2012年04月17日

途中でやめる

今、私が再度読んでいる本で、興味深い内容がありました。

…一流選手はプレーをやめられる。

「優れた選手は自分の判断した選択肢がダメだと思ったとき、

 瞬間的にやめて違うプレーを選択することができる。」







 このままパスを出したら引っかかる、ことに気がついた。

シュートを打とうとしたらGKが寄せて来てコースがない、

相手に寄せていったが、このまま寄せ続けるとワンタッチで外されてしまう、

一度、認知し、決断を下し、実行しようとしたプレー。

そのままの流れで、プレーを続けてしまう。

例え、ミスが予見できたとしても。

「このまま行ったら取られそう(失敗しそう)と何となく分かっていても、

 凡人は一度脳で行こうと決めてしまったら止めることができない。」

技術の引き出しがあれば、プレーをやめて自分の選択肢を捨てる。

著書は、Jリーガーでさえも、プレーをやめることができないとも書いています。






 さらにここでは、有名な考え方も否定しています。

「『ボールが来る前に、2つ3つのアイデアを用意しておきなさい』と教える指導者がいるが、

 ワシはその考え方を信じていない。ウソだろうと思っている」

中盤より後ろの、余裕があるエリアではあるが、アタッキングサードでは無理。

「最初のプレーが無理だと分かった瞬間、一連の流れとして何ができるか。

 その次のアイデアを0.1秒でパッとひらめいているはずだ。」

局面が変化する中では、次次とアイデアを出していかなければ、と。

その代表例が、チャビやイニエスタであるとも書かれていました。






 この文章を読んで、バルサやスペイン代表での、彼らのプレーが思い浮かびます。

真っ先に思い浮かんだプレーが、その場で一周回るボールタッチ。

ボールをサイドに展開しようと、キックモーションに入る。

するとキックフェイントで、インサイド(アウトサイド)で3〜4回触りながら回転。

まるで、コンパスのように一周して、逆を向いてしまいます。

おそらく、最初は、向いていたサイドに、本当にパスを出そうとしたのでしょう。

そのパスが効果的では無い、と判断を下し、次のアイデアを実行した。








 また、何気なくドリブルをしている。

次の瞬間、スルーパスを出す。

昨年のチャンピオンズリーグの先制点のようなシーン。

ゆったりとドリブルで進む、からのアウトでのスルーパス。

おそらく、ドリブルしながら、アイデアを浮かばせてはやめ、浮かばせてはやめ。

この繰り返しをしていたのではないでしょうか。








 守備の局面で考えてみます。

自分がオフのマークをしている相手選手。

ここの足元にパスが来た。

インターセプトできるくらい、距離は十分に詰めている。

ボールの移動中にチャレンジしようと・・。

次の瞬間、相手選手が数歩ボールに寄って、ワンタッチで方向を変えフリック。

狙っていた場所にボールはすでにない。

それなのに勢いあまって、アプローチしてしまい、その場の足を刈ってしまう。

そうではなく、相手の動きを察知し、「止まって観る」というアイデアをすぐさま出せるかどうか?





 

 分かっている、見えているけど、つい・・・。

まずは、比較的余裕のあるエリアで、プレーをやめようとしてみる。

そして、出来るだけ速く、次のアイデアを閃かせる。

局面が変わったのに、無理やりプレーしないこと。

プレーをやめる、勇気をもつ。

著者が活躍していたのは、30年も前のことですが、色あせない考え方です。

さすが、中村俊輔に、10億円の価値があった選手と言わせるだけはありますね。





引用…「サイドアタッカー」著者金田喜稔、発行出版芸術社
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2011年10月28日

授業内容

2011年度公認B級コーチ養成講習会 共通科目スケジュール




スポーツ医学

 スポーツ医学@・・・サッカーにおける頭部外傷−脳震盪を中心に−
       
        ・・・頚部・上肢の障害

 スポーツ医学A・・・体幹・骨盤・股関節

 スポーツ医学B・・・外科(大腿・膝・下腿・足関節・足部)

 スポーツ医学C・・・内科的問題(健康管理・感染症・貧血・熱中症)

 スポーツ医学D・・・アンチドーピング

 スポーツ医学E・・・栄養と食事

 スポーツ医学F・・・コンディショニング(概念・テーピングを用いてRICE処置)




スポーツ心理学


 スポーツ心理学@ スポーツ心理学A スポーツ心理学B

  質の高い練習、人は心で相手を見る、パーソナルセオリーコーチング実践、自己選択、ほめる、
 
  責任を負う、考え方の枠を変える、注意のテスト、火事場のばか力、自己決定理論、

  やる気に影響を与える諸要因、カマキリ探し、グループワーク、集中する状況設定、

  没頭するしかけづくり、質の高い学びとは?、カーナビゲーションコーチング  
              
  電子辞書コーチング、エキスパートコーチの工夫、ピグマリオン効果  






スポーツ社会学


 スポーツ社会学@ スポーツ社会学A スポーツ社会学B     
             

  チームとクラブとアソシエーション、リーグ戦文化、スポーツとメディア、歴史、

  クラブ運営の理論と実際、スポーツクラブの法人化、NPO法人、日本的スポーツ観の形成








トレーニング科学

 トレーニング科学@・・・トレーニング理論

 トレーニング科学A・・・サッカーの生理学

 トレーニング科学B・・・ストレングストレーニングとプログラミング(実習も)

 トレーニング科学C・・・バイオメカニクス





各講義、1〜2時間のボリューム。

最終日、それぞれについて筆記試験。




特別授業

 コートの外でのコミュニケーション@

 コートの外でのコミュニケーションA

 自主学習






 意外と、特別授業が、一番思い出深かったりするものです。

ようやく、5泊6日に及んだ共通科目の合宿が終わりました。

お世話になった皆様、ありがとうございました。

お互いに、再試験通知が来ないことを願ってます。
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2011年06月03日

ファイナルのバルサを観て、書き記しておきたいこと。

 この文章は、私の覚書です。 

読みにくい部分は、ご容赦ください。




10〜11UEFAチャンピオンズリーグファイナルを観て。

FCバルセロナ対マンチェスターユナイテッドFCの好カード、特にバルサについて。

本当に面白い試合でした。

私はバルサのファンではないのですが、それにしても、素晴らしいパフォーマンスでした。


 




・バルサの選手起用について



ボールを失わないことが、このスタイルの前提にある。

だから、センターバックに、本来は中盤の選手である、マスチェラーノを起用している。

ピケ・プジョルの1STチョイスが組めない。

他にも、選手が試されていました。

左サイドバックのアビダルや、中盤の底のブスケッツ。

最終的に、マスチェラーノに落ち着きました。

これは、マスチェラーノを中盤の底で使うと、パス回しがバルサのようにはならないから。

ブスケッツを底に、シャビ、イニエスタで組んだ中盤が、一番バルサらしくボールが動きます。

最もボールに触れるであろう、中盤の構成を軸に、全体のバランスを組んだのが、決勝のメンバー。

バルサらしい試合の展開になった、要因の1つとも言えます。

(ブスケッツをセンターバックで使うと、危ういからとも?!)










・バルサの選手の素晴らしかったところ。







 ボールがある場所で、たくさんパスの入り口を作っているところ。

しかも動き回るのではなく、ゆっくりと細かいステップを踏みながら。

サイドステップ、バックステップの頻度がとても高い。

それは、ボールを受けるために、微調整を続けている証拠。

ボールを受けて、次に展開しやすいように、いい体の向きを作り続けている証拠。









 なぜ走り回らないのに、ボールを受けることが出来るのか?

1つは、技術の高さ。

特にボールを止める、ターンする技術の高さ。

相手のプレッシャーがあっても一発で、ボールをコントロールしてしまう。

尋常ではなく、速いプレッシャーの中でも、それは変わることがない。

次のプレーがスムーズになる位置に、ボールを置いている。

だから、ボールホルダーに向かって、相手が寄せるよりも前に、プレーを実行できる。

顔が下がってしまうこともない。







 そして、走り回ってはいないけど、顔は出せている。

ボールを持っていない選手ほど、たくさんの仕事をしようとしている。

受けて、何をするのか?

次にボールがどこに展開されるのか?

相手の位置を観て、どこに穴が出来そうなのか?

少しずつ移動しながら、観て、考えて、観て、考えて、・・・。

ボールが来て、困っている姿など、想像つかない。

ボールが来ることを、予め、常に想定しているから。







 そして、走り回らなくてもボールを受けるために、工夫をしている。

流れの逆を狙う選手と、流れに乗っている選手とがいるように見えます。

あるところに、ボールが動いた先に、顔を出す選手がいる。

例えば、右ウイングがボールを持ったら、右サイドバックがオーバーラップして来る。

これは、ボールが動いた先に、アクションを起こす、典型例でしょう。


 その一方で、味方がボールを左から右に動かしている。

だけど、同じように、左から右には動かない。

止まる。

もしくは、ちょっとだけ右から左に、ボールとは逆に動く。

そうすることで、相手DFから離れるチャンスが来る、こともある。

近年のDFの組織は、ボールを中心に考えて移動しています。

人にピッタリ付く方法は、あまり取っていません。

いわゆる、ゾーンDFが全盛です。

だから、ボールが動いても、止まる、逆に動く、これが有効になるのです。






 全ての瞬間でボールを受けようとするのではなく、次で、次の次でボールを受ける。

今!受けようとする味方と、次で受けようとする味方との組み合わせを、無限に作り続けている。

ボールを失わないために、ボールを持っていない人がアクションを起こしている。

1人と、残りの10人全員。

その10人も、数人の今!と、残り数人の次!と、残り数人の次の次!とに分かれている。

そしてその役割は、変わり続ける。










 


・ボールがあるところで数的優位を作る。





バルサの基本フォーメーションは、1−4−3−3。

試合が始まると、ボールがどの高さにあるか?で選手のポジションが変化していく。

その変化とは、グラウンダーでショートパスをつなぐことが可能な位置に、選手が上下するのです。

そして、相手DFに対して数的優位を作りあげる。



最初は、ボールがDFラインにある。

GK1人
DF4人
MF1人〜3人
FW0人〜1人

計6人〜8人がグラウンダーのパスを受けれる距離に来る。
 
MFとFWとが、自分のスタートポジションから下がってくる。
 
相手DFはFWの2人か、3人程度。

多くても4人でしょう。

バルサはここで、6対2、8対4の数的優位を作っている。







次に、ボールがMFラインにある。

DF2人(サイドバック)
MF3人
FW0人〜3人

計5人〜8人がグラウンダーのパスを受けれる距離に来る。

注目は、両サイドバックが揃って、高い位置を取ること。

必要なら、FWも下がって、ボールを受けようとします。

仮に、相手のMFが4人なら、常に5対4は作れています。(MF3人+SB2人対4人)






そして、ボールがFWのラインまで、ボールを運んだ。

DF2人(サイドバック)
MF2人
FW3人

計7人が、ボール回しに参加し、さらにゴールを目指します。

相手DF陣が下手をすれば、DFライン4人と守備的MFだけの5,6人になってしまう。

すると、ゴールに迫ったところでも、数的有利を作れることすらあるのです。

中盤の選手を中心に、自在にポジションを上下させながら、ボールをつないでいく。

まるで、3対1や、4対2のポゼッションをしながら、移動しているように。

フットサルをしながら、少しずつ移動していくようにも見える。






 1つのポイントは、バルサの両サイドバックのポジショニングの高さです。

もちろん、大きなリスクが存在します。

変なボールの奪われ方をしてしまうと、7人もの選手が、置き去りにされてしまう。

特に、両サイドバックの裏のスペースは、どのチームも研究済み。

奪った瞬間、サイドバックの裏に目掛けて、ボールを蹴りこんでくる。

これが、1試合に何度も、何度もあれば、対応できなくなってしまうこともある。

ボールを奪われないから、そもそも、守備をする回数も少ない。

守備の回数が少なく、アラが目立たない。







 決して、世界一の守備組織が構築されているわけではない。

マスチェラーノが、タッチライン際でルーニーにスライディングタックルをしたシーン。

場内から、大きな拍手やどよめき、ブーイングまでありました。

お手本のような、みごとなスライディングでのクリア。

もし、あれが何度も何度もあれば、どうでしょうか。

毎回、あんなにきれいにボールを蹴り出せたかどうかは、不明です。

足が止まって来た後半に、同じシーンがあれば、ルーニーは輝いたでしょう。

マスチェラーノは、ぶっちぎられる、足を掛けてしまってカード、だったかもしれません。








・エントレリーニャス。

DFのラインとラインとの間に入って、ボールを受ける。

ゾーンDFで守るチームに対して有効な方法。

誰がマークを見るのか、あいまいなグレーの部分が、ゾーンDFには存在する。

それは、ゾーンの切れ目と表現される指導者もおられました。

それだけでは、崩せませんが、相手を崩すための、前段階としては有効なプレーです。





●がDFだとします。


  ●が守るゴール方向

  


  ●      ●

 
 1 2 3 4 5



1,2であれば、右の●が対応するでしょう。

4,5であれば、左の●が対応します。

では、3は誰が見るのか?

あいまいですよね。

これが横のゾーンの切れ目です。






 そして、縦のゾーンの切れ目もあるでしょう。

守備の組織を作る時に、ラインを2本から4本引いて、構築します。

例えば、DFライン、MFライン、FWのラインのように。




 ●が守るゴール方向

  


DF  ●      ●
             1
             2
             3
             4
             5
MF  ●      ●
               
 
1,2であれば、DFの●が対応するでしょう。

4,5であれば、MFの●が対応します。

では、3は?

あいまいになりやすく、一瞬対応が遅れる瞬間が出てきます。

これもゾーンの切れ目です。




 最近、バルサの特徴として、三角形の重心でボールを受ける、との表現をしばしば目にします。

これは、相手DFがトライアングルを組んでいて、その重心に入り込んでボールを受けること。

私は、イマイチ、ピンと来ていません。

三角形の重心など、選手は、本当に考えながらボールを受けようとしているのでしょうか?

それよりも、ゾーンの縦、横の切れ目を意識する。

その切れ目に入ってボールを受ける、いわゆるエントレリーニャスの方がピン!と来ます。

(・・・スペイン語の表現で、ライン間に入ってプレーすることを意味します。)



   ●が守るゴール方向

DF  ●      ●
             1
             2
             3
             4
             5
MF  ●      ●

   1 2 3 4 5


ここだと、3−3に侵入し、ボールを受けるなどプレーをするのです。





 バルサの挙げた先取点は、まさにこの形からでした。

シャビがMFとDFラインとの間で、エントレリーニャス。

ボールを触らずに素早くターンして、ボールを受ける。

あいまいな空間に入り込み、ユナイテッドDFに混乱を与えます。

ペドロがフリーになった瞬間に、アウトサイドでプレゼントのようなスルーパス。

そして、ゴール。









・バルサはどこまで行くのか?

メッシは、23歳と若く、後、5年でも充分輝き続けるでしょう。

ケガさえなければ。

それを支えている、イニエスタは27歳。

シャビはもう、31歳です。

この2人がいつまで中盤を構成し続けることが出来るのか?

彼らの尊敬する、現監督のグアルディオラ。

プレーヤーとしての存在感は、抜群でした。

極端ではなく、全てのパスがグアルディオラを経由しているように、見えました。




 その彼は、30歳でバルサを去りました。

少しずつ、衰えていたのでしょうか。

そして、バルサは数年間低迷してしまいました。

グアルディオラの衰え、離脱と呼応するように。

98−99シーズンのリーグ優勝から、5シーズンもタイトルを奪えなかったのです。




 さて、今回のバルサは、どこまで強さが続くのか?

メッシがいても、輝けなかった南アフリカでのアルゼンチン代表。

メッシにお任せだけでは、限界があります。

シャビが抜け、イニエスタが抜けた時、それが1つのサイクルの終焉ではないでしょうか?

彼らの代役は、なかなか見つからない。

もちろん、カンテラから後継者が育ち、私の予想が覆る方が、いいのですが。









 話があっちゃこっちゃに行ってしまい、分かりにくい文章になってしまいました。

文頭にも書きましたが、今回は自分の覚書のつもりで書いたものなので、ご容赦ください。

もし、この中で何か1つでも、伝わることがあれば、幸いです。


posted by プロコーチ at 23:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月14日

見られる

 コーチとして、日々指導の現場に立っている。

大きな仕事は、選手を「観る」こと。

逆に、「見られる」ことは、ほとんどないのです。






 先日、自分のコーチングを見られる機会がありました。

そこで、ここが気になる、と言われたポイントがありました。



・トレーニング2は、トレーニング1の発展であり、次のゲームへの導入である。

競争を促す、ゲーム性を持つ。

トレーニング1と同じではない。




・失敗した瞬間

テーマであるボールを失わない。

失った瞬間は、選手も分かっている。

そこを逃さず、フリーズをかける。

成功している(ボールがつながっている)時よりも、失敗の瞬間。

選手もしまったと思っているので、フリーズに適している。






 この2つを課題として、指摘してもらいました。

(内容が、専門的なので、ピンと来ないかもしれませんね、すみません。)

人に、見て貰えるというのは、我々にとって、意外と少ない。

貴重な機会を、今後に活かせるようにしたい。
posted by プロコーチ at 23:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月10日

2つある私の武器

 キックオフ。

試合が始まりました。

どこに着目して、試合を観るのでしょうか。






 経験が浅いならば、ボールの行方を追いかけるでしょう。

ボール周辺のこと、つまり局面が試合の全てかのように。

実際、私の小中学校のころはそうでした。

試合を観ても、ボール周辺の局面ばかりに目が奪われます。

フェイント、タックル、キック。

その瞬間が、フットボールの全てでした。







 経験を積むごとに、見える世界が広がっていく。

ボールが無い局面にも、興味が広がる。

マークを外す動き、DFラインの上げ下げ、ボールを受けるための工夫など。

気づかなかったことに気づけると、フットボールの奥深さを知って行きます。

大局に興味が向き、試合の流れを知るようになる。

なんとその世界の、深いこと。

知れば知るほど、語ることが楽しくもなり、怖くもなります。







 チームを指導していて、私が心がけていることがあります。

どのように試合を観るのか?

それは、2つ。

諸先輩方から、教えていただいた様々なことを実践して行きました。

その中から、特に、自身を助けていてくれる2つです。







 1つは、逆サイドに目を向けること。

逆サイド。

自分が座っているベンチから、離れているサイド。

もう1つの逆サイドは、ボールが無いサイド。

ここには、意識的に目を向けないと、見落としがちになってしまう。

ベンチサイドばかりに、サイドコーチングをしていないか?

逆サイドにも、意識をはらえているか?








 もう1つは、開始5分から10分は、相手チームを分析すること。

キックオフの瞬間を見逃さず、相手のフォーメーションを把握する。

相手チームの戦力を分析する。

攻撃のキーマンは誰か?守備のリーダーは誰か?などなど。

そして、相手チームの狙いを探る。

相手チームを知り、自分のチームとの噛み合わせを確認する。

試合はその後も続くので、分析は終わらないのですが、特に最初の10分間。

この時間は、相手チームを中心に、分析を進める。

なぜなら、自分たちのチームのことは、まだ、自分が分かっているからです。









 この2つのことを着実に遂行していくことが、試合を分析する助けになってくれています。

もちろん、これは、始まりにしか過ぎないのですが、重要だと考えています。

先日の試合では、これが面白いほどハマりました。

選手が戦っているなら、コーチも戦わないと!

逆サイドへの意識と、最初の10分間の分析。

私が戦うための大切な2つの武器です。
posted by プロコーチ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月08日

気になるポイントA

 初試合でのゴール。

初戦での、決定機までの道のり、シュートに至る過程。

これも気になるポイントです。




 
 チームが始動して、日数が浅くても、コーチの求めているものがはっきりと見えます。

日数を重ね、コンビネーションが確立する。

チームとして熟成していく方が、コーチの意図を反映していくと思えますが、意外とそうでもない。






 ポイントは、コーチと選手との距離感です。

最初は、お互いの距離を掴むのが難しい。

選手からしてみれば、どこまでが許容範囲で、何が許されないのか。

それが未だつかめない選手たちは、コーチから与えられたタスクを、必死にこなそうとする。

そうすることが、新チームでの、自分の居場所を確保につながる。

コーチに気に入られたい、それだけではないのですが、まずは言われたことをやろう。

ピッチで表現される、判断、プレー、そして全体のデザイン。

すると、これらの行動が、積み重なり、試合が進んでいく。

自然に、新監督好みの展開になっていくのです。






 ジーコ元監督の初戦、ジャマイカ戦。

小野選手の、左足で外から巻いてくる、テクニカルなシュート。

中盤を大切にし、技術を重んじた、ジーコ(ブラジル人)の好きそうなゴールでした。

オシム元監督の初戦、トリニダード・トバゴ戦。

アレックス選手が中盤から飛び出して決めたゴール。

自分のポジションから、スペースに飛び出して行くプレー。

リスクを冒し、そのために走ることを求め続けた、オシムの求めるプレーの1つでしょう。








 どこまでコーチの言いつけを守るのか。

どこまで、自分の判断が許されるのか。

その境界線が分かるようになってくるのでしょうね。

選手が、自分の、自分たちの考えで動き出すのです。

コーチの言うとおりにやっていても、実際はそうは行かないことがある。

言われたとおりにして負けるのか、それとも・・・。






 このような例はいくつもあります。

例えば、2002年ワールドカップ、トルシエ監督時代のこと。

フラット3を叩き込まれ、ラインの上下を求めら続けた。

オフサイドを活用しながら、コンパクトな状態をキープする。

ところが、対戦国に研究され、オフサイドトラップを破られる、2列目の飛び出しを許してしまう。

選手たちは自らミーティングをし、トルシエオリジナルから、変化をさせた。

カバーリングの意識を持ち、オフサイドトラップとラインコントロールだけに頼らない。

この変化、いい意味での反逆もあって、日本代表初のベスト16があった。

もし、トルシエの言いなりであり続けたら、そうは行かなかったでしょう。






 さて、ザッケローニ監督率いる新生日本代表の初戦が、後、数時間でキックオフされます。

中盤でのパス回しよりも、縦パスを有効に使うように。

ゴール前にシンプルに持ち込むように。

今までよりも、直線的な攻撃を求めているように伝わっています。

実際は、どうなのでしょうか。

アルゼンチン戦、韓国戦でのゴール、シュートまでの過程を見守って見ましょう。

新監督の好むスタイルが、一番明らかになる瞬間かもしれません。 
posted by プロコーチ at 15:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月05日

気になるポイント

いよいよ、ザッケローニ新監督が率いる、日本代表がお目見えします。

何を期待すればいいのか。

コーチは、さまざまな手法を用いて、チームを良い方向に導こうとします。

メンバーの選考、ミーティング、トレーニング、報道陣との対話などです。

プロのコーチならば、結果を出さなくてはならない。

結局のところは、ピッチの上で、何をどのように表現するのか?






 
 今週末の、アルゼンチン戦。

短いながらも、合宿を組み、現状のベストメンバーを編成しての強化試合です。

それに続く、韓国戦と共に、高いモチベーションを持って、試合に臨めるのではないでしょうか。

数日の合宿で、何か言い変化が起こるのか?

監督の掲げるコンセプトを表現することは出来るのか?

難しい部分が多いでしょうが、その片鱗くらいは見たいものです。





 私は、残念ながら、VTRに録画してのテレビ観戦です。

新生日本代表を見守って行くにあたって、チェックしたいポイントがあります。






・「攻守のバランス」

このキーワードを外すわけには行かない。

攻守のバランスをとりながら、試合を進めていこう。

分かったようで、あまりにあいまいで、抽象的な表現です。

攻守のバランスとは、いったい何なのでしょう。





@ボールより前に、何人の選手がいるのか?

(ボールより後ろに、何人の選手が待機しているのか?)

ボールを保持して、攻撃しているとします。

短いパスをつなごうが、長いパスを使用しようが、ドリブルだろうが。

そのボールよりも前に、何人の選手がポジション取りしようとしているのか?

この人数を数えれば、ある程度、監督の意図する試合運びが見えてくるはずです。






 フットボールにおける、フィールドプレーヤーは10人です。

その10人の振る舞いです。

ボールよりも前に、多くの人数がいれば、それだけ攻撃に人数を割いている。

バルセロナや、スペイン代表、ブラジル代表なら、7人もの選手がボールよりも前にいる。

後ろで待機しているのは、たったの3人。(主に、CB2人、中盤の底1人)



 逆に、弱小チームが、カウンターを武器に戦うなら、大きく変わってきます。

ボールよりも前に、3人しか出て行かないこともある。

縦パスを、前線に入れ、FWにお任せ。

残りの7人は、マイボールにもかかわらず、奪われたことを想定しているのです。





 このいずれも、攻守のバランスが破綻しているわけではありません。

どちらが正しい、正しくないわけではない。

チームがどのような戦い方を志向しているかによって、違うからです。

チームがどのようなコンセプトを持っているのか?

どのような目標を持っているのか?

その試合で、どのような目的を持っているのか?

これによって、変動するからです。






 さて、ボールの前に何人の選手がポジショニングするのでしょう。

最低でも5人、6人がいて欲しい。

それを常に下回るようだと、専守防衛、ボールを縦に蹴飛ばして走る。

そんなつまらない展開が、繰り広げられる時間が増えてしまいそうです。





 
 例えば、5人で考えてみます。

ゴール前まで攻め込んだとします。

ペナルティボックス内に3人、こぼれ球を拾う中盤のスペースに2人。

それなりの攻撃が出来そうではあります。

ただし、後ろに5人残っています。

つまり、両サイドバックは上がって来ていない。

中盤の底の選手も、センターバックの前に待機している状態です。

最低限の人数を掛けているにすぎない、チームの重心は後ろにある、そう感じます。




 さらに、もう1人大外から飛び出してくる選手が欲しい。

中盤のスペースから、ペナルティボックス内に飛び込んでくる選手が欲しい。

分厚く、ダイナミックな攻撃。

前に人数を掛けて、試合を展開する。

もし奪われても、高い位置でボールを奪い返し、相手を低い位置に縛り付ける。

こっちの方が面白いと感じるのですが、どうでしょうね。





 数字にだまされてはならない。

FWに8人登録している、3トップを採用している。

だから攻撃的なんだ。

それは、監督の目くらましに過ぎません。

技術よりも戦うことを求められた中盤の選手。

オーバーラップはしても、ビルドアップに低い位置でしか関わらないサイドバック。

このチームは、攻撃的ではありません。







 忘れてはならないことがあります。

攻守のバランスを取る、このことにあまりに重きを置いてしまうと、ポジションが膠着してしまう。

そして、動きの無い、つまらないチームになってしまう。

得点のにおいがするのは、個人が輝いた瞬間、これのみ。


チャンス!その瞬間には、ポジションを捨て、ボールを追い越していく。

さらには、ゴール前まで飛び込んでいく。

そんな躍動感が、チームに活力を生み、チャンスをもたらす。





 バランスと、バランスの積極的な放棄。

同じような行動のはずが、ある時は正解で、ある時は不正解になってしまう。

どちらかにあまりにふれると、天秤からこぼれてしまう。

だからこそ、フットボールは面白い。

試合を観る、大きな関心の1つです。
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2010年09月14日

トップレベルの感覚3…苦手な選手

 前回に引き続き、20代のアタッカーの選手についてです。




 彼は、足元の技術が高い選手として、認識されています。

世代別の代表には当然選ばれるでしょうし、フル代表での活躍もありえます。

ポジションも、様々なポジションで出場しています。

サイドアタッカーをすれば、トップ下で出場することも。

ボランチでプレーをしていたこともあります。






 このことは、止める・蹴る・運ぶの技術に加え、戦術理解度が高い証拠でしょう。

プロのレベルで、複数のポジションをこなす。

それほど簡単なことではありません。

低い位置と2列目では、視野も違うし、考えることも違ってきます。

求められるフィジカル能力も、異なります。

センターと、サイドでは、ボールの持ち方も違う。

彼の能力の奥深さは、素晴らしいです。








 実際に聞いてみました。

…「サイドでプレーして、きゅうくつではない?」

「全然そんなこと無いです。」

…「本当は、どこのポジションでやりたいの?」

「どのポジションでも、求められたら、やりますよ。」

答え方に、1つの濁りもありませんでした。

試合に出れればどこでもいい、というよりは、どこでも力を発揮する自信があるのでしょう。




 


 話を変え、苦手な選手を聞いてみました。

すると、少し意外な答えが返ってきました。


「小宮山さん、栗原さん」

…「なんで?」

「足が速い選手はちょっと・・・。」

…「なら、:*+や、@>−は?」

と、代表クラスのDFの名前を挙げて、掘り下げてみました。

「全然、怖く無いです。」

…「やっぱり、スピードが無いから?」

「そうですね。」









 蛇足ながら追記すると、それぞれ彼らには、一芸があります。

小宮山には、左足のクロスに加え、中に切り込んでの強烈なミドルシュート。

元々は、右利きらしく、大きな武器になっています。

栗原は、セットプレーの最高到達点。

身長が自分より高い選手と競っても、頭1つ出ることも少なくありません。

肘や腕を使って登っているので無く、ジャンプ力で到達している。

それをさらに磨けば、。






 今回、名前が挙がった、小宮山・栗原、2人の選手。

彼らは、代表に定着していません。

所属クラブでの活躍に留まっています。

でも、もしかすると、ブレイクするかもしれませんね。

一流同士、感ずるものがあるでしょうから。
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2010年09月10日

トップレベルの感覚、その2・・・フットサルを

 前回に引き続き、トップレベルの感覚を。




・育成にフットサルを

20台前半の、アタッカーの選手と話をしました。

小学生の時にフットサルをしていたことは、彼を語る上では欠かせないことです。

ボールの持ち方や、切り返しなどは、フットサルをしていた空気を今でも、感じさせます。




フットサルの話を幾つかして、私が質問しました。

…「小学校の頃フットサルをしてて、どうだったの?」

「そのクラブでは、ボールを扱うトレーニングも多く、役に立っている。」

…「フットサルからサッカーになって、やりにくくなかった?、特にスペースの意識とかは?」

「小学校の時、サッカーとフットサルと両方してたから、そんなに困らなかった」

たった、これだけのやり取りなのですが、私にとってすごく大事な内容でした。








「フットサルを、育成年代に取り入れよう。」

12歳、15歳まではフットサルをプレイし、その先はサッカーとフットサルに分かれる。

これは、世界的に見ても大きな流れになりつつあります。

以前、フットサル日本代表ミゲルロドリゴ監督の講習会で、彼も語っていました。

スペインやブラジルでは、この流れが定着しつつある。

日本でも、その流れを作りたい、と彼は熱く語っていました。







 ルールの方が、この流れを先行している部分もあります。

今回のルール改正で、フットサルもスライディングタックルOKになりました。

ここには、フットサルをサッカーの育成に役立たせる意図も、感じられます。

ぶつかり合いの無いフットサルで慣れてしまった。

サッカーになった時、困惑してしまうでしょう。

それならば、フットサルをサッカーのルールに近づけてしまおう、としたのではないでしょうか!?








 フットサルとサッカーとの違いで、私が感じているのはスペースの感覚です。

フットサルは、一人一人の持つスペースが、元々小さい。

さらに、体育館のフロアの上ではボールが走るためです。

スペースにパスを通す、走りこんでスペースで受ける。

サッカーに比べると、数も少ないですし、実際のスペースも限られています。

自然と、パスは足元になります。

だから、フェイクの動きは必須ですし、様々なパターンが有効になってくるのです。

つまり、自分の周りの空間を(相手との駆け引き・間合い)、強く意識できるようになるのです。






 その一方で、前方のスペースに、爆発的に走りこむ!プレーは少ない。

すると、そのプレーそのものをしなくなるのでは?

それが、フットサルを育成年代ですることのデメリットになるのではないか、と考えていました。

ビスマルクは、以前のインタビューに、そのような苦労をしたと、答えていました。








 今回の、彼とのやり取りで、1つの解決策が見えたのではないでしょうか。

サッカーとフットサルとの両方をプレーすること。

あまりに当たり前な解決策ですが、意外と盲点をつかれた。

ダイナミックな中にも、繊細なコントロールが光る、彼のプレーがその証です。
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2010年09月07日

トップレベルの感覚・・・ワンパターンのドリブル

 プロ選手として、何年も戦い続けている現役選手。

彼らだけが知りえている、「経験値」、「感覚」。

これは、コーチの勉強をいくらしても、たどり着けない。

本などを通して、触れたり、知ることしか出来ない。

彼らが真剣勝負の中で掴み取った知恵は、貴重なものです。




 先日、東京から電車に乗って数時間。

ある都市に急きょ出かけてきました。

そこにいあるJ1チームの選手3人と、話が出来る機会があったのです。

夜、仕事を終え、同僚と終電に飛び込みました。

そうまでしても、彼らと話をし、時間を共にしたかったのです。

試合が終わったばかりの彼らは、テンションがやや高めでした。

その会で聞いた話を、幾つか紹介します。







・ドリブルはワンパターン

その中に、DFの選手がいました。

彼は、当日もスタメンで活躍していたようです。

「ドリブラーで、誰が怖い?」

話を振ったところ、少し考え込みました。

こちらから、「:¥*は?、;<。は?」など、実例を挙げながら、再度質問しました。






すると、意外な答えが帰ってきました。

「:¥*も、;<。も怖くない」

「あいつら、だいたいパターンが決まっているから、分かりやすい。」

伏字の中身は、売出し中で、ドリブルが得意とされている選手です。

「こういったら、こうなる、ていうのが、分かるんすよ。」








・ドリブルはワンパターン・・・2

私の同僚が、そのDFの彼に語り掛けました。

「今度、俺と1対1しようよ!」

話を盛り上げようと、私も加担しました。

「こいつのドリブルは、本当にすごい、それを武器にブラジルで何シーズンもプロで戦ってた」




すると、彼から、質問が始まりました。

「今、何歳ですか?、何年前までブラジルにいたんですか?」

さらに質問は続きました。

同僚のドリブルを知っている人間がいて、茶化します。

「でも、何回またいでんの!?ちょっと、またぎすぎだよ!」

すると、DFの彼が、同僚に面白い質問をしました。

「:::さん!またぐのは、右からですか?左からですか?」





同僚が、少し不思議そうな顔をしながら答えました。

「俺は、相手DFの変化を観ながらドリブルをするから、右とか左と決まっていない。」

「ブラジルでは、相手の逆を取る選手が、サポーターの人気が高い。」

「逆を取って観客を沸かせたら、監督もその選手を外しにくくなるんだよ。」

「だから俺は、いつも相手の変化を観て、逆を取ろうとしているから、決まっていないよ。」





 スピードと方向の変化を武器に、相手を置き去りにする。

ただし、自分の得意なパターンにはめて、突破を図る。

これが、日本に多いタイプのドリブラーのようです。

スピードや、方向の変化も1つの武器にすぎない。

いかにして、相手の逆をとるのか。

これがブラジルに多い、ブラジルで求められるドリブル。

その場の掛け合いを興味深く聞きいっていました。






 マーカーや、コーンを並べてジグザグするだけ。

コーンに向かって、決められたラインの上でフェイントを仕掛ける。

そのトレーニングでは、身に付かない。

1対1を繰り返す中で、体得していくもの。

ゲームの中でも、1対1に価値を見出していかなければならないでしょう。

スピードアップ、フェイントの多彩さ、だけでは、足りない部分がある。

相手の逆を取る工夫を、逆を取る喜びを。


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2009年11月17日

プロ選手の経験

 私には、プロ選手としての経験がありません。

彼らだけが持つ、貴重な経験・感覚があります。

苦労して、何か大きなものを犠牲にして、プロの世界にたどり着いた彼ら。

経験のない私には、想像を働かせることでしか、近付くことの出来ない世界です。

その彼らの生の声を聞ける機会が、先日ありました。

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 某球団の現役選手6名に混じって、試合をしました。

今までも、何度かプレーさせてもらっているのですが、味わう感覚はやはり別物です。

普段の試合やトレーニングでは、感じることのできない時間です。

そして試合後は、イスを並べて食事もさせてもらいました。





 この時間の中で、気づいたこと、直接彼らから耳にしたことを、書き記します。

何よりも、自分にとっての覚書として。






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・ビルドアップ中、ボランチは動き回らない・飛び出さないこと。

(走りすぎるとバランスを崩し、奪われたときにカウンターをくらいやすい)






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・中盤のスペースが狭くても、ボールを前に運ぶ意識をもつこと。

(視野の確保、身体の向き、シンクビフォアー、ハーフターン)

DFのベクトルを感じながら、その逆をファーストタッチで取る。

そのままターンして、前にボールを運ぶ。




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・ボールを蹴り続けること

40M先にピンポイントで、キレイな回転のボールを蹴る選手がいました。

彼にキックについて質問したところ、「蹴り続けること」そんな答えが返ってきました。




僕も中学まで、インステップが蹴れていなかった。

その時、自分には、これ!といった武器がなかった。

中学から高校にかけて、とにかくボールを蹴り続けた。

今ではそれが武器になってくれた。

ボールを蹴ることは、筋トレにもなる。






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・ボールを右斜め前に置いて、ロングキックをする。

(真ん中に置いてしまうと、長いボールは蹴れない。

 長いボールを蹴るイメージがあるなら、ファーストタッチで右の外側にボールを置く)

…右利き選手の場合






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・小指を使って、バランスをとる。

(手を広げておいて、小指を使うとばれない)


・・・これ以上は書けないのですが、引退した代表選手がバランスをとるために使った裏技です。







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 取り留めのない内容になってしまいました。

彼らの経験や感覚を、まだ経験していない人間に伝えていくのも、コーチの仕事のひとつ。

今回の貴重な時間を提供してくれた、彼にこの場を借りて感謝を。

ありがとうございました。
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2009年05月23日

攻撃のスイッチを入れる選手。

 スイッチを入れると、状況ががらりと変わる。

電気なら明るくなり、機械なら動き出し、クルマは走り出す。

チーム共通のスイッチがあれば、いっせいに選手が動き出す。


 例えば、こんなスイッチが見られる。

信頼できる中盤の選手が前を向いてボールを持った。

相手を囲い込み、高い位置でボールを奪う。

ポストプレーが得意なFWに縦パスが入る。

スイッチがオンになり、選手が勢いを持って動き出す。

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 その攻撃のスイッチについて、日本代表岡田監督が面白い表現をしていました。

「山田は、仕掛けることで、みんなが動き出す」

「攻撃のスイッチを入れられる選手」


 
 浦和レッズの山田直輝選手は、今回初選出。

18歳の若さでの代表選出です。

岡田監督は、今すぐレギュラーとして計算しているのでしょうか。

おそらく、将来への期待も込めた、代表入りなのでしょう。




 かつて、中村俊輔選手や、小野伸二選手がそうだったように。

日本のトップ選手たちに囲まれる環境を、与えたかった。

強い刺激を与えたかった部分が、あるのだと思います。





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 彼のようなタイプは、今の代表候補選手には、少ないです。

昔で言うと、北澤選手や森島選手のようなタイプでしょうか。

フリーランニングを積極的に行う。

スペースに飛び出し、スペースに入り込み、そしてスペースを作っていく。



 岡田監督の言う、仕掛けるプレー。

これは、ボールを持ってのプレーではないでしょう。

仕掛けるという響きからは、ボールを持っての積極的な突破や、シュートが想像されがちです。

彼の場合は、フリーランニングの量、そして質の高さ。



 積極性と、戦術眼、本能的な直感の鋭さとを併せ持っている。

どこまでが考えていて、どこまでが本能なのかは、判別がつきません。

現在、浦和レッズの中盤を、効果的なフリーランニングで活性化し続けています。

だから、みんなのスイッチを入れることが出来る、この表現になったのでしょう。





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 もちろん、山田選手の、代表でのプレーが見てみたいです。

もう1つ高いレベルで、自分のチーム以外で、どこまで通用するのか。

もし出れないとしても、いい刺激を受けて、チームに帰って欲しい。

そして、更なる成長を遂げて欲しいものです。
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2009年05月14日

普及と強化

 あるスポーツを、全国に普及させていくこと。

競技の楽しさを、伝えていくこととも言える。

フットサルは、気軽に楽しめるスポーツと思われている。

だとすれば、さらなる普及への条件を、有していますよね。


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 現在、何人の人が、そのスポーツを楽しんでいるのか?

サッカーは、約750万人。

野球は、約726万人。

では、フットサルは?

約240万人と、およそ3分の1程度です。

この数字は、全体の上から22番目の多さです。




 2016年までには、倍近くの400万人にすること。

日本サッカー協会が出した、フットサル普及の具体的な目標だそうです。

その芽は、少しずつ育ってきている。

春先には、フットサルシューズのほうが、サッカーシューズよりも売れる!

そんな傾向も出てきているとの話が、先日の指導者講習会でありました。
 



 コーチとしては、フットサルの楽しさを、世代、性別を問わずに知ってもらいたい。

サッカーは、敷居が高い。

ボールは蹴りたいけど、汚れたくない。

最初は、どんな理由でもかまわない。

フットボールを、実際にプレイする喜びを知ってもらえれば!

テレビや、スタンドで観ているだけでは、感じられない感情が、そこには存在する。 
 
それを少しでも多くの方に知ってもらえれば、コーチとしては嬉しいのです。
 




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 この普及が順調に行けば、トップレベルの強化にもつながっていく。

たったの10人から、優秀な1人を選ぶ。

それとも、100人の中から、優秀な代表選手を1人選ぶ。

どちらの環境の方が、より能力の高い選手を輩出しやすいのか?

当然、少しでも母数が多いほうが、能力の高い選手を集める確率は、高まるはずです。



 この話題は、講習会で設けられた、ディスカッションの際に出てきた内容です。

テーマは「日本代表チームを強化するためには、何が必要なのか?」

長期的な視野に立てば、競技人口を増やすことが、最良のではないか。

我々のグループでは、そんな結論に至りました。

(短期的なものとしては、外国人選手をどんどん帰化させては?というものもありました。)





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  現在フットサルは、少しずつメディアにも取り上げられてきている。

Fリーグの開幕や、芸能人女子フットサル、おしゃれなウェア。

これらの要因が、そこにはあるでしょう。

ただし、一過性のものにしてしまってはならない。



 そのスポーツが、長くその国で、繁栄して行くためには?!

代表チームが、強くなった。

ある地域で、爆発的に盛り上がっている。

そこから始まるものも、あるでしょう。

一時的な盛り上がりや、ブームに終わらせないためには、どうすればいいのか。

やはり、プレイして、フットサルそのものを楽しむようになってもらう必要がある。


 

 どうすれば、競技人口を増やせるのか?

・フットサルは、10代のプレーヤーの比率が、サッカーに比べて低い。

これは、部活の影響でしょうか。

早い時期から、取り組むように、環境を作る。

・さらには、サッカーのスパイクやユニフォームを家の奥にしまいこんでいる。

そんな方が、20代30代に?!、さらに上の世代にも多数いるはずです。

もっと、大人が気軽にプレイできる環境を。



 言い換えれば、ここに普及の可能性が眠っている。

せっかくの好条件を活かさない手は無いはず。

普及が強化に、強化が普及につながっている。

目指せ、400万人。
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2009年05月10日

愛される理由。

 何のために、フットボールの試合をするのか?

もちろん、負けるために試合をすることは無いでしょう。

勝利を目指して、持っている全てを捧げる。



 では、勝つためにだけ、試合を行うのか?

観客やサポーターを楽しませるため?

それとも自分たちが、気持ちいいプレーをするため?

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 囲碁棋士の藤沢秀行さんが、8日に亡くなりました。

私は、不勉強のため、彼の存在を知りませんでした。

報道を見て、何とも魅力のある方だった事を、今さらながら知ったのです。



 破天荒な行状で知られた、藤沢九段。

酒びたりで、体調を崩す。

アルコール依存症に侵されながらも、対局を重ねていく。

ギャンブルで多額の借金を抱え、対局中にも催促の電話を受けるほど。



 彼の持論は、面白いのです。

「碁は芸術なり」

人一倍、それ以上勝利を目指した。

ただ、勝てば良い訳ではなかった。

碁とは、盤上に描かれる「芸の表現」であるそうです。



 だからこそ、引退して一線を引いた今でも、人気が高い。

中国や韓国の海外からも、師と仰がれる。

彼の芸術に、感銘したのでしょう。






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 彼の逸話を知るうちに、サッカー界の人物と重なりました。

オランダ代表や、アヤックス、バルセロナなどで活躍した、ヨハン・クライフその人です。

彼が現役で活躍していた頃からは、30年も月日が経っています。

監督時代から言っても、10年以上が過ぎています。




 タバコを吸いすぎもあり、心臓疾患に患い、現場への復帰は難しいのでしょう。

それでも、未だに人気は健在です。

監督就任の待望論も、浮上しますよね。



 彼の持論は、こうです。

「フットボールは攻撃的でなくてはならない。」

「理想のフットボールとは、常に勝ち続けること。スペクタクルでファンタスティックなプレーで」

「守りきって1−0で勝利するより、攻め切って4-5で負けたほうが良い」

決して、体力偏重、守備偏重ではならない。




 選手としても、監督としても、素晴らしい実績を残しています。

ただし、彼が未だに人気があるのは、実績によるものだけではないはずです。

この攻撃的な姿勢を貫いたことが、現在も変わらぬ高い評価になっているのでしょう。






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 藤沢秀行九段(名誉棋聖)のご冥福をお祈りします。

これにあたっての文章が、つたなく、申し訳ありません。
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2009年05月09日

ぼこぼこの環境で。

 まるでじゅうたんの様な芝生の上での試合は、気持ちいいものです。

ボールがすーっと、真っ直ぐピッチの上を転がっていく。

まるで、ボールが走るように。

フットサルも本来のサロンですれば、同じ感覚が味わえる。



 表面が、きれいに整備された、ピッチ(コート)での、ボールコントロールは、楽なものです。

その瞬間、ボールをほとんど見なくてもコントロールをすることが出来る。

顔が上がり、周りの状況を確認することが、自然に出来てくる。

ルックアップ!とコーチングする必要性すら、無いのかもしれない。

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 一方、ぼこぼこのピッチでのプレーは、かなりストレスを感じる。

パシッとグラウンダーのボールを蹴ったはずでも、ボールが弾んでしまう。

丸いはずのボールが、真っ直ぐ素直には、転がってくれない。


 
 そんなピッチでも、得るものがある。

それを今日、実感してきました。

ボールの正面に、足を運んでボールをコントロールする。

決して、足を「よいしょ」と伸ばしては、コントロールするのではなく。

足を伸ばすのではなく、ボールの正面に運ぶために、足を動かす。



 ボールの正面に入れれば、多少のイレギュラーバウンドは、問題なくなる。

身体のバランスを取りやすいので、体勢をさらに変えることも、可能でしょう。

さらには、弾んでバウンドが変わっても、身体のどこかにボールが当たってくれる。

この可能性が、格段に高まる。



 このぼこぼこの環境では、弾みやすいボールを抑えるために、工夫が求められる。

普通にコントロールしたはずなのに、ボールが浮いてしまう・・・。

そこで、ひざを身体の前に出して、ボールをコントロールする。 

ひざをボールの上に、かぶせるようなイメージ。

この細やかな工夫をすれば、ボールのコントロールミスが、各段に減るはず。





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 今日、試合を開催したピッチは、残念ながらぼこぼこの、グラウンドでした。

その代わりに、ボールコントロールの際、何をすべきか?!

アップの時から、意識付けを続けました。

プレーヤーの何人かは、身をもって体験したはずです。

ボールをコントロールする際に、どこに神経を配るべきなのかを。

ぼこぼこのピッチが、知恵を獲得する手伝いをしてくれた。



 そう思えば、きれいに整備されたピッチ(コート)も一長一短なのかもしれない。

身体や足に、軽くボールを当てるだけで、止まってしまうからです。



 いつでも、整備された環境でプレーできる訳ではない。

相手の足に当たるなどして、イレギュラーバウンドが起こることもあるでしょう。

その時、とっさに、神経を配ることが出来るのかどうか?

頭で知っているだけのプレーヤーには、厳しいでしょう。

ぼこぼこの環境が、プレーヤーの成長を助けることもある


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2009年04月23日

ジムでのユニークなトレーニング

 小林大悟選手は、今期から、ノルウェーリーグに活躍の場所を移しました。

世界でも有数の高身長の国であるノルウェー。

成年男子の平均身長は、180センチほど。

その中でも、日本人選手が戦っていけることを、証明して欲しい。


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 小林大悟選手は、トップスターと呼ばれるような注目を集める選手ではありません。

代表での活躍が少ないせいなのでしょうか。

私は、この評価は過小評価過ぎると思っています。

彼は、うらやましくなるほど、いいボールの持ち方をするのです。



 右足のキックの精度は高く、セットプレーのキッカーをよく務めていました。

さらには、ボールの持ち方、ボールタッチも素晴らしい。

ボールを持った技術は、選手にとってもお手本になるくらいのレベルでしょう。

この高い技術を活かし、ボールにたくさん触りながら、攻撃を組み立てていく。

大宮時代には、飛び出してゴールまでも奪うプレーも増えてきました。



 オシム監督が初めて日本代表を指揮した、トリニダード・トバゴ戦。

このメンバーにも選ばれていましたよね。

彼のプレーを観ていたら、その評価は当然とも言えるでしょう。

対戦相手であったオシム監督からしてみれば、彼は嫌な選手だったのでしょう。







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 その小林大悟選手が、ノルウェーリーグに活躍の場所を移しました。

来期のチャンピオンズリーグにも出場する、スタベクと言うチームからのオファー。

これを受けてのレンタル移籍です。

チームでは、背番号10をつけ、レギュラーとして出場を重ねているようです。



 映像を見えないので、何ともいえないのですが、チーム内での地位を固めている様子です。

フリーキックを、直接決めたとの報道がありました。

フリーキックを蹴ることが出来るのは、その証の1つと言えるでしょう。

下手くそだと思っていたら、蹴らせてはくれないでしょうから。






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 彼のインタビュー記事から、面白い内容を見つけました。

ノルウェーでの、トレーニングに関する内容です。



(ピッチ上のトレーニングには、日本との差は無い、と前置きして)

「ジムでのメニューは、かなりユニークだと思います。」

「ランニングマシン上で背走したり、サイドステップやジャンプを織り交ぜたり」

「さらに、飛び降りたり、飛び乗ったり」



 ボディーバランスの向上がメニューの目的のようです。

「チームメイトは、何気なくやっているけど、僕は転ばないように必死で」

「それがショックだった。」








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 ただし早くも、ノルウェーでの環境に、順応しているようです。

「ジムでのユニークなメニューにも、慣れた。」

「今では、現地人なみにこなしている」とのことです。



 価値観の違う場所に行くと、求められることが変わってくる。

求められるプレーの違いにも気づき、チャレンジしているようです。

ボールを回すことよりも、勝負することを、より求められている。

ジムでのメニューもそうです。

それを一つ一つクリアしていくことで、成長していけるでしょう。



 来季のチャンピオンズリーグなら、スタベクの試合を日本からでもチェック出来るはず。
 
プレーヤーとして成長を果たした、小林大悟選手の姿を見るのが今から楽しみです。
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2009年04月19日

名将が選んだ一番

  オシム前日本代表監督が、テレビのインタビューに答えていました。

元気な姿が見せてくれたことが、何よりも嬉しかったです。

インタビューからは、フットボールにへの変わらぬ情熱や、愛を感じることが出来ました。



 そして、日本のことを、今でも真剣に考えてくれている。

オーストリアで暮らしていても、変わっていないことを、話の節々から感じられたのです。

その内容は、少し耳が痛くも、ありがたいものでした。



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 こんな質問にも答えていました。

…日本で一番好きな選手は誰ですか?

「水野晃樹。」

「彼は、常にリスクにチャレンジし続けていた。」

「他の日本人に、これは無い。」





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 さらには、世界に目を向けての質問です。

…世界で一番の選手は誰ですか?

「今、一番の選手はジェラード。」

「インテリジェンスがある。」

クリスティアーノ・ロナウド、ロナウジーニョ、ルーニー、メディアは好きな選手だろう。」





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 どちらの答えも、オシムさんらしくないですか。

彼の価値観が、この答えに現れているように思えました。



 心は、未だに現役のコーチなのでしょうね。

「もしチームを率いるなら、この2人が欲しい。」

自分勝手な推測に過ぎないのですが、私の耳にはそのようにも聞こえてきました。
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2009年04月13日

フットボールの始まり、

 リフティングで、目を見張るような技術を発揮する選手がいる。

ドリブルで、驚くようなトリックを見せる選手がいる。

ところが、彼らの全てが、試合で活躍しているわけではない。




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 ブラジルなどでは、ボール扱いだけなら、プロをはるかに凌駕する選手は転がっている。

なぜ?!試合で技術を活かすことが出来ないのか。

いつ、どのように、使うべきなのか?

選手が、技術を身につけても、これが解っていないと役には立たない。






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 雑誌の記事で、とても面白い文章が載っていましたので、ご紹介します。

「フットボールは頭で始まり、足で終わる。」

「決して足から始まり、頭で終わるのではない。」



 判断の重要性を説いたとされる、このフレーズ。

若い選手に、それを理解させることが出来る。

そして、プレーの理解にも役立つものだ。

このように、書かれていました。







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 試合で活きる技術の習得のために!

心に響く、素晴らしい表現ではないでしょうか。

グッと来るフレーズでしたので、ご紹介しました。
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2009年04月06日

大人だから


「大人だから、その場で文句は言わない」

「店を出て、30M先に行ってから、まずかったて言う」

あるテレビ番組で、島田紳助氏のコメントです。


 ハッとしました。

フットボールの場面でも、とてもよく見る光景でもあるからです。

相手のことを慮っているのか、それとも自分が傷つきたくないのか。

いずれにしても、黙々とプレーしているだけの選手は、たくさんいます。


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 なかなか、思ったことを言わない。

自分でも狙いを持っていたのにもかかわらず。

仲間と意図がずれることは、よくよく起こる。

大人のふりをして、あいまいにして終わらせる。


 食べ物屋さんに対してなら、それでもいいでしょう。

美味しくなかったら、接客で気分を害したら、二度と行かなければ。

本人の好みの問題ですよね。

 
 一緒に、チームを組むなら、それではすまない。

パスをいつ、どこに、欲しいのか?

グループ・チームの守備、いつ、どのように当たる、当たらないのか?




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 お互いの意思をすり合わせる作業を、置き去りにはできない。

失敗した同じようなシーンで、再び同じミスをしてしまう。

成功した同じようなシーンで、今度は失敗してしまう。


 30M先での独り言では、終わらせない。

何かが起こったその瞬間に、各々の狙いをすり合わせる作業を。

チームの力を高める、必要な作業です。
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2009年04月04日

ブロックの共通点

 ブロックする。

シュートブロックに、クロス(サイドからの折り返し)のブロック。


 DFには、そのための強力な武器がある。

スライディングで、遠い距離からでも滑って、コースに入る。

滑ることで、ブロックする間合いが広がる。

 
 ただし、このスライディングには、ご存知の大きな欠点がある。

立ち上がりをいくら早くしても、一瞬は死に体になってしまう。

失敗すれば、目の前の相手選手は、自由にプレーが出来る。


 むやみに滑る訳には行かない。

キックフェイントに引っかかってしまうと、リカバリーが難しい。

スライディングするタイミングさえ間違えなければ、DFの大きな武器になるのです。







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 種目は違って、バレーボールのお話をご紹介します。

女子Vリーグ、デンソー所属の井上選手。

彼女は、リーグでも屈指のブロッカー。

2007年には、ブロック賞も受賞するほどの、実力のようです。


 テレビの特集で、彼女のブロックについて、取り上げていました。

彼女のブロックの秘訣は、タイミング。


 相手選手のスパイクのジャンプと、同じタイミングでブロックに跳ぶのが一般的。

それだと、ブロックを見られてしまう。

そして、空中でブロックのないコースに、スパイクやフェイントをされてしまう。


 彼女のタイミングは、ギリギリまで遅らせてから、ブロックに跳ぶ。

人よりも、遅いタイミングでブロックに入るのが、ポイントだそうです。

だから、相手に見られずに、ブロックすることが出来る。






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 そのタイミングは、スライディングでのブロックにも。応用できる。

相手から離れず、粘り強く応対する。

シュートを打たせて!から、スライディングをする。

相手のフェイントに引っかからないように。

ギリギリまで、ためて・ためてから、ブロックに。


 シュートに足を伸ばす気持ちよりも、DFが自分の間合い、リズムに持ち込めれば。

ブロックできる可能性は高まり、フェイントに引っかかる可能性は低くなる。

やはり、タイミングが成否を分けます。




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 井上選手は、こうも語っていました。

「守りのイメージが強い、ブロック

攻めの部分を持って、ブロックする

守りに入らず、ブロックする。」

バレーボールでは、ブロックが決まれば、チームが盛り上がる。

相手チームは、攻撃を断ち切られてしまう。


 我々フットボールでも、攻撃側を弱気にさせるブロックが出来れば、守備側の勝ちですよね。

守りながらも、奪いに行く、攻撃的な守備。

そのための、強力な武器を味方に。

自分のタイミングを、つかみたい。
posted by プロコーチ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする