました。

ここに併設される形で、指導者講習会も行われるのです。

毎年この時期に行われ、私も欠かさず参加させてもらっています。

数ある講習会の中でも、得るものが多い!と感じています。

それは、講習会の本気度が高さが伝わってくるからです。

今回も、たくさんの刺激を得て、まさにリフレッシュすることが出来ました。







 この講習会で、選手に向けて行われたレクチャーを聴講させてもらえました。

元々は、プログラムに入っていなかったのですが、急きょ許可が出たのです。

未来の「なでしこ」に向けて、どのような話をするのか、興味を持って、椅子に座っていました。

全国から集まった、13〜15歳160人のなでしこ候補生。

2部練をし、夕食をとってから、あたたかい大ホールでのレクチャー。

眠くなる要素がたっぷりあるのですが、彼女たちの目は輝いていました。

そこには、ナショトレ側の工夫があったからです。







 話をするのは、U−17女子代表の吉田弘監督です。

つい3ヶ月前に開かれた年代別のワールドカップで、見事世界2位!!に導いています。

その監督が自ら、話をしてくれます。

それだけでも、選手にとっては、魅力的です。

さらに、その傍らには、2人の女子選手が座っていました。

JFAアカデミーに所属し、先のワールドカップで中盤のレギュラーだった、2人です。

憧れの先輩が、目の前に座っている。






 吉田監督が、大会中の環境や、準備について話を始めます。

現地のホテルで出された料理が口に合わず、体重を落とした選手が多くいたこと。

ピッチの芝が雑草交じりだったこと。

(ここで、全員に質問しました。「取替えのスパイクを履いたことがある選手は?」

 160人いる中で、手が挙がったのは、ほんの数人でした)


そして、事あるごとに、2人に質問を投げ掛けます。

「トリニダード・トバゴの環境はどうだった?」

「初戦負けて、何を感じた?」

2人は、自分の言葉で、堂々と答えていきます。

17歳にして、200人もの前で、はっきりと自分の言葉で話す姿は、印象的でした。

アカデミーで取り組みが、形になって表れているのでしょう。

その声を、選手たちは、さらに食い入るように聞いていました。







 最後に、2人の先輩からのメッセージとして、次のような言葉が送られました。

「私は、前回に出場した時には、思うようなプレーが出来ず、悔しい思いをした。

 だから、その後、毎日シュート練習を個別にしました。(30本以上)

 そうしたら、今回の大会では、4点を決めることが出来ました。」



「156センチと小さいのですが、体力、プレッシャーの中でもコントロールは通用した。

 毎日、取り組んでいる成果が出たと思います。」




 

 2人の言葉は、変わった事の無い、当たり前の内容かもしれません。

同じようなことは、コーチからも、周りからも、選手の耳に入っているでしょう。

ポイントは、憧れの先輩が、目の前で語ってくれたことが重要なのだと思います。

他の誰が言うよりも、効果があったはずです。

160人の選手たちの目がさらに輝いたように、感じました。




 
 レクチャー終了後、2人の先輩の周りに、選手たちが集まっていました。 

その姿を見ると、このレクチャーは大成功だったのでしょう。

選手の心に、何か残る、響くものがあったようです。
 
ピッチの中だけで選手は育つわけではない。

ピッチの外での取り組みも、やはり必要なんですね。
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2010年11月26日

技術のある働き蜂を

 「サッカーというのは、別々の個性をが集まったチームワーク、

  いわゆるチームのタスクを行うゲームです。

  あまりいい言葉ではないけど、走り屋も、頑張れるヤツも、

  つらい時にメンタル面で鼓舞できるヤツも、どれも必要だし、

  そういう選手を均等に評価したいと思った。」




 働き蜂も、立派な才能である。

ところが日本では、1つのモノの見方で評価をする。

ポゼッショントレーニングで下手なヤツを、馬鹿にするところがある。

だけど、テクニカル面で劣っていても、運動量や、頑張りを、評価して欲しい。

しかも、選手同士で認め合わなければ、ダメだと思う。

日本のコーチ全体が、「頑張ることは、カッコイイこと」と呼び戻さなければ。






 この文章は、U−17世界大会を目指すも、出場できなかった、布コーチのものです。

選手のさまざまな個性を認める。

そして、ベースをアップさせていく。

そんなコンセプトで、当時、選手を集め、チームを作っていったようです。






 そして、今回のU−20世界大会を目指したチームにも、働き蜂を起用していました。

新潟アルビレックスの酒井高徳。

その枠だと、明らかにされてはいないのですが、試合を観ると、すぐに分かります。

チームの誰よりも、「働いて」いましたから。

所属チームだと、サイドバックでの起用が多いようです。

U−19日本代表では、中盤で起用されていました。





 試合で観る彼は、とにかく走り回っていました。

誰よりも早く、攻守・守攻と切り替える。

1STディフェンスに入れば、息が掛かるところまで、ボールに寄せる。

スペースを見つけては飛び出して、ボールを受ける。

画面から、彼の姿が消えることは無かったのではないか?

誤解してしまうほど、ボールに関わり続けていました。

残念なことは、ボールコントロール時のミスの頻度が、高かったことです。

せっかくいい動きでボールを引き出しても、ボールを失ってしまう。

もちろん、得点につながる、いいプレーもしていたのですが、プレーに差が激しいのです。






 私は、トレーニングキャンプでの彼の姿を見たことがありました。

まだ酒井選手が、16歳の時です。

見た目は、王子様のようで、女性受けしそうなルックス。

ところが、一たび、対人プレーが始まると、ボールに喰らいつく!

マークを外したり、スペースに飛び出してはボールを要求する。

周りの選手も、彼のもらうアクションが強いため、パスが集まります。

ただし、この時から、ボールをロストしてしまうシーンがありました。

全力でプレーをし過ぎているためか、余裕が無いようにも見えました。

それでも、彼ひとりいるだけで、そのグループの機動力は格段にUPしていました。

「走りでチームを引っ張っていた」

そんな印象を、当時持ったことを憶えています。





 我々指導者に配られる資料の中に、今回のU−19日本代表の戦いが、総括されていました。

チームを率いた、布コーチの報告によるものです。

内容は、率直な今回の反省や、今後の提言が含まれ、興味深いものでした。

その中に、このような一説があったのです。

「技術力と運動量を兼ね備えること」





 「現代サッカーでは、プレッシャーの中での技術力、

  攻守に関わり続ける運動量の両方が求められる。

  日本も向上してきているが、

  まだ技術力のある選手は運動量に、

  走るパワーのある選手は技術力に課題があると言える。」



 
 このチームの核となっていたのは、宇佐美選手でしょう。

圧倒的な技術力と、得点力で、存在感を発揮していました。

ところが、ボールが足元に無いときに、彼はどこまでプレーに関われていたのか?

改善されてはいるものの、誇れるものではないはずです。

彼が、酒井選手ほどの運動量を持っていたら!?







 報告には、こうもあります。

「ボールを収める力のある選手は、背後へのランニングを選択しない傾向にある。

 状況を観てスペースに走ることも出来、ボールを受けて起点になることも出来る選手

 このパイを増やしていくことが必要になってくる」

働き蜂の能力を持った酒井選手、技術力の高い宇佐美選手。

足して2で割るのでは無く、2人を足した選手が、やはり1つの理想なのではないでしょうか。






 ボールに愛される選手ばかりではありません。

チームの中で、「頑張ること」を認め合う空気を作る。

働き蜂に、光を!

働き蜂は、胸を張ろう!

そして、働きながら、技術も磨いていこう!
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2010年11月16日

責任はいずこに。

 「布監督と、牧内コーチの責任について、どう思いますか?」

車中で、こんな質問をぶつけられました。

スタジアムで試合観戦をした後、友人と、その友人とを送ることになりました。

観戦していた試合の話、最近のフットボールの話をして、盛り上がっていました。

そして、その流れから、このような会話になったのです。

彼の質問の意図としては、「私は責任があると思っていますが、あなたはどうですか?」でしょう。




 そして私は、以下のように返答しました。

ただしこの内容は、全くの私見です。

もしかすると、考えが偏っているかもしれませんが、ご容赦ください。








 布監督と牧内コーチの責任は、限定的なものではないか?

結論を言うと、それが私の考えです。






 彼らは確かに、2回続けて、世界大会出場のキップを逃してしまった。

現在の世論は、このようなものではないか?

布監督は、日本で開催された、2004年U−17アジア予選。

牧内コーチは、監督として臨んだ、2008年U−19予選。

セカンドチャンスをもらい、今回のU−20アジア予選に臨んだのですが、結果はご存知の通り。

U−20ワールドカップに導くことが出来なかった。

連続でアジア予選で敗退するとは、布・牧内両コーチには、能力がない!

手近なところで監督を選ぶのではなく、なぜもっと広く選択肢を持たないのか?!







 
 私は、この意見に賛同できません。

それは、チームが良い結果を残すために必要な、次の二つの事柄が達成されていないからです。

・チームの目標設定

・選手のリクルート





「チームの目標設定」

これは、本当にアジア予選を突破して、世界大会に出場するだったのでしょうか?

もしかすると、アジアでの戦いを経験させる、運がよければ世界大会だったのではないか?


「選手のリクルート」

目標を達成させるために必要な選手で、本当に構成されたチームだったのか?

呼びたい選手ではなく、呼ぶことが可能な選手だったのが現状でしょう。




この2つが、いずれも達成されなかった。

所属リーグ・連盟(特にJリーグ)側に、気をつかいすぎた、としか見えない。

そうでないと言うのなら、もっと合宿や、強化試合の回数を増やせたはず。

そして、J1・J2で試合に出ている選手を呼べたはずです。

マリノス・小野、ヴェルディ・キローラン木鈴・菜入、高木、レイソル茨田、レッズ原口、・・・。

高体連でも、中京大・宮市、青森山田・柴崎、米子北・昌子・・・。

彼らはいずれも、Jリーグに入団が決まっています。

そして、本大会でメンバー入りしなかったのです。

本当に彼らは、チームに不要だった?!のでしょうか。








 こんなたとえが考えられます。

自動車工場の工場長がいます。

本社から、お達しがありました。

「いいクルマを作って欲しい」

そして資材が運ばれてきました。

工場長は、持っているラインをフル稼働させ、いい乗用車を作り上げました。

本社は、組み上げられたクルマで、レースを戦うつもりでした。

いい乗用車ではあるものの、所詮は乗用車。

レースでは、当然結果が出ませんでした。




 その工場には、レース用のマシンを組み上げる設備も無く、資材も運ばれませんでした。

もし本社が本当にレースで勝つつもりなら、このようなことはしなかったでしょう。

工具も違えば、スタッフも違う。

そもそも、使われる資材も違うでしょう。

本来なら「いいクルマを作れ」ではなく、「このレースで勝てるクルマを作れ」と。

それに必要なものとは?






 もちろん、この工場長にも責任はあります。

それは、本社と戦わなかったことです。

「こんな設備では、レース用のマシンは組み上げられない」

「この資材では、速いマシンは作れない」

現場の意見を、本社にぶつけ、改善させるように戦うことは出来たのではないか。

それが、経験も実績も名前も、そして本社での地位もある工場長ならなおさらです。

その工場長が戦わないなら、この間違いは、何度も繰り返されてしまう。





 これが、私の意見です。

もちろん違う意見をお持ちの方もいるでしょうが、この視点は持つべきでしょう。

 




 
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2010年11月05日

求められている役割を

 自分に求められている役割とは何か?

与えられたポジションのことだけではなく、タスク。

言い換えるなら、ピッチの上で、どのように振舞うのか。





 誰もが一度は、華麗なプレイヤーに憧れるのでしょう。

テクニックを駆使して、ドリブルや、パス、シュートで、全ての人の目を釘付けにする。

そのような華麗なプレーに。






 UEFAチャンピオンズリーグ第4節、ミラン対レアルの試合をテレビで観戦していました。

レアルのリードで、後半15分を迎えています。

試合は、レアルが前半に先制。

内容でも、アウェイながら、ホームのミランを圧倒していました。

ミランも前節よりは意地を見せ、食い下がっているのですが、早くも敗色ムードが漂い始める。

そんな暗い雰囲気のスタジアム、サンシーロでした






 そこで、ミランは選手を交代させます。

37歳、ベテランのフィリッポ・インザーギが投入されました。

彼の特徴は、常にゴールを目指していること。

華麗なパス、ドリブル突破は、ほとんど見せない。

もしかしたら、日本のユース年代の選手よりも、その部分では劣る?!

実際にはそうではないのでしょうが、そう思わせるほど、ぎこちない動き。

DFラインの背後を狙い、ニアに飛び込み、こぼれ球を狙う。

何度も何度も、その動きだけを繰り返します。






 このレアル戦でも、2ゴールを奪いました。

1つはニアに飛び込み、こぼれ球に反応してゴール。

もう1つは、オフサイドラインを突破して、GKとの1対1からです。

美しくはないのですが、いかにも、「らしい」ゴールでした。

こうして積み上げたゴールは、300を越えました。

ヨーロッパのカップ戦では、歴代最高!タイ記録の70。(2010年11月7日現在)







 私はインザーギが、その2つのゴールに並ぶほどの大きな仕事をした。

そう感じた瞬間がありました。

もちろん、ゴールを奪うことは、素晴らしいことなのですが、それに匹敵する価値があるプレー。

それは、投入された直後でした。

レアルが、低い位置で、ゆっくりとパスをつないでいます。

そこに、インザーギが猛然と、フォアチェックに入ります。

パスを出されたのですが、さらに方向を変え、その先にもチェックを続けます。

パスの受け手であるシャビ・アロンソは、その気配を感じたのでしょう。

簡単にボールをさばき、インザーギを「いなした」はずでした。






 次の瞬間、インザーギが、シャビ・アロンソの背後から、体当たりを強烈に食らわせました。

アメフトのタックルのような、強烈なチャージです。

しかも、完全に遅れたタイミングで、ぶつかって行くのです。

全くスピードを緩めずにぶつかったため、シャビ・アロンソは崩れながら、倒れてしまいました。

(イエローカードが出てもおかしくなかったのですが、なぜか出ません。

 解説の名波氏によると、主審を説得した!?とのことでした。)





 主審のハーワード・ウェブがその場から離れると、インザーギがパフォーマンスを始めました。

観客席に向かって、両手を広げ、振り上げます。

静まり返っているスタンドを煽ったのです。

「お前ら、試合はこれからだ!共に戦おう!」

言葉は発しませんでしたが、それで充分でした。

このワンプレーとパフォーマンスで、スタジアムが生き返ったのです。

その雰囲気は、ピッチ上にもいい影響を及ぼしましたに違いありません。

インザーギの2点目は、明らかにオフサイドだったのですが、副審が見逃してしまいました。

もしかすると、スタジアムの雰囲気がもたらしたものかもしれませんね。







 インザーギは、自分がスタジアムに及ぼす影響力を、分かっていたのでしょう。

自分の振る舞いによって、どういう反応を示すのかを。

そして、途中交代で入ってくる選手が求められている役割は何なのか?

それも、充分に分かっていたからこその、この振る舞い。

コーチとして反則を奨励するわけには行きませんが、彼の取った行動は理解できます。

自分がチームに貢献するためには、今、この瞬間、何をすべきなのか?

それを突き詰めることで、自分の求められている役割も見えてくるでしょう。

真に価値ある選手の1人。

だからこそ、世界のトップチームで今もなお、自分の地位を築き続けているのでしょうね。
posted by プロコーチ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月26日

オフサイドトラップ

 1974年、世界のフットボールシーンを震撼させるチームが出現しました。

ヨハン・クライフ擁する、オランダ代表です。

トータルフットボールと呼ばれ、現代にも影響を及ばしているとも言われています。

それ以来、オランダ代表チームは、攻撃的な試合運びをするイメージを持たれています。

オランダ代表は、他の国の人からも人気を集めるチームの1つとなっています。






 このオランダ代表の特徴はいくつかあります。

その1つに、オフサイドトラップをチームとして取り組んだことが挙げられます。

ボール狩りとも呼ばれた、ボールホルダーへのプレッシング。

この二つをセットにし、ボールを積極的に奪うための守備を行っていたのです。

守っているのに、攻めているかのように。

勢いのある守備です。






 当時のビデオを見直すと、相当大胆にこの2つの戦術的行動を起こしています。

自分の持ち場を離れて、ボールに複数人で奪いに行く。

同時に、DFの最終ラインを一気に上げ、さらにそのボール狩りを加速させます。

相手のボールホルダーがボールをキープしようとすれば、取り囲んで奪ってしまう。

あわてて縦パスを出すと、オフサイドの餌食にしてしまう。

相手選手の顔を見ると、困惑し、やり場の無い怒りを持ち、うんざりした表情を浮かべています。

ただし、ラインの上げ下げは、現代ほど統率がとれていません。

整然とラインが上がらず、勢いに任せてボールに向かっている印象です。

リスクマネジメント(上げた裏を取られたら!?)の概念が薄いようにも感じられます。





 当時のオランダ代表の守備を後押ししていたのは、当時のオフサイドのルールです。

オフサイドポジションに、誰かが居るだけで、オフサイドになってしまう。

立っているだけでも、戻ろうとしていても、オフサイドポジションに居れば、例外なくです。

2010年現在のルールに照らし合わせると、どうでしょうか?

ビデオを一時停止して、確認してみました。

すると、オフサイドにならない場面が、何度もありました。





 ところが、未だに、当時のオランダ代表ばりのオフサイドトラップを目にすることがあります。

草サッカーだけでなく、下部リーグの公式戦でもです。

コーチや、DFリーダーの声や手を合図に、一気にラインアップ。

相手攻撃陣をオフサイドに陥れようとします。

オフサイドトラップを取ることが、目的になってしまっている?

現代のルールがきちんと運用されるならば、あまり賢いやり方とは思えないのですが…。






 さらに、オフサイドを取ることが目的化してしまうと、いくつか問題があります。

ラインを止めるタイミング、下げるタイミングまで至らない。

すると、2列目の飛び出しを観ることが出来なくなる。

オフサイドトラップの掛け損ないです。



 そして、さらに大きな問題があります。

DFとして、身につけるべき行動がぼやけてしまうのです。

ボールにチャレンジし、他の選手がカバーリングする。(チャンレンジ&カバー)

グループとしての守備の基礎中の基礎なのですが、これすらおざなりになってしまってはないか。

マークする対象(人・スペース・ボール)のうち、どれが最も危険なのか?

これを見極める、危険察知能力が身に付けるチャンスがなくなってしまう。



 オフサイドのルールを、正確に把握し、活用しながら守備をする。

これを身につける必要はあります。

全部カバー、カバーを繰り返していては、ラインがどこまでも深くなってしまいますから。

オフサイドを意識して、マークを行う。

コンパクトの守備陣形をキープするためには、この考えが求められます。





 オフサイドトラップは劇薬です。

効果が高い分、副作用も怖いのです。

オフサイドトラップに頼りきりの守備方法は、改めた方がいい。

現代のルールにおいては、プラスよりも、マイナス要因があまりに多すぎる。

posted by プロコーチ at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする